JPH069954U - サーマルヘッドの電源回路 - Google Patents
サーマルヘッドの電源回路Info
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- JPH069954U JPH069954U JP4933792U JP4933792U JPH069954U JP H069954 U JPH069954 U JP H069954U JP 4933792 U JP4933792 U JP 4933792U JP 4933792 U JP4933792 U JP 4933792U JP H069954 U JPH069954 U JP H069954U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 共通電極部の導体抵抗による電圧降下によっ
て各発熱体部に印加される電圧に電圧差が生ずることを
防止し、発熱体駆動電圧を印字部で常に一定にして印字
濃度のバラツキを防止し高印字品質のサーマルヘッドを
実現することのできるサーマルヘッドの電源回路を提供
すること。 【構成】 +極電圧検出線61にアノード側が共通接続
され、抵抗発熱体2の一端部側の複数個所にカソード側
が接続された複数のダイオード5を設けたものである。
さらに、抵抗発熱体2の一端部側の一方を+極電力供給
線52に接続するとともに他方を+極電圧検出線61に
接続し、抵抗発熱体2の他端部側の一方で+極電力供給
線51が接続されたと同一側を−極電圧検出線62に接
続するとともに他方を−極電力供給線52に接続したも
のである。
て各発熱体部に印加される電圧に電圧差が生ずることを
防止し、発熱体駆動電圧を印字部で常に一定にして印字
濃度のバラツキを防止し高印字品質のサーマルヘッドを
実現することのできるサーマルヘッドの電源回路を提供
すること。 【構成】 +極電圧検出線61にアノード側が共通接続
され、抵抗発熱体2の一端部側の複数個所にカソード側
が接続された複数のダイオード5を設けたものである。
さらに、抵抗発熱体2の一端部側の一方を+極電力供給
線52に接続するとともに他方を+極電圧検出線61に
接続し、抵抗発熱体2の他端部側の一方で+極電力供給
線51が接続されたと同一側を−極電圧検出線62に接
続するとともに他方を−極電力供給線52に接続したも
のである。
Description
【0001】
本考案は絶縁基板上に形成されたサーマルヘッドの発熱体を駆動するためのサ ーマルヘッドの電源回路に関する。
【0002】
従来のこの種の電源回路は、例えば、特開平1−145165号公報に開示さ れているものが知られている。図3は上記文献に開示された従来のサーマルヘッ ド発熱体駆動用の電源回路とサーマルヘッドの等価回路を示したものである。サ ーマルヘッドの発熱体を駆動するための電力を供給する電源回路1の構成を説明 する。
【0003】 電源回路1はサーマルヘッドに供給する電力を発生する直流電源10と、出力 電圧を制御するトランジスタ11と、演算増幅器12と、基準電源13と抵抗器 14,15とで構成される。トランジスタ11は電源回路1の出力電圧を制御し 、直流電源10の+電極とコレクタ電極とが接続されて構成される。演算増幅器 12は入力に供給される2つの電圧を比較し、それに対応した電圧を出力するの もので、その出力端子はトランジスタ11のベース電極に接続されている。基準 電源13は常に一定電圧を発生し、演算増幅器12に入力される2つの電圧のう ちの一方の電圧を供給する。基準電源13の+電極は演算増幅器12の+側入力 電極に接続される。
【0004】 又、演算増幅器12の−側入力電極は抵抗器14,15の接続点に接続される 。抵抗器14,15は演算増幅器12に入力される2つの電圧のうち、外部から 入力される電圧を演算増幅器12で演算できるような電圧に分圧させる為に用い られる。電源回路1で発生させた電力は電力供給線51,52を介してサーマル ヘッドに供給される。電力供給線51はトランジスタ11のエミッタ電極に接続 される+極電力供給線で、電力供給線52は直流電源10の−電極に接続される −極電力供給線である。61,62はサーマルヘッド電源回路1からサーマルヘ ッドに供給される電圧を電源回路1内に伝達するための電圧検出線で、電圧検出 線61が抵抗器14の一方の電極に接続され+極電位を検出する+極電圧検出線 となる。又、電圧検出線62は抵抗器15の一方の電極と基準電源13の−極に 接続され、−極電位を検出する−極電圧検出線となる。
