JPH07103581B2 - プレキャストコンクリート基礎のレベル調整治具 - Google Patents

プレキャストコンクリート基礎のレベル調整治具

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JPH07103581B2
JPH07103581B2 JP18037391A JP18037391A JPH07103581B2 JP H07103581 B2 JPH07103581 B2 JP H07103581B2 JP 18037391 A JP18037391 A JP 18037391A JP 18037391 A JP18037391 A JP 18037391A JP H07103581 B2 JPH07103581 B2 JP H07103581B2
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JP
Japan
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foundation
level
jig
base
precast concrete
Prior art date
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JP18037391A
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良男 西野
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Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工場で生産されたプ
レキャストコンクリート基礎(以下、PC基礎と称す)
を現場の所定位置に据付ける際に、そのレベルを調整す
るために用いられるPC基礎のレベル調整治具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、PC基礎のレベル調整には、図7
ないし図9に示す方式が採用されている。図7はダンゴ
方式と呼ばれるもので、割栗等の地業1の上面に捨てコ
ンクリート2を打設し、この捨てコンクリート2上のP
C基礎据付け個所に、ダンゴと通称されるレベルモルタ
ル21を盛る。このレベルモルタル21上にPC基礎3
を載せる。
【0003】図8はライナー方式と呼ばれるもので、捨
てコンクリート2とPC基礎3のベース部3Aの下面と
の間に、鉄板などのライナー22を介在させ、このライ
ナー22の使用枚数や厚みを変えることでPC基礎3の
高さレベルを調整する。
【0004】図9はアジャスターボルト方式と呼ばれる
もので、PC基礎3のベース部3Aの両側にそれぞれナ
ット23を埋込み、これら両ナット23に螺合するアジ
ャスターボルト24を前記ベース部3Aに上方から下方
に向けて貫通させる。これらアジャスターボルト24の
下端部を捨てコンクリート2の上面に敷いた鉄板25上
に当接させて、アジャスターボルト24を上下にねじ込
み操作することにより、PC基礎3の高さレベルを調整
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7のダンゴ方式の場
合は、レベルモルタル21が硬化するまでに時間がかか
り、PC基礎3の据付け作業の能率が悪い。図8のライ
ナー方式の場合は、厚みの異なる複数種のライナー22
を用意して、その使用枚数や種類を選択しなければなら
ず、コストが高くなりやすいとともに、レベル調整作業
が行い難い。特に、微調整が困難である。図9のアジャ
スターボルト方式の場合は、PC基礎3毎にナット23
を埋込み、これにアジャスターボルト24を螺合させる
必要があり、これらを転用することができないため、つ
まり、ナット23およびアジャスターボルト24が消費
材となるため、コスト的に非常に不利である。
【0006】この発明の目的は、レベル調整を含めてP
C基礎の据付け工期の短縮化とコストの低減を図ること
ができ、しかも、レベル調整精度の向上を図ることがで
きるPC基礎のレベル調整治具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のPC基礎のレ
ベル調整治具は、PC基礎のベース部の側縁に遊嵌する
コ字状に形成されて下片部が前記ベース部の下面に係合
する治具本体と、この治具本体の上片部に設けられて前
記ベース部の上面を押し付ける締付け具と、前記治具本
体に設けた雌ねじ部に螺合して前記下片部よりも下方に
突出する調整ボルトとを具備したものである。
【0008】
【作用】この構成によると、治具本体をPC基礎のベー
ス部の側縁に遊嵌させ、前記ベース部を締付け具と治具
本体の下片部とで挟み込むことにより、この調整治具を
PC基礎に強固に取り付ける。この取り付け状態で、治
具本体に螺合した調整ボルトをねじ込むことで、所定の
レベル調整を行う。そして、所定のレベル調整後は、P
C基礎のベース部の下面と捨てコンクリートとの間に、
例えば楔などを打ち込んでPC基礎を固定し、治具本体
をPC基礎から取り外すことにより、該調整治具を別の
PC基礎のレベル調整に繰り返し使用する。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図4に基づ
いて説明する。治具本体4は、PC基礎3のベース部3
Aの側縁に遊嵌するようにコ字状に形成された枠体5
と、このコ字状枠体5の上片部5Aおよび中間繋ぎ片部
5Bの外面に沿って固定された補強板6とから構成され
ており、前記PC基礎3のベース部3Aの側縁に遊嵌さ
せたとき、枠体5の下片部5Cが前記ベース部3Aの下
面に係合する。
【0010】前記枠体5の上片部5Aにはナット7が固
定されており、このナット7に螺合させて、前記ベース
部3Aの上面を押付ける締付け具となる締付けボルト8
が設けられている。締付けボルト8により押付けられる
ベース部3Aの上面には、図2に示すように、その中央
部に前記締付けボルト8の下端部が嵌合して回転する凹
部9Aをもったボルト受座9が配置され、これにより、
締付けボルト8により押付けられるPC基礎3のベース
部3Aの上面の破損を防止するようになされている。
【0011】また、前記治具本体4における補強板6の
