JPS6018529A - オレフイン系樹脂混合物の製造方法 - Google Patents

オレフイン系樹脂混合物の製造方法

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JPS6018529A
JPS6018529A JP12459283A JP12459283A JPS6018529A JP S6018529 A JPS6018529 A JP S6018529A JP 12459283 A JP12459283 A JP 12459283A JP 12459283 A JP12459283 A JP 12459283A JP S6018529 A JPS6018529 A JP S6018529A
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JP
Japan
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weight
filler
olefin resin
mixture
master
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Application number
JP12459283A
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English (en)
Inventor
Mikio Kobayashi
未喜男 小林
Kenji Takemura
竹村 憲二
Tsutomu Aoyama
青山 力
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Publication of JPS6018529A publication Critical patent/JPS6018529A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 CD発明の目的 本発明は着色性のすぐれたオレフィン系樹脂混合物に関
する。さらにくわしくは、難燃化剤および/まだは充填
剤を多量に含むマスター被レットを使ってオレフィン系
樹脂混合物を製造する方法において、(4)あらかじめ
着色された難燃化剤および/または充填剤を多量に含有
するオレフィン系樹脂のマスターベレット、(B)着色
用のオレフィン系樹脂の4レツトならびに(C)難燃化
剤および充填剤を含有しないオレフィン系樹脂のベレッ
トをトライブレンドさせることを特徴とするオレフィン
系樹脂混合物の製造方法に関するものでアシ、着色むら
のない均一な表面外観を有する成形物を得るだめの混合
物を提供することを目的とするものである。
〔■〕発明の背景 現在、着色された成形物を射出成形法または押出成形法
によって製造するさい、顔料が多量に配合されたマスタ
ーベレットを10ないし30倍に稀釈させる方法が広く
行なわれている。また、このようなマスクベレットを用
いる方法はメルクや炭酸カルシウムなどの充填剤や難燃
化剤を使用する系においても利用され、多量に配合され
た充填剤および/または難燃化剤のマスターベレットを
使って2〜20倍に稀釈させることによって所定の性能
を有する成形物を得るための混合物が製造されている。
しかし、このような充填剤および/または難燃化剤を用
いたマスターベレットの場合、着色された成形物を製造
するさいに顔料(着色剤)を含有するマスク−にレッド
と併用すると、顔料の分散が悪く、成形物に着色むらが
発生するという問題がおった。このような点を改良する
だめにあらかじめ所定量の着色剤、所定量の難燃化剤お
よび/−!たは充填剤になるようにマスターベレットを
使用してさらに混練を行なう方法あるいは最初から計量
された難燃化剤、充填剤および顔料を使った着色された
ベレットを使用する方法が行なわれている。しかしなが
ら、このような方法では混練の費用がかかシすぎ、コス
トアップの原因となシ、マスターにレットを用いるメリ
ットが失なわれてしまう。
[I[1)発明の構成 以上のことから、本発明者らは充填剤および/まだは難
