JPH07103547A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH07103547A
JPH07103547A JP5251714A JP25171493A JPH07103547A JP H07103547 A JPH07103547 A JP H07103547A JP 5251714 A JP5251714 A JP 5251714A JP 25171493 A JP25171493 A JP 25171493A JP H07103547 A JPH07103547 A JP H07103547A
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陽 吉田
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良 井尻
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常に快適な空調空間を提供する。 【構成】 快適指標演算手段4は、各検知手段6〜11
の検知結果に基づいて快適指標(PMV)を算出する。
演算制御手段3は、前記快適指標(PMV)を予め定め
られる範囲内に保ちながら、空気調和手段2の圧縮機1
3、ファンモータ14およびルーバモータ15を、記憶
手段5に記憶されている時系列的に変化する1/fゆら
ぎパターンに基づいて制御する。したがって、空調空間
内に居る使用者には常に異なる刺激が与えられ、使用者
の環境への順化がなくなる。このため、使用者に常に快
適な環境を提供することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度、気流、輻射温
度、湿度などの空調空間内の環境を制御する空気調和機
に関し、特に人体の環境に対する順化を考慮した空気調
和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機は、空調空間内に居る使用者
を快適な状態にするためのものであり、このために空調
空間内の温度、気流、輻射温度、湿度などが制御され
る。たとえば、特開平3−13751には、空気調和機
の出力、たとえば圧縮機の運転周波数、ファン回転数な
どを制御して、空調空間内に居る使用者の体感温度を所
定の値に保つ空気調和機が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平3−13751は、人体の生理反応である順化
を考慮したものではない。順化とは、使用者が適当な体
感温度となるように制御された空調空間内に長期間居る
と、その環境に慣れてしまうことである。したがって、
一定の快適な状態に制御された空調空間内に入っても、
時間が経過するにつれて快適だとは感じなくなってしま
う。従来の空気調和機は、室外温度(すなわち、空調空
間外の温度)や室内温度(すなわち、空調空間内の温
度)などが変化して冷暖房負荷が変化したときに、所定
の体感温度を保つように制御するものであり、人体の生
理反応などは全く考慮せずに制御を行うものである。こ
のため、使用者にとって快適な環境を常に提供すること
は困難である。
【0004】本発明の目的は、人体の環境への順化を考
慮し、使用者に対して常に快適な空調空間を作り出すこ
とができる空気調和機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、空調空間の環
境を制御する空気調和手段と、前記空調空間の状態を検
知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて
快適指標を算出する快適指標演算手段と、時系列的に変
化する制御パターンを記憶する記憶手段と、前記快適指
標を予め定められる範囲内に保ちながら、前記空気調和
手段を前記制御パターンに基づいて制御する制御手段と
を含むことを特徴とする空気調和機である。
【0006】
【作用】本発明に従えば、快適指標演算手段は、空調空
間の状態を検知する検知手段の検知結果に基づいて快適
指標を算出する。制御手段は、前記快適指標を予め定め
られる範囲内に保ちながら、空調空間の環境を制御する
空気調和手段を、記憶手段に記憶される時系列的に変化
