JPH07104480A - 平版印刷版処理装置 - Google Patents

平版印刷版処理装置

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Publication number
JPH07104480A
JPH07104480A JP24891893A JP24891893A JPH07104480A JP H07104480 A JPH07104480 A JP H07104480A JP 24891893 A JP24891893 A JP 24891893A JP 24891893 A JP24891893 A JP 24891893A JP H07104480 A JPH07104480 A JP H07104480A
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JP
Japan
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liquid
alkaline
processing liquid
plate
printing plate
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Application number
JP24891893A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Aizawa
泰洋 相澤
Yuji Takagami
裕二 高上
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 液性劣化及び装置機能低下を抑制防止して長
期に亙って安定した処理を可能にする平版印刷版処理装
置を提供する。 【構成】 平版印刷版1にアルカリ性処理液16を供給
して非画像部を溶解除去する平版印刷版処理装置であっ
て、印刷版画像形成面にアルカリ性処理液16を供給す
るアルカリ性処理液供給機構9a,9bと、溶解した非
画像部画像形成層成分とを除去する複数枚の掻取りブレ
ード6a,6b,6cと、少なくとも二枚の掻取りブレ
ード6a,6b,6c間に処理液16を供給する処理液
供給手段9a,9bを有することを特徴とする平版印刷
版処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版画像形成面
にアルカリ性処理液を供給して非画像部を溶解除去して
印刷版を作製する平版印刷版処理装置に関し、製版不良
の発生がなく長期に亙って安定した品位の処理が行な
え、更に液交換期間の延長が図れる平版印刷版処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】非画像部アルカリ除去型平版印刷版は、
親水性支持体上にインク受理性の画像形成層を設けてな
り、画像露光等の操作により最終印刷物に於ける画像部
に対応する部分より非画像部に対応する部分の相対的ア
ルカリ溶解性を高め、これにより非画像部画像形成層を
アルカリ性処理液によって溶解し、清浄液(リンス液)
を供給して版面を清浄した後、通常保護ガム処理され
る。これらの処理は通常自動機を用いて行なわれるが、
従来これらの平版印刷版を製版処理する装置に採用され
ている処理方式としては、液循環再利用方式、新液使捨
て処理方式、及び処理過程計量残存液廃棄方式に大別さ
れる。
【0003】最初の液循環再利用方式は、版面に過剰量
の処理液を接触させた後、処理済み液を版上から全て除
去して循環再利用する方式であり、処理済み液の除去は
スクイズロールによる絞液が一般的であるが、液供給方
法としてはロール狭持して搬送する印刷版上にスプレー
及びシャワー等から処理液を直接或はロール及び/また
は整流板を介して供給する方法の他、特開平2−256
9号公報等に開示の様に処理液槽中を液中ガイドロール
等によって印刷版を湾曲浸漬(ディップ方式)させ、液
中シャワーによって処理液を対流循環させると共に版面
に供給する方法や、実開平1−160443号公報に開
示の様に印刷版を対向面に多数の突起を有する斜傾保持
された一対のガイド板間を搬送し、ガイド板搬送方向上
方端面から液供給する方法等、多数枚製版による液性劣
化を防止抑制するための補充液補充方法と共に、従来か
ら種々の応用例が開示されている。
【0004】二番目の新液使捨て処理方式は、特開昭6
2−238564号公報等に開示の様に、液供給スリッ
トのギャップやワイヤバーのワイヤ径等の調整によっ
