JPH0710138Y2 - ボールバルブのシールリング - Google Patents
ボールバルブのシールリングInfo
- Publication number
- JPH0710138Y2 JPH0710138Y2 JP6679892U JP6679892U JPH0710138Y2 JP H0710138 Y2 JPH0710138 Y2 JP H0710138Y2 JP 6679892 U JP6679892 U JP 6679892U JP 6679892 U JP6679892 U JP 6679892U JP H0710138 Y2 JPH0710138 Y2 JP H0710138Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- seal ring
- valve body
- valve chamber
- ball
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボール形の弁体を回動
させて流路を開閉するボールバルブに関し、特に弁ケー
スの流通孔の周縁部に装着されて弁体に弾圧接触するシ
ールリングに関するものである。
させて流路を開閉するボールバルブに関し、特に弁ケー
スの流通孔の周縁部に装着されて弁体に弾圧接触するシ
ールリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として実開昭63−1047
68号に記載されたものがあった。即ち、図4に示すよ
うに、弁ケース1内に弁室2および該弁室2を介して連
通する複数の流通孔3,4を形成し、上記弁室2に径方
向の連通孔6を有するボール形の弁体5を回動可能に嵌
合させ、この弁体5を操作軸7により所定方向に回動さ
せて上記各流通孔3,4を開閉する。上記流通孔3,4
の弁室2側周縁部に環状の溝8,9を形成するととも
に、該溝8,9の開口側の周縁部に薄肉の塑性変形部1
0,11を形成し、溝8,9にOリング12,13を嵌
合させて上記塑性変形部10,11を変形させ(カシ
メ)ることにより、Oリング12,13を押圧固定する
とともに、該Oリング12,13を弁体5方向への反発
弾性が高まる形状に変形させる。
68号に記載されたものがあった。即ち、図4に示すよ
うに、弁ケース1内に弁室2および該弁室2を介して連
通する複数の流通孔3,4を形成し、上記弁室2に径方
向の連通孔6を有するボール形の弁体5を回動可能に嵌
合させ、この弁体5を操作軸7により所定方向に回動さ
せて上記各流通孔3,4を開閉する。上記流通孔3,4
の弁室2側周縁部に環状の溝8,9を形成するととも
に、該溝8,9の開口側の周縁部に薄肉の塑性変形部1
0,11を形成し、溝8,9にOリング12,13を嵌
合させて上記塑性変形部10,11を変形させ(カシ
メ)ることにより、Oリング12,13を押圧固定する
とともに、該Oリング12,13を弁体5方向への反発
弾性が高まる形状に変形させる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のものは、塑
性変形部10,11を変形させてOリング12,13を
所定の形状に変形させるようにしていたので、工数が増
すとともに、塑性変形部10,11を変形させる特殊な
治具を要し、製造コストが嵩むことになる。またOリン
グ12,13の大部分が圧縮されて溝8,9および塑性
変形部10,11に囲繞されているため、弁体5に接触
する先端部12a,13aの弾性変形量が低下し、弁体
5の作動トルクが増大したりシール機能が低下したりす
る欠点があった。本考案は上記欠点を解消した新規なボ
ールバルブのシールリングを得ることを目的とする。
性変形部10,11を変形させてOリング12,13を
所定の形状に変形させるようにしていたので、工数が増
すとともに、塑性変形部10,11を変形させる特殊な
治具を要し、製造コストが嵩むことになる。またOリン
グ12,13の大部分が圧縮されて溝8,9および塑性
変形部10,11に囲繞されているため、弁体5に接触
する先端部12a,13aの弾性変形量が低下し、弁体
5の作動トルクが増大したりシール機能が低下したりす
る欠点があった。本考案は上記欠点を解消した新規なボ
ールバルブのシールリングを得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために以下の如く構成したものである。即ち、弁
室と該弁室を介して連通する複数の流通孔とを有する弁
ケースと、弁室に回動可能に嵌合されて各流通孔を開閉
するボール形の弁体と、流通孔の弁室側周縁部に形成さ
れた環状の溝に嵌合保持されて弁体に弾圧接触する環状
のシールリングとを有するボールバルブを設け、前記シ
ールリングは軸方向一端側の基部を前記溝に圧入し、軸
方向他端側の先端部を基部よりも薄肉に形成して弁体に
弾圧接触させるとともに、該先端部の外周側の径方向外
方に空隙部を設ける構成にしたものである。
成するために以下の如く構成したものである。即ち、弁
室と該弁室を介して連通する複数の流通孔とを有する弁
ケースと、弁室に回動可能に嵌合されて各流通孔を開閉
するボール形の弁体と、流通孔の弁室側周縁部に形成さ
れた環状の溝に嵌合保持されて弁体に弾圧接触する環状
のシールリングとを有するボールバルブを設け、前記シ
