JPS6032317Y2 - 常時閉鎖型避難くぐり戸付防火ドア - Google Patents

常時閉鎖型避難くぐり戸付防火ドア

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JPS6032317Y2
JPS6032317Y2 JP9620079U JP9620079U JPS6032317Y2 JP S6032317 Y2 JPS6032317 Y2 JP S6032317Y2 JP 9620079 U JP9620079 U JP 9620079U JP 9620079 U JP9620079 U JP 9620079U JP S6032317 Y2 JPS6032317 Y2 JP S6032317Y2
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JP
Japan
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door
fire
opening
damper
pass
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JP9620079U
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JPS5614184U (ja
Inventor
清水 青木
Original Assignee
ト−ヨ−サッシビル建材株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は劇場、ホテル、病院、学校等、不特定多数の
人間が集まる特殊建築物に設けられる常時閉鎖型のくぐ
り戸付防火ドアに関するものである。
特にこの防火ドア本体が大地震の震動により変形した場
合にも前記くぐり戸を開放可能な構成にして、緊急避難
用の出入口を確保できるようになし、しかも地震発生後
火災を生じた場合には、他階・他室へ延焼を防ぐため、
開は放ったくぐり戸の開放部を自動閉鎖させることがで
きるようにした常時閉鎖型避難くぐり戸付防火ドアに係
るものである。
多くの人間が集まる劇場、学校等の建物における階段室
、階段の附室或いはエレベータ−の乗降ロビー等は、火
災の発生時に建物内の人が集まる避難経路となるので、
最も安全な防火区域とする必要がある。
特にこれら区域は避難に際して内部在室者が一時待機し
たり、或いは消火活動の拠点ともなる場所であるから、
火煙の侵入防止を図る必要がある。
そこで、この種建物の前記階段室等は、常時閉鎖型の防
火ドアで閉鎖し、平常時或いは緊急避難時にはこの防火
ドアを開けて通過することができるようになっている。
しかしながら、197師宮城県沖地震のような大きな地
震を受けた場合、震動により前記防火ドアは変形を起こ
して扉枠に喰い込み、そのため該ドアは開閉不能となっ
て、建物内部の人間が前記ドアより外部へ避難すること
ができないことがある。
また上記のような大地震の際には火災を生じ易く、その
場合は有害な煙・ガスが建物内部に急速に蔓延するので
、前記防火ドアが開かないときは煙に巻かれて遭難孔す
ることさえ考えられる。
殊に不特定多数の人間が集まる場所に於ては、上記のよ
うな防火ドアが開かない場合には、避難口を求めて殺到
する人間等によってパニック等の人為的な二次災害を引
起す虞れもあるものであった。
本考案は上述のような欠点を改善することを目的とする
ものであって、特に防火親扉が実害で開閉不能となった
場合にも親扉に設けたくぐり戸は開は放つことができ、
しかも地震発生後火災を生じた場合には、前記くぐり戸
の開放部を別途に設けた防火ダンパーにより確実に閉鎖
して、火災時に避難経路ともなる場所に火が回ることが
ないようにしてその安全を容易に確保し得るように図っ
たものである。
進んで本考案を後記の実施例に基づいて具体的に説明す
る。
図面は本考案たる防火ドアの一実施例を示すもので、第
1図は平常時の状態を示す正面図である。
図に於て符号1は階段室等への建物通路部に取付けた縦
枠、2は上枠、3はくつづり、4は防火ドア本体(親扉
)を示す。
前記防火ドア本体は縦枠1に対して丁番又は床部及び天
井部に設けられるトップ及びフロアピボットを介して開
閉自在に取付けられている。
第2図は前記防火ドア本体4が地震により変形した状態
を示すもので、この状態においてはドア本体は縦枠等に
密着或いは喰い込み、このためドア本体の開閉が不能と
なる。
そのような場合には、以下説明するくぐり戸5を使用す
る。
即ちドア本体1の下半部側には、枠部6によって区画形
成される開口部6′を設けて、この開口部内に、くぐり
戸5を丁番により開閉自在に取付ける。
このくぐり戸5は、第3図及び第4図に示したように、
その四周を表板7から裏板8に向ってすぼまる傾斜面9
とし、この傾斜面に必要に応じて潤滑性に富む滑り部材
9′を取付ける。
一方、枠部6それ自体には、前記傾斜面9に対応させて
ドア本体4の表板側から裏板側に向ってすぼまる傾斜滑
り面10を形成させ、かつその一端部に戸当り部11.
11’を形成させる。
更にまたドア本体には、一例として第3図に示す如<、
<ぐり戸5の後方で、かつ前記開口部6′の上方に、く
ぐり戸が開放状態のとき、該開口部を閉鎖させるために
該開口部に対応した面積を有する防火ダンパー12をと
りつける。
この防火ダンパーは、一例として所定の温度で溶断する
ヒユーズメタル13によってドア本体4内に懸垂状態に
とりつけるもので、火災時の炎や高熱に前記ヒユーズメ
タルが晒されると、このメタルが溶けて防火ダンパー1
2が自重により戸当り部11′上に落下するようにする
即ち第3図に示すように、防火ダンパー12は、戸当り
部11の内側をくぐり戸5の裏板8とほぼ平行に降下す
るように吊り下げておき、降下後は枠部6により形成さ
れる開口部6′を前記防火ダンパー12によって封鎖し
て(第4図参照)、<ぐり戸5が開は放たれた場合にも
その開口部から階段等へ伝播することがないように構成
するものである。
因みに図中符号14は緩衝用バンパーである。
ところで第3〜4図に示した実施例は、防火ダンパー1
