JPH0710276B2 - 噴射式消毒器 - Google Patents

噴射式消毒器

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JPH0710276B2
JPH0710276B2 JP5062754A JP6275493A JPH0710276B2 JP H0710276 B2 JPH0710276 B2 JP H0710276B2 JP 5062754 A JP5062754 A JP 5062754A JP 6275493 A JP6275493 A JP 6275493A JP H0710276 B2 JPH0710276 B2 JP H0710276B2
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JP
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liquid
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level
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正 山口
正行 森島
岳史 大澤
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Saraya Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
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Saraya Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タンクに貯留したア
ルコールなどの消毒液をノズルから噴射させる噴射式消
毒器に係り、とくに手指などを消毒する場合に好適な噴
射式消毒器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、病院等の医療施設や食品加工な
どの現場では、作業前に手指を消毒するため、手指を消
毒器に入れるだけで自動的に消毒液が噴射される装置が
多用されている。
【0003】この自動噴射の消毒器は、通常、電磁ポン
プを備え、この電磁ポンプにより、タンクの消毒液が吸
込み管を介して吸い上げられ、加圧されて噴出路を介し
てノズルに供給される。ノズルは手指を挿入する消毒室
の上面から下向きに取り付けられている。手指が消毒室
に挿入されると、光信号の反射を使った検知装置がその
挿入を検知し、検知信号を制御回路に供給する。制御回
路は検知信号が供給されると、電磁ポンプを数秒間、タ
イマーなどで駆動させるから、作業者が手指を消毒室に
入れるだけで、消毒液がノズルから数秒間噴射され、手
指の消毒、殺菌を行うことができる。
【0004】このような消毒器には、消毒液の残量が下
限レベルまで到達したことを検出する液位検出器をタン
ク内に設け、その下限レベルが検知されると電磁ポンプ
の駆動を直ちに禁止させるものが知られている。これに
より、電磁ポンプの空打が防止される。また、その液位
検出器が作動してから一定回数だけ、電磁ポンプをタイ
マー駆動させてから電磁ポンプの駆動を禁止させる消毒
器もある。これにより、下限レベルを極力下げて、液無
しのときの残量を極力少なくしようとしている。
【0005】さらに、例えば実公昭61−4359号記
載の消毒器にあっては、かかる液位検出器の検出部が、
タンクの底面の一部に形成された凹部内においてタンク
底面と略同一レベルに設定されている。しかも、吸込み
管の吸込み口をその凹部のタンク底面より下方の位置に
設置させている。これにより、液位検出器が液面レベル
を検知した液無しのときには、電磁ポンプの駆動を停止
させて空打を防止すると共に、消毒液残量を極力少なく
するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の噴射式消毒器における液無しの判定機構にあっ
ては、種々の未解決の問題があった。
【0007】まず、液位検出器が液面レベルを検出して
から直ちに噴射を禁止させる機構のものでは、空打を防
止するために液位検出器の検知レベルを、通常、安全率
