JPH07100749B2 - 生鮮食品包装用フィルムの製造方法 - Google Patents
生鮮食品包装用フィルムの製造方法Info
- Publication number
- JPH07100749B2 JPH07100749B2 JP62038381A JP3838187A JPH07100749B2 JP H07100749 B2 JPH07100749 B2 JP H07100749B2 JP 62038381 A JP62038381 A JP 62038381A JP 3838187 A JP3838187 A JP 3838187A JP H07100749 B2 JPH07100749 B2 JP H07100749B2
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- JP
- Japan
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- film
- magnesium silicate
- weight
- fresh food
- hydrous magnesium
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Description
【発明の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 本発明は、生鮮食品包装用フイルムの製造方法に関し、
特に生鮮食品の腐敗を防止または遅延させることを目的
とする生鮮食品包装用フイルムの製造方法に関する。
特に生鮮食品の腐敗を防止または遅延させることを目的
とする生鮮食品包装用フイルムの製造方法に関する。
(2)従来の技術 含水珪酸マグネシウムを含有するフイルムで生鮮食品を
包装すると、生鮮食品の腐敗が防止または遅延できるこ
とが判明した。含水珪酸マグネシウムを含有するフイル
ムとしては不燃性シートおよびその製造方法が特開昭50
−4310号公報に記載されている。
包装すると、生鮮食品の腐敗が防止または遅延できるこ
とが判明した。含水珪酸マグネシウムを含有するフイル
ムとしては不燃性シートおよびその製造方法が特開昭50
−4310号公報に記載されている。
(3)発明の解決しようとする問題点 含水珪酸マグネシウムを含有する腐敗防止または腐敗遅
延を目的とする包装用フイルムはいまだしられておら
ず、また同目的に用いる包装用フイルムは上記特開昭50
−4310号公報明細書に記載の方法では製造し難い。
延を目的とする包装用フイルムはいまだしられておら
ず、また同目的に用いる包装用フイルムは上記特開昭50
−4310号公報明細書に記載の方法では製造し難い。
本発明の目的は、生鮮食品の包装に適した含水珪酸マグ
ネシウムを含むポリエチレンまたはポリプロピレンフイ
ルムを製造する方法を提供するものである。
ネシウムを含むポリエチレンまたはポリプロピレンフイ
ルムを製造する方法を提供するものである。
(4)問題点を解決しようとする手段 本発明は、含水珪酸マグネシウム1〜50重量%とポリエ
チレンまたはポリプロピレン99〜50重量%とを混合して
マスターバツチを製造し、ついでこのマスターバツチ1
〜50重量%とポリエチレンまたはポリプロピレン99〜50
重量%とを、含水珪酸マグネシウムが1〜6重量%含有
するように混合してフイルム状に成形することを特徴と
する生鮮食品包装用フイルムの製造方法である。
チレンまたはポリプロピレン99〜50重量%とを混合して
マスターバツチを製造し、ついでこのマスターバツチ1
〜50重量%とポリエチレンまたはポリプロピレン99〜50
重量%とを、含水珪酸マグネシウムが1〜6重量%含有
するように混合してフイルム状に成形することを特徴と
する生鮮食品包装用フイルムの製造方法である。
(5)作 用 本発明に従えば、ポリエチレンまたはポリプロピレン中
に含まれた含水珪酸マグネシウムが吸保水性とエチレン
ガスの吸着性に富む。したがつて本発明によつて製造さ
れたフイルムで生鮮食品を包装した場合、水分およびエ
チレンガスによつて促進される腐敗が防止または遅延さ
れて鮮度が比較的長く保持される。
に含まれた含水珪酸マグネシウムが吸保水性とエチレン
ガスの吸着性に富む。したがつて本発明によつて製造さ
れたフイルムで生鮮食品を包装した場合、水分およびエ
チレンガスによつて促進される腐敗が防止または遅延さ
れて鮮度が比較的長く保持される。
含水珪酸マグネシウムとして本発明で具体的に用いられ
るものは、粘土性鉱物であるセピオライト(Sepiolite,
化学技術誌 MOL.No.3,21−27頁(昭和57年))、海泡石
等である。
るものは、粘土性鉱物であるセピオライト(Sepiolite,
化学技術誌 MOL.No.3,21−27頁(昭和57年))、海泡石
等である。
フイルムの基剤として、ポリエチレンまたはポリプロピ
レンが用いられるが、ポリエチレンは高圧法による低密
度ポリエチレン、低圧法による高密度ポリエチレンとも
に使用可能である。
レンが用いられるが、ポリエチレンは高圧法による低密
度ポリエチレン、低圧法による高密度ポリエチレンとも
に使用可能である。
本発明にかかる包装用フイルムの製造は、まず含水珪酸
