JP3093710B2 - 防火安全区画システム - Google Patents

防火安全区画システム

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JP3093710B2
JP3093710B2 JP10003268A JP326898A JP3093710B2 JP 3093710 B2 JP3093710 B2 JP 3093710B2 JP 10003268 A JP10003268 A JP 10003268A JP 326898 A JP326898 A JP 326898A JP 3093710 B2 JP3093710 B2 JP 3093710B2
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glass
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shutter
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一郎 高橋
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Fujita Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型店舗等のエス
カレーター部分と店舗部分との境を透視性のある防火ガ
ラスで意匠的効果を損なわずに遮蔽できるようにした防
火安全区画システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の防火対策として、延焼の
恐れのある外部開口部やアトリウムの縦穴区画の開口部
に、防火シャッターや石膏ボードなどの防火問仕切、ス
チール製防火戸を設けて延焼を防止できるようにしてい
る。
【0003】例えば、延焼の恐れのある外壁開口部の防
火対策としては、図2に示すように外壁開口に網人りガ
ラスlを設けてその外側に防火シャッター2を設けてい
る。また網入りガラス1の内側には、通路3を介して間
仕切壁4を設け、室5の防火区画をさせている。
【0004】アトリウム空間の縦穴区画開口部の防火対
策としては、図3、4に示すように、トップライト6の
下方のアトリウム空間7に対向して縦穴区画開口部を設
け、その開口部に防火シャッター2を設けている。
【0005】また防火シャッター2の内側には、通路3
を介して店舗8になっており、通路3と店舗8とはショ
ーウィンドガラス9により区画している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の建物の防火対策
として、防火区画のために区画壁部分に防火戸を設けた
り間仕切壁を設けているが、そのような構成では区画壁
に透視性がないので、意匠的にも重々しく、重圧的な空
問になりやすい。
【0007】さらに、延焼遮断性能を有するはずの防火
シャッターや防火戸が実際には遮熟性能が劣り、そのた
め他室への延焼の危険性が大となり、その機能を十分に
果していないのが現状である。
【0008】また、防火区画のためシャッターと間仕切
壁を設けた場合には、室内空間が狭まるという問題もあ
った。
【0009】本発明の目的は、遮熱性と遮炎性とを有す
る発泡性防火ガラスを用いて、大型店舗等のエスカレー
ター部分と店舗部分とを区画することにより、従来の防
火シャッターや問仕切壁を使用しないで、空間スペース
をより安全に、そして有効的に利用するとともに、透視
性により意匠的にも避難先確認のためにも望ましくする
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明は、上記目的を達成した
防火安全区画システムである。そのシステムは、大型店
舗等のエスカレーター部分を防火区画とする安全区画シ
ステムであって、前記エスカレーター部分の両側を透視
性を有する発泡性防火ガラスで店舗部分と区画し、前記
発泡性防火ガラスで両側が挟まれた前記エスカレーター
部分の前後側に開閉可能なシャッターを設け、前記発泡
性防火ガラスの前記シャッターに隣接する側に開閉可能
な防火戸を設けて、前記エスカレーター部分を縦穴区画
とするように構成した。
【0012】上記の防火安全区画システムで使用する発
泡性防火ガラスは、遮熟性と遮炎性とを有するので、さ
らに問仕切り壁を設ける必要がなく、室内スペースを狭
めることはない。この発泡性防火ガラスは、火災時に熱
を受けると発泡剤が発泡層となり、それにより遮熱性を
十分に有するようになる。
【0013】また発泡性防火ガラスは通常時は透明であ
るので、それを挟んで逆側を見ることができ、意匠的効
果を向上できるとともに、火災発生時の避難時の先方の
状況を見ることができ、視認性を確保して安全に避難で
きる。
【0014】さらに、上記の防火安全区画システムで
は、防火戸や、防火シャッター等を設ける部所を発泡性
防火ガラスにより区画しているので、別個に防火戸や防
火シャッターを設ける必要がない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0016】本実施の形態では、大型店舗等のエスカレ
ーター部分を周囲の店舗部分から防火区画として区画で
きるようにしたものである。
【0017】エスカレーター部分10の両側と店舗部分
とは発泡性防火ガラス20により区画し、エスカレータ
ー部分10からの前後に防火シャッター30を設けた。
【0018】発泡性防火ガラス20は透明なけい酸ソー
ダ系の発泡剤やリン酸アルミニウム塩系の発泡剤等を複