を見込んで高めに設定するので、消毒液の残量が多く、
最後まで有効に使いきることが難しいし、またその状態
で新しい液を補給しても、古い液が大量に補給液に混ざ
り、殺菌効果の低下も懸念されていた。
【0008】また、液位検出器による液面レベルの検出
後、一定回数の噴射を許容してから噴射を禁止させる機
構のものでは、消毒器の動作時間である一回当りの噴射
時間の長短に適確に対応できない。つまり、噴射時間が
異なると、同一の残量に対して噴射可能な回数も変わっ
てくるため、かかる一定回数の値は、空打防止を考慮す
ると、最長の噴射時間に合わせて設定せざるを得ない。
このため、それよりも短い一回当りの噴射時間の場合、
最後にはかなりの消毒液がタンクに残ってしまうという
不都合がある。
【0009】さらに、上述した消毒液残量の減少と空打
防止を両立を目的としてタンクの底面に凹部を設ける構
成のものは、タンクの製造コストが増し、また消毒器全
体も大形化し易い。
【0010】この発明は、上述した従来の種々の問題に
鑑みてなされたもので、空打を防止でき、且つ、一回当
りの噴射時間が変わる場合でも液無し確定時の消毒液の
残量を最小限に止めることができる噴射式消毒器を提供
することを目的とする。また、タンクに格別の構造を付
加する必要の無い噴射式消毒器を提供することを別の目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明に係る噴射式消毒器は、図1に
示すように、消毒液を貯留するタンク100と、このタ
ンク100の消毒液を吸込み管から吸入・加圧し噴射位
置まで供給管を介して供給するポンプ101と、上記噴
射位置にて上記供給管に接続されたノズル102とを備
え、使用する毎に上記消毒液を時限的に上記ノズルから
噴射させるようにした。さらに、上記消毒液の一回当り
の噴射時間を調整可能な噴射時間調整手段103と、上
記タンクの消毒液が基準レベルまで低下したことを検知
する液面レベルセンサ104と、この液面レベルセンサ
104が作動したか否かを判断する液面判断手段105
と、この液面判断手段105により上記液面レベルセン
サ104の作動が判断されたとき、上記吸込み管の吸込
み口を所定レベルだけ上回るように設定した上記消毒液
の下限レベルと上記基準レベルとの間の液量を消費して
噴射可能な噴射回数を、上記噴射時間調整手段103に
より調整されている噴射時間に基づき演算する回数演算
手段106と、この回数演算手段106により演算され
た回数の噴射が終了したか否かを判断する回数判断手段
107と、この回数判断手段107により上記演算回数
の噴射終了が判断されたとき、上記消毒液の噴射を禁止
する噴射禁止手段108とを備えた。
【0012】さらに、請求項2記載の発明に係る噴射式
消毒器では図2に示すように、とくに、上記消毒液の一
回当りの噴射時間を調整可能な噴射時間調整手段103
と、上記タンク100の消毒液が基準レベルまで低下し
たことを検知する液面レベルセンサ104と、この液面
レベルセンサ104が作動したか否かを判断する液面判
断手段105と、この液面判断手段105により上記液
面レベルセンサ104の作動が判断されたとき、上記噴
射時間調整手段103により調整されている一回当りの
噴射時間と噴射回数とに基づいて上記消毒液の噴射時間
の累積値を演算開始する累積時間演算手段200と、こ
の累積時間演算手段200の演算累積値が、上記吸込み
管の吸込み口を所定レベルだけ上回るように設定した上
記消毒液の下限レベルと上記基準レベルとの間の液量を
消費して噴射可能な噴射時間の合計値に到達したか否か
を判断する累積時間判断手段201と、この累積時間判
断手段201により上記演算累積値が噴射時間の合計値
に到達したことが判断されたとき、上記消毒液の噴霧を
禁止する噴霧禁止手段202とを備えた。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明に係る噴射式消毒器では、
消毒液の一回当りの噴射時間は噴射時間調整手段103
で調整・設定される。使用が進み、タンク100の消毒
液が基準レベルまで低下すると、液面レベルセンサ10
4が作動し、液面判断手段103により液面レベルが基
準レベルまで到達したことが判断される。この判断が下
