JPH0699285A - 溶接用変圧器の制御方法および装置 - Google Patents

溶接用変圧器の制御方法および装置

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JPH0699285A
JPH0699285A JP24781892A JP24781892A JPH0699285A JP H0699285 A JPH0699285 A JP H0699285A JP 24781892 A JP24781892 A JP 24781892A JP 24781892 A JP24781892 A JP 24781892A JP H0699285 A JPH0699285 A JP H0699285A
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雄浩 鈴木
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文朋 高野
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仁 斉藤
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健二 宮永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】必要2次電流に対する1次電流の上限周波数を
演算し、上限周波数の範囲内において1次電流の制御を
行う溶接用変圧器の制御方法および装置を提供する。 【構成】所定周波数でかつ必要2次電流値に対応する時
間幅のパルスにてインバータ13のスイッチング素子S
1〜S4を制御したときの溶接用変圧器の1次電流を電
流検出コイル18で検出し、検出された1次電流を微分
回路1で微分し、微分出力レベルと第1および第2の所
定レベルとを各別に比較回路3および4で比較し、比較
回路3および4の出力発生期間を各別にカウンタ回路6
および7で計数し、計数値は1次電流の立上り期間およ
び立下り期間に対応する。この計数値と前記パルスの時
間幅とに基づいて1次電流の上限周波数を制御装置24
中の演算手段で演算し、1次電流の周波数が前記演算手
段により演算された上限周波数以内となる周波数のパル
スにて前記スイッチング素子を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバータ式直流抵抗溶
接機における溶接用変圧器の制御方法および装置に関
し、さらに詳細には2次側負荷に対して1次電流の上限
周波数を決定し上限周波数範囲内で1次電流を制御する
溶接用変圧器の制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来インバータ式直流抵抗溶接機におい
て溶接電流、すなわち2次側負荷の変動に対応して溶接
用変圧器の1次電流の周波数を変化させることは、特開
昭63−273575号公報に示されている。この種の
インバータ式直流抵抗溶接機による場合は、通電中にお
ける溶接用変圧器鉄心の磁気飽和が検出されない範囲で
周波数が可変される。すなわち溶接電流の設定値が小さ
ければ高い周波数の1次電流を流し、設定値が大きけれ
ば低い周波数の1次電流を流すことによって、溶接用変
圧器鉄心が磁気飽和しない範囲で溶接用変圧器を制御す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記した従
来の制御によるときは、通電初期のスローアップ制御
や、通電中の波形制御などを行う場合に、1次電流の周
波数が2次側負荷の状態によって毎回変わるために、溶
接用変圧器の1次電流の周波数を正確に設定できない等
という問題点があった。
【0004】さらに、2次側負荷によっては高い周波数
となり得るが、あまり高い周波数に設定してしまった場
合には、所定の出力が得られないという問題点もあっ
た。
【0005】このため従来はテストピースと各溶接ガン
との組合せに対して、人手によって1次電流の周波数を
含む溶接条件を測定し、測定した溶接条件を制御部に予
め入力して、溶接前に被溶接物と使用溶接ガンとに基づ
いて入力してある溶接条件を指定して、指定した溶接条
件によって溶接を行っていた。この結果、スローアップ
制御や波形制御など複雑な溶接条件を必要とする溶接シ
ステムにおいて、溶接条件を求めるための時間が長くか
かるという問題点があった。
【0006】本発明は、2次負荷に対して必要とする溶
接電流を得るための1次電流の上限周波数を予め演算し
て、上限周波数の範囲内において1次電流の制御を行う
溶接用変圧器の制御方法および装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の溶接用変圧器の
制御方法は、インバータ式直流抵抗溶接機における溶接
