JPH07100623B2 - 誘電体磁器組成物 - Google Patents

誘電体磁器組成物

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JPH07100623B2
JPH07100623B2 JP1193931A JP19393189A JPH07100623B2 JP H07100623 B2 JPH07100623 B2 JP H07100623B2 JP 1193931 A JP1193931 A JP 1193931A JP 19393189 A JP19393189 A JP 19393189A JP H07100623 B2 JPH07100623 B2 JP H07100623B2
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洋一 水野
晴司 長沢
直人 成田
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高誘電率を有する鉛系誘電体磁器組成物に関
する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 鉛系誘電体磁器組成物として、 Pb(Mg1/3Nb2/3(Zn1/2Nb2/3 (Fe2/31/3zO3
(但し、x+y+z=1) が特開昭59−54666号公報に開示されている。ここに開
示されている誘電体磁器組成物は比較的低温の780℃〜9
60℃で焼成できる。しかし、この誘電体磁器組成物の比
誘電率は6380〜11820であってさほど高くなく、絶縁抵
抗値、バイアス特性も良くない。
特開昭61−191559号公報には、前述の特開昭59−54666
号に開示されている誘電体磁器組成物に、0.01〜0.35重
量%の範囲でMgOを添加することが開示されている。こ
のMgOを添加した誘電体磁器組成物の焼成温度は870℃〜
1000℃であり、比誘電率は6500〜9010である。
ところで、コンデンサの小型化を達成するためには、誘
電体磁器組成物の比誘電率は大きいことが必要であり、
誘電体磁器組成物の絶縁抵抗が高いことが望ましい。ま
た、焼成温度が高いとPbOの蒸発量が多いため特性値に
バラツキが生じたり、過大な設備を必要としたり、高価
なPdを固溶させた電極を用いる必要が生じるため、焼成
温度はできるだけ低い方が望ましい。
そこで、本発明の目的は、850℃以下の温度で焼成する
ことが可能であり、且つ10000以上の比誘電率を有し、
且つ25℃における抵抗率が1011Ω・cm以上、150℃の抵
抗率が1010Ω・cm以上であり、且つtanδが3%以下で
ある誘電体磁器組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本発明は、100重量部の主成
分と、0.25〜0.5重量部の副成分としてのMgOとから成
り、前記主成分は、 [Pb(Mg1/3Nb2/3)O3− [Pb(Zn1/3Nb2/3)O3− [Pb(Fe2/31/3)O3− [PbZrO3 (但し、aは0.5〜0.7、bは0.15〜0.35、cは0.05〜0.
15、dは0.025〜0.15を満足する数値)から成ることを
特徴とする誘電体磁器組成物に係わるものである。
上記組成式において、Pbは鉛、Mgはマグネシウム、Nbは
ニオブ、Znは亜鉛、Feは鉄、Wはタングステン、Zrはジ
ルコニウム、Oは酸素、a、b、c、dはモル比を示す
数値である。
なお、前記主成分に対して0.3モル%以下の範囲でMnO2
(酸化マンガン)を添加することが望ましい。
[作 用] 本発明の誘電体磁器組成物は、 Pb(Mg1/3Nb2/3)O3と、 Pb(Zn1/3Nb2/3)O3と、 Pb(Fe2/31/3)O3と、 PbZrO3と の4成分を含み、更にMgOを含むので、低温焼成が可能
となると共に、高い誘電率と更に高い抵抗率とをること
が可能になる。
MnO2を添加すると、絶縁抵抗(抵抗率)が高くなる。
[実施例] 次に、本発明の実施例(比較例も含む)を説明する。
実施例及び比較例の誘電体磁器組成物は第1表に示す組
成を有する。第1表において、主成分組成比のa、b、
c、dの欄には、 [Pb(Mg1/3Nb2/3)O3− [Pb(Zn1/3Nb2/3)O3− [Pb(Fe2/31/3)O3− [PbZrO3 で示される主成分の組成式におけるa、b、c、dの値
が示され、MgO過剰添加量の欄には100重量部の主成分に
対する副成分としてのMgOの量が重量部で示され、MnO2
添加量の欄には主成分に対するMnO2の添加量がモル%で
示され、Aサイト/Bサイトの欄には主成分をABO3のプロ
