JPS608344A - ポリオレフイン系樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリオレフィン系樹脂組成物に関し、詳しくは
ポリオレフィン系樹脂にタルクと酸化チタンを配合して
なり、白色度が高くしがも光沢。

透明感の抑制された高級感ある外観を呈する各種成形品
、シート、フィルム等の素材に適したポリオレフィン系
樹脂組成物に関する。

従来からポリオレフィン系樹脂に無機質充填剤を配合し
た樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂の耐熱性、剛性
および易焼却性などを改良したものとして知られており
、射出成形、押出成形、プロー成形、真空成形などによ
って各種成形品に成形されている。これらのなかで無機
質充填剤として炭酸カルシウムを配合したものが最も一
般的であるが、このものは耐熱性、剛性などの改良効果
が小さく、また外観上の風合も充分でなく、特に炭酸カ
ルシウムが溶出するという欠点があり、食品や飲料など
と接する容器、包装フィルム等には適用することができ
ない。

そのため、充填剤としてタルクを用いることが考えられ
るが、ポリオレフィン系樹脂にタルクを配合したものは
白色度に劣り、また合成樹脂特有の光沢があると共に透
明感があり、穏蔽力、印刷性に劣るという欠点がある。

従でて、薄物射出成形品や真空、圧空などの熱成形品に
あっては、高級感のあるものは得られず、その用途は大
ｌ］に制限されていた。

本発明者らは上記従来技術の欠点を克服して、高級感に
富んだ成形品の製造を可能にする樹脂組成物を開発すべ
く鋭意研究を重ねた。その結果、ポリオレフィン系樹脂
に、タルクと共に酸化チタンを配合することによシ目的
を達成しうろことを見出し、本発明を完成するに至った
。

すなわち本発明は、Ａポリオレフィン系樹脂。

β）タルクおよび（ｑ酸化チタンよりなるポリオレフィ
ン系樹脂組成物を提供するものである。

本発明の組成物における（２）ポリオレフィン系樹脂と
は、特に制限は゛なく様々なものをあげることができ、
例えばポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、さ
らにはポリブテン樹脂などをあげることができる。

ここでポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンのホ
モポリマーやプロピレンと３０重量％以下のエチレンな
ど他のα−オレフィンとのブロックコポリマーやランダ
ムコポリマーなど、さらにはこれらの混合物などがある
。また、このポリプロピレン系樹脂のメルトインデック
スは、組成物の用途に応じて適宜定めればよく、一義的
に定めることはできない。例えば、容器などの成形品や
シート等の素材として組成物を用いる場合は、一般にメ
ルトインデックス０．１〜５１ｉ′／１０分、好ましく
、−は０．２〜３９／１０分、より好ましくは０．３〜
１．５９７１０分のものである。この場合において、メ
ルトインデックスが５ｙ／１０分を越えるものでは、溶
融強度が小さく、逆に０．１１７’／１０分未満のもの
では流動性が悪く、タルクや酸化チタンとの均−混線性
が充分でなく、共に熱成形などの二次成形性が困難とな
る。

一方、ポリエチレン系樹脂についても様々なものがあり
、例えば高密度ポリエチレン、中密度ポ量チ以下の他の
α−オレフィン（プロピレンナト）とのランダムあるい
はブロックコポリマーがある。

ここで高密度ポリエチレンとしては密度０．９４０〜０
．９７０　ｆｌｃｒｄのもの、中φ低密度ポリエチレン
としでは高圧法ポリエチレンや中・低圧法で得らレルエ
チレンとプロピレン、ブテン−１，４−メチルペンテン
−１，オクテン−１など炭素数３〜１２のα−オレフィ
ンとのコポリマー、いわゆる直鎖状低密度ポリエチレン
（ＬＬＤＰＥ）がある。また、このポリエチレン系樹脂
のメルトインデックスは、組成物の用途に応じて適宜選
定すればよいが、通常は０．０２〜１０．Ｏ９７１０分
、好ましくは０．０３〜５．０　ｆ７１０分、より好ま
しくは０．０４〜２．０１７１０分である。このポリエ
チレン系樹脂のメルトインデックスが上記範囲外である
と、成形性に難点が生ずる。

本発明の組成物における（２）ポリオレフィン系樹脂は
、上述したポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂
あるいはポリブテン樹脂などを単独で用いても、また適
当に混合して用いてもよい。ここで熱成形用シート製造
のためには上述のポリプロピレン系樹脂とポリエチレン
系樹脂の混合物を用いることがより好ましい。この混合
物におけるポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂
の混合比は特に制限はないが、一般には前者：後者＝９
：１〜１：９（重量比）、好ましくは７：３〜３ニア（
重量比）である。

なお、本発明の組成物中の（２）ポリオレフィン系樹脂
の配合割合は特に限定はないが、通常は組成物全体の３
０〜８０重量％、好ましくは４０〜７５重量％とすべき
である。

次に、本発明の組成物における（Ｂ）タルりは、その種
類、形状などについて特に制限されないが、通常は平均
粒子径５〜３０μ、好ましくは１０〜２０μの含水倉イ
酸マグネシウムであり、その組成は５ｉＯｚ　５０〜６
５チ、Ｍｇ０２５〜４０チおよび他の成分よりなると共
に灼熱減量１チ以下のものである。との■タルクの配合
割合は、目的とする成形品の形状２種類、用途等により
異なり、一義的には定めら−れないが、通常の場合、組
成物全体の２０〜７０重量％、好ましくは２５〜６０重
量％の範囲で定める。タルクの配合量が多すぎると、剛
性、焼却性は向上するが、溶融混線やシート成形性さら
には熱成形などの二次成形性が低下する。

