JPH07160004A - 平版印刷版処理装置 - Google Patents
平版印刷版処理装置Info
- Publication number
- JPH07160004A JPH07160004A JP30814593A JP30814593A JPH07160004A JP H07160004 A JPH07160004 A JP H07160004A JP 30814593 A JP30814593 A JP 30814593A JP 30814593 A JP30814593 A JP 30814593A JP H07160004 A JPH07160004 A JP H07160004A
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- JP
- Japan
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- liquid
- alkaline
- processing liquid
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- plate
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- Pending
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 装置機能低下を抑制防止して長期に亙って安
定した処理を可能にする平版印刷版処理装置を提供す
る。 【構成】 平版印刷版にアルカリ性処理液を供給して非
画像部を溶解除去する平版印刷版処理装置であって、印
刷版画像形成面にアルカリ性処理液を供給するアルカリ
性処理液供給機構と溶解した非画像部画像形成層成分を
除去する除去手段とを有する平版印刷版処理装置に於
て、該除去手段が平版印刷版搬送面の上下にあってその
先端部同士が接触する様配置された一対の掻取りブレー
ドであることを特徴とする平版印刷版処理装置。
定した処理を可能にする平版印刷版処理装置を提供す
る。 【構成】 平版印刷版にアルカリ性処理液を供給して非
画像部を溶解除去する平版印刷版処理装置であって、印
刷版画像形成面にアルカリ性処理液を供給するアルカリ
性処理液供給機構と溶解した非画像部画像形成層成分を
除去する除去手段とを有する平版印刷版処理装置に於
て、該除去手段が平版印刷版搬送面の上下にあってその
先端部同士が接触する様配置された一対の掻取りブレー
ドであることを特徴とする平版印刷版処理装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版画像形成面
にアルカリ性処理液を供給して非画像部を溶解除去して
印刷版を作製する平版印刷版処理装置に関し、製版不良
の発生がなく長期に亙って安定した品位の処理が行なえ
る平版印刷版処理装置に関する。
にアルカリ性処理液を供給して非画像部を溶解除去して
印刷版を作製する平版印刷版処理装置に関し、製版不良
の発生がなく長期に亙って安定した品位の処理が行なえ
る平版印刷版処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】非画像部アルカリ除去型平版印刷版は、
親水性支持体上にインク受理性の画像形成層を設けてな
り、画像露光等の操作により最終印刷物に於ける画像部
に対応する部分より非画像部に対応する部分の相対的ア
ルカリ溶解性を高め、これにより非画像部画像形成層を
アルカリ性処理液によって溶解し、清浄液(リンス液)
を供給して版面を清浄した後、通常保護ガム処理され
る。これらの処理は通常自動機を用いて行なわれるが、
従来これらの平版印刷版を製版処理する装置に採用され
ている処理方式としては、液循環再利用方式、新液使捨
て処理方式、及び処理過程計量残存液廃棄方式に大別さ
れる。
親水性支持体上にインク受理性の画像形成層を設けてな
り、画像露光等の操作により最終印刷物に於ける画像部
に対応する部分より非画像部に対応する部分の相対的ア
ルカリ溶解性を高め、これにより非画像部画像形成層を
アルカリ性処理液によって溶解し、清浄液(リンス液)
を供給して版面を清浄した後、通常保護ガム処理され
る。これらの処理は通常自動機を用いて行なわれるが、
従来これらの平版印刷版を製版処理する装置に採用され
ている処理方式としては、液循環再利用方式、新液使捨
て処理方式、及び処理過程計量残存液廃棄方式に大別さ
れる。
【0003】最初の液循環再利用方式は、版面に過剰量
の処理液を接触させた後、溶解した非画像部を含む処理
液を版上から全て除去して循環再利用する方式であり、
液供給方式としてはロール狭持して搬送する印刷版上に
スプレー及びシャワー等から処理液を直接或はロール及
び/または整流板を介して供給する方法の他、特開平2
−2569号公報等に開示の様に液中シャワーやブラシ
によって処理液を対流させた処理液槽中を液中ガイドロ
ール等によって印刷版を湾曲浸漬(ディップ方式)させ
て処理する方法、実開平1−160443号公報に開示
の様に印刷版を対向面に多数の突起を有する斜傾保持さ
れた一対のガイド板間を搬送し、ガイド板搬送方向上方
端面から液供給する方法等、多数枚製版による液性劣化
を抑制するための補充液補充方法と共に、従来から種々
の応用例が開示されている。
の処理液を接触させた後、溶解した非画像部を含む処理
液を版上から全て除去して循環再利用する方式であり、
液供給方式としてはロール狭持して搬送する印刷版上に
スプレー及びシャワー等から処理液を直接或はロール及
び/または整流板を介して供給する方法の他、特開平2
−2569号公報等に開示の様に液中シャワーやブラシ
によって処理液を対流させた処理液槽中を液中ガイドロ
