JPH07103275B2 - マーブル調成形体の成形方法 - Google Patents

マーブル調成形体の成形方法

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JPH07103275B2
JPH07103275B2 JP62183756A JP18375687A JPH07103275B2 JP H07103275 B2 JPH07103275 B2 JP H07103275B2 JP 62183756 A JP62183756 A JP 62183756A JP 18375687 A JP18375687 A JP 18375687A JP H07103275 B2 JPH07103275 B2 JP H07103275B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般の射出成形機を使用してマーブル調の模
様を有する成形体を得る事が出来るマーブル調成形体の
成形方法に関する。
〔従来技術及び発明が解決しようとする問題点〕
マーブル調の模様を有する射出成形品は、各種浴用製
品、化粧品容器、美容用具、家具部品等の装飾性を重視
する分野に使用されている。
このマーブル調の模様を有する射出成形品を得る方法と
しては、従来、プランジャー式射出成形機、2色射出成
形機、着色剤注入式射出成形機等の特殊な射出成形機を
使用する場合と、分子組成の異なる異樹脂をブレンドし
て一般射出成形機によって得る方法がある。
これらの方法のうち、プランジャー式射出成形機による
方法は、樹脂を溶融させる時間が多くかかり、製品1個
を作成するのに時間がかかり、非能率的である。また、
2色射出成形機を使用する方法は、射出機を2台組み合
せる事が必要であり、設備費が多額となり好ましくな
い。次に、着色剤注入式射出成形機を用いる場合は、使
用する着色剤が液体のものに限られ、また、着色剤を注
入するタイミングが非常にむつかしく、その制御方法を
うまく行なう為には多額の設備費が必要となり好ましく
ない。
また、分子組成が異なる樹脂をブレンドして一般射出成
形機でマーブル調の模様を有する射出成形品を得る方法
がある。例えば、特開昭62−18232号公報には、アクリ
ロニトリル−スチレン共重合樹脂とポリメチルメタクリ
レート樹脂からなる一方の樹脂に、ポリカーボネートか
らなる他方の樹脂をブレンドする方法が開示されてい
る。
しかしながら、この技術をポリオレフィンに適用した場
合、ポリオレフィンが他の樹脂との相溶性が悪いため
に、界面で割れが発生するという問題が生じた。このよ
うに、ポリオレフィンでマーブル調の模様を有する成形
品を得ることは困難であった。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者らは、ポリオレフィンを用いてマーブル調の模
様を有する成形品を得ることを目的として研究を重ねた
結果、特定のメルトインデックスを有する2種以上のポ
リオレフィンをブレンドし、予め混練することなく直接
に射出成形機で成形することによって上記の目的が達成
されることを見い出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、 a) メルトインデックスがMIAのポリオレフィン
(A) 60〜99重量% b) メルトインデックスがMIBのポリオレフィン
(B) 40〜1重量% よりなる、MIA及びMIBが下記式 5≦MIA≦150 0.05≦MIB≦50 且つMIA/MIB≧1.4 を満たし、ポリオレフィン(A)及びポリオレフィン
(B)のいずれか一方が着色剤を含有するか又は両者が
夫々異なる色の着色剤を含有してなるポリオレフィン組
成物を予め混練することなく直接に一般射出成形機で成
形するマーブル調成形体の成形方法である。
本発明で用いられるポリオレフィンとしては、エチレ
ン、プロピレン又はブチレン等のα−オレフィンの単独
重合体、α−オレフィンと共重合可能なモノマーとの共
重合体及びそれらの混合物が挙げられる。α−オレフィ
ンと共重合可能なモノマーは特に限定されず、公知のも
のが使用できるが、一般には上記α−オレフィンと異な
る他のα−オレフィン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル
酸エステル等が挙げられる。これらの共重合成分の割合
は、40重量%以下、さらに30重量%以下であることが好
ましい。特に共重合成分として他のα−オレフィンを用
いる場合には10重量%以下、さらに5重量%以下である
ことが好ましい。
本発明のポリオレフィン組成物は、メルトインデックス
が相異なるポリオレフィン(A)及びポリオレフィン
(B)よりなり、ポリオレフィン(A)が60〜99重量
%、好ましくは70〜97重量%、ポリオレフィン(B)が
40〜1重量%、好ましくは30〜3重量%含まれる。上記
の組成比をはずれた場合には、マーブル調の模様が得ら
れなくなるために好ましくない。
本発明の最大の特徴は、上記したポリオレフィン(A)
及びポリオレフィン(B)のメルトインデックスを夫々
MIA及びMIBとすると、これらMIA及びMIBが下記式 5≦MIA≦150 0.05≦MIB≦50 且つMIA/MIB≧1.4 を満足することである。MIAが下限値よりも低い場合
は、得られる成形体全体が均一に着色され、マーブル調
の模様が得られない。一方、MIAが上限値よりも高い場
合には、成形体の物性が低下するために好ましくない。
また、MIBが下限値よりも低い場合には混練性が低下
し、上限値よりも高い場合には成形体全体が均一に着色
され、マーブル調の模様が得られない。
さらに、MIA/MIBが上記の下限値より低い場合も同様に