ブスカイト構造式で示し、AサイトをPb、BサイトをM
g、Nb、Zn、Fe、W、Zrとした時のA/Bがモル%で示され
ている。
試料No.1に従う誘電体磁器組成物即ち、 [Pb(Mg1/3Nb2/3)O30.70− [Pb(Zn1/3Nb2/3)O30.175− [Pb(Fe2/31/3)O30.10− [PbZrO30.025 の100重量部の主成分と0.33重量部のMgO(副成分)とか
ら成る組成物を得る時には、まず、 MgO、ZnO、ZrO2、Nb2O5、Fe2O3、WO3をそれぞれ秤量
し、これ等の原料をポリエチレン製ポットに入れ、ここ
にエタノールを添加し、ZrO2のボールを用いて湿式混合
し、これを1000℃の温度で2時間仮焼した。
次に、この仮焼物をボールミルで粉砕し、これにPb3O4
の粉末を配合し、この配合物をボールミルによって湿式
混合した後、740℃の温度で3時間仮焼して仮焼原料を
得た。
次に、この仮焼原料をボールミルによって湿式粉砕し、
乾燥した後、有機バインダーを加えて造粒し、この造粒
物を直径9.8mm、厚さ0.6mmの円板状に500kg/cm2の圧力
で加圧成形して成形物を得た。
次に、この成形物をジルコニアセッター上に載せて空気
中で850℃の温度で焼成した。
次に、焼成後の磁器素体の両主面に銀ペーストを塗布し
て焼付けることによって一対のコンデンサ電極を作り、
25℃における比誘電率ε、25℃におけるtanδ、25℃
における抵抗率ρ25、150℃における抵抗率ρ150を測定
したところ、εは12200、tanδは0.19、ρ25は5.0×1
011Ω・cm、ρ150は1.5×1010Ω・cmであった。
なお、比誘電率ε、tanδは、周波数1kHz、電圧1V
(実効値)、温度25℃の条件で測定した。
また、抵抗率は、コンデンサに100Vの電圧を20秒間印加
した後に抵抗値を求め、この抵抗値から算出した。
試料No.2〜25においても、主成分の組成式におけるa、
b、c、d又は副成分のMgOを変えた他は、試料No.1と
同一の方法で磁器コンデンサを作り、同一の方法で特性
を測定したところ、第2表に示す結果が得られた。但
し、試料No.25の焼成温度は850℃とした。
また、請求項2に従う誘電体磁器組成物を得るために、
試料No.26〜29に示すようにMnO2を添加し、試料No.1と
同一の方法で磁器コンデンサを作り、同一の方法で電気
的特性を測定した。なお、MnO2はMgO、ZnO、Nb2O5、Fe2
O3、WO3と同時に仮焼した。
第1表及び第2表から明らかなように、本発明に従う誘
電体磁器組成物によれば、比誘電率εrが10000以上、t
anδが3%以下、25℃の抵抗率ρ25が1011Ω・cm以上、
150℃の抵抗率ρ150が1010Ω・cm以上の電気的特性を得
ることができる。また、1000℃以下での焼成が可能にな
る。
一方、本発明の組成範囲に属さない試料No.4、6、7、
8、13、16〜21、23、28は上記の所望特性を得ることが
できない。従って、これ等は本発明の比較例である。
次に各成分の限定理由を説明する。
aが0.5よりも小さいと、試料No.16〜21に示すように、
比誘電率が10000よりも小さくなるか又は焼結しない。
一方、aが0.7の場合には試料No.1に示すように比誘電
率が10000よりも大きくなるがaがこれよりも大きくな
ると比誘電率が低下する。従って、aの好ましい範囲は
0.5〜0.7である。
bの値が0.15の場合には試料No.5に示すように所望の特
性を得ることができるが、bの値が0.15未満の場合には
比誘電率が10000未満になる。また、bの値が0.35の場
合には試料No.14に示すように所望の特性を得ることが
できるが、bの値がこれよりも大きくなると試料No.1
7、19、20、21に示すように所望の特性を得ることがで
きなくなる。従って、bの好ましい範囲は0.15〜0.35で
ある。
cの値が0.05及び0.15の場合には試料No.31、32に示す
ように所望の特性を得ることができるが、試料No.23に
示すようにMnO2を含有しない場合においてcが0.2にな
ると、150℃の抵抗率が所望特性よりも悪くなる。また
cが0.05よりも小さくなると、低温焼成が不可能にな
る。従って、MnO2を含有しない場合のcの好ましい範囲
は0.05〜0.15である。一方、MnO2を含有する場合には、
試料No.29に示すようにcを0.20とすることができる。
dの値が0の場合は試料No.4に示すように比誘電率が10
000未満となるが、dの値が0.025の場合は試料No.1に示
すように所望特性を得ることができる。またdの値が0.
