JPH09182489A - モータの駆動制御方法及びその装置 - Google Patents

モータの駆動制御方法及びその装置

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JPH09182489A
JPH09182489A JP8271068A JP27106896A JPH09182489A JP H09182489 A JPH09182489 A JP H09182489A JP 8271068 A JP8271068 A JP 8271068A JP 27106896 A JP27106896 A JP 27106896A JP H09182489 A JPH09182489 A JP H09182489A
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motor
change
physical quantity
rotation speed
drive control
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JP8271068A
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Yukie Imai
志枝 今井
Minoru Takahashi
稔 高橋
Joji Matsumoto
丞二 松本
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱体の温度等の物理量を調節する調節装置
に用いられるモータにおいて、頻繁にモータの駆動又は
停止が繰り返されることによるモータの軸受けへの負担
を軽減し得るモータの駆動制御方法及びその装置を提供
する。これにより、モータの寿命の長期化を図る。 【解決手段】 温度検出センサ2により発熱体1の温度
を検出する。次いで、比較演算装置3が温度変化率Kn
等を算出して、発熱体1の温度、温度変化率等の変化状
況を把握し、そのときの変化状況に適した回転数変更特
性を選択する。そして、選択した特性に基づいてモータ
6の回転数を変更する指示信号をモータ制御ドライバ5
へ出力してモータ6を駆動制御する。これにより、頻繁
にモータの駆動/停止が繰り返されることを回避し、モ
ータの軸受けへの負担を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPUの冷却装置
等に用いられるモータの駆動制御方法及びその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】CPUの冷却用ファンモータ等は、小型
化の必要性等から軸受けに含油軸受けを用いたものが提
案されている。この含油軸受けの寿命は、ボールベアリ
ングに比べて短い上に、軸受けへの負担が大きいほど短
くなり、モータ自体の寿命を左右する。従って、軸受け
への負担は避けることが望ましい。
【0003】このため、従来の冷却用ファンにおいて
は、CPU等の発熱体の温度を温度センサによって一定
時間毎に検出し、その検出値が一定のしきい値よりも高
くなった場合にモータを駆動させて冷却する。そして、
冷却したことにより温度検出値がしきい値よりも低くな
った場合は、モータの回転を停止して冷却を中断する。
すなわち、冷却が必要な温度範囲を設定し、必要に応じ
てモータの回転/停止を制御し、長時間連続して回転さ
せる場合よりも軸受けへの負担を少なくすることによっ
てモータ寿命を延ばすことが図られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のモータの駆動制御は、一定のしきい値と温度検出値
とを比較することによってモータの回転/停止のみを制
御するものである。このため、冷却する対象であるCP
U等の温度変化が激しく、頻繁にモータの駆動又は停止
が繰り返される場合にあっては、モータを駆動させて回
転を開始する時又は回転している状態から停止させる時
の瞬間的な衝撃によって、軸受けに与えられる負担が大
きくなる。従って、かかる場合における軸受けへの負担
は、長時間連続して回転させる場合と変わらず、モータ
寿命の長期化を図り得ないという問題点を有していた。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、頻繁にモータの駆動又は停止が繰り返される事
態を回避して軸受けへの負担を軽減することにより、モ
ータ寿命の長期化を可能とするモータの駆動制御方法及
びその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定の物理量を調整する調整装置に用いられるモータの
駆動制御方法において、所定時間毎に前記物理量を検出
するとともに、検出した前記物理量の変化率を算出し、
前記変化率の各々の変化状況に対して、前記物理量を調
整するために定められた前記モータの回転数変更特性の
うち、算出した前記変化率の変化状況に応じた回転数変
更特性を選択し、選択した前記回転数変更特性に基づい
て前記モータの駆動を制御することを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のモ
ータの駆動制御方法において、前記物理量の所定のしき
い値、前記所定時間毎に検出した前記物理量、算出した
前記変化率及び前記モータの回転数を所定の記憶手段に
記憶し、新たに検出した前記物理量と、前記記憶手段に
記憶した前記所定時間前における前記物理量とにより、
新たに前記変化率を算出し、新たに算出した前記変化率
と、前記記憶手段に記憶した前記所定時間前における前
記変化率との差を算出し、新たに検出した前記物理量
と、前記記憶手段に記憶した前記しきい値との差を算出
し、新たに算出した前記変化率と、前記記憶手段に記憶
した前記所定時間前における前記変化率と、前記変化率
の差と、前記しきい値との差とによって前記変化率の変