【0005】 次にこの電源回路1の動作を説明する。電圧検出線61,62間に入力された 電圧は直列に接続されている抵抗器14,15間に印加され、抵抗器15の両端 に発生する入力電圧に比例する電圧と基準電源13で発生する基準電圧との差が 演算増幅器12の+側入力電極と−極入力電極間に入力される。この入力される 電圧の差は電圧検出線61,62間の電圧が目的の電圧となっているときには、 0Vとなるように基準電源13で発生する基準電圧と抵抗器14,15の値を設 定する。
【0006】 例えば、抵抗器15が1KΩ,抵抗器14が9KΩ、基準電圧が2.4Vでは 、24ボルトが+極電力供給線51と−極電力供給線52間に出力される。抵抗 器15の両端の電圧が基準電源13の基準電圧よりも低い時には演算増幅器12 の出力電位はその差に対応した+電位となり、その出力がトランジスタ11のベ ース電極に印加されるため、トランジスタ11のベース電極とエミッタ電極間の 電流が増大し、トランジスタ11のコレクター電極とエミッタ電極間の電圧は小 さくなり、電源回路1の出力電圧が高くなるように制御される。
【0007】 この様な制御によって抵抗器15に発生する電圧と基準電源13との電圧差が なくなるまでトランジスタ11のベース電極に加えられる電圧値が高まり、電圧 検出線61,62間の電圧が抵抗器14,15の抵抗値比と、基準電源13で生 じる基準電圧の電圧差できまる一定電圧になるように制御される。このような動 作により電圧検出線61,62を電源回路1の電力供給線51,52の接続され たサーマルヘッド内電源ラインの、一定電圧の必要な箇所の両端に接続すること により、その電圧検出線61,62の接続された部分の電圧は常に一定に保たれ る。
【0008】 次にサーマルヘッド部の構成について説明する。 サーマルヘッド発熱体を駆動するための電力は+極電力供給端子71及び−極 電力供給端子72から供給される。このように電力は+極電力供給端子71から +極共通電極81に供給されサーマルヘッドの発熱体20とスイッチング素子3 0を介して伝達され、−極共通電極82から−極電力供給端子72に流れる。こ こで+極電力供給端子71と+極共通電極81との間には導体抵抗41が、又、 −極電力供給端子72と−極共通電極82との間には導体抵抗42が存在する。 サーマルヘッドの発熱体20は複数個あり、一方の電極は+極共通電極81に接 続される。又他方の電極はそれぞれ発熱体の通電を制御するスイッチ素子30を 介して−極共通電極82に接続される。
【0009】 電源回路1との接続にあたっては、+極電力供給線71と電源回路1の+極電 力供給線51とが接続され、−極電力供給端子72と電源回路1の−極電力供給 線52とが接続される。更に+極電圧検出線61をサーマルヘッドの+極共通電 極81に接続し−極電圧検出線62をサーマルヘッドの−極共通電極82に接続 する。
【0010】 このような構成により+極電力供給線51の導体抵抗41と−極電力供給線5 2の導体抵抗42で生ずる電圧降下分の電圧は電源回路1内で自動的に補正され 、+極共通電極81と−極共通電極82との間の電圧は常に一定に保たれる。従 って電源回路1の出力部とサーマルヘッドの共通電極間に導体抵抗があっても、 +極共通電極81と−極共通電極82間には常に一定の電圧が印加されるためそ こに接続される発熱体に印加される電圧も一定となり、発熱体で発生する熱量が 一定となる。このためサーマルヘッド内の印字濃度のバラツキがなくなり印字品 質を向上することができる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】 しかし上述した従来のサーマルヘッドの電源回路では、電圧検出線を接続した サーマルヘッド内の共通電極までの導体抵抗による電圧降下は補正でき電圧を一 定に保つことができたとしても、実際には共通電極部に導体抵抗が、例えば、B 4サイズのサーマルヘッドで0.6Ω程度存在するために、電圧検出線の接続点 から離れると、共通電極の導体抵抗による電圧降下のため電圧検出線の接続部と は異なる電圧となる。従ってサーマルヘッドの発熱体部に一定の電圧を供給する ことができなくなる。