されると、吸込み管の吸込み口を所定レベルだけ上回る
ように設定した消毒液の下限レベルと上記基準レベルと
の間の液量を消費して噴射可能な噴射回数が、噴射時間
調整手段103により調整されている噴射時間に基づき
回数演算手段106にて演算される。その後、この演算
された回数の噴射が終了したか否かが適宜、回数判断手
段106で判断され、この噴射終了が判断されたとき、
消毒液の噴射が噴射禁止手段108により禁止される。
【0014】さらに、請求項2記載の発明に係る噴射式
消毒器では、とくに、液面レベルが基準レベルまで到達
したことが判断されると、噴射時間調整手段103によ
り調整されている一回当りの噴射時間と噴射回数とに基
づいて消毒液の噴射時間の累積値が累積時間演算手段2
00により演算開始される。その後、この演算累積値
が、吸込み管の吸込み口を所定レベルだけ上回るように
設定した消毒液の下限レベルと基準レベルとの間の液量
を消費して噴射可能な噴射時間の合計値に到達したか否
かが累積時間判断手段201で判断される。演算累積値
が噴射時間の合計値に到達したことが判断されると、消
毒液の噴霧が噴霧禁止手段202により禁止される。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照して
説明する。
【0016】(第1実施例)第1実施例を図3〜図6に
基づいて説明する。
【0017】この実施例に係る噴射式消毒器は、図3に
示す如く、略箱状のケーシング10の前面側で仕切られ
て形成された、手指を挿入するための消毒室11を備え
るとともに、この消毒室11の下側にはアルコールなど
の消毒液LQを貯留するタンク12を備えている。
【0018】消毒室11の天井側には、消毒液LQを噴
射させるノズル13が下向きに取り付けられている。こ
のノズル13には供給管14を介して電磁ポンプ15が
取り付けられ、この電磁ポンプ15には上記タンク12
に差し入れられた吸込み管16が接続されている。吸込
み管16の吸込み口16iは図4に示す如く、タンク1
2の底面に最大限接近させている。このとき、吸込み口
16iから空気が吸入されない極限の消毒液のレベルを
下限レベルLwとして設定している(図4参照)。
【0019】また、ノズル13は戻し管17をも介して
タンク12に接続されており、その戻し管17の途中に
電磁式の開閉弁18が挿入されている。この開閉弁18
は、噴射終了後に開かれて、ノズル付近に残る消毒液を
タンク12に戻すものである。この開閉弁18及び前記
電磁ポンプ15共に、制御回路19から駆動信号に応答
して動作するようになっている。
【0020】タンク12には、また、消毒液LQが予め
定めた基準レベルに達したことを検知する液面レベルセ
ンサ20が設置されている。この液面レベルセンサ20
はここでは、図4に示すように、磁石20aを内蔵し且
つ所定レベル範囲内で上下動可能なフロート20bを備
えたフロート式のセンサである。液面が支持筒20c内
のリードスイッチ20dの位置よりも高いときは、フロ
ート20bの磁力によりリードスイッチ20dのコンタ
クトが維持され、センサ出力もオンが維持される。しか
し、液面が低下してくると、フロート20bも下がって
くるから、あるレベルでリードスイッチ20dのコンタ
クトが解除され、センサ出力はオフとなる。この実施例
では、図4に示す如く、残量演算のための予め定めた基
準レベルLsの位置でセンサ出力が上述のようにオンか
らオフに切り替わるように設定されている。
【0021】なお、液面レベルセンサ20としては、上
述のフロート式のものに限定されることなく、液面が基
準レベルLsまで低下したことを検知できればよく、例
えばプリズム式のものでもよい。
【0022】消毒室11の天井の所定位置には、光セン
サ21を備えてある。この光センサ21は光信号を下方
に照射する発光器と、反射してくる光信号を受ける受光
器とが一体に形成された反射形の検出器である。消毒室
11の底にはドレン用の受け皿22が取り出し可能に配
置してあり、しかもその受け皿22には黒色を塗布して
ある。このため、作業者が手指を消毒室11に入れない
とき、反射光は光センサには殆ど戻らない。しかし、手
指を入れたときは、その手指で反射した光信号が光セン
サに戻るから、反射光信号の有無を判断することで手指