する制御パターンに基づいて制御する。前記制御パター
ンは時系列的に変化するので、人体の環境への順化を防
ぐことができる。この制御パターンは、たとえば1/f
(f:周波数)ゆらぎの制御パターンや、1/f2ゆら
ぎの制御パターンなどと称される制御パターンで実現さ
れる。このため、空調空間内に居る使用者には常に異な
る刺激が与えられ、使用者がその環境に慣れることがな
くなる。したがって、空調空間内に居る使用者に対して
常に快適な空調空間を提供することができる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である空気調和機
1の電気的構成を示すブロック図である。空気調和機1
は、空気調和手段2、演算制御手段3、快適指標演算手
段4、記憶手段5、温度検知手段6、気流検知手段7、
輻射温度検知手段8、湿度検知手段9、活動量検知手段
10、着衣量検知手段11および画像処理手段12を備
える。
【0008】空気調和手段2は、圧縮機13、ファンモ
ータ14、ルーバモータ15の他に、図示しない凝縮
器、蒸発器、キャピラリチューブ(または膨張弁)、フ
ァン、ルーバを含む。前記圧縮機13、凝縮器、キャピ
ラリチューブ(または膨張弁)、ファンおよびファンモ
ータ14は、空調空間外(以下、「室外」という)に設
けられ、前記蒸発器、ルーバおよびルーバモータ15は
空調空間内(以下、「室内」という)に設けられる。
【0009】冷房時には、冷媒が圧縮機13、凝縮器、
キャピラリチューブ(または膨張弁)、蒸発器の順に循
環する。圧縮機13で圧縮された冷媒(気体)が凝縮器
に入ると、ファンからの風によって冷やされて凝縮し、
液体となる。この液体は、たとえば内径が1.0mm〜
1.5mmの細い管で実現されるキャピラリチューブ
(または膨張弁)に入って冷却され、さらに蒸発器に入
る。蒸発器中で冷媒(液体)が蒸発するときに風を通す
と、前記風の熱が奪われるため冷風が生じる。この冷風
を室内に向けて設けられるルーバから流すことによっ
て、室内温度が低下する。
【0010】一方、暖房時には、冷房時の凝縮器が蒸発
器の役目をし、蒸発器が凝縮器の役目をする。蒸発器
(冷房時の凝縮器)中で冷媒は空気の熱をとって蒸発
し、気体となって圧縮機13に入る。圧縮機13で圧縮
された冷媒(気体)は凝縮器(冷房時の蒸発器)に入
り、空気によって冷やされて液体となる。このとき前記
空気は、温められて温風となる。このため、前記ルーバ
から温風が流れ出し、室内温度が上昇する。なお、前記
圧縮機13は、たとえばインバータ制御回路によって回
転数の制御が行われる。
【0011】演算制御手段3は、たとえばマイクロプロ
セッサなどから成るCPU(中央処理装置)で実現さ
れ、空気調和機1全体の動作を制御する。快適指標演算
手段4は、検知手段6〜11で検知された各物理量から
快適指標(PMV)を算出する。快適指標(PMV)と
は、環境の快適性の指標となる値であり、たとえば体感
温度などと同様に、空調空間の環境を制御するにあたっ
て用いられる数値である。記憶手段5は、たとえばRA
M(ランダムアクセスメモリ)やROM(リードオンリ
メモリ)で実現され、時系列的に変化する制御パター
ン、たとえば1/f(f:周波数)ゆらぎパターンや1
/f2ゆらぎパターンと称される制御パターンを記憶し
ている。
【0012】温度検知手段6は、たとえば温度変化によ
って抵抗値が著しく変わる抵抗体を含むサーミスタで実
現され、室内および室外の温度を検知する。気流検知手
段7は、たとえば電流を通じた抵抗線の抵抗値が風速に
よって変化することを利用した熱線形速度計で実現さ
れ、室内の風速を検知する。輻射温度検知手段8は、た
とえば多数の熱電対を直列に接続したサーモパイルで実
現され、室内の輻射温度を検知する。湿度検知手段9
は、たとえば高分子膜を利用した湿度センサで実現さ
れ、室内の湿度を検知する。
【0013】活動量検知手段10は、たとえば広角レン
ズを備えるCCD(電荷結合素子)カメラで実現され
る。CCDカメラからの画像は、画像処理手段12に入
力される。画像処理手段12では、入力された画像を基
に使用者の活動量が求められる。着衣量検知手段11
は、たとえばカラーCCDカメラで実現され、カラーC