【0012】 ここで、供給電極部の抵抗値を0.6Ω、負荷電流が6A、電圧検出線を共通 電極の中央部に接続し、電源を共通電極の両端から供給したときには、通電され る発熱体の位置が電圧検出線接続部に近い場合では、目的の電圧、例えば、24 Vとなる。しかし、例えば通電される発熱体の位置が共通電極の右側と中央の中 心位置の場合では電圧検出線接続点の電圧(例えば24V)よりも0.225V 異なってしまう。
【0013】 これは右端共通電極から通電される発熱体が接続される共通電極までの抵抗値 0.6×(1/4)Ω、左端共通電極から通電される発熱体が接続される共通電 極までの抵抗値0.6×(3/4)Ω、通電される発熱体が接続される共通電極 と電圧検出線の接続点間の抵抗値0.6×(1/4)Ω、左端共通電極から流れ 込む電流6×(0.15/0.6)A、電圧検出線接続部と通電される発熱体が 接続された共通電極間の電圧差1.5×(0.3−0.15)Vとなるためであ る。
【0014】 従って電圧検出線が接続された共通電極中央部に接続された発熱体に通電した ときとその中央部と端部の中央に位置する発熱体に通電する時とでは発熱体に印 加される電圧値として0.225Vの差が生じ、24Vを基準に考えると約1% の差が存在する。この誤差は印字エネルギ誤差数%が問題となる階調サーマルヘ ッドでは無視できない誤差となる。
【0015】 通常、共通電極部の抵抗値のほうが電源端子と共通電極間の導体抵抗よりも大 きいため、従来の電源回路では印字品質を改善することができない。また、サー マルヘッドの低価格化の手段として共通電極幅を狭くし、サーマルヘッド基板を 縮小する方法も考えられるが、このような方法を用いると共通電極の導体抵抗値 が増大するため印字エネルギ誤差がますます大きくなりまた、サーマルヘッドの 小型化、低価格化にも対応できるものではない。
【0016】 本考案は、上述したように共通電極部の導体抵抗による電圧降下によって各発 熱体部に印加される電圧に電圧差が生ずることを防止し、発熱体駆動電圧を印字 部で常に一定にして印字濃度のバラツキを防止し高印字品質のサーマルヘッドを 実現することのできるサーマルヘッドの電源回路を提供することを目的とする。
【0017】
本考案は、+極電圧検出線にアノード側が共通接続され、抵抗発熱体の一端部 側の複数個所にカソード側が接続された複数のダイオードを設けたものである。
【0018】 さらに本考案は抵抗発熱体の一端部側の一方を+極電力供給線に接続するとと もに他方を+極電圧検出線に接続し、抵抗発熱体の他端部側の一方で+極電力供 給線が接続されたと同一側を−極電圧検出線に接続するとともに他方を−極電力 供給線に接続したものである。
【0019】
本考案では上記構成を採用することにより発熱体が印字している部分の発熱体 駆動電圧を検出し、この検出点に一定電圧が印加されるよう動作する。このため 発熱体で発生する熱量が常に一定となる。
【0020】
図1は本考案の1実施例を示す回路図である。なお以下に示す図においては、 図3に示す従来の回路の構成部分と同一構成部分には同一符号を付し、その詳細 説明は省略する。
【0021】 発熱体2は絶縁基板上に複数個形成されてなり、例えば総数2048個の発熱 体が存在するものと仮定する。スイッチング素子3は発熱体2と対になり発熱体 2への通電を制御する。+極共通電極21は各発熱体2の一方の電極に接続され る。4は+極共通電極21に存在する導体抵抗で、通常B4サイズのサーマルヘ ッドでは端から端までの抵抗が0.6Ω程度となっている。ここで本考案の第1 の実施例では+極共通電極21の各部電位を検出するための小電流用のセンシン グダイオード5を複数個用意し、そのカソード電極を+極共通電極21の各部に 接続する。−極共通電極22はスイッチング素子3の片側の電極に共通接続され る。
【0022】 電源回路1の+電位は+極電源端子25から供給される。また電源回路1の− 電位は−極電源端子26を介して供給される。+極電源端子25と+極共通電極 21との間には導体抵抗23が存在し、−極電源端子26と−極共通電極22と の間には導体抵抗24が存在する。ここでセンシングダイオード5の順方向電圧 VF の電圧降下分を補正するための補正ダイオード27が、そのカソード電極を +極電源端子25に接続しアノード電極を+極電力供給線51に接続するように 設けられる。電源回路1の−極電力供給線52は−極電源端子26に接続される 。+極電圧検出線61はサーマルヘッドの+極共通電極21に印加されている発 熱体駆動電圧の+極電位を電源回路1にフィードバックするために用いられ、各 センシングダイオード5のアノード電極に接続される。