ール等によって印刷版を湾曲浸漬(ディップ方式)させ
て処理する方法、実開平1−160443号公報に開示
の様に印刷版を対向面に多数の突起を有する斜傾保持さ
れた一対のガイド板間を搬送し、ガイド板搬送方向上方
端面から液供給する方法等、多数枚製版による液性劣化
を抑制するための補充液補充方法と共に、従来から種々
の応用例が開示されている。
【0004】二番目の新液使捨て処理方式は、特開昭6
2−238564号公報等に開示の様に、液供給スリッ
トのギャップやワイヤバーのワイヤ径等の調整によっ
て、版面に処理液を供給する前に必要最低量を前計量し
て一版毎に新液を供給し、場合に応じて処理促進手段を
処理過程で施した後、処理済みの疲労処理液は溶解した
非画像部と共に除去廃棄する方式である。
2−238564号公報等に開示の様に、液供給スリッ
トのギャップやワイヤバーのワイヤ径等の調整によっ
て、版面に処理液を供給する前に必要最低量を前計量し
て一版毎に新液を供給し、場合に応じて処理促進手段を
処理過程で施した後、処理済みの疲労処理液は溶解した
非画像部と共に除去廃棄する方式である。
【0005】最後の処理過程計量残存液廃棄方式は、特
開昭62−59957号及び特開平5ー19540号公
報等に開示の様に、版面に一旦過剰量の処理液を供給し
た後に処理液を一定量に計量して計量除去液は循環再使
用し、計量後の版上の処理液は処理完了後に溶解した非
画像部成分と共に廃棄する方式で、特公平5−6085
4号公報には版先頭部の製版不良を改善するため、液計
量後更に版先頭部に液計量時に除去した処理液を循環再
供給する方式である。
開昭62−59957号及び特開平5ー19540号公
報等に開示の様に、版面に一旦過剰量の処理液を供給し
た後に処理液を一定量に計量して計量除去液は循環再使
用し、計量後の版上の処理液は処理完了後に溶解した非
画像部成分と共に廃棄する方式で、特公平5−6085
4号公報には版先頭部の製版不良を改善するため、液計
量後更に版先頭部に液計量時に除去した処理液を循環再
供給する方式である。
【0006】これらの方式の内、液循環再利用方式では
余剰液を循環再使用するので、見掛けの廃液量は少ない
が、製版に従って循環処理液への非画像部成分の蓄積に
より処理液は漸次疲労してやがては処理不良を誘発す
る。また、循環処理液に液補充等を行なってそれ自体は
所期の処理特性を保持していても、流入した画像形成層
成分を多く含有する処理液では槽内や液循環系、処理部
搬送部位等に液固着が起こり易くなって、液供給量の低
下や液供給方式としてスプレーを用いればその孔の目詰
まり等種々の悪影響を及ぼすばかりか、画像形成層成分
の印刷版支持体上への再付着による印刷汚れを誘引する
残膜をもたらす場合がある。
余剰液を循環再使用するので、見掛けの廃液量は少ない
が、製版に従って循環処理液への非画像部成分の蓄積に
より処理液は漸次疲労してやがては処理不良を誘発す
る。また、循環処理液に液補充等を行なってそれ自体は
所期の処理特性を保持していても、流入した画像形成層
成分を多く含有する処理液では槽内や液循環系、処理部
搬送部位等に液固着が起こり易くなって、液供給量の低
下や液供給方式としてスプレーを用いればその孔の目詰
まり等種々の悪影響を及ぼすばかりか、画像形成層成分
の印刷版支持体上への再付着による印刷汚れを誘引する
残膜をもたらす場合がある。
【0007】一方、新液使捨て処理方式では処理液の繰
返し使用による処理変動を防止出来る反面、液循環再使
用方式に比してより多量の処理液を必要とするし、必然
的に多量の廃液を出す結果となる。また、必要最低量を
供給しようとして液量を絞ると、応々にして処理液が版
全面を均一に被覆しないことがあり、特にその傾向は版
先頭部に強く発現し、結果として処理欠陥となる。
返し使用による処理変動を防止出来る反面、液循環再使
用方式に比してより多量の処理液を必要とするし、必然
的に多量の廃液を出す結果となる。また、必要最低量を
供給しようとして液量を絞ると、応々にして処理液が版
全面を均一に被覆しないことがあり、特にその傾向は版
先頭部に強く発現し、結果として処理欠陥となる。
【0008】そこで、両者欠点を解消し長所を合せ持つ
処理方式が上記の処理過程計量残存液廃棄方式である。
この方式では、計量により除去したアルカリ性処理液は
非画像部の溶解に関与していないので循環再使用し、更
にこの液に補充液を補充することで、実質的に液使い捨
て方式と同様に常にほぼ新液状態で製版が出来、処理液
循環再利用方式の様な経時的影響を受け難い。また、処
理液は過剰に版上に供給し、しかも液計量により少なく
とも1回は版上で処理液の攪乱が起こるから、新液使捨
て処理方式よりも給液ムラによる処理欠陥がない。
処理方式が上記の処理過程計量残存液廃棄方式である。
この方式では、計量により除去したアルカリ性処理液は
非画像部の溶解に関与していないので循環再使用し、更
にこの液に補充液を補充することで、実質的に液使い捨
て方式と同様に常にほぼ新液状態で製版が出来、処理液
循環再利用方式の様な経時的影響を受け難い。また、処
理液は過剰に版上に供給し、しかも液計量により少なく
とも1回は版上で処理液の攪乱が起こるから、新液使捨
て処理方式よりも給液ムラによる処理欠陥がない。
【0009】従って上記処理方式を採れば、少量のアル
カリ性処理液の消費で比較的長期に亙って安定して行な
えるが、新液使捨て処理方式にも共通する問題として、
アルカリ処理後に除去廃棄する溶解した画像形成層成分
及び版上に残存するアルカリ性処理液の除去手段及び除
去効率如何では、次工程の処理に多大な影響を及ぼして
液交換を早めるばかりか、経時的要因を加味すれば製版
及び印刷品位の降落を招く恐れさえある。則ち、除去効
率の低下は次工程以降の処理液への除去物の混入量の増