CDカメラからの画像を基に、肌色領域、すなわち衣服
で覆われていない領域が求められる。着衣量は、たとえ
ば全画像面積に対する肌色領域の面積で求められる。な
お、活動量検知手段10で用いられるCCDカメラを、
着衣量検知手段11で用いられるカラーCCDカメラと
共用して用いることが可能である。
【0014】図2は、前記空気調和機1の動作を示すフ
ローチャートである。先ず、室内に居る使用者によって
「スタートボタン」が押され、空気調和機1の運転の開
始が指示される。
【0015】ステップa1では、カウンタが初期化され
て、n=0となる。ステップa2では、設定温度が検知
される。また、温度検知手段6によって室外温度および
室内温度が検知される。ステップa3では、制御パラメ
ータが設定される。室内を使用者にとって快適な状態と
するための要因は、温度、湿度、気流の強弱および風向
などであり、本実施例では、これらの要因を圧縮機13
の運転周波数、ファンモータ14の回転数およびルーバ
モータ15の回転数によって制御している。このため、
ステップa3では、圧縮機13の運転周波数やファンモ
ータ14およびルーバモータ15の回転数が、前記ステ
ップa2で検知された値を基に適宜設定される。ステッ
プa4では、ステップa3で設定された条件に基づいて
空気調和手段2が運転を開始する。
【0016】ステップa5では、所定時間、たとえば1
分間が経過したかどうかが判断される。経過した場合は
ステップa6に進み、経過していない場合はステップa
5で所定時間が経過するまで待機する。ステップa6で
は、快適指標演算手段4が各検知手段6〜11からの物
理量を検知する。ステップa7では、快適指標演算手段
4で、前記ステップa6で検知された物理量に基づい
て、快適指標(PMV)が算出される。快適指標(PM
V)は、以下の数式(1)に基づいて算出される。
【0017】 PMV=(0.303e-2.088m+0.028)[58m-3.05×10-3{5733-405.42m -1.3332rh×e18.6686-4030.18/(235+ta)}-0.42(58m-58.15) -9.86×10-4m(5867-1.3332rh×e18.6686-4030.18/(235+ta)) -0.0812m(34-ta)-3.96×10-8fcl×{(tcl+273)4-(tr+273)4} -fcl×hc(tcl-ta)] …(1) ここで、 tcl=35.7-1.624m-Icl[3.96×10-8fcl{(tcl+273)4-(tr+
273)4}+fcl・hc(tcl-ta)] (tclは収束するまで繰り返し計算を行う必要があ
る。) hc =2.38(tcl-ta)0.25,2.38(tcl-ta)0.25>12.1 var
のとき 12.1 var ,2.38(tcl-ta)0.25≦12.1 varのとき fcl=1.00+0.2Icl ,Icl<0.5 cloのとき 1.05+0.1Icl ,Icl≧0.5 cloのとき (ta:気温[℃],tr:平均輻射温度[℃],rh:相対湿度
[%],var:気流速度[m/s],Icl:着衣量,m:活動量,t
cl:着衣表面温度[℃],hc:人体の対流熱伝達率[W/m2
℃],fcl:人体の表面積率,e:自然対数の底) また、「clo」は、着衣量を表す単位であり、1cl
oは、湿度50%、風速10cm/s、気温21.20
℃の大気中で、いすに腰かけて安静にしている被服者が
快適を感じ、かつ平均皮膚温度が33℃を継続できるの
に必要な被服の熱絶縁値を表す(1clo=0.155
2℃/W)。たとえば、夏期では0.5clo以下、
冬期では0.5clo以上と考えることができる。活動
量mはmet値と称される(1met値=58.2W/
2)。上記快適指標(PMV)は、ISO(国際標準
化機構)規格7730に基づくものである。
【0018】ステップa8では、求められた快適指標
(PMV)が、−0.5≦PMV≦+0.5の範囲内で
あるかどうかが判断される。前記範囲内の場合は、ステ
ップa9に進み、前記範囲外の場合はステップa10に
進む。ステップa9では、空気調和手段2が記憶手段5
に記憶されている制御パターンに基づいて制御される。
【0019】図3は、前記制御パターンである1/fゆ
