JP2749396B2 - 防火ガラスを用いた安全区画システム及び防火壁構造 - Google Patents

防火ガラスを用いた安全区画システム及び防火壁構造

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、火災が発生したときに建築物内部の延焼を
防いで、火災を部分的に止めるために設けた防火壁また
は防火戸に防火ガラスを用いた安全区画システムとその
システムに使用する防火壁構造に関する。
[従来の技術] 大型建造物には、火災が発生した場合に建造物内部の
延焼を防ぎ、火災を部分的に止めるため、建築基準法に
定められた防火区画が設けられている。
従来の防火壁区画には、耐火2時間の性能を有する石
膏ボード、けい酸カルシウム板、GRC等を材料とした防
火壁で区画されたものがある。
また、一般に防火ガラスとしては、乙種防火戸程度の
防火性能を有する網入りガラスが主流となっており、そ
の他には金網などを使わない低膨張ガラスや超耐熱結晶
化ガラスがある。これら防火ガラスは、主に延焼のおそ
れがある開口部や窓等に使用されている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の技術で述べたように、現在防火区画に使用され
ている防火戸や防火壁は、その材質や性格上から重圧的
で閉鎖的な印象を与え易い。また防火戸や防火壁が不透
明な材質でできていることから、防火時にそれらからな
る防火区画に人が逃げ込んでも、救助側からは、それを
確認するのは容易でない。
さらに従来の防火ガラスでは、延焼断熱効果は十分で
なく、延焼防止を期待できるものではない。
本発明はこれらの問題を解決するものであり、防火戸
または防火壁に防火ガラスを用いても延焼断熱効果を保
持させることができるとともに、重圧的で閉鎖的な防火
区画を明るく快適な空間に構成し、さらに避難救助や消
防活動を安全に行えるようにした安全区画システムと、
防火壁構造とを提供する。
[課題を解決するための手段] 本発明の防火ガラスを用いた安全区画システムは、透
明防火ガラスからなる防火壁または防火戸により建築物
内を区画して防火区画を形成するとともに、防火壁又は
防火戸の近くに散水装置を設け、防火区画室を通常時は
明るく快適な空間とし、火災時には散水装置により防火
壁等を冷却して熱による延焼を防止できるようにさせた
ものである。
本発明の防火ガラスを用いた防火壁構造は、建築物内
を区画して防火区画を形成する二重透明防火ガラスから
なる防火壁の内部空間上部に火災探知センサーを設け、
同内部空間の下部には散水装置により散水された冷却水
を排水する排水溝を設けたものである。なお、散水装置
は、防火壁の外部に設けた火災探知センサーと接続させ
て、同センサーからの信号で作動するようにする。ま
た、防火壁構造に用いる二重透明防火ガラスには、超耐
熱結晶化ガラスが適している。
[作用] 上記手段の防火ガラスを用いた安全区画システムで
は、防火壁または防火戸を作製するのに、超耐熱結晶化
ガラス等の熱衝撃に強い透明防火ガラスが用いられてい
る。そのため、これらにより建築物内を区画して防火区
画を形成すれば、通常時は明るく快適な空間として利用
できるので、デザイン的にも有効に利用できる。また冷
却手段は、火災探知センサーと、防火壁または防火戸の
近くに設けた散水装置とから構成され、火災が生じる
と、先ず外部に設けた火災探知センサーがこれを探知
し、信号を散水装置に送り、この信号を受けて散水装置
が作動し、加熱されている防火ガラス面に水を散水して
冷却する。この時、防火ガラス面には水膜が形成され、
火災室からの熱による延焼を遮断する。さらに、散水装
置が防火壁又は防火戸の近くに設けられているため、防
火ガラス面の周囲も散水により同時に冷却される。
防火ガラスを用いた防火壁構造は、超耐熱結晶化ガラ
ス等の熱衝撃に強い防火ガラスを用いて作製され、明る
く快適な空間の防火区画に利用できるとともに窓として
も機能する。防火ガラスを用いた防火壁は、火災が生じ
ると、外部に設けた火災探知センサーが火災を探知し、
二重透明防火ガラスからなる防火壁の内部空間上部に設
けられた散水装置に信号を送る。この信号を受けた散水
装置は、防火壁の内部空間上部から下部に向かって、防
火ガラス冷却用の冷却水を散水する。このため、防火ガ
ラスは冷却され、火災室からの延焼を防止する。なお、
散水された冷却水は防火壁の内部空間の下部に設けられ
た排水溝を通って排水される。
[実施例] 以下、本発明の防火ガラスを用いた安全区画システム
の一実施例を第1図を使用して説明する。
建築基準法によって大型建造物に設けられている防火
区画は、主に防火戸と防火壁からなっている。本実施例
の安全区画システムに使用する防火ガラス戸1は、ガラ
ス面を冷却する手段を備えている。
防火ガラス戸1には、超耐熱結晶化ガラスよりなる透
明な防火ガラスが用いられ、この防火ガラスにスチール
枠や取っ手が取付けられている。この防火ガラス戸1は
支持枠2を介して上部が天井の間仕切壁3に、そして下
部が床に固定される。冷却手段としては、火災探知機能
と散水機能を備えた防火設備器であるスプリンクラー4
を使用する。このスプリンクラー4は、防火ガラス戸1
の直前の天井面に取付け、防火ガラス面及びその周囲に
散水可能に設置させる。なお、火災探知センサーと散水
装置とは、別々に設けてもよい。
本実施例の防火ガラス戸では、火災が発生すると、ス