大をもたらし、処理液としての性能低下を招く。また、
除去手段により差異が生ずるとしても、処理装置の経時
的断続使用は処理手段への除去物の固着が装置上のトラ
ブルを招く結果となる。
カリ性処理液の消費で比較的長期に亙って安定して行な
えるが、新液使捨て処理方式にも共通する問題として、
アルカリ処理後に除去廃棄する溶解した画像形成層成分
及び版上に残存するアルカリ性処理液の除去手段及び除
去効率如何では、次工程の処理に多大な影響を及ぼして
液交換を早めるばかりか、経時的要因を加味すれば製版
及び印刷品位の降落を招く恐れさえある。則ち、除去効
率の低下は次工程以降の処理液への除去物の混入量の増
大をもたらし、処理液としての性能低下を招く。また、
除去手段により差異が生ずるとしても、処理装置の経時
的断続使用は処理手段への除去物の固着が装置上のトラ
ブルを招く結果となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、平版印刷版
画像形成面にアルカリ性処理液を供給して非画像部を溶
解除去して印刷版を作製する平版印刷版処理装置に関
し、製版不良の発生がなく長期に亙って安定した品位の
処理が行なえる平版印刷版処理装置を提供することにあ
り、更に詳しくは印刷版の反り等による搬送不良が抑制
防止されるばかりでなく、ブレード掻取り部位の製版摩
耗に於けると除去効率の悪化が抑制されて製版及び印刷
品位の保持が図れる平版印刷版の処理装置を提供するこ
とにある。
画像形成面にアルカリ性処理液を供給して非画像部を溶
解除去して印刷版を作製する平版印刷版処理装置に関
し、製版不良の発生がなく長期に亙って安定した品位の
処理が行なえる平版印刷版処理装置を提供することにあ
り、更に詳しくは印刷版の反り等による搬送不良が抑制
防止されるばかりでなく、ブレード掻取り部位の製版摩
耗に於けると除去効率の悪化が抑制されて製版及び印刷
品位の保持が図れる平版印刷版の処理装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
検討を重ねた結果、平版印刷版にアルカリ性処理液を供
給して非画像部を溶解除去する平版印刷版処理装置であ
って、印刷版画像形成面にアルカリ性処理液を供給する
アルカリ性処理液供給機構と溶解した非画像部画像形成
層成分を除去する除去手段とを有する平版印刷版処理装
置に於て、該除去手段が平版印刷版搬送面の上下にあっ
てその先端部同士が接触する様配置された一対の掻取り
ブレードであることを特徴とする平版印刷版処理装置に
より達成された。
検討を重ねた結果、平版印刷版にアルカリ性処理液を供
給して非画像部を溶解除去する平版印刷版処理装置であ
って、印刷版画像形成面にアルカリ性処理液を供給する
アルカリ性処理液供給機構と溶解した非画像部画像形成
層成分を除去する除去手段とを有する平版印刷版処理装
置に於て、該除去手段が平版印刷版搬送面の上下にあっ
てその先端部同士が接触する様配置された一対の掻取り
ブレードであることを特徴とする平版印刷版処理装置に
より達成された。
【0012】
【作用】本発明の平版印刷版処理装置では、アルカリ性
処理液供給工程に於てアルカリ性処理液供給機構により
印刷版画像形成面にアルカリ性処理液を供給し、溶解し
た非画像部画像形成層近傍にあって画像形成層の溶解で
消費され疲労したアルカリ性処理液と比較的疲労を被っ
ていないそれとを分離する意図から、好ましくは続いて
アルカリ性処理液計量工程に於て版上のアルカリ性処理
液を計量し、画像形成層界面近傍の疲労アルカリ性処理
液を残して余剰の計量除去液はアルカリ性処理液供給工
程へと循環し再使用することで、新液使捨て処理方式よ
りも安定して液供給出来ると共に実アルカリ性処理液消
費量を抑制出来る。
処理液供給工程に於てアルカリ性処理液供給機構により
印刷版画像形成面にアルカリ性処理液を供給し、溶解し
た非画像部画像形成層近傍にあって画像形成層の溶解で
消費され疲労したアルカリ性処理液と比較的疲労を被っ
ていないそれとを分離する意図から、好ましくは続いて
アルカリ性処理液計量工程に於て版上のアルカリ性処理
液を計量し、画像形成層界面近傍の疲労アルカリ性処理
液を残して余剰の計量除去液はアルカリ性処理液供給工
程へと循環し再使用することで、新液使捨て処理方式よ
りも安定して液供給出来ると共に実アルカリ性処理液消
費量を抑制出来る。
【0013】アルカリ性処理液が供給された印刷版は、
非画像部除去工程に於て溶解した画像形成層成分と版面
に残存するアルカリ性処理液とを平版印刷版搬送面の上
下にあってその先端部同士が接触する様配置された一対
の掻取りブレードによって除去し、除去物は好ましくは
廃棄する。掻取りブレード先端部は双方共もう一方から
付勢されるため、印刷版の反り等による掻き取り位置の
上下変動に柔軟に対応出来、搬送不良が抑制防止される
ばかりでなく、ブレード掻取り部位の製版摩耗に於ける
と除去効率の悪化が抑制される。
非画像部除去工程に於て溶解した画像形成層成分と版面
に残存するアルカリ性処理液とを平版印刷版搬送面の上
下にあってその先端部同士が接触する様配置された一対
の掻取りブレードによって除去し、除去物は好ましくは
廃棄する。掻取りブレード先端部は双方共もう一方から
付勢されるため、印刷版の反り等による掻き取り位置の
上下変動に柔軟に対応出来、搬送不良が抑制防止される
ばかりでなく、ブレード掻取り部位の製版摩耗に於ける
と除去効率の悪化が抑制される。
【0014】以上の様に、本発明の平版印刷版処理装置
を非画像部アルカリ除去型平版印刷版の製版に用いれ
ば、循環再使用するアルカリ性処理液に適宜補充アルカ
リ性処理液を補充し、非画像部除去工程で除去された除
去物を廃棄するだけで、製版トラブルなく各処理液及び
装置的に長期間安定した製版処理が可能となる。