らぎパターンの一例を示すグラフである。この制御パタ
ーンは、時間T1=120分を1単位としている。この
制御パターンに基づいて、空気調和手段2の圧縮機13
の運転周波数、あるいはファンモータ14およびルーバ
モータ15の回転数がそれぞれ制御される。1/fゆら
ぎパターンは、任意に設定されるパラメータの値を時系
列的に変化させるときの基準となるものであり、このパ
ターンに基づいて制御される周波数および回転数は、図
3に示されるように変化する。したがって、室内の温
度、湿度、気流の強弱、風向が1/fゆらぎパターンに
従って制御され、室内に居る使用者には常に異なる刺激
が与えられる。このため、使用者が与えられた環境に慣
れてしまう、いわゆる順化がなくなる。したがって、使
用者に常に快適な環境を提供することができる。周波数
や回転数が制御されると、空気調和機1の動作はステッ
プa5に戻る。
【0020】前記ステップa8で快適指標(PMV)
が、−0.5≦PMV≦+0.5の範囲外と判断された
場合には、ステップa10以後の動作によって圧縮機1
3の周波数やファンモータ14の回転数が強制的に変更
され、快適指標(PMV)を前記範囲内に近づける。こ
のときの動作を以下に説明する。
【0021】ステップa10では、空気調和機1が暖房
状態であるかあるいは冷房状態であるかが判断される。
冷房状態のときはステップa11に進み、暖房状態のと
きはステップa20に進む。ステップa11では、前記
快適指標(PMV)がPMV<−0.5かあるいはPM
V>+0.5かが判断される。PMV>+0.5のと
き、すなわち冷房が弱くて暑いときにはステップa12
に進む。PMV<−0.5のとき、すなわち冷房が強く
て寒いときにはステップa16に進む。
【0022】ステップa12では、カウンタがn=n+
1となる。ステップa13では、冷房を強くするために
ファンモータ14の回転数を増加させる。たとえば、回
転数を、100r.p.m.だけ増加させる。これによ
って、風量が増加し、室内温度が低くなる。ステップa
14では、前記カウンタのnがn>2かどうかが判断さ
れ、n>2のときはステップa15に進み、n>2でな
いときには、ステップa5に戻る。ステップa15で
は、さらに冷房を強くするために圧縮機13の周波数を
増加させる。たとえば、周波数を10Hzだけ増加させ
る。これによって、冷房の度合いが強くなり、流れ込む
風の温度が低下して、室内温度がさらに低くなる。ステ
ップa15の動作が終了すると、ステップa5に戻る。
【0023】ステップa16では、カウンタがn=n+
1となる。ステップa17では、冷房を弱くするために
圧縮機13の周波数を、たとえば10Hzだけ減少させ
る。これによって、冷房の度合いが弱くなり、流れ込む
風の温度が上昇して、室内温度が高くなる。ステップa
18では、前記カウンタのnがn>2かどうかが判断さ
れ、n>2のときはステップa19に進み、n>2でな
いときには、ステップa5に戻る。ステップa19で
は、さらに冷房を弱くするためにファンモータ14の回
転数を、たとえば100r.p.m.だけ減少させる。
これによって、風量が減少し、室内温度がさらに高くな
る。ステップa19の動作が終了すると、ステップa5
に戻る。
【0024】ステップa20では、暖房時において前記
快適指標(PMV)がPMV<−0.5かあるいはPM
V>+0.5かが判断される。PMV>+0.5のと
き、すなわち暖房が強くて暑いときにはステップa21
に進む。PMV<−0.5のとき、すなわち暖房が弱く
て寒いときにはステップa23に進む。
【0025】ステップa21では、カウンタがn=n+
1となる。ステップa22では、暖房を弱くするために
圧縮機13の周波数を、たとえば10Hzだけ減少させ
る。これによって、暖房の度合いが弱くなり、流れ込む
風の温度が低下して、室内温度が低くなる。ステップa
22の動作が終了すると、前記ステップa18に進む。
暖房時においてもステップa18では、カウンタのnが
n>2かどうかが判断され、n>2のときはステップa
19に進み、n>2でないときにはステップa5に戻
る。ステップa19では、さらに暖房を弱くするために
ファンモータ14の回転数を、たとえば100r.p.
