JPH07100604B2 - ネオン、ヘリウムの製造方法 - Google Patents

ネオン、ヘリウムの製造方法

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JPH07100604B2
JPH07100604B2 JP21551586A JP21551586A JPH07100604B2 JP H07100604 B2 JPH07100604 B2 JP H07100604B2 JP 21551586 A JP21551586 A JP 21551586A JP 21551586 A JP21551586 A JP 21551586A JP H07100604 B2 JPH07100604 B2 JP H07100604B2
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喬 吉田
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B23/00Noble gases; Compounds thereof

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Separation By Low-Temperature Treatments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は空気液化分離プロセスの副生ガスとしてネオン
(Ne)およびヘリウム(He)を製造する方法に係り、吸
着法により効率よく、かつ高純度のガスを得る方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
空気を液化精留によって酸素(O2)、窒素(N2)、アル
ゴン(Ar)を製造する際、通常はN2より沸点の低いHe、
Ne、水素(H2)等は凝縮されないガスとしてN2ガスと共
に放出される。この放出ガスの組成は、数100〜数1000p
pm程度のNeと、その約1/3量のHeおよび少量のH2を含むN
2ガスであり、空気液化分離プロセスの副生ガスとしてN
e、Heを採取する場合は、この放出ガスが原料とされ
る。
従来は圧力約5kgf/cm2Gで空気液化分離プロセスより放
出されるガスを大気圧の液体N2で冷却することにより大
部分のN2を凝縮分離し、Ne40〜50mol%、He20〜25mol
%、H23〜5mol%残りN2の濃縮ガスを得る。ついでこの
濃縮ガス中のH2を過剰のO2で接触燃焼せしめた後、未凝
縮N2および余剰O2を低温吸着等の手段により除去してNe
−He2成分系ガスを得、これをNeの液化点付近の温度下
で深冷分離するか、液体N2程度の温度下で吸着分離して
Ne、Heをそれぞれ採取していた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記したように、従来の方法によると、プロセスが複雑
となるばかりか、深冷法によった場合、20K程度の低温
度が必要なことから技術的な困難性があるし、熱損失の
問題点がある。
従って、技術的に容易な吸着法による分離が望まれる
が、従来の吸着法では、Ne−He2成分系か、He−He−N2
の3成分系の混合ガスを原料とせねばならないため、前
処理が必要であり、しかも原料をほぼ一定とせねばなら
ない、パージに高価なNeを必要とする等の不都合がある
ばかりか、高純度の製品が得難い欠点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記した問題点を解決するため、空気液化分離
プロセスから得られるNe−He−H2−N24成分系の混合ガ
スを液体N2付近の温度下で吸着分離し、高純度のNe、He
を容易に採取きるようにしたものであり、その特徴は空
気液化分離プロセスより導出されるNe、HeおよびH2を含
むN2ガスを液体N2で冷却し、大部分のN2を凝縮除去して
N2およびH2を含むNe、He濃縮ガスとする工程と、得られ
た濃縮ガスを活性炭等の吸着剤が充填され、かつ−50℃
以下の一定温度に冷却れた吸着管の入口端から導入し、
出口端からHeを導出させる工程と、該工程下で濃縮ガス
中のHeを少なくとも5mol%吸着管内に残留せしめて濃縮
ガスの導入を停止する工程および前記温度を維持しつつ
置換ガスを入口端より導入し、出口端より順次導出され
るHe、Neを分別、採取する工程とからなることにある。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例を説明すると、空気液化分離プ
