JP3932663B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、再生専用の磁気ヘッドと記録再生が可能な磁気ヘッドとを用いて情報信号を磁気記録媒体に記録/再生する磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気抵抗効果(MR)を利用した単一素子シールド型MRヘッドは、リングヘッドに比べて再生感度は高いが、磁気テープとの摩擦などによる熱から発生する熱雑音やバルクハウゼン雑音等により、主に低周波帯域のノイズが大きくなる。このため、従来の磁気テープ記録再生装置では、再生用の単一素子シールド型MRヘッドの代わりにヨーク型MRヘッドを用いたり、再生用に単一素子シールド型MRヘッドを用いるときには記録部で予め信号変調により記録信号の低域成分を抑圧し、さらに再生部で高域通過フィルタによりノイズ成分を除去する等の方法が採用されていた。
【0003】
例えば、単一素子シールド型MRヘッドを再生部で用いる磁気テープ記録再生装置について、図3を用いて説明する。この磁気テープ記録再生装置40は、ビデオ信号をディジタル変調して磁気テープ41に記録する記録部50と、この記録部50により記録されたディジタルビデオデータを磁気テープ41から再生してビデオ信号を出力する再生部60とを備えている。
【0004】
記録部50は、入力端子51から入力したビデオ信号入力のサンプリング周波数をサンプリング周波数変換回路52で変換し、この周波数変換出力の帯域を帯域圧縮回路53で圧縮し、量子化した後、誤り訂正符号化回路54で誤り訂正符号等を付加し、さらにチャネルコーディング回路55で8−10変換符号等の信号変調を施して低周波成分を抑圧してから、記録アンプ56で増幅して、リングヘッド57により磁気テープ41に記録する。
【0005】
また、再生部60は、テープに記録された信号を単一素子シールド型MRヘッド61により再生し、再生アンプ62で増幅し、等化検出回路63で等化検出した後、誤り訂正回路64で誤り訂正してから、帯域伸長回路65で帯域伸長し、サンプリング周波数変換回路66でのサンプリング周波数変換を経てビデオ信号として出力端子67から出力する。このように再生は、再生専用の上記MRヘッド61のみで行われる。したがって、再生で低周波帯域にノイズを発生してしまう場合には、再生アンプ62からの再生出力に対して図示しないHPFでノイズを除去する。ここで、除去された帯域は利用されない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記ヨーク型MRヘッドは単一素子シールド型MRヘッドに比べて構造が複雑でコストが高く、又、再生感度が低くMR素子の特性を充分に活かしていない欠点があった。
【0007】
また、図3に示したように、再生用の単一素子シールド型MRヘッドを用いた、信号変調による方法では周波数帯域の低域部分を使用することが出来ないので周波数の利用効率が低く、磁気記録系を充分に有効利用していない欠点があった。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、再生時にヘッドの特性により発生する低周波のノイズの影響受けることなく、周波数帯域を有効に活用することができる磁気記録再生装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る磁気記録再生装置は、上記課題を解決するために、ビデオ信号又はデータ信号である高域信号にサーボ用のパイロット信号、トラック番号やタイムコード用のサブコード信号、又は音声信号である低域信号を混合した情報信号を記録/再生が可能な磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体に記録する記録手段と、上記記録/再生が可能な磁気ヘッドより再生感度が高く、かつ単一素子シールド型の再生専用の磁気ヘッドと上記記録/再生が可能な磁気ヘッドとを用いて上記磁気記録媒体から上記情報信号を再生する再生手段とを備え、上記再生手段は、第1のフィルタ及び第2のフィルタを備え、再生時に、上記再生専用の磁気ヘッドで上記磁気記録媒体から再生した上記情報信号から上記第1のフィルタにより周波数スペクトラムが一定周波数以上の帯域のビデオ信号又はデータ信号である高域信号を取り出すと共に、上記記録/再生が可能な磁気ヘッドで上記磁気記録媒体から再生した上記情報信号から上記第2のフィルタにより上記低域信号を取り出す。
【0010】
このため、再生専用のMRヘッドの熱雑音、バルクハウゼン雑音を避けながら周波数帯域を効率的に利用できる。
【0011】
なお、上記再生専用の磁気ヘッドは磁気抵抗効果型ヘッドであり、上記記録/再生が可能な磁気ヘッドはリング型ヘッドである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る磁気記録再生装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1に示すように、この実施の形態はビデオ信号をディジタル変調し、リングヘッド19を用いて磁気テープ1に記録する記録部10と、磁気テープ1からビデオ信号をリングヘッド19及びMRヘッド31を用いて再生する再生部30とを備える磁気テープ記録再生装置5である。
【0014】
記録部10は、入力端子11から入力したビデオ信号入力のサンプリング周波数をサンプリング周波数変換回路12で変換し、この周波数変換出力の帯域を帯域圧縮回路13で圧縮し、量子化した後、誤り訂正符号化回路14で誤り訂正符号等を付加し、さらにチャネルコーディング回路15で8−10変換符号等を施して低周波成分を抑圧してから、混合器(ミックス)16で後述する低周波信号と混合し、記録アンプ17により増幅してから、記録/再生モードに応じてリングヘッド19を記録用/再生用に切り換える切換スイッチ18を介してリングヘッドである磁気ヘッド19により磁気テープ1に記録する。
【0015】
ここで、低周波信号としては、サーボ信号や、トラック番号やタイムコードなどのサブコード信号、音声信号などビデオ信号に比べると伝送レートの低い信号が考えられる。例えば通常のトラッキングサーボは両側の隣接トラックからのパイロット信号のクロストークがバランスが取れるようにテープ送り速度を制御するので、パイロット信号は媒体からの再生磁界が充分大きい低周波数を用いる。
【0016】
次に、再生部30は、再生をリングヘッド19と再生専用のMRヘッド31を使って行う。リングヘッド19は、記録時には記録用の磁気ヘッドとして使用されるため、記録時と再生時で信号経路を上記スイッチ18により切り換える。
