JPH07106186B2 - 電気貯湯容器 - Google Patents
電気貯湯容器Info
- Publication number
- JPH07106186B2 JPH07106186B2 JP5245086A JP24508693A JPH07106186B2 JP H07106186 B2 JPH07106186 B2 JP H07106186B2 JP 5245086 A JP5245086 A JP 5245086A JP 24508693 A JP24508693 A JP 24508693A JP H07106186 B2 JPH07106186 B2 JP H07106186B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam
- inner container
- pressing plate
- air pump
- discharge passage
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、熱湯保温用等に使用
される湯沸かし兼用の電気貯湯容器に関し、さらに詳し
くは、エアーポンプの圧送力により内部に収容された熱
湯等を注出し得るように構成された沸騰型の電気貯湯容
器に関するものである。
される湯沸かし兼用の電気貯湯容器に関し、さらに詳し
くは、エアーポンプの圧送力により内部に収容された熱
湯等を注出し得るように構成された沸騰型の電気貯湯容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電気貯湯容器の場合、例えば、
容器本体の上面に露出されている押圧板を押圧操作する
ことにより、エアーポンプから容器本体内に配設された
液体収容用の内容器内へ加圧空気を圧送し得るようにさ
れているのが一般的である(例えば、実公昭61ー12
015号公報)。
容器本体の上面に露出されている押圧板を押圧操作する
ことにより、エアーポンプから容器本体内に配設された
液体収容用の内容器内へ加圧空気を圧送し得るようにさ
れているのが一般的である(例えば、実公昭61ー12
015号公報)。
【0003】ところが、従来から良く知られている構造
のものの場合、押圧板の操作と殆ど同時にエアーポンプ
が作動して、内容器内への加圧空気の圧送がなされるこ
ととなっているため、液体(例えば、熱湯)を注出するつ
もりはなくとも、押圧板に少しの力が作用した場合(例
えば、持ち運び時等に押圧体に誤って触った場合)に
も、液体が不用意に注出されてしまうという不具合があ
った。
のものの場合、押圧板の操作と殆ど同時にエアーポンプ
が作動して、内容器内への加圧空気の圧送がなされるこ
ととなっているため、液体(例えば、熱湯)を注出するつ
もりはなくとも、押圧板に少しの力が作用した場合(例
えば、持ち運び時等に押圧体に誤って触った場合)に
も、液体が不用意に注出されてしまうという不具合があ
った。
【0004】また、湯沸かし兼用の電気貯湯容器の場
合、内容器内に発生する蒸気を外部へ排出するための蒸
気排出通路が設けられているため、熱湯注出時には、押
圧板の操作と連動して前記蒸気排出通路を閉塞してやる
必要が生じ、該蒸気排出通路の閉塞と同時に内容器の内
圧が上昇することとなる。従って、押圧板の操作と殆ど
同時に蒸気排出通路を閉塞する構造とした場合、上記し
たと同様に熱湯を注出するつもりでなく押圧板に少しの
力が作用した時にも、内容器の内圧上昇によって不用意
に熱湯が注出されてしまうという不具合が生ずる。
合、内容器内に発生する蒸気を外部へ排出するための蒸
気排出通路が設けられているため、熱湯注出時には、押
圧板の操作と連動して前記蒸気排出通路を閉塞してやる
必要が生じ、該蒸気排出通路の閉塞と同時に内容器の内
圧が上昇することとなる。従って、押圧板の操作と殆ど
同時に蒸気排出通路を閉塞する構造とした場合、上記し
たと同様に熱湯を注出するつもりでなく押圧板に少しの
力が作用した時にも、内容器の内圧上昇によって不用意
に熱湯が注出されてしまうという不具合が生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記のよ
うな不具合を解消して、安全性の高い電気貯湯容器を提
供することを課題としてなされたもので、エアーポンプ
を作動させるための押圧板を所定ストローク操作しない
かぎり、内容器からの液体注出が行なわれないようにす
るとともに、沸騰状態の蒸気温度を検知して電気ヒータ
