JPH071010Y2 - 表皮一体発泡シート - Google Patents

表皮一体発泡シート

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JPH071010Y2
JPH071010Y2 JP13201489U JP13201489U JPH071010Y2 JP H071010 Y2 JPH071010 Y2 JP H071010Y2 JP 13201489 U JP13201489 U JP 13201489U JP 13201489 U JP13201489 U JP 13201489U JP H071010 Y2 JPH071010 Y2 JP H071010Y2
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JP
Japan
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foam
impregnated
skin
area
film piece
Prior art date
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JP13201489U
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English (en)
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JPH0369448U (ja
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和成 鯉江
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Araco Corp
Original Assignee
Araco Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はモケットやニット地等の表皮の裏面に発泡体
のカバーパッドがラミネートされたシートカバーと、ポ
リウレタンなどの発泡体層とが積層された構造を有し、
車両用シートの表装材等に適用される表皮一体発泡シー
トに関する。
[従来の技術] 表皮一体発泡シートは、縫製されたファブリック表皮h
の裏面にスラブウレタンフォームのカバーパッドpがラ
ミネートされたシートカバーsを、ファブリック表皮h
を下側にして下型にセットし、カバーパッドp上にポリ
ウレタン原液を注入して発泡させ、カバーパッドpの裏
面にポリウレタン発泡体層μを積層して作製されるが、
第8図に示すように発泡体層μの発泡成形時に発泡体の
一部がカバーパッドp内に含浸して含浸層gが形成さ
れ、この含浸層gはファブリック表皮hの縫い合わせ部
h1の裏側付近でとくに含浸量が増大し、また、シートカ
バーsの曲折部s1付近で含浸層gが2つ折り状に曲折し
て、その付近の硬さが局部的に増大するので、従来では
カバーパッドpの裏面全体にフィルムを貼着したり、第
9図に示すようにカバーパッドpの裏面の一部で表皮h
の縫い合わせ部h1の裏側付近およびシートカバーsの曲
折部s1付近にわたって長方形状のフィルム片fを部分的
に貼着してカバーパッドp内への発泡体の含浸を防止し
ていた。
[考案が解決しようとする課題] 上記したカバーパッドpの裏面全体にフィルムを貼着し
た場合には材料コストが高くなる問題点があり、また、
フィルム片fによって発泡体の含浸を防止した場合には
フィルム片fで被覆されて含浸層gが形成されない部位
と、含浸層gが形成された部位とではクッション性や硬
さが急激に変化してフィルム片fと含浸部gとの境界部
において着座時に異物感を感じさせる問題点や、この異
物感のためにファブリック表皮hの縫い合わせ部h1やシ
ートカバーsの曲折部s1の位置が限定されるので、シー
トカバーsのデザイン上の自由度が損われる問題点があ
った。
本考案は上記問題点を解消することを課題とするもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本考案の表皮一体発泡シートは表皮の裏面にカバーパッ
ドがラミネートされたシートカバーの裏面には注入発泡
によって形成された発泡体層が積層された表皮一体発泡
シートにおいて、前記カバーパッド内への発泡体の含浸
を阻止するために前記カバーパッドの裏面の一部に貼着
された防浸フィルム片の端末部の形状を、この端末部付
近の有効被覆面積が同端末部に隣接して形成された含浸
層側に向って漸減するように形成した構成を有する。
[作用] 表皮の裏面にカバーパッドがラミネートされたシートカ
バーの裏面の一部に防浸フィルム片を貼着してから、シ
ートカバーの裏面に発泡体層を積層することによって前
記防浸フィルム片で被覆された部位への発泡体の含浸を