を非画像部アルカリ除去型平版印刷版の製版に用いれ
ば、循環再使用するアルカリ性処理液に適宜補充アルカ
リ性処理液を補充し、非画像部除去工程で除去された除
去物を廃棄するだけで、製版トラブルなく各処理液及び
装置的に長期間安定した製版処理が可能となる。
【0015】
【実施例】以下、図1に例示する処理装置を基にして、
本発明に係わる平版印刷版処理装置に於ける各工程を説
明しながらそれらに具有或は志向する作用の詳細につい
て説明する。尚、本発明はその主旨を越えない限り、本
説明及び実施例に何ら制限されるものではない。
本発明に係わる平版印刷版処理装置に於ける各工程を説
明しながらそれらに具有或は志向する作用の詳細につい
て説明する。尚、本発明はその主旨を越えない限り、本
説明及び実施例に何ら制限されるものではない。
【0016】図示しない画像形成装置によりアルカリ性
処理液にレジスト性を有する画像部が設けられた平版印
刷版(以下、印刷版と略記)1は、搬送ロール対により
矢印方向に搬送され、アルカリ性処理液供給工程及び非
画像部除去工程を経、更に図示しないリンス処理工程及
び保護ガム液塗布乾燥工程を経て製版される。
処理液にレジスト性を有する画像部が設けられた平版印
刷版(以下、印刷版と略記)1は、搬送ロール対により
矢印方向に搬送され、アルカリ性処理液供給工程及び非
画像部除去工程を経、更に図示しないリンス処理工程及
び保護ガム液塗布乾燥工程を経て製版される。
【0017】アルカリ性処理液供給工程は、搬送行程に
従ってアルカリ性処理液の供給を実施する処理液供給手
段を含むアルカリ性処理液供給機構からなるアルカリ性
処理液供給部、及びアルカリ性処理液の計量を実施する
処理液計量手段を含むアルカリ性処理液計量部の順に構
成されている。アルカリ性処理液の供給は、これらの下
方に具備された循環アルカリ性処理液貯液槽3に貯留さ
れる様になっており、アルカリ性処理液計量部で計量除
去された余剰のアルカリ性処理液は、アルカリ性処理液
供給機構を構成する循環手段により再び処理液供給手段
に循環供給される様になっている。
従ってアルカリ性処理液の供給を実施する処理液供給手
段を含むアルカリ性処理液供給機構からなるアルカリ性
処理液供給部、及びアルカリ性処理液の計量を実施する
処理液計量手段を含むアルカリ性処理液計量部の順に構
成されている。アルカリ性処理液の供給は、これらの下
方に具備された循環アルカリ性処理液貯液槽3に貯留さ
れる様になっており、アルカリ性処理液計量部で計量除
去された余剰のアルカリ性処理液は、アルカリ性処理液
供給機構を構成する循環手段により再び処理液供給手段
に循環供給される様になっている。
【0018】アルカリ性処理液供給工程に搬入された印
刷版1は、図示しない駆動手段により駆動力が伝達され
た搬送ロール対10によりアルカリ性処理液供給部に搬
送され、アルカリ性処理液の供給を促すアルカリ性処理
液供給ロール11a及び下部ガイドロール11bで挟持
されて、アルカリ性処理液供給部搬送ガイドロール12
及びアルカリ性処理液計量部搬送ガイドロール13を経
て非画像部除去工程へ搬出される。アルカリ性処理液供
給部はアルカリ性処理液供給ロール11a、下部ガイド
ロール11b、及びアルカリ性処理液供給ロール11a
の搬送後方斜め上方に配置された整流板28及び処理液
供給手段であるアルカリ性処理液供給管27から構成さ
れている。
刷版1は、図示しない駆動手段により駆動力が伝達され
た搬送ロール対10によりアルカリ性処理液供給部に搬
送され、アルカリ性処理液の供給を促すアルカリ性処理
液供給ロール11a及び下部ガイドロール11bで挟持
されて、アルカリ性処理液供給部搬送ガイドロール12
及びアルカリ性処理液計量部搬送ガイドロール13を経
て非画像部除去工程へ搬出される。アルカリ性処理液供
給部はアルカリ性処理液供給ロール11a、下部ガイド
ロール11b、及びアルカリ性処理液供給ロール11a
の搬送後方斜め上方に配置された整流板28及び処理液
供給手段であるアルカリ性処理液供給管27から構成さ
れている。
【0019】搬送ロール対10、アルカリ性処理液供給
ロール11a、及び下部ガイドロール11bは、図示し
ない一対の側板に軸支されて軸受けによって保持され、
軸受け上部の図示しない加圧機構によってロール両端が
加圧されている。整流板28は搬送方向断面が鉤状でア
ルカリ性処理液供給ロール11aに平行に設置してあ
る。この整流板28に沿ってアルカリ性処理液供給管2
7が配置されており、アルカリ性処理液供給管27には
軸方向に複数の吐出孔が一定間隔に設けられ、整流板2
8折曲げ方向に開孔している。版幅方向のアルカリ性処
理液被覆厚の均一化を図ると共にアルカリ性処理液供給
量の最終調整を行なうため、整流板28に於ける液流下
先端とアルカリ性処理液供給ロール11aとの隙間を
0.3〜1.5mmに調整し、アルカリ性処理液16を過
剰に供給して整流板28アルカリ性処理液供給ロール1
1a間に液溜りが形成される様になっている。
ロール11a、及び下部ガイドロール11bは、図示し
ない一対の側板に軸支されて軸受けによって保持され、
軸受け上部の図示しない加圧機構によってロール両端が
加圧されている。整流板28は搬送方向断面が鉤状でア
ルカリ性処理液供給ロール11aに平行に設置してあ
る。この整流板28に沿ってアルカリ性処理液供給管2
7が配置されており、アルカリ性処理液供給管27には
軸方向に複数の吐出孔が一定間隔に設けられ、整流板2
8折曲げ方向に開孔している。版幅方向のアルカリ性処
理液被覆厚の均一化を図ると共にアルカリ性処理液供給
量の最終調整を行なうため、整流板28に於ける液流下
先端とアルカリ性処理液供給ロール11aとの隙間を
0.3〜1.5mmに調整し、アルカリ性処理液16を過