マーブル調の模様が得られない。
本発明のポリオレフィン組成物を用いて良好なマーブル
調の成形体を得る場合には、上記のMIA及びMIBは、下記
式 7≦MIA≦100 0.1≦MIB≦30 且つ1.7≦MIA/MIB≦1000 を満足することが好ましい。
上記のMIA/MIBの値は、得られるマーブル調の模様に大
きく影響する。即ち、MIA/MIBが10を越える場合には、
輪郭のはっきりした塊状のマーブル調の模様となり、4
未満の場合には、縞状のマーブル調の模様となる。ま
た、MIA/MIBが4〜10の場合には帯状又は綿雲状の模様
が得られ、マーブル調の成形体として特に審美性の優れ
たものとなる。
上記の条件を満足するポリオレフィン(A)及びポリオ
レフィン(B)の好適な組合わせを例示すると、例え
ば、エチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン
成分1.0〜4.0重量%)とプロピレン単独重合体、エチレ
ン−プロピレンランダム共重合体(エチレン成分1.0〜
4.0重量%)とエチレン−プロピレンブロック共重合体
(エチレン成分1.5〜4.0重量%)、エチレン酢酸ビニル
共重合体(酢酸ビニル成分5〜30重量%)とエチレン単
独重合体等である。
本発明に於いては、上記のポリオレフィン(A)及びポ
リオレフィン(B)のうち、いずれか一方に着色剤が含
まれているか、又は、両者に夫々異なる色の着色剤が含
まれている。使用される着色剤としては、ポリオレフィ
ンに適した公知の染料及び顔料が何ら制限なく採用され
る。例えば、チタンホワイト、ベンガラ、カーボンブラ
ック、クロム酸鉛、硫化カドミウム等の無機顔料や縮合
アゾ顔料、モノアゾ顔料、ピラゾロン、キナクリドン、
フタロシアニンブルー、アンスラキノンフタロシアニン
グリーン、ペリレン、ペリノン、イソインドリン、イソ
インドリノン、キノフタロン等の有機顔料を挙げること
ができる。これらの着色剤の使用量は、用途に応じて選
択すれば良いが、一般にはポリオレフィン100重量部に
対して0.01〜10重量部の範囲で使用される。
本発明に於いては、上記2種のポリオレフィンの他にさ
らに他のポリオレフィンをブレンドし、多色のマーブル
調の模様とすることもできる。また、必要に応じて、安
定剤、帯電防止剤、滑剤、核剤、難燃剤及び、炭酸カル
シウム、タルク、硫酸バリウム、ガラス繊維、カーボン
繊維、ナイロン繊維、ロックウール繊維等の各種の充填
材を添加することもできる。
本発明に於いては、上記2種のポリオレフィンからなる
ポリオレフィン組成物は、予め混練することなく混合し
ただけで直接射出成形機に供給されなければならない。
成形温度は、射出成形機のL/Dやスクリューの形状によ
って異なるが、一般にはポリオレフィン(B)の融点よ
りも10〜100℃高い温度であることが好ましい。通常
は、ポリプロピレン系樹脂の場合には160〜250℃、好ま
しくは165〜210℃の範囲から選択され、また、ポリエチ
レン系樹脂の場合には130〜230℃、好ましくは135〜210
℃の範囲から選択される。
〔効果〕
以上に述べたように特定のメルトインデックスを有する
2種以上のポリオレフィンを特定の場合で配合し、予め
混練することなく直接に射出成形機で成形することによ
り、マーブル調の模様を有する成形体が容易に得られ
る。また、ポリオレフィンのメルトインデックスの比を
適当な値に調節することによって所望する模様とするこ
とができる。
このように、本発明は、ポリオレフィンを用いたマーブ
ル調の成形体を得るに好適なマーブル調成形体の成形方
法を提供するものであり、ポリオレフィンを用いたマー
ブル調の成形体の製造を初めて可能にするものである。
〔実施例〕
本発明を更に具体的に説明するため、以下に実施例及び
比較例を掲げて説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。
実施例1 第1表に示したメルトインデックスを有するポリオレフ
ィンに、第1表に示した顔料を所定量添加し、ベント式
押出機(ナカタニ機械(株)製、40m/m)を用いて着色
ペレットを得た。こうして得られた着色ペレットと第2
表に示したメルトインデックスを有するポリオレフィン
からなる非着色ペレットを第3表に示す割合で混合し、
次いで、2oz射出成形機(日精樹脂(株)製、L/D=20)
を用いて板状体に成形した。得られた成形体のマーブル
調模様の状態を第3表に併せて示した。
実施例2 実施例1で用いた射出成形機にかえて、8oz射出成形機
(日本製鋼(株)製、L/D=16)を用いて洗面器の形状
に成形した他は、実施例1と同様に行なった。その結果
を第4表に示した。
実施例3 実施例1で用いた射出成形機にかえて、ベント式13oz射
出成形機(日本製鋼(株)製、L/D=22)を用いて板状
体を成形した他は、実施例1と同様に行なった。その結
果を第5表に示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a) メルトインデックスがMIAのポリオ
    レフィン(A) 60〜99重量% b) メルトインデックスがMIBのポリオレフィン
    (B) 40〜1重量% よりなり、MIA及びMIBが下記式 5≦MIA≦150 0.05≦MIB≦50 且つMIA/MIB≧1.4 を満たし、ポリオレフィン(A)及びポリオレフィン
    (B)のいずれか一方が着色剤を含有するか又は両者が
    夫々異なる色の着色剤を含有してなるポリオレフィン組
    成物を予め混練することなく直接に一般射出成形機で成
    形するマーブル調成形体の成形方法。
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