化状況を把握して前記回転数変更特性を選択することを
特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のモータの駆動制御方法において、前記変化率が急激
に変化した場合には前記所定時間を短い時間とし、前記
変化率が緩やかに変化した場合には前記所定時間を長い
時間とすることを特徴としている。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかの項記載のモータの駆動制御方法において、前記
調整装置は、前記モータによって回転させるファンを有
する冷却ファンであり、前記物理量は、前記冷却ファン
によって冷却される発熱体の温度であることを特徴とし
ている。
【0010】請求項5記載の発明は、所定の物理量を調
整する調整装置に用いられるモータの駆動制御装置にお
いて、所定時間毎に前記物理量を検出する検出手段と、
前記物理量の変化率の各々の変化状況に対して、前記物
理量を調整するために定められた前記モータの回転数変
更特性を記憶した第1の記憶手段と、前記検出手段によ
って検出された前記物理量の変化率を算出するととも
に、算出した前記変化率の変化状況に応じた回転数変更
特性を選択して前記第1の記憶手段から読み出し、読み
出した前記回転数変更特性に基づいて前記モータの回転
数を指示する第1の指示信号を出力する演算手段と、前
記演算手段から出力された前記第1の指示信号に基づい
て前記モータの回転を制御するモータ回転制御手段とを
有することを特徴としている。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項5記載のモ
ータの駆動制御装置において、前記物理量の所定のしき
い値、前記検出手段により検出された前記物理量、前記
演算手段により算出された前記変化率及び前記第1の指
示信号により指示された前記モータの回転数を記憶する
第2の記憶手段を有し、前記演算手段は、前記第2の記
憶手段に記憶された前記しきい値、前記所定時間前にお
ける前記物理量、前記変化率及び前記モータの回転数を
読み出し、前記検出手段により新たに検出された前記物
理量と読み出した前記所定時間前における前記物理量と
により、新たに前記変化率を算出するとともに、その新
たに算出した前記変化率と読み出した前記所定時間前に
おける前記変化率との差と、新たに検出された前記物理
量と読み出した前記しきい値との差とを算出し、算出し
た前記変化率、前記変化率の差及び前記しきい値との差
と、読み出した前記所定時間前の前記変化率とに基づい
て前記回転数変更特性を選択して前記第1の記憶手段か
ら読み出し、読み出した前記回転数変更特性に基づいた
前記モータの回転数の変更量を前記読み出した前記所定
時間前における前記モータの回転数に加算したものを新
たな前記モータの回転数として新たな前記第1の指示信
号を出力する演算手段であることを特徴としている。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記
載のモータの駆動制御装置において、前記演算手段は、
前記変化率が急激に変化した場合には前記所定時間を短
い時間とし、前記変化率が緩やかに変化した場合には前
記所定時間を長い時間とする第2の指示信号を前記検出
手段へ出力する機能を有し、前記検出手段は、前記演算
手段から出力された前記第2の指示信号に基づいた時刻
に前記物理量を検出する検出手段であることを特徴とし
ている。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項5〜7のい
ずれかの項記載のモータの駆動制御装置において、前記
演算手段は、前記検出手段によって新たに検出された前
記物理量が前記しきい値より小さい場合、前記第2の記
憶手段に記憶された前記所定時間前における前記物理量
を読み出し、新たに検出された前記物理量と読み出した
前記物理量とにより、新たに前記変化率を算出するとと
もに、前記第2の記憶手段に記憶された前記所定時間前
における前記モータの回転数を読み出し、読み出した前
記モータの回転数が所定の下限値より大きいときは、前
記モータの回転を徐々に減速させるための所定の負の回
転数の変更量を前記読み出した前記モータの回転数に加
算したものを新たなモータの回転数として新たな前記第
1の指示信号を出力することを特徴としている。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項5〜8のい
ずれかの項記載のモータの駆動制御装置において、前記
調整装置は、前記モータによって回転させるファンを有
する冷却ファンであり、前記物理量は、前記冷却ファン
によって冷却される発熱体の温度であることを特徴とし
ている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の第
1の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1
実施形態によるモータ駆動制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0016】この図において、1は一定の温度以上とな
ったときに冷却することを必要とする発熱体であり、例
えば演算処理中のCPU等が該当する。2は発熱体1の
温度を一定時間Δt(例えば1秒、2秒等)毎に検出す
る温度検出センサである。
【0017】3は温度検出センサ2によって検出された
発熱体1の温度(以下、「温度検出値」という)及びメ
モリ4に記憶されたデータに基づいて発熱体1の温度変
化状況を把握し、モータ制御ドライバ5へモータ6の回
転数を指示する信号を出力する比較演算装置である。ま
た、比較演算装置3は、前記温度検出値、単位時間当た
りの温度変化量及びモータ制御ドライバ5へ指示したモ
ータ6の回転数のデータをメモリ4へ出力し、メモリ4