ールリングは軸方向一端側の基部を前記溝に圧入し、軸
方向他端側の先端部を基部よりも薄肉に形成して弁体に
弾圧接触させるとともに、該先端部の外周側の径方向外
方に空隙部を設ける構成にしたものである。
【0005】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図面において、図1は本考案の実施例を示す要部断
面図、図2はそのII−II線による要部拡大断面図、図3
は他の実施例を示す図2相当の要部拡大断面図である。
図1において、15は金属製の弁ケースであり、内部に
弁室16および該弁室16を介して連通する複数の流通
孔17,18が形成されている。上記弁室16に金属製
かつボール状の弁体19を回動可能に嵌合させる。この
弁体19は連通孔20を径方向に有し、操作軸21によ
り回動されて連通孔20を上記流通孔17,18に連通
または非連通させることにより該流通孔17,18を開
閉する。
る。図面において、図1は本考案の実施例を示す要部断
面図、図2はそのII−II線による要部拡大断面図、図3
は他の実施例を示す図2相当の要部拡大断面図である。
図1において、15は金属製の弁ケースであり、内部に
弁室16および該弁室16を介して連通する複数の流通
孔17,18が形成されている。上記弁室16に金属製
かつボール状の弁体19を回動可能に嵌合させる。この
弁体19は連通孔20を径方向に有し、操作軸21によ
り回動されて連通孔20を上記流通孔17,18に連通
または非連通させることにより該流通孔17,18を開
閉する。
【0006】上記流通孔17,18の弁室16側の周縁
部に環状の溝22,23を形成し、該溝22,23に軟
質合成樹脂、軟質ゴム等からなる環状のシールリング2
4,25の軸方向一端側の基部24a,25aを圧入す
る。このシールリング24,25は、図1および図2に
示すように、軸方向一端側の基部24a,25aの肉厚
T1を上記溝22,23の幅よりも若干大きくして該溝
22,23に圧入し、軸方向他端側の先端部24b,2
5bはその外周側を除去して肉厚T2を上記基部24
a,25aよりも薄く形成し、先端部24b,25bの
外周側に空隙部(ア)を形成する。この空隙部(ア)は
上記先端部24b,25bの外周方向への弾性変形を許
容するためのものである。また上記先端部24b,25
bの長さL2は、基部24a,25aの長さL1よりも
若干小寸にしてその先端を弁体19に弾圧接触させる。
なお、上記溝22,23の底部は角形に形成し、隅部に
シールリング24,25の基部24a,25aの弾性変
形を許容する空隙部(イ)を形成する。
部に環状の溝22,23を形成し、該溝22,23に軟
質合成樹脂、軟質ゴム等からなる環状のシールリング2
4,25の軸方向一端側の基部24a,25aを圧入す
る。このシールリング24,25は、図1および図2に
示すように、軸方向一端側の基部24a,25aの肉厚
T1を上記溝22,23の幅よりも若干大きくして該溝
22,23に圧入し、軸方向他端側の先端部24b,2
5bはその外周側を除去して肉厚T2を上記基部24
a,25aよりも薄く形成し、先端部24b,25bの
外周側に空隙部(ア)を形成する。この空隙部(ア)は
上記先端部24b,25bの外周方向への弾性変形を許
容するためのものである。また上記先端部24b,25
bの長さL2は、基部24a,25aの長さL1よりも
若干小寸にしてその先端を弁体19に弾圧接触させる。
なお、上記溝22,23の底部は角形に形成し、隅部に
シールリング24,25の基部24a,25aの弾性変
形を許容する空隙部(イ)を形成する。
【0007】図3において、28は他の実施例を示すシ
ールリングである。このものは、基部28aの肉厚を溝
23(22)の幅よりも若干大きくして該溝23(2
2)に圧入し、先端部28bはその外周側および内周側
を除去してその肉厚を上記基部28aよりも薄く形成
し、先端部28bの外周側にこれの弾性変形を許容する
空隙部(ウ)を形成する。なお図3において、図2と同
符号の部分は図2と同構造となっている。
ールリングである。このものは、基部28aの肉厚を溝
23(22)の幅よりも若干大きくして該溝23(2
2)に圧入し、先端部28bはその外周側および内周側
を除去してその肉厚を上記基部28aよりも薄く形成
し、先端部28bの外周側にこれの弾性変形を許容する
空隙部(ウ)を形成する。なお図3において、図2と同
符号の部分は図2と同構造となっている。
【0008】上記実施例によれば、シールリング24,
25(28)は、その基部24a,25a(28a)が
溝22,23に圧入して弁ケース15側に圧縮保持され
る。また上記シールリング24,25(28)の先端部
24b,25b(28b)は、薄肉に形成されていると
ともに、その径方向外方に空隙部(ア)が存在している
ため、径方向外方への弾性変形量が大きくなる。このた
め、弁体19が上記先端部24b,25b(28b)圧
接すると、該先端部24b,25b(28b)は図2の
仮想線で示すように、余裕を持って径方向外方に弾性変
形し、組付け誤差あるいは摩耗等が発生しても弁体19
との弾圧接触力が略一定となり、弁体19の作動トルク
およびシール機能が長期に亘って安定することになる。
25(28)は、その基部24a,25a(28a)が
溝22,23に圧入して弁ケース15側に圧縮保持され