剰に供給して整流板28アルカリ性処理液供給ロール1
1a間に液溜りが形成される様になっている。
【0020】アルカリ性処理液16は循環アルカリ性処
理液貯液槽3に貯留されており、循環アルカリ性処理液
貯液槽3底部と連通した管路110から分岐されて、送
液ポンプ92の作動により、フィルタ(図示せず)、配
管111、バルブ102、及びアルカリ性処理液供給管
27を経て整流板28に供給され、整流されてアルカリ
性処理液供給ロール11aを介して印刷版1に供給され
る様になっている。
理液貯液槽3に貯留されており、循環アルカリ性処理液
貯液槽3底部と連通した管路110から分岐されて、送
液ポンプ92の作動により、フィルタ(図示せず)、配
管111、バルブ102、及びアルカリ性処理液供給管
27を経て整流板28に供給され、整流されてアルカリ
性処理液供給ロール11aを介して印刷版1に供給され
る様になっている。
【0021】処理液が供給された印刷版1は、串型ロー
ル17、図示しない駆動手段により駆動力を伝達された
搬送ガイドロール12、及び串型ロール18を経て、処
理液計量手段である液計量具47及び図示しない駆動手
段により駆動力を伝達された搬送ガイドロール13から
構成されるアルカリ性処理液計量部に到り、液計量具4
7と接触しながら版上の過剰のアルカリ性処理液は一定
量に計量され、次工程へと搬送される様になっている。
液計量具47は図示しない一対の側板に軸支されて軸受
けによって保持され、搬送ガイドロール13によって或
は並進する印刷版1との摺接によって回転駆動が伝達さ
れる様になっている。
ル17、図示しない駆動手段により駆動力を伝達された
搬送ガイドロール12、及び串型ロール18を経て、処
理液計量手段である液計量具47及び図示しない駆動手
段により駆動力を伝達された搬送ガイドロール13から
構成されるアルカリ性処理液計量部に到り、液計量具4
7と接触しながら版上の過剰のアルカリ性処理液は一定
量に計量され、次工程へと搬送される様になっている。
液計量具47は図示しない一対の側板に軸支されて軸受
けによって保持され、搬送ガイドロール13によって或
は並進する印刷版1との摺接によって回転駆動が伝達さ
れる様になっている。
【0022】アルカリ性処理液計量工程前に流下した余
剰液及び計量除去液は循環して再使用される。アルカリ
性処理液供給部下方には液誘導板75が配置されてお
り、流下した余剰のアルカリ性処理液16はアルカリ性
処理液計量工程で除去されたアルカリ性処理液16と共
に液誘導板75上に集められ、液誘導板75中央最下点
に設けられた液落下孔78より循環アルカリ性処理液貯
液槽3へ循環される。
剰液及び計量除去液は循環して再使用される。アルカリ
性処理液供給部下方には液誘導板75が配置されてお
り、流下した余剰のアルカリ性処理液16はアルカリ性
処理液計量工程で除去されたアルカリ性処理液16と共
に液誘導板75上に集められ、液誘導板75中央最下点
に設けられた液落下孔78より循環アルカリ性処理液貯
液槽3へ循環される。
【0023】循環アルカリ性処理液貯液槽3に貯留され
ているアルカリ性処理液16の製版使用減量分は循環ア
ルカリ性処理液貯液槽3内に装着されたセンサ21によ
り感知して、補充液貯液槽19に貯液された補充アルカ
リ性処理液7が補充ポンプ94、電磁バルブ100、及
び配管122を経て循環アルカリ性処理液貯液槽3に補
充される様になっており、混合されてアルカリ性処理液
循環に供される。
ているアルカリ性処理液16の製版使用減量分は循環ア
ルカリ性処理液貯液槽3内に装着されたセンサ21によ
り感知して、補充液貯液槽19に貯液された補充アルカ
リ性処理液7が補充ポンプ94、電磁バルブ100、及
び配管122を経て循環アルカリ性処理液貯液槽3に補
充される様になっており、混合されてアルカリ性処理液
循環に供される。
【0024】循環アルカリ性処理液貯液槽3に貯留され
ているアルカリ性処理液16は、循環ポンプ93の作動
により循環アルカリ性処理液貯液槽3底部から管路71
を経て貯留液面より下方に配置した吐出口に吐出して、
循環アルカリ性処理液貯液槽3内を循環させながらヒー
タ70によって特定温度に加温される様になっている。
循環アルカリ性処理液貯液槽3底部には管路110と分
岐してバルブ105が配置されており、循環アルカリ性
処理液貯液槽3の液交換清掃等でアルカリ性処理液16
等を排出する場合には、バルブ105の解放によって配
管113を経て除去物二次貯留槽109に廃棄される様
になっている。
ているアルカリ性処理液16は、循環ポンプ93の作動
により循環アルカリ性処理液貯液槽3底部から管路71
を経て貯留液面より下方に配置した吐出口に吐出して、
循環アルカリ性処理液貯液槽3内を循環させながらヒー
タ70によって特定温度に加温される様になっている。
循環アルカリ性処理液貯液槽3底部には管路110と分
岐してバルブ105が配置されており、循環アルカリ性
処理液貯液槽3の液交換清掃等でアルカリ性処理液16
等を排出する場合には、バルブ105の解放によって配
管113を経て除去物二次貯留槽109に廃棄される様
になっている。
【0025】アルカリ性処理液計量工程から搬出された
印刷版1は非画像部除去工程に搬送され、除去手段であ
る平版印刷版搬送面の上下にあってその先端同士が接触
する様配置された一対の掻取りブレード6a及び6bと
押圧摺接して非画像部が除去される。非画像部除去工程
は、アルカリ性処理液により溶解した非画像部画像形成
層成分及び版面に残存するアルカリ性処理液からなる除
去物の除去を実施する一対の掻取りブレード6a及び6
bを含む非画像部除去部、掻取りブレード6a及び6b
の接触部に処理液を供給する処理液供給管9、及び非画
像部除去手段に於ける除去物を一時的に貯留する除去物
