JPH07100222A - 避難階段 - Google Patents

避難階段

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JPH07100222A
JPH07100222A JP27606093A JP27606093A JPH07100222A JP H07100222 A JPH07100222 A JP H07100222A JP 27606093 A JP27606093 A JP 27606093A JP 27606093 A JP27606093 A JP 27606093A JP H07100222 A JPH07100222 A JP H07100222A
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JP
Japan
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escalator
fire
heat
evacuation
floor
Prior art date
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Pending
Application number
JP27606093A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Kubota
勝明 久保田
Ichiro Takahashi
一郎 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Corp filed Critical Fujita Corp
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Publication of JPH07100222A publication Critical patent/JPH07100222A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロアーの開放的な空間を損なうことなく、
エスカレーター周辺空間に耐火性能の高い防火区画を構
成して、エスカレーターを避難階段として利用できるよ
うにすることを目的とする。 【構成】 ある階の間に設けられたエスカレーターAの
周囲の四方に柱3を立て、エスカレーターA両側面の前
後の柱3間に遮熱性ガラススクリーン1を配置し、エス
カレーターAの上、下位置に遮熱性ガラスを設けた防火
戸2が開閉可能に軸支されている。さらに、防火戸2
に、火災感知器5を取り付け、その発信信号により作動
する戸の閉鎖装置2aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型店舗などの各階の
間に設けられているエスカレーターを、火災時等に避難
階段として使用できるようにした避難階段に関する。
【0002】
【従来の技術】大型建築物で火災が発生すると、フロア
ーの隅や端または建物外に設けられた避難階段を通って
避難するようにしている。建築物内に設置される避難階
段は一般的に、耐火構造の壁で区画された防火区画内に
避難階段が設けられていて、防火区画に採光用の開口部
が設けられるとともに、防火区画の出入口には防火扉が
設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、大型建物の避
難階段はフロアー隅などの周辺部に非常口が設けられて
おり、通常は通路として使用されていないこともあり、
いざというときに避難階段の場所がわかりにくいという
問題がある。また、避難階段は耐火構造の壁で区画した
防火区画内に設けられているため、フロアーから防火区
画内の避難階段の様子を確認することが難しいし、防火
区画内からフロアー内の火災状況を確認することも容易
なことではなかった。ところで、フロアー中程の開放的
な空間にエスカレーターなどが設けられている建物で
は、エスカレーターは上下階への昇降に用いられている
だけで避難階段としては用いられていない。エスカレー
ターを避難階段として使用するには、エスカレーターの
周辺空間を耐火構造の壁で区画して防火区画とし、出入
口用の開口を設けて防火扉を取り付ければよいのだが、
これでは壁で視界が遮られ、エスカレーター周りに要求
される開放的な空間を損なう結果となり好ましくない。
そこで、本発明は、視界を確保して開放的な空間を損な
うことなく、エスカレーター周辺に耐火性能の高い防火
区画を構成して、エスカレーターを火災時の避難階段と
して利用できるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の避難階段は、上
記課題を解決したもので、大型店舗などのように各階の
間にエスカレーターが設けられている建物内の火災時の
避難階段であって、各階のエスカレーターの両側面に遮
熱性ガラスを区画壁として設けるとともに、各階のエス
カレーターの出入口に遮熱性ガラスを取り付けた防火戸
を設け、各階のエスカレーター部分を遮熱性ガラスと防
火戸で囲めるように構成した。さらに、防火戸には、火
災感知器の発信信号により作動する戸閉鎖装置を設け
た。
【0005】
【作用】本発明の避難階段は、フロアーに設けられたエ
スカレーターの周辺を遮熱性ガラスで区画し、エスカレ
ーターの出入口に遮熱性ガラスを設けた防火戸が設けら
れたものである。そして、火災時に火災感知器により必
要と思われる階の防火戸が閉じ、火炎がエスカレーター
付近に近づくと、遮熱性ガラス内の発泡剤が発泡して、
遮熱性を有する間仕切壁となることにより、エスカレー
ターは耐火性能の高い壁で囲まれる状態となり、エスカ
レーターが避難階段と同等の安全性を有するようにな
る。
【0006】
【実施例】本発明の、避難階段を図1により説明する。
図1は、本発明にかかる避難階段の実施例を示す平面図
である。大型建物の、ある階の間にエスカレーターAが
設けられており、各階においてエスカレーターAの周囲
の四方に柱3を立てて、エスカレーター両側面の前後の
それぞれの柱3間に、遮熱性ガラスからなる遮熱性ガラ
ススクリーン1を配置して2周囲空間と区画する。各エ
スカレーターAの出入口に対向する通路部4には、両側
の柱3にそれぞれ防火戸2が開閉可能に軸支されてお
り、各防火戸2は全面にわたり遮熱性ガラスを枠組に保
持させた構成になっている。各防火戸2には、戸の閉鎖