マグネシウム1〜50重量%とポリエチレンまたはポリプ
ロピレン(以下フイルム基剤と記す)99〜50重量%を混
合してペレツト状のマスターバツチを製造する第一工程
および得られたマスターバツチ1〜50重量%とフイルム
基剤99〜50重量%を混合してフイルム状に成形する第二
工程よりなる。
マグネシウム1〜50重量%とポリエチレンまたはポリプ
ロピレン(以下フイルム基剤と記す)99〜50重量%を混
合してペレツト状のマスターバツチを製造する第一工程
および得られたマスターバツチ1〜50重量%とフイルム
基剤99〜50重量%を混合してフイルム状に成形する第二
工程よりなる。
第一工程において用いる含水珪酸マグネシウムの量は、
1〜50重量%、好ましくは1〜25重量%である。含水珪
酸マグネシウムの量が50重量%以上とするとペレツト状
のものは得られ難い。含水珪酸マグネシウムは粉末状の
ものを用い、フイルム基剤は球状ないし塊状のものを用
いうる。混合方法は常法に従つて撹拌あるいは混合機等
による混合により行う。混合条件は原料の性状、量、混
合温度等に左右されるが、例えば含水珪酸マグネシウム
20kgおよびポリエチレン80kgを用いた場合は攪拌速度1
分間30回転で15分間混合するとよい。
1〜50重量%、好ましくは1〜25重量%である。含水珪
酸マグネシウムの量が50重量%以上とするとペレツト状
のものは得られ難い。含水珪酸マグネシウムは粉末状の
ものを用い、フイルム基剤は球状ないし塊状のものを用
いうる。混合方法は常法に従つて撹拌あるいは混合機等
による混合により行う。混合条件は原料の性状、量、混
合温度等に左右されるが、例えば含水珪酸マグネシウム
20kgおよびポリエチレン80kgを用いた場合は攪拌速度1
分間30回転で15分間混合するとよい。
第二工程は、第一工程で得られたマスターバツチの1〜
50重量%とフイルム基材の99〜50重量%とを、含水珪酸
マグネシウムが1〜6重量%、好ましくは3〜5重量
%、特に好ましくは4重量%前後になるように混合し、
常法のインフレーシヨン成形法またはTダイ法によつて
所望の厚さのフイルムに成形する。なお、第二工程にお
いてマスターバツチの使用量が50重量%を超えるとフイ
ルムに孔ができ、満足な製品が得られない。また製品フ
イルム中の含水珪酸マグネシウムの含有量が6重量%を
超えるとフイルムの強度が弱くなり、1重量%未満では
腐敗の防止や遅延に効果がない。
50重量%とフイルム基材の99〜50重量%とを、含水珪酸
マグネシウムが1〜6重量%、好ましくは3〜5重量
%、特に好ましくは4重量%前後になるように混合し、
常法のインフレーシヨン成形法またはTダイ法によつて
所望の厚さのフイルムに成形する。なお、第二工程にお
いてマスターバツチの使用量が50重量%を超えるとフイ
ルムに孔ができ、満足な製品が得られない。また製品フ
イルム中の含水珪酸マグネシウムの含有量が6重量%を
超えるとフイルムの強度が弱くなり、1重量%未満では
腐敗の防止や遅延に効果がない。
上記二工程によつて、含水珪酸マグネシウムが均一に分
散されるので、フイルムの全体に含水珪酸マグネシウム
が好ましい含量の範囲内にある。
散されるので、フイルムの全体に含水珪酸マグネシウム
が好ましい含量の範囲内にある。
フイルムの厚さは家庭用あるいは営業用等の使用目的に
より異なるが0.01〜0.2mm、好ましくは0.02〜0.07mmに
するとよい。また使用目的によつては第一工程、第二工
程、あるいは成形後に常法により着色してもよい。
より異なるが0.01〜0.2mm、好ましくは0.02〜0.07mmに
するとよい。また使用目的によつては第一工程、第二工
程、あるいは成形後に常法により着色してもよい。
(6)実施例 ミルコン(商品名 昭和鉱業株式会社製)20kgと粒状ポ
リエチレン80kgを混合機(混合条件1分間30回転)で15
分間混合する。得られたペレツト状のマスターバツチ40
kgと粒状ポリエチレン160kgを混合し、インフレーシヨ
ン成形機により厚さ0.03mmフイルム状に成形し、含水珪
酸マグネシウム4%含有のフイルムを得た。
リエチレン80kgを混合機(混合条件1分間30回転)で15
分間混合する。得られたペレツト状のマスターバツチ40
kgと粒状ポリエチレン160kgを混合し、インフレーシヨ
ン成形機により厚さ0.03mmフイルム状に成形し、含水珪
酸マグネシウム4%含有のフイルムを得た。
(7)発明の効果 以上のように本発明によつて製造される生鮮食品包装用
フイルムは、含水珪酸マグネシウムが好ましい含量で全
体に均一に分散されているので、フイルムの強度も大き
く、これで包装された生鮮食品を水分およびエチレンガ
スから保護することによつて、その腐敗を防止または遅
延して、生鮮食品の鮮度を比較的長く保持することがで
きる。
フイルムは、含水珪酸マグネシウムが好ましい含量で全
体に均一に分散されているので、フイルムの強度も大き
く、これで包装された生鮮食品を水分およびエチレンガ
スから保護することによつて、その腐敗を防止または遅
