JPH05231967A - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents
磁歪式トルクセンサInfo
- Publication number
- JPH05231967A JPH05231967A JP4070328A JP7032892A JPH05231967A JP H05231967 A JPH05231967 A JP H05231967A JP 4070328 A JP4070328 A JP 4070328A JP 7032892 A JP7032892 A JP 7032892A JP H05231967 A JPH05231967 A JP H05231967A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- alloy
- torque sensor
- maraging steel
- magnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005291 magnetic effect Effects 0.000 claims abstract description 29
- 229910001240 Maraging steel Inorganic materials 0.000 claims abstract description 20
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 8
- 239000000956 alloy Substances 0.000 claims abstract description 8
- 229910003271 Ni-Fe Inorganic materials 0.000 claims abstract description 5
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 3
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 229910017709 Ni Co Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 229910003267 Ni-Co Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 229910003262 Ni‐Co Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 239000010949 copper Substances 0.000 claims abstract description 3
- 230000035699 permeability Effects 0.000 claims description 11
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 3
- 230000005294 ferromagnetic effect Effects 0.000 claims 6
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 6
- 238000007733 ion plating Methods 0.000 abstract description 3
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 abstract description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 abstract 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 abstract 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 abstract 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 abstract 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N iron Substances [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 3
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N nickel Substances [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000035882 stress Effects 0.000 description 2
- -1 70Ni-Co Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000737 Duralumin Inorganic materials 0.000 description 1
- LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N Ethanol Chemical compound CCO LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000640 Fe alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 238000000151 deposition Methods 0.000 description 1
- 230000002500 effect on skin Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- UGKDIUIOSMUOAW-UHFFFAOYSA-N iron nickel Chemical compound [Fe].[Ni] UGKDIUIOSMUOAW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000734 martensite Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
- 238000005549 size reduction Methods 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 スパッタリング法やイオンプレーティング
法、レーザ蒸着法などの真空技術を用い、300℃〜6
00℃の温度で、マルエージング鋼からなる回転軸の所
定表面に、回転軸の材質より熱膨張係数が大きく、引張
り強さが20kg/mm2 以上のNi−Fe合金、銅、
銅合金、アルミニウム合金Ni−Co合金およびNiの
いずれか一つの膜を0.1〜30μmの厚さに被覆した
回転軸構造をもつ磁歪式トルクセンサとしている。ま
た、膜のパターンをシェブロン状に形成している 【効果】 磁性膜のように磁気特性を揃える必要がな
く、膜形成によりマルエージング鋼の磁気特性を向上さ
せたものであるから特性が安定しており、しかも、出力
を大幅に向上させることが出来るので、ノイズに対して
強いトルクセンサを構成することができる。
法、レーザ蒸着法などの真空技術を用い、300℃〜6
00℃の温度で、マルエージング鋼からなる回転軸の所
定表面に、回転軸の材質より熱膨張係数が大きく、引張
り強さが20kg/mm2 以上のNi−Fe合金、銅、
銅合金、アルミニウム合金Ni−Co合金およびNiの
いずれか一つの膜を0.1〜30μmの厚さに被覆した
回転軸構造をもつ磁歪式トルクセンサとしている。ま
た、膜のパターンをシェブロン状に形成している 【効果】 磁性膜のように磁気特性を揃える必要がな
く、膜形成によりマルエージング鋼の磁気特性を向上さ
せたものであるから特性が安定しており、しかも、出力
を大幅に向上させることが出来るので、ノイズに対して
強いトルクセンサを構成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁性体の逆磁歪効果を利
用した非接触式トルクセンサに関するもので、特に、ロ
ボット、工作機械などに使用するモータのトルクを検出
するトルクセンサである。
用した非接触式トルクセンサに関するもので、特に、ロ
ボット、工作機械などに使用するモータのトルクを検出
するトルクセンサである。
【0002】
【従来の技術】回転駆動系を有するロボットやマニピュ
レータおよび工作機械の制御に、非接触でかつ小型のト
ルクセンサが要求されている。このようなトルクセンサ
には種々の方式があるが、非接触で小型化に有利な方式
としては磁歪式トルクセンサがある。これは、磁性体に
力が印加されると磁性体の透磁率が変わるという逆磁歪
効果を利用してトルク検出を行うものである。磁性体か
らなる回転軸の透磁率の変化は回転軸の周囲に一定ギャ
ップを保って巻いてあるコイルまたはコイルを巻いた磁
気ヘッド(図示せず)のインピーダンス変化として検出
する。磁性体回転軸の材質にはマルエージング鋼がトル
クセンサ用として実用化されている(たとえば、特開昭
63−252487)。
レータおよび工作機械の制御に、非接触でかつ小型のト
ルクセンサが要求されている。このようなトルクセンサ
には種々の方式があるが、非接触で小型化に有利な方式
としては磁歪式トルクセンサがある。これは、磁性体に
力が印加されると磁性体の透磁率が変わるという逆磁歪
効果を利用してトルク検出を行うものである。磁性体か
らなる回転軸の透磁率の変化は回転軸の周囲に一定ギャ
ップを保って巻いてあるコイルまたはコイルを巻いた磁
気ヘッド(図示せず)のインピーダンス変化として検出
する。磁性体回転軸の材質にはマルエージング鋼がトル
クセンサ用として実用化されている(たとえば、特開昭
63−252487)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、マルエージ
ング鋼を回転軸に加工しトルクを印加するとその磁気特
性(透磁率)が変わり、トルクに対する出力はほぼ比例
関係になるが、この材料の透磁率の変化は非常に小さい
ため、出力も小さい。従って、アンプで大幅に増幅しな
ければならないうえ実際のモータ用回転軸に応用する場
合、トルクを検出する部分だけ回転軸の径を小さくし、
感度を上げる必要があった。その結果、その部分の機械
的強度が低下し、ロボットや工作機などの実機モータへ
の組込みは不可能であった。本発明はマルエージング鋼
からなる回転軸のトルクによる透磁率の変化を大きく
し、出力を向上させ、ノイズに強い安定した測定のでき