15の場合には試料No.5に示すように所望特性を得ること
ができるが、dの値が0.2よりも大きくなると比誘電率
が目標値よりも大幅に小さくなる。従って、dの好まし
い範囲は0.025〜0.15である。
MgOの過剰添加量が0.15重量部の場合には試料No.7に示
すよう所望特性を得ることができないが、0.25重量部に
なると試料No.8に示すように所望の特性を得ることがで
きる。また、MgOの量が5重量部の場合は試料No.12に示
すように所望特性が得られるが0.75重量部になると試料
No.13に示すように比誘電率、150℃の抵抗率が所望特性
よりも悪くなる。従って、MgOの好ましい範囲は0.25〜
0.50重量部である。
MnO2の添加量が零の場合であっても所望の特性が得られ
る。しかし、試料No.26、27、29に示すように0.5モル%
以下の範囲で添加すると、抵抗率が高くなる。なお、試
料No.28に示すようにMnO2が1.0モル%になると比誘電率
が10000よりも小さくなる。従って、MnO2の好ましい添
加量は0.5モル%以下である。
Aサイト/Bサイトの比は抵抗率の低下を防止する観点か
ら1.01〜1.04の範囲にすることが望ましい。
[変形例] 本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば
次の変形が可能なものである。
(1) 実施例では焼成温度が820℃及び850℃である
が、約700℃〜1000℃の範囲の種々の温度にすることが
できる。
(2) 主成分の原料を酸化物以外の炭酸化物、水酸化
物等にすることができる。
(3) 積層コンデンサにも適用可能である。
[発明の効果] 各請求項の発明によって850℃以下で焼成可能であり、
比誘電率が10000以上、tanδが3%以下、25℃の抵抗率
が1011Ω・cm以上、150℃の抵抗率が1010Ω・cm以上の
誘電体磁器組成物を提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】100重量部の主成分と、0.25〜0.5重量部の
    副成分としてのMgOとから成り、 前記主成分は、 [Pb(Mg1/3Nb2/3)O3− [Pb(Zn1/3Nb2/3)O3− [Pb(Fe2/31/3)O3− [PbZrO3 (但し、aは0.5〜0.7、bは0.15〜0.35、cは0.05〜0.
    15、dは0.025〜0.15を満足する数値) から成ることを特徴とする誘電体磁器組成物。
  2. 【請求項2】100重量部の主成分と、0.25〜0.5重量部の
    副成分としてのMgOと、前記主成分に対して0.3モル%以
    下のMnO2とから成り、 前記主成分は、 [Pb(Mg1/3Nb2/3)O3− [Pb(Zn1/3Nb2/3)O3− [Pb(Fe2/31/3)O3− [PbZrO3 (但し、aは0.5〜0.7、bは0.15〜0.35、cは0.05〜0.
    20、dは0.025〜0.15を満足する数値)から成ることを
    特徴とする誘電体磁器組成物。
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