【0023】 −極電圧検出線62はサーマルヘッドの−極共通電極22に印加されている発 熱体駆動電圧の−極電位を電源回路1にフィードバックするために用いられ−極 共通電極22に接続される。抵抗器28は一方の電極が+極電力供給線51に、 他方の電極が+極電圧検出線61に接続される。またその抵抗値は電源回路1内 の抵抗器14,15の直列合成抵抗値の1/1000倍程度とする。センシング ダイオード5と補正ダイオード27の順方向電圧VF はほぼ同じ値をもった物を 使用する。
【0024】 なお、本実施例では総発熱体数を2048個、印字分割数を8としたサーマル ヘッドの場合について説明する。1ストローブ(1印字ブロック)に対応する発 熱体数は256個であり、図1では1個の発熱体2の+極共通電極部21に1個 のセンシングダイオード5が接続されているが実際には256個の発熱体の集ま りに対して1個のセンシングダイオード5が接続されている。スイッチング素子 3についても同様で1個のスイッチング素子3は256個の集まりに対して使用 されている。本実施例の場合には1印字ブロックに対し1個のセンシングダイオ ード5のカソード電極を、+極共通電極21の各印字ブロックの長手方向の中央 部に接続している。
【0025】 以下電源回路1の出力設定電圧を24Vとして説明する。発熱体2に通電する 前は、+極共通電極21と−極共通電極間22との間は24Vに保たれる。その 時+極電力供給線51と+極電圧検出線61間の電圧は同一で、抵抗器28には 電流は流れない。−極電力供給線52と−極電圧検出線62間の電圧についても 同様である。+極共通電極21は+極電力供給線51の電位よりも補正ダイオー ド27、センシングダイオード5の順方向電圧VF 分だけ低くなっており、+極 電力供給線51の電位は24Vとダイオードの順方向電圧VF との和の値となっ ている。
【0026】 発熱体2に通電すると、導体抵抗23,24および+共通電極21の導体抵抗 4に電流が流れ、それら各抵抗23,24および4部に電圧降下が生ずる。この ため+極電力供給線51と+極共通電極21間にはダイオードの順方向電圧VF 以上の電圧差(導体抵抗23×全電源電流+各導体抵抗4×各+極共通電極部の 電流+ダイオードの順方向電圧VF )が生じ、抵抗器28には+極電力供給線5 1から+極電圧検出線61に向かって電流が流れる。しかし、+極電圧検出線6 1の電位は、+極共通電極21と+極電圧検出線61間に接続されているセンシ ングダイオード5の働きにより必ず+極共通電極21のセンシングダイオード5 が接続された最低電位部よりもダイオードの順方向電圧VF 分上昇したところで 安定する。−極電圧検出線62の電位は全電流×導体抵抗24の積分だけ上昇す る。
【0027】 +極電圧検出線61の電圧降下分と、−極電圧検出線62の電圧上昇分とは+ 極電圧検出線61と−極電圧検出線62間の電圧差として電源回路1内にフィー ドバックされ、+極共通電極21と−極共通電極22間の電圧が24Vとなるよ うに制御される。
【0028】 図4は電源回路1が電圧検出線61,62間電圧に関係なく、一定の電圧をサ ーマルヘッド電源供給端子25,26に印加した場合のサーマルヘッド+極共通 電極21各部の電位を示した図で、−極共通電極22の電位は各部で同一である ため省略してある。
【0029】 図4(A)は+極共通電極21の左端ブロックが印字中を示し、その印字部で ある左端のa部電位が最も低くなり、+極電圧検出線61の電位はa部電位+ダ イオードの順方向電圧VF の値となる。
【0030】 図4(B)は+極共通電極21のほぼ中央部のブロックが印字中の場合を示し 、その印字部である中央のd部の電位が最も低くなり、+極電圧検出線61の電 位はd部電位+ダイオードの順方向電圧VF の値となる。
【0031】 図4(C)は+共通電極21の右端ブロックが印字中の場合を示し、その印字 部である右端のh部電位が最も低くなり、+極電圧検出線61の電位はh部電位 +ダイオードの順方向電圧VF の値となる。
