JPH069954A - 蛍光体の製造方法 - Google Patents

蛍光体の製造方法

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Publication number
JPH069954A
JPH069954A JP4170484A JP17048492A JPH069954A JP H069954 A JPH069954 A JP H069954A JP 4170484 A JP4170484 A JP 4170484A JP 17048492 A JP17048492 A JP 17048492A JP H069954 A JPH069954 A JP H069954A
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JP
Japan
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phosphor
flux
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zinc sulfide
Prior art date
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Pending
Application number
JP4170484A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Mano
泰広 真野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡便な手段により、蛍光体の発光輝度を向上
させることにある。 【構成】 硫化亜鉛〔ZnS〕に適量の硫酸銅〔CuS
4〕を添加し、その発 光母材に、硫化亜鉛に対し融剤
及び共付活剤として作用するフラックスを添加して焼成
するに際して、MgCl2のフラックス基材に、NaC
lまたはKCl等のハロゲン化アルカリ金属塩〔XC
l〕を添加する。この時、ハロゲン化アルカリ金属塩の
添加量は、フラックス基材に対するモル比で0.01〜
0.2とする。例えば硫化亜鉛に硫酸銅を0.1〜0.2m
ol%添加した発光母材にフラックスを添加し、フラック
スとしては、フラックス基材のMgCl2を10mol%に
対して、NaClを0.1〜2.0mol%添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛍光体の製造方法に関
し、詳しくは、有機分散型電界発光灯の製造において、
その電界発光灯の発光層を構成する蛍光体を焼成する蛍
光体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイパネルのバックライト
等に使用される有機分散型電界発光灯(1)〔以下、E
Lパネルと称す〕は、図6及び図7に示すように、Al
の蒸着膜からなる背面電極(2)、有機バインダにチタ
ン酸バリウムの粉末を分散させた反射絶縁層(3)、銅
で活性化した硫化亜鉛等の蛍光体を有機バインダに分散
させた発光層(4)、及びI.T.O.からなる透明電極
(5)を順次積層したEL発光素子(6)の上下に、ポリ
アミド樹脂等の吸湿フィルム(7)を配置し、この吸湿
フィルム(7)を含むEL発光素子(6)の全体をフッ素
系樹脂等からなる外皮フィルム(8)で気密的に封止す
ると共に、背面電極(2)及び透明電極(5)から外皮フ
ィルム(8)の封止部位を介してリード(9)(10)を外
部に導出した構造を有する。
【0003】上記構成からなるELパネル(1)では、
リード(9)(10)からEL発光素子(6)の背面電極
(2)と透明電極(5)間に高電圧を印加することによ
り、両電極(2)(5)間に挟まれた発光層(4)の蛍光
体を発光させ、所望の発光輝度で点灯させている。
【0004】上記EL用蛍光体を製造するに際しては、
まず、硫化亜鉛〔ZnS〕の微粉末に適量の硫酸銅〔C
uSO4〕を添加し、その発光母材に、融剤及び共付活
剤として作用するフラックスとしてMgCl2又はNa
Cl等を適量添加した上で所定温度及び時間で焼成す
る。この焼成後、洗浄及び精製により、EL用蛍光体を
得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来製法では、蛍光体を焼成するに際して、硫化亜鉛に添
加するフラックスとして、各種のハロゲン化物を単独で
使用していた。
【0006】その結果、従来のELパネル(1)の発光
輝度が低く、このELパネル(1)を液晶ディスプレイ
パネルのバックライトとして使用した場合には、画面表
示が暗くなり、品質の高いELパネルを提供することが
困難であった。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、簡便な手段に
より、発光輝度を向上させ得る蛍光体の製造方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明方法は、硫化亜鉛を主成分
とする発光母材に、硫化亜鉛に対し融剤及び共付活剤と
して作用するフラックスを添加して焼成するに際して、
MgCl2等のフラックス基材に、NaCl、KCl等
のハロゲン化アルカリ金属塩を添加することを特徴とす
る。
【0009】尚、上記製造方法において、ハロゲン化ア
ルカリ金属塩の添加量は、フラックス基材に対するモル
比で0.01〜0.2であることが望ましい。
【0010】
【作用】本発明に係る蛍光体の製造方法では、フラック
ス基材にハロゲン化アルカリ金属塩を添加するようにし
たから、焼成により結晶を成長させた硫化亜鉛系蛍光体
に含まれるハロゲンの含有量が増加し、このハロゲンの
含有量の増加により、蛍光体の発光輝度が高くなる。
【0011】
【実施例】本発明に係る蛍光体の製造方法の実施例を図
1乃至図5に示して説明する。尚、以下の実施例では、
図6及び図7に示すEL発光素子(6)に適用した場合
について詳述する。
【0012】本発明の特徴は、フラックス基材に、ハロ
ゲン化アルカリ金属塩を添加することにある。このハロ
ゲン化アルカリ金属塩の添加量は、フラックス基材に対
するモル比で0.01〜0.2であることが望ましい。
【0013】具体的には、EL発光素子(6)を製造す
るに際して、まず、硫化亜鉛〔ZnS〕の微粉末に適量
の硫酸銅〔CuSO4〕を添加し、その発光母材に、融
剤及び共付活剤として作用するフラックスを添加する。
【0014】この時、本発明方法では、上記フラックス
