JPH07106890A - 発振子の製造方法 - Google Patents

発振子の製造方法

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JPH07106890A
JPH07106890A JP25045693A JP25045693A JPH07106890A JP H07106890 A JPH07106890 A JP H07106890A JP 25045693 A JP25045693 A JP 25045693A JP 25045693 A JP25045693 A JP 25045693A JP H07106890 A JPH07106890 A JP H07106890A
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JP
Japan
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sphere
lower case
hole
case
electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP25045693A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tawara
博 田原
Ryo Kimura
涼 木村
Akira Hashimoto
晃 橋本
Zenichi Tsuru
善一 鶴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は発振子の製造方法に関するもので、
貫通孔の封口に対する信頼性を高めることを目的とす
る。 【構成】 この目的を達成するために、下ケース6に設
けた貫通孔10の一端側開口を他端側開口よりも大きく
し、大開口側から熱溶融性材料からなる球体28を転入
させ、その後この球体28を加熱溶融させて貫通孔10
を封口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種電気製品に使用され
る発振子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信機器等の局部発振器として発振子が
広く使用されており、図5はその従来例を示している。
【0003】図5において1は下ケースで、この下ケー
ス1の内部には、振動板2が設けられている。この振動
板2は図6に示すごとく板体状で、その表裏面に電極3
が設けられている。次に、4は上ケースで、下ケース1
の上面開口部にかぶせられ密封する形状となっている。
【0004】上記構成において、振動板2の下ケース1
内への固定は導電性接着剤5の接着力により得ている。
【0005】また、上・下ケース4,1外に設けた外部
電極5aと電極3とが、図示していないが下ケース1に
設けた貫通孔内の導電層を介して導通させられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において問題
となるのは、前記貫通孔の封口作業に対する信頼性が低
いという点であった。すなわち、この貫通孔内には、ガ
ラスペーストが流入させられるのであるが、その流入量
にバラツキが生じ、少ないと密封不良が起き、多いとそ
の一部が貫通孔外へ流出してしまうのであった。
【0007】そこで本発明は、この貫通孔の封口作業の
信頼性を高めることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、上・下ケース内に振動子を収納させ
るとともに、この振動子の電極と上記上・下ケースの少
なくとも一方に設けた外部電極とを、これらの上・下ケ
ースの少なくとも一方に設けた貫通孔内の導電層を介し
て導通させた発振子の、前記貫通孔を、その一端側開口
を他端側開口よりも大きくして形成し、大開口側から熱
溶融性材料からなる球体を転入させ、その後この球体を
加熱溶融させて貫通孔を封口するものである。
【0009】
【作用】上記製造方法によれば、球体は貫通孔の大開口
側から簡単に転入し、その状態で加熱溶融させればこの
溶融体により貫通孔が封口されることとなる。その場
合、熱溶融性材料を球体として貫通孔の内に転入させる
ものであるので、その封口量は安定し、過不足による封
口不良や封口外への流出が起きず、信頼性の高いものと
なる。
【0010】
【実施例】図1,図2において6は水晶よりなる下ケー
スで、長方形をしており、上面内方には凹部7を形成し
ている。この凹部7内には、導電パターン8が形成さ
れ、その一端には導電性接着剤9が設けられ、他端には
貫通孔10が設けられている。この貫通孔10の内面に
は図3に示すごとく無電解メッキによる導電層11が形
成され、この導電層11を介して図1に示すごとく下ケ
ース6の外底面の電極12と、導電パターン8とが電気
的に接続されている。
【0011】次に、13は水晶よりなる振動板で、この
振動板13の外周は、図1に示すごとく、上・下ケース
14,6の外周部にて挟持される枠体部15となってい
る。
【0012】またこの振動板13の内方には、枠体部1
5の一端部側から幅のせまい保持部16を介して片持ち
状態となった振動部17が設けられている。すなわち、
振動部17と枠体部15の間には、保持部16を除いて
エッチングあるいはサンドブラストによるU字状をした
切溝18が形成されているのである。なお保持部16の
幅を振動部17の幅よりも小さくしたのは、振動部17
の振動が保持部16に伝達されにくくするためである。
【0013】振動部17は上記切溝18の形成に際し、
矩形部のコーナー部を湾曲させた形状としており、その
表裏面には電極19,20が設けられている。このうち
表面の電極19は、保持部16上の導電パターン21及
び貫通孔22内の導電層を介して、上記導電性接着剤9
に接続されている。また裏面の電極20は、導電性接着
剤23、及び下ケース6の貫通孔24内の導電層25を
介して、外底面の電極26に接続されている。
【0014】なお上記上ケース14は水晶で作られてお
り、図1に示すごとくその内面に凹部27が設けられ、
これにより振動部17の上下方向に十分な振動スペース
が確保されている。上記構成において、その製造方法は
次のようになっている。まず、下ケース6上に振動板1
3の枠体部15をのせ、この状態で加熱しながら圧力を
加えると、両者間は鏡面状態となっているので、水晶同
士の原子間結合が行われることになる。また、この時、