が挿入されたか否かを認識できる。光センサ21の出力
端は制御回路19に接続されている。なお、光センサ2
1は、手指に拠り反射光が遮蔽されたときに手指の挿入
状態であるとする遮蔽形のものであってもよい。
【0023】図3において、参照符号23は、タンク1
2の消毒液補充口である。この消毒器の制御基盤等の所
定位置には、一回当たりの噴射時間を調整するためのボ
リューム24と、タンク12の消毒液LQが消費されて
「液無し」の状態(実際には、電磁ポンプ15の空打を
防止するために必要な必要最低限の液が残る状態をい
う)を告知する、LEDなどの液無し表示ランプ25と
を備えている(図5参照)。調整用ボリューム24を回
すと、噴射一回当たりの時間を例えば2秒〜10秒の範
囲で調整できるようになっている。調整用ボリューム2
4及び液無し表示ランプ25も制御回路19に接続され
ている。
【0024】制御回路19は、図5に示すように、マイ
クロコンピュータ30を搭載している。このマイクロコ
ンピュータ30の入力インターフェイス回路には、液面
レベルセンサ20のほか、光センサ21が波形整形回路
31を介して接続され、噴射時間調整用のボリューム2
4がA/D変換器32を介して接続されている。またマ
イクロコンピュータ30の出力インターフェイス回路に
は、液無し表示ランプ25のほか、D/A変換器33、
駆動回路34を介して電磁ポンプ15が接続され、D/
A変換器35、駆動回路36を介して開閉弁18が接続
されている。マイクロコンピュータ30は、起動される
と、図6に示す処理を行う。
【0025】次に、制御回路19のマイクロコンピュー
タ30の処理を中心に、実施例の動作を説明する。
【0026】マイクロコンピュータ30は起動される
と、最初に図6のステップ40にて後述するソフトエウ
ア・カウンタ及びフラグF1〜F3をクリアした後、ス
テップ41にて液面レベルセンサ20の出力信号を読み
込み、その出力がオフか否かを判断する。この判断でY
ESのときは、消毒液LQが消費されてきて、その液面
が基準レベルに達した状態であるから、次いでステップ
42に移行する。
【0027】ステップ42では、フラグF3=1か否か
判断される。フラグF3は後述するように液無しの状態
に至ったときに立てられるので、いまの状態ではF3=
0である。このため、ステップ42ではNOの判断にな
って、ステップ43のフラグF1=1か否かの判断が続
く。フラグF1は、液面が基準レベルに到達した後、カ
ウンタをクリアしたか否かを示す。いま、液面が基準レ
ベルに到達した後の最初の処理であればステップ44で
カウンタをクリアし、ステップ45でF1=1も設定さ
れる。しかし、液面が基準レベルに到達した後の2回目
以降の処理の場合、フラグF1は既に立っているので、
ステップ43でNOとなって、ステップ44、45はス
キップしてステップ46の処理に移る。
【0028】ステップ46では、光センサ21の出力信
号が読み込まれ、その信号値の強度に基づいて手指が消
毒室11に挿入された状態か否かを判断する。この判断
でNOのとき、即ち液面が基準レベルLsに達するも、
手指が挿入されていない非使用状態のときは、前述した
ステップ41の処理に戻る。いま、液面レベルセンサ2
0の出力はオフとなって基準レベル到達を示しているの
で、制御回路19の電源がオンである限り、非使用状態
でも、上記ステップ41〜46の処理が繰り返される。
【0029】この繰り返しの間に、手指が挿入される
と、ステップ46でYES、即ち手指が挿入されたと判
断される。この場合、ステップ47に移行して、別のフ
ラグF2=1か否かを判断する。このフラグF2は、液
面が基準レベルLsに到達した後、噴射可能な回数を演
算したか否かを示すものである。いま、最初の処理であ
って、ステップ47でNOと判断されると、ステップ4
8〜50の処理が順次実行される。つまり、ステップ4
8では、調整用ボリューム24のその時点の設定値が読
み込まれる。そこでステップ49において、ステップ4
8で読み込んだ一回当たりの噴射時間で噴射を継続した
場合、基準レベルLsから下限レベルLwまでの液量
(タンク12の断面積などから既知の値)を用いて、何
回の噴射が今後可能かを演算する。この演算例として
