JPH0699534B2 - 新規ポリウレタンの製造方法 - Google Patents

新規ポリウレタンの製造方法

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JPH0699534B2
JPH0699534B2 JP4304586A JP4304586A JPH0699534B2 JP H0699534 B2 JPH0699534 B2 JP H0699534B2 JP 4304586 A JP4304586 A JP 4304586A JP 4304586 A JP4304586 A JP 4304586A JP H0699534 B2 JPH0699534 B2 JP H0699534B2
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JP
Japan
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polymer
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diisocyanate
mmol
optically active
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佳男 岡本
耕一 畑田
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学活性な酒石酸ジエステルもしくは光学活性
な1,2−ジフェニルエチレングリコールを原料ジオール
として用い、これとジイソシアネートとを反応させるこ
とを特徴とする光学活性な新規ポリウレタンの製法に関
する。
本発明に用いられる酒石酸ジエステルもしくは1,2−ジ
フェニルエチレングリコールは、光学活性体である。
本発明により提供される新規ポリウレタンは、物理的性
質および化学的性質の優れたポリウレタン製品とするこ
とが期待される他、生体適合性の優れた医療用材料とな
ることが期待される。また、光学活性な原料を用いてい
るため、光学異性体の分離剤として使用できると期待さ
れる。
本発明の新規ポリウレタンは次の酒石酸ジエステルを用
いたときの一般式(I)もしくは1,2−ジフェニルエチ
レングリコールを用いたときの一般式(II)で表わされ
る。
ここでRは原料ジイソシアネートから2個のイソシアン
酸基を除いた残基を表わし、炭素数1〜20のアルキレ
ン、もしくはアリーレン、もしくはアラルキレン、もし
くはヘテロ原子を含む基によって結合されたこれらの基
を表わし、2種以上の混合物であってもよい。R′,R″
は炭素数1〜20のアルキルもしくはアリール基であるこ
とを表わし、R′とR″は同一もしくは異なっていても
よい。nは2乃至5,000の整数を表わす。用いられるジ
イソシアネートの炭素数1〜20のアルキレン部分として
は、エチレン、ヘキサメチレン、およびピペラジンから
窒素上の二つの水素を除いた残基などが挙げられ、アリ
ーレンとしては、パラフェニレン、メタフェニレン、2,
4−トリレン、2,6−トリレン、1,4−ナフタレン、ビフ
ェニレンなどが挙げられる。またアラルキレンおよびヘ
テロ原子によって結合されたこれらの基の例としては以
下に示すものが例示される。
本発明のポリウレタンは、光学活性な酒石酸のジエステ
ルもしくは1,2−ジフェニルエチレングリコールを原料
として、相当するジイソシアネートとの反応により得ら
れる。酒石酸エステルとしはジメチル、ジエチル、ジイ
ソプロピル、ジ−n−プロピル、ジ−n−ブチル、ジフ
ェニルなどのエステルが例示される。反応方法は通常の
方法でよく、ジオールとジイソシアネート両者の等モル
量を非プロトン性溶媒中で反応させる方法は好ましい方
法である。また、触媒は必要に応じて用いてもよく、も
しくは用いなくてもよい。
以下、実施例をもって本発明を説明する。
実施例 1 (+)−酒石酸ジメチル0.5275g(3.28mmol)およびパ
ラフェニレンジイソシアネート0.5844g(3.29mmol)お
よびジ−n−ブチル錫ジラウレート0.05ml(0.08mmol)
をテトラヒドロフラン(THF)10mlに溶かし、40℃で24
時間反応させた。反応物をメタノールにあけて再沈する
ことによりポリマーを得た。
得られたポリマーの収量は1.048g、収率は94.2%であっ
た。また、比旋光度は〔α〕D 25+81.7度(c=0.94g/d
l,THF)であった。NMRのケミカルシフト値は(TMS基
準、アセトン−D6中、60℃)次の通りであった。
また、赤外吸収スペクトル値は次の通りであった。
このポリマーの数平均分子量は23200、融点は195℃であ
る。
実施例 2 実施例1と同様の方法により、実施例1における(+)
−酒石酸ジメチルに代えて、(−)−酒石酸ジメチル0.
5132g(3.20mmol)を用いて等モルのパラフェニレンジ
イソシアネートと重合させたところ、収量1.067g、収率
98.4%でポリマーが得られた。
このポリマーの比旋光度は〔α〕D 25+83.7度(c=1.0
9g/dl THF)であった。NMRのケミカルシフト値は(TMS
基準、アセトン‐D6中、60℃)次の通りであった。
また、赤外吸収スペクトル値は次の通りであった。
このポリマーは数平均分子量15800、融点は195℃である
が、もう一方のエナンチオマーである実施例1で得られ
たポリマー(融点195℃)と等量混合すると、その融点
は25℃上昇した。