【0032】 このように+極共通電極21と−極共通電極22間の最低電圧箇所は発熱体2 に通電されている部分だけであり、その部分の電圧が一定に保たれるため発熱体 2の通電部には常に一定電圧が印加され、導体抵抗の電圧降下は完全にキャンセ ルされ、均一な印字品質を得ることができる。
【0033】 図2は本考案の他の実施例を示す回路図である。本実施例では+極電圧検出線 61が+極共通電力21の左端に接続され−極電圧検出線62が−極共通電極2 2の右端に接続される。+極電源端子25は導体抵抗23を介して+極共通電極 21の右端部に接続される。また−極電源端子26は導体抵抗24を介して−極 共通電極22の左端部に接続される。
【0034】 このような構成において発熱体2に通電されると−極電圧検出線62の電位は 全電流×導体抵抗24と発熱体が通電されるブロックと−極共通電極22の左端 との間にある導体抵抗6×全電流の和の分だけ上昇する。また+極電圧検出線6 1の電源は全電流×導体抵抗23と、発熱体が通電されるブロックと+極共通電 極21の右端との間にある導体抵抗4×全電流の和の分だけ低下する。しかし、 +極電圧検出線61の電圧低下分と−極電圧検出線62の電圧上昇分は+極電圧 検出線61と−極電圧検出線62との間の電圧差として電源回路1内にフィード バックされ、+極共通電極21と−極共通電極22との間の電圧は例えば24V と一定になるように制御される。
【0035】 図5は電源回路1が電圧検出線61,62間の電圧に関係なく一定の電圧をサ ーマルヘッド電源供給端子25,26に印加した場合のサーマルヘッドの+極共 通電極21と−極共通電極22の各部の電位を示した図である。
【0036】 図5(A)は+共通電極21の左端ブロックが印字中の場合を示し、その印字 部である左端のa部電位は+極電力供給線51が接続された+極共通電極21の 右端から最も離れており導体抵抗4により+極共通電極21内で最も低くなる。 +極電圧検出線61と発熱体2が通電されているa部間には導体抵抗4が存在す るが+極電圧供給線61とa部間には電源回路1内の抵抗器14,15に流れる わずかな電流により+極電圧検出線61の電位はa部電位よりわずかに低下する が、発熱体2の通電によるa部の電位変動に対して充分小さいため電位差は発生 しないに等しい。つまり発熱体が通電しているa部の電位と等しくなる。i部電 位は−極電力供給線52が接続された−極共通電極22の左端に最も近いが、導 体抵抗6により−極共通電極22内で最も高くなり+極側と同様に、i部と−極 電圧検出線62の電位は等しくなる。
【0037】 図5(B)は+極共通電極21の中央部ブロックが印字中の場合を示し、その 印字部である中央のd部電位が+極共通電極21内で最も低くなり、上述したa 部と同様に+極電圧検出線61の電位はd部電位と等しく、−極電圧検出線62 とl部の電位も等しくなる。
【0038】 図5(C)は+極共通電極21の右端ブロックが印字中の場合を示し、その印 字中である右端のh部電位が+極共通電極21内で最も低くなるが、a部と同様 に+極電圧検出線61の電位はh部電位と等しく、−極電圧検出線62とp部の 電位も等しくなる。
【0039】 このように+極共通電極21と−極共通電極22間の最低電圧箇所は、発熱体 2に通電されている部分であり、その部分の電圧が検出されて電源回路1にフィ ードバックされる。従って、発熱体が通電されている部分の+極共通電極21と −極共通電極22間の電圧が一定に保たれるため、発熱体2の通電部には常に一 定電圧が印加され、各導体抵抗の電圧降下は完全にキャンセルされ、均一な印字 品質を得ることができる。
【0040】
以上実施例に基づいて詳細に説明したように、本考案では発熱体が印字してい る部分の発熱体駆動電圧を直接検出してこの検出した電圧で発熱体に供給される 電圧を制御するようにしたため、印字を行なう各発熱体には常に一定の電圧が印 加される。従って、発熱体で発生する熱量を一定にできるため発熱体印加電圧の バラツキによる印字濃度のバラツキを完全に防止することができる。
【図1】本考案の一実施例を示す回路図。
【図2】本考案の他の実施例を示す回路図。
【図3】従来の電源回路を示す回路図。
【図4】図1の回路動作を説明するための図。
【図5】図2の回路動作を説明するための図。
2 発熱体 3 スイッチング素子 4 導体抵抗 5 センシングダイオード 51 +極電力供給線 52 −極電力供給線 61 +極電圧検出線 62 −極電圧検出線
Claims (2)
