JPH07100304B2 - 研削砥石の製造方法 - Google Patents
研削砥石の製造方法Info
- Publication number
- JPH07100304B2 JPH07100304B2 JP2075931A JP7593190A JPH07100304B2 JP H07100304 B2 JPH07100304 B2 JP H07100304B2 JP 2075931 A JP2075931 A JP 2075931A JP 7593190 A JP7593190 A JP 7593190A JP H07100304 B2 JPH07100304 B2 JP H07100304B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- grindstone
- base material
- grinding wheel
- chips
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、主として球面形や山形等の異形研削面を有す
る研削砥石の製造方法に関する。
る研削砥石の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来は、金属母材の周面に、周方向に並べて、多数の砥
石チップを、金属母材との間及び隣接する砥石チップ間
に熱硬化型接着剤を介設して接着固定するようにしてい
る(実公昭52−313号公報参照)。
石チップを、金属母材との間及び隣接する砥石チップ間
に熱硬化型接着剤を介設して接着固定するようにしてい
る(実公昭52−313号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) 金属母材の周面に多数の砥石チップを熱硬化型接着剤に
より接着固定する場合、接着剤を加熱硬化する際に砥石
チップに金属母材との間の熱膨張差に起因した応力が作
用するもので、研削面が円筒形の平形研削砥石では砥石
チップ全体に応力が分散され易く砥石チップの亀裂を生
じないが、異形研削面を有する研削砥石では砥石チップ
に局部的な応力集中を生じ易くなって、砥石チップに亀
裂を生じてしまう。
より接着固定する場合、接着剤を加熱硬化する際に砥石
チップに金属母材との間の熱膨張差に起因した応力が作
用するもので、研削面が円筒形の平形研削砥石では砥石
チップ全体に応力が分散され易く砥石チップの亀裂を生
じないが、異形研削面を有する研削砥石では砥石チップ
に局部的な応力集中を生じ易くなって、砥石チップに亀
裂を生じてしまう。
この場合、常温硬化型接着剤で固定すれば砥石チップの
亀裂を生じないが、常温硬化型接着剤は熱硬化型接着剤
に比べ接着強度が多少とも劣るため高速研削には不向き
である。
亀裂を生じないが、常温硬化型接着剤は熱硬化型接着剤
に比べ接着強度が多少とも劣るため高速研削には不向き
である。
本発明の目的は、亀裂を生じず高速研削に耐える接着強
度を得られるようにした研削砥石の製造方法を提供する
ことにある。
度を得られるようにした研削砥石の製造方法を提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成すべく、本発明では、金属母材の周面に
多数の砥石チップを周方向に並べて並べて接着固定して
成る研削砥石の製造方法であって、金属母材の周面に多
数の砥石チップを、隣接する砥石チップ間に柔軟性があ
り且つ金属母材と砥石チップを装着する接着剤に対し離
形性があるスペーサを介設した状態で熱硬化型接着剤を
介して接着し、次いでスペーサを除去した後、隣接する
砥石チップ間に常温硬化型接着剤を充填して砥石チップ
同士を接着するようにした。
多数の砥石チップを周方向に並べて並べて接着固定して
成る研削砥石の製造方法であって、金属母材の周面に多
数の砥石チップを、隣接する砥石チップ間に柔軟性があ
り且つ金属母材と砥石チップを装着する接着剤に対し離
形性があるスペーサを介設した状態で熱硬化型接着剤を
介して接着し、次いでスペーサを除去した後、隣接する
砥石チップ間に常温硬化型接着剤を充填して砥石チップ
同士を接着するようにした。
(作 用) 先ず、金属母材の周面に砥石チップを接着強度の高い熱
硬化型接着剤により接着する。この場合、隣接する砥石
チップ間にはスペーサが介設されているため、接着剤の
加熱硬化に際し母材との熱膨張差に起因して発生する応
力はスペーサにより吸収される。
硬化型接着剤により接着する。この場合、隣接する砥石
チップ間にはスペーサが介設されているため、接着剤の
加熱硬化に際し母材との熱膨張差に起因して発生する応
力はスペーサにより吸収される。
砥石チップを金属母材に接着した後隣接する砥石チップ
同士を常温硬化型接着剤により接着するため、砥石チッ
プのエッジ部の欠落を防止できると共に砥石チップの接
着強度も高まり、砥石チップ同士の接着面は金属母材と
の接着面に比べて小さいため砥石チップ全体を熱硬化型
接着剤で接着したものとほぼ同等の接着強度を得られ
る。
同士を常温硬化型接着剤により接着するため、砥石チッ
プのエッジ部の欠落を防止できると共に砥石チップの接
着強度も高まり、砥石チップ同士の接着面は金属母材と
の接着面に比べて小さいため砥石チップ全体を熱硬化型