2をくぐり戸5の上方に懸架して、必要時にこのダンパ
ーを降下させるようにしたものであるが、第5〜6図に
示すような横引きタイプの引戸型ダンパー15を前記落
下型ダンパーに代えて使用することができる。
即ちこの場合は、前記引戸型ダンパー15は後記する自
動閉鎖装置によって常時閉鎖傾向が付与されているが、
この傾向はロック装置によって常時は阻止されていて、
平常は開放状態に保持されているものであり、火災発生
時には一定の温度で作動するヒユーズ装置16や火災報
知器等火災感応器によって引戸型ダンパー15のロック
を解放すると同時に、重錘やゼンマイばねの強力な蓄力
で引戸につながれたワイヤを引張るスプリングバランサ
ーの作用により当該引戸を自動的に閉鎖させる。
因みに前記の重錘やスプリングバランサーを利用した戸
体の自動閉鎖装置17それ自体のメカニズムは、出願人
の先願たる実公昭52−33722号公報、特公昭54
−2509号公報、実開昭50−82837号公報等で
既に公知であるから詳細な説明は省略する。
次に本考案の作用と効果を説明すると、平常時に於ては
ドア本体4及びくぐり戸5は常時閉鎖されており、人間
が出入りを行なう場合はその都度前記ドア本体若しくは
くぐり戸を開放して出入りを行なう。
一方、地震によって防火ドアが第2図の如く歪んでドア
本体が開閉不能となった場合でも、本考案に於てはくぐ
り戸5の周縁部を、その表板7から裏板8に向ってすぼ
まる傾斜面9となすと共に、前記傾斜面9と対向する枠
部6それ自体を前記傾斜面と略平行にドアの表板側から
裏板側に向ってすぼまる傾斜滑り面10に形成している
から、くぐり戸にその枠部と密着するような力が作用し
た場合には、前記傾斜面9と滑り面10との作用により
前記力の分力がくぐり戸それ自体を室外側(開放側)へ
滑り動かすように作用する。
そのためドア本体の変形後にあっても、前記くぐり戸5
を例えば部屋内部よりその開放側に向って強く押圧すれ
ば、このくぐり戸は殆ど抵抗を受けることなく容易に開
放できるから、建物内部の人間は緊急時にはこのくぐり
戸を通過して安全かつ確実に避難することができるもの
である。
更に又本考案によれば前記地震により建物内部より火災
を生じた場合には、火災時の熱によってヒユーズメタル
13が溶断するので、防火ダンパー12はその自重によ
って戸当り部11′上に降下して、くぐり戸5の開放部
を封鎖するから、火災がこの防火ドアの近辺にまで広が
った場合にも前記くぐり戸の開放部を防火ダンパーで遮
断して該防火ドアの外側に設けられている階段室、附室
、ロビー等を安全な防火区域として確保できる点で、防
災上優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案たるくぐり戸付防火ドアの一実施例を示
す正面図、第2図は地震により変形した前記防火ドアの
正面図、第3図は第1図の縦断面図、第4図は第3図の
防火ドアの一部横断面図、第5図は引戸型ダンパーを具
えた本考案の他の実施例を示す横断面図、第6図は引戸
型ダンパーの正面図である。 1:縦枠、2:上枠、3:くっづり、4:防火ドア、5
:くぐり戸、6:枠部、6′:開口部、7:表板、8:
裏板、9:傾斜面、9′:滑り部材、10:滑り面、1
1.11’:戸当り部、12:防火ダンパー、13:ヒ
ユーズメタル、14:バンパー、15:引戸型ダンパー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 建物の通路部を常時閉鎖する常時閉鎖型防火ドアに於て
    、このドア本体にくぐり戸取付用枠部によって区画形成
    される開口部を設け、この開口部にくぐり戸を取付け、
    このくぐり戸の周縁部をその表板から裏板に向ってすぼ
    まる傾斜面とし、且つこの傾斜面と対向する枠部にはド
    アの表板から裏板側に向ってすぼまる傾斜滑り面を形成
    させ、一方、ドア本体には前記開口部に対応した面積を
    有すると共にその開口部を閉鎖する傾向を有する防火ダ
    ンパーを、前記開口部の上方もしくは側方の定位置に係
    止手段により保持させ、この係止手段と防火ダンパーと
    の係合を火災時に解除させる手段を有することを特徴と
    する常時閉鎖型避難くぐり戸付防火ドア。
JP9620079U 1979-07-14 1979-07-14 常時閉鎖型避難くぐり戸付防火ドア Expired JPS6032317Y2 (ja)

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JP9620079U JPS6032317Y2 (ja) 1979-07-14 1979-07-14 常時閉鎖型避難くぐり戸付防火ドア

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JP9620079U JPS6032317Y2 (ja) 1979-07-14 1979-07-14 常時閉鎖型避難くぐり戸付防火ドア

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Publication Number Publication Date
JPS5614184U JPS5614184U (ja) 1981-02-06
JPS6032317Y2 true JPS6032317Y2 (ja) 1985-09-26

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011226164A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Oba Naoki 避難扉を備えたドア

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JP2978612B2 (ja) * 1991-10-16 1999-11-15 株式会社山本製作所 梱包用の箱体
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