まだ、■成分としてのタルクは、前述したように種々の
ものを使用することが可能であり、例えば食品関連分野
の容器やシートにあっては、高度に精製されたものある
いは酸処理されて不純物などを除去したものを用いるこ
ともできる。なお、このタルクは、特に表面処理などの
付加的手段は必要としないが、非食品用途などで機械的
強度などが要求される場合には、タルク表面を親油化処
理したものを用いてもよい。これら親油化の具体例とし
ては、親油基を有する界面活性剤、加熱により反応して
親油基を形成する重合性単量体、オリゴマー、さらには
シラン系カップリング剤を配合処理したものなどがある
。

続いて本発明の組成物における（Ｃ１酸化チタンは、通
常二酸化チタン（Ｔｉ０ｚ）を相称するが、これに少量
の一酸化チタン（Ｔｉｅ）や三酸化二チタン（Ｔｉ２Ｏ
３）の混入したものを用いても差支えない。

また、この酸化チタンの形状等については特に制限はな
いが、一般に平均粒子径０．０５〜２μ、好ましくは０
．１〜１μ程度の粒状、ａ木状などで、ある。さらに、
この（０成分でちる酸化チタンの配合割合は様々な条件
により異なシ、一義的には定め難いが、組成物から厚さ
１−のシートラ成形した場合、このシートの全光線透過
率が３チ以下、特に２チ以下になるような割合を目安と
することが好ましく、具体的には、組成物全体の１〜１
０重量％、好ましくは１．５〜８重量％の範囲で選定す
る。従来の樹脂組成物においては酸化チタンの配合割合
は、一般に少量であシ、通常は組成物全体の０．５重量
％以下とされていた。しかるに、本発明の組成物では、
比較的多量の酸化チタンを配合し、しかもタルクと共に
配合したものであり、その結果、従来の組成物とは全く
異質の組成物となったのである。

以上の如く、本発明の組成物は基本的には上述した（２
）、［Ｆ］）　、　（Ｃ１の三成分よりなるものである
が、さらに必要により、エチレンープロピレンコ゛ム。

エチレンープロピレンージエンコ′ムなとのコ１ム類、
無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸まだはその誘導
体によって変性されたポリオレフィン樹月旨などを加え
ることもできる。また、各種の酸化防止剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤、滑剤、顔料などを加えることもできる
。

本発明の組成物は上記（２）、　（Ｂｌ　、　（Ｑ成分
ならびに所望成分を通常の混練法、すなわちロール、バ
ンバリーミキサ−２−軸押出機、多軸押出機などで充分
混練することにより得られる。この組成物を射出成形、
中空成形などにより各種成形品を製造したり、カレンダ
ー法、Ｔ−ダイ法などによってフィルムやシートに成形
したり、さらにこのシートから真空成形、圧空成形など
の二次熱成形によって容器などの各種成形品を得ること
ができる。

このように、本発明の組成物から得られる各種成形品、
フィルム、シートあるいはさらにシート。

フィルムを二次熱成形して得られる容器をｉじめとする
各種成形品は、次のようなすぐれた特性を有している。

すなわち■白色度が高くて光沢がなく、シか゛も隠蔽力
が高いためプラスチック感が払拭されて高級感ある外観
を呈する。■外観のみならず肌ざわり等の使用感が高級
紙様の感触である。

■高い強度、剛性、耐熱性を示す。■無臭でちっと共に
充填剤の溶出がなく安全性が高い。■印刷性および塗装
性が良好である。■強いカで圧潰することにより容易に
変形ないし破壊し、しかも弾力によって原形復帰するこ
とがないため、廃棄物がかさばらず廃棄処理しゃすい。

■発熱量が低く、焼却時炉壁の損傷がなく、また溶融固
化を生ぜず有毒ガスや黒煙の発生がなく廃棄焼却性にす
ぐれている。

従って、本発明の組成物は、シー］・、フィルムや容器
等の各種成形品の素材として有効に利用されることが期
待される。

次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。し
かし、本発明はこれらに限定されるものではない。

実施例１〜４ 第１表に示すポリオレフィン系樹脂、タルクおよび酸化
チタンをバンバリーミキサ−を用いて混練し、ベレット
化した後、押出機を用いて幅７００朋、厚さｌ　ｍｍの
シートを製造した。このシートの各物性を第１表に示す
。また、このシートを用いて圧空成形によシ径７Ｑｍｍ
、高さ９　Ｑ　ｍｍ　、底部厚さ０．８５ｍｍ、側部厚
さ０．３６＋ｕ＋の容器を製造した。

この容器の各物性を第１表に示す。

比較例１ 酸化チタンを全く添加しなかったこと以外は上記実施例
に準じて操作を行なった。結果を第１表に示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、（Ａｌポリオレフィン系樹脂、　（８１タルクおよ
   び（Ｃ１酸化チタンよシなるポリオレフィン系樹脂組成
   物。 ２、（Ａ）ポリオレフィン系樹脂３０〜８０重量係。 （Ｂ）タルク２０〜７０重量％および（０酸化チタン１
   〜１０重量％である特許請求の範囲第１項記載の組成物
   。 ３、（ＡｌホＩＪオレフィン系樹脂が、ポリプロピレン
   系樹脂とポリエチレン系樹脂の混合物である特許請求の
   範囲第１項記載の組成物。