燃化剤が多量に配合されたマスター(レットを使って均
一な表面外観を有する着色された成形物を得る方法上し
て種々探索した結果、(A) あらかじめ着色された難
燃化剤および/″!。
たは充填剤を多量に含有するオレフィン系樹脂のマスタ
ーベレット〔以下[−!ルット(1)ト云う〕 (B) 着色用のオレフィン系樹脂のマスター波レッド
〔以下[−2レツド(2)と云う〕ならびに (C) 難燃化剤および充填剤を含有しないオレフィン
系樹脂の被レット〔以下「ベレット(3)ト云う〕 をトライブレンドさせることを特徴とするオレフィン系
樹脂混合物の製造方法が、 着色むらのない、均一な表面外観を有する成形物が得ら
れる混合物の製造方法であることを見出し、本発明に到
達した。
〔■〕発明の効果 本発明によるオレフィン系樹脂混合物の製造方法は下記
のごとき効果を発揮する。
(1)得られる成形物の顔料の分散が均一であり、着色
むらがなく、シだがって表面外観にすぐれている。
(2) マスター被レットのトライブレンドであるため
、混合コストが安価である。
(3)成形物の性能(たとえば、剛性および耐衝撃性の
ごとき機械的強度、難燃性能)を容易に変化させること
ができるばかりでなく、これらの性能が均一に発揮され
る成形物を得ることができる0 本発明の方法によって得られる混合物の成形物は上記の
ごとき効果を発揮するために多方面にわたって利用する
ことができる。代表的な成形物を下記に示す。
(1) テレビ、ビデオ、冷蔵庫などの家電製品の部品 (2)電子機器(たとえば、コンピューター)などの各
種部品 (3) ドアライナー、ピラーなどの自動車の各種部品 〔■〕発明の詳細な説明 (A) オレフィン系樹脂 本発明のベンツ) (1)、ペレット(2)お、]: 
’Q: 被レット(3)を製造するために使用されるオ
レフィン系樹脂としては、エチレンの単独重合体または
プロピレンの単独重合体、エチレンとプロピレンとの共
重合体エチレンおよび/またはプロピレント炭素数が多
くとも12個の他のα−オレフィンとの共重合体(α−
オレフィンの共重合割合は多くとも20重量%)ならび
にエチレンと酢酸ビニル、アクリル酸エステルおよびメ
タアクリル酸エステルのごときビニル化合物との共重合
体(ビニル化合物の共重合割合は多くとも50モル係、
好ましくは多くとも40モル%)があげられる。これら
のオレフィン系樹脂のメルトインデックス(JISK−
6760にしたがい。温度が190℃および荷重が2.
16 kgの条件で測定、以下1−M、 I Jと云う
)またはメルトフローインデックス(JIS K−67
58にしたがい、温度が230℃および荷重が216k
gの条件で測定、以下「MFIJと云う)が0.01〜
1.00g71.0分のものが好ましく、特に0.02
〜80g/10分のものが好適でおる。M、1.fたは
MFIが0.01,9710分未満のオレフィン系樹脂
を使用するならば、得られる混合物の成形性がよくない
。一方、100g710分を越えたオレフィン系樹脂を
用いると、得られる成形物の機械的特性が低い。さらに
、低密度(0,900g/cm3)ないし高密度(0,
980g/cm3)のエチレン単独重合体もしくはエチ
レンと少量の前記α−オレフィンとの共重合体あるいは
プロピレン単独重合体またはゾロピレンとエチレンおよ
び/もしくは他のα−オレフィンとのランダムもしくは
ブロック共重合体が望ましい。
これらのオレフィン系樹脂は遷移金属化合物と有機アル
ミニウム化合物とから得られる触媒系(いわゆるチーグ
ラー触媒)、担体(たとえば、シリカ)にクローム含有
化合物(たとえば、酸化クローム)などを担持させるこ
とによって得られる触媒系(いわゆるフイリッン0ス触
媒)またはラジカル開始剤(たとえば、有機過酸化物)
を用いてオレフィンを単独重合または共重合することに
よって得られる。
さらに、本発明においては、これらのオレフィン系樹脂
に少なくとも一個の二重結合を有する化合物(たとえば
、不飽和カルボン酸、−塩基カルボン酸、ビニル7ラン
化合物)をグラフト重合することによって得られる変性
Iリオレフィンも含まれる。
