JPH069933A - 複合フレキシブルホース用水性接着剤 - Google Patents

複合フレキシブルホース用水性接着剤

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JPH069933A
JPH069933A JP16964592A JP16964592A JPH069933A JP H069933 A JPH069933 A JP H069933A JP 16964592 A JP16964592 A JP 16964592A JP 16964592 A JP16964592 A JP 16964592A JP H069933 A JPH069933 A JP H069933A
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JP
Japan
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adhesive
water
layer
resin
phenol
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JP16964592A
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Akira Shioda
明 塩田
Kazumi Kitani
一巳 木谷
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Nichirin Co Ltd
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Nichirin Co Ltd
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存安定性に優れ可使時間が長い冷媒輸送用
に適する複合フレキシブルホース用水性接着剤を提供す
る。 【構成】 フェノール類/ホルムアルデヒドのモル比が
1/0.5 〜1/3の水分散性レゾール型フェノール樹脂
とブチル系ゴムラテックスとの乾燥重量比で5/95〜40
/60の水性混合物からなる水性接着剤、および該接着剤
を用いて作製された内管、接着剤層、中間ゴム層、繊維
補強層および外面ゴム層からなる複合フレキシブルホー
ス。 【効果】 接着剤の可使時間が長く作業性および塗布均
一性に優れ、えられるホースも耐久性および柔軟性に優
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多層構造の複合フレキシ
ブルホース、特に冷媒輸送用に適したホースに好適な水
性接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】複合フレキシブルホース、特に冷媒輸送
用の複合フレキシブルホースは自動車用エアコンの冷媒
ガスの輸送やコンタクトフリーザーの冷媒ガスの輸送な
どに使用されており、その構造は図1に示すとおり、通
常、内側から順にポリアミドなどの合成樹脂製の内管
1、接着剤層2、ブチルゴムやハロゲン化ブチルゴムな
どの中間ゴム層3、繊維補強層4および外面ゴム層5か
らなっている(特開平1-110143号公報、特開平1-141046
号公報)。この種のフレキシブルホースでは柔軟である
ことはもちろん、負圧がかかることもあるため各層間、
特に内管1と中間ゴム層3との層間接着が強固であるこ
とが要求される。
【0003】特開平1-141046号公報では、接着剤として
レゾール型フェノール樹脂成分とアクリロニトリルブタ
ジエンゴム(NBR)や塩素化ブチルゴムなどのエラス
トマー成分とをメチルエチルケトンなどの有機溶剤に溶
解した有機溶剤型の接着剤が開示されている。
【0004】しかし、有機溶剤型であるため、エラスト
マー成分に含まれている加硫剤や加硫促進剤が溶出して
フェノール樹脂成分に作用し、室温で反応が進行してゲ
ル化しやすく、作業性に劣る。
【0005】さらに、ゲル化が塗布前に進んでいるた
め、接着剤を均一に塗布することが難しく、層厚が不均
一となってしまう。そのため、局部応力がかかる内管と
中間ゴム層に亀裂が生じやすい。
【0006】また、樹脂成分/エラストマー成分の乾燥
重量比が95/5〜60/40と樹脂成分が多く、えられる接
着剤層の柔軟性が低い。その結果、ホースの動的特性、
特に耐加圧繰り返し性に劣っている。
【0007】さらにまた、溶剤として有機溶剤を使用し