一次貯留槽4から構成されている。
印刷版1は非画像部除去工程に搬送され、除去手段であ
る平版印刷版搬送面の上下にあってその先端同士が接触
する様配置された一対の掻取りブレード6a及び6bと
押圧摺接して非画像部が除去される。非画像部除去工程
は、アルカリ性処理液により溶解した非画像部画像形成
層成分及び版面に残存するアルカリ性処理液からなる除
去物の除去を実施する一対の掻取りブレード6a及び6
bを含む非画像部除去部、掻取りブレード6a及び6b
の接触部に処理液を供給する処理液供給管9、及び非画
像部除去手段に於ける除去物を一時的に貯留する除去物
一次貯留槽4から構成されている。
【0026】図2に示す様に、掻取りブレード6a及び
6bはネジ32によりブレード固定軸30に固定され、
印刷版搬送平面に上下に相向き合って両先端66で接す
る様に配置されている。更にブレード固定軸30の両端
にはブロック33が装着されている。このブロック33
を図示しない処理装置内の一対の側板に配置された支持
台51上にスペーサ55を挟んで重ね、ブロック押付け
部材58により横方向から押付け、固定板52及びネジ
35によりブロック押付け部材58を支持台51に固定
することで、掻取りブレード6a及び6bは装置内の一
定位置に固定される様になっている。また、ブロック押
付け部材の支持台51上の固定位置を変更することで、
更にもう一対の掻取りブレードを設置出来る様になって
いる。
6bはネジ32によりブレード固定軸30に固定され、
印刷版搬送平面に上下に相向き合って両先端66で接す
る様に配置されている。更にブレード固定軸30の両端
にはブロック33が装着されている。このブロック33
を図示しない処理装置内の一対の側板に配置された支持
台51上にスペーサ55を挟んで重ね、ブロック押付け
部材58により横方向から押付け、固定板52及びネジ
35によりブロック押付け部材58を支持台51に固定
することで、掻取りブレード6a及び6bは装置内の一
定位置に固定される様になっている。また、ブロック押
付け部材の支持台51上の固定位置を変更することで、
更にもう一対の掻取りブレードを設置出来る様になって
いる。
【0027】掻取りブレード6a及び6bは双方共弾性
を有する素材で、実質的に溶解非画像部の掻取りを実施
する掻取りブレード6aの硬度は6bのそれよりも低
く、また6aの曲げ弾性率は6bのそれより大なる様に
構成されている。また、掻取りブレード6a及び6bの
接触部位66は凹凸に成型され、掻取りがより効果的に
実施される様になっている。印刷版搬送平面に対する掻
取り位置、則ち掻取りブレード6a及び6bの接触部位
66位置の調整は、種々の厚みのスペーサ55をブロッ
ク33の上下に装入して実施される。
を有する素材で、実質的に溶解非画像部の掻取りを実施
する掻取りブレード6aの硬度は6bのそれよりも低
く、また6aの曲げ弾性率は6bのそれより大なる様に
構成されている。また、掻取りブレード6a及び6bの
接触部位66は凹凸に成型され、掻取りがより効果的に
実施される様になっている。印刷版搬送平面に対する掻
取り位置、則ち掻取りブレード6a及び6bの接触部位
66位置の調整は、種々の厚みのスペーサ55をブロッ
ク33の上下に装入して実施される。
【0028】掻取りブレード6a及び6bの印刷版搬送
方向手前の印刷版搬送平面上方には処理液供給手段であ
る処理液供給管9が配置されいる。処理液供給管9の液
吐出孔は整流ガイド板29に向かって斜め上方に向けら
れてあり、吐出された処理液は整流ガイド板29によっ
て整流され、整流ガイド板29下方先端より掻取りブレ
ード6aを介して掻取りブレード6aと6bの接触部に
処理液が供給される様になっている。
方向手前の印刷版搬送平面上方には処理液供給手段であ
る処理液供給管9が配置されいる。処理液供給管9の液
吐出孔は整流ガイド板29に向かって斜め上方に向けら
れてあり、吐出された処理液は整流ガイド板29によっ
て整流され、整流ガイド板29下方先端より掻取りブレ
ード6aを介して掻取りブレード6aと6bの接触部に
処理液が供給される様になっている。
【0029】図1に示す様に、処理液供給管9への処理
液供給路は二系統設けられており、処理液貯液槽89に
貯液された処理液84をポンプ99、配管127、及び
電磁バルブ101を経て供給される様にも、また図示し
ない処理液貯液源から配管128及び電磁バルブ125
を経て供給される様にもなっている。搬送ロール対10
の搬送方向手前には印刷版通過検出手段14が配置され
ており、設定された搬送速度と図示しない処理液供給制
御機構により非画像部除去手段を印刷版1が通過する時
間が算定され、処理液供給制御機構の制御により一定の
タイミングで一定時間処理液供給管9に処理液が供給さ
れる様になっている。
液供給路は二系統設けられており、処理液貯液槽89に
貯液された処理液84をポンプ99、配管127、及び
電磁バルブ101を経て供給される様にも、また図示し
ない処理液貯液源から配管128及び電磁バルブ125
を経て供給される様にもなっている。搬送ロール対10
の搬送方向手前には印刷版通過検出手段14が配置され
ており、設定された搬送速度と図示しない処理液供給制
御機構により非画像部除去手段を印刷版1が通過する時
間が算定され、処理液供給制御機構の制御により一定の
タイミングで一定時間処理液供給管9に処理液が供給さ
れる様になっている。
【0030】除去物一次貯留槽4は循環アルカリ性処理
液貯液槽3と一体成型されており、ピン87で固定され
着脱可能な工程隔絶板77で仕切られている。掻取りブ
レード6a及び6bに供給され掻取りブレード6bより
流れ落ちたブレード除去物及び処理液は、除去物一次貯
留槽4に一時的に貯留された後、バルブ104の開放に