はこれらデータを記憶する。なお、この比較演算装置3
の動作の詳細については後述する。
【0018】モータ制御ドライバ5は、比較演算装置3
から出力されたモータ6の回転数の指示データに基づい
て、モータ6へ供給される回転数制御パラメータ、例え
ば、電流値や電圧値若しくは周波数等を制御することに
よって、モータ6を駆動制御する制御ドライバであり、
モータ6は、ファン7を回転させるモータである。そし
て、モータ6及びファン7から冷却ファン8が構成され
る。
【0019】次に、図2に示すフローチャートを参照し
て本実施形態によるモータ駆動制御装置の動作について
説明する。
【0020】まず、ステップS1において、温度検出セ
ンサ2によってある時刻tnにおける発熱体1の温度が
検出され、温度検出値Tnとして比較演算装置3へ入力
される。ここで、この温度検出は、装置全体の動作開始
以後一定時間Δt毎になされ、これによる温度検出値を
検出された順にT1、T2、…、Tnと添字をつけて表す
ものとする。
【0021】次いで、ステップS2で比較演算装置3に
より、温度検出値Tnと限界値Aとの比較がなされる。
ここに、限界値Aとは、発熱体1の冷却が必要となるか
否かの基準となる温度値(しきい値)であり、発熱体1
の温度がA以下であればファン7を停止若しくは一定の
低速Rで回転させ、Aを越える温度であれば後述するモ
ータ6の駆動制御によってファン7を回転させる、とい
う境界となる温度である。
【0022】このとき、温度検出値Tnが上記限界値A
を越えたとすると、ステップS2における比較演算の結
果が「Yes」となり、ステップS3へと進み、以下に
述べる比較演算装置3における演算処理によってモータ
6の回転数が決定され、これに基づいて冷却ファン8の
運転が制御される。
【0023】ステップS3では、メモリ4から前回の温
度検出値Tn-1及び温度変化率Kn-1を読み込む。ここ
に、温度変化率Kn-1は、前回(時間Δt前)の温度検
出時に比較演算装置3によって算出され、メモリ4に記
憶された温度変化率である。次いで、ステップS4で温
度変化率Knを算出し、ステップS5で前回の温度変化率
Kn-1と温度変化率Knとの差ΔKnを求め、ステップS6
で限界値Aと温度検出値Tnとの温度差K’nを求める。
そして、ステップS7へ進む。
【0024】なお、装置全体が動作を開始して最初の温
度検出が行われたときの温度変化率K1については、時
刻tn-1における温度検出値T0がないので、これを0と
したり、若しくは適当な値を事前に与えておいたりする
ことによって算出するか、又は、算出せず、2回目の温
度検出以降から算出することとしてもよい。
【0025】ステップS7においては、図3に示すフロ
ーチャートに従い、このときの温度変化率Kn、Kn-1及
び差ΔKnの値が図4のKn-1−Kn平面中のどの領域に
属するかによって、モータ回転数の変更量Δrを決定す
るための回転数変更特性が選択される。ここにいう回転
数変更特性とは、発熱体1の温度変化状況を表す温度変
化率Kn、Kn-1、差ΔKn及び差K’nの値に対する変更
量Δrを示したものである。
【0026】この回転数変更特性は、発熱体1の温度や
モータ6の性能等に応じて的確な冷却が行われるように
事前に設定される。本実施形態においては、前記回転数
変更特性の一例として図5〜図10に示す一定の勾配を
有する直線群で表される特性〜特性が用いられる。
これらの直線群は、図示のように、K’nの値が…<ai
<aj<ak<al<…なる値それぞれに該当する場合に
対応する直線からなる。なお、これら回転数変更特性に
ついてのデータは、メモリ4に記憶するものとしたり、
比較演算装置3の内部にROM(リードオンリメモリ)
を設けて記憶するものとしたりして、適宜参照すること
ができるようにする。
【0027】以下に、図2のステップS7における前記
回転数変更特性の選択過程について、図3のフローチャ
ート、図4のKn-1−Kn平面及び図11に示す発熱体1
の温度変化のグラフを参照して詳述する。図3のフロー
チャートでは、温度変化率Kn、Kn-1、差ΔKnの順で
これらの値の正負等を判断して、特性を選択する過程が
示されている。
【0028】まず、図11における時刻ti+12〜ti+14
のの記号で示した温度変化過程のように、温度検出値
が続けて上昇し、その上昇の度合いが増加したとする。
このとき、温度変化率Kn及びKn-1は正であり、かつ、
差ΔKnは正である。従って、図3におけるステップS
S1でのKn≧0であるか否かの判断結果が「Yes」で
ステップSS2へ進み、ステップSS2でのKn-1≧0で
あるか否かの判断結果が「Yes」でステップSS3へ
と進み、ステップSS3でのΔKnの値についての判断に
より、特性が選択される。なお、この場合の温度変化
率Kn、Kn-1及び差ΔKnは、図4中のの領域に属し
ている。
【0029】このようにして選択された特性は、上述
のように発熱体1の温度が上昇し続け、更にその上昇の
度合いが増加した場合に対処するべく、図5に示すよう
に、急勾配を有する直線とし、これにより対応付けられ
るモータ回転数の変更量Δrが大きくなるように設定さ
れる。
【0030】また、図11の時刻ti+11〜ti+13のの
記号で示した温度変化過程のように、温度検出値が続け
て上昇し、温度検出値の上昇の度合いが等しかった場合
及び時刻ti+2〜ti+4のの記号で示した温度変化過程
のように、温度検出値が変化せず、温度検出値の上昇が
なかった場合にあっては、温度変化率Kn及びKn-1は正
又は0であり、差ΔKnは0である。従って、この場合
は、ステップSS1、SS2、SS3までは上記の温度
変化過程の場合同様に進み、ステップSS3における判
断により、特性が選択される。ここで、このときの温
度変化率Kn、Kn-1及び差ΔKnは、図4中、原点を含
み、原点から第1象限に伸びる直線(Kn=Kn-1)上の
の領域に属している。