下端部には雌ねじ部としてのナット10が固定されてい
る。このナット10に螺合させて、前記枠体5の下片部
5Cよりも下方に突出するレベル調整ボルト11が設け
られている。レベル調整ボルト11の下端には、図3に
示すような舟底形の当て部材12が溶接されており、レ
ベル調整ボルト11のねじ込みによるレベル調整時にボ
ルト下端が捨てコンクリート2にもぐり込むことを防止
して、左右および前後の移動がスムースに行なえるよう
に構成されている。
【0012】上記構成のレベル調整治具Aを使用して、
PC基礎3を現場に据え付けてレベル調整する施工手順
について説明する。まず、PC基礎据え付け個所の捨て
コンクリート2上に敷モルタル13を敷込む。これと同
時または先行して、例えばクレーン等を介してPC基礎
3を吊り上げ、その吊り上げたPC基礎3のベース部3
Aの両側縁の複数個所に、図4に示すように、このレベ
ル調整治具Aを取り付ける。その取り付けは、枠体5を
ベース部3Aの側縁に遊嵌させた上、ナット7に螺合さ
せた締付けボルト8を締め込んで、PC基礎3のベース
部3Aを受座9と枠体5の下片部5Cとで挟持すること
により行なわれる。
【0013】つぎに、遺方に張った水糸を基準にして、
前記敷モルタル13の上に静かにPC基礎3を降ろし、
前記水糸にて通りを合わせて概略の位置に据え付ける。
その後、レベル調整ボルト11をねじ込んで、高さレベ
ルの調整を行なう。このとき、例えばオートレベル機を
使用する。そして、通り、高さ、アンカーボルトの間隔
等の寸法を繰り返し測定しながら調整を行なって、PC
基礎3を所定の位置にセットする。
【0014】据付け完了後、PC基礎3のベース部3A
の下面と捨てコンクリート2との間に、例えばプラスチ
ック製の楔などを打ち込んでPC基礎3の動きを止め、
この状態で当該レベル調整治具AをPC基礎3から取り
外す。その取り外した跡に、モルタルをよく詰め込む。
このような作業を順次繰り返すことで、複数個のPC基
礎3の据付けを行なう。この場合に、前記PC基礎3か
ら取り外したレベル調整治具Aは、別のPC基礎3に繰
り返し使用することができる。
【0015】また、レベル調整については、上述したよ
うに、レベル調整ボルト11のねじ込み操作により行な
うことができるため、調整作業自体が容易であるととも
に、微調整が行なえ、精度のよいレベル調整が可能とな
る。しかも、モルタルの硬化時間なども不要であるか
ら、作業能率が良く、工期の短縮化が図れる。
【0016】図5はこの発明の他の実施例を示す。この
例は、レベル調整ボルト11の下に、図6に示すような
長方形の鉄板14を置き、この鉄板14の上面にレベル
調整ボルト11の下端を当接させるようにしたものであ
る。この実施例によれば、捨てコンクリート2の天端が
不成形、つまりデコボコの場合にも、レベル調整作業が
スムースに、かつ能率的に行なえる。
【0017】なお、前記実施例では、敷モルタル13を
予め捨てコンクリート2に敷込んだ上で、その上にPC
基礎3を降ろしてレベル調整を行なったが、所定のレベ
ル調整を行ない、そのレベルを楔などで固定した後に、
PC基礎3のベース部3Aの下面と捨てコンクリート2
との間にモルタルを詰め込んでもよい。
【0018】
【発明の効果】この発明のPC基礎のレベル調整治具
は、PC基礎のベース部の側縁に遊嵌するコ字状の治具
本体を、この治具本体の上片部に設けられた締付け具で
前記ベース部に取付け可能とするとともに、治具本体に
螺合した調整ボルトでレベル調整を可能としたため、従
来のダンゴ方式のようなレベルモルタルの硬化時間が不
要で、PC基礎の据付け工期の短縮化が図れるうえ、微
調整が容易でレベル調整精度の向上を図ることができ
る。しかも、調整治具の取り外しが容易で、作業時間の
より一層の短縮が図れる。また、この調整治具は消費材
ではなく繰り返し使用できるので、施工コストの低減が
図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の破断正面図である。
【図2】構成要素の一つである受座の斜視図である。
【図3】構成要素のもう一つであるレベル調整ボルトの
要部の側面図である。
【図4】PC基礎への取付け状態を示す概略の斜視図で
ある。
【図5】この発明の他の実施例の破断正面図である。
【図6】図5の実施例の構成要素の一つである鉄板の斜
視図である。
【図7】従来のダンゴ方式を示す概略正面図である。
【図8】従来のライナー方式を示す概略正面図である。
【図9】従来のアジャスターボルト方式を示す概略正面
図である。
【符号の説明】
3…PC基礎(プレキャストコンクリート基礎)、3A
…ベース部、4…治具本体、5…コ字状枠体、5A…上
片部、5C…下片部、7…ナット(雌ねじ部)、8…締
付けボルト、11…レベル調整ボルト、14…長方形鉄

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレキャストコンクリート基礎のベース
    部の側縁に遊嵌するコ字状に形成されて下片部が前記ベ
    ース部の下面に係合する治具本体と、この治具本体の上
    片部に設けられて前記ベース部の上面を押し付ける締付
    け具と、前記治具本体に設けた雌ねじ部に螺合して前記
    下片部よりも下方に突出する調整ボルトとを具備したプ
    レキャストコンクリート基礎のレベル調整治具。
JP18037391A 1991-06-24 1991-06-24 プレキャストコンクリート基礎のレベル調整治具 Expired - Lifetime JPH07103581B2 (ja)

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JPH051427A JPH051427A (ja) 1993-01-08
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JP4657028B2 (ja) * 2005-06-28 2011-03-23 Jfeスチール株式会社 杭と上部構造物との接合構造及び接合方法
KR20150115604A (ko) 2014-04-03 2015-10-14 삼성전자주식회사 교반 조리 어셈블리 및 이를 포함하는 조리 기기

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