プリンクラー4がこれを探知して、水を防火ガラス戸1
のガラス面に散水させる。水が散水された防火ガラス面
では、水によって冷却されるとともに、水膜が形成され
るので、火災室からの熱による延焼を遮断する。
また、スプリンクラー4は、上記のように防火ガラス
戸1の直前の天井面に設けられているため、第1図に示
すように、火災室側の防火ガラス戸1の前側周囲にも、
水が同時に散水されるようになっている。
また、防火壁も同様に防火ガラスを用いて作製し、そ
の防火ガラス壁直前の天井面にスプリンクラー等を取付
ければ、防火ガラス壁を安全区画システムに使用でき
る。
なお、本実施例の防火ガラス戸と、防火ガラス壁また
は、後記実施例に示す防火ガラスを用いた防火壁構造と
を併用し、建築物内を区画して防火区画を形成すれば、
通常時は明るく快適な空間となり、火災時には熱による
延焼を防止できる安全区画システムとなる。
次に第2図を使用して本発明の防火ガラスを用いた防
火壁構造を防火間仕切に適用した実施例を説明する。
本実施例の防火ガラスを用いた防火壁構造は、間仕切
支持枠5によって、2枚の超耐熱結晶化ガラスよりなる
透明な防火ガラス6を間隔をあけて2重に支持させてい
る。この2枚の防火ガラス6の間には内部空間7が設け
られ、天井の間仕切壁3に固定された上部支持枠8に散
水装置9が設置され、この散水装置9により、内部空間
7で水が冷却水として散水できるようになっている。火
災時にはこの冷却水により防火ガラスの熱が吸収され
て、防火ガラスが冷却されるようになっている。そして
この散水された冷却水を排水するために下部支持枠10の
床面より下面にあたる部分に排水溝11が設けられてい
る。このようにして、吸熱した冷却水を防火壁の下部に
溜めることなく排水できるので、散水装置9により冷却
水を流しながら、ガラス面を冷却し続けることができる
ようになっている。また散水装置9は、外部に設置させ
た火災探知センサー12に電気的に接続され、この火災探
知センサー12からの信号により作動するようになってい
る。
本実施例の防火ガラスを用いた防火壁構造では、火災
が発生すると火災探知センサー12がこれを探知して散水
装置9に信号を送る。この信号により散水装置9は作動
し、二重構造をした防火壁の内部空間7で冷却水を散水
させる。冷却水が散水されたガラス面では、冷却水によ
ってガラス面が冷却されるとともに、水膜が形成され
て、火災室からの熱による延焼を遮断する。そして、散
水された冷却水は、防火ガラス6面を沿って下側に流れ
排水溝11により排水される。
[発明の効果] 本発明の防火ガラスを用いた安全区画システムや防火
壁構造では、防火設備器等を使用した冷却手段によっ
て、透明防火ガラスを防火戸または防火壁に用いても十
分延焼断熱効果を持たせることができる。また、防火壁
構造に、冷却水を内部空間に流しながらガラス面を冷却
することができる二重透明防火ガラスを使用することに
より、火災室からの延焼を遮断することができる。この
ようにして透明防火ガラスを使用するようにしたため、
重圧的で閉鎖的であった防火区画を、通常時は明るく快
適な空間にさせ、火災時には火災状況や避難した人を容
易に確認できるので、避難救助や消防活動を効率よく安
全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の防火ガラスを用いた安全区画システム
の一実施例を示す断面図、第2図は本発明の防火ガラス
を用いた防火壁構造の実施例の断面図である。 1;防火ガラス戸、2;支持枠 3;間仕切壁、4;スプリンクラー 5;間仕切支持枠、6;防火ガラス 7;内部空間、8;上部支持枠 9;散水装置、10;下部支持枠 11;排水溝
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−143084(JP,A) 実開 昭51−79043(JP,U) 特公 昭54−28011(JP,B2) 実願 昭60−127591号(実開 昭62− 36751号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明防火ガラスからなる防火壁または防火
    戸により建築物内を区画して防火区画を形成するととも
    に、防火壁又は防火戸の近くに散水装置を設け、防火区
    画室を通常時は明るく快適な空間とし、火災時には散水
    装置により防火壁等を冷却して熱による延焼を防止でき
    るようにした防火ガラスを用いた安全区画システム。
  2. 【請求項2】建築物内を区画して防火区画を形成する安
    全区画システムに用いる防火壁構造であって、防火壁を
    内部空間を有する二重透明防火ガラスにより作成し、防
    火壁の内部空間上部に、前記内部空間に防火ガラス冷却
    用の冷却水を流すことができるように、火災探知センサ
    ーからの信号で作動する散水装置を設けるとともに、防
    火壁の内部空間の下部に、散水装置より散水された冷却
    水を排水する排水溝を設けたことを特徴とする防火ガラ
    スを用いた防火壁構造。
  3. 【請求項3】防火ガラスとして耐熱結晶化ガラスを用い
    たことを特徴とする請求項2に記載の防火ガラスを用い
    た防火壁構造。
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