延して、生鮮食品の鮮度を比較的長く保持することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−211353(JP,A) 特開 昭60−18529(JP,A) 特開 昭57−21425(JP,A) 特開 昭55−123625(JP,A) 特開 昭51−136735(JP,A) 特開 昭60−8344(JP,A) 特開 昭52−117941(JP,A) 特開 昭62−201935(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】含水珪酸マグネシウム1〜50重量%とポリ
エチレンまたはポリプロピレン99〜50重量%とを混合し
てマスターバツチを製造し、ついでこのマスターバツチ
1〜50重量%とポリエチレンまたはポリプロピレン99〜
50重量%とを、含水珪酸マグネシウムが1〜6重量%含
有するように混合してフイルム状に成形することを特徴
とする生鮮食品包装用フイルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62038381A JPH07100749B2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | 生鮮食品包装用フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62038381A JPH07100749B2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | 生鮮食品包装用フィルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63205339A JPS63205339A (ja) | 1988-08-24 |
JPH07100749B2 true JPH07100749B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=12523697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62038381A Expired - Lifetime JPH07100749B2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | 生鮮食品包装用フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07100749B2 (ja) |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51136735A (en) * | 1975-05-22 | 1976-11-26 | Mitsui Toatsu Chem Inc | Thermoplastic resin com position |
JPS52117941A (en) * | 1976-03-31 | 1977-10-03 | Sumitomo Chem Co Ltd | Polypropylene resin compositions |
JPS54157180A (en) * | 1978-06-02 | 1979-12-11 | Sumitomo Chem Co Ltd | Oriented rolypropylene film |
JPS55123625A (en) * | 1979-03-19 | 1980-09-24 | Tokyo Ink Kk | Covering film in agricultural application |
JPS5721425A (en) * | 1980-07-14 | 1982-02-04 | Dainichi Seika Kogyo Kk | Production of pigmented superhigh-molecular weight polyethylene |
JPS608344A (ja) * | 1983-06-28 | 1985-01-17 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリオレフイン系樹脂組成物 |
JPS6018529A (ja) * | 1983-07-11 | 1985-01-30 | Showa Denko Kk | オレフイン系樹脂混合物の製造方法 |
JPS61211353A (ja) * | 1985-03-15 | 1986-09-19 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 難燃性ポリオレフイン系樹脂組成物の製造方法 |
JPS62201935A (ja) * | 1986-02-20 | 1987-09-05 | Chisso Corp | ポリオレフィンマスタ−バッチペレット混合物の分級防止方法 |
-
1987
- 1987-02-20 JP JP62038381A patent/JPH07100749B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63205339A (ja) | 1988-08-24 |
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Legal Events
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