る磁歪式トルクセンサを提供することを目的とする。
ング鋼を回転軸に加工しトルクを印加するとその磁気特
性(透磁率)が変わり、トルクに対する出力はほぼ比例
関係になるが、この材料の透磁率の変化は非常に小さい
ため、出力も小さい。従って、アンプで大幅に増幅しな
ければならないうえ実際のモータ用回転軸に応用する場
合、トルクを検出する部分だけ回転軸の径を小さくし、
感度を上げる必要があった。その結果、その部分の機械
的強度が低下し、ロボットや工作機などの実機モータへ
の組込みは不可能であった。本発明はマルエージング鋼
からなる回転軸のトルクによる透磁率の変化を大きく
し、出力を向上させ、ノイズに強い安定した測定のでき
る磁歪式トルクセンサを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明はスパッ
タリング法やイオンプレーティング法、レーザ蒸着法な
どの真空技術を用い、300℃〜600℃の温度で、マ
ルエージング鋼からなる回転軸の所定表面に、回転軸の
材質より熱膨張係数が大きく、引張り強さが20kg/
mm2 以上の膜を0.1〜30μmの厚さに被覆した回
転軸構造をもつ磁歪式トルクセンサとしている。また、
膜のパターンをシェブロン状に形成している
タリング法やイオンプレーティング法、レーザ蒸着法な
どの真空技術を用い、300℃〜600℃の温度で、マ
ルエージング鋼からなる回転軸の所定表面に、回転軸の
材質より熱膨張係数が大きく、引張り強さが20kg/
mm2 以上の膜を0.1〜30μmの厚さに被覆した回
転軸構造をもつ磁歪式トルクセンサとしている。また、
膜のパターンをシェブロン状に形成している
【0005】
【作用】磁気特性におよぼすマルエージング鋼の極表面
状態の影響は明らかではないが、種々の実験結果から、
現在のところ以下のように考えられる。マルエージング
鋼より熱膨張係数の大きな材料からなる膜を高温で被覆
すると冷却中に熱膨張係数の差によりマルエージング鋼
に圧縮応力がかかり、磁気特性に変化を引き起こす。膜
の強度が小さいとこの変化が不十分になる。膜厚が薄す
ぎると同じように不十分となり、逆に厚すぎると、測定
時に表皮効果によりマルエージング鋼に磁界が流れなく
なり出力が小さくなる。膜形成温度については高温ほど
マルエージング鋼の高温強度が小さくなるので効果は大
きいが、600℃以上になるとマルエージング鋼の時効
による強度低下が起こり、使用上問題となるので好まし
くない。また、膜のパターン形状をシェブロン状にする
ことにより、回転軸表面の圧縮応力をさらに大きくで
き、出力特性もさらに向上させることができる。
状態の影響は明らかではないが、種々の実験結果から、
現在のところ以下のように考えられる。マルエージング
鋼より熱膨張係数の大きな材料からなる膜を高温で被覆
すると冷却中に熱膨張係数の差によりマルエージング鋼
に圧縮応力がかかり、磁気特性に変化を引き起こす。膜
の強度が小さいとこの変化が不十分になる。膜厚が薄す
ぎると同じように不十分となり、逆に厚すぎると、測定
時に表皮効果によりマルエージング鋼に磁界が流れなく
なり出力が小さくなる。膜形成温度については高温ほど
マルエージング鋼の高温強度が小さくなるので効果は大
きいが、600℃以上になるとマルエージング鋼の時効
による強度低下が起こり、使用上問題となるので好まし
くない。また、膜のパターン形状をシェブロン状にする
ことにより、回転軸表面の圧縮応力をさらに大きくで
き、出力特性もさらに向上させることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は本発明を用いた第1の実施例を示す磁歪式
トルクセンサの構成図で、機械加工した回転軸に直接、
膜を形成している。図2は本発明の第2の実施例を示す
図で回転軸に溝加工をほどこした上に膜を形成してい
る。図において1は回転軸、2は磁場の印加および透磁
率の変化を検出するコイル、3は膜、4は溝である。回
転軸1はマルエージング鋼である。これは鉄ニッケル・
マルテンサイト型の時効合金で引っ張り強さが200〜
300kg/mm2 、熱膨張係数は11×10-6/℃の
磁性材料である。回転軸1に用いた組成をつぎに示す。 18Ni−0.5Ti−0.1Al−8Co−5Mo
−0. 02C−Fe 25Ni−1.5Ti−0.2Al−0.5Nb−
0.01C−Fe 9.84Ni−3.62Co−0.15C−Fe 12Cr−0.5Ni−0.15C−1Mn−Fe 膜3の材質はNi−Fe合金、Cr、AL−5Cu、C
u、Cu−5AL、ジュラルミン、70Ni−Co、C
r、Al、Niとした。膜3の作製は回転軸1をトリク
レン、純水、アルコールの順に超音波洗浄を施したの
ち、各種真空槽(スパッタリング、イオンプレーティン
グ、レーザ)内にセットした。5×10-6Torr以下
に排気したのち、回転軸1を250〜600℃の間の種
々の一定温度に加熱した後、各種の膜を種々の厚さに形
成した。つぎに、トルク出力特性を測定した結果を表1
から表6に示す。膜を形成しない場合の出力は0.1V
である。
する。図1は本発明を用いた第1の実施例を示す磁歪式
トルクセンサの構成図で、機械加工した回転軸に直接、
膜を形成している。図2は本発明の第2の実施例を示す
図で回転軸に溝加工をほどこした上に膜を形成してい
る。図において1は回転軸、2は磁場の印加および透磁
率の変化を検出するコイル、3は膜、4は溝である。回
