JPH07105114B2 - 周波数変調音声信号の再生装置 - Google Patents

周波数変調音声信号の再生装置

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JPH07105114B2
JPH07105114B2 JP3233767A JP23376791A JPH07105114B2 JP H07105114 B2 JPH07105114 B2 JP H07105114B2 JP 3233767 A JP3233767 A JP 3233767A JP 23376791 A JP23376791 A JP 23376791A JP H07105114 B2 JPH07105114 B2 JP H07105114B2
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signal
dropout
audio signal
frequency
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滋行 伊藤
由純 綿谷
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、周波数変調音声信号
と周波数変調映像信号とが記録トラック上で多重記録さ
れた磁気テープより記録された周波数変調音声信号を再
生する周波数変調音声信号の再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】FM変調された音声信号とFM変調され
た映像信号とが周波数多重された円盤等の記録媒体から
音声信号を再生するに際し、ドロップアウトの発生を検
知する検知器と、検知器からのトリガ信号を基準に所定
のパルス幅のパルス信号を発生するパルス回路と、パル
ス回路からのパルス信号のパルス幅の期間ドロップアウ
ト発生直前の音声信号レベルをホールドするサンプルホ
ールド回路とによりドロップアウト補償を行うことが特
開昭51−143310号公報に示されている。
【0003】図1は、このようなドロップアウト補償技
術を磁気記録再生装置、特に回転ヘッド方式磁気テープ
記録再生装置に適用しようとした場合に考えられる構成
例を示すブロック図である。同図において1は、磁気記
録媒体、2及び3は回転磁気ヘッド、4及び5は前置増
幅器、6は再生トラック切替スイッチ回路、7は出力端
子、8はFM変調音声信号を抽出するための帯域通過濾
波器(BPF)、9はFM復調器、10はFM搬送波漏
洩防止用の低域通過濾波器(LPF)、11は前値保持
回路、12はディエンファシス回路、13は再生音声信
号出力端子、14はドロップアウト期間検出回路であ
る。
【0004】また、図2は、図1に示した回路の主要部
信号波形を示す波形図である。同図においてaは、BP
F8で抽出されたFM変調音声信号の波形、bはドロッ
プアウト期間検出器14の出力信号波形、cはLPF1
0の出力信号波形、dはディエンファシス回路12より
出力される再生音声信号の波形を示す。
【0005】磁気記録媒体1から磁気ヘッド2または3
により取り出された再生信号は、前置増幅器4または5
を通ったのち、再生トラック切替スイッチ回路6にて切
替えられる。BPF8にて、上記切替スイッチ回路6の
出力信号中より抽出されたFM変調音声信号aは、FM
復調器9にて音声信号に復調される。ここでドロップア
ウトが発生した場合は、BPF8の出力信号に欠落が発
生するので、FM変調音声信号aの振幅の大きさを検出
することによってドロップアウト発生期間を検出するこ
とができる。ドロップアウト期間検出回路14はFM変
調音声信号aの振幅を検出して図2のbに示すドロップ
アウト検出パルスbを出力し、前値保持回路11は検出
パルスbに基づいて、検出パルスbの発生直前時の音声
信号レベルをこのパルス中出力する前値保持動作を行
い、これにより、ドロップアウト期間の大振幅雑音を除
去している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】いま、図2のaにおい
て、ドロップアウトがP時点にて発生し、Q時点以降に
はFM変調音声信号が記録されていないとする。上記し
たドロップアウト補償回路により、cに示すP時点で発
生したドロップアウトによる大振幅の雑音は、dに示す
ごとくほぼ完全に除去される。しかしながら、FM変調
音声信号が記録されていない場合は、FM変調映像信号
の側帯波あるいは磁気記録媒体1、磁気ヘッド2,3、
前置増幅器4,5等の雑音などの影響により、Q時点以
降のaにN1〜N4で示すごとく、BPF8の出力信号
中に上記雑音があらわれる場合があり、雑音N1〜N4
の振幅が大きな場合、振幅の大きさの判別によってはF
M変調音声信号と雑音の区別がつかない。