これらのオレフィン系樹脂および変性ポリオレフィンに
ついては、それらの製造方法はよく知られているもので
ある。
(B) 充填剤 また、本発明によって得られる充填剤は無機充填剤と有
機充填剤とに大別される。これらの無機充填剤および有
機充填剤は合成樹脂およびゴムに通常使われているもの
である。無機充填剤としては、その化学組成がアルミニ
ウム、銅、鉄および銀ならびにこれらを主成分とする合
金などの金属ならびに酸化アルミニウム、けい酸アルミ
ニウム、チタン酸バリウム、コロイダルンリカ、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化鉄、ア
スベスト、カーボンブラック、グラファイト、シラスバ
ルーン、フライアッシー、カラス繊維、けい酸リチウム
・アルミニウムクレー、マイカ、シリカ、けい石、けい
藻土、シリコンカーバイト、メルク、アスベスト、酸化
ジルコニウム、けい酸ジルゴニウム、二硫化モリブデン
、酸化チタンおよびガラス球のごとき化合物、複塩およ
びこれらの混合物などがあげられる。また、有機充填剤
としては、その素質が球状フェノール、リンター、リネ
ン、絹、ビスコース、ポリアセテート、ポリアミド繊維
、ポリエステル繊維、ビニロン繊維、木粉、古紙、モミ
ガラ、ジュート、コルク粉および繊維ブロックがあげら
れる。これらの充填剤の形状は粉末状(たとえば、炭酸
カルシウム)、平板状(たとえば、マイカ)、針状(た
とえば、アスベスト)、球状(たとえば、ガラス球)、
繊維状物(各種繊維)および繊維状物(たとえば、ガラ
ス繊維マット)に大別される。無機充填剤のうち、粉末
状物、平板状物および球状物の大きさは、径が1咽以下
のものが好ましい。また、有機充填剤では、12メツン
ユパスのものが望ましく、と9わけ45メツシーノソス
のものが好適である。さらに、有機まだは無機の繊維状
物では、径が1〜500ミクロンであ勺、長さが01〜
6岨のものが好ましい。
(C) 難燃化剤 さらに、本発明において使われる難燃化剤はハロケ゛ン
含有有機化合物、酸化アンチモンおよび含水無機物質に
大別される。
ハロゲン含有有機化合物の代表例としては、無水テトラ
クロロフタル酸、塩素化パラフィン、塩素化ビスフェノ
ールA1臭素化ビスフエ゛ノールS1塩素化ジフエニー
ル、臭素化ジフェニール、塩素化ナフタリン、塩素化ポ
リエチレン、トリス(β−クロロエチル)ホスフェート
およびトリス(ジブロモブチル)ホスフェートがあげら
れる。
また、酸化アンチモンは前記ノ・ロケ゛ン含有有機化合
物の難燃化助剤として一般に用いられているものである
。代表例としては、三酸化アンチモンおよび五酸化アン
チモンがあげられる。
これらの・・ロケ゛ン含有有機化合物および酸化アンチ
モンは前記゛便覧、ゴム・プラスチック配合薬品″など
によってよく知られているものである。
さらに、含水無機物質は成形時において水分を発生しな
いが、それ以上の温度(300℃以上)の温度において
水分を発生するものでアシ、真比重はJO〜5.0であ
る。特に、結合水量を10〜80重量係含有するものが
好適である。含水無機物質の代表例は周期律表のIA族
およびI[lB族の金属およびそれらの金属を含む塩の
水和物である。
該含水無機物質としては、水酸化マグネシウム、水酸化
カルシウム、水酸化アルミニウム(At203・n H
2O) 、水和石膏、カホリンクレー、炭酸カルシウム
、ハイドロタルサイト、塩基性炭酸マグネシウム、ホウ
酸マグネシウム、沈降性硫酸バリウムなどのように分子
内に水分を有する化合物があげられる。これらの含水無
機物質は水に対して難溶性であり、100cCの水に対
する溶解度は20℃の温度において、一般には10.9
以下であり、1y以下が望ましく、とりわけ01.9以
下が好適である。好適な含水無機物質としては、水酸化
アルミニウム、水利石膏、水酸化マグネシウム、炭酸カ
ルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、沈降性硫酸マグネ
シウムおよびカルシウムがあげられる。
の)顔料 また、本発明において用いられる顔料(着色剤)は合成