【0031】更に、図11の時刻ti〜ti+3のの記号
で示した温度変化過程のように、温度検出値が続けて上
昇し、温度検出値の上昇の度合いが減少したとすると、
この場合もステップSS1、SS2、SS3までは同様に
進み、ステップSS3において、ΔK<0であることか
ら特性が選択される。このときの温度変化率Kn、Kn
-1及び差ΔKnは、図4中のの領域に属している。
【0032】図11におけるこれら、の温度変化過
程の場合は、発熱体1の温度が変化しないか又は上昇し
続けてはいるが、図11における特性が選択された場
合ほど温度上昇が激しくはない。従って、図6、図7に
示すように、特性、の直線の勾配は特性の直線の
勾配より緩やかなものとされ、対応付けられるモータ回
転数の変更量Δrは特性の場合よりは小さくなる。
【0033】一方、図11の時刻ti+10〜ti+12のの
記号で示した温度変化過程のように、温度検出値が一旦
下降した後再び上昇したとする。このとき、温度変化率
Knは正であり、Kn-1は負である。従って、図3におけ
るステップSS1での判断結果が「Yes」でステップ
SS2へ進み、ステップSS2での判断結果が「No」で
特性が選択される。また、例えば時刻ti+5〜ti+7
の記号で示した温度変化過程のように、温度検出値が
一旦下降した後、上昇も下降もしない場合(Kn=0の
場合)も同様に特性が選択される。なお、この場合の
温度変化率Kn、Kn-1及び差ΔKnは、図4中のの領
域に属している。
【0034】このような温度変化のときは、より強力な
冷却が必要であるため、図8に示すように、特性は相
当の急勾配を有する直線とし、これにより対応付けられ
るモータ回転数の変更量Δrは相当に大きくなるように
設定される。
【0035】次に、図11における時刻ti+4〜ti+6
の記号で示した温度変化過程のように、温度検出値が
上昇し、その後下降した場合及び時刻ti+6〜ti+8
の記号で示した温度変化過程のように、温度検出値が変
化せず、その後下降した場合にあっては、温度変化率K
nは負であり、Kn-1は正又は0である。従って、図3に
おけるステップSS1での判断結果が「No」でステッ
プSS4へ進み、ステップSS4での判断結果が「Ye
s」で図7の特性が選択される。この場合は、発熱体
1の温度が下降し始めてはいるものの、以前は上昇して
いた、或いは一定であったということを考慮して正の勾
配を有する特性を選択するのである。
【0036】また、図11における時刻ti+9〜ti+11
のの記号で示した温度変化過程のように、温度検出値
が続けて下降し、その下降の度合いが減少したとする。
このとき、温度変化率Kn、Kn-1は負であり、差ΔKn
は正である。従って、図3におけるステップSS1での
判断結果が「No」でステップSS4へ進み、ステップ
SS4での判断結果が「No」でステップSS5へ進み、
ステップSS5でのΔKnの値についての判断により、特
性が選択される。
【0037】この場合は、発熱体1の温度が下降してい
るが、その度合いが減少しているので、再び上昇しない
ようにするために相当の急勾配を有する直線の特性を
選択するのである。
【0038】一方、図11における時刻ti+8〜ti+10
のの記号で示した温度変化過程のように、温度検出値
が下降し続け、その下降の度合いが等しかったとする
と、温度変化率Kn、Kn-1は負であり、差ΔKnは0で
ある。従って、図3におけるステップSS1での判断結
果が「NO」でステップSS4へ進み、ステップSS4で
の判断結果が「NO」でステップSS5へ進み、ステッ
プSS5における判断により、特性が選択される。こ
こで、このときの温度変化率Kn、Kn-1及び差ΔKn
は、図4中、原点から第3象限に伸びる直線(Kn=Kn
-1)上のの領域に属している。尚、このの領域は、
図4において原点を含まない。
【0039】更に、図11の時刻ti+7〜ti+9のの記
号で示した温度変化過程のように、温度検出値が下降し
続け、その下降の度合いが増加したとすると、この場合
もステップSS1、SS4、SS5までは上記の温度変
化過程の場合と同様に進み、ステップSS5において、
ΔK<0であることから特性が選択される。このとき
の温度変化率Kn、Kn-1及び差ΔKnは、図4中のの
領域に属している。
【0040】これら、の温度変化過程の場合は、発
熱体1の温度が下降し続け、順調に冷却が進んでいる場
合である。従って、必要以上の冷却を抑えるため、図
9、図10に示すように、特性及び特性は、正の勾
配を有する直線であるが、これらによって対応付けられ
るモータ回転数の変更量Δrを負とする。
【0041】以上述べた図2のステップS7における回
転数変更特性の選択過程を経て、ステップS8におい
て、選択された特性における温度変化率Knの値と温度
差K’nの値に基づいたモータ回転数の変更量Δrが決
定される(図5〜図10参照)。
【0042】そして、ステップS9で変更前のモータ回
転数Rをメモリ4から読み出し、前述の決定した変更量
Δrと加算したものを変更後のモータ回転数R’とす
る。
【0043】続いて、ステップS10において、比較演算
装置3によって、前記変更後のモータ回転数R’が、モ
ータ6の回転数を指示するデータとしてモータ制御ドラ
イバ5へ出力される。これにより、モータ制御ドライバ
5は、該データに基づいて、モータ6へ供給される回転
数を制御するパラメータ量、例えば、電流値や電圧値若
しくは周波数等を制御してモータ6を駆動制御する。そ
して、ファン7の回転が調節され、温度検出値Tnの変
化に対応した冷却ファン8の運転が行われる。
【0044】また、ステップS11で上記温度検出値T
n、温度変化率Kn及び変更後のモータ回転数R’が比較
演算装置3から出力され、メモリ4内の温度検出値Tn-
1、温度変化率Kn-1及びモータ回転数Rのデータが更新
された後にステップS1へ戻る。
【0045】次に、ステップS2において、温度検出値