防止するとともに、有効被覆面積が漸減するように形成
された前記防浸フィルム片の端末部よって、前記防浸フ
ィルムと、前記端末部に隣接して形成された含浸層との
境界部における発泡体の含浸量を無段状に変化させ、シ
ートカバーの硬さの急激な変化を抑制する。
[考案の効果] 本考案は上記したように構成してあるので、カバーパッ
ドに防浸フィルムを貼着した部位と、この貼着部位に隣
接する含浸層との境界部付近におけるシートカバーの硬
さが徐々に変化するので、前記境界部付近での着座時の
異物感を消失させることができる。
また、防浸フィルムを部分的に貼着する場合に比して材
料コストを節減することができる。
さらに、異物感が消失するので表皮の縫い合わせ部やシ
ートカバー5の曲折部をシートカバーの任意の位置に配
置することができ、異物感によるシートカバーのデザイ
ン上の自由度の制限を排除することができる。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。
車両用シートの外装材として適用される表皮一体発泡シ
ートSは、モケットやニット地等を縫製したファブリッ
ク表皮4の裏面にスラブウレタンフォームのカバーパッ
ド3がラミネートされたシートカバー5を、ファブリッ
ク表皮4を下側にして下型Kにセットし、カバーパッド
3上にポリウレタン原液を注入して発泡成形する方法に
よって作製され、シートカバー5の裏側に発泡体層8が
積層された構造を有する。
シートカバー5の裏面の一部にはファブリック表皮4の
縫い合わせ部4aの裏側付近およびシートカバー5の曲折
部5a付近を被覆してカバーパッド3内への発泡体の含浸
を阻止するための防浸フィルム片1が接着剤層7を介し
て貼着されている。この防浸フィルム片1はその片面に
接着剤層7を介して貼着された離型紙6を剥離した状態
で発泡体層8の発泡成形に先立ってシートカバー5に接
着される。
防浸フィルム片1をカバーパッド3の裏面の一部に貼着
したときには防浸フィルム片1で被覆されていないカバ
ーパッドの発泡体層8側の表層部には発泡体の一部が含
浸して硬化した含浸部2が防浸フィルム片1に隣接して
形成される。
防浸フィルム片1の一方の端末部9はジグザグ状に曲折
された端縁9aを有し、端末部9の形状はこの端末部9の
有効被覆面積が同端末部9に隣接する含浸層2側に向っ
て漸減するように形成されている。含浸層2の防浸フィ
ルム片1側端部の端縁は防浸フィルム片1の端末部9の
端縁9aに対応してジグザグ状に曲折されている。
続いて、上記した構成をもつ実施例の作用と効果を説明
する。
本例ではファブリック表皮4の裏面にカバーパッド3が
ラミネートされたシートカバー5の裏面には注入発泡に
よって形成された発泡体層8が積層された表皮一体発泡
シートSにおいて、カバーパッド3内への発泡体の含浸
を阻止するためにカバーパッド3の裏面の一部に貼着さ
れた防浸フィルム片1の端末部9の形状を、この端末部
9の有効被覆面積が同端末部9に隣接して形成された含
浸層2側に向って漸減するように形成してある。
そして、第9図に示す直線状の端縁f1を有する従来のフ
ィルム片fと、ジグザグ状の端縁9aを有する本例の防浸
フィルム片1との両端縁f1,9aの両側において、第10図
(A),(B)に示すようにそれぞれ一定幅で両フィル
ム片f,1を直角に横切る帯状の微小エリアa,b,c,dおよび
A,B,C,Dを想定し、この各エリアa〜d、およびA〜D
における理論含浸量を比較すると、従来のフィルム片f
を使用した場合にはフィルム片fで被覆された非含浸部
位のエリアa,bの含浸量はそれぞれ0となるが、エリア
内全体に含浸層が形成されている場合の含浸量を100と
仮定すると、フィルム片fで被覆されていない含浸部位
のエリアc,dの含浸量はそれぞれ100となって含浸量が端
縁f1を境界として0から100へと急激に変化する。
一方、本例の防浸フィルム片1を使用した場合には、端
縁9aから離隔した非含浸部位のエリアAでは含浸量は0
となり、端縁1aから離隔した含浸部位のエリアDでは10
0となるが、端縁1aと交差する防浸フィルム片1側のエ
リアBではその長手方向に配列された各含浸域の面積を
B1,B2,B3,B4,B5とし、エリアB全体の面積をB0とする
と、エリアBの含浸量は 100×(B1+B2+B3+B4+B5)/B0となり、エリアB全体
の面積に対する含浸域の総面積の比率だけ100に対して
減少する。
また、端縁1aを交差する含浸層2側のエリアCではその
長手方向に配列された各含浸域の面積をC1,C2,C3,C4,C5
とし、エリアC全体の面積をC0とすると、エリアCの含
浸量は 100×(C1+C2+C3+C4+C5)/C0となり、エリアC全体
の面積に対する含浸域の総面積の比率だけ100に対して
減少し、C0はB0より大きいのでエリアCの含浸量はエリ
アBの含浸量との中間の値となる。
