JPH07103291A - ハーモニックドライブ減速機 - Google Patents

ハーモニックドライブ減速機

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JPH07103291A
JPH07103291A JP4091687A JP9168792A JPH07103291A JP H07103291 A JPH07103291 A JP H07103291A JP 4091687 A JP4091687 A JP 4091687A JP 9168792 A JP9168792 A JP 9168792A JP H07103291 A JPH07103291 A JP H07103291A
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harmonic drive
flexspline
torque sensor
coil
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JP4091687A
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Koji Kamimura
浩司 上村
Iwao Sasaki
巌 佐々木
Mitsuaki Ikeda
満昭 池田
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Yaskawa Electric Corp
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Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ハーモニックドライブ減速機を構成するマル
エージング鋼からなるフレクスプラインの周囲に一定の
空隙を設けてコイルを配置するか、または、フレクスプ
ラインの外周上の一部にスパッタリング法やイオンプレ
ーティング法、レーザ蒸着法により、フレクスプライン
の材質(マルエージング鋼)より熱膨張係数が大きく、
しかも、引っ張り強さが20kg/mm2 以上の膜を
0.1〜30μmの厚さだけ被覆し、その回りにコイル
を配置した構造のハーモニックドライブ減速機としてい
る。 【効果】 出力軸にトルクセンサを組み込むスペースを
新たにとる必要がなく、ハーモニックドライブ減速機を
小形化できる。その結果、ロボット等の小型化に大きく
貢献できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロボットなどの駆動源に
使用されるモータの減速機として使用されるハーモニッ
クドライブ減速機の構造、特に、トルクセンサを組み込
んだハーモニックドライブ減速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転駆動系を有するロボットやマニピュ
レータの制御に、非接触でかつ小型のトルクセンサが要
求されている。このようなトルクセンサには種々の方式
があるが、非接触で小型化に有利な方式としては磁歪式
トルクセンサがある。これは、図2に概略構造を示すよ
うに、磁性体に力が印加されると磁性体の透磁率が変わ
るという逆磁歪効果を利用してトルク検出を行うもので
ある。磁性体回転軸1の透磁率の変化は回転軸1の周囲
に一定ギャップを保って巻いてあるコイル2またはコイ
ルを巻いた磁気ヘッド(図示せず)のインピーダンス変
化として検出する。このようなトルクセンサは負荷側回
転軸に組み込んで使用される。たとえば、モータと組み
合わせたハーモニックドライブ減速機(ハーモニックド
ライブ減速機とはハーモニックドライブ社の商標)場
合、図3のような構成になる。モータ3にハーモニック
ドライブ減速機4を介して負荷5と回転軸1とが結合さ
れており、この負荷側の回転軸にトルクセンサ6が設け
られている。ハーモニックドライブ減速機は図4に示す
構造となっており、モータのトルクはウエーブ・ジェネ
レータ41、サーキュラ・スプライン42、フレクスプ
ライン43の3つの部品を介して負荷側の回転軸に伝達
される。このうち、フレクスプラインは変形を必要とす
るため、板厚の薄い高強度を有するマルエージング鋼を
用いて、長い筒状に成形されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図3のよう
にトルクセンサを出力軸に組み込んだ場合、出力軸はト
ルクセンサを構成する分だけ(普通30mm以上)長く
する必要がある。その結果、この構成でロボットを作っ
た場合、大形化するという問題があった。本発明はこれ
らの問題点を改善したもので、トルクセンサを組み込ん
だ小形のハーモニックドライブ減速機を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はハーモニックド
ライブ減速機を構成するマルエージング鋼からなるフレ
クスプラインの周囲に一定の空隙を設けてコイルを配置
するか、または、フレクスプラインの外周上の一部にス
パッタリング法やイオンプレーティング法、レーザ蒸着
法により、フレクスプラインの材質(マルエージング
鋼)より熱膨張係数が大きく、しかも、引っ張り強さが
20kg/mm2 以上の膜を0.1〜30μmの厚さだ
け被覆し、その回りにコイルを配置した構造のハーモニ
ックドライブ減速機としている。この膜を設ける手段に
ついては、本発明者らが先に出願(平成4年2月19日
出願、整理番号9992)に関連したものである。
【0005】
【作用】ハーモニックドライブ減速機の出力軸につなが
るフレクスプラインの一部にトルクセンサを組み込んだ
ため、出力軸の長さを長くする必要はなく、小形にでき
る。なお、フレクスプラインの外周上の一部に膜を被覆
することにより、マルエージング鋼からなる回転軸のト
ルク出力特性を大幅に向上させることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を実施例を示す図に基づいて詳
細に説明する。本発明の第1の実施例はフレクスプライ
ンの外周部に空隙を介してトルク検出用のコイルを配置
したものである。モータおよび負荷と組合せてトルク出
力・特性を調べた結果、出力軸にトルクセンサを組み込
んだ場合と同様にトルクを検出できることを確認した。
本発明の第2の実施例を図1に示す。図1はフレクスプ
ラインに磁歪式のトルクセンサを組み込んだ構成図であ
る。フレクスプライン43の外周部表面に膜3を形成
し、空隙を介してトルク検出用のコイル2を配置した状
態を示している。マルエージング鋼からなるフレクスプ
ライン43をトリクレン、純水、アルコールの順に超音
波洗浄を施したのち、各種真空槽(スパッタリング、イ
オンプレーティング、レーザ)内にセットした。5×1
-6Torr以下に排気したのち、フレクスプライン4
3を300〜600℃に加熱し、銅、銅合金、70Ni
−Fe、アルミニウム合金、Ni−Co合金およびNi
の膜を10μmの厚さに形成した。このフレクスプライ
ン43を用いて、ハーモニックドライブ減速機4を構成
し、モータおよび負荷と組合せてトルク出力・特性を調
べた。その結果、出力軸にトルクセンサを組み込んだ場
合と同様にトルクを検出できることを確認した。なお、
本実施例ではモータに組み込んだ構造で示したが、油圧
ユニットとの組合せでも同様に小形化できる。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように、本発明はハーモニッ
クドライブ減速機のフレクスプラインに磁歪式のトルク
センサを設けたので、出力軸にトルクセンサを組み込む
スペースを新たにとる必要がなく、ハーモニックドライ
ブ減速機を小形化できる効果がある。その結果、ロボッ
ト等の小型化に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフレクスプラインに磁歪式トルクセン
サを組み込んだ構成図
【図2】磁歪式トルクセンサの構成図
【図3】従来のトルクセンサを内蔵したモータ付きハー
モニックドライブ減速機の構成図
【図4】ハーモニックドライブ減速機の構造を示す図
【符号の説明】
1 回転軸 2 コイル 3 膜 4 ハーモニックドライブ減速機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハーモニックドライブ減速機を構成する
    マルエージング鋼からなるフレクスプラインの周囲に一
    定の空隙を設けてコイルを配置し、フレクスプラインに
    かかるトルクをフレクスプラインの磁気特性の変化に基
    づくインピーダンスの変化から検出するセンサを備えた
    ことを特徴とするハーモニックドライブ減速機。
  2. 【請求項2】 ハーモニックドライブ減速機を構成する
    マルエージング鋼からなるフレクスプラインの外周上
    に、前記マルエージング鋼より熱膨張係数が大きく、引
    っ張り強さが20kg/mm2 以上の膜が0.1〜30
    μmの厚さに真空技術により形成されており、その周囲
    にコイルを配置し、フレクスプラインにかかるトルクを
    フレクスプラインの磁気特性の変化に基づくインピーダ
    ンスの変化から検出するセンサを備えたことを特徴とす
    るハーモニックドライブ減速機。
  3. 【請求項3】前記膜がNi−Fe合金、銅、銅合金、ア
    ルミニウム合金、Ni−Co合金およびNiのいずれか
    であることを特徴とする請求項2記載のハーモニックド
    ライブ減速機。
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