Tnが上記限界値A以下であった場合について説明す
る。この場合、比較演算装置3が発熱体1の冷却は不要
と判断し、ステップS2での比較演算の結果が「no」
となり、ステップS12へ進む。そして、比較演算装置3
が、このときのモータ回転数Rをメモリ4から読み出
し、モータ6の回転数の下限値として予め設定したモー
タ回転数R1(≧0)との比較演算を行う。尚、このモ
ータ回転数R1は、モータ回転/停止の頻発を回避する
ため、R1>0に設定することが望ましい。
【0046】ここで、モータ回転数Rがモータ回転数R
1に等しい場合は、ステップS12での比較演算の結果が
「no」となり、ステップS13、S14をジャンプしてス
テップS15へ進む。一方、モータ回転数Rがモータ回転
数R1よりも大きい場合は、ステップS12での比較演算
の結果が「yes」となり、ステップS13へ進む。
【0047】ステップS13では、モータ回転数Rに予め
設定したモータ回転数の変更量Δr Aを加算したものを
変更後のモータ回転数R’とする。ここで、変更量Δr
Aは、モータ回転数Rを徐々に減少させるような負の一
定値に設定する。そして、ステップS14で比較演算装置
3からモータ回転数R’がモータ6の回転数を指示する
データとしてモータ制御ドライバ5へ出力され、モータ
6が駆動制御される。
【0048】これにより、モータ6の回転が急激に減速
・停止等することが防止され、発熱体1の冷却が不要と
なった場合には、モータ6の回転が徐々に減速されるこ
ととなる。
【0049】次いで、ステップS15で温度変化率Knを
算出し、ステップS16で温度検出値Tn、温度変化率Kn
及び変更後のモータ回転数R’が比較演算装置3から出
力され、メモリ4内の温度検出値Tn-1、温度変化率Kn
-1及びモータ回転数Rのデータが更新された後にステッ
プS1へ戻る。
【0050】以後、同様に上述の動作が繰り返されるこ
とにより、モータ6の駆動制御が行われる。そして、発
熱体1の温度変化状況に対応した冷却ファン8の運転が
行われる。これにより、モータ6の駆動又は停止が頻繁
に繰り返される事態を回避し、モータ6の軸受けへの負
担を軽減することができるとともに、発熱体1の温度変
化状況に適合した冷却ファン8の運転を行うことができ
る。但し、システムの起動時のモータ回転数Rは、R≧
R1≧0とする。
【0051】以上述べた本発明の第1の実施形態におい
ては、図2のステップS7における回転数変更特性の選
択過程を図3のフローチャート及び図4のKn-1−Kn平
面を参照して説明したが、本発明における回転数変更特
性の選択過程は、かかるものに限られるものではない。
以下に他の形態によるステップS7における回転数変更
特性の選択過程について例を挙げて説明する。
【0052】図12は、〜の6つの領域に区分され
たKn-1−Kn平面である。この領域区分は、図4の及
びの領域である直線Kn=Kn-1に一定の幅を持たせた
ものとなっている。図4における及びの領域は、差
ΔKnが0のとき、すなわち温度変化率KnとKn-1とが
等しいという、発熱体1の温度変化を考慮するに極めて
稀な場合が該当する領域である。一方、図12の領域区
分によれば、温度変化率KnとKn-1とが等しくなくと
も、その差ΔKnがある一定の範囲内(k2≦ΔKn≦
1)にあり、温度変化率KnとKn-1とがほぼ等しい場
合であれば、温度変化率Knが一定の場合に適合した回
転数変更特性(特性又は特性)が選択されることと
なる。
【0053】この図12の領域区分に基づく回転数変更
特性の選択は、図13のフローチャートに示す比較演算
装置3の比較演算によって行われる。まず、ステップS
S10で差ΔKnの値につての判断がなされる。ここでの
判断結果により、差ΔKnが一定値k1より大きい場合、
すなわち、温度検出値の変化の度合いが、ある一定の基
準を越えて増している場合は、ステップSS11へ進み、
温度変化率Kn-1が正又は0(前回温度検出時上昇傾
向)であれば特性が、温度変化率Kn-1が負(前回温
度検出時下降傾向)であれば特性が選択される。
【0054】一方、差ΔKnが一定値k1からk2の範囲
にあるとき(k2≦ΔKn≦k1)、すなわち、温度変化
の度合いがある一定の範囲内である場合は、ステップS
S10からステップSS12へ進み、温度変化率Knが正又
は0(今回温度検出時上昇傾向)であれば特性が、温
度変化率Knが負(今回温度検出時下降傾向)であれば
特性が選択される。
【0055】更に、差ΔKnが一定値k2より小さい場
合、すなわち、温度変化の度合いが、ある一定の基準以
下に減じている場合は、ステップSS10からステップS
S13へ進み、温度変化率Kn-1が正又は0であれば特性
が、温度変化率Kn-1が負であれば特性が選択され
る。
【0056】このようにして、図12の領域区分に基づ
く回転数変更特性の選択が行われる。なお、図13のフ
ローチャートに示す比較演算は一例にすぎず、図12の
領域区分に基づく回転数変更特性の選択が可能であれ
ば、比較演算の過程は他の形態でもよい。ここで、図3
のフローチャートに示す比較演算をもとにして変形を加
えた比較演算のフローチャートを図14に示す。
【0057】図14のフローチャートでは、差ΔKnの
値についての比較演算の部分が図3のフローチャートと
異なっている。図14では、ステップSS1’、SS
2’、SS4’で温度変化率Kn、Kn-1の値についての比
較演算を図3のステップSS1、SS2、SS4同様行っ
た後に差ΔKnの値についての比較演算(ステップSS
3’SS20、SS21、SS5’)へと進む。
【0058】そして、ステップSS3’では差ΔKnの値
が一定値k1より大きければ特性が、一定値k1からk
2の範囲にあるときは特性が、一定値k2より小さけれ
ば特性が、それぞれ選択される。これは図3のステッ
プSS3で特性が選択される範囲が広まったものとな
っている。また、ステップSS2’での判断結果が「n
