JPH0710466Y2 - 電子式キヤツシユレジスタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は電子式キヤツシユレジスタに関する。

（ロ）従来の技術 一般に電子式キヤツシユレジスタに於いては、精算モー
ドが設けられており、一日の売上げを商品部門別、責任
者別又は時間帯別等に集計してプリンタで印字出力し、
商品の売上げ状況を把握できるように構成されている。

そして最近では例えば本願出願人が実願昭61−134519号
で出願しているように、時計機能を内蔵し時計回路より
の日付変化信号を計数するカウンタを設け、カウンタの
値が所定値に達する迄は一日の売上げを累計加算し、所
定値に達すると週単位等の所定期間の売上げ累計或いは
売上げ推移を求めることができる電子式キヤツシユレジ
スタが開発されている。

（ハ）考案が解決しようとする課題 前述のようにカウンタにより週単位の売上げ集計を求め
ることが可能であるが、カウンタのみを用いる場合、集
計を開始する日にカウンタを初期化する操作を行なう必
要があり、その日に初期化操作を忘れると正確な週の売
上げ集計が出来ないという問題があった。特に週単位の
集計を求めるのは店の定休日の次の日を集計開始日とす
るが、定休日は店により異なっている為予め定めておく
こともできないので、集計の区切りを使用者が任意に設
定できる電子式キヤツシユレジスタが要望されていた。

（ニ）課題を解決するための手段 本考案は集計の区切りを示す曜日データを入力する手段
と、入力された曜日データを記憶する手段と、時計回路
と、時計による日付の変化を検出する手段と、日付の変
化の検出で曜日を示すデータを出力する手段と、予め記
憶されている曜日データと出力された曜日データを比較
する手段と、日付の変化で一日の売上げをメモリに加算
記憶する手段と、比較手段による一致検出で週単位の集
計を行なう手段と、メモリの内容を読出し印字する手段
で構成したものである。

（ホ）作用 本考案は上述のように構成したので、時計回路よりの日
付の変化を示す信号で自動的に一日の売上げの加算が行
なわれ、予め設定された曜日になると自動的に１週間の
集計が行なわれるので、定休日を区切りとした売上げ集
計を容易に求めることができる。

（ヘ）実施例 以下本考案の実施例を図面に基づき説明する。

（１）は置数の為のテンキー、商品部品キー、取引別キ
ー、責任者キーとモードスイツチが設けられたキーボー
ドで、信号バス（２）を介して制御装置（３）に接続さ
れている。制御装置（３）はマイクロプロセツサで構成
され、処理手順が記憶されたプログラムメモリ（４）の
プログラムに従って、キーボード（１）より入力された
データに基づき演算処理を行なう。（５）は制御装置
（３）に信号バス（２）により接続された第１データメ
モリで、演算中のデータ及び演算処理されたデータが、
制御装置（３）の制御の下に適宜書込み並びに読出しが
行なわれ、第２図に示すように商品部門別の売上げデー
タが記憶される領域（5a）と、取引別のデータが記憶さ
れる領域（5b）と、責任者別のデータが記憶される領域
（5c）と、一日の客数データが記憶される領域（5d）
と、一週間の客数累計データが記憶される領域（5e）
と、一日の売上げデータが記憶される領域（5f）と、一
週間の売上げ累計が記憶される領域（5g）と、一週間の
売上げ目標値が記憶される領域（5h）と、目標値に対す
る売上げ達成率が記憶される領域（5i）と、予め設定さ
れる集計の区切りを示す曜日データが記憶される領域
（5j）と、現在の曜日データが記憶される領域（5k）
と、その他のデータが記憶される領域（5l）で構成され
ている。

（６）は同様に制御装置（３）に接続された第２データ
メモリで、一週間分の売上げデータを記憶するよう第３
図に示すように、曜日データ記憶領域（6a）と、客数記
憶領域（6b）と、売上げデータ記憶領域（6c）で構成さ
れている。尚、この第２データメモリ（６）は記憶デー
タが順次シフトされるFIFO（First In First Out）型で
構成されている。

（７）は制御装置（３）に接続された時計回路で、現在
時刻信号と日付変化信号を出力し制御装置（３）に供給
している。（８）はキーボード（１）より入力されたデ
ータ、制御装置（３）で演算処理されたデータ及び時計
回路（７）よりの時刻信号に基づき時刻を表示する表示
器で、制御装置（３）の制御の下に表示を行なう。
（９）は同様に制御装置（３）の制御の下に、キーボー
ド（１）より入力されたデータ並びに制御装置（３）に
より演算処理されたデータを印字するプリンタで、レシ
ート用プリンタとジヤーナル用プリンタで構成されてい
る。