ロセスの例えば主凝縮器より導出されるN2ガスあるいは
液体N2貯槽の気化ガスを液体N2により冷却する。この導
出ガスは数100〜数1000ppm程度のNeとその約1/3量のH
e、少量のH2を含むN2ガスであり、約5kgf/cm2Gで導出さ
れ大気圧の液体窒素で冷却されることにより大部分のN2
が凝縮し、除去される。この結果、N2およびH2を含むN
e、Heの4成分系からなる濃縮ガスが得られる。
上記により得られた濃縮ガスはついで吸着分離される
が、図に示すような吸着装置が使用される。即ち、1は
断熱槽、2は該槽1に充填される冷却剤であり、例えば
液体N2が使用される。3は断熱槽1内に配設され、かつ
冷却剤2中に浸漬されて−50℃以下の一定温度に冷却保
持される吸着管であり、望ましくは長さ/直径の比率が
比較的大きく構成され、活性炭等の吸着剤が充填され
る。次に4は分析計、5,6はガス導入管、7はガス導出
管、8,9,10は分岐管であり、11〜15は切換弁、16は液体
N2導出弁である。
以上のような装置において、まず吸着管2内をHeで完全
に置換しておくか、又は真空排気した後、管5,弁11を介
して前記4成分系でなる濃縮ガスを吸着管3の入口端3a
より供給する。このとき切換弁12および切換弁14,15は
閉であるが、真空排気した場合は、切換弁13も当初は閉
じておき、所定圧に達したら開くようにする。
このように濃縮ガスを吸着管3内へ供給し続けると該管
3,出口端3bより純Heがガス導出管7に流出するので弁1
3,管8を介して採取する。この操作は、供給される濃縮
ガス中に含有されるHeの95mol%以下に相当する量が流
出するまで続けられる。即ち、吸着管3内に供給される
濃縮ガス中のHeが少なくとも5mo%該管3内に残留させ
た状態で弁11を閉じる。このときの吸着管3内における
ガス分布は、入口端3aより順にN2−H2−Ne−Heの4成分
共吸着部、H2−Ne−Heの3成分共吸着部、Ne−Heの2成
分共吸着部および純He吸着部に分れて形成される。
次に弁12を開き、管6を介して置換ガスを供給する。置
換ガスは、He以外のガスで前記操作時温度より沸点が低
いガスであれば任意であり、Ne、H2およびN2が使用でき
るが、実用的にはN2又はNeが使用される。いま、置換ガ
スとしてN2が供給されたとすると、前記ガス分布の各部
分で吸着および脱着が生じ、入口端3aよりそれぞれ純
N2、純H2、純Ne及び純Heの状態に整理され、出口端3bよ
り純He、純Neの順で流出する。この流出ガスは分析計4
によって該流出ガスの変化を検知し、切換弁13,14およ
び15を切換え、純Heは管8より、又純Neは管9よりそれ
ぞれ採取し、分析計4がH2を検知したら管10より放出す
る。
以上の説明から明らかなように、本発明によるNe、He製
造法は空気液化分離工程より導出する4成分系の混合ガ
スを、吸着分離することにより高純度のNe、Heを採取す
るものであるが、これを可能とした要因は、濃縮ガスの
供給を該濃縮ガス中のHeを少なくとも5mol%吸着管3内
に残留せしめて停止する工程と、吸着操作温度を維持し
た状態で置換ガスを入口端3aより供給する工程にある。
即ち、かかる工程の存在下吸着処理することにより所望
の効果が得られる知見に基づくものである。従って上記
した実施例の他以下に述べる方法によっても同様な効果
を得ることができる。
図において、吸着管3内をHeで完全に置換しておくか、
又は真空排気した後、弁13,14および15を閉、弁11を開
にして前記濃縮ガスを管5より供給する。上記実施例と
異なり、出口側の弁がいずれも閉じられていることか
ら、吸着管3内は加圧され、所望圧力例えば2.5kgf/cm2
Gに達したら弁11を閉にして供給を停止する。ついで温
度を保持しつつ弁13を開にし、一定圧まで減圧すること
により吸着管3内より純Heが流出するので管13より採取
する。ここで一定圧まで減圧した際、濃縮ガス中のHeを
少なくとも5mol%吸着管3内に残留せしめるようにする
ことが必要であり、例えば2.5kgf/cm2Gに加圧吸着し大
気圧まで減圧する。この操作は実質的には前記した実施
例における濃縮ガス中のHeを少なくとも5mol%吸着管3
内に残留せしめて濃縮ガスの供給を停止する操作と同じ
であり、減圧操作終了後における吸着管3内のガス分布
は入口端3aより順にN2−H2−Ne−Heの4成分共吸着部、
H2−Ne−Heの3成分共吸着部、Ne−Heの2成分共吸着部
および純He吸着部に別れて形成される。ついで弁12を開
いて置換ガス、例えばN2を供給すると、前記同様共吸着
