JPH0699589B2 - 低温柔軟性向上剤 - Google Patents
低温柔軟性向上剤Info
- Publication number
- JPH0699589B2 JPH0699589B2 JP28837986A JP28837986A JPH0699589B2 JP H0699589 B2 JPH0699589 B2 JP H0699589B2 JP 28837986 A JP28837986 A JP 28837986A JP 28837986 A JP28837986 A JP 28837986A JP H0699589 B2 JPH0699589 B2 JP H0699589B2
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- JP
- Japan
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- temperature flexibility
- low temperature
- improver
- flexibility improver
- present
- Prior art date
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、低温柔軟性向上剤に関する。
［従来の技術］ ここ数年、エラストマー製品は一般のプラスチック製品
と同様、多目的に応用されるようになり、従来以上に耐
寒性、特に低温時の柔軟性を向上させたものが望まれて
いる。
と同様、多目的に応用されるようになり、従来以上に耐
寒性、特に低温時の柔軟性を向上させたものが望まれて
いる。
現在までに耐寒性を改良する方法として、エラストマー
同士のブレンド、第三成分の添加等が提案されている。
同士のブレンド、第三成分の添加等が提案されている。
［発明が解決しようとする問題点］ しかし、未だ一長一短があり、充分満足し得る方法は見
い出されていない。
い出されていない。
そこで本発明者らは、エラストマーの耐寒性、特に低温
時の柔軟性を中心にバランスのとれた物性を維持でき得
る低温柔軟性向上剤を開発すべく鋭意研究を行なった結
果、特定のエステルを添加することにより、耐寒性はも
とより非常にバランスのとれた特性を維持できることを
見い出し、この知見に基づいて本発明を完成した。
時の柔軟性を中心にバランスのとれた物性を維持でき得
る低温柔軟性向上剤を開発すべく鋭意研究を行なった結
果、特定のエステルを添加することにより、耐寒性はも
とより非常にバランスのとれた特性を維持できることを
見い出し、この知見に基づいて本発明を完成した。
［問題点を解決するための手段］ 本発明の要旨とするところは、炭素数６〜12の飽和脂肪
酸と炭素数14〜22の不飽和アルコールとのエステルから
なることを特徴とする低温柔軟性向上剤にある。
酸と炭素数14〜22の不飽和アルコールとのエステルから
なることを特徴とする低温柔軟性向上剤にある。
本発明に係る炭素数６〜12の飽和脂肪酸としては、カプ
ロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸等が例示
される。
ロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸等が例示
される。
又、炭素数14〜18の不飽和アルコールとしては、例えば
ヘキサデセニルアルコール、オレイルアルコール、エル
シルアルコール等が挙げられる。中でもオレイルアルコ
ールが望ましい。
ヘキサデセニルアルコール、オレイルアルコール、エル
シルアルコール等が挙げられる。中でもオレイルアルコ
ールが望ましい。
本発明に係る飽和脂肪酸、不飽和アルコールは、いずれ
においても直鎖状のみならず分岐鎖状の化合物を含み、
単独又は２種以上を混合して用いられる。
においても直鎖状のみならず分岐鎖状の化合物を含み、
単独又は２種以上を混合して用いられる。
本発明に係るエステルは、上記のアルコールと脂肪酸と
を適宜選択して公知のエステル化反応により容易に得る
ことができ、具体的にはカプロン酸オレイル、カプリル
酸ヘキサデセニル、カプリル酸オレイル、ラウリン酸オ
レイル、カプロン酸エルシル等が挙げられる。中でもカ
プリル酸オレイルが好ましい。
を適宜選択して公知のエステル化反応により容易に得る
ことができ、具体的にはカプロン酸オレイル、カプリル
酸ヘキサデセニル、カプリル酸オレイル、ラウリン酸オ
レイル、カプロン酸エルシル等が挙げられる。中でもカ
プリル酸オレイルが好ましい。
上記以外の脂肪酸又はアルコールとから得られるエステ
ルでは所定の効果を得ることができない。例えば、炭素
数５以下の脂肪酸とのエステルでは耐熱性に欠点があ
り、上記の炭素数の範囲外の不飽和アルコールとのエス
テルでは耐寒性向上の効果に乏しい。
ルでは所定の効果を得ることができない。例えば、炭素
数５以下の脂肪酸とのエステルでは耐熱性に欠点があ
り、上記の炭素数の範囲外の不飽和アルコールとのエス
テルでは耐寒性向上の効果に乏しい。
本発明に係るエステルの配合量は、エラストマー100重
量部に対して3.0〜80重量部、特に5.0〜30重量部とする
ことが好ましい。3.0重量部未満では耐寒性の向上が不
充分であり、80重量部を越えるとエラストマー自身の物
性に与える影響が大きく好ましくない。
量部に対して3.0〜80重量部、特に5.0〜30重量部とする
ことが好ましい。3.0重量部未満では耐寒性の向上が不
充分であり、80重量部を越えるとエラストマー自身の物
性に与える影響が大きく好ましくない。
本発明に係る低温柔軟性向上剤は、天然ゴム、アクリル
ニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、ポリブタジエン、エチレン−プロピレン共重
合体、ポリアクリル酸エステル、ポリクロロプレン、ポ
リイソプレン、ウレタン等に例示されるすべてのエラス
トマーに適用でき、更にはそれらの硫黄加硫物、過酸化
物架橋物のいずれにも適用できる。
ニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、ポリブタジエン、エチレン−プロピレン共重
合体、ポリアクリル酸エステル、ポリクロロプレン、ポ
リイソプレン、ウレタン等に例示されるすべてのエラス
