JPH07100870A - 可視面にヒケを発生させない射出成形プラスチック製品 の製造方法及びその装置 - Google Patents

可視面にヒケを発生させない射出成形プラスチック製品 の製造方法及びその装置

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JPH07100870A
JPH07100870A JP24669193A JP24669193A JPH07100870A JP H07100870 A JPH07100870 A JP H07100870A JP 24669193 A JP24669193 A JP 24669193A JP 24669193 A JP24669193 A JP 24669193A JP H07100870 A JPH07100870 A JP H07100870A
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JP
Japan
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product
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visible
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JP24669193A
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Inventor
Takeshi Kato
毅 加藤
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Tohoku Munekata Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Munekata Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチック射出成形品の可視面にヒケを発
生させない。 【構成】 製品可視面と接するキャビティー3側に焼結
金属材6を組み込み、この焼結金属材6面を負圧に形成
して製品可視面の密着力を非可視面側よりも高く制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂を材料と
し、材料樹脂と製品可視面側金型表面との密着性を高め
てヒケ発生位置を制御することにより、製品可視面にヒ
ケを発生させない射出成形プラスチック製品の製造方法
及びその装置(金型)に関する。
【0002】
【従来の技術】ボス、リブあるいは偏肉部を有するプラ
スチック製品を射出成形する場合には、製品の肉厚が大
きく異なる部位の表面にヒケが発生する。このヒケの原
因は、溶融した熱可塑性樹脂が金型内で冷却され固化す
る際に収縮するが、肉厚が周囲より厚い部分では、冷却
がより遅く、周囲が固化した後に収縮を伴って固化する
からである。特に通例プラスチック製品の製品可視部と
なるキャビティー側は、ボス、リブなどの複雑な構造物
を有するコア側に対し平坦で、冷却しやすいためにコア
側より早く離型して後収縮を起し、ヒケが発生しやす
い。
【0003】ヒケは、製品表面の凹状のへこみであり製
品の見栄えを損なって価値を低下させるとともに、均質
な塗装をも阻害して美観を損ね、補修のための費用が高
くなる問題もある。
【0004】ヒケの防止策としては、製品厚肉部周囲に
逆に薄肉となる部位を設けて冷却の均一化を図る方法、
収縮分を後充填する方法、金型を温調水で可能な範囲で
加熱あるいは冷却する方法等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来法で
は、製品非可視面側のボス穴周囲にある決まったスペー
スを必要とする加工が必要なために製品形状が複雑にな
ると対応が難しかったり、後充填する場合でも充填可能
な期間も限られていて、製品形状によっては充分な充填
の効果が期待出来ない問題がある。
【0006】また、加熱あるいは冷却する方法も、温調
水程度では温度範囲が限られていて、充分な効果が得ら
れるとは限らない。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みて創案されたも
のであり、製品形状に依らず製品表面のヒケの発生を制
御できるプラスチック製品の製造方法及びその装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る可視面にヒ
ケを発生させない射出成形プラスチック製品の製造方法
及びその装置の構成は次のとおりである。
【0009】1.ヒケを発生するプラスチック製品の射
出成形において、製品可視面と接触する金型の表面を非
可視面側の金型表面よりも負圧に形成し、この負圧を利
用して製品可視面と金型との密着力を非可視面側の密着
力よりも高く設定しながら成形を行う可視面にヒケを発
生させない射出成形プラスチック製品の製造方法。
【0010】なお、ヒケを発生するプラスチック製品の
射出成形において、製品可視面側であって、ヒケを誘発
しやすい部位と接触する金型の表面のみを非可視面側の
金型表面よりも負圧に形成しても可視面にヒケを発生さ
せない射出成形が可能である。
【0011】2.ヒケを発生するプラスチック製品の射
出成形用金型において、製品可視面と接触する金型の表
面に微小通気孔を形成すると共にこの微小通気孔を吸引
装置に連通せしめて製品可視面と接触する金型の表面を
非可視面側の金型表面よりも負圧に形成し、この負圧を
利用して可視面と金型との密着力を非可視面側よりも高
く制御するように構成して成る可視面にヒケを発生させ
ない射出成形プラスチック製品の製造装置。
【0012】なお、微小通気孔の形成手段としては、焼
結金属等の通気性を有する金属、セラミック或いは機械
加工による微小孔、溝等がある。
【0013】また、微小通気孔はヒケを発生しやすい部
位にのみ形成してもよい。
【0014】本発明の適用できる樹脂は、ポリオレフィ
ン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂などの汎用性樹
脂やポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂などの工業
用樹脂だけでなく、各種の樹脂を混合したものや補強剤
を混合したものであってもよく、特に制限はない。
【0015】
【作用】上記のように、樹脂と可視面側金型の密着性を
吸引負圧化により高くすることにより、相対的に製品可
視面側金型表面では製品が離型しにくくなり、この間に
型を通して冷却される。一方、非可視面側が先に離型し
て断熱されるために表面の固化が進まず、収縮の影響を
大きく受けてヒケが進展する。この結果、ヒケは非可視
面側のボスやリブの根元部分に集中して、可視面側には
発生しない。
【0016】
【実施例】図1に基づいて本発明の実施例を説明する。
図1は、射出成形用金型の概略断面図である。
【0017】図1に示す射出成形用金型1は大きく分け
て製品非可視面側のコア2と製品可視面側のキャビティ
ー3からなり、共に図外の射出成形機に連結されてお
り、コア2とキャビティー3とが開閉可能にされてい
る。コア2には射出成形品aの外形状に対応した凹部4
が形成されており、キャビティー3の所定箇所に設けら
れたスプルー5を介して図外の射出成形機から溶融プラ
スチックが凹部4に流し込まれ、プラスチック成形品a
が成形されるようになっている。キャビティー3の製品
面側は、通気性を有する焼結金属材6で形成されてお
り、これにつながる通気管7を通じて成形品可視面eと
キャビティー3間と外部の間には通気性が確保されてい
る。また、通気管7及び焼結金属材6を通じて、外部よ
り成形品可視面eとキャビティー3の間を真空引きする
ことが可能である。
【0018】このプラスチック成形品aは、ボスbとリ
ブcを有しており、ボスbとリブcの存在するプラスチ
ック成形品非可視面dはコア2に、プラスチック成形品
可視面eはキャビティー3に接している。
【0019】次に、上記実施例を更に具体的に説明す
る。
【0020】図1の装置とポリスチレン(HH501、
昭和電工)を用い、図1に示したような断面構造で製品
非可視面eに外径φ15mm、内径φ6mm、高さ10
mmのボスおよび厚さ7mm、高さ18mmのリブを有
する、製品寸法150×200mm、肉厚2.5mmの
板状の製品を成形した。
【0021】樹脂とキャビティー3の表面の密着性を高
くするための方法として、通気管7、焼結金属6を通し
て外部より樹脂とキャビティー3の間を真空引きした。
【0022】得られたプラスチック成形品可視面eには
図2に示すようにヒケの発生がなく、成形品非可視面に
ヒケが発生した。 「比較例」図1の通気管7を閉止とした以外は上記実施
例と同じ条件で比較例を成形した。この製品は、図3に
示すように、実施例とは反対にプラスチック成形品可視
面eにヒケが発生し、成形品非可視面dにはヒケが発生
しなかった。
【0023】
【発明の効果】上記成形方法及びその装置によれば、プ
ラスチック製品の一方の面に選択的にヒケを発生させ、
他方の面(可視面)にヒケを発生させないというよう
に、ヒケ発生位置の制御ができる。このため、プラスチ
ック成形品の見栄えと精度でメリットが大きく、製品不
良を低減する上での効果は、極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる射出成形用金型の一例
を示す断面図。
【図2】本発明の実施例に係わる射出成形用金型で成形
したプラスチック成形品の製品面に発生したヒケの様子
を示す説明図。
【図3】従来の射出成形用金型で成形したプラスチック
成形品の製品面に発生したヒケの様子を示す説明図。
【符号の説明】
1 金型 2 コア 3 キャビティー 4 凹部 5 スプルー 6 焼結金属材 7 通気管 a プラスチック成形品 b ボス c リブ d プラスチック成形品非可視面 e プラスチック成形品可視面 f ヒケ箇所