転軸1はマルエージング鋼である。これは鉄ニッケル・
マルテンサイト型の時効合金で引っ張り強さが200〜
300kg/mm2 、熱膨張係数は11×10-6/℃の
磁性材料である。回転軸1に用いた組成をつぎに示す。 18Ni−0.5Ti−0.1Al−8Co−5Mo
−0. 02C−Fe 25Ni−1.5Ti−0.2Al−0.5Nb−
0.01C−Fe 9.84Ni−3.62Co−0.15C−Fe 12Cr−0.5Ni−0.15C−1Mn−Fe 膜3の材質はNi−Fe合金、Cr、AL−5Cu、C
u、Cu−5AL、ジュラルミン、70Ni−Co、C
r、Al、Niとした。膜3の作製は回転軸1をトリク
レン、純水、アルコールの順に超音波洗浄を施したの
ち、各種真空槽(スパッタリング、イオンプレーティン
グ、レーザ)内にセットした。5×10-6Torr以下
に排気したのち、回転軸1を250〜600℃の間の種
々の一定温度に加熱した後、各種の膜を種々の厚さに形
成した。つぎに、トルク出力特性を測定した結果を表1
から表6に示す。膜を形成しない場合の出力は0.1V
である。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】
【表3】
【0010】
【表4】
【0011】
【表5】
【0012】
【表6】
【0013】表1〜表5から分かるとおり、回転軸1の
熱膨張係数より大きい値をもち、引張り強さが20kg
/mm2 以上のNi−Fe合金、銅、銅合金、アルミニ
ウム合金、Ni−Co合金、Niの膜は膜厚が0.1〜
30μm、形成温度が300〜550℃の範囲において
トルク出力は従来法より大きくなることが分かる。これ
に対して、熱膨張係数が小さいCrや引張強さの小さい
Alなどの膜のものは出力が小さく全く効果がなかった
(表6)。マルエージング鋼は普通、時効処理(450
℃〜550℃加熱)して使用される。前記実施例より分
かるように、この時効処理温度と膜形成温度が一致して
いる条件がある。この場合、前もって、時効処理なしで
膜成形すれば時効処理を兼ねられることが予想される。
この点を調べるため、時効処理なしのマルエージング鋼
に500℃で70Ni−Fe膜を15μm付着後、トル
ク出力特性とマルエージング鋼の強度を調べた。その結
果、強度とトルク出力特性は前記実施例の試料と同じ
く、トルク出力は大きく効果のあることが分かった。図
3は本発明の第3の実施例を示す図で膜のパターンをシ
ェブロン状に形成したものである。膜材質に65Ni−
Fe合金を用い、10μmの膜厚でパターンの数を変え
て成形している。トルク出力特性を測定した結果を図4
に示す。連続した膜に比べて出力は良好になっているこ
とが分かる。なお、この実施例ではシェブロン状のもの
についてのみ示したが、膜が不連続の場合でも同様の結
果が得られることは明らかである。また、実施例は回転
軸について示したが平面上の歪を検出するセンサでも同
様の効果が得られることは明らかである。
熱膨張係数より大きい値をもち、引張り強さが20kg
/mm2 以上のNi−Fe合金、銅、銅合金、アルミニ
ウム合金、Ni−Co合金、Niの膜は膜厚が0.1〜
30μm、形成温度が300〜550℃の範囲において
トルク出力は従来法より大きくなることが分かる。これ
に対して、熱膨張係数が小さいCrや引張強さの小さい
Alなどの膜のものは出力が小さく全く効果がなかった
(表6)。マルエージング鋼は普通、時効処理(450
℃〜550℃加熱)して使用される。前記実施例より分
かるように、この時効処理温度と膜形成温度が一致して
いる条件がある。この場合、前もって、時効処理なしで
膜成形すれば時効処理を兼ねられることが予想される。
この点を調べるため、時効処理なしのマルエージング鋼
に500℃で70Ni−Fe膜を15μm付着後、トル
ク出力特性とマルエージング鋼の強度を調べた。その結
果、強度とトルク出力特性は前記実施例の試料と同じ
く、トルク出力は大きく効果のあることが分かった。図
3は本発明の第3の実施例を示す図で膜のパターンをシ
ェブロン状に形成したものである。膜材質に65Ni−
Fe合金を用い、10μmの膜厚でパターンの数を変え
て成形している。トルク出力特性を測定した結果を図4
に示す。連続した膜に比べて出力は良好になっているこ
とが分かる。なお、この実施例ではシェブロン状のもの
についてのみ示したが、膜が不連続の場合でも同様の結
果が得られることは明らかである。また、実施例は回転
軸について示したが平面上の歪を検出するセンサでも同
様の効果が得られることは明らかである。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、磁性膜の
ように磁気特性を揃える必要がなく、膜形成によりマル
エージング鋼の磁気特性を向上させたものであるから特
性が安定しており、しかも、出力を大幅に向上させるこ
とが出来るので、ノイズに対して強いトルクセンサを構
成することができる。
ように磁気特性を揃える必要がなく、膜形成によりマル
エージング鋼の磁気特性を向上させたものであるから特
性が安定しており、しかも、出力を大幅に向上させるこ
とが出来るので、ノイズに対して強いトルクセンサを構
成することができる。
【図1】本発明を用いた第1の実施例を示す磁歪式トル
クセンサの断面図
クセンサの断面図
【図2】本発明を用いた第2の実施例を示す磁歪式トル
クセンサの断面図