【0007】このため、ドロップアウト期間検出回路1
4は雑音N1〜N4によって連続的に誤動作し、bに示
すごとく連続的な誤信号E1〜E4を出力してしまう。
したがって、FM変調音声信号が記録されていない場
合、従来のドロップアウト補償回路では、ドロップアウ
ト期間検出器14の誤動作が生じることがあり、dにP
1〜P4で示すように前値保持回路11の動作影響があ
らわれ、連続的なパルス性雑音を出力してしまうという
欠点がある。
【0008】この発明の目的は、上記した従来技術の欠
点をなくし、実用上問題のないレベルまで雑音を軽減す
ることのできる周波数変調音声信号の再生装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、磁気テープに記録された周波数変調音
声信号を再生する磁気ヘッドと、上記磁気ヘッドによっ
て再生された周波数変調音声信号を増幅する増幅器と、
上記増幅器の出力信号中から所望の周波数帯域の信号を
抽出する帯域通過濾波器と、上記帯域通過濾波器の出力
信号を周波数復調するFM復調手段と、上記帯域通過濾
波器の出力信号が供給され、この供給された信号のドロ
ップアウトを検出して検出されたドロップアウト期間の
パルス幅をもつドロップアウト検出パルスを発生するド
ロップアウト期間検出回路と、上記ドロップアウト検出
パルスのパルス幅期間中上記FM復調手段から出力され
る周波数復調音声信号を前値保持する前値保持回路と、
上記帯域通過濾波器の出力信号が供給され、この供給さ
れた信号中にドロップアウトが一定頻度以上連続発生す
ると検出信号を発生する多発ドロップアウト検出回路
と、上記FM復調手段の後段に設けられ、上記多発ドロ
ップアウト検出回路からの検出信号によって周波数復調
音声信号を遮断する遮断回路と、上記前値保持回路の後
段に設けられ、上記前値保持回路の出力信号をディエン
ファシスするディエンファシス回路と、により周波数変
調音声信号の再生装置を構成した。
【0010】
【作用】この発明は、周波数変調音声信号のドロップア
ウト時に前値保持を行うとともに、ドロップアウト時に
前値保持を行う構成によって、ドロップアウトの連続的
発生にともなって前値保持動作が連続的に行われ、パル
ス性雑音が出力されるような場合には、前値保持動作を
繰り返さずに持続させることにより、あるいは音声信号
を遮断することにより、パルス性雑音が出力されるのを
防止するようにしている。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図3は、磁気記録再生装置、特に回転ヘッド方式磁
気テープ記録再生装置にこの発明を適用した場合の一実
施例を示すブロック図である。
【0012】同図において、15は積分回路、16はし
きい値回路、17はオア回路であり、1〜14は図1の
場合と同一のものである。
【0013】図4は、図3に示した回路の主要部の信号
波形図である。ここで、eは積分回路15の出力信号波
形、fはしきい値回路16の出力信号波形、gはオア回
路17の出力信号波形を示し、a〜dは図2に示したも
のと同一である。
【0014】磁気記録媒体1から磁気ヘッド2または3
により取り出された再生信号は、前置増幅器4または5
を通ったのち、再生トラック切替スイッチ回路6により
切替えられる。BPF8にて上記再生信号より抽出され
たFM変調音声信号aは、FM復調器9にて音声信号に
復調される。ここで、上述したごとく、図4のaにおい
てP時点でドロップアウトが発生し、Q時点以降はFM
変調音声信号が記録されていないとする。
【0015】ドロップアウト期間検出回路14は、上述
したように、Q時点以降ではFM変調映像信号の側帯
波、あるいは磁気記録媒体1、磁気ヘッド2,3、前置
増幅器4,5等の雑音などの影響により誤動作を生じる
ことがあり、上記ドロップアウト期間検出回路14はb
に示すごとく、ドロップアウト検出パルスを連続的に出
力する。
【0016】この実施例では、ドロップアウト検出パル
スを積分する積分回路15および積分回路15から出力
される積分電圧が所定のしきい値レベルEを越えたとき
検出信号(図4のf)を発生するしきい値回路16から
なる多発ドロップアウト検出回路により、短時間の変動
の影響を除去した検出信号を得て、この検出信号をオア
回路17によりドロップアウト検出パルスと併用するこ
とにより、FM変調音声信号が記録されていない場合の
ドロップアウト期間検出回路14の誤動作を補償してい
る。
【0017】すなわち、まず、ドロップアウト発生期間
を示すドロップアウト検出パルス(図4のb)を、積分
回路15に通すことにより、ドロップアウトが一定頻度
以上連続したことを、(図4のe)に示すごとく検出す
る。ここで、振幅レベルEをしきい値とするしきい値回
路16に上記積分回路15の出力信号を入力すると、し
きい値回路16から出力される検出信号は(図4のf)