は、ステップ48で指定された噴射時間が2秒の場合5
0回、10秒の場合10回となる。この演算が済むと、
ステップ50でフラグF2が立てられる。
【0030】しかし、液面が基準レベルLsに到達した
後、2回目以降の処理の場合、既にステップ47の噴射
回数は演算されている(F2=1)から、ステップ47
でYESの判断となり、ステップ48〜50の処理が飛
ばされる。
【0031】このように噴射回数が決まると、ステップ
51にて噴射を指令する。つまり、ステップ48で読み
込んだ噴射時間が経過するまで、電磁ポンプ15がD/
A変換器33、駆動回路34を介して駆動される。これ
により、その噴射時間の間だけ、ノズル13から消毒液
LQが消毒室11内に噴射され、手指を消毒することが
できる。なお、この噴射処理には、開閉弁18の駆動も
含まれる。
【0032】この指定噴射時間の噴射が済むと、マイク
ロコンピュータ30はステップ52で、ソフトウエアで
構成するカウンタをインクリメント(+1)する。次い
でステップ53にてカウンタのカウント値がステップ4
9で演算した噴射回数の値に等しいか否かを判断する。
この判断でNO、即ちカウント値が演算した噴射回数よ
りも小さい場合、消毒液LQの液面は少なくとも下限レ
ベルLw以上であることを推定できるので、前記ステッ
プ41の処理に戻り、上述した一連の処理を繰り返す。
【0033】この一連の処理が演算した噴射回数だけ繰
り返されると、その最終の噴射後のステップ53の判断
ではYES、即ちカウント値=演算噴射回数の判断が下
される。つまり、液無しと推定される。そこで今度は、
ステップ54、55の処理が行われる。ステップ54で
は、液無し表示ランプ25が点灯される。ステップ55
では液無し状態に至ったことを示すために、フラグF3
が立てられる。この後、前記ステップ41の処理に戻
る。
【0034】このように液無しに至った後の繰り返し処
理では、液面レベルセンサ20は依然としてオフである
からステップ41でYESと判断される。しかし、フラ
グF3=1に設定されているので、液無しの状態が解除
されない限り、ステップ42でYESと判断され、ステ
ップ41、42を繰り返しながら待機する。これによ
り、液無しになると、表示ランプ25は点灯して、その
旨告知する。しかし、手指を消毒室11に挿入しても噴
射は行われない。
【0035】そこで、タンク12に消毒液LQを補充し
て、例えば液面を基準レベルLsにすると、液面レベル
センサ20の出力はオンとなる。これにより、ステップ
41では今度はNOの判断になるから、ステップ56に
移行してF3=1か否かを判断する。いま、液無しの状
態から復帰した最初の処理だとすると、ステップ56で
YES(F3=1)となるから、ステップ57にて液無
し表示ランプ25を消灯させる。これにより、消毒液の
補充によってタンク12が十分に満たされたことを告知
できる。その後、ステップ58で3つのフラグF1〜F
3が降ろされる(=0)。なお、ステップ56の判断が
液無しの状態から復帰後、2回目以降に該当する場合、
ステップ57の処理が省略される。
【0036】次いでステップ59で、手指が挿入された
か否かが光センサ21のセンサ出力に基づいて判断さ
れ、挿入されていない場合(NO)、ステップ41に戻
る。しかし、手指が挿入されると(YES)、ステップ
60に移行して、その時点で調整済みのボリューム24
の調整値が読み込まれる。次いで、その調整値、即ち所
望の噴射時間の噴射がステップ61で実行される。この
噴射は前述したステップ51の場合と同じであるが、噴
射指令毎に異なる噴射時間であっても対応可能になって
いる。
【0037】なお、制御回路19の電源投入時に液面が
基準レベルLs以上のときは、ステップ41の処理から
直接ステップ56〜61の処理系統に入る。
【0038】このように、本第1実施例によれば、消毒
液の噴射によって、その液面が基準レベルLsまで低下
したとき(図4参照)、その時点の指定噴射時間に応じ
て、下限レベルLwまでの消毒液を更に消費したときに
可能な噴射回数が推定される。その後は、その指定噴射
時間による演算回数だけの噴射が可能となり、液面が下
限レベルLwまで実際に低下して、液無しの状態になっ
たと推定されると(図4参照)、その後の噴射が禁止さ
れ且つ液無しの表示ランプ25が点灯される。