部がそれぞれN2、H2、NeおよびHeの純に整理されるので
流出ガスを検知しつつ分別採取される。
尚、上記実施例では置換ガスとしてN2を使用している
が、H2、Neも使用でき、殊にNeを使用する場合は採取Ne
の一部が使用でき、しかも循環サイクルを形成すること
ができる。又置換ガスを供給する工程においては、吸着
管3出口部分は吸着操作時と同一温度を保持する必要が
あるが入口部分は昇温しても差支えない。
〔発明の効果〕
以上の如く、本発明によるNe、He製造方法は、吸着分離
操作の過程でHeが濃縮ガス中の少なくとも5mol%は吸着
管内に残留せしめて濃縮ガスの供給を停止するか、ある
いは減圧する工程をもち、脱着操作中も少なくとも吸着
出口部は吸着操作時と同一温度下で行なう特徴をもつも
のであるから、従来の製造法にない多くの作用効果をも
たらすものである。
まず従来の吸着法では、Ne−Heの2成分系、又はN2−Ne
−Heの3成分系のガスを原料ガスとせねばならないた
め、接触燃焼によるH2の除去、低温吸着によるN2、O2
除去が不可欠であったが、本発明方法では4成分系のガ
スを分離できるのでこのような予備処理が不要になる。
又従来法では分縮圧力、分縮温度が変化し、原料ガスの
組成が変化し、殊にN2含有率が大きく変化した場合は、
純度低下、収率低下をもたらすので組成を一定にせねば
ならないが、本発明方法では、組成変動があっても問題
はない。更には本発明方法によると極めて高純度の製品
が得られ、例えばNeの場合、不純物濃度は0.01vol%以
下であり、従来法の1/10〜1/100以下である。しかも純H
eと純Ne、純Neと純H2流出の中間に流出するHe−Ne混合
ガス、Ne−H2混合ガスの量が極めて少なく、又H2、N2
共吸着しているNeが全くないので製品収率が高い効果を
もつものである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明方法の一実施例を示す系統図である。 1……断熱槽、2……冷却剤、3……吸着管、4……分
析計

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気液化分離プロセスより導出されるネオ
    ン、ヘリウムおよび水素を含む窒素ガスを液体窒素で冷
    却し、大部分の窒素を凝縮除去して窒素および水素を含
    むネオン、ヘリウム濃縮ガスとする工程と、得られた濃
    縮ガスを活性炭等の吸着剤が充填され、かつ−50℃以下
    の一定温度に冷却された吸着管の入口端から導入し、出
    口端からヘリウムを導出させる工程と、濃縮ガス中のヘ
    リウムを少なくとも5mol%吸着管内に残留せしめて前記
    濃縮ガスの導入を停止する工程および前記温度を維持し
    つつ置換ガスを入口端より導入し、出口端より順次導出
    されるヘリウム、ネオンを分別採取する工程とからなる
    ことを特徴とするネオン、ヘリウムの製造方法。
  2. 【請求項2】前記置換ガスが窒素、水素、ネオン又はそ
    の混合ガスであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    記載のネオン、ヘリウムの製造方法。
  3. 【請求項3】空気液化分離プロセスより導出されるネオ
    ン、ヘリウムおよび水素を含む窒素ガスを液体窒素で冷
    却し、大部分の窒素を凝縮除去して窒素および水素を含
    むネオン、ヘリウム濃縮ガスとする工程と、得られた濃
    縮ガスを活性炭等の吸着剤が充填され、かつ−50℃以下
    の一定温度に冷却された吸着管の入口端から導入して加
    圧吸着せしめる工程と、前記吸着管内を一定圧まで減圧
    し出口端よりヘリウムを導出せしめると共に、濃縮ガス
    中のヘリウムを少なくとも5mol%吸着管内に残留せしめ
    る工程および前記温度を維持しつつ置換ガスを入口端よ
    り導入し、出口端より順次導出されるヘリウム、ネオン
    を分別採取する工程とからなることを特徴とするネオ
    ン、ヘリウムの製造方法。
  4. 【請求項4】前記減圧する一定圧が大気圧であることを
    特徴とする特許請求の範囲第3項記載のネオン、ヘリウ
    ムの製造方法。
  5. 【請求項5】前記置換ガスが窒素、水素、ネオン又はそ
    の混合ガスであることを特徴とする特許請求の範囲第3
    項又は第4項記載のネオン、ヘリウムの製造方法。
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