への通電を加熱状態から保温状態へ的確に切り換え得る
ようにすることを目的とするものである。
うな不具合を解消して、安全性の高い電気貯湯容器を提
供することを課題としてなされたもので、エアーポンプ
を作動させるための押圧板を所定ストローク操作しない
かぎり、内容器からの液体注出が行なわれないようにす
るとともに、沸騰状態の蒸気温度を検知して電気ヒータ
への通電を加熱状態から保温状態へ的確に切り換え得る
ようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明では、上記課題
を解決するための手段として、電気ヒータ9により加熱
される内容器6と、該内容器6内に空気を圧送して液体
を注出させるエアーポンプ10と、前記内容器6内に発
生する蒸気を前記エアーポンプ10内を通さずに外部へ
排出させる蒸気排出通路22と、該蒸気排出通路22を
開閉する弁体24と、前記エアーポンプ10を押圧操作
する押圧板11と、該押圧板11に連動して前記弁体2
4を動作させる連動部材26とを備え、前記弁体24
を、前記蒸気排出通路22を閉塞するための弁座37と
の間に一定の隙間Dを設けて配設し、前記押圧板11が
所定ストローク押圧操作されたときに蒸気排出通路22
の弁座37に着座して該蒸気排出通路22を閉塞し、該
閉塞によって前記エアーポンプ10内の空気が内容器6
内へ流入し、前記押圧板11への押圧操作解除に応じて
元の状態に復帰するように構成するとともに、前記蒸気
排出通路22の途中に、沸騰状態の蒸気温度を検知して
前記電気ヒータ9への通電を加熱状態から保温状態へ切
り換える温度センサー29を付設している。
を解決するための手段として、電気ヒータ9により加熱
される内容器6と、該内容器6内に空気を圧送して液体
を注出させるエアーポンプ10と、前記内容器6内に発
生する蒸気を前記エアーポンプ10内を通さずに外部へ
排出させる蒸気排出通路22と、該蒸気排出通路22を
開閉する弁体24と、前記エアーポンプ10を押圧操作
する押圧板11と、該押圧板11に連動して前記弁体2
4を動作させる連動部材26とを備え、前記弁体24
を、前記蒸気排出通路22を閉塞するための弁座37と
の間に一定の隙間Dを設けて配設し、前記押圧板11が
所定ストローク押圧操作されたときに蒸気排出通路22
の弁座37に着座して該蒸気排出通路22を閉塞し、該
閉塞によって前記エアーポンプ10内の空気が内容器6
内へ流入し、前記押圧板11への押圧操作解除に応じて
元の状態に復帰するように構成するとともに、前記蒸気
排出通路22の途中に、沸騰状態の蒸気温度を検知して
前記電気ヒータ9への通電を加熱状態から保温状態へ切
り換える温度センサー29を付設している。
【0007】
【作用】本願発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
用が得られる。
【0008】即ち、押圧板11が所定ストローク押圧操
作されたときに初めて弁体24が蒸気排出通路22の弁
座37に着座して該蒸気排出通路22を閉塞し、該閉塞
によって前記エアーポンプ10内の空気が内容器6内へ
流入し、前記押圧板11への押圧操作が解除されると、
前記弁体24が元の状態に復帰することとなり、押圧板
11が前記所定ストロークに満たないストロークだけ押
圧操作された場合には、内容器6内の液体の注出が行な
われないこととなる。しかも、電気ヒータ9への通電
を、沸騰状態の蒸気温度を検知する温度センサー29に
より加熱状態から保温状態へ切り換えるようにしている
ため、一旦沸騰した後には蒸気Sがあまり発生せず、蒸
気排出通路22を介して外部へ排出される蒸気量が規制
されて安全性の高いものとなる。
作されたときに初めて弁体24が蒸気排出通路22の弁
座37に着座して該蒸気排出通路22を閉塞し、該閉塞
によって前記エアーポンプ10内の空気が内容器6内へ
流入し、前記押圧板11への押圧操作が解除されると、
前記弁体24が元の状態に復帰することとなり、押圧板
11が前記所定ストロークに満たないストロークだけ押
圧操作された場合には、内容器6内の液体の注出が行な
われないこととなる。しかも、電気ヒータ9への通電
を、沸騰状態の蒸気温度を検知する温度センサー29に
より加熱状態から保温状態へ切り換えるようにしている
ため、一旦沸騰した後には蒸気Sがあまり発生せず、蒸
気排出通路22を介して外部へ排出される蒸気量が規制
されて安全性の高いものとなる。
【0009】
【発明の効果】本願発明によれば、電気ヒータ9により