樹脂およびゴムの業界において通常使われているもので
あシ、亜鉛華1群青および酸化チタンに代表される無機
顔料ならびにアンスラキノン系およびフタロシアン系化
合物に代表される有機染・顔料に大別されるものである
。これらの染・顔料については、゛プラスチックおよび
ゴム用添加剤実用便覧″(化学工業社、昭和45年8月
発行)、″染料・顔料総合カタログ″(日本チ・くガイ
ギー社、77年10月発行)、パプラスチックス エー
ジ エンサイクロイブイア I 969 ”〔プラスチ
、クス エージ社、昭和43年10月発行、以下「文献
(3)」と云う〕、日本顔料技術協会綿゛顔料便覧″(
誠文堂新光社、昭和34年発行)などにおいて知られて
いるものである。これらの染・顔料のうち、文献(3)
の第216頁の第1表(「各種プラスチックに対する染
・顔料の適性および特性」)の「染・顔料のプラスチッ
ク適性」の欄の軟質ポリエチレン、硬質ポリエチレンお
よヒポリプロピレンの項において、それぞれ2ないし5
と記載されているものが好ましく、とりわけ3(普通)
ないし5(きわめて良)と記載されているものが好適で
ある。
(E)−!!レッ ド(1) 本発明において使用される被レッド(1)を製造するに
あたり、難燃化剤として前記ノ・ロケ゛ン含有有機化合
物および酸化アンチモンからなる波レッドを製造する場
合では、ノ・ロケ゛ン含有有機化合物と酸化アンチモン
の組成割合は、ノ・ロケ・ン含有有機化合物は一般には
20〜60重量%であり、20〜55重量%が好ましく
、特に20〜50重量%が好適である。また、酸化アン
チモンは通常10〜40重量%であり、10〜35重量
%が望ましく、とりわけ10〜30重量%が好適である
。これらの組成剤の範囲でも、それらの総量は25〜3
0重量%であり、30〜80重@係が好ましい。
まだ、含水無機物質を難燃化剤として用いる場合では、
その組成割合は一般には20〜80重i%であシ、25
〜80重量%が望ましく、とりわけ30〜80重量%が
好適である。これらの難燃化剤の総量がいずれも下限未
満では、マスター浸レットの稀釈倍率が低下し、該ぜレ
ット(])を製造する効果が乏しい。一方、上限を越え
ると、ぜレット(1)を製造することが困難になる。
また、充填剤を含有するにし、ト(1)を製造する場合
では、充填剤の組成割合は通常30〜90重量%であり
、35〜90重量%が好ましく、特に40〜90重量%
が好適である。充填剤の組成割合が下期未満でも上限を
越える場合でも、前記と同様な理由によって望ましくな
い。
本発明のにレッド(1)の重要な点は難燃化剤および/
または充填剤を含有するマスター被レッドのほかに、前
記の顔料によって着色されていることが必要である。か
シに、顔料を配合しないマスターベレットを使用して成
形物を製造すると、成形物の表面に着色むらを生じ、表
面外観が不均一なために好ましくない。
該被レット(1)を製造するにあたり、配合(添加)さ
れる着色剤の種類については後記のベレット(2)に添
加される着色剤と同種のものを使用すればよい。また、
配合量についても後記のベレット(2)中に配合される
着色剤の配合量、ならびに混合物を製造するさいに波レ
ッド(1)および被レット(2)ノ混合割合によって異
なるが、一般には少なくとも01重量%である。該ベレ
ット(1)中に占める着色剤の組成割合が01重量%未
満では、最終製品である成形物の表面に着色むらを生じ
る。なお、ベレット(1)中に占める難燃化剤、充填剤
および着色剤の組成割合はそれらの合割量として多くと
も92重量%である。合計量として92重量%を越えて
被レット(1)の製造を試みると、製造が困難となる。
(F″)−2レツ ド(2) また、本発明において使われるにレット(2)はオレフ
ィン系樹脂の分野において使用されている着色用マスタ
ーベレットと同様に製造すればよく、その配合量も成形
物の使用目的および被レット(2)の稀釈率によって異
なり、特に限定されるものではない。
(G) ベレット(3) さらに、本発明において用いられる波レッド(3)は難
燃化剤および充填剤を本質的に含有しないものである。
しかし、後記の添加剤をあらかじめ配合させてもよい。