ているため、安全衛生の点および環境汚染の点で好まし
くない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、使用前のゲ
ル化の進行を抑えて可使時間を長くし、均一な塗布を可
能にし、さらに安全な水性接着剤を提供することを目的
とする。
【0009】また、本発明はホースの動的特性、特に耐
加圧繰り返し性に優れた複合フレキシブルホースを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、水分散性レゾ
ール型フェノール樹脂とブチル系ゴムラテックスの水性
混合物からなり、フェノール樹脂/ブチル系ゴムの乾燥
重量比が5/95〜40/60である複合フレキシブルホース
用水性接着剤に関する。
【0011】
【作用および実施例】本発明の接着剤は、まず水性であ
るため安全であり作業性も高い。さらに、フェノール樹
脂量が少ないので接着剤層の柔軟性が改善され、耐加圧
繰り返し性が向上する。特に、加硫剤と加硫促進剤が不
要であるため、室温でのゲル化が抑制でき、可使時間を
長くすることができる。
【0012】本発明で用いる水分散性レゾール型フェノ
ール樹脂は、置換されていてもよいフェノールとホルム
アルデヒドとを水に加え、アルカリ性触媒の存在下に付
加縮合させることによってうることができる。
【0013】置換されていてもよいフェノールとして
は、たとえばフェノール、レゾルシン、クレゾール、ま
たはジメチルフェノールもしくはターシャリーブチルフ
ェノールなどのアルキルフェノールなどがあげられ、特
にレゾルシンが好ましい。レゾルシンは医薬品や染料の
原料として市販されているものをそのまま用いることが
できる。
【0014】ホルムアルデヒドはそのまま添加してもよ
いが、通常水溶液の形、すなわちホルマリンの形で添加
するのが有利である。ホルマリンの濃度は35〜90重量%
のものが市販されているが、防腐消毒薬として市販され
ている37%のホルマリンが好ましい。
【0015】アルカリ性触媒は水酸化ナトリウムなどの
アルカリ金属水酸化物;ピリジンや炭酸ナトリウムなど
の弱塩基性のものや塩類;またはアンモニア、ジメチル
アミン、トリエチルアミンなどの揮発性触媒を用いるこ
とができるが、アルカリ金属水酸化物、特に水酸化ナト
リウムが好ましい。
【0016】フェノール類とホルムアルデヒドとの混合
モル比は、通常フェノール類1モルに対しホルムアルデ
ヒド0.5 〜3モル、好ましくは0.5 〜2モルである。ホ
ルムアルデヒドの量が多くなるとゲル化しやすく可使時
間が短くなり、少なすぎるとゲル化の進行は遅いが加熱
しても充分な架橋がえられなくなる。
【0017】アルカリ性触媒の量は生成するレゾール型
フェノール樹脂の水分散性に影響を及ぼす。量を多くす
ると水分散性が大きくなるがゲル化しやすくもなる。少
なくするとゲル化しにくくなるが塗布後の加熱時の架橋
が不充分となる。好ましい割合はフェノール類1モルに
対してアルカリ性触媒(好ましくは水酸化ナリウム)0.
03〜0.2 モル、特に0.05〜0.1 モルが好ましい。
【0018】水分散性レゾール型フェノール樹脂の調製
は、フェノール類とホルマリンとアルカリ性触媒とを水
に加え、室温(約0〜40℃)で10〜60分間撹拌すること
によって行なう。その結果、フェノール類にホルムアル
デヒドが付加したもの、および該付加生成物が縮合した
ものからなる水分散性のレゾール型フェノール樹脂がえ
られる。
【0019】本発明においては、かくしてえられる反応
生成混合物をそのまま、あるいは水を加えて濃度を調整
してブチル系ゴムラテックスと混合するのが好ましい
が、反応生成混合物とブチル系ゴムラテックスとを混合
したのち水で濃度を調整してもよい。固形分含有量は5
〜22重量%、特に10〜20重量%が好ましい。
【0020】ブチル系ゴムラテックスは接着剤層に柔軟
性を与えると共に中間ゴム層との接着性を高める働きを
する。ブチル系ゴムとしてはレギュラーブチルゴム(I
IR)、塩素化ブチルゴム(Cl−IIR)、臭素化ブ
チルゴム(Br−IIR)などの1種または2種以上が
好ましく、特に中間ゴム層のゴムと同一またはそれを含
むものが好ましい。さらに塩化ゴム、クロロプレンゴム
(CR)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)ラ
テックスなどの他のゴムの1種または2種以上を加えた