加熱されるの内容器6と、該内容器6内に空気を圧送し
て液体を注出させるエアーポンプ10と、前記内容器6
内に発生する蒸気を前記エアーポンプ10内を通さずに
外部へ排出させる蒸気排出通路22と、該蒸気排出通路
22を開閉する弁体24と、前記エアーポンプ10を押
圧操作する押圧板11と、該押圧板11に連動して前記
弁体24を動作させる連動部材26とを備え、前記弁体
24を、前記蒸気排出通路22を閉塞するための弁座3
7との間に一定の隙間Dを設けて配設し、前記押圧板1
1が所定ストローク押圧操作されたときに蒸気排出通路
22の弁座37に着座して該蒸気排出通路22を閉塞
し、該閉塞によって前記エアーポンプ10内の空気が内
容器6内へ流入し、前記押圧板11への押圧操作解除に
応じて元の状態に復帰するように構成したので、押圧板
11が前記所定ストロークに満たないストロークだけ押
圧操作された場合には、内容器6内の液体の注出が行な
われないこととなり、液体注出の意志なく押圧板11に
少しの力が作用した場合における不用意な液体注出が防
止できるという優れた効果がある。
加熱されるの内容器6と、該内容器6内に空気を圧送し
て液体を注出させるエアーポンプ10と、前記内容器6
内に発生する蒸気を前記エアーポンプ10内を通さずに
外部へ排出させる蒸気排出通路22と、該蒸気排出通路
22を開閉する弁体24と、前記エアーポンプ10を押
圧操作する押圧板11と、該押圧板11に連動して前記
弁体24を動作させる連動部材26とを備え、前記弁体
24を、前記蒸気排出通路22を閉塞するための弁座3
7との間に一定の隙間Dを設けて配設し、前記押圧板1
1が所定ストローク押圧操作されたときに蒸気排出通路
22の弁座37に着座して該蒸気排出通路22を閉塞
し、該閉塞によって前記エアーポンプ10内の空気が内
容器6内へ流入し、前記押圧板11への押圧操作解除に
応じて元の状態に復帰するように構成したので、押圧板
11が前記所定ストロークに満たないストロークだけ押
圧操作された場合には、内容器6内の液体の注出が行な
われないこととなり、液体注出の意志なく押圧板11に
少しの力が作用した場合における不用意な液体注出が防
止できるという優れた効果がある。
【0010】また、押圧板11が所定ストローク押圧操
作されたときに蒸気排出通路22の弁座37に弁体24
が着座して該蒸気排出通路22を閉塞するようになって
いるので、液体注出の意志なく押圧板11に少しの力が
作用した場合における内容器6の内圧上昇が防止される
こととなり、該内圧上昇に伴う不用意な液体注出が防止
できるという効果もある。
作されたときに蒸気排出通路22の弁座37に弁体24
が着座して該蒸気排出通路22を閉塞するようになって
いるので、液体注出の意志なく押圧板11に少しの力が
作用した場合における内容器6の内圧上昇が防止される
こととなり、該内圧上昇に伴う不用意な液体注出が防止
できるという効果もある。
【0011】さらに、内容器6内に発生する蒸気Sは、
エアーポンプ10内を通らない蒸気排出通路22を介し
て外部へ排出されることとなっているので、エアーポン
プ10が熱影響によって劣化するという不具合が解消さ
れ、エアーポンプ10の耐久性向上が図れるという効果
もある。
エアーポンプ10内を通らない蒸気排出通路22を介し
て外部へ排出されることとなっているので、エアーポン
プ10が熱影響によって劣化するという不具合が解消さ
れ、エアーポンプ10の耐久性向上が図れるという効果
もある。
【0012】しかも、蒸気排出通路22の途中に設けら
れた温度センサー29によって検知された蒸気温度によ
り沸騰状態を検知して、電気ヒータ9への通電を加熱状
態から保温状態に切り換えるようにしているので、内容
器6内の湯温度と温度センサー29の検知温度とにあま
り誤差がないところから、沸騰状態検知が正確に行える
こととなり、一旦沸騰した後には蒸気Sがあまり発生せ
ず、蒸気排出通路22を介して外部へ排出される蒸気量
が規制されて安全性の高いものとなるという効果もあ
る。
れた温度センサー29によって検知された蒸気温度によ
り沸騰状態を検知して、電気ヒータ9への通電を加熱状
態から保温状態に切り換えるようにしているので、内容
器6内の湯温度と温度センサー29の検知温度とにあま
り誤差がないところから、沸騰状態検知が正確に行える
こととなり、一旦沸騰した後には蒸気Sがあまり発生せ
ず、蒸気排出通路22を介して外部へ排出される蒸気量
が規制されて安全性の高いものとなるという効果もあ