(H) 各ベレットの製造 以上のにレッ) (11、−eレット(2)およびぜレ
ット(3)は以上の物質(着色剤、充填剤、難燃化剤)
を均一に配合させることによって製造することができる
が、混合物の使用目的により、一般にオレフィン系樹脂
に使われている光(紫外線)、熱およびオゾンに対する
安定剤、滑剤、加工性改良剤、可塑剤、帯電防止剤およ
び電気的特性改良剤のごとき添加剤を配合することもで
きる。
それぞれのベレットを製造するには、オレフィン系樹脂
の業界において一般に使われているヘンシェルミキサー
のごとき混合機を用いてトライブレンドしてもよく、バ
ンバリーミキサ−、ニーダ−、ロールミルおよびスクリ
ュ一式押出機のごとき混合機を使用して溶融混練するこ
とによって得ることができる。このさい、あらかじめト
ライブレンドし、得られる組成物(混合物)を溶融混練
することによって均−状の組成物を得ることができる。
この場合、一般には溶融混練した後、Kレッド状物に成
形し、後記の成形に供する。
(リ 混合物の製造 本発明の混合物を製造するにはオレフィン系樹脂の業界
において一般に使われているタンブラ−2V型ブレンダ
ー、リボンブレンダーおよびヘンシェルミキサーのごと
き混合機を用いてトライブレンドすることによって得る
ことができる。混合時間は一般には05分以上でちるが
、60分以以上合したとしてもよシ均一な組成を有する
混合物を製造することができない。
該混合物を製造するにあたシ、波レット(1)ないしく
3)からなる混合物中に占めるベレ、/l)の混合割合
は通常5〜50重量%であり、5〜45重量%が望まし
く、とシわけ8〜40重量%が好適である。混合物中に
占める被レッド(1)の混合割合が5重量%未満では、
最終製品である成形物において期待される難燃性および
機械的強度を充分に発揮することが難しいばかシでなく
、着色むらが発生するだめに好ましくない。一方、50
重量%を越えると、稀釈倍率が低いだめにコスト的に問
題となる。また、波レット(2)の混合割合は1〜20
重量%であシ、2〜18重量%が好ましく、特に3〜1
5重量%が好適である。ベレット(2)の混合割合が1
重量−未満では、成形物に着色むらが発生する。一方、
20重量%を越えると、稀釈倍率が低いためにコスト的
に望ましくない。
このようにして得られる混合物中の難燃化剤および充填
剤の配合割合は合計量として1.5ないし30重量%で
ある。これらの配合割合が下期未満では、難燃性や機械
的特性を充分に発揮する混合物が得られない。一方、上
限を越える場合では、マスターベレットの稀釈率が低下
し、コスト的なメリットがないばかシでなく、混合物の
加工性(成形性)がよくない。
(J) 成形物の製造 成形方法としては、押出成形法、射出成形法およびプレ
ス成形法があげられる。さらに、スタンピング法、真空
成形法などの成形法のごときオレフィン系樹脂の分野に
おいて一般に使われている成形法も適用してよい。
前記のにレットを製造する時に溶融混練させる場合でも
、該成形物を製造する場合でも、いずれも使用されるポ
リオレフィン系樹脂の軟化点以上の温度で実施しなけれ
ばならないが、300℃以上の温度で行なった場合、ポ
リオレフィン系樹脂の一部が熱劣化を生じることがある
。したがって、この温度以下で実施しなければならない
ことは当然のことでちる。
〔■〕実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において混合成分である被レ
ット(1) 、−?レッド(2)およびベレット(3)
はそれぞれ下記の方法によってあらかじめ製造したもの
を使用した。
〔(4) 被レット(1)の製造〕 MFIが8.0.9/1(1分であるプロピレン単独重
合体55重量部、30重量部のデカブロモビスフェノー
ルA(難燃化剤として)、平均粒径がミクロンである三
酸化アンチモン(難燃化助剤として)15重量部および
1重量部のアセチレンブラック(比表面積 約60m2
/l、着色剤として)をスーツR−ミキサーを用いてあ
らかじめ5分間トライブレンドを行なった。得られた混
合物をベント付二軸押出機(口径 75薦)を用いて樹