より配管114を経て除去物二次貯留槽109に廃棄さ
れる様にも、またはバルブ145の開放により配管15
2を経て処理液貯液槽89に注液し、循環再使用される
様にもなっている。
液貯液槽3と一体成型されており、ピン87で固定され
着脱可能な工程隔絶板77で仕切られている。掻取りブ
レード6a及び6bに供給され掻取りブレード6bより
流れ落ちたブレード除去物及び処理液は、除去物一次貯
留槽4に一時的に貯留された後、バルブ104の開放に
より配管114を経て除去物二次貯留槽109に廃棄さ
れる様にも、またはバルブ145の開放により配管15
2を経て処理液貯液槽89に注液し、循環再使用される
様にもなっている。
【0031】次に本実施例の作用について説明する。図
示しない画像形成装置を経てアルカリ性処理液に難溶な
画像部が設けられた印刷版1は、アルカリ性処理液供給
部アルカリ性処理液供給ロール11a及び下部ガイドロ
ール11bによって挟持されると共にアルカリ性処理液
供給ロール11aを介して印刷版1上にアルカリ性処理
液16が供給される。アルカリ性処理液16は、アルカ
リ性処理液供給管27から整流板28に吐出されて整流
された後、整流板28とアルカリ性処理液供給ロール1
1aとで形成される隙間より供給される。これにより、
印刷版1上に均質にアルカリ性処理液16が供給され、
給液不良が防止される。
示しない画像形成装置を経てアルカリ性処理液に難溶な
画像部が設けられた印刷版1は、アルカリ性処理液供給
部アルカリ性処理液供給ロール11a及び下部ガイドロ
ール11bによって挟持されると共にアルカリ性処理液
供給ロール11aを介して印刷版1上にアルカリ性処理
液16が供給される。アルカリ性処理液16は、アルカ
リ性処理液供給管27から整流板28に吐出されて整流
された後、整流板28とアルカリ性処理液供給ロール1
1aとで形成される隙間より供給される。これにより、
印刷版1上に均質にアルカリ性処理液16が供給され、
給液不良が防止される。
【0032】アルカリ性処理液供給ロール11aよりア
ルカリ性処理液16が供給された印刷版1は、串型ロー
ル17、搬送ガイドロール12、及び串型ロール18を
経てアルカリ性処理液計量部に到るまでの処理域に於て
非画像部画像形成層が溶解される。この処理域に於て、
アルカリ性処理液16は印刷版1上を流動してアルカリ
性処理液被覆膜厚が更に均一化されると共に、アルカリ
性処理液16中の画像形成層溶解種の被溶解部位での置
換が活発化し、印刷版1全面にわたって均質なアルカリ
性処理処理が可能となる。
ルカリ性処理液16が供給された印刷版1は、串型ロー
ル17、搬送ガイドロール12、及び串型ロール18を
経てアルカリ性処理液計量部に到るまでの処理域に於て
非画像部画像形成層が溶解される。この処理域に於て、
アルカリ性処理液16は印刷版1上を流動してアルカリ
性処理液被覆膜厚が更に均一化されると共に、アルカリ
性処理液16中の画像形成層溶解種の被溶解部位での置
換が活発化し、印刷版1全面にわたって均質なアルカリ
性処理処理が可能となる。
【0033】非画像部画像形成層の溶解が完遂された印
刷版1は、液計量具47及び搬送ガイドロール13で構
成されるアルカリ性処理液計量部に到り、液計量具47
と接触しながら印刷版1上の過剰のアルカリ性処理液が
一定量に計量される。これにより、印刷版1画像形成層
界面の疲労アルカリ性処理液は印刷版1上に残され、比
較的疲労を被っていない余剰のアルカリ性処理液はアル
カリ性処理液循環系に戻せるので、アルカリ性処理液1
6の実質的な消費を抑制することが出来る。
刷版1は、液計量具47及び搬送ガイドロール13で構
成されるアルカリ性処理液計量部に到り、液計量具47
と接触しながら印刷版1上の過剰のアルカリ性処理液が
一定量に計量される。これにより、印刷版1画像形成層
界面の疲労アルカリ性処理液は印刷版1上に残され、比
較的疲労を被っていない余剰のアルカリ性処理液はアル
カリ性処理液循環系に戻せるので、アルカリ性処理液1
6の実質的な消費を抑制することが出来る。
【0034】アルカリ性処理液計量工程から搬出された
印刷版1は、非画像部除去工程に搬送され、平版印刷版
搬送面の上下にあってその先端部同士が接触する様配置
された一対の掻取りブレード6a及び6bによって印刷
版に付着するアルカリ性処理液及び溶解した画像形成層
が除去される。掻取りブレード先端部は双方共もう一方
から常に付勢されるため、ブレード掻取り部位の印刷版
との摺接によるブレードの摩耗や印刷版の反り等による
掻き取り位置の変動により柔軟に対応出来、搬送不良の
抑制防止と除去効率の保持とが達成される。除去物はア
ルカリ性処理液を含有しているとは云え画像形成層の溶
解促進作用に乏しく、循環するアルカリ性処理液16と
分離することによりアルカリ溶解不良及びアルカリ性処
理液16の交換頻度を相当抑制することが可能になる。
印刷版1は、非画像部除去工程に搬送され、平版印刷版
搬送面の上下にあってその先端部同士が接触する様配置
された一対の掻取りブレード6a及び6bによって印刷
版に付着するアルカリ性処理液及び溶解した画像形成層
が除去される。掻取りブレード先端部は双方共もう一方
から常に付勢されるため、ブレード掻取り部位の印刷版
との摺接によるブレードの摩耗や印刷版の反り等による
掻き取り位置の変動により柔軟に対応出来、搬送不良の
抑制防止と除去効率の保持とが達成される。除去物はア
ルカリ性処理液を含有しているとは云え画像形成層の溶
解促進作用に乏しく、循環するアルカリ性処理液16と
分離することによりアルカリ溶解不良及びアルカリ性処
理液16の交換頻度を相当抑制することが可能になる。
【0035】掻取りブレード6aの搬送路上方には、処
理液供給手段である処理液供給管9が配備されており、