o」でステップSS20へ進んだ場合は、Kn≧0、Kn-1
<0であることから、温度変化率Kn、Kn-1が図12の
第2象限にあることとなるので、差ΔKnと一定値k1
の比較演算のみで特性、のいずれかが選択される。
【0059】一方、ステップSS4’での判断結果が
「yes」でステップSS21へ進んだ場合は、Kn<
0、Kn-1≧0であることから、温度変化率Kn、Kn-1
が図12の第4象限にあることとなるので、差ΔKnと
一定値k2との比較演算のみで特性、のいずれかが
選択される。更に、ステップSS5’へ進んだ場合は、
ステップSS3’における比較演算同様の処理により、
特性、、のうちのいずれかが選択される。
【0060】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。本発明の第2の実施の形態によるモータの駆
動制御装置は、上述の図1のブロック図に示すモータの
駆動制御装置の構成において、比較演算装置3における
演算処理に以下に述べる演算処理を追加し、温度検出セ
ンサ2に比較演算装置3から出力された信号によって指
示された時刻に発熱体1の温度検出を行う機能を有する
ものを用いた構成とする。
【0061】このような構成において、図2に示すフロ
ーチャートのステップS1、S2及びS3又はS12〜S14
における動作を上記同様に行い、ステップS4又はS15
で温度変化率Knを算出した後、その温度変化率Knの絶
対値と前回(時間Δt前)の温度変化率Kn-1の絶対値
との比|Kn|/|Kn-1|を求める。
【0062】次に、図15に示すように、比|Kn|/
|Kn-1|が1より大のとき、すなわち、発熱体1の温
度変化の度合いが増しているときには、温度検出の周期
を短くするように時間Δtを設定する。又、比|Kn|
/|Kn-1|が1に等しいとき、すなわち、温度変化の
度合いが一定のときには、時間Δtを一定として温度検
出の周期を一定とする。一方、比|Kn|/|Kn-1|が
1より小のとき、すなわち、温度変化の度合いが減少し
ているときには、温度検出の周期を長くするように時間
Δtを設定する。
【0063】そして、上記同様に図2のフローチャート
におけるステップS5〜S11の動作を行い、前述の過程
により設定した時間Δtに基づいた温度検出時刻を指示
する信号を比較演算装置3から温度検出センサ2へ出力
し、温度検出センサ2が該信号により指示された時刻に
発熱体1の温度を検出する。なお、ステップS12へ進ん
だ場合にあっては、ステップS16の動作後に前記温度検
出時刻を指示する信号が温度検出センサ2へ出力される
ようにする。
【0064】以後、かかる時刻毎の温度検出値に基づい
て上述のモータ6の駆動制御を行う。これにより、発熱
体1の発熱量が急激に変化しているときには細かい時間
間隔で、緩やかに変化しているときは粗い時間間隔でモ
ータ6の駆動制御を行うことができ、発熱体1の温度変
化状況に一層適合した冷却ファン8の運転を行うことが
できる。
【0065】なお、上述した温度検出時刻の指示は、時
間Δtを一定とする場合を比|Kn|/|Kn-1|が1に
等しいときのみとしたが、比|Kn|/|Kn-1|が1に
近いある範囲内である場合に一定とすることとしてもよ
い。更に、このような温度検出時刻の指示を行う場合の
指標は、上述した比|Kn|/|Kn-1|に限られるもの
ではなく、差ΔKnや温度差K’n等を用いるものとして
もよい。
【0066】また、上述のモータ駆動制御装置によるモ
ータ6の駆動制御により、冷却ファン8が所望の冷却性
能を発揮しているか否かを確認するため、モータ6又は
ファン7の回転状態を監視するものとしてもよい。これ
は、前記回転状態を検出する回転検出部を設けることに
よって行うことができる。
【0067】例えば、 (a)モータ6の電流値、電圧値等を計測する計測機器
を設置し、該計測機器の計測値によってモータ6の回転
状態を監視する。 (b)ファン7の羽根の一枚に光反射材を取り付けると
ともに、該反射材からの反射光を検出する光センサを設
置し、該光センサによって検出される前記反射光による
信号からファン7の回転状態を監視する。 (c)モータ6内の磁石の動きを検出するホール素子を
設置し、該ホール素子の検出結果によってモータ6の回
転状態を監視する。 (d)ファン7による送風状態を検出する風速センサ、
圧力センサ等を設置し、該センサの検出結果によってフ
ァン7の回転状態を監視する。 等である。
【0068】これにより、モータ6又はファン7が所望
の回転状態にないことが発見された場合には、装置全体
をリセットしたり、異常表示をするようにしたりして対
処する。
【0069】なお、上記本発明の実施の形態は、発熱体
を冷却する冷却ファンのモータの駆動制御をするもので
あるが、同様のモータの駆動制御装置を、種々のポンプ
に用いられるモータにおいて用いるものとしてもよい。
例えば、一定の容器に水を汲み上げるポンプの場合、該
容器における水位を所定の時間毎に検出するセンサを設
け、該センサによる水位の検出結果及びその変化率に基
づき、上述同様のモータの駆動制御によって前記ポンプ
のモータを制御する。これにより、前記容器内の水位変
化に適合した水の供給を行うことができる。
【0070】また、かかるポンプによって供給される所
定の気体、液体等の量を、上記実施の形態における発熱
体1の温度変化に基づいてモータを駆動制御することに
よって調節するものとしてもよい。そして、前記所定の
気体、液体等に、発熱体1の冷却用に用いることができ
るものを用いることにより、ファンの回転による送風以
外の手法で発熱体1を冷却することができる。
【0071】さらに、物体を把持するロボットのハンド
等に用いられるモータにおいて、把持する物体と前記ハ
ンド等が接する面の圧力を所定の時間毎に検出するセン
サを設け、検出した圧力の大きさ及びその変化率に基づ
いて上述同様のモータ駆動制御を行うことにより、前記