脂温度が210℃の条件で溶融混練しながらマスターベ
レット〔以下[MB(8)と云う〕を製造した。
また、上記MB(A)を製造するさいに着色剤であるア
セチレンブラックを混合しなかったほかは、MB(〜と
同様にトライブレンドおよび溶融混練することによって
マスター梗レットC以下rMn(B)Jと云う〕を製造
した。
さらに、オレフィン系樹脂上して、M、Lが4.0,9
/10分である高密度ポIJ エチレン(密度0、95
017cm3) 45重量部、20重量部の塩素化−9
エチレン(原料ポリエチレンの平均分子量約20万、塩
素含有量 約30重量%、難燃化剤として)、20重量
部の塩素化パラフィン(平均分子量 1.]、OO,塩
素含有量 70重量%、難燃化剤として)、MB(A)
を製造するさいに使った三酸化アンチモン15重量部お
よび前記MB(4)を製造するさいに着色剤として用い
たアセチレンブラック1重量部をMB(A)の場合と同
様にトライブレンドを行なった。得られた混合物を前記
の二軸押出機を使用して樹脂温度が190℃の条件で溶
融混練しながらマーク−啄レット〔以下rMB(C)J
 ト云う〕を製造した。
また、エチレンの含有量が15重量%であるプロピレン
−エチレンブロック共重合体(MF130.9/10分
、オレフィン系樹脂として)50重量部250重量部の
タンク(アスペクト比 7゜平均粒径 3ミクロン、充
填剤として)および着色剤として0.75重量部の群青
をMB(A)と同じ条件でトライブレンドおよび溶融混
練を行ない、マスターパンチ〔以下「M’B(D月と云
う〕を製造し7だ。
さらに、MB(D)を製造するさいに充填剤として使っ
だタルクのかわりに、平均粒径が2ミクロンである重質
炭酸カルシウムを80重量部、20重量部ノゾロビレン
ーエチレンブロック共重合体および0.75重量部の群
青を用いたほかは、MB(D)と同様にトライブレンド
および溶融混練を行ない、マスターパッチ〔以下rM、
B(F))Jと云う〕を製造した。
まだ、上記M B (E)を製造するさいに着色剤とし
て使用した群青を用いなかったほかは、MB(E)と同
U条件でトライブレンドおよび溶融混線を行ない、マス
ターベレット〔以下「MB(F)」と云う〕を製造した
[(B) −”レット(2)の製造」 オレフィン系樹脂として■゛■が8.0!j/10分で
あるプロピレン単独重合体90重量部および前記MB(
A)を製造するさいに用いたアセチレンブラック10重
量部をスー・!−ミキサーを使用して2分間トライブレ
ンドを行なった。得られた混合物をベント付二軸押出機
(口径 35爺)を使って樹脂温度が220℃の条件で
溶融混練しながらマスター4レツト〔以下1−MM)j
と云う〕を製造した。
また、オレフィン系樹脂としてM、Lが4」9710分
である高密度ポリエチレン(密度0.950g/cm3
)を使用したほかは、MB(I)と同様にトライブレン
ドおよび溶融混線を行ない、マスターはレット〔以下r
MB(II)Jと云う〕を製造した。
さらに、前記MB(r)を製造するさいに着色剤として
用いたアセチレンブラックのかわシに、前記M B (
D)を製造するために使った群宵を8重量部および92
重量部のプロぎレン単独重合体をMB(I)と同様な条
件でトライブレンドおよび溶融混練を行ない、マスター
波レッド〔以下「MB(2)」と云う〕を製造した。
〔(C)(レット(3)の製造〕 オレフィン系樹脂として、密度が0.900g/Crn
3であるプロピレン単独重合体CMF■4.oEI/】
0分、以下「pp(a)lと云う〕、エチレンの含有量
が155重量部あるプロピレン−エチレンブロック共重
合体[MFI 4..2 &/10分、以下rpp(b
)jと云う〕および密度が0.950 g/ cm’で
あるエチレン系重合体[M、L 20.!i’/10分
以下「HDPEJと云う〕を使用した。これらのオレフ
ィン系樹脂をベント付二軸押出機(口径75咽)を使用
し、pp(a)およびpp(b)の場合では樹脂温度が
230℃、まだHDPIUの場合では樹脂温度が200
℃の条件でベレットを製造した。