として、MgCl2のフラックス基材に、NaCl又は
KCl等のハロゲン化アルカリ金属塩〔XCl〕を適量
添加する。例えば、硫化亜鉛に硫酸銅を0.1〜0.2mo
l%添加した発光母材にフラックスを添加し、フラック
スとしては、フラックス基材のMgCl2を10mol%に
対して、NaClを0.1〜2.0mol%添加する。
【0015】このようにして、硫化亜鉛及び硫酸銅の発
光母材にフラックスを添加した状態でもって、例えば、
1100℃で3時間焼成〔高温による一次焼成〕する。
その後、水洗及び乾燥させた上で、600〜800℃で
3時間焼成〔低温による二次焼成〕する。この焼成後、
シアン化カリウム水溶液等で洗浄し精製することによ
り、図1に示すように硫化亜鉛中に微小発光部〔コメッ
ト〕(11)が分散した微細な蛍光体(12)を得る。
【0016】ここで、焼成時、フラックスは、粒径が1
μm程度のZnSを焼成によって粒径が20〜30μm
程度の蛍光体(12)に結晶成長させる融剤として機能す
るだけでなく、フラックスに含有するClが硫酸銅のC
uと共に蛍光体中に含有され、共付活剤として機能す
る。本発明では、フラックス基材に、NaCl又はKC
l等のハロゲン化アルカリ金属塩を添加することによ
り、Clの含有量が増加し、その結果、図2に示す蛍光
体(12)のDAペア発光過程、及び図3に示す蛍光体
(12)のSA〔自己付活〕発光過程において、その発光
中心が増加することに寄与し、発光輝度が上昇する。
【0017】本発明で行った実験結果によれば、従来品
では、蛍光体(12)のCuの含有量が0.1mol%で、C
lの含有量が0.1mol%であったのに対して、本発明品
では、Cuの含有量が0.1mol%で変化せず同程度であ
ったにもかかわらず、Clの含有量が0.12mol%に増
加し、その結果、発光輝度が40%上昇することが判明
した。
【0018】図4は本発明で行った実験結果に基づくデ
ータを示すもので、一定電力の場合、フラックス基材の
MgCl2が10mol%について、NaClを0.1〜2.
0mol%〔モル比で0.01〜0.2〕の範囲で添加した
時の輝度の変化を示す。この結果から、NaClの添加
量が0.1mol%〔モル比では0.01〕より小さい場
合、及び、その添加量が2.0mol%〔モル比では0.
2〕より大きい場合、従来品と同程度か或いはそれ以下
の輝度しか得られないことが明らかで、これに対して、
本発明品では、NaClの添加量が0.1〜2.0mol%
〔モル比で0.01〜0.2〕の範囲で、従来品よりも大
きな輝度が得られて、特に、NaClの添加量が1.0m
ol%〔モル比では0.1〕の時が最適で、従来品よりも
40%上昇したことが明白である。
【0019】また、図5は電力に対する輝度の関係を示
し、フラックス基材のMgCl2が10mol%のみである
従来品Aよりも、10mol%のMgCl2に対してNaC
lを1.0mol%〔モル比では0.1〕添加した本発明品
Bの方が高輝度となっていることが明らかである。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る蛍光体の製造方法によれ
ば、フラックス基材にハロゲン化アルカリ金属塩を添加
することにより、簡便な手段でもって、蛍光体の発光輝
度を向上させることが実現容易となり、このような蛍光
体をEL発光素子に使用した場合、高輝度のELパネル
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蛍光体の製造方法を説明するため
のもので、発光母材を焼成した蛍光体を示す模式図
【図2】図1の蛍光体のDAペア発光過程を示す模式図
【図3】図1の蛍光体のSA〔自己付活〕発光過程を示
す模式図
【図4】本発明で行った実験結果に基づくデータで、N
aClの添加量に対する発光輝度の関係を示す特性図
【図5】本発明で行った実験結果に基づくデータで、電
力に対する発光輝度の関係を示す特性図
【図6】ELパネルの構造例を示す断面図
【図7】図6に示すELパネルの平面図
【符号の説明】
12 蛍光体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫化亜鉛を主成分とする発光母材に、硫
    化亜鉛に対し融剤及び共付活剤として作用するフラック
    スを添加して焼成するに際して、フラックス基材に、ハ
    ロゲン化アルカリ金属塩を添加することを特徴とする蛍
    光体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のハロゲン化アルカリ金属
    塩の添加量が、フラックス基材に対するモル比で0.0
    1〜0.2であることを特徴とする蛍光体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記フラックス基材がMgCl2であ
    り、前記ハロゲン化アルカリ金属塩がNaCl及び/又
    はKClであることを特徴とする請求項2記載の蛍光体
    の製造方法。
JP4170484A 1992-06-29 1992-06-29 蛍光体の製造方法 Pending JPH069954A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5751108A (en) * 1995-08-25 1998-05-12 Nippondenso Co., Ltd. Electroluminescent device and method for producing same
KR100432681B1 (ko) * 2001-08-10 2004-05-22 티디케이가부시기가이샤 형광체박막 및 el패널
KR100474834B1 (ko) * 2000-05-10 2005-03-08 삼성에스디아이 주식회사 저전압 황화물 형광체의 제조 방법
US7604312B2 (en) 2004-02-27 2009-10-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluid ejection device with feedback circuit

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KR100432681B1 (ko) * 2001-08-10 2004-05-22 티디케이가부시기가이샤 형광체박막 및 el패널
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020927