る。
【0013】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本願発明の好適
な実施例を説明する。
な実施例を説明する。
【0014】この電気貯湯容器は、湯沸しと保温とを兼
用して使用されるものであり、外装ケース3上端に肩部
材4を取り付けてなる本体ケース1と、該本体ケース1
の上部を覆蓋する蓋体2とによって構成されている。
用して使用されるものであり、外装ケース3上端に肩部
材4を取り付けてなる本体ケース1と、該本体ケース1
の上部を覆蓋する蓋体2とによって構成されている。
【0015】前記本体ケース1内には、ステンレス等の
耐食性金属からなる内容器6がその上部に肩部材4を貫
通する給水口7を形成する如くして配設されている。即
ち、内容器6は、その上端開口縁6aを肩部材4の開口
縁4aに連結する一方、その底面6bを外装ケース3の底
部に支持具8,8を介して連結することによって本体ケ
ース1内に配設固定されている。
耐食性金属からなる内容器6がその上部に肩部材4を貫
通する給水口7を形成する如くして配設されている。即
ち、内容器6は、その上端開口縁6aを肩部材4の開口
縁4aに連結する一方、その底面6bを外装ケース3の底
部に支持具8,8を介して連結することによって本体ケ
ース1内に配設固定されている。
【0016】前記内容器6の周側外壁には、加熱用のヒ
ータ9が取り付けられている。
ータ9が取り付けられている。
【0017】一方、蓋体2は、前記本体ケース1上部の
肩部材4に対して蝶番ピン5を介して開閉自在に枢支さ
れた上蓋36と、前記給水口7を密栓する中蓋12とに
よって構成されており、前記上蓋36内には、内容器6
内の湯を外部へ注出するためのエアーポンプ10が配設
されている。該エアーポンプ10は、前記上蓋36の底
板を兼用する基板10aと、該基板10a上面に対して伸
縮自在なベローズ10bを介して取り付けられた可動板
10cとによって構成されたベローズ式のエアポンプと
されており、前記可動板10c上面に当接される押圧板
11により押圧駆動されることとなっている。なお、前
記上蓋36の上面には、前記押圧板11を臨ましめるべ
き開口31が形成されている。
肩部材4に対して蝶番ピン5を介して開閉自在に枢支さ
れた上蓋36と、前記給水口7を密栓する中蓋12とに
よって構成されており、前記上蓋36内には、内容器6
内の湯を外部へ注出するためのエアーポンプ10が配設
されている。該エアーポンプ10は、前記上蓋36の底
板を兼用する基板10aと、該基板10a上面に対して伸
縮自在なベローズ10bを介して取り付けられた可動板
10cとによって構成されたベローズ式のエアポンプと
されており、前記可動板10c上面に当接される押圧板
11により押圧駆動されることとなっている。なお、前
記上蓋36の上面には、前記押圧板11を臨ましめるべ
き開口31が形成されている。
【0018】また、前記中蓋12には、エアーポンプ1
0からの空気通路と内容器6からの蒸気通路とを兼用す
る内腔13が形成されている。
0からの空気通路と内容器6からの蒸気通路とを兼用す
る内腔13が形成されている。
【0019】前記エアーポンプ10の吐出口15と前記
中蓋内腔13とは、前記蓋体2(具体的には、上蓋36)
の閉蓋時にパッキン16を有する通孔17を介して気密
的に連通されるようになっている。符号14はエアーポ
ンプ10の吸入口である。
中蓋内腔13とは、前記蓋体2(具体的には、上蓋36)
の閉蓋時にパッキン16を有する通孔17を介して気密
的に連通されるようになっている。符号14はエアーポ
ンプ10の吸入口である。
【0020】前記中蓋12には、内容器6の内底部に臨
む液体汲上管18と本体ケース1外に臨む液体注出管1
9とが取り付けられており、両者は、中蓋内通路20を
介して連通せしめられて、内容器6内と本体ケース1外
とを連通させる液体注出通路21を構成している。符号
30は液体注出管19先端の注出口である。なお、前記
液体汲上管18および液体注出管19は、肩部材4に取
り付けられる場合もある。
む液体汲上管18と本体ケース1外に臨む液体注出管1
9とが取り付けられており、両者は、中蓋内通路20を
介して連通せしめられて、内容器6内と本体ケース1外
とを連通させる液体注出通路21を構成している。符号
30は液体注出管19先端の注出口である。なお、前記
液体汲上管18および液体注出管19は、肩部材4に取
り付けられる場合もある。