m.だけ減少させる。これによって、風量が減少し、室
内温度がさらに低くなる。ステップa19の動作が終了
すると、冷房時と同様にステップa5に戻る。
【0026】ステップa23では、暖房を強くするため
に圧縮機13の周波数を、たとえば10Hzだけ増加さ
せる。これによって、暖房の度合いが強くなり、流れ込
む風の温度が上昇して、室内温度が高くなる。ステップ
a23の動作が終了すると、ステップa5に戻る。
【0027】上述した動作は、使用者によって空気調和
機1の運転の終了が指示されるまで行われる。
【0028】なお、本実施例では、快適指標(PMV)
が、−0.5≦PMV≦+0.5の範囲内であるときに
は、圧縮機13の回転数、ファンモータ14およびルー
バモータ15の回転数が時間T1=120分を1単位と
する1/fゆらぎパターンに従って制御され、快適指標
(PMV)が前記範囲外のときには、ステップa10以
後の動作を行って快適指標(PMV)が前記範囲内にな
るように強制的に周波数および回転数を制御するもので
ある。快適指標(PMV)が前記範囲内になると、周波
数および回転数は前記1/fゆらぎパターンに従って制
御される。このとき、1/fゆらぎパターンによる制御
開始時からの時間が、たとえばタイマによって計測され
る。これによって、ステップa10以後の動作を行った
後に、再び1/fゆらぎパターンによる制御を行う場合
であっても、計測されている制御開始時からの時間を基
にして、その時点での1/fゆらぎパターンによる制御
を行うことができる。
【0029】たとえば、図3に示される時刻t1時に点
Aでの制御が実施されていたときに快適指標(PMV)
が前記範囲外であると判断されてステップa10に進ん
だとし、再びステップa5に戻って快適指標(PMV)
が前記範囲内であると判断された時刻がt2であるとす
ると、時刻t2時の1/fゆらぎパターンである点Bか
らの制御が開始される。
【0030】また、前述した使用者の活動量は次のよう
にして求められる。活動量検知手段10を構成する広角
レンズを備えるCCDカメラは、予め定められる一定の
時間T2毎に室内の状況を写し出す。得られた画像信号
は、画像処理手段12に入力される。
【0031】図4は、画像処理手段12に入力される画
像を示す図である。図4(1)は、時刻ta1時の画像
を示し、図4(2)は前記時間T2が経過した時刻ta
2時の画像を示す。画像処理手段12には、直交座標
(X,Y)が設定されており、使用者16の位置を判断
することができる。図4(1)に示されている時刻ta
1時の画像内での使用者16の位置は、たとえばその頭
の位置から(1,1)であると判断される。また、図4
(2)に示されている時刻ta2時の画像内での使用者
16の位置は、図4(1)と同じく、たとえばその頭の
位置から(3,1)であると判断される。すなわち、使
用者16は、前記時間T2の間にX軸方向に2目盛分だ
け移動したことが判る。この時間T2あたりの移動量か
ら活動量が求められる。
【0032】以上のように本実施例によれば、快適指標
(PMV)を予め定められる範囲内に保ちながら、空気
調和手段2の圧縮機13、ファンモータ14、ルーバモ
ータ15が1/fゆらぎパターンに基づいて制御され、
使用者には常に異なる刺激が与えられる。したがって、
使用者がその環境に慣れてしまう、いわゆる順化が生じ
ることはなくなる。このため、使用者に常に快適な環境
を提供することが可能となる。
【0033】なお、本実施例では1/fゆらぎパターン
を用いる例について説明したけれども、1/f2ゆらぎ
パターンと称される制御パターンを用いる例や、その他
の時系列的に変化する制御パターンを用いる例も本発明
の範囲に属するものである。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、快適指標
を予め定められる範囲内に保ちながら、空気調和手段を
時系列的に変化する制御パターンに基づいて制御するた
め、空調空間内に居る使用者には常に異なる刺激が与え
られる。したがって、使用者が与えられた環境に慣れて
しまうことがなくなり、常に快適な環境を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である空気調和機1の電気的
構成を示すブロック図である。
【図2】前記空気調和機1の動作を示すフローチャート
である。
【図3】1/fゆらぎパターンの一例を示すグラフであ
る。
【図4】画像処理手段12に入力される画像を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 空気調和機 2 空気調和手段 3 演算制御手段 4 快適指標演算手段 5 記憶手段 6 温度検知手段 7 気流検知手段 8 輻射温度検知手段 9 湿度検知手段 10 活動量検知手段 11 着衣量検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松實 孝友 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調空間の環境を制御する空気調和手段
    と、 前記空調空間の状態を検知する検知手段と、 前記検知手段の検知結果に基づいて快適指標を算出する
    快適指標演算手段と、 時系列的に変化する制御パターンを記憶する記憶手段
    と、 前記快適指標を予め定められる範囲内に保ちながら、前
    記空気調和手段を前記制御パターンに基づいて制御する
    制御手段とを含むことを特徴とする空気調和機。
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