加熱により発生するガス状物質は、切溝18などを介し
て上方に抜けることになる。
【0015】次に、電極12,26間に信号を加えて、
振動部17の発振周波数を測定し、それに基づく周波数
調整(たとえばトリミング)を行った後に、上ケース1
4を、枠体部15上にのせて、同じく加熱しながら圧力
を加え、鏡面の水晶同士の原子間結合を行わせ、封止一
体化する。
【0016】尚、以上の説明においては、一つの振動子
の製造について説明したが、実際には上ケース14、振
動板13、下ケース6はそれぞれ大板に複数個整列して
設けているものを、上記説明のごとく重ねて一体化し、
その後、枠体部15の外周形状で個片に切断することに
より、図1に示す振動子を得るようにしているのであ
る。そして、この切断後に電極12,26を形成してい
るのである。
【0017】図3,図4は貫通孔10,24の封口作業
を示すもので、まず下ケース6を図3,図4に示すごと
く反転させ、その状態でガラス製の球体28を貫通孔1
0,24内に転入させる。この場合、貫通孔10,24
は、下ケース6下面側が台形となった円錐台形状をして
いるので、前記球体28の転入は簡単に行われ、しか
も、貫通孔10の途中で図3に示すごとく確実にとどま
ることとなる。この球体28の溶融温度は900℃前後
となっており、水晶で作った下ケース6の溶融温度16
10℃より十分に低い温度で図4に示すごとく溶融し、
貫通孔10,24を封口することになる。この図4に示
すごとく、封口体28aの上下面はいずれも凹面状に湾
曲しており、その外周の導電層11に対する密着性がき
わめて高いことを示している。
【0018】また、この封口体28aは、貫通孔10,
24内において、図4に示すごとく十分な量で封口する
こととなるので、封口不良は生じず、もちろん貫通孔1
0,24外への流出も起きない。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明は、上・下ケース内
に振動子を収納させるとともに、この振動子の電極と上
記上・下ケースの少なくとも一方に設けた外部電極と
を、これらの上・下ケースの少なくとも一方に設けた貫
通孔内の導電層を介して導通させた発振子の、前記貫通
孔を、その一端側開口を他端側開口よりも大きくして形
成し、大開口側から熱溶融性材料からなる球体を転入さ
せ、その後この球体を加熱溶融させて貫通孔を封口する
ものである。
【0020】したがって上記製造方法によれば、球体は
貫通孔の大開口側から簡単に転入し、その状態で加熱溶
融させればこの溶融体により貫通孔が封口されることと
なる。その場合、熱溶融性材料を球体として貫通孔の内
に転入させるものであるので、その封口量は安定し、過
不足による封口不良や封口外への流出が起きず、信頼性
の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例により製造された発振子の断
面図
【図2】その分解斜視図
【図3】その製造方法を示す断面図
【図4】その製造方法を示す断面図
【図5】従来例の断面図
【図6】その分解斜視図
【符号の説明】
1 下ケース 2 振動板 3 電極 4 上ケース 5 接着剤 5a 外部電極 6 下ケース 7 凹部 8 導電パターン 9 導電性接着剤 10 貫通孔 11 導電層 12 電極 13 振動板 14 上ケース 15 枠体部 16 保持部 17 振動部 18 切溝 19 電極 20 電極 21 導電パターン 22 貫通孔 23 導電性接着剤 24 貫通孔 25 導電層 26 電極 27 凹部 28 球体 28a 封口体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴 善一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上・下ケース内に振動子を収納させると
    ともに、この振動子の電極と上記上・下ケースの少なく
    とも一方に設けた外部電極とを、これらの上・下ケース
    の少なくとも一方に設けた貫通孔内の導電層を介して導
    通させた発振子の、前記貫通孔を、その一端側開口を他
    端側開口よりも大きくして形成し、大開口側から熱溶融
    性材料からなる球体を転入させ、その後この球体を加熱
    溶融させて貫通孔を封口する発振子の製造方法。
  2. 【請求項2】 貫通孔を有する上・下ケースの少なくと
    も一方を水晶で形成するとともに、球体を前記水晶より
    も溶融温度の低いガラスで形成した請求項1に記載の発
    振子の製造方法。
JP25045693A 1993-10-06 1993-10-06 発振子の製造方法 Pending JPH07106890A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007180924A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Kyocera Kinseki Corp 水晶振動子容器の封止方法
JP2009194788A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Seiko Instruments Inc 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP2010124494A (ja) * 2010-03-05 2010-06-03 Seiko Epson Corp 圧電発振器、電子機器および圧電発振器の製造方法
JP2010154565A (ja) * 2010-03-24 2010-07-08 Seiko Epson Corp 圧電発振器、電子機器および圧電発振器の製造方法

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JP2009194788A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Seiko Instruments Inc 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP2010124494A (ja) * 2010-03-05 2010-06-03 Seiko Epson Corp 圧電発振器、電子機器および圧電発振器の製造方法
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