接着剤で接着したものとほぼ同等の接着強度を得られ
る。
(実施例) 図面で(1)は等速自在ジョイントのボールガイド溝を
仕上研削する研削砥石を示し、該砥石(1)はアルミニ
ウム合金製の金属母材(2)の外周面に、ダイヤモンド
或るいは立方昌窒化硼素を砥粒とするビトリファイト砥
石チップ(3)の多数を接着固定して成る。
仕上研削する研削砥石を示し、該砥石(1)はアルミニ
ウム合金製の金属母材(2)の外周面に、ダイヤモンド
或るいは立方昌窒化硼素を砥粒とするビトリファイト砥
石チップ(3)の多数を接着固定して成る。
次に、本発明方法に従い上記研削砥石(1)の製造工程
を説明する。
を説明する。
先ず、金属母材(2)の外周面に砥石チップ(3)をエ
ポキシ樹脂系等の熱硬化型接着剤(4)により接着固定
する。この場合、接着剤(4)の加熱硬化に先立って第
5図に示す如く、隣接する砥石チップ(3)の間に上記
接着剤(4)に対し離型性があり且つ柔軟性のあるテフ
ロン等のスペーサ(5)を介設しておく。
ポキシ樹脂系等の熱硬化型接着剤(4)により接着固定
する。この場合、接着剤(4)の加熱硬化に先立って第
5図に示す如く、隣接する砥石チップ(3)の間に上記
接着剤(4)に対し離型性があり且つ柔軟性のあるテフ
ロン等のスペーサ(5)を介設しておく。
これによれば、接着剤(4)を加熱硬化する際に砥石チ
ップ(3)に作用する母材(2)との熱膨張差に起因し
た応力がスペーサ(5)により吸収され、砥石チップ
(3)の亀裂を生じない。
ップ(3)に作用する母材(2)との熱膨張差に起因し
た応力がスペーサ(5)により吸収され、砥石チップ
(3)の亀裂を生じない。
接着剤(4)の加熱硬化を終了した後、スペーサ(5)
を除去し、隣接する砥石チップ(3)の間に第4図に示
す如く、フェノール樹脂系等の常温硬化型接着剤(6)
を充填し砥石チップ(3)同士を接着して完了する。
を除去し、隣接する砥石チップ(3)の間に第4図に示
す如く、フェノール樹脂系等の常温硬化型接着剤(6)
を充填し砥石チップ(3)同士を接着して完了する。
この場合、隣接する砥石チップ(3)同士が接着剤
(6)により接着されるため、砥石チップ(3)のエッ
ジ部の欠落を防止できると共に接着強度も高まる。
(6)により接着されるため、砥石チップ(3)のエッ
ジ部の欠落を防止できると共に接着強度も高まる。
尚、各砥石チップ(3)内周面に特開平1−316175号公
報で知られるように、脚片を突設し、該脚片により金属
母材(2)に砥石チップ(3)を接着する際の該母材
(2)との間の隙間を規定するようにしても良く、これ
によれば研削砥石(1)の回転中心から各砥石チップ
(3)までの距離のばらつきが少なくなって、研削砥石
(1)の仕上代を少なくできる。
報で知られるように、脚片を突設し、該脚片により金属
母材(2)に砥石チップ(3)を接着する際の該母材
(2)との間の隙間を規定するようにしても良く、これ
によれば研削砥石(1)の回転中心から各砥石チップ
(3)までの距離のばらつきが少なくなって、研削砥石
(1)の仕上代を少なくできる。
上記実施例では球面形の研削面を有する研削砥石(1)
の製造に本発明方法を適用したがこれに限るものではな
く、第6図a乃至eに示すような丸山形、丸溝形、山
形、団付形状、V溝形等の異形研削面を有する研削砥石
の製造に適用できる。
の製造に本発明方法を適用したがこれに限るものではな
く、第6図a乃至eに示すような丸山形、丸溝形、山
形、団付形状、V溝形等の異形研削面を有する研削砥石
の製造に適用できる。
(発明の効果) このように本発明によれば、接着剤を加熱硬化する際の
金属母材との熱膨張差に起因した砥石チップに作用する
応力をスペーサにより吸収できるため、金属母材に砥石
チップを亀裂に生じることなく接着強度の高い熱硬化型
接着剤により接着固定でき、しかも砥石チップ同士を常
温硬化型接着剤で接着することでチップのエッジ部の欠
落を阻止できると共に接着強度が高まること相俟って、
高速研削に耐る接着強度を得られる効果を有する。
金属母材との熱膨張差に起因した砥石チップに作用する
応力をスペーサにより吸収できるため、金属母材に砥石
チップを亀裂に生じることなく接着強度の高い熱硬化型
接着剤により接着固定でき、しかも砥石チップ同士を常
温硬化型接着剤で接着することでチップのエッジ部の欠
落を阻止できると共に接着強度が高まること相俟って、
高速研削に耐る接着強度を得られる効果を有する。
第1図は本発明方法により製造した研削砥石の1例を示
す側面図、第2図及び第3図は夫々第1図のII−II線及
びIII−III線截断面図、第4図は要部の拡大截断面図、
第5図はスペーサを介設した状態の要部の拡大截断面
図、第6図a乃至eは夫々本発明方法により製造した形
状の異なる他の研削砥石の截断面図である。 (1)……研削砥石、(2)……金属母材 (3)……砥石チップ、(4)……熱硬化型接着剤 (5)……スペーサ、(6)……常温硬化型接着剤
す側面図、第2図及び第3図は夫々第1図のII−II線及
びIII−III線截断面図、第4図は要部の拡大截断面図、
第5図はスペーサを介設した状態の要部の拡大截断面
図、第6図a乃至eは夫々本発明方法により製造した形
状の異なる他の研削砥石の截断面図である。 (1)……研削砥石、(2)……金属母材 (3)……砥石チップ、(4)……熱硬化型接着剤 (5)……スペーサ、(6)……常温硬化型接着剤