ものでもよい。ハロゲン化ブチルゴムはハロゲン量が3
重量%までのものが好ましい。
【0021】ブチル系ゴムはラテックスの形で使用す
る。ラテックス粒子の粒子径は0.1 〜1.5 μm程度が好
ましい。濃度は約30〜50重量%が好ましい。ラテックス
は、たとえば溶液重合でえられた固体のブチル系ゴムを
有機溶剤に溶解し、水および界面活性剤を加えて高速撹
拌してエマルジョン化し、形成されたエマルジョンを破
壊しないようにスチームストリッピング法などで有機溶
剤を除き、水で濃度を調整してえられる。
【0022】従来は接着剤のゴム成分に加硫剤や加硫促
進剤が配合されており、これが早期ゲル化の一因となっ
ていた。本発明の接着剤中にはイオウまたはキノイド系
のブチルゴム用加硫剤および加硫促進剤などを含有させ
なくてもよい。
【0023】本発明の水性接着剤はレゾール型フェノー
ル樹脂水分散液とブチル系ゴムラテックスを混合するこ
とによってえられる。混合割合は、樹脂成分の固形分/
ゴム成分の固形分が乾燥重量比で5/95〜40/60、好ま
しくは15/85〜35/65である。樹脂成分が少なすぎると
内管との接着力が不充分となり、多すぎるとゲル化が早
く、中間ゴム層との接着力が不充分となり、さらに柔軟
性に劣る。両成分の混合は、樹脂成分の調製後16時間以
内、好ましくは5時間以内に行なうのが、重合度の点か
ら好ましい。樹脂成分のみで16時間以上放置すると重合
が進みすぎてゲルを生ずることがある。本発明の接着剤
の固形分含有量はゲル化防止のため比較的低濃度でよ
く、5〜20重量%、好ましくは10〜20重量%が適当であ
る。必要に応じて混合後水で希釈してもよい。濃度が低
いと接着剤塗膜が薄くなりすぎ、高すぎると厚くなりす
ぎる。
【0024】本発明の水性接着剤は、図1に示すよう
に、内側から合成樹脂製の内管1、接着剤層2、内面ゴ
ム層3、繊維補強層4および外面ゴム層5からなる複合
フレキシブルホースの接着剤層2の形成に特に好適に用
いられる。
【0025】内管1には冷媒ガス不透過性や耐油性が要
求され、通常ポリアミド樹脂(たとえばナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66/エチ
レン/プロピレン共重合体、ナイロン変性体など)で作
製されている。管厚はガス透過性や可撓性の面から0.10
〜0.80mmとされる。
【0026】中間ゴム層3は通常、前記ブチル系ゴムの
1種またはそれらの混合物、またはそれらとポリオレフ
ィンを含有したポリアミド樹脂などの熱可塑性エラスト
マーやポリマーアロイを混合した混合物にカーボンブラ
ック、酸化亜鉛、ステアリン酸、老化防止剤、加硫剤、
加硫促進剤などが配合されたものを加硫して作製されて
いる。ブチルゴムの不飽和度は0.5 〜2.5 モル%程度が
好ましく、ハロゲン化ブチルゴムは不飽和度0.5 〜2.5
モル%、ハロゲン含有量0.5 〜5 重量%のものが好まし
い。加硫剤としてはイオウ、キノイド系加硫剤、樹脂系
加硫剤が好ましく、加硫促進剤としてはチアゾール系、
チウラム系、スルフェンアミド系が好ましい。これらの
加硫剤や加硫促進剤は、後述するごとく、接着剤層中の
ゴム成分の加硫にも作用しているものと考えられる。中
間ゴム層の層厚は、可撓性や耐キンク性、ガス透過性、
ホース重量、カシメ部のシール部などを考慮して、通常
0.70〜1.5 mmとされている。
【0027】繊維補強層4はホースの強度を高めるもの
であり、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリアラミドなどの合成繊維を中間ゴム層3の外
面に編組することにより形成される。
【0028】外面ゴム層5の材料は耐候性、耐熱性に優
れるエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)やII
R、CSM、CPE、EPM、ACMまたはそれらのハ
ロゲン化物が好ましく、層厚は通常0.5 〜3mm程度であ
る。
【0029】本発明の複合フレキシブルホースは接着剤
層2が前記水分散性レゾール型フェノール樹脂とゴムラ
テックスからなる接着剤で形成される点に特徴を有す
る。したがって、本発明における接着剤層2は、塗布時
にゲル化が生じておらず粘度が安定しており、塗りむら
がないため、局部応力がかかっても亀裂が生じない。ま
た、フェノール樹脂成分を従来の接着剤よりも少なく
し、ゴム成分とのバランスを調整しているので、適度な