る。また上記シールリング24,25(28)の先端部
24b,25b(28b)は、薄肉に形成されていると
ともに、その径方向外方に空隙部(ア)が存在している
ため、径方向外方への弾性変形量が大きくなる。このた
め、弁体19が上記先端部24b,25b(28b)圧
接すると、該先端部24b,25b(28b)は図2の
仮想線で示すように、余裕を持って径方向外方に弾性変
形し、組付け誤差あるいは摩耗等が発生しても弁体19
との弾圧接触力が略一定となり、弁体19の作動トルク
およびシール機能が長期に亘って安定することになる。
【0009】
【考案の効果】本考案は上記のように構成したものであ
るから、シールリングを弁ケースに装着する際に従来の
ようなカシメ加工が不要となり、組付けが容易になる。
さらにシールリングの先端部による弁体との弾圧接触力
が略一定となり、弁体の作動トルクおよびシール機能が
長期に亘って安定する等の効果を奏する。
るから、シールリングを弁ケースに装着する際に従来の
ようなカシメ加工が不要となり、組付けが容易になる。
さらにシールリングの先端部による弁体との弾圧接触力
が略一定となり、弁体の作動トルクおよびシール機能が
長期に亘って安定する等の効果を奏する。
【図1】本考案の実施例を示す要部断面図である。
【図2】図1のII−II線による要部拡大断面図である。
【図3】シールリングの他の実施例を示す図2相当の要
部拡大断面図である。
部拡大断面図である。
【図4】従来例を示す要部断面図である。
15 弁ケース 16 弁室 17 流通孔 18 流通孔 19 弁体 20 連通孔 21 操作軸 22 溝 23 溝 24 シールリング 24a 基部 24b 先端部 25 シールリング 25a 基部 25b 先端部 (ア) 空隙部
Claims (1)
- 【請求項1】 弁室と該弁室を介して連通する複数の流
通孔とを有する弁ケースと、弁室に回動可能に嵌合され
て各流通孔を開閉するボール形の弁体と、流通孔の弁室
側周縁部に形成された環状の溝に嵌合保持されて弁体に
弾圧接触する環状のシールリングとを有するボールバル
ブを設け、前記シールリングは軸方向一端側の基部を前
記溝に圧入し、軸方向他端側の先端部を基部よりも薄肉
に形成して弁体に弾圧接触させるとともに、該先端部の
径方向外方に空隙部を設けたことを特徴とするボールバ
ルブのシールリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6679892U JPH0710138Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | ボールバルブのシールリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6679892U JPH0710138Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | ボールバルブのシールリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625672U JPH0625672U (ja) | 1994-04-08 |
JPH0710138Y2 true JPH0710138Y2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=13326256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6679892U Expired - Lifetime JPH0710138Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | ボールバルブのシールリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710138Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001295947A (ja) * | 2000-02-08 | 2001-10-26 | Onda Seisakusho:Kk | 流体切換弁 |
JP5871432B2 (ja) * | 2012-08-10 | 2016-03-01 | 日本サーモスタット株式会社 | ロータリ式バルブ用シール部材及びこれを用いたロータリ式バルブ |
JP6352699B2 (ja) * | 2014-06-30 | 2018-07-04 | 株式会社キッツ | ボールバルブ用ボールシートの固着構造とその固着方法及びトラニオン型ボールバルブとこのバルブを用いた水素ステーション |
JP6650488B2 (ja) * | 2018-06-07 | 2020-02-19 | 株式会社キッツ | 高圧ボールバルブ用ボールシートの固着方法 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP6679892U patent/JPH0710138Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0625672U (ja) | 1994-04-08 |
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