次に斯る構成よりなる本考案の動作につき説明する。

先ず電子式キヤツシユレジスタの使用に先立ち、モード
スイツチをプリセツトモードに設定し、キーボード
（１）の所定のキー操作により現在時刻等の設定操作を
行なう。この際、現在の曜日を示すコードデータを第４
図に示す対照表に基づきキーボード（１）のテンキーよ
り入力する。例えば現在、月曜日とするとテンキーの
「１」を入力する。「１」が入力された事を検出した制
御装置（３）は、第１データメモリ（５）の領域（5k）
にデータ「１」を書込む。同様にして集計の区切りを示
す曜日データを入力すると、第１データメモリ（５）の
領域（5j）に入力されたデータが記憶される。例えば定
休日が水曜日であり水曜日を区切りとして集計する場合
にはデータ「３」が第１データメモリ（５）の領域（5
j）に記憶される。又同様にして一週間の売上げ目標デ
ータを入力すると、領域（5h）に記憶される。今例えば
「1,800,000」が入力され記憶されているものとする。

このようにしてデータのプリセツトを終了し登録を行な
う場合には、キーボード（１）のモードスイツチを登録
モードに設定し、キーボード（１）より金額の置数を行
ない登録を開始する。キーボード（１）よりの置数デー
タを取り込んだ制御装置（３）は、置数データを表示器
（８）に表示すると共に、プリンタ（９）で印字を行な
う。又制御装置（３）はプログラムメモリ（４）の処理
プログラムに従い、置数データを演算処理し処理データ
を商品部門別等に区分して第１データメモリ（５）に記
憶させる。このようにして一人の客の登録動作が終了し
合計キーが操作されると、登録終了を検出した制御装置
（３）は、プリンタ（９）でレシートを発生しその客の
登録処理を終了すると共に、第１データメモリ（５）の
一日の売上げデータ領域（5f）に売上げ合計金額を加算
記憶する。又同時に領域（5d）の客数データに「１」が
加算され客数が計数される。

同様にして登録を行ない一日の業務を終了した時、モー
ドスイツチを精算モードに設定すると、第１データメモ
リ（５）に記憶されているデータが順次読み出されプリ
ンタ（９）で印字されることにより、精算レポートの発
行が行なわれる。これによりその日の総売り上げ、商品
部門別等の売り上げ状況を把握することができる。

そして午前０時になり時計回路（７）より日付変化信号
が発生され制御装置（３）に供給されると、第10図に示
すように制御装置（３）はステツプ（S1）で第１データ
メモリ（５）の領域（5f）に記憶されている一日の売上
げデータを、一週間の売上げ累計を求める領域（5g）に
加算すると共に、領域（5d）の客数データを一週間の客
数累計を求める領域（5c）に加算した後、ステツプ（S
2）に進み領域（5k）の曜日データと、領域（5d）の客
数データ及び領域（5f）の売上げデータを第２データメ
モリ（６）に第５図に示すように書込む。続いて制御装
置（３）はステツプ（S3）に進み第１データメモリ
（５）の領域（5k）のデータに「１」を加算し曜日の更
新を行なった後、ステツプ（S4）で更新したデータが
「８」か否かの一致検出を行なうが、最初領域（5k）に
はデータ「１」が記憶され更新の結果「２」となってい
る為、一致は検出されずステツプ（S6）の処理に進む。
しかし更新された値が「８」になった場合には、ステツ
プ「S5」に進み領域（5k）にデータ「１」を書込んだ後
ステツプ（S6）の処理に進む。この結果曜日が日曜日か
ら月曜日に変更されたことになる。

制御装置（３）はステツプ（S6）に進むと、領域（5k）
に記憶されている更新された曜日データと、領域（5j）
に記憶されている集計の区切りを示す曜日データとの一
致検出を行なう。今、領域（5k）に記憶されている曜日
データは「２」で、領域（5j）に記憶されている集計の
区切りを示す曜日データは「３」であり一致は検出され
ない為、制御装置（３）はステツプ（S8）に進み第１デ
ータメモリ（５）の領域（5d）（5f）等の不要になった
データのクリアを行なう。

同様にして次の日（火曜日）の登録が行なわれた後、午
前０時になり時計回路（７）より日付変更信号が出力さ
れると、制御装置（３）は前述と同様にしてステツプ
（S1）〜（S5）の処理を行ない、第６図に示すように第
２データメモリ（６）にデータを記憶した後、ステツプ
（S6）で第１データメモリ（５）の領域（5j）（5k）の
一致検出を行なうが、この際領域（5j）（5k）の両デー
タ共に「３」で一致する為、一致を検出した制御装置
（３）はステツプ（S7）に進み、領域（5h）に記憶され
ている売上げ目標値データと、領域（5g）に記憶されて
いる売上げ累計データとから達成率を求める演算を行な
い、演算結果を領域（5i）に書込む。続いてステツプ
（S8）に進み不要となった第１データメモリ（５）のデ
ータのクリアを行なう。したがって今の場合月曜日から
集計を開始したので、月曜日と火曜日の２日間のデータ
が集計される。