トマーに適用でき、更にはそれらの硫黄加硫物、過酸化
物架橋物のいずれにも適用できる。
尚、エラストマーの応用分野においては一般に使用され
る配合剤、例えば加硫剤、加硫促進剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、可塑剤、滑剤、老化防止剤、軟化剤、充填
剤、加工助剤等を適宜添加することができる。
る配合剤、例えば加硫剤、加硫促進剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、可塑剤、滑剤、老化防止剤、軟化剤、充填
剤、加工助剤等を適宜添加することができる。
本発明の低温柔軟性向上剤を添加したエラストマー組成
物は、通常のゴムの混練方法、例えばロール機、バンバ
リーミキサー、ニーダー、押出機等の混練機で混合する
ことにより得られる。
物は、通常のゴムの混練方法、例えばロール機、バンバ
リーミキサー、ニーダー、押出機等の混練機で混合する
ことにより得られる。
上記の如くして得られたエラストマー組成物は、特に耐
寒性を必要とする分野、例えば、履物、タイヤ、チュー
ブ、グリップ等の自動車機能部品、家具部品、ホース、
滑り止め等の雑貨、緩衝材、パッキン類、玩具、運動用
具等、種々の用途に適している。
寒性を必要とする分野、例えば、履物、タイヤ、チュー
ブ、グリップ等の自動車機能部品、家具部品、ホース、
滑り止め等の雑貨、緩衝材、パッキン類、玩具、運動用
具等、種々の用途に適している。
［実施例］ 以下に実施例をもって本発明を更に詳細に説明する。
実施例１〜４ 下記の組成に従ってオープンロールで混練配合した。次
いで150℃、30分の条件下でプレス加硫を行ない、樹脂
組成物を調製し、その特性を評価した。
いで150℃、30分の条件下でプレス加硫を行ない、樹脂
組成物を調製し、その特性を評価した。
（配合組成） エラストマー 100重量部 ［スチレン・ブタジエン共重合体（SBR 1500）］ カーボンブラック（HAF） 50重量部 亜鉛華３号 ３ 硫黄 １ 加硫促進剤（Ｍ） １ 加硫促進剤（DM） 0.5 ステアリン酸 １ 低温柔軟性向上剤 変 量 ここで加硫促進剤は、それぞれ下記の構造式を有する。
尚、機械的性質はJIS−Ｋ−6301に、低温柔軟度はASTM
−Ｄ−1043に夫々準拠して評価した。得られた結果を表
に一覧する。
−Ｄ−1043に夫々準拠して評価した。得られた結果を表
に一覧する。
比較例１〜４ 低温柔軟性向上剤を無添加の場合、汎用の軟化剤として
アロマ系プロセスオイル、耐寒性可塑剤としてアジピン
酸ジイソブチル、又、炭素数が12を越えた飽和脂肪酸エ
ステルとしてステアリン酸オレイルを配合した場合の評
価結果を表に一覧する。
アロマ系プロセスオイル、耐寒性可塑剤としてアジピン
酸ジイソブチル、又、炭素数が12を越えた飽和脂肪酸エ
ステルとしてステアリン酸オレイルを配合した場合の評
価結果を表に一覧する。
［発明の効果］ 本発明に係る低温柔軟性向上剤を配合したエラストマー
組成物は、従来の加硫物物性を保持しつつ優れた低温柔
軟性を有している。
組成物は、従来の加硫物物性を保持しつつ優れた低温柔
軟性を有している。
Claims (2)
- 【請求項１】炭素数６〜12の飽和脂肪酸と炭素数14〜22
の不飽和アルコールとのエステルからなることを特徴と
する低温柔軟性向上剤。 - 【請求項２】不飽和アルコールが、オレイルアルコール
であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の低
温柔軟性向上剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28837986A JPH0699589B2 (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 | 低温柔軟性向上剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28837986A JPH0699589B2 (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 | 低温柔軟性向上剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63142045A JPS63142045A (ja) | 1988-06-14 |
| JPH0699589B2 true JPH0699589B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=17729436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28837986A Expired - Fee Related JPH0699589B2 (ja) | 1986-12-03 | 1986-12-03 | 低温柔軟性向上剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0699589B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6939120B1 (en) | 2002-09-12 | 2005-09-06 | Komag, Inc. | Disk alignment apparatus and method for patterned media production |
| JP5470219B2 (ja) * | 2010-10-25 | 2014-04-16 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
-
1986
- 1986-12-03 JP JP28837986A patent/JPH0699589B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63142045A (ja) | 1988-06-14 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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