そして、本例の防浸フィルム1の場合には各エリアA,B,
C,Dにおける各含浸量は第11図(B)に示すように段階
的に増加するので、各エリアの幅をさらに縮小して各エ
リアの間隔を0にすると、理論含浸量は一定勾配の直線
Eとなって端末部9の始端から終端にわたって無断状に
漸増する。
従って、従来のフィルム片fを使用した場合にはシート
カバーに接触したときの触感が第12図(A)に示すよう
に急激に変化するのに対し、本例の防浸フィルム片1を
使用した場合にはシートカバー5に接触したときの触感
が第12図(B)に示すように含浸量の変化に対応して無
段状に変化し、カバーパッド3に防浸フィルム1に貼着
して部位と、この貼着部位に隣接する含浸層2との境界
部付近におけるシートカバー5の硬さが徐々に変化する
ので、前記境界部付近での着座時の異物感を消失させる
ことができる。
また、防浸フィルム1を部分的に貼着するので、カバー
パッドの裏面全体にフィルムを貼着する場合に比して材
料コストを節減することができる。
さらに、異物感が消失するので、ファブリック表皮4の
縫い合わせ部4aやシートカバー5の曲折部5aをシートカ
バー5の任意の位置に配置することができ、異物感によ
るシートカバー5のデザイン上の自由度の制限を排除す
ることができる。
また、防浸フィルム1の端末部9を第7(A)〜(D)
に示す各形状に形成して端末部9の有効被覆面積が漸減
するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案の一実施例を示すもので、第1
図は要部の斜視図、第2図は表皮一体発泡シートの一部
破断斜視図、第3図は発泡体層の成形工程を示す縦断面
図、第4図は防浸フィルム片の貼着過程を示す斜視図、
第5図は防浸フィルム片の要部平面図、第6図は第5図
のX−X線断面図、第7図(A),(B),(C),
(D)は防浸フィルム片の他例を示す平面図、第8図、
第9図はそれぞれ従来の表皮一体発泡シートの要部の斜
視図、第10図(A)は従来のフィルム片の端末部付近の
平面図、第10図(B)は防浸フィルム片の端末部付近の
平面図、第11図(A),(B)は従来のフィルム片を使
用したとき、および、防浸フィルム片を使用したときの
各エリアにおける含浸量をそれぞれ示す線図、第12図
(A),(B)は従来のフィルム片を使用したとき、お
よび、防浸フィルムを使用したときの各エリアにおける
触感をそれぞれ示す特性線図である。 1……防浸フィルム片 2……含浸層 3……カバーパッド 4……ファブリック表皮 5……シートカバー 9……端末部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:04 105:20 B29L 31:58

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表皮の裏面にカバーパッドがラミネートさ
    れたシートカバーの裏面には注入発泡によって形成され
    た発泡体層が積層された表皮一体発泡シートにおいて、
    前記カバーパッド内への発泡体の含浸を阻止するために
    前記カバーパッドの裏面の一部に貼着された防浸フィル
    ム片の端末部の形状を、この端末部付近の有効被覆面積
    が同端末部に隣接して形成された含浸層側に向って漸減
    するように形成したことを特徴とする表皮一体発泡シー
    ト。
JP13201489U 1989-11-13 1989-11-13 表皮一体発泡シート Expired - Lifetime JPH071010Y2 (ja)

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JP13201489U JPH071010Y2 (ja) 1989-11-13 1989-11-13 表皮一体発泡シート

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JP13201489U JPH071010Y2 (ja) 1989-11-13 1989-11-13 表皮一体発泡シート

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JPH0369448U JPH0369448U (ja) 1991-07-10
JPH071010Y2 true JPH071010Y2 (ja) 1995-01-18

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JP13201489U Expired - Lifetime JPH071010Y2 (ja) 1989-11-13 1989-11-13 表皮一体発泡シート

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