【0021】さらに、前記中蓋12には、内容器6内に
発生する蒸気Sを前記中蓋内腔13を介して前記肩部材
4上方の空間部32に案内するための蒸気通路23が形
成されている。かく構成したことにより、内容器6内に
発生する蒸気Sは、前記中蓋内腔13、蒸気通路23お
よび肩部材4の上方空間部32を介して外部へ導出され
ることとなり、前記中蓋内腔13、蒸気通路23および
肩部材4の上方空間部32によってエアーポンプ10内
を通さずに蒸気Sを外部へ排出させる蒸気排出通路22
が構成されることとなっているのである。前記蒸気通路
23の入口側開口37は、前記通孔17と対向せしめら
れており、両者間には、両者を択一的に閉塞するための
弁体24が復帰手段として作用するスプリング25によ
って通孔17を閉塞する方向に付勢された状態で配設さ
れている。従って、常態においては、蒸気通路23は開
放状態とされ且つ通孔17は閉塞状態とされることとな
っているのである。つまり、本実施例の場合、前記入口
側開口37が、弁体24が着座して蒸気排出通路22を
閉塞する弁座を構成することとなっているのである。
発生する蒸気Sを前記中蓋内腔13を介して前記肩部材
4上方の空間部32に案内するための蒸気通路23が形
成されている。かく構成したことにより、内容器6内に
発生する蒸気Sは、前記中蓋内腔13、蒸気通路23お
よび肩部材4の上方空間部32を介して外部へ導出され
ることとなり、前記中蓋内腔13、蒸気通路23および
肩部材4の上方空間部32によってエアーポンプ10内
を通さずに蒸気Sを外部へ排出させる蒸気排出通路22
が構成されることとなっているのである。前記蒸気通路
23の入口側開口37は、前記通孔17と対向せしめら
れており、両者間には、両者を択一的に閉塞するための
弁体24が復帰手段として作用するスプリング25によ
って通孔17を閉塞する方向に付勢された状態で配設さ
れている。従って、常態においては、蒸気通路23は開
放状態とされ且つ通孔17は閉塞状態とされることとな
っているのである。つまり、本実施例の場合、前記入口
側開口37が、弁体24が着座して蒸気排出通路22を
閉塞する弁座を構成することとなっているのである。
【0022】前記弁体24は、前記エアーポンプ10内
に配設された連動部材26によって前記押圧板11の押
圧操作時に連動して押し下げられるように構成されてお
り、該弁体24と前記入口側開口37との間には一定の
隙間Dが形成されている。
に配設された連動部材26によって前記押圧板11の押
圧操作時に連動して押し下げられるように構成されてお
り、該弁体24と前記入口側開口37との間には一定の
隙間Dが形成されている。
【0023】このように構成したことにより、前記押圧
板11が所定ストローク押圧操作されたとき(即ち、弁
体24が前記隙間Dに相当する移動量を移動したとき)
に前記弁体24が弁座37に着座して蒸気排出通路22
を閉塞し、該閉塞によって前記エアーポンプ10内の空
気が中蓋内腔13を介して内容器6内へ流入し、前記押
圧板11への押圧操作解除に応じて前記弁体24がスプ
リング25により元の状態(即ち、通孔17を閉塞する
状態)に復帰することとなる。符号27はエアポンプ1
0の復帰用スプリング、28は連動部材26の復帰用ス
プリングである。
板11が所定ストローク押圧操作されたとき(即ち、弁
体24が前記隙間Dに相当する移動量を移動したとき)
に前記弁体24が弁座37に着座して蒸気排出通路22
を閉塞し、該閉塞によって前記エアーポンプ10内の空
気が中蓋内腔13を介して内容器6内へ流入し、前記押
圧板11への押圧操作解除に応じて前記弁体24がスプ
リング25により元の状態(即ち、通孔17を閉塞する
状態)に復帰することとなる。符号27はエアポンプ1
0の復帰用スプリング、28は連動部材26の復帰用ス
プリングである。
【0024】前記蒸気通路23の出口側開口38は、前
記注出口30と反対位置に臨ましめられており、前記肩
部材4において前記出口側開口38と対向する部位に
は、蒸気温度を検知する温度センサー29が配設されて
いる。該温度センサー29は、前記内容器6と外装ケー
ス3との間に形成される空隙35に配設されるリード線
33およびコンセント34を介してヒータ9と接続され
て、検知蒸気温度に応じてヒータ電流を制御する作用を
有しており、内容器6内の水が沸騰すると、その蒸気温
度を検知してヒータ9を加熱から保温に切り換えること
となっている。
記注出口30と反対位置に臨ましめられており、前記肩
部材4において前記出口側開口38と対向する部位に
は、蒸気温度を検知する温度センサー29が配設されて
いる。該温度センサー29は、前記内容器6と外装ケー
ス3との間に形成される空隙35に配設されるリード線
33およびコンセント34を介してヒータ9と接続され
て、検知蒸気温度に応じてヒータ電流を制御する作用を
有しており、内容器6内の水が沸騰すると、その蒸気温
度を検知してヒータ9を加熱から保温に切り換えること
となっている。
【0025】上記の如く構成された電気貯湯容器は次の
ように作用する。
ように作用する。
【0026】内容器6内の湯を注出しない状態において
は、内容器6内において発生した蒸気Sは、中蓋内腔1
3、蒸気通路23および肩部材4の上方空間部32から
なる蒸気排出通路22を介して外部へ排出されることと
なっているため、内容器6内において水を沸騰させた場
合であっても内容器6内が異常に高圧化するようなこと
はない。この蒸気排出は、エアーポンプ10内を通らな
い蒸気排出通路22により行なわれるので、エアーポン
プ10の熱劣化等の心配はない。
は、内容器6内において発生した蒸気Sは、中蓋内腔1
3、蒸気通路23および肩部材4の上方空間部32から
なる蒸気排出通路22を介して外部へ排出されることと
なっているため、内容器6内において水を沸騰させた場
合であっても内容器6内が異常に高圧化するようなこと
はない。この蒸気排出は、エアーポンプ10内を通らな
い蒸気排出通路22により行なわれるので、エアーポン
プ10の熱劣化等の心配はない。
【0027】この状態において押圧板11を下方に押圧
すると、スプリング27が圧縮され、この圧縮により連
動部材26がスプリング28の付勢力に抗して下方に移
動し、該連動部材26の下方移動に伴って弁体24がス
プリング25の付勢力に抗して押し下げられて通孔17
が開放されるが、弁体24が隙間Dに相当する移動量を
移動し終えるまでの間(即ち、押圧板11が所定ストロ
ーク押圧操作されるまでの間)は、蒸気通路23の弁座
37は閉塞されない。従って、エアーポンプ10は作動
するが、エアーポンプ10からの加圧空気は、蒸気通路
23(換言すれば、蒸気は通路22)を通って逃げること
となって、内容器6内の圧力上昇は起こらず、内容器6
内の液体Wが注出口30から注出されることはない。つ
まり、液体注出の意志なく押圧板11に少しの力が作用
した場合には、不用意な液体注出が防止されることとな
っているのである。また、液体注出の意志なく押圧板1
1に少しの力が作用した場合における内容器6の内圧上
昇が防止されることとなる結果、該内圧上昇に伴う不用
意な液体注出が防止できるそして、弁体24が隙間Dに
相当する移動量を移動し終えると、弁体24が弁座37
に着座して蒸気通路23(換言すれば、蒸気排出通路2
2)を閉塞することとなり、該閉塞によってエアーポン
プ10からの圧縮空気が、吐出口15、通孔17および
中蓋内腔13を通って内容器6内に圧送され、熱湯の液
面を加圧する。該加圧により内容器6内の熱湯の一部
が、液体汲上管18、中蓋内通路20および液体注出管
19からなる液体注出通路21を経て注出口30から外
部へ導出される。
すると、スプリング27が圧縮され、この圧縮により連
動部材26がスプリング28の付勢力に抗して下方に移
動し、該連動部材26の下方移動に伴って弁体24がス
プリング25の付勢力に抗して押し下げられて通孔17
が開放されるが、弁体24が隙間Dに相当する移動量を
移動し終えるまでの間(即ち、押圧板11が所定ストロ
ーク押圧操作されるまでの間)は、蒸気通路23の弁座
37は閉塞されない。従って、エアーポンプ10は作動
するが、エアーポンプ10からの加圧空気は、蒸気通路
23(換言すれば、蒸気は通路22)を通って逃げること
となって、内容器6内の圧力上昇は起こらず、内容器6
内の液体Wが注出口30から注出されることはない。つ
まり、液体注出の意志なく押圧板11に少しの力が作用
した場合には、不用意な液体注出が防止されることとな
っているのである。また、液体注出の意志なく押圧板1
1に少しの力が作用した場合における内容器6の内圧上
昇が防止されることとなる結果、該内圧上昇に伴う不用
意な液体注出が防止できるそして、弁体24が隙間Dに
相当する移動量を移動し終えると、弁体24が弁座37
に着座して蒸気通路23(換言すれば、蒸気排出通路2
2)を閉塞することとなり、該閉塞によってエアーポン
プ10からの圧縮空気が、吐出口15、通孔17および