- 【請求項1】 絶縁基板上に配列された複数の抵抗発熱
体の一端部を電源の一方の電極に接続する第一の電力供
給線と、 前記抵抗発熱体のそれぞれの他端部をスイッチング手段
を介して電源の他方の電極に接続する第2の電力供給線
と、 前記一端部の電圧を検出するために設けられた第一の電
圧検出線と、 前記他端部の電圧を検出するために設けられた第二の電
圧検出線と、 前記第一及び第二の電圧検出線間の電圧を予め定めた基
準電圧との差を検出する比較回路と、 前記比較回路の出力に応答して前記第一の電力供給線と
第二の電力供給線間の電圧を調整する調整手段とを具備
してなるサーマルヘッドの電源回路において、 前記第一の電圧検出線にアノード側が共通接続され、前
記抵抗発熱体の一端部側の複数個所にカソード側が接続
された複数のダイオードを設けた事を特徴とするサーマ
ルヘッドの電源回路。 - 【請求項2】 絶縁基板上に配列された複数の抵抗発熱
体の一端部を電源の一方の電極に接続する第一の電力供
給線と、 前記抵抗発熱体のそれぞれの他端部をスイッチング手段
を介して電源の他方の電極に接続する第2の電力供給線
と、 前記一端部の電圧を検出するために設けられた第一の電
圧検出線と、 前記他端部の電圧を検出するために設けられた第二の電
圧検出線と、 前記第一及び第二の電圧検出線間の電圧と予め定めた基
準電圧との差を検出する比較回路と、 前記比較回路の出力に応答して前記第一の電力供給線と
第二の電力供給線間の電圧を調整する調整手段とを具備
してなるサーマルヘッドの電源回路において、 前記抵抗発熱体の一端部側の一方を前記第一の電力供給
線に接続するとともに他方を前記第一の電圧検出線に接
続し、前記抵抗発熱体の他端部側の一方で前記第一の電
力供給線が接続されたと同一側を前記第二の電圧検出線
に接続するとともに他方を前記第二の電力供給線に接続
したことを特徴とするサーマルヘッドの電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4933792U JPH069954U (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | サーマルヘッドの電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4933792U JPH069954U (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | サーマルヘッドの電源回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069954U true JPH069954U (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=12828185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4933792U Pending JPH069954U (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | サーマルヘッドの電源回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069954U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007525344A (ja) * | 2004-02-27 | 2007-09-06 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | フィードバック回路を備えた流体吐出デバイス |
-
1992
- 1992-07-14 JP JP4933792U patent/JPH069954U/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007525344A (ja) * | 2004-02-27 | 2007-09-06 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | フィードバック回路を備えた流体吐出デバイス |
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