JPH07102566A - 溝掘削用土留装置 - Google Patents

溝掘削用土留装置

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JPH07102566A
JPH07102566A JP24715393A JP24715393A JPH07102566A JP H07102566 A JPH07102566 A JP H07102566A JP 24715393 A JP24715393 A JP 24715393A JP 24715393 A JP24715393 A JP 24715393A JP H07102566 A JPH07102566 A JP H07102566A
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Akira Ebara
原 昭 江
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溝掘削用土留構体において、土留パネルと切
梁としてのスピンドルの連結作業を安定させること。 【構成】 土留パネル4のガイドレール12の開口15
に挿入、係合させる掛止片20をもつ連結具18が、ス
ピンドル13の外端に挿入され、連結具とスピンドルの
長孔26,25にコッター28が差し込まれる。コッタ
ー28の先端には反転状態の係合指部28bが形成され
ており、掛止片20の開口15への挿入作業の前に、係
合指部28bが連結具18の内端18aに係合させら
れ、これにより連結具18がスピンドル13内に没入す
るのが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ガス、上下水道等
の主管の地中への埋設のために掘削する溝の土留装置に
係り、特にガイドレールへの切梁部の取付け構造の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、掘削すべき溝の両側に沿って所用
間隔で起立させたガイドレールと、掘削溝の土留のため
にガイドレール間に設けられる土留パネルと、溝幅方向
に対向するガイドレール間を連結する切梁としてのスピ
ンドルからなる分解可能な溝掘削用の土留装置が知られ
ている(例えば、特公昭55−30086号公報参
照)。
【0003】この型式の土留装置では、切梁、すなわち
スピンドルの両端に連結具が挿入され、この連結具の溝
幅方向外端がガイドレールに着脱可能に連結される。そ
の一例は図8に示す通りで、管状スピンドルSの溝幅方
向外端に連結具Cが挿入され、連結具CとスピンドルS
は、それらに形成した貫通長孔にコッターWを打込むこ
とにより連結される。また、連結具Cの先端にそれを横
切る方向に形成した長方形状掛止片E(図9参照)は、
ガイドレールGの溝幅方向内面の縦長長方形開口Aに溝
幅内側方向から外側へ向かって縦長の向き(図10の向
き)で挿入され、次いで軸線O−O(図9)まわりで9
0°回動して横長の向きにすることにより、開口Aから
内側へ抜けないようにガイドレールGに挿入され、掛止
片EとガイドレールGは適当に連結される。
【0004】スピンドルSの溝幅方向外端には、環状鋼
製端板Pが溶接等により固着され、端板Pの外面には、
ゴム等からなる環状弾性体Rが添設されており、これら
は、スピンドルSとガイドレールGの間に介在してい
る。
【0005】スピンドルSとガイドレールGを連結具C
を介して連結するにあたっては、次のような手順をと
る。まず、スピンドルSの外端に連結具Cを挿入し、次
いで図10に示すように、スピンドルSの貫通長孔1、
1と連結具Cの貫通長孔2内にコッターWを緩く挿入し
て、スピンドルSに連結具Cを仮止めする。
【0006】次いで、連結具Cのまわりに弾性体Rを掛
けておいて、連結具Cの掛止片Eを、ガイドレールGの
開口Aに図10において左方へ挿入して90°回動する
ことにより、連結具CをガイドレールGに連結する。そ
して、最終位置へのセットのために、図8に示すよう
に、コッターWを入る所まで深く打込んで、スピンドル
SとガイドレールGを連結具Cを介して最終固定する。
これによって、弾性体RはガイドレールGとスピンドル
Sの端板Pとの間に挟圧される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたガイドレ
ールとスピンドルの連結作業に際し、スピンドルSの貫
通長孔1、1と連結具Cの貫通長孔2にコッターWを緩
く挿入して仮止めを行った時には、コッターWの先端部
の狭い部分が貫通長孔1、2に緩く挿入されているだけ
であり、また、掛止片EのガイドレールGの開口A内へ
の挿入を容易にするために、掛止片Eは図10に示すよ
うに、可及的に外側(図10の左側)へ突出させるよう
にしてある。
【0008】したがって、連結具Cは、図10に示す位
置から、図9に示す位置まで移動可能の状態にある。す
なわち、図9のように、コッターWの掘削溝幅方向内縁
(図の右側縁)が長孔1の掘削溝幅方向内縁に接し、か
つ連結具Cの長孔2の掘削溝幅方向外端(図の左端)が
コッターWに接するまで、連結具Cは掘削溝幅方向内方
へ移動可能である。したがって、連結具Cのスピンドル
Sに対する位置の保持が不安定である。すなわち、掛止
片EのガイドレールGの開口A内への挿入時に、掛止片
Eを図10のように突出させておいても、開口Aの周辺
に掛止片Eが当ったりすると、掛止片Eと共に連結具C
が内方へ移動してしまい、係合片Eのガイドレール開口
Aへの挿入、係合作用に支障を来たすことがある。この
ため、従来の構成では、スピンドル両端の連結具Cのガ
イドレールGへの連結操作を安定的に行うことができな
い、という問題があった。
【0009】本発明は、上述のような問題を解消するた
めになされたもので、その目的は、スピンドル外端の連
結具のガイドレールへの連結作用を安定的に行うことが
できる溝掘削用土留装置を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、溝の掘削排土に伴い沈降させるように掘削溝の両
側に沿って間隔をおいて起立させるガイドレールと、掘
削溝の両側で隣接するガイドレール間に設けられる土留
パネルと、溝幅方向に対向するガイドレール間を連結す
る切梁としてのスピンドルと、先端がガイドレールに着
脱自在に連結され基端がスピンドルの外端に挿入された
連結具と、この連結具とスピンドル外端部に形成した貫
通孔に着脱自在に挿通されて連結具とスピンドル外端を
連結するコッターとを具備する溝掘削用土留装置におい
て、前記コッターの反ガイドレール側の一端に、コッタ
ーの他端へ向かって反転する係合指部を形成し、この係
合指部がスピンドル外端部の前記貫通孔の溝幅方向内端
および連結具の溝幅方向内端面に係合可能となるように
したことによって達成される。
【0011】
【作用】溝掘削用土留装置の組立てにあたっては、地上
に溝を僅か掘削した位置の両側に、ガイドレールおよび
土留パネルを立設し、次いで、スピンドルの外端に連結
具を挿入し、両者の貫通孔内にコッターを挿入してスピ
ンドルに連結具を仮止めし、次いで挿入したコッターを
少し戻して、その先端の係合指部がスピンドルの貫通孔
の溝幅方向内端に係合するようにする。すると、この係
合指部がスピンドル内部空間へも突出するために、突出
する係合指部へ連結具の溝幅方向内端が当接し、それ以
上連結具がスピンドル内部へ沈み込むことが防止され、
安定した状態で、スピンドル外端に保持される連結具の
先端をガイドレールに連結することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1に示すように、掘削すべき溝Dの両側壁の土
留のために土留パネル4は平行に設けられる。この実施
例では、土留パネル4は、下端パネル4aとその上方に
継足される継足しパネル4bとから構成される。パネル
の数は掘削すべき溝の深さにより定められる。下端パネ
ル4aの下端縁はパネルの沈降を容易にするために先細
状に形成されている。
【0013】この実施例では、各パネル4a,4bはそ
の両端に上下方向のガイドレール12a,12bを一体
的に有している。図2に示すように、ガイドレール12
は断面U字状をなし、パネル本体4に溶接、ボルト止め
等の任意の固着手段で固定されている。上下に隣接する
ガイドレール12b,12aは適当な雄雌はめ込み手段
により継足されるようになっている。
【0014】両側のガイドレール12,12は切梁とし
てのスピンドル13,13,…により連結される。スピ
ンドル13とガイドレール12の連結のために、図示の
実施例では、ガイドレール12の掘削溝に面する側壁1
4に、図1および図2に示すように上下に間隔をおいて
貫通開口15が多数形成されている。
【0015】なお、ガイドレールはパネルと一体でなく
てもよく、図3に示すように、ガイドレール12Aの溝
長手方向に関しての両側に、パネル4の両側縁の嵌め込
み部5を上下に可動に挿入するリップ溝形部16,16
を設けたものでもよい。
【0016】いずれにしても、ガイドレールの溝側側壁
14に形成される貫通開口15は図4に示すように設け
られる。すなわち、この実施例では、貫通開口15は上
下に長い長方形をなしており、この開口15を補強する
ために、必要により、開口15と同じ寸法、形状の開口
をもつ補強板17が側壁14の溝外側に溶接等により固
定されている。
【0017】図5に示すように、スピンドル13には、
ハンドル部17aをもつジャッキ17が設けられる。ジ
ャッキのハンドル部17aを回動操作することによりス
ピンドル13の全長を調節することができる。スピンド
ル13の外端には連結具18が挿入されており、その先
端には、それを横切る方向に掛止片20が一体的に形成
されている。この掛止片20の形状は一定の向き(図示
の例では上下方向の向き)で貫通開口15を通過できる
形状とされている。実施例では、貫通開口15と掛止片
20はほぼ同じ寸法、形状の長方形となっている。掛止
片20はその裏側に弧状断面の突条20aを有するよう
にするのがよい。
【0018】スピンドル13の端部には、図6に示すよ
うに、直径方向に対向する貫通長孔25,25が軸方向
に形成されている。一方、連結具18の大径基部は、ス
ピンドル13内に挿入され、該基部に直径方向に貫通す
る軸方向貫通長孔26が形成されている。そして、これ
ら貫通長孔25,26の位置を合せたうえで、両者にわ
たりコッター28が挿通されている。
【0019】図4、図5および図6に示すように、コッ
ター28は、一端から他端へ向けて幅が漸次変化するく
さび形をなし、その細幅側端部の一側縁には切削部28
aが設けられており、細幅端部からは広幅側端部へ向か
って反転する係合指部28bが一体的に形成されてい
る。係合指部28bはガイドレール14から離れた側に
形成される。係合指部28bを含めた細幅側端部の幅
は、貫通長孔25,26内に挿入、貫通できる幅でなけ
ればならない。また、コッター28の本体と係合指部2
8bとの間の間隔T(図6)は、連結具18の貫通長孔
26の内端と、連結具18の内端面18aとの間の寸法
より大でなければならない。
【0020】図6に示すように、スピンドル13の外端
には、鋼製等の環状端板30が固着され、その外面には
ゴムなどからなる環状弾性体31が添設されている。
【0021】なお、図5に示すように、スピンドル13
の他端においても上記と同じ構成が用いられている。
【0022】次に、本実施例の作用について説明する。
溝掘削に際しては、まず溝掘削予定位置に、スピンドル
13で後述のようにして連結したガイドレール12,1
2をもつ土留パネル4を溝長手方向に所要組起立させ、
対向するガイドレール12,12と土留パネル4の内側
を掘削する。そして、ガイドレール12および土留パネ
ル4を、自重または下向き押圧力の付与によって溝掘削
に伴い次第に沈降させ、掘削溝の土留装置を構成する。
【0023】溝掘削後、図示しない埋設管を溝底部に敷
設し、その後土留パネル4とガイドレール12を少しず
つ引上げながら埋め戻しを行い、土砂を締め固める。
【0024】以上のようにして使用される土留装置を地
上で最初に組立てる場合、公知例について既に述べたよ
うに、スピンドル13への連結具13の取付けは、それ
らの貫通長孔25,26にコッター28を緩く挿通して
仮止めを行った後、連結具18のガイドレール12への
連結を行い、調整後、最終的にコッター28を深く差し
込んで最終的連結を行うのであるが、本発明では、上記
作業を次のようにして行う。
【0025】すなわち、まず、コッター28をスピンド
ル13の長孔25と、連結具18の長孔26に図4に示
すように軽く差し込んだ後、コッター28を一度手許側
へ引いて戻す。これにより、図6に示すように、コッタ
ー28の係合指部28bがスピンドル13の一方の長孔
25の内部へ挿入される。この状態では、連結具18が
図6の矢印X方向で示すように内方へ変位しても、連結
具内端面18aが係合指部28bに当接し、連結具18
はそれ以上スピンドル13の内方へ没入することが阻止
され、連結具18の先端の掛止片20は、スピンドル1
3の外端から適当に離れた図6の位置を維持し続ける。
したがって、この状態のままで、連結具の掛止片20を
ガイドレール14の開口15内へ挿入し、90°回動さ
せて、ガイドレール14の開口15の周壁に掛け止める
ことができる。
【0026】このようにして、連結具18とガイドレー
ル14との連結が完了し、最終調整が完了したところ
で、図7に示すように、コッター28を矢印Yで示す方
向に完全に押し込むと、コッター28の一側縁は、スピ
ンドル13の長孔25の内端と、連結具18の長孔26
の外端とに接触し、スピンドル13と連結具18の最終
的な連結が完了する。そして、この連結状態では、図7
に示すように、弾性体31はガイドレール12と端板3
0との間で挟圧される。弾性体31はその変形によって
ガイドレール12とスピンドル13の幾分かの角度変位
を許容する。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明では、土留壁の一
部を構成するガイドレールとスピンドル端部とを連結す
る連結具に挿通するコッターに、特殊な係合指部を設け
ることによって、連結具のスピンドル内部への没入を防
止し、連結具のガイドレールへの連結操作を確実に行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溝掘削用土留装置の斜視図。
【図2】パネルとガイドレールの一部断面平面図。
【図3】パネルとガイドレールの他の例を示す一部断面
平面図。
【図4】本発明の溝掘削用土留装置のスピンドルとガイ
ドレールの連結部を示す分解斜視図。
【図5】スピンドル、その両端の連結具、コッター等を
示す斜視図。
【図6】スピンドルとガイドレールの連結初期の状態を
示す縦断面図。
【図7】スピンドルとガイドレールの連結完了時の状態
を示す縦断面図。
【図8】従来のスピンドル・ガイドレール連結部の縦断
面図。
【図9】図8の連結部の問題点の説明図。
【図10】図8の連結部の連結初期の状態を示す説明
図。
【符号の説明】
4 パネル D 溝 12 ガイドレール 13 スピンドル 15 ガイドレール開口 18 連結具 20 掛止片 25,26 長孔 28 コッター 28b 係合指部 30 端板 31 弾性体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溝の掘削排土に伴い沈降させるように掘削
    溝の両側に沿って間隔をおいて起立させるガイドレール
    と、掘削溝の両側で隣接するガイドレール間に設けられ
    る土留パネルと、溝幅方向に対向するガイドレール間を
    連結する切梁としてのスピンドルと、先端がガイドレー
    ルに着脱自在に連結され基端がスピンドルの外端に挿入
    された連結具と、この連結具とスピンドル外端部に形成
    した貫通孔に着脱自在に挿通されて連結具とスピンドル
    外端を連結するコッターとを具備する溝掘削用土留装置
    において、前記コッターの反ガイドレール側の一端に、
    コッターの他端へ向かって反転する係合指部を形成し、
    この係合指部がスピンドル外端部の前記貫通孔の溝幅方
    向内端および連結具の溝幅方向内端面に係合可能となる
    ようにしたことを特徴とする土留装置。
JP24715393A 1993-10-01 1993-10-01 溝掘削用土留装置 Expired - Fee Related JP2510832B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000080652A (ja) * 1998-06-22 2000-03-21 Nsp Corp 切梁サポートの回り止め装置
WO2016042327A1 (en) * 2014-09-17 2016-03-24 Wood Glenn Roy Trench wall support

Cited By (3)

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