柔軟性と高い接着力(8.0kgf/インチ以上)を長期間保
つことができる。
【0030】本発明のホースは従来の複合フレキシブル
ホースの製造法と同じ方法で作製できる。すなわち、予
め押出し成形された内管1に前記水性接着剤を塗布し乾
燥する。塗布は浸漬、ハケ塗り、噴霧などの方法で行な
うが、本発明の接着剤は作業温度(室温〜60℃)ではゲ
ル化しないので均一な塗布が可能である。乾燥は熱乾燥
炉で150 ℃±10℃で1〜10分間行なうか、真空乾燥など
で行なう。樹脂とゴムとの反応(架橋)を部分的に行な
わせる。反応の進行の度合は最終の架橋度の20〜30%程
度が好ましい。ついで、中間ゴム層3を接着剤層2上に
押出し、繊維補強層4をブレードし、その上に外面ゴム
層を押出して成形する。その後、120 〜180 ℃で30〜70
分間加熱し、中間ゴム層3を加硫すると共に接着剤層を
架橋硬化させる。
【0031】本発明の接着剤には加硫剤および加硫促進
剤は実質的に配合しなくてよいが、その他の添加剤、た
とえば酸化マグネシウムなどは接着剤の保存安定性を損
わない限り、適宜配合してもよい。
【0032】本発明の接着剤は、中間ゴム層側に対して
はゴム同士の相溶性および中間ゴム層の材料中の加硫剤
の接着剤層への移行による相互架橋によって接着力をえ
ているものと考えられる。一方、内管に対しては、内管
のポリアミド分子のアミド基とフェノール樹脂の水酸基
またはメチロール基とが反応して接着力をえているもの
と考えられる。また接着剤中のゴム成分はフェノール樹
脂および中間ゴム層から移行してきた加硫剤によって架
橋され、弾性体となり、接着剤層を柔軟性にして耐加圧
繰り返し性を改善しているものと考えられる。
【0033】本発明の複合フレキシブルホースは長期間
強度が低下せず、しかも柔軟性を失わないので、自動車
用クーラーホースなどの冷媒輸送用ホースや燃料ホー
ス、パワーステアリングホース、トルクコンバータ用ホ
ース、船舶用コンタクトフリーザー用ホースなどに好適
に使用できる。
【0034】つぎに本発明を実施例および比較例に基づ
いて説明するが、本発明はかかる実施例のみに限られる
ものではない。
【0035】実施例1〜6 表1に示す組成の接着剤をつぎの要領で調製する。レゾ
ルシンとホルマリン(37%水溶液)と水酸化ナトリウム
を水に投入し、室温で15〜120 分間撹拌混合し、レゾー
ル型フェノール樹脂水分散液をうる。接着剤の調製には
この水分散液を0.5 〜5時間熟成させたものを用いる。
【0036】(接着剤の調製)熟成したフェノール樹脂
樹脂水分散液を臭素化ブチルゴムラテックス(固形分含
有量40重量%、ラテックス粒子径1.32μm、臭素含有量
2.1重量%、不飽和度1.2 モル%)に加え、10〜60分間
撹拌する。固形分含有量を調整するために水加える。
【0037】なお、実施例6では臭素化ブチルゴムラテ
ックスに代えて塩素化ブチルゴムラテックス(固形分含
有量40.5%、ラテックス粒径1.32μm、塩素含有量1.2
重量%、不飽和度1.2 モル%)を用いた。
【0038】以上の方法により調製したレゾール型フェ
ノール樹脂水分散液と接着剤を放置し、ゲル化時間を調
べた。結果を表1に示す。
【0039】つぎに、図1に示す複合フレキシブルホー
スをつぎの要領で作製する。ザイテルST811(ナイロン
66変性、デュポン社)製の管厚0.15mmのチューブを内管
とし、表1に示す接着剤を内管上に約50g/m2 の量と
なるよう塗布(成形後の層厚5〜10μm)する。熱風乾
燥炉により150 ℃±5℃で2分間乾燥させたのち、臭素
化ブチルゴム生地を押出して中間ゴム層(層厚1.0 mm)
を形成し、ついでポリエチレンテレフタレート繊維を編
組して繊維補強層を形成し、最後にEPDMを押出して
外面ゴム層(層厚1.2mm )を形成する。このものを0.5
〜0.6 メガパスカルの水蒸気加硫缶内で160 ℃にて30分
間加熱加硫して複合フレキシブルホースを作製する。
【0040】作製した複合フレキシブルホースについ
て、その耐加圧繰返し性および接着剤層の接着力をつぎ
の方法で調べた。結果を表1に示す。
【0041】(耐加圧繰返し性)ホースをU字型に試験
機(サム電子工業(株)製の加圧繰返し試験機)に取り
つけ、ホースの一端から油圧を繰返し付加したのち、水
中で空気を用い45kgf /cm2 (チッ素ガス圧)で気密試
験を行ない、漏れが生じた時点の繰返し加圧回数を調べ
る。