て、版面に処理液を供給する前に必要最低量を前計量し
て一版毎に新液を供給し、場合に応じて処理促進手段を
処理過程で施した後、処理済みの疲労処理液は可溶化し
た非画像部と共に除去廃棄する方式である。
【0005】最後の処理過程計量残存液廃棄方式は、特
開昭62−59957号公報等に開示の様に、版面に一
旦過剰量の処理液を供給した後に非画像部の溶解が進行
しない時間内に処理液を一定量に計量して余剰液は循環
再塗布、計量後の版上の処理液は処理完了後に溶解した
非画像部成分と共に廃棄する方式で、特開昭63−16
3353号公報には版先頭部の製版不良を改善するた
め、液計量後更に版先頭部に液計量時に除去した処理液
を循環再供給する方式である。
【0006】これらの方式の内、液循環再利用方式では
余剰液を循環再使用するので、見掛け上廃液量を減少さ
せることが出来るが、従来非画像部は処理液による溶解
除去工程中に殆ど全てが版上より処理液中に除去される
ため、例え処理液に液補充等を行なってそれ自体は所期
の処理特性を保持していても、流入した画像形成層成分
を多く含有する処理液では槽内や液循環系、処理部搬送
部位等に液固着が起こり易くなって、液供給量の低下や
液供給方式としてスプレーを用いればその孔の目詰まり
等種々の悪影響を及ぼすばかりか、画像形成層成分の印
刷版支持体上への再付着による印刷汚れを誘引する残膜
をもたらす場合がある。また、アルカリ処理部に於て非
画像部を機械的に強制除去しなくても、アルカリ性処理
液処方や液供給方法、アルカリ処理時間等によっては、
画像形成層が過剰の処理液と共に版上より流失したりす
る場合があった。
【0007】一方、新液使捨て処理方式では処理変動を
防止出来る反面、液循環再使用方式に比してより多量の
処理液を必要とするし、必然的に多量の廃液を出す結果
となる。また、必要最低量を供給しようとして液量を絞
ると、応々にして処理液が版全面を均一に被覆しないこ
とがあり、特にその傾向は版先頭部に強く発現し、結果
として処理欠陥となる。
【0008】そこで、両者欠点を解消し長所を合せ持つ
処理方式が上記の処理過程計量残存液廃棄方式である。
この方式は、アルカリ性処理液は版に供給してから直ち
に非画像部の溶解に必要な液量を残して計量するため、
計量除去液には非画像部成分の混入が殆どなく、更には
アルカリ処理に必要な最低量の供給消費及びそれに見合
った補充液補充によって、経時での空気中の炭酸ガスの
吸収溶解によるアルカリ度の低下に起因する経時疲労劣
化を抑制し、実質的に液使い捨て方式と同様に常にほぼ
新液状態で製版が出来、処理液循環再利用方式の様な経
時的影響を受け難い。また、例え処理液が版上に供給さ
れない部分が発生したとしても、非画像部溶解開始前に
液計量具によってアルカリ性処理液の延展がなされるた
め、処理ムラが軽減される。
【0009】従って上記処理方式を採れば、少量のアル
カリ性処理液の消費で比較的長期に亙って安定して行な
えるが、新液使捨て処理方式にも共通する問題として、
アルカリ処理後に除去廃棄する溶解した画像形成層成分
及び版上に残存するアルカリ性処理液の除去手段及び除
去効率如何では、次工程の処理に多大な影響を及ぼし液
交換を早めるばかりか、経時的要因を加味すれば製版及
び印刷品位の降落を招く恐れさえある。則ち、除去効率
の低下は次工程以降の処理液への除去物の混入量の増大
をもたらし、処理液としての性能低下を招く。また、除
去手段により差異が生ずるとしても、処理装置の経時的
断続使用は処理手段への除去物の固着が装置上のトラブ
ルを招く結果となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、平版印刷版
画像形成面にアルカリ性処理液を供給して非画像部を溶
解除去して印刷版を作製する平版印刷版処理装置に関
し、製版不良の発生がなく長期に亙って安定した品位の
処理が行なえ、更に液交換期間の延長が図れる平版印刷
版処理装置を提供することにあり、更に詳しくは非画像
部の溶解除去に用いる除去手段に付着する除去物を除去
して、除去効率の経時的降落や製版及び印刷品位の保持
が図れる平版印刷版の処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
検討を重ねた結果、平版印刷版にアルカリ性処理液を供
給して非画像部を溶解除去する平版印刷版処理装置であ
って、印刷版画像形成面にアルカリ性処理液を供給する
アルカリ性処理液供給機構と、溶解した非画像部画像形