数枚のガラス間に介在接着させてあり、それが火災時の
熱により発泡白濁して発泡層となるので十分な遮熱性を
有する。
【0019】また、発泡性防火ガラス20は、常温では
通常のガラスと同様透明度が高いので、それを通して逆
側の状況を見られるようになっている。通常時は、この
遮熱性ガラス20を通して店舗部分などの照明によりエ
スカレーター部分10の採光も確保されることとなる。
【0020】また各発泡性防火ガラス20がシャッター
と隣接する部所は、それぞれ開閉可能な防火戸40に形
成され、その防火戸40は発抱性防火ガラス20を使用
して作成されている。
【0021】このため火災時に、エスカレーター部分1
0の前後のシャッター30を閉じればエスカレーター部
分10は縦穴の防火区画となる。通常時は、かかるシャ
ッター30は開けられているので、そこから採光と通気
が可能となる。
【0022】なお、エスカレーター部分10の両側の発
泡性防火ガラス20は透明であるので、通常時に店舗内
の意匠的効果を得ることができ、また火災時にも発泡性
防火ガラス20を通して状況を見ながら避難できる。
【0023】このようにエスカレーター部分10の両側
を発泡性防火ガラス20を設けて区画すれば、エスカレ
ーター部分10の縦穴区では手すりなどを取り去った機
能的なデザインが可能となる。
【0024】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0025】(1).本発明の防火安全区画システムに
よれば、透明性と遮熱性と遮炎性を有する発泡性防火ガ
ラスにより、エスカレーター部分の両側と店舗部分とが
区画されているので、通常時にはエスカレーター部分
側、店舗部分側双方から見通せるため、全く見通せない
防火壁などで区画する場合に比べて、意匠性に優れた防
火安全区画システムを構成できる。
【0026】(2).本発明の防火安全区画システムに
よれば、透明性と遮熱性と遮炎性を有する発泡性防火ガ
ラスにより、エスカレーター部分の両側と店舗部分とが
区画されているので、例えば店舗部分などの火災時で
も、遮熱性ガラスを通して火災状況を確認しながら避難
することができる。
【0027】(3).本発明の防火安全区画システムに
よれば、両側の店舗部分と遮熱性ガラスで区画されたエ
スカレーター部分の前後側に開閉可能なシャッターが設
けられているので、例えば店舗部分側に火災が発生して
も、かかるシャッターを閉じることにより、エスカレー
ター部分を安全な防火区画に隔離することができる。
【0028】(4).本発明の防火安全区画システムで
は、発泡性防火ガラスで両側が挟まれたエスカレーター
部分の前後側に開閉可能なシャッターを設け、発泡性防
火ガラスのシャッターに隣接する側に開閉可能な防火戸
を設けて、エスカレーター部分を縦穴区画としているの
で、シャッターを閉じた後でも、防火戸を通じてこの縦
穴区画内に逃げ込むことができる。
【0029】(5).本発明の防火安全区画システムで
は、透明性と遮熱性と遮炎性を有する発泡性防火ガラス
により、エスカレーター部分の両側を区画する防火壁を
作成できるので、従来例のように防火シャッターや防火
戸、あるいは防火間仕切壁を設けなくてもよく、室内空
間を有効に使用できる。
【0030】(6).本発明の防火安全区画システムで
は、透明性と遮熱性と遮炎性を有する発泡性防火ガラス
により、エスカレーター部分の両側を区画する防火壁を
作成できるので、従来例のように防火シャッターや防火
戸、あるいは防火間仕切壁を設けずにスペースの有効利
用ができるので、建設コストを低減させることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の防火安全区画システムを
示す平面図である。
【図2】従来の防火安全区画システムを示す説明図であ
る。
【図3】従来の防火安全区画システムをアトリウム空間
等の縦穴区画開口部に適用した場合を示す側断面図であ
る。
【図4】従来の防火安全区画システムをアトリウム空間
等の縦穴区画開口部に適用した場合を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 網入りガラス 2 防火シャッター 3 通路 4 間仕切壁 5 室 6 トップライト 7 空間 8 店舗 9 ショーウインドガラス 10 エスカレーター部分 20 発泡性防火ガラス 30 シャッター 40 防火戸
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62C 2/00 - 2/24 C03C 27/06 C03C 27/12 E06B 5/16 E04H 9/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大型店舗等のエスカレーター部分を防火
    区画とする防火安全区画システムであって、 前記エスカレーター部分の両側を透視性を有する発泡性
    防火ガラスで店舗部分と区画し、 前記発泡性防火ガラスで両側が挟まれた前記エスカレー
    ター部分の前後側に開閉可能なシャッターを設け、 前記発泡性防火ガラスの前記シャッターに隣接する側に
    開閉可能な防火戸を設けて、前記エスカレーター部分を
    縦穴区画としたことを特徴とする防火安全区画システ
    ム。
JP10003268A 1998-01-09 1998-01-09 防火安全区画システム Expired - Lifetime JP3093710B2 (ja)

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