となる。図4のfに示す検出信号とドロップアウト期間
検出回路14からのドロップアウト検出パルス(図4の
b)とのオアをとったオア回路17の出力信号(図4の
g)に基づいて、前値保持回路11を動作させる。
【0018】このようにして得られた(図4のg)に示
す信号を用いる事により、FM変調音声信号が記録され
ていない場合に生じる事のあるドロップアウト期間検出
回路14の誤動作をほぼ完全に補償でき、(図4のd)
に示すごとくほぼ完全に雑音を除去した再生音声信号が
得られる。
【0019】なお、上記実施例においては、ドロップア
ウト期間検出回路14およびしきい値回路16からなる
多発ドロップアウト検出回路から出力される検出信号を
オア回路17にて加算した信号で前値保持回路11を制
御するごとく構成されているが、図5に示すようにドロ
ップアウト期間検出回路14の出力信号(図4のb)で
直接前値保持回路11を制御すると共に、しきい値回路
16の出力信号(図4のf)によってオフされるスイッ
チ18をFM復調器9の後段の任意の箇所(図5のA〜
Dのいずれか)に設けて、復調音声信号を遮断すること
によっても同様の効果が得られることは明らかである。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、FM変調音声信号が記録されていない場合において
も、パルス性雑音がなく、ほぼ完全に再生音声信号をミ
ューティングできる機能が得られ、かつ、簡単な回路で
構成でき、その効果は大である。
【0021】また、ディエンファシス回路12が前値保
持回路11の後段に設けられているため、このディエン
ファシス回路12はFM復調の際に必要なディエンファ
シス作用と前値保持にともなって生じる急峻な波形変化
を円滑化する作用とを1つの回路で兼用して行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドロップアウト補償回路の一例を示すブロック
図である。
【図2】図1の主要部信号波形図である。
【図3】この発明による周波数変調音声信号の再生装置
の一実施例を示すブロック図である。
【図4】図3の主要部信号波形図である。
【図5】この発明による周波数変調音声信号の再生装置
の一実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
8…BPF、11…前値保持回路、14…ドロップアウ
ト期間検出回路、15…積分回路、16…しきい値回
路、17…オア回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープに記録された周波数変調音声
    信号を再生する磁気ヘッドと、 上記磁気ヘッドによって再生された周波数変調音声信号
    を増幅する増幅器と、 上記増幅器の出力信号中から所望の周波数帯域の信号を
    抽出する帯域通過濾波器と、上記帯域通過濾波器の出力
    信号を周波数復調するFM復調手段と、 上記帯域通過濾波器の出力信号が供給され、この供給さ
    れた信号のドロップアウトを検出して検出されたドロッ
    プアウト期間のパルス幅をもつドロップアウト検出パル
    スを発生するドロップアウト期間検出回路と、 上記ドロップアウト検出パルスのパルス幅期間中上記F
    M復調手段から出力される周波数復調音声信号を前値保
    持する前値保持回路と、 上記帯域通過濾波器の出力信号が供給され、この供給さ
    れた信号中にドロップアウトが一定頻度以上連続発生す
    ると検出信号を発生する多発ドロップアウト検出回路
    と、 上記FM復調手段の後段に設けられ、上記多発ドロップ
    アウト検出回路からの検出信号によって周波数復調音声
    信号を遮断する遮断回路と、 上記前値保持回路の後段に設けられ、上記前値保持回路
    の出力信号をディエンファシスするディエンファシス回
    路と、 から成ることを特徴とする周波数変調音声信号の再生装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の周波数変調音声信号の
    再生装置において、上記遮断回路が上記ディエンファシ
    ス回路の後段に設けられることを特徴とする周波数変調
    音声信号の再生装置。
JP3233767A 1991-08-22 1991-08-22 周波数変調音声信号の再生装置 Expired - Lifetime JPH07105114B2 (ja)

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JPH05298821A JPH05298821A (ja) 1993-11-12
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