ハンド等の握力を調節するものとしてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
熱体の温度等、所定の物理量の変化状況に応じて、モー
タの回転が高速又は低速となるように駆動制御される。
これにより、継続してモータを回転させる場合や、頻繁
にモータの駆動/停止が繰り返される場合に比べ、モー
タの軸受けへの負担が大幅に軽減されるので、モータの
寿命を長期化することができるという効果が得られる。
更に、本発明では、前記物理量の変化状況に追従する形
でモータの駆動制御がなされることによって、前記物理
量が所望の状態となるように調整される。従って、対象
とする物理量の変化状況に一層適した調整が可能となる
という効果が得られる。
【0073】また、請求項2記載の発明によれば、ある
時刻と、その時刻から所定時間が経過した時刻の双方に
おける物理量の値やその変化率等、様々な視点に基づい
て前記変化状況を把握することとしているので、それぞ
れの時刻における前記変化状況に対して、より適合した
回転数変換特性を選択することができる。
【0074】そして、このようなモータの駆動制御方法
を実行する請求項5又は6記載の発明によるモータの駆
動制御装置は、物理量の検出手段、所定の記憶手段、演
算手段及びモータ回転制御手段により構成され、モータ
の回転数の指示に関してさほど複雑な演算処理を要しな
い。従って、本発明によるモータ駆動制御装置が大きな
スペースを専有することはなく、含油軸受けを用いたモ
ータを使用して装置全体の小型化を図ることを害するよ
うなこともない。
【0075】更に、請求項3又は7記載の発明によれ
ば、回転数変更特性を選択する指標とする前記変化率の
変化に応じて物理量検出の時間間隔を変化させる。従っ
て、物理量の変化が激しいときには、短い時間間隔でモ
ータの回転数が随時指示され、物理量の変化が緩やかな
ときには、長い時間間隔でモータの回転数が指示される
ようになる。これにより、前記変化状況に一層迅速かつ
適切に対応したモータの駆動制御を行うことができると
いう効果が得られる。
【0076】加えて、請求項8記載の発明によれば、検
出された物理量が所定のしきい値より小さく、かつ、モ
ータの回転数が所定の下限値より大きい場合、回転を徐
々に減速させるようにモータの駆動制御がなされる。従
って、必要以上にモータを駆動することなく、かつ、急
激にモータの回転を停止させることもないので、これに
よってもモータ寿命の長期化を図ることができるという
効果が得られる。
【0077】なお、請求項4又は9記載の発明によれ
ば、発熱体の温度、温度変化率の変化等に応じてモータ
を駆動制御することにより、冷却ファンの運転を行うの
で、発熱体の温度変化に適合した所望の冷却を行うこと
ができる。そして、上記同様、モータの軸受けへの負担
が格段に軽減されるので、冷却ファンの寿命をも長期化
することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態によるモータ駆動
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すモータ駆動制御装置の動作を示す
フローチャートである。
【図3】 図2のステップS7における回転数変更特性
の選択過程を示すフローチャートである。
【図4】 図2のステップS7における回転数変更特性
の選択基準となる領域区分の第1の例を示す図である。
【図5】 特性の温度変化率Knとモータ回転数の変
更量Δrとの対応を示すグラフである。
【図6】 特性の温度変化率Knとモータ回転数の変
更量Δrとの対応を示すグラフである。
【図7】 特性の温度変化率Knとモータ回転数の変
更量Δrとの対応を示すグラフである。
【図8】 特性の温度変化率Knとモータ回転数の変
更量Δrとの対応を示すグラフである。
【図9】 特性の温度変化率Knとモータ回転数の変
更量Δrとの対応を示すグラフである。
【図10】 特性の温度変化率Knとモータ回転数の
変更量Δrとの対応を示すグラフである。
【図11】 時間の経過に伴う発熱体1の温度変化を示
すグラフである。
【図12】 図2のステップS7における回転数変更特
性の選択基準となる領域区分の第2の例を示す図であ
る。
【図13】 図12の領域区分による図2のステップS
7における回転数変更特性の選択過程の第1の例を示す
フローチャートである。
【図14】 図12の領域区分による図2のステップS
7における回転数変更特性の選択過程の第2の例を示す
フローチャートである。
【図15】 温度変化率の比|Kn|/|Kn-1|と温度
検出時刻との対応を示す図である。
【符号の説明】
1 発熱体 2 温度検出センサ 3 比較演算装置 4 メモリ 5 モータ制御ドライバ 6 モータ 7 ファン 8 冷却ファン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の物理量を調整する調整装置に用い
    られるモータの駆動制御方法において、 所定時間毎に前記物理量を検出するとともに、検出した
    前記物理量の変化率を算出し、 前記変化率の各々の変化状況に対して、前記物理量を調
    整するために定められた前記モータの回転数変更特性の
    うち、算出した前記変化率の変化状況に応じた回転数変
    更特性を選択し、 選択した前記回転数変更特性に基づいて前記モータの駆
    動を制御することを特徴とするモータの駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモータの駆動制御方法に
    おいて、 前記物理量の所定のしきい値、前記所定時間毎に検出し
    た前記物理量、算出した前記変化率及び前記モータの回
    転数を所定の記憶手段に記憶し、 新たに検出した前記物理量と、前記記憶手段に記憶した
    前記所定時間前における前記物理量とにより、新たに前