クセンサの断面図
【図3】本発明を用いた第3の実施例を示す磁歪式トル
クセンサの断面図
クセンサの断面図
【図4】本発明を用いた第3の実施例のトルク出力特性
を示す図
を示す図
1 回転軸 2 コイル 3 膜 4 溝
Claims (3)
- 【請求項1】加えられたトルクに対応して透磁率が変化
する強磁性体の回転軸と、この強磁性体の回転軸の透磁
率の変化を検出するために加える磁場印加手段と、透磁
率の変化を非接触で検出する透磁率検出手段とからなる
磁歪式トルクセンサにおいて、 前記強磁性体がマルエージング鋼からなり、その表面に
前記マルエージング鋼より熱膨張係数が大きく、引張り
強さが20kg/mm2 以上を有する膜が真空技術を用
いて300℃〜600℃の温度で厚さ0.1μmから3
0μmの厚さに形成されていることを特徴とする磁歪式
トルクセンサ。 - 【請求項2】加えられたトルクに対応して透磁率が変化
する強磁性体の回転軸と、この強磁性体の回転軸の透磁
率の変化を検出するために加える磁場印加手段と、透磁
率の変化を非接触で検出する透磁率検出手段とからなる
磁歪式トルクセンサにおいて、 前記強磁性体がマルエージング鋼からなり、その表面に
前記マルエージング鋼より熱膨張係数が大きく、引張り
強さが20kg/mm2 以上を有する膜が真空技術を用
いて300℃〜600℃の温度で厚さ0.1μm〜30
μmの厚さにシェブロン状に形成されていることを特徴
とする磁歪式トルクセンサ。 - 【請求項3】 前記膜がNi−Fe合金、銅、銅合金、
アルミニウム合金、Ni−Co合金およびNiのいずれ
かであることを特徴とする請求項1および2記載の磁歪
式トルクセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4070328A JPH05231967A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 磁歪式トルクセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4070328A JPH05231967A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 磁歪式トルクセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05231967A true JPH05231967A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=13428260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4070328A Pending JPH05231967A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 磁歪式トルクセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05231967A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005274191A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Yaskawa Electric Corp | 調和減速機 |
EP1621858A1 (en) * | 2003-05-06 | 2006-02-01 | Ntn Corporation | Sensor-integrated bearing for wheel |
JP2008026209A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-02-07 | Nissan Motor Co Ltd | 磁歪リング及び磁歪リング式トルクセンサ |
JP2011231829A (ja) * | 2010-04-26 | 2011-11-17 | Ihi Corp | 防振部材 |
US10983019B2 (en) | 2019-01-10 | 2021-04-20 | Ka Group Ag | Magnetoelastic type torque sensor with temperature dependent error compensation |
US11486776B2 (en) | 2016-12-12 | 2022-11-01 | Kongsberg Inc. | Dual-band magnetoelastic torque sensor |
US11821763B2 (en) | 2016-05-17 | 2023-11-21 | Kongsberg Inc. | System, method and object for high accuracy magnetic position sensing |
US12025521B2 (en) | 2020-02-11 | 2024-07-02 | Brp Megatech Industries Inc. | Magnetoelastic torque sensor with local measurement of ambient magnetic field |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP4070328A patent/JPH05231967A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1621858A1 (en) * | 2003-05-06 | 2006-02-01 | Ntn Corporation | Sensor-integrated bearing for wheel |