【0042】試験圧力:0〜45kgf /cm2 雰囲気温度:100 ℃ 作動油温度:100 ℃ 圧力サイクル:35〜40回/分 (接着力)作製後1日放置したホースについてJIS K 63
01に準じて測定する。
【0043】
【表1】
【0044】比較例1〜2 表2に示す組成の比較用接着剤を実施例と同様にして調
製し、それを用いて実施例と同様にして複合フレキシブ
ルホースを作製する。えられたフェノール樹脂水分散液
と接着剤のゲル化時間ならびに複合フレキシブルホース
の耐加圧繰返し性と接着力を実施例1と同様にして調べ
た。結果を表2に示す。
【0045】比較例3 つぎに示す組成の有機溶剤型接着剤を調製した。
【0046】 (成 分) (重量部) 臭素化ブチルゴム(JSR 2244) 100 酸化亜鉛 5 酸化マグネシウム 0.5 ステアリン酸 1 カーボンブラック(HAFカーボン) 50 レゾール型フェノール樹脂 30 (スミライトレジンPR175 。住友デュレズ(株)製) イオウ 1.5 加硫促進剤 クセラーM(大内新興化学(株)製) 1 クセラーTT(大内新興化学(株)製) 1.2 190.2 これらの各成分を混合し、トルエン10重量%液とした。
【0047】えられた有機溶剤型接着剤のゲル化時間を
実施例1と同様にして調べた。結果を表2に示す。
【0048】この有機溶剤型接着剤を用いて実施例1と
同様(乾燥は20〜25℃で30分間とした)にして複合フレ
キシブルホースを作製し、耐加圧繰り返し性と接着力を
調べた。結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、複合フレキシブルホー
スの製造に好適な作業性と接着性に優れた水性接着剤が
提供でき、該接着剤を用いて作製された複合フレキシブ
ルホースは耐久性と柔軟性に優れており、特に冷媒輸送
用ホースとして最適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合フレキシブルホースの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 内管 2 接着剤層 3 中間ゴム層 4 繊維補強層 5 外面ゴム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 5/12 9267−4F (C09J 123/22 161:06) 8215−4J

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール類とホルムアルデヒドとが1
    /0.5 〜1/3のモル比からなる水分散性レゾール型フ
    ェノール樹脂とブチル系ゴムラテックスとの水性混合物
    からなり、フェノール樹脂/ブチル系ゴムの乾燥重量比
    が5/95〜40/60である複合フレキシブルホース用水性
    接着剤。
  2. 【請求項2】 固形分含有量が5〜20重量%である請求
    項1記載の接着剤。
  3. 【請求項3】 水溶性レゾール型フェノール樹脂が、置
    換されていてもよいフェノールとホルムアルデヒドとを
    モル比で1/0.5 〜1/3となるように水に加え、アル
    カリ性触媒の存在下で付加縮合してえられうるものであ
    る請求項1記載の接着剤。
  4. 【請求項4】 アルカリ性触媒が水酸化ナトリウムであ
    り、フェノール類1モルに対して0.02〜0.1 モル存在す
    る請求項3記載の接着剤。
  5. 【請求項5】 置換されていてもよいフェノールがフェ
    ノール、レゾルシン、クレゾール、ジメチルフェノール
    またはターシャリーブチルフェノールである請求項3記
    載の接着剤。
  6. 【請求項6】 フェノール樹脂が、水溶性レゾール型レ
    ゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂である請求項1記載の
    接着剤。
  7. 【請求項7】 加硫剤および加硫促進剤を実質的に含ま
    ない請求項1記載の接着剤。
  8. 【請求項8】 内側から合成樹脂製の内管、接着剤層、
    中間ゴム層、繊維補強層および外面ゴム層の順で積層さ
    れている複合フレキシブルホースであって、該接着剤層
    が請求項1記載の接着剤を用いて形成されてなる複合フ
    レキシブルホース。
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