装置2aが設けられ、各階の適所に設けられている煙感
知器、熱感知器等の火災感知器5からの発信信号により
閉鎖装置2aが作動するようになっている(図1の2’
は、防火戸2が閉まった状態を示す)。なお、各防火戸
は手動により開閉するようにしてもよい。そして、火災
時には、遮熱性ガラススクリーン1と防火戸2を、柱3
の間に配置することにより、耐火構造の防火区画がエス
カレーターAの周辺に構成される。
【0007】遮熱性ガラスは、例えば、数層のガラス板
の間に、けい酸ソーダ系透明発泡剤やリン酸アルミニウ
ム塩系の発泡剤etc..を挟み込んで接着することに
より構成されている。そして、ガラスおよび発泡剤の積
層数は耐火時間に応じて変更する。このガラスは、火災
時に火炎が近づくと、遮熱性ガラス内部の発泡剤が加熱
されて発泡するので、その断熱効果により延焼を防止す
ることができる。また、発泡剤は、衝撃を和らげる機能
を有するので、爆発などの衝撃に対抗できるのである。
【0008】なお、遮熱性ガラススクリーン1は、その
強度を増すために、遮熱性ガラスを枠組みに保持させて
もよいし、遮熱性ガラススクリーン1の間に柱3を設け
るようにしてもよい。エスカレーターAの出入口に対向
する通路部4には、煙の侵入を最小限にするため、遮熱
性ガラスで仕切るようにしてもよい。また、柱3の間
は、遮熱性ガラスに避難通路用の開口を設け防火戸を開
閉可能に軸支させる構成にすることもできるし、間口が
広いときには2枚の防火戸2の間に、遮熱性ガラスの仕
切り壁を設けてもよい。
【0009】さらに、エスカレーターAの出入口に対向
する通路部4の外側に、遮熱性ガラスからなる遮熱性ガ
ラススクリーン1の延長部1aを設けて、外端に柱3を
設ける。そして、両側の柱3にそれぞれ防火戸2を開閉
可能に設けるようにしてもよい(図1の2点鎖線状
態)。なお、実施例では、エスカレーターAの出入口の
片側1カ所に設置されているが、出入口の両側に設けて
もよい。このように遮熱性ガラススクリーン1の延長部
1aを配置し、防火戸2を2重に構成した場合は、特別
避難階段に設けられる付室としての効果も発揮すること
ができ、遮熱性が大きくなるとともに、避難中の人々を
煙や炎から守ることができる。
【0010】この実施例では、エスカレーターAの周辺
に柱3や遮熱性ガラススクリーン1、防火戸2を配置す
る構成としたが、フロアーに設けられた階段に前記構成
を適用して、耐火構造の防火区画を階段周辺に構成する
ことも可能である。
【0011】
【発明の効果】本発明の避難階段を使用することによ
り、今まで避難階段として利用されることのなかったフ
ロアー中央付近のエスカレーターを、視界を保って開放
的な空間を維持しつつ避難階段として用いることができ
るようになる。これにより、従来の避難階段と併用すれ
ば火災時の避難経路が増えるとともに、従来非常口から
遠い位置になっていた、フロアー中央付近にいる人々を
迅速に避難させることができるようになる。そして、場
合によっては、従来特別に設けていた避難階段の幅員等
を減少させたり、従来の避難階段に取って変わることも
可能である。また、フロアー中央付近のエスカレーター
は、日常上下階への移動に使用しているので、日常の移
動経路と避難経路が一致するためスムーズに避難するこ
とができる。そのほか、遮熱性ガラスは、熱により発泡
するまでは透明なので、防火区画内部の状況把握が容易
であり、防火区画内部から火災の状況を確認できるの
で、遠くからでも火災状況を確認しながら安全に避難で
きるとともに消火活動にも有利である。防火区画を構成
する遮熱性ガラスは、輻射熱をカットして防火区画内の
加熱を防ぐとともに、衝撃吸収力を有して爆発等にも有
効に作用するので、安全に避難することができる。さら
に、防火戸に火災感知器の発信信号により作動する戸閉
鎖装置を設け、火災時に防火区画内へ煙や火炎が侵入す
ることを防ぐようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 遮熱性ガラススクリーン 2 防火戸 2a 閉鎖装置 3 柱 4 通路部 5 火災感知器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大型店舗などのように各階の間にエスカ
    レーター(登録商標)が設けられている建物内の火災時
    の避難階段であって、各階のエスカレーターの両側面に
    遮熱性ガラスを区画壁として設けるとともに、各階のエ
    スカレーターの出入口に遮熱性ガラスを取り付けた防火
    戸を設け、各階のエスカレーター部分を遮熱性ガラスと
    防火戸で囲めるように構成したことを特徴とする避難階
    段。
  2. 【請求項2】 防火戸には、火災感知器の発信信号によ
    り作動する戸閉鎖装置が設けてあることを特徴とする請
    求項1の避難階段。
JP27606093A 1993-10-07 1993-10-07 避難階段 Pending JPH07100222A (ja)

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JP27606093A JPH07100222A (ja) 1993-10-07 1993-10-07 避難階段

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JP27606093A JPH07100222A (ja) 1993-10-07 1993-10-07 避難階段

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JPH07100222A true JPH07100222A (ja) 1995-04-18

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ID=17564242

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JP27606093A Pending JPH07100222A (ja) 1993-10-07 1993-10-07 避難階段

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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