成層成分を除去する複数枚の掻取りブレードと、少なく
とも二枚の掻取りブレードの間に処理液を供給する給液
手段とを有することを特徴とする平版印刷版処理装置に
より達成された。
【0012】
【作用】本発明の平版印刷版処理装置では、アルカリ性
処理液供給工程に於てアルカリ性処理液供給機構により
印刷版画像形成面にアルカリ性処理液を供給し、溶解し
た非画像部画像形成層近傍にあって画像形成層の溶解で
消費され疲労したアルカリ性処理液と比較的疲労を被っ
ていないそれとを分離する意図から、好ましくは続いて
アルカリ性処理液計量工程に於て版上のアルカリ性処理
液を計量し、画像形成層界面近傍の疲労アルカリ性処理
液を残して余剰の計量除去液はアルカリ性処理液供給工
程へと循環し再使用することで、新液使捨て処理方式よ
りも安定して液供給出来ると共に実アルカリ性処理液消
費量を抑制出来る。
【0013】アルカリ性処理液が供給された印刷版は、
非画像部除去工程に於て溶解した画像形成層成分と版面
に残存するアルカリ性処理液とを複数枚の掻取りブレー
ドによって除去し、除去物は好ましくは廃棄する。除去
手段として掻取りブレードは他の一般的除去手段よりも
除去性に優れ、複数枚のブレードにより複数回掻取りを
行なうことによって更に除去効率は向上する。また、複
数枚の掻取りブレードの少なくとも二枚の間に給液手段
から処理液を供給する。これにより、印刷版支持体非画
像部表面に除去されずに残存する溶解した非画像部画像
形成層成分を供給した処理液に拡散せしめると共に掻取
りブレードを洗浄し、これにより製版経時による画像形
成層成分の非画像部除去手段への蓄積が抑制される。
【0014】以上の様に、本発明の平版印刷版処理装置
を非画像部アルカリ除去型平版印刷版の製版に用いれ
ば、循環再使用するアルカリ性処理液に適宜補充アルカ
リ性処理液を補充し、非画像部除去工程で除去された除
去物を廃棄するだけで、製版トラブルなく各処理液及び
装置的に長期間安定した製版処理が可能となる。
【0015】
【実施例】以下、図1に例示する処理装置を基にして、
本発明に係わる平版印刷版処理装置に於ける各工程を説
明しながらそれらに具有或は志向する作用の詳細につい
て説明する。尚、本発明はその主旨を越えない限り、本
説明及び実施例に何ら制限されるものではない。
【0016】図示しない画像形成装置によりアルカリ性
処理液にレジスト性を有する画像部が設けられた平版印
刷版(以下、印刷版と略記)1は、搬送ロール対により
矢印方向に搬送され、アルカリ性処理液供給工程及び非
画像部除去工程を経、更に図示しないリンス処理工程及
び保護ガム液塗布乾燥工程を経て製版される。
【0017】アルカリ性処理液供給工程は、搬送行程に
従ってアルカリ性処理液の供給を実施する処理液供給手
段を含むアルカリ性処理液供給機構からなるアルカリ性
処理液供給部、及びアルカリ性処理液の計量を実施する
処理液計量手段を含むアルカリ性処理液計量部の順に構
成されている。アルカリ性処理液の供給は、これらの下
方に具備された循環アルカリ性処理液貯液槽3に貯留さ
れる様になっており、アルカリ性処理液計量部で計量除
去された余剰のアルカリ性処理液は、アルカリ性処理液
供給機構を構成する循環手段により再び処理液供給手段
に循環供給される様になっている。
【0018】アルカリ性処理液供給工程に搬入された印
刷版1は、図示しない駆動手段により駆動力が伝達され
た搬送ロール対10によりアルカリ性処理液供給部に搬
送され、アルカリ性処理液の供給を促すアルカリ性処理
液供給ロール11a及び下部ガイドロール11bで挟持
されて、アルカリ性処理液供給部搬送ガイドロール12
及びアルカリ性処理液計量部搬送ガイドロール13を経
て非画像部除去工程へ搬出される。アルカリ性処理液供
給部はアルカリ性処理液供給ロール11a、下部ガイド
ロール11b、及びアルカリ性処理液供給ロール11a
の搬送後方斜め上方に配置された整流板28及び処理液
供給手段であるアルカリ性処理液供給管27から構成さ
れている。
【0019】搬送ロール対10、アルカリ性処理液供給
ロール11a、及び下部ガイドロール11bは、図示し
ない一対の側板に軸支されて軸受けによって保持され、
軸受け上部の図示しない加圧機構によってロール両端が
加圧されている。整流板28は搬送方向断面が鉤状でア
ルカリ性処理液供給ロール11aに平行に設置してあ
る。この整流板28に沿ってアルカリ性処理液供給管2
7が配置されており、アルカリ性処理液供給管27には
軸方向に複数の吐出孔が一定間隔に設けられ、整流板2
8折曲げ方向に開孔している。版幅方向のアルカリ性処
理液被覆厚の均一化を図ると共にアルカリ性処理液供給
量の最終調整を行なうため、整流板28に於ける液流下
先端とアルカリ性処理液供給ロール11aとの隙間を
0.3〜1.5mmに調整し、アルカリ性処理液16を過
剰に供給して整流板28アルカリ性処理液供給ロール1
1a間に液溜りが形成される様になっている。
【0020】アルカリ性処理液16は循環アルカリ性処
理液貯液槽3に貯留されており、循環アルカリ性処理液
貯液槽3底部と連通した管路110から分岐されて、送
液ポンプ92の作動により、フィルタ(図示せず)、配
管111、バルブ102、及びアルカリ性処理液供給管
27を経て整流板28に供給され、整流されてアルカリ
性処理液供給ロール11aを介して印刷版1に供給され
る様になっている。
【0021】処理液が供給された印刷版1は、串型ロー
ル17、図示しない駆動手段により駆動力を伝達された
搬送ガイドロール12、及び串型ロール18を経て、処
理液計量手段である液計量具47及び図示しない駆動手
段により駆動力を伝達された搬送ガイドロール13から
構成されるアルカリ性処理液計量部に到り、液計量具4
7と接触しながら版上の過剰のアルカリ性処理液は一定
量に計量され、次工程へと搬送される様になっている。
液計量具47は図示しない一対の側板に軸支されて軸受
けによって保持され、搬送ガイドロール13によって或
は並進する印刷版1との摺接によって回転駆動が伝達さ
れる様になっている。
【0022】アルカリ性処理液計量工程前に流下した余
剰液及び計量除去液は循環して再使用される。アルカリ
性処理液供給部下方には液誘導板75が配置されてお
り、流下した余剰のアルカリ性処理液16はアルカリ性
処理液計量工程で除去されたアルカリ性処理液16と共
に液誘導板75上に集められ、液誘導板75中央最下点
に設けられた液落下孔78より循環アルカリ性処理液貯
液槽3へ循環される。
【0023】循環アルカリ性処理液貯液槽3に貯留され
ているアルカリ性処理液16の製版使用減量分は循環ア
ルカリ性処理液貯液槽3内に装着されたセンサ21によ
り感知して、補充液貯液槽19に貯液された補充アルカ
リ性処理液7が補充ポンプ94、電磁バルブ100、及
び配管122を経て循環アルカリ性処理液貯液槽3に補
充される様になっており、混合されてアルカリ性処理液
循環に供される。
【0024】循環アルカリ性処理液貯液槽3に貯留され
ているアルカリ性処理液16は、循環ポンプ93の作動
により循環アルカリ性処理液貯液槽3底部から管路11
0を経て貯留液面より下方に配置した吐出口に吐出し
て、循環アルカリ性処理液貯液槽3内を循環させながら
ヒータ70によって特定温度に加温される様になってい
る。循環アルカリ性処理液貯液槽3底部には管路110
と分岐してバルブ105が配置されており、循環アルカ
リ性処理液貯液槽3の液交換清掃等でアルカリ性処理液
16等を排出する場合には、バルブ105の解放によっ
て配管113を経て除去物二次貯留槽109に廃棄され
る様になっている。
【0025】アルカリ性処理液計量工程から搬出された
印刷版1は非画像部除去工程に搬送され、非画像部除去
手段である複数枚の掻取りブレード6a、6b、及び6
c(以下、特定位置の掻取りブレードを示す以外は一纏
めに6と記載する)により非画像部が除去される。非画
像部除去工程は、アルカリ性処理液により溶解した非画
像部画像形成層成分及び版面に残存するアルカリ性処理
液からなる除去物の除去を実施する掻取りブレード6を
含む非画像部除去部、掻取りブレード6の少なくとも二
枚の掻取りブレードの間に処理液を供給する処理液供給
手段9a及び9b、及び非画像部除去手段に於ける除去
物を一時的に貯留する除去物一次貯留槽4から構成され
ている。
【0026】非画像部除去部は、溶解した画像形成層成
分を除去する非画像部除去手段である弾性を有する掻取
りブレード6、掻取りブレード6を印刷版搬送平面上に
保持するブレード保持手段、及び印刷版をブレード掻取
り位置に誘導する下部ガイド板8から構成されている。
また、掻取りブレード6の上方には連続する二枚の掻取
りブレード間に処理液を供給する処理液供給手段が配置
されている。
【0027】図2及び図3に示す様に、掻取りブレード
6はブレード保持手段であるブレード挟持部材31及び
32、及び掻取りブレード6を処理装置に着脱可能に保
持する支持軸30により印刷版搬送路に沿わせた状態で
配置されている。ブレード挟持部材31及び32は、支
持軸30を回転軸として蝶番状に回動可能にされてお
り、掻取りブレード6が着脱可能に保持されている。ま
た、ブレード挟持部材31及び32に挟持された掻取り
ブレード6は、処理装置内側壁60に固定されたブレー
ド保持台51の支持軸30により懸架され、弾性を有す
るスペーサ55を挟んで固定板52によって押付けられ
て固定されている。
【0028】固定板52上面にはブレード付勢手段35
が配置されている。ブレード付勢手段の上面には長穴が
切られてあり、図示しない固定手段により固定版52上
面を位置変更可能に固定されている。ブレード付勢手段
35逆L字型下端は、少なくとも印刷版通過時は掻取り
ブレード6が押上げられることで、ブレード挟持部材3
2と共に掻取りブレード6を逆から付勢する。除去物の
掻取り調整は、ブレード付勢手段35の固定位置により
調整出来る様になっている。
【0029】掻取りブレード6下方にはブレードによる
除去物掻取りを下方から付勢する下部ガイド板8が配置
されており、図示しないガイド板固定手段により処理装
置内部に着脱可能に固定されている。下部ガイド板8に
は、図2に示される様に掻取りブレード6最下端の実質
的掻取り部位に沿ってスリット81が、また図3に示さ
れる様に印刷版搬送方向に沿って溝82が設けてある。
【0030】掻取りブレード6aの搬送路上方には、処
理液供給手段である処理液供給管9aが配置されてお
り、整流ガイド板43を介して掻取りブレード6aと6
bの間に処理液が供給される様になっている。処理液供
給管9aより吐出された処理液は整流ガイド板43によ
って整流され、印刷版が掻取りブレード6bを通過中は
掻取りブレード6a及び6bと印刷版とで形成される部
分に処理液が充満され、印刷版が掻取りブレード6aを
通過していない時には下部ガイド板8上を滞留しながら
スリット81より流落する様になっている。同様に、掻
取りブレード6bと6cとの間には、処理液供給管9b
より整流ガイド板43を介して供給される様になってい
る。
【0031】図1に示す様に、処理液供給管9a及び9
bへの処理液の供給は二系統の送液路が設けられてお
り、処理液貯液槽89に貯液された処理液84をポンプ
99、配管127、及び電磁バルブ101を経て供給さ
れる様にも、また図示しない処理液貯液源から配管12
8及び電磁バルブ125を経て供給される様にもなって
いる。掻取りブレード9への処理液供給量は、バルブ2
3a及び23bの開度により調整される。
【0032】搬送ロール対10の搬送方向手前には印刷
版通過検出手段14が配置されており、設定された搬送
速度と図示しない処理液供給制御機構により非画像部除
去手段を印刷版1が通過する時間が算定され、処理液供
給制御機構により印刷版1搬送先端が掻取りブレード6
aに差掛かる一定時間前から印刷版1搬送後端が掻取り
ブレード6cを通過した一定時間後まで、処理液貯液槽
89か図示しない処理液貯液源かの設定された少なくと
も何れか一方から処理液供給管9a及び9bの少なくと
も何れか一方に処理液が供給される様になっている。
【0033】除去物一次貯留槽4は循環アルカリ性処理
液貯留槽3と一体成型されており、ピン87で固定され
着脱可能な工程隔絶板77で仕切られている。非画像部
除去手段によって版上より除去された除去物及び処理液
は、除去物一次貯留槽4に一時的に貯留された後、バル
ブ104の開放により配管114を経て除去物二次貯留
槽109に廃棄される様にも、またはバルブ145の開
放により配管152を経て処理液貯液槽89に注液し、
循環再使用される様にもなっている。
【0034】次に本実施例の作用について説明する。図
示しない画像形成装置を経てアルカリ性処理液に難溶な
画像部が設けられた印刷版1は、アルカリ性処理液供給
部アルカリ性処理液供給ロール11a及び下部ガイドロ
ール11bによって挟持されると共にアルカリ性処理液
供給ロール11aを介して印刷版1上にアルカリ性処理
液16が供給される。アルカリ性処理液16は、アルカ
リ性処理液供給管27から整流板28に吐出されて整流
された後、整流板28とアルカリ性処理液供給ロール1
1aとで形成される隙間より供給される。これにより、
印刷版1上に均質にアルカリ性処理液16が供給され、
給液不良が防止される。
【0035】アルカリ性処理液供給ロール11aよりア
ルカリ性処理液16が供給された印刷版1は、串型ロー
ル17、搬送ガイドロール12、及び串型ロール18を
経てアルカリ性処理液計量部に到るまでの処理域に於て
非画像部画像形成層が溶解される。この処理域に於て、
アルカリ性処理液16は印刷版1上を流動してアルカリ
性処理液被覆膜厚が更に均一化されると共に、アルカリ
性処理液16中の画像形成層溶解種の被溶解部位での置
換が活発化し、印刷版1全面にわたって均質なアルカリ
性処理処理が可能となる。
【0036】非画像部画像形成層の溶解が完遂された印
刷版1は、液計量具47及び搬送ガイドロール13で構
成されるアルカリ性処理液計量部に到り、液計量具47
と接触しながら印刷版1上の過剰のアルカリ性処理液が
一定量に計量される。これにより、印刷版1画像形成層
界面の疲労アルカリ性処理液は印刷版1上に残され、比
較的疲労を被っていない余剰のアルカリ性処理液はアル
カリ性処理液循環系に戻せるので、アルカリ性処理液1
6の実質的な消費を抑制することが出来る。
【0037】アルカリ性処理液計量工程から搬出された
印刷版1は、非画像部除去工程に搬送され、非画像部除
去機構を構成する非画像部除去手段である掻取りブレー
ド6a、6b、及び6cによって版上に残存するアルカ
リ性処理液及び溶解した画像形成層が除去される。複数
枚の掻取りブレードは、一枚のブレードで除去しきれな
かった除去物を次のブレードで更に除去させるためで、
製版期間中のブレードの摩耗等の掻取り不良の発生を防
止する。除去物はアルカリ性処理液を含有しているとは
云え画像形成層の溶解促進作用に乏しく、循環するアル
カリ性処理液16と分離することによりアルカリ溶解不
良及びアルカリ性処理液16の交換頻度を相当抑制する
ことが可能になる。
【0038】掻取りブレード6の搬送路上方には、処理
液供給手段である処理液供給管9a及び9bが配備され
ており、供給された処理液は少なくとも搬送された印刷
版1と2枚の連続する掻取りブレードとで形成される部
位に充満され、除去物一次貯留槽4に流れ落ちる。これ
により、掻取りブレード6a或は6bによって除去しき
れなかった版面に残存する溶解した画像形成層成分は処
理液に溶かし込まれ、ほぼ完全に掻取り除去される。こ
れがため、次工程で使用される処理液への除去物等の混
入を大幅に抑制して処理液性能の低下が抑制防止され、
液交換期間の延長が図れる。
【0039】
【発明の効果】以上説明した様に本発明は、平版印刷版
にアルカリ性処理液を供給して非画像部を溶解除去する
平版印刷版処理装置であって、印刷版画像形成面にアル
カリ性処理液を供給した後、非画像部除去工程に於て溶
解した画像形成層成分を複数枚の掻取りブレードによっ
て版上から除去することを特徴としている。更に、複数
枚の掻取りブレードの内少なくとも二枚の掻取りブレー
ド間には処理液供給手段により処理液を供給するため、
版面に残存する除去物が処理液に溶解されて除去効率の
向上が図れる。また、次工程で使用される処理液への除
去物等の混入を大幅に抑制して処理液性能の低下が抑制
防止され、液交換期間の延長が図れるばかりでなく、掻
取りブレード掻取り部位の処理液による洗浄効果により
除去性の保持が達成される秀逸なる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された平版印刷版処理装置を示す
縦断面概略構成図。
【図2】本発明が適用された平版印刷版処理装置の非画
像部除去部を示す縦断面概略構成図。
【図3】本発明が適用された平版印刷版処理装置の非画
像部除去部を示す横断面概略構成図。
【符号の説明】
1 平版印刷版 3 循環アルカリ性処理液貯液槽 4 除去物一次貯留槽 6a、6b、6c 掻取りブレード 8 下部ガイド板 9a、9b 処理液供給管 16 アルカリ性処理液 84 処理液 89 処理液貯液槽 109 除去物二次貯留槽

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平版印刷版にアルカリ性処理液を供給し
    て非画像部を溶解除去する平版印刷版処理装置であっ
    て、印刷版画像形成面にアルカリ性処理液を供給するア
    ルカリ性処理液供給機構と、溶解した非画像部画像形成
    層成分を除去する複数枚の掻取りブレードと、少なくと
    も二枚の掻取りブレードの間に処理液を供給する給液手
    段とを有することを特徴とする平版印刷版処理装置。
JP24891893A 1993-10-05 1993-10-05 平版印刷版処理装置 Pending JPH07104480A (ja)

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