US7452133B2 (en) * | 2003-05-06 | 2008-11-18 | Ntn Corporation | Sensor-integrated wheel support bearing assembly |
EP1621858A4 (en) * | 2003-05-06 | 2011-08-17 | Ntn Toyo Bearing Co Ltd | INTEGRATED SENSOR BEARING FOR WHEEL |
JP2005274191A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Yaskawa Electric Corp | 調和減速機 |
JP2008026209A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-02-07 | Nissan Motor Co Ltd | 磁歪リング及び磁歪リング式トルクセンサ |
JP2011231829A (ja) * | 2010-04-26 | 2011-11-17 | Ihi Corp | 防振部材 |
US11821763B2 (en) | 2016-05-17 | 2023-11-21 | Kongsberg Inc. | System, method and object for high accuracy magnetic position sensing |
US11486776B2 (en) | 2016-12-12 | 2022-11-01 | Kongsberg Inc. | Dual-band magnetoelastic torque sensor |
US10983019B2 (en) | 2019-01-10 | 2021-04-20 | Ka Group Ag | Magnetoelastic type torque sensor with temperature dependent error compensation |
US12025521B2 (en) | 2020-02-11 | 2024-07-02 | Brp Megatech Industries Inc. | Magnetoelastic torque sensor with local measurement of ambient magnetic field |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0609463A1 (en) | Method for manufacturing magnetostriction type torque sensor shaft, and the shaft | |
JPH04359127A (ja) | 磁歪式トルクセンサの磁性膜作製方法 | |
JPH05231967A (ja) | 磁歪式トルクセンサ | |
SE529789C2 (sv) | Mätanordning omfattande ett skikt av en magnetoelastisk legering och förfarande för tillverkning av mätanordningen | |
JPH05231966A (ja) | 磁歪式トルクセンサ | |
JP3440951B2 (ja) | 調和減速機 | |
JPH10176966A (ja) | トルクセンサ用磁歪検出体 | |
JPH09166506A (ja) | 磁歪式歪センサー | |
JPH05187934A (ja) | 磁歪式歪センサ | |
JPH01123487A (ja) | トルクセンサ | |
JPH08219908A (ja) | 磁歪式歪センサ | |
JP3024817B2 (ja) | 磁歪式トルクセンサ用磁歪検出体及びその製造方法 | |
JPH04221726A (ja) | トルクセンサ用磁歪検出体の製造方法 | |
JPH10185714A (ja) | 磁歪式トルクセンサ | |
JPH09166505A (ja) | 磁歪式トルクセンサの製造方法 | |
JPH03282338A (ja) | トルクセンサの製造方法 | |
JPH04155232A (ja) | トルクセンサ用磁歪検出体の製造方法 | |
JPH06102111A (ja) | 磁歪式トルクセンサおよびその製造方法 | |
JP2661626B2 (ja) | トルクセンサ用磁歪検出体の製造方法 | |
JPH0634460A (ja) | 磁歪式トルクセンサ用磁歪検出体の製造方法 | |
JPH11183278A (ja) | トルクセンサ用高感度磁歪材料,並びにセンサシャフト及びその製造方法 | |
JPH0141209B2 (ja) | ||
JPH0979922A (ja) | 磁歪式歪センサ | |
JP3663517B2 (ja) | 磁歪式張力センサ | |
JPH0815060A (ja) | トルクセンサ用磁歪膜およびその製造方法 |