中蓋内腔13を通って内容器6内に圧送され、熱湯の液
面を加圧する。該加圧により内容器6内の熱湯の一部
が、液体汲上管18、中蓋内通路20および液体注出管
19からなる液体注出通路21を経て注出口30から外
部へ導出される。
【0028】こののち、押圧板11への押圧力を解除す
ると、スプリング27の付勢力によって可動板10cと
共に押圧板11が上昇し、該上昇に伴って連動部材26
がスプリング28の付勢力により上動し、該上動に伴っ
て弁体24がスプリング25の付勢力により上昇する。
このことにより、通孔17が閉塞されるとともに、蒸気
通路23の入口側開口37が開放されて、当初の状態に
復元する。このような動作の反復により、内容器6内の
熱湯が適量ずつ導出されることとなっているのである。
ると、スプリング27の付勢力によって可動板10cと
共に押圧板11が上昇し、該上昇に伴って連動部材26
がスプリング28の付勢力により上動し、該上動に伴っ
て弁体24がスプリング25の付勢力により上昇する。
このことにより、通孔17が閉塞されるとともに、蒸気
通路23の入口側開口37が開放されて、当初の状態に
復元する。このような動作の反復により、内容器6内の
熱湯が適量ずつ導出されることとなっているのである。
【0029】上記した如く、湯の導出を行わない場合
(即ち、押圧板11に押圧力を作用させていない場合)に
は、内容器6内は、蒸気排出通路22を介して外部と連
通せしめられているが、エアーポンプ10が圧縮動作を
起こす際には、弁体24が蒸気排出通路22の弁座37
に着座して該蒸気排出通路22を閉塞し、内容器6内と
外部との連通状態が遮断されるため、エアーポンプ10
内の圧縮空気を外部に漏らすことなく確実に内容器6内
に圧送することができるのである。なお、通常時におい
ては、内容器6内の蒸気Sは、エアーポンプ10内を経
ることなく、別個に形成された蒸気排出通路22を通っ
て外部に排出されることとなっているので、エアーポン
プ10の耐久性が蒸気の熱によって損なわれるというこ
とはない。 しかも、本実施例においては、蒸気排出通
路22の途中に設けられた温度センサー29によって検
知された蒸気温度により沸騰状態を検知して、電気ヒー
タ9への通電を加熱状態から保温状態に切り換えるよう
にしているため、内容器6内の湯温度と温度センサー2
9の検知温度とにあまり誤差がないところから、沸騰状
態検知が正確に行えることとなる。従って、一旦沸騰し
た後には蒸気Sがあまり発生せず、蒸気排出通路22を
介して外部へ排出される蒸気量が規制されて安全性の高
いものとなる上記実施例では、蒸気通路23の入口側開
口37を弁体24を開閉するようにしているが、蒸気排
出通路22のその他の部分を弁体24により開閉するよ
うにしてもよい。
(即ち、押圧板11に押圧力を作用させていない場合)に
は、内容器6内は、蒸気排出通路22を介して外部と連
通せしめられているが、エアーポンプ10が圧縮動作を
起こす際には、弁体24が蒸気排出通路22の弁座37
に着座して該蒸気排出通路22を閉塞し、内容器6内と
外部との連通状態が遮断されるため、エアーポンプ10
内の圧縮空気を外部に漏らすことなく確実に内容器6内
に圧送することができるのである。なお、通常時におい
ては、内容器6内の蒸気Sは、エアーポンプ10内を経
ることなく、別個に形成された蒸気排出通路22を通っ
て外部に排出されることとなっているので、エアーポン
プ10の耐久性が蒸気の熱によって損なわれるというこ
とはない。 しかも、本実施例においては、蒸気排出通
路22の途中に設けられた温度センサー29によって検
知された蒸気温度により沸騰状態を検知して、電気ヒー
タ9への通電を加熱状態から保温状態に切り換えるよう
にしているため、内容器6内の湯温度と温度センサー2
9の検知温度とにあまり誤差がないところから、沸騰状
態検知が正確に行えることとなる。従って、一旦沸騰し
た後には蒸気Sがあまり発生せず、蒸気排出通路22を
介して外部へ排出される蒸気量が規制されて安全性の高
いものとなる上記実施例では、蒸気通路23の入口側開
口37を弁体24を開閉するようにしているが、蒸気排
出通路22のその他の部分を弁体24により開閉するよ
うにしてもよい。
【0030】また、上記実施例では、蓋体2を開閉自在
となしているが、これを着脱自在とすることもできる。
となしているが、これを着脱自在とすることもできる。
【0031】さらに、本願発明は、上記実施例の構成に