実施例 3 実施例1と同様の方法により、実施例1における(+)
−酒石酸ジメチルに代えて、(−)−酒石酸ジメチル0.
915g(4.44mmol)を用い、0.10mlの触媒を用いて等モル
のパラフェニレンジイソシアネートと重合させたとこ
ろ、収量1.151g、収率70.7%でポリマーが得られた。
このポリマーの比旋光度は〔α〕D 25−76.3度(c=0.8
6g/dl THF)であり、数平均分子量および重量平均分子
量および分子量分布はそれぞれ次の通りであった。
Mn=17700,Mw=29200,Mw/Mn=1.65(標準ポリスチレ
ン) また、赤外吸収スペクトル値及びNMRスペクトル値(TMS
基準、DMF-d7中)はそれぞれ次の通りであった。
実施例 4 (+)−1,2−ジフェニルエチレングリコール0.402g
(1.81mmol)〔比旋光度+124.9度(ベンゼン中、25
℃)〕とパラフェニレンジイソシアネート0.290(1.81m
mol)をTHF(直前に水素化アルミニウムリチウムより蒸
留したもの)12mlに溶解し、これに触媒としてジ−n−
ブチル錫ジラウレート0.1ml(0.16mmol)を加えて40℃
で70時間放置した。反応物はヘキサン中に沈澱させた
後、固形物をグラスフィルターに集め、60℃で2時間真
空乾燥した。ポリマーの収量は0.670g、収率は96.8%で
あった。このポリマーの比旋光度は〔α〕D 25は+67.3
度(THF中、25℃)で赤外吸収スペクトル(IR)値及びN
MRスペクトル値(TMS基準、DMSO-d6中、60℃)は夫々次
の通りであった。
IR値;3300cm-1,1720cm-1 ポリマーの数平均分子量は50000であった。
実施例 5 (−)−1,2−ジフェニルエチレングリコール0.339g
(1.58mmol)〔比旋光度+118.0度(ベンゼン中、25
℃)〕とパラフェニレンジイソシアネート0.254g(1.58
mmol)をTHF(直前に水素化アルミニウムリチウムより
蒸留したもの)10mlに溶解し、これに触媒としてジ−n
−ブチル錫ジラウレート0.1ml(0.16mmol)を加えて40
℃で70時間放置した。反応物はヘキサン中に沈澱させた
後、固形物をグラスフィルターに集め、60℃で2時間真
空乾燥した。ポリマーの収量は0.590g、収率は99.5%で
あった。このポリマーの比旋光度は〔α〕D 25−58.6度
(THF中、25℃)で赤外吸収スペクトル(IR)値及びNMR
スペクトル値(TMS基準、DMSO-d6中、60℃)は夫々次の
通りであった。
IR値;3300cm-1,1720cm-1 ポリマーの数平均分子量は9600であった。
実施例 6 で示されるタルトラニリド0.733g(2.44mmol)とパラフ
ェニレンジイソシアネート0.393(2.45mmol)をN,N−ジ
メチルアセトアミド(直前に単蒸留したもの)9.0mlに
溶かし、これに触媒としてジ−n−ブチル錫ジラウレー
トを2滴加え、40℃で30時間放置した。反応物はメタノ
ール中に沈澱させた後、固形物をグラスフィルターに集
め、60℃で2時間真空乾燥した。ポリマーの収量は1.06
6g、収率は94.7%であった。このポリマーの比旋光度は
〔α〕D 25は−70.1度(N,N−ジメチルアセトアミド中、
c=0.98)で赤外吸収スペクトル(IR)値及びNMRスペ
クトル値(TMS基準、DMSO-d6中)は夫々次の通りであっ
た。
IR値;1720cm-1(‐NHCOO-)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学活性な酒石酸ジエステル又は光学活性
    な1,2−ジフェニルエチレングリコールとジイソシアネ
    ートとを反応させることを特徴とする光学活性な新規ポ
    リウレタンの製造方法。
JP4304586A 1985-10-17 1986-02-28 新規ポリウレタンの製造方法 Expired - Lifetime JPH0699534B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60-232129 1985-10-17
JP23212985 1985-10-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62181315A JPS62181315A (ja) 1987-08-08
JPH0699534B2 true JPH0699534B2 (ja) 1994-12-07

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ID=16934454

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WO2020095832A1 (ja) 2018-11-09 2020-05-14 株式会社クラレ 研磨層用ポリウレタン、研磨層、研磨パッド及び研磨層の改質方法

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IT1391653B1 (it) * 2008-10-31 2012-01-17 Intercos Italiana Composizione cosmetica comprendente un poliuretano a base di dialchiltartrato diolo e suoi usi.

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