そこで水曜日の定休日に或は次の集計を開始する木曜日
の業務開始前にキーボード（１）のモードスイツチを精
算の位置に設定し、週報を印字出力するキー入力を行な
うと、キー信号を検出した制御装置（３）は、第11図に
示すステツプ（S10）で第１、第２データメモリ（５）
（６）より所定のデータを順次読み出し、ステツプ（S1
1）でプリンタ（９）を制御して印字することにより、
第７図に示すように定休日を区切りとした週の売上げレ
ポートを発行することが出来る。今の場合集計開始から
定休日迄２日間であり、２日間の集計データが印字出力
される。

しかし次回からは木曜日から火曜日迄の一週間分のデー
タが第８図に示すように第２データメモリ（６）に書込
まれ、第９図に示すように一週間分のレポートを出力す
ることが可能である。レポートが印字出力されるとステ
ツプ（S12）により第１データメモリ（５）の不要デー
タ及び第２データメモリ（６）のクリアを行なう。

尚、上述の実施例は水曜日を区切りとして集計する場合
であったが、第１データメモリ（５）の領域（5j）に所
望の曜日データを設定すればその曜日を区切りとした集
計を行なうことができる。

又、本実施例では定休日が有る場合であったが、定休日
が無い場合でも任意の曜日を集計開始日とする一週間の
集計レポートを発行することができる。

（ト）考案の効果 上述の如く本考案の電子式キヤツシユレジスタは、集計
の区切りを示す曜日データを予め設定しておくことによ
り、設定された曜日を区切りとした集計を行なうことが
できるもので、店の定休日に合わせた集計が容易に自動
的、かつ確実に得られる。また、前記設定曜日を区切り
とする週単位での累計と共にその週の各曜日毎のデータ
も集計できるので売上げ分析等にとって貴重な資料とな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電子式キヤツシユレジスタの構成を示
すブロツク図、第２図は第１図の第１データメモリの構
成を示す模式図、第３図は同じく第２データメモリの構
成を示す模式図、第４図は曜日と曜日コードの対照を示
す図、第５図、第６図及び第８図は第３図の動作状態を
示す模式図、第７図、第９図はレポートの出力状態を示
す図、第10図、第11図は第１図の動作状態を示すフロー
チヤートである。 （１）…キーボード、（３）…制御装置、（５）…第１
データメモリ、（６）…第２データメモリ、（７）…時
計回路、（８）…表示器、（９）…プリンタ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】入力手段と、該入力手段より入力された売
   上金額を１日分加算記憶する売上げメモリと、前記入力
   手段より入力された集計の区切り曜日を示すデータを記
   憶する手段と、該区切り曜日データ記憶手段に記憶され
   ている前記区切り曜日で区切られる１週間分の売上累計
   金額を記憶する売上げ累計メモリと、日付変化信号を出
   力する時計回路と、現在の曜日データを記憶する手段
   と、印字手段と、前記時計回路から出力される日付変化
   信号に応答して前記現在曜日データ記憶手段に記憶され
   ている曜日データを更新する手段と、前記日付変化信号
   に応答して前記売上げメモリ中のデータを前記売上げ累
   計メモリに加算記憶する手段と、前記日付変化信号に応
   答して前記更新手段により更新された直後の前記現在曜
   日データ記憶手段中の曜日データと前記区切り曜日デー
   タ記憶手段に予め記憶されている曜日データとを比較す
   る手段と、該比較手段による一致検出に応答して前記売
   上げ累計メモリ中のデータを読出し印字するよう前記印
   字手段を制御する手段とを備えたことを特徴とする電子
   式キャッシュレジスタ。
2. 【請求項２】入力手段と、該入力手段により入力された
   １日分の売上金額が加算記憶される第１領域と１週間分
   の売上げ累計が記憶される第２領域を有する第１メモリ
   と、曜日毎の売上げデータを各曜日毎に１週間分記憶す
   る第２メモリと、前記入力手段より入力された集計の区
   切り曜日を示すデータを記憶する手段と、日付変化信号
   を出力する時計回路と、現在の曜日データを記憶する手
   段と、印字手段と、前記時計回路から出力される日付変
   化信号に応答して前記現在曜日データ記憶手段に記憶さ
   れている曜日データを更新する手段と、前記日付変化信
   号に応答して前記第１領域中のデータを前記第２領域に
   加算記憶すると共に前記現在曜日データ記憶手段に記憶
   されている曜日データに対応付けて前記第１領域中のデ
   ータを前記第２メモリに格納する手段と、前記日付変化
   信号に応答して前記更新手段により更新された直後の前
   記現在曜日データ記憶手段中の曜日データと前記区切り
   曜日データ記憶手段に予め記憶されている曜日データと
   を比較する手段と、該比較手段による一致検出に応答し
   て前記第２領域中のデータと前記第２メモリ中のデータ
   及びそれと対応する曜日データとを読出し印字するよう
   前記印字手段を制御する手段とを備えたことを特徴とす
   る電子式キャッシュレジスタ。