    記変化率を算出し、 新たに算出した前記変化率と、前記記憶手段に記憶した
    前記所定時間前における前記変化率との差を算出し、 新たに検出した前記物理量と、前記記憶手段に記憶した
    前記しきい値との差を算出し、 新たに算出した前記変化率と、前記記憶手段に記憶した
    前記所定時間前における前記変化率と、前記変化率の差
    と、前記しきい値との差とによって前記変化率の変化状
    況を把握して前記回転数変更特性を選択することを特徴
    とするモータの駆動制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のモータの駆動制御
    方法において、 前記変化率が急激に変化した場合には前記所定時間を短
    い時間とし、前記変化率が緩やかに変化した場合には前
    記所定時間を長い時間とすることを特徴とするモータの
    駆動制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項記載のモー
    タの駆動制御方法において、 前記調整装置は、前記モータによって回転させるファン
    を有する冷却ファンであり、 前記物理量は、前記冷却ファンによって冷却される発熱
    体の温度であることを特徴とするモータの駆動制御方
    法。
  5. 【請求項5】 所定の物理量を調整する調整装置に用い
    られるモータの駆動制御装置において、 所定時間毎に前記物理量を検出する検出手段と、 前記物理量の変化率の各々の変化状況に対して、前記物
    理量を調整するために定められた前記モータの回転数変
    更特性を記憶した第1の記憶手段と、 前記検出手段によって検出された前記物理量の変化率を
    算出するとともに、算出した前記変化率の変化状況に応
    じた回転数変更特性を選択して前記第1の記憶手段から
    読み出し、読み出した前記回転数変更特性に基づいて前
    記モータの回転数を指示する第1の指示信号を出力する
    演算手段と、 前記演算手段から出力された前記第1の指示信号に基づ
    いて前記モータの回転を制御するモータ回転制御手段と
    を有することを特徴とするモータの駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のモータの駆動制御装置に
    おいて、 前記物理量の所定のしきい値、前記検出手段により検出
    された前記物理量、前記演算手段により算出された前記
    変化率及び前記第1の指示信号により指示された前記モ
    ータの回転数を記憶する第2の記憶手段を有し、 前記演算手段は、前記第2の記憶手段に記憶された前記
    しきい値、前記所定時間前における前記物理量、前記変
    化率及び前記モータの回転数を読み出し、前記検出手段
    により新たに検出された前記物理量と読み出した前記所
    定時間前における前記物理量とにより、新たに前記変化
    率を算出するとともに、その新たに算出した前記変化率
    と読み出した前記所定時間前における前記変化率との差
    と、新たに検出された前記物理量と読み出した前記しき
    い値との差とを算出し、算出した前記変化率、前記変化
    率の差及び前記しきい値との差と、読み出した前記所定
    時間前の前記変化率とに基づいて前記回転数変更特性を
    選択して前記第1の記憶手段から読み出し、読み出した
    前記回転数変更特性に基づいた前記モータの回転数の変
    更量を前記読み出した前記所定時間前における前記モー
    タの回転数に加算したものを新たな前記モータの回転数
    として新たな前記第1の指示信号を出力する演算手段で
    あることを特徴とするモータの駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載のモータの駆動制御
    装置において、 前記演算手段は、前記変化率が急激に変化した場合には
    前記所定時間を短い時間とし、前記変化率が緩やかに変
    化した場合には前記所定時間を長い時間とする第2の指
    示信号を前記検出手段へ出力する機能を有し、 前記検出手段は、前記演算手段から出力された前記第2
    の指示信号に基づいた時刻に前記物理量を検出する検出
    手段であることを特徴とするモータの駆動制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかの項記載のモー
    タの駆動制御装置において、 前記演算手段は、前記検出手段によって新たに検出され
    た前記物理量が前記しきい値より小さい場合、前記第2
    の記憶手段に記憶された前記所定時間前における前記物
    理量を読み出し、新たに検出された前記物理量と読み出
    した前記物理量とにより、新たに前記変化率を算出する
    とともに、前記第2の記憶手段に記憶された前記所定時
    間前における前記モータの回転数を読み出し、読み出し
    た前記モータの回転数が所定の下限値より大きいとき
    は、前記モータの回転を徐々に減速させるための所定の
    負の回転数の変更量を前記読み出した前記モータの回転
    数に加算したものを新たなモータの回転数として新たな
    前記第1の指示信号を出力することを特徴とするモータ
    の駆動制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれかの項記載のモー
    タの駆動制御装置において、 前記調整装置は、前記モータによって回転させるファン
    を有する冷却ファンであり、 前記物理量は、前記冷却ファンによって冷却される発熱
    体の温度であることを特徴とするモータの駆動制御装
    置。
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