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒケを発生するプラスチック製品の射出
    成形において、製品可視面と接触する金型の表面を非可
    視面側の金型表面よりも負圧に形成し、この負圧を利用
    して製品可視面と金型との密着力を非可視面側の密着力
    よりも高く設定しながら成形を行う可視面にヒケを発生
    させない射出成形プラスチック製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 ヒケを発生するプラスチック製品の射出
    成形において、製品可視面側であって、ヒケを誘発しや
    すい部位と接触する金型の表面を非可視面側の金型表面
    よりも負圧に形成して成形を行う請求項1記載の可視面
    にヒケを発生させない射出成形プラスチック製品の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 ヒケを発生するプラスチック製品の射出
    成形用金型において、製品可視面と接触する金型の表面
    に微小通気孔を形成すると共にこの微小通気孔を吸引装
    置に連通せしめて製品可視面と接触する金型の表面を非
    可視面側の金型表面よりも負圧に形成し、この負圧を利
    用して可視面と金型との密着力を非可視面側よりも高く
    制御するように構成して成る可視面にヒケを発生させな
    い射出成形プラスチック製品の製造装置。
  4. 【請求項4】 微小通気孔を通気性を有する金属にて形
    成して成る請求項3記載の可視面にヒケを発生させない
    射出成形プラスチック製品の製造装置。
  5. 【請求項5】 微小通気孔を焼結金属にて形成して成る
    請求項3又は4記載の可視面にヒケを発生させない射出
    成形プラスチック製品の製造装置。
  6. 【請求項6】 微小通気孔をセラミックにて形成して成
    る請求項3記載の可視面にヒケを発生させない射出成形
    プラスチック製品の製造装置。
  7. 【請求項7】 微小通気孔を機械加工により形成して成
    る請求項3記載の可視面にヒケを発生させない射出成形
    プラスチック製品の製造装置。
  8. 【請求項8】 微小通気孔をヒケを発生しやすい部位に
    形成して成る請求項3又は4又は5又は6又は7記載の
    可視面にヒケを発生させない射出成形プラスチック製品
    の製造装置。
JP24669193A 1993-10-01 1993-10-01 可視面にヒケを発生させない射出成形プラスチック製品 の製造方法及びその装置 Pending JPH07100870A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017169830A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 三光合成株式会社 ガス排出供給構造体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017169830A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 三光合成株式会社 ガス排出供給構造体

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