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
において適宜設計可能なことは勿論である。
限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲
において適宜設計可能なことは勿論である。
【図1】本願発明の実施例にかかる電気貯湯容器の縦断
面図である。
面図である。
6は内容器、10はエアーポンプ、11は押圧板、22
は蒸気排出通路、24は弁体、25は復帰手段(スプリ
ング)、26は連動部材、37は弁座(入口側開口)、2
9は温度センサー、Dは隙間。
は蒸気排出通路、24は弁体、25は復帰手段(スプリ
ング)、26は連動部材、37は弁座(入口側開口)、2
9は温度センサー、Dは隙間。
Claims (1)
- 【請求項1】 電気ヒータ(9)により加熱される内容
器(6)と、該内容器(6)内に空気を圧送して液体を
注出させるエアーポンプ(10)と、前記内容器(6)
内に発生する蒸気を前記エアーポンプ(10)内を通さ
ずに外部へ排出する蒸気排出通路(22)と、該蒸気排
出通路(22)を開閉する弁体(24)と、前記エアー
ポンプ(10)を押圧操作する押圧板(11)と、該押
圧板(11)に連動して前記弁体(24)を動作させる
連動部材(26)とを備え、前記弁体(24)は、前記
蒸気排出通路(22)を閉塞するための弁座(37)と
の間に一定の間隔(D)を設けて配設され、前記押圧板
(11)が所定ストローク押圧操作されたときに前記蒸
気排出通路(22)を閉塞し、該閉塞によって前記エア
ーポンプ(10)内の空気が内容器(6)内へ流入し、
前記押圧板(11)への押圧操作解除に応じて元の状態
に復帰するように構成されており、前記蒸気排出通路
(22)の途中には、沸騰状態の蒸気温度を検知して前
記電気ヒータ(9)への通電を加熱状態から保温状態へ
切り換える温度センサー(29)を付設したことを特徴
とする電気貯湯容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5245086A JPH07106186B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 電気貯湯容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5245086A JPH07106186B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 電気貯湯容器 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5269177A Division JPH07102189B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 電気貯湯容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07282A JPH07282A (ja) | 1995-01-06 |
JPH07106186B2 true JPH07106186B2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=17128404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5245086A Expired - Lifetime JPH07106186B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 電気貯湯容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07106186B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5134055U (ja) * | 1974-09-04 | 1976-03-12 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP5245086A patent/JPH07106186B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07282A (ja) | 1995-01-06 |
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