供給された処理液は整流ガイド板29下方先端より掻取
りブレード6aを介して掻取りブレード6aと6bの接
触部に処理液が供給され、除去物一次貯留槽4に流れ落
ちる。これにより、掻取りブレード6a及び6bに残存
する溶解した画像形成層成分等からなる除去物は処理液
と共に除去され、除去物の次製版物への転写や掻取り効
率の悪化が抑制防止される。
理液供給手段である処理液供給管9が配備されており、
供給された処理液は整流ガイド板29下方先端より掻取
りブレード6aを介して掻取りブレード6aと6bの接
触部に処理液が供給され、除去物一次貯留槽4に流れ落
ちる。これにより、掻取りブレード6a及び6bに残存
する溶解した画像形成層成分等からなる除去物は処理液
と共に除去され、除去物の次製版物への転写や掻取り効
率の悪化が抑制防止される。
【0036】
【発明の効果】以上説明した様に本発明は、平版印刷版
にアルカリ性処理液を供給して非画像部を溶解除去する
平版印刷版処理装置であって、印刷版画像形成面にアル
カリ性処理液を供給した後、非画像部除去工程に於て溶
解した画像形成層成分を平版印刷版搬送面の上下にあっ
てその先端同士が接触する一対の掻取りブレードによっ
て版上から除去することを特徴としている。両掻取りブ
レード先端部はもう一方から常に付勢されるため、ブレ
ード掻取り部位の印刷版との摺接によるブレードの摩耗
や印刷版の反り等による掻き取り位置の変動により柔軟
に対応出来、搬送不良の抑制防止と除去効率の保持とが
達成される。
にアルカリ性処理液を供給して非画像部を溶解除去する
平版印刷版処理装置であって、印刷版画像形成面にアル
カリ性処理液を供給した後、非画像部除去工程に於て溶
解した画像形成層成分を平版印刷版搬送面の上下にあっ
てその先端同士が接触する一対の掻取りブレードによっ
て版上から除去することを特徴としている。両掻取りブ
レード先端部はもう一方から常に付勢されるため、ブレ
ード掻取り部位の印刷版との摺接によるブレードの摩耗
や印刷版の反り等による掻き取り位置の変動により柔軟
に対応出来、搬送不良の抑制防止と除去効率の保持とが
達成される。
【0037】更に、掻取りブレードには処理液供給手段
により処理液を供給するため、ブレードに付着残存する
掻取り除去物は処理液と共に除去され、除去物の次製版
物への転写による次工程で使用される処理液への除去物
等の混入を大幅に抑制して処理液性能の低下が抑制防止
され、液交換期間の延長が図れるばかりでなく、掻取り
ブレード掻取り部位の処理液による洗浄効果により除去
性の保持が達成される秀逸なる効果が得られる。
により処理液を供給するため、ブレードに付着残存する
掻取り除去物は処理液と共に除去され、除去物の次製版
物への転写による次工程で使用される処理液への除去物
等の混入を大幅に抑制して処理液性能の低下が抑制防止
され、液交換期間の延長が図れるばかりでなく、掻取り
ブレード掻取り部位の処理液による洗浄効果により除去
性の保持が達成される秀逸なる効果が得られる。
【図1】本発明が適用された平版印刷版処理装置を示す
縦断面概略構成図。
縦断面概略構成図。
【図2】本発明が適用された平版印刷版処理装置の非画
像部除去部を示す縦断面概略構成図。
像部除去部を示す縦断面概略構成図。
【符号の説明】 1 平版印刷版 3 循環アルカリ性処理液貯液槽 4 除去物一次貯留槽 6a、6b 掻取りブレード 9 処理液供給管 16 アルカリ性処理液 66 接触部位 84 処理液 89 処理液貯液槽 109 除去物二次貯留槽
Claims (1)
- 【請求項1】 平版印刷版にアルカリ性処理液を供給し
て非画像部を溶解除去する平版印刷版処理装置であっ
て、印刷版画像形成面にアルカリ性処理液を供給するア
ルカリ性処理液供給機構と溶解した非画像部画像形成層
成分を除去する除去手段とを有する平版印刷版処理装置
に於て、該除去手段が平版印刷版搬送面の上下にあって
その先端部同士が接触する様配置された一対の掻取りブ
レードであることを特徴とする平版印刷版処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30814593A JPH07160004A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 平版印刷版処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30814593A JPH07160004A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 平版印刷版処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07160004A true JPH07160004A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=17977436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30814593A Pending JPH07160004A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 平版印刷版処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07160004A (ja) |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP30814593A patent/JPH07160004A/ja active Pending
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