実施9111〜5.比較例 1〜4 以上のようにして製造されたベレツ+l)、−2レツド
(2)およびベレット(3)をそれぞれ第1表に示され
る配合量であらかじめタンブラ−を使用して10分間混
合(トライブレンド)を行なった。得られた各混合物を
型締圧が80トンの射出成形機(オープンノズルタイプ
、フルフライトスフ1ツユ−)を用いて長さが120 
am +幅が120晒、簡さが70調および厚みが2−
の箱を成形した(樹脂温度 200℃)。得られた成形
物の外観を観察し、着色むらの判定を行なった。結果を
第1表に示す。なお、第1表の「成形物の外観の判定結
果」の欄において下記のように示す。
○ 着色むらなし、外観良好 Δ 部分的に着色むらあり × 全面にわたシ着色むららり 実施例3および実施例4によって得られた各混合物中の
それぞれの混合成分の混合割合が全く同一になるように
5分間スーパーミキサーを使ってトライブレンドを行な
った。得られた各混合物を前記の二軸押出機を使用して
樹脂温度が230℃の条件で溶融混練しながら被レット
(混線物)を製造した(比較例5.比較例6)。
このようにして得られた各被レットならびに実施例3お
よび実施例4によって得られた各混合物を曲げ弾性率(
ASTM D−790にしたがって測定)、アイゾツト
衝撃強度(ASTM D−256にしたがい、ノツチ付
で測定)、曲げ強度(ASTMD−790にしたがって
測定)および引張強度(ASTM D−638にしたが
って測定)を測定するための試片を製造し、と五らの測
定を行なった。それらの結果を第2表に示す。なお、い
ずれの試片の表面も着色むらがなく、外観が良好であっ
た。
第2表 1)比較例5は実施例3と各混合成分の混合割合が同一
の混線物 2)比較例6は実施例4と各混合成分の混合割合が同一
の混線物 3)kg・Crn/Crn 以上の結果から、本発明の方法によって得られる混合物
は各混合成分の混合割合が同一になるように直接混練さ
せることによって得られる混線物と機械的強度がほぼ同
一であるのみならず、成形物の外観も良好であシ、かつ
混線に要する費用も低減することができるだめにコスト
の削減をはかることかできることは明らカムである。
特許出願人 昭和電工株式会社 代理人 弁理士菊地精−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 難燃化剤および/または充填剤を多量に含むマスターベ
    レットを用いて着色されたオレフィン系樹脂混合物を製
    造する方法において、 囚 あらかじめ着色された難燃化剤および/またけ充填
    剤を多量に含有するオレフィン系樹脂のマスタベレット
    、 (B) 着色用のオレフィン系樹脂のマスタベレット ならびに (C) 難燃化剤および充填剤を含有しないオレフィン
    系樹脂の4レツト をトライブレンドさせることを特徴とするオレフィン系
    樹脂混合物の製造方法。
JP12459283A 1983-07-11 1983-07-11 オレフイン系樹脂混合物の製造方法 Pending JPS6018529A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62146946A (ja) * 1985-12-19 1987-06-30 Chisso Corp ポリプロピレン組成物
JPS62146947A (ja) * 1985-12-19 1987-06-30 Chisso Corp ポリプロピレン樹脂組成物
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JPH02140252A (ja) * 1988-11-21 1990-05-29 Fuji Photo Film Co Ltd 感光材料用包装材料
JP2011501766A (ja) * 2007-09-28 2011-01-13 ユニオン カーバイド ケミカルズ アンド プラスティックス テクノロジー エルエルシー 難燃性を向上させるためのバイモーダルフィラー系

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