【0039】液面が下限レベルLwのまで低下する間、
吸込み管16の吸込み口16iが露出することはないか
ら、電磁ポンプ15による空打は生じない。また、下限
レベルLwは実質的に液無しと見做せる極限値に設定し
てあるので、消毒液を殆ど最後まで無駄無く有効に消費
でき、補充の際、残っていた旧い消毒液が大量に混ざ
り、殺菌効果を下げることもない。さらに、タンクの構
造を複雑にすることもないから、タンクの製造コストを
増加させることもない。さらにまた、簡単なソフトウエ
ア処理で対応できるという利点もある。
【0040】なお、図6の処理において、カウンタには
演算した噴射回数を初期値として設定し、噴射毎にその
カウント値をデクリメント(−1)し、カウント値=0
となったときに液無しであると推定する処理にしてもよ
い。
【0041】(第2実施例)第2実施例を図7に基づき
説明する。なお、第1実施例と同一又は同等の構成要素
及び処理については、同一符号を用い、その説明を省略
する。
【0042】この第2実施例に係る消毒装置の構成は第
1実施例のものと同一であるが、制御回路19のマイク
ロコンピュータ30は図7に示す処理を実施する。
【0043】図7の処理においてステップ40〜46、
48、51、54〜61の処理は図6の同一符号のステ
ップと同一処理である。ステップ46にて光センサ21
が反射光を検知して手指の挿入を確認すると、直接、ス
テップ48のボリューム24による噴射時間の読込み処
理に入る。次いで直ちにステップ51に移行し、ボリュ
ーム24で指定された噴射時間の噴射を実行する。
【0044】次いで、ステップ51aに移行し、今度
は、液面が基準レベルLs到達後の累積噴射時間の演算
をカウンタで行う。このカウンタはステップ40、44
でクリアされている。次いで、ステップ51bにて、そ
の噴射時間の累積値が予め定めた所定値に達したか判断
する。この所定値は、基準レベルLsから下限レベルL
wまでの容積の消毒液LQを電磁ポンプ15で噴射する
に要する時間である。このステップ51bでNOの判
断、即ち噴射時間の累積値が未だ所定値に達していない
ときは、ステップ41に戻るし、YESの判断、即ち噴
射時間の累積値=所定値のときは、液無しの状態に至っ
たと推定し、ステップ54にてランプ25を点灯させ、
且つ、その後の噴射を禁止する(ステップ55、42参
照)。
【0045】このように、第2実施例によれば、液面が
基準レベルLs到達後の噴射においても、指定される噴
射時間を逐一読込んで、その噴射時間に対応したきめ細
かい噴射が可能になる。また当然に、上述した第1実施
例に効果も享受できる。
【0046】なお、制御回路19は上述したようにマイ
クロコンピュータによるソフトウエア処理によらず、ア
ナログ電子回路、メモリ、ロジック回路などを使って構
成してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係る噴射式消毒器は、タンクの消毒液が基準レベル
まで低下したことを検知し、タンク内の吸込み管の吸込
み口を所定レベルだけ上回るように設定した消毒液の下
限レベルと基準レベルとの間の液量を消費して噴射可能
な噴射回数を、その時点で調整されている噴射時間に基
づき演算し、その噴射回数の噴射のみを許容するように
したため、液面が下限レベルになると液無し状態だと推
定されて、以降の噴射が自動的に停止される。したがっ
て、その液無し確定までは空打も発生しないし、液無し
確定時にタンクに残留している消毒液は極く僅かであ
り、消毒液を最後まで有効に消費できる。さらに、タン
クに複雑な機構を設けるなどの処置が不要であり、簡単
な信号処理で対応でき、製造コストを増大させることも
ないという効果がある。
【0048】また、請求項2記載の発明に係る噴射式消
毒器は、とくに、基準レベルまでの液面低下の検知後、
指定されている一回当りの噴射時間と噴射回数とに基づ
いて噴射時間の累積値を演算開始し、この演算累積値
が、上記下限レベルと基準レベルとの間の液量を消費し
て噴射可能な噴射時間の合計値に到達したか否かを判断
し、その到達までの噴射のみ許容するようにしたため、
上述した効果を同様に得るとともに、液面が基準レベル
到達後も、一回当たりの噴射時間を噴射毎に変えても対