Claims (1)
- 【請求項1】金属母材の周面に多数の砥石チップを周方
向に並べて接着固定して成る研削砥石の製造方法であっ
て、金属母材の周面に多数の砥石チップを、隣接する砥
石チップ間に柔軟性があり且つ金属母材と砥石チップを
接着する接着剤に対し離型性があるスペーサを介設した
状態で熱硬化型接着剤を介して接着し、次いでスペーサ
を除去した後、隣接する砥石チップ間に常温硬化型接着
剤を充填して砥石チップ同士を接着するようにしたこと
を特徴とする研削砥石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2075931A JPH07100304B2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 研削砥石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2075931A JPH07100304B2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 研削砥石の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03277476A JPH03277476A (ja) | 1991-12-09 |
JPH07100304B2 true JPH07100304B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=13590506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2075931A Expired - Fee Related JPH07100304B2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 研削砥石の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07100304B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0691540A (ja) * | 1992-09-16 | 1994-04-05 | Osaka Diamond Ind Co Ltd | 総形研削砥石 |
JP5540464B2 (ja) * | 2007-08-09 | 2014-07-02 | 坂東機工株式会社 | ダイヤモンドホイール |
JP5581074B2 (ja) * | 2010-02-23 | 2014-08-27 | 株式会社岡本工作機械製作所 | 円弧凹状研削砥石車砥石車のツルーイング装置 |
-
1990
- 1990-03-26 JP JP2075931A patent/JPH07100304B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03277476A (ja) | 1991-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5178205B2 (ja) | セグメント砥石およびその製造方法 | |
JPH07100304B2 (ja) | 研削砥石の製造方法 | |
JPS58143958A (ja) | 砥石 | |
JPS6254627B2 (ja) | ||
JPH11188637A (ja) | 研削ホイール及びその製造方法 | |
JP3018775B2 (ja) | 砥石及びその製造方法 | |
JPH0671568A (ja) | 研削砥石 | |
JPH11188638A (ja) | 研削ホイール及びその製造方法 | |
JPH05277956A (ja) | レジンボンド砥石 | |
JP3293097B2 (ja) | 石材等の研磨用砥石及びその製造方法 | |
TW201505772A (zh) | 砂布輪及其製造方法 | |
KR102404789B1 (ko) | 연마휠 및 그 제조방법 | |
JPS61152374A (ja) | といし車 | |
JPS62213966A (ja) | 砥石の製造方法 | |
JP2002264018A (ja) | 砥石接着方法、および砥石製造方法 | |
CN110883708B (zh) | 一种磨片的制备方法 | |
JPS6312747B2 (ja) | ||
WO2023008386A1 (ja) | 回転工具 | |
JPS5870868U (ja) | 広幅砥石 | |
JP2001260037A (ja) | ディスク状砥石 | |
JPH078137Y2 (ja) | 溝付回転砥石 | |
JP2003159654A (ja) | セグメント型研削砥石の製造方法 | |
JPS5834431B2 (ja) | 複合砥石およびその製造方法 | |
JP2974697B2 (ja) | 焼結メタルボンド砥石及びその製造方法 | |
JP2002239916A (ja) | 超砥粒ビトリファイドボンド砥石及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |