JPH07102407B2 - 円筒状ワークのプレス成形方法 - Google Patents

円筒状ワークのプレス成形方法

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JPH07102407B2
JPH07102407B2 JP2063444A JP6344490A JPH07102407B2 JP H07102407 B2 JPH07102407 B2 JP H07102407B2 JP 2063444 A JP2063444 A JP 2063444A JP 6344490 A JP6344490 A JP 6344490A JP H07102407 B2 JPH07102407 B2 JP H07102407B2
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Japan
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work
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bottom portion
bulging
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嘉一 新部
直人 田口
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は円筒状ワークのプレス成形方法に関し、特に予
め有底円筒状(カップ状)に絞り成形されたワークにつ
いてその底部と胴部とのなすコーナーエッジ部を可及的
に鋭角に仕上げるための成形方法に関する。
従来の技術 例えば第2図に示すようなカップ状のワーク1におい
て、その胴部2の外周面のうち外側底面3aに近接した部
分にスナップリング等を装着するための周溝4を形成す
ることがある。
このような周溝4を有するワーク1の加工手順として
は、最初に所定のブランク材を用いて第3図に示すよう
にカップ状に絞り成形することになるのであるが、その
際に底部3の周縁部に外側に向かって突出する膨出部5
を形成しておく。
そして、絞り工程に続くリストライク工程では、第4図
に示すようにダイ7とともに上型6を構成するパッド8
と、下型となるポンチ9とでワーク1を加圧拘束し、底
部3全体が平坦になるまで膨出部5を押しつぶしながら
ダイ7で絞り込むことでワーク1が所定の寸法形状に仕
上げられる。
こののち、第5図に示すように底部3に生じた余肉部10
(第5図にクロスハッチングを付した部分)を例えば端
面切削等の機械加工ににより切削除去する一方、胴部2
に同じく機械加工による溝加工を施して(溝加工により
切削除去すべき部分をクロスハッチングSで示す)周溝
4を形成することで第2図に示す最終製品形状となる。
発明が解決しようとする課題 従来の方法によると、リストライク工程を経た段階では
塑性加工の特殊性として胴部2と底部3とのなす外側の
コーナーエッジ部11にいわゆる「だれ」と称される現象
が生じ、コーナーエッジ部11の曲率半径が理論値よりも
大きくなる。すなわち、外側のコーナーエッジ部11の曲
率半径は、理論上では内側のコーナーエッジ部12の曲率
半径と板厚との和になるべきところであるが実際には上
記の「だれ」の分だけ曲率半径が大きくなる。
その結果、第5図に示すようにワーク1の最終製品形状
となる外側底面3aから周溝4までの距離が小さいと、コ
ーナーエッジ部11の曲率部が周溝4を形成すべき位置ま
で及んでしまい、溝加工を施したとしても正規の寸法形
状の周溝4を形成することができなくなる。
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、工数の増加を招くことなく外
側のコーナーエッジ部の曲率半径を大幅に小さくするこ
とができる成形方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明は、予め有底円筒状に絞り成形されて底部の周縁
部が外側に向かって膨出する膨出部を有するワークを上
下型で加圧拘束し、底部全体が平坦形状になるまで前記
膨出部を押しつぶすことにより底部と胴部とのなす外側
のコーナーエッジ部を鋭角形状に成形する方法であっ
て、底部の外側底面に圧接する一方の型の成形面のうち
前記膨出部に対応する部分に印圧凸部を形成しておき、
底部全体が平坦形状に成形する過程で、底部の周縁部が
底部の他の部位よりも薄肉になるまで前記印圧凸部によ
り印圧することを特徴としている。
作用 本発明方法によると、一方の型に形成された印圧凸部に
より底部の周縁部を印圧すると、印圧された部分の素材
肉が移動して、その一部が胴部と外側底面とのなす外側
のコーナーエッジ部に補給されることから、外側のコー
ナーエッジ部の曲率半径が小さくなる。
実施例 第1図(A),(B)は本発明の一実施例を示す図で、
リストライク工程で使用されるプレス型においてそのパ
ッド14の成形面14aのうち、ワーク1の底部3の周縁部
に対応する部分すなわち第3図の膨出部5を加圧拘束す
る部分に予め環状の印圧凸部15を形成しておく。この印
圧凸部15の高さは底部3の板厚の数分の一程度に設定す
る。
そして、第3図に示すように予めカップ状に絞り成形さ
れたワーク1を第1図(A)のパッド14とポンチ9とで
加圧拘束し、膨出部5を押しつぶしながら平坦な底部3
を成形する過程でその底部3の周縁部を印圧凸部15で印
圧する。
この印圧動作により、印圧された部分の素材肉が移動
し、素材肉は底部3の中央部のほかパッド14によって何
ら拘束されていないコーナーエッジ部11の外側の空間に
移動する。その結果、コーナーエッジ部11の外側に素材
肉が補給され、従来のような「だれ」の発生が防止され
ることはもちろんのことコーナーエッジ部11の曲率半径
も小さくなり、外側のコーナーエッジ部11の曲率半径を
内側のコーナーエッジ部12の曲率半径よりも小さくして
シャープエッジ形状に成形することが可能となる。
このようなリストライク加工を終えたワーク1を従来と
同様に機械加工に供し、第1図(B)に示すように先の
印圧によって生じた段差16を含む余肉部17(クロスハッ
チングを付した部分)を端面切削により切削除去する一
方、胴部2の外周面に溝加工(溝加工により切削除去す
べき部分をクロスハッチングSで示す)によって周溝4
を形成する。
この時、周溝4の位置が外側底面3aに近接していたとし
ても、上記のように胴部2と外側底面3aとのなす外側の
コーナーエッジ部11がシャープエッジ形状となっている
ためにコーナーエッジ部11の曲率部が周溝4にまで及ぶ
ことがなく、コーナーエッジ部11と周溝4との間にlな
る長さのストレート部18が確保されて正規形状の周溝4
が形成される。
発明の効果 以上のように本発明によれば、ワーク底部の外側底面に
圧接する一方の型の成形面のうち底部周縁の膨出部に対
応する部分に印圧凸部を形成しておき、底部全体を平坦
形状に成形する過程で、底部の周縁部が底部の他の部位
よりも薄肉になるまで前記印圧凸部により印圧するよう
にしたことにより、印圧凸部で印圧された部分の素材肉
が移動して底部と胴部とのなす外側のコーナーエッジ部
に補給されることから、従来のような「だれ」の発生を
防止してコーナーエッジ部の曲率半径を著しく小さくす
ることができ、それによってコーナーエッジ部をシャー
プエッジ形状に形成することができる。
したがって、例えば胴部のうちコーナーエッジ部に近接
した位置に周溝を形成する場合でも周溝の寸法や形状精
度の低下を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明の一実施例を示すリストライク工
程の説明図、第1図(B)は同図(A)のa部拡大図、
第2図は周溝が形成されたワークの一例を示す断面図、
第3図はリストライク前であって絞り成形後のワークの
形状を示す断面図、第4図は従来のリストライク工程の
説明図、第5図は第4図のb部拡大図である。 1……ワーク、2……胴部、3……底部、3a……外側底
面、4……周溝、5……膨出部、6……上型、9……下
型としてのポンチ、11……外側のコーナーエッジ部、14
a……成形面、15……印圧凸部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め有底円筒状に絞り成形されて底部の周
    縁部が外側に向かって膨出する膨出部を有するワークを
    上下型で加圧拘束し、底部全体が平坦形状になるまで前
    記膨出部を押しつぶすことにより底部と胴部とのなす外
    側のコーナーエッジ部を鋭角形状に成形する方法であっ
    て、 底部の外側底面に圧接する一方の型の成形面のうち前記
    膨出部に対応する部分に印圧凸部を形成しておき、底部
    全体が平坦形状に成形する過程で、底部の周縁部が底部
    の他の部位よりも薄肉になるまで前記印圧凸部により印
    圧することを特徴とする円筒状ワークのプレス成形方
    法。
JP2063444A 1990-03-14 1990-03-14 円筒状ワークのプレス成形方法 Expired - Lifetime JPH07102407B2 (ja)

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JPH03264125A JPH03264125A (ja) 1991-11-25
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JP3579936B2 (ja) * 1994-11-21 2004-10-20 トヨタ自動車株式会社 有底筒状製品の成形方法

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JPH03264125A (ja) 1991-11-25

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