処でき、よりきめ細かい噴射が可能になるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る噴射式消毒器のクレ
ーム対応図である。
【図2】請求項2記載の発明に係る噴射式消毒器のクレ
ーム対応図である。
【図3】この発明の第1実施例に係る噴射式消毒器の前
後方向の縦断面図である。
【図4】液面レベルセンサ及び吸込み管を示す部分断面
図である。
【図5】制御回路の一例を示すブロック図である。
【図6】第1実施例における制御回路のマイクロコンピ
ュータの処理例を示すフローチャートである。
【図7】第2実施例における制御回路のマイクロコンピ
ュータの処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 消毒室 12 タンク 13 ノズル 14 供給管 15 電磁ポンプ 16 吸込み管 16i 吸込み口 19 制御回路 20 液面レベルセンサ 21 光センサ 24 ボリューム 30 マイクロコンピュータ
フロントページの続き (72)発明者 森島 正行 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 大澤 岳史 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消毒液を貯留するタンクと、このタンク
    の消毒液を吸込み管から吸入・加圧し噴射位置まで供給
    管を介して供給するポンプと、上記噴射位置にて上記供
    給管に接続されたノズルとを備え、使用する毎に上記消
    毒液を時限的に上記ノズルから噴射させるようにした噴
    射式消毒器において、 上記消毒液の一回当りの噴射時間を調整可能な噴射時間
    調整手段と、上記タンクの消毒液が基準レベルまで低下
    したことを検知する液面レベルセンサと、この液面レベ
    ルセンサが作動したか否かを判断する液面判断手段と、
    この液面判断手段により上記液面レベルセンサの作動が
    判断されたとき、上記吸込み管の吸込み口を所定レベル
    だけ上回るように設定した上記消毒液の下限レベルと上
    記基準レベルとの間の液量を消費して噴射可能な噴射回
    数を、上記噴射時間調整手段により調整されている噴射
    時間に基づき演算する回数演算手段と、この回数演算手
    段により演算された回数の噴射が終了したか否かを判断
    する回数判断手段と、この回数判断手段により上記演算
    回数の噴射終了が判断されたとき、上記消毒液の噴射を
    禁止する噴射禁止手段とを備えたことを特徴とする噴射
    式消毒器。
  2. 【請求項2】 消毒液を貯留するタンクと、このタンク
    の消毒液を吸込み管から吸入・加圧し噴射位置まで供給
    管を介して供給するポンプと、上記噴射位置にて上記供
    給管に接続されたノズルとを備え、使用する毎に上記消
    毒液を時限的に上記ノズルから噴射させるようにした噴
    射式消毒器において、 上記消毒液の一回当りの噴射時間を調整可能な噴射時間
    調整手段と、上記タンクの消毒液が基準レベルまで低下
    したことを検知する液面レベルセンサと、この液面レベ
    ルセンサが作動したか否かを判断する液面判断手段と、
    この液面判断手段により上記液面レベルセンサの作動が
    判断されたとき、上記噴射時間調整手段により調整され
    ている一回当りの噴射時間と噴射回数とに基づいて上記
    消毒液の噴射時間の累積値を演算開始する累積時間演算
    手段と、この累積時間演算手段の演算累積値が、上記吸
    込み管の吸込み口を所定レベルだけ上回るように設定し
    た上記消毒液の下限レベルと上記基準レベルとの間の液
    量を消費して噴射可能な噴射時間の合計値に到達したか
    否かを判断する累積時間判断手段と、この累積時間判断
    手段により上記演算累積値が噴射時間の合計値に到達し
    たことが判断されたとき、上記消毒液の噴射を禁止する
    噴射禁止手段とを備えたことを特徴とする噴射式消毒
    器。
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