【0017】
先ず、MRヘッド31で再生された出力は再生アンプ32で増幅された後、高域通過フィルタ(HPF)33で低域成分を除去され、高域の変調されたビデオ信号のみが取り出される。この後、等化検出回路34で等化、検出され、誤り訂正回路35で誤り訂正処理が施された後、帯域伸長回路36で帯域伸長され、サンプリング周波数変換回路37でのサンプリング周波数変換を経て出力端子38からビデオ信号として出力される。
【0018】
一方、リングヘッド19で再生された出力は上記スイッチ18を介して低域通過フィルタ(LPF)39で低域成分のみが取り出されて、出力端子41から導出されえる。例えば低域に割り当てられた信号がサーボのパイロット信号の場合は、サーボ信号処理回路により両側の隣接トラックからのパイロット信号のバランスが取れるようにテープ送り速度が制御される。
【0019】
リングヘッド19のギャップ長は再生時のギャップ損失が大きくならないように充分に狭く選んでおく。通常は再生すべき信号の最短記録波長の1/2〜1/3に設定する。又、リングヘッド19とMRヘッド31のドラム上での取り付け高さは、両ヘッドが同じトラックをトレースするように、取り付け位置により高さを調整しておく。
【0020】
ここで、チャネルコーディング15からの出力に混合回路16がどのように低周波信号を混合するかを説明しておく。先ず、24−25変換などにより、高域のデータ列にエクストラビットを挿入することにより、低域パイロット成分を生成する。また、高域のデータ信号に低域の信号を重畳し、高域信号をバイアスとして記録する。これは、主としてアナログ信号記録の場合に用いる。また、記録トラックを分割し、特定の部分に低周波信号を記録する等がある。何れの場合も記録信号の周波数スペクトラムは図2に示すようになる。
【0021】
以上より、上記図1に示した磁気テープ記録再生装置5によれば、再生時にヘッドの特性により発生する低周波のノイズの影響を受けることなく、周波数帯域を有効に活用することができる。特に、サーボ信号など隣接トラックからのクロストークを検出する必要のある信号では、低域ノイズの影響を受けることなく、信号周波数を隣接クロストークが大きくなる低周波数に選ぶことができ、サーボ特性が改善される。
【0022】
なお、ここではデジタル信号処理を行って記録再生する例を挙げたが、アナログFM変調、低域変換色信号処理を用いて記録再生する場合にも本発明の方法は適用可能である。
【0023】
【発明の効果】
本発明に係る磁気記録再生装置は、再生時にヘッドの特性により発生する低周波のノイズの影響を受けることなく、周波数帯域を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録再生装置の実施の形態となる磁気テープ記録再生装置のブロック図である。
【図2】上記実施の形態による記録信号のスペクトル特性図である。
【図3】従来の磁気テープ記録再生装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ、5 磁気テープ記録再生装置、10 記録部、19 リングヘッド、31 MRヘッド
Claims (2)
- ビデオ信号又はデータ信号である高域信号にサーボ用のパイロット信号、トラック番号やタイムコード用のサブコード信号、又は音声信号である低域信号を混合した情報信号を記録/再生が可能な磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体に記録する記録手段と、
上記記録/再生が可能な磁気ヘッドより再生感度が高く、かつ単一素子シールド型の再生専用の磁気ヘッドと上記記録/再生が可能な磁気ヘッドとを用いて上記磁気記録媒体から上記情報信号を再生する再生手段とを備え、
上記再生手段は、さらに第1のフィルタ及び第2のフィルタを備え、再生時に、上記再生専用の磁気ヘッドで上記磁気記録媒体から再生した上記情報信号から上記第1のフィルタにより周波数スペクトラムが一定周波数以上の帯域のビデオ信号又はデータ信号である高域信号を取り出すと共に、上記記録/再生が可能な磁気ヘッドで上記磁気記録媒体から再生した上記情報信号から上記第2のフィルタにより上記低域信号を取り出すことを特徴とする磁気記録再生装置。 - 上記再生専用の磁気ヘッドは磁気抵抗効果型ヘッドであり、上記記録/再生が可能な磁気ヘッドはリング型ヘッドであることを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
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JP09199198A JP3932663B2 (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09199198A JP3932663B2 (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
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JPH11296802A JPH11296802A (ja) | 1999-10-29 |
JP3932663B2 true JP3932663B2 (ja) | 2007-06-20 |
Family
ID=14041923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP09199198A Expired - Fee Related JP3932663B2 (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3932663B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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JP3692961B2 (ja) * | 2001-04-13 | 2005-09-07 | ソニー株式会社 | 磁気記録データ再生装置及び方法 |
-
1998
- 1998-04-03 JP JP09199198A patent/JP3932663B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11296802A (ja) | 1999-10-29 |
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