用変圧器の制御方法であって、所定周波数でかつ必要2
次電流値に対応する時間幅のパルスによってインバータ
のスイッチング素子を制御したときの溶接用変圧器の1
次電流を検出する第1工程と、検出された溶接用変圧器
の1次電流の立上り期間と立下り期間とを検出する第2
工程と、前記パルスの時間幅と前記立上り期間と前記立
下り期間とに基づいて溶接用変圧器の1次電流の上限周
波数を算出する第3工程とを有し、溶接用変圧器の1次
電流の制御を上記によって算出した上限周波数以内とな
る周波数のパルスで前記スイッチング素子を制御するこ
とにより行うことを特徴とする。
【0008】本発明の溶接用変圧器の制御方法は、イン
バータ式直流抵抗溶接機における溶接用変圧器の制御装
置において、所定周波数でかつ必要2次電流値に対応す
る時間幅のパルスによってインバータのスイッチング素
子を制御したときの溶接用変圧器の1次電流を検出する
検出手段と、検出された溶接用変圧器の1次電流を微分
する微分手段と、第1および第2の所定レベルと微分出
力のレベルとを夫々各別に比較する第1および第2の比
較手段と、第1および第2の比較手段の出力発生期間を
夫々各別に計測する第1および第2の計測手段と、第1
および第2の計測手段の計測値と前記パルスの時間幅と
に基づいて溶接用変圧器の1次電流の上限周波数を算出
する算出手段とを備え、溶接用変圧器の1次電流の周波
数が前記算出手段によって算出された上限周波数以内と
なる周波数のパルスで前記スイッチング素子を制御する
ことにより行うを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の溶接用変圧器の制御方法によれば、第
1工程において所定周波数でかつ必要2次電流値に対応
する時間幅のパルスによってインバータのスイッチング
素子を制御したときの溶接用変圧器の1次電流が検出さ
れ、第2工程において検出された溶接用変圧器の1次電
流の立上り期間と立下り期間とが検出され、第3工程に
おいて前記パルスの時間幅と前記立上り期間と前記立下
り期間とに基づいて溶接用変圧器の1次電流の上限周波
数が算出され、溶接用変圧器の1次電流が上記工程によ
って算出された上限周波数以内となる周波数のパルスで
前記スイッチング素子が制御される。したがって、必要
2次電流に対応して上限周波数を算出しておくことによ
って、2次側の状態が変化させられても溶接用変圧器の
1次電流の制御が正確に行えることになる。
【0010】本発明の溶接用変圧器の制御装置によれ
ば、所定周波数でかつ必要2次電流値に対応する時間幅
のパルスによってインバータのスイッチング素子を制御
したときの溶接用変圧器の1次電流が検出手段によって
検出され、検出された溶接用変圧器の1次電流が微分手
段によって微分される。この微分出力のレベルは第1お
よび第2の所定レベルとそれぞれ各別に第1および第2
の比較手段によって比較される。したがって、第1の比
較手段によって溶接用変圧器の1次電流の立上り期間が
検出され、第2の比較手段によって溶接用変圧器の1次
電流の立下り期間が検出される。
【0011】したがって、溶接用変圧器の1次電流の立
上り期間が第1の計測手段によって計測され、溶接用変
圧器の1次電流の立下り期間が第2の計測手段によって
計測されて、計測された立上り期間、立下り期間および
前記パルスの時間幅とに基づいて溶接用変圧器の1次電
流の上限周波数が算出手段によって算出され、溶接用変
圧器の1次電流の周波数が前記算出手段によって算出さ
れた上限周波数以内となる周波数のパルスで前記スイッ
チング素子が制御される。
【0012】
【実施例】以下、本発明方法および装置を実施例によっ
て説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例を適用したインバ
ータ式直流抵抗溶接機の構成を示すブロック図である。
【0014】本実施例を適用したインバータ式直流抵抗
溶接機は、交流電源11から供給された交流電力を整流
回路12によって直流に変換し、整流回路12の出力電
力をトランジスタ等のスイッチング素子S1〜S4を備
えたインバータ13によって交流電力に変換し、溶接用
変圧器14に1次電流を供給している。溶接用変圧器1
4の2次電流は全波整流器15によって全波整流し、全
波整流出力を溶接ガン16に供給して被溶接物17を抵
抗溶接するように構成されている。
【0015】さらに本実施例を適用したインバータ式直
流抵抗溶接機において、溶接用変圧器14の1次電流は
電流検出コイル18によって検出し、検出した1次電流
は整流回路19によって全波整流し、該整流出力はA/
D変換器20によってデジタルデータに変換している。
一方、溶接用変圧器14の2次電流は電流検出コイル2
1によって検出し、検出された2次電流は平滑回路22
によって平滑し、該平滑出力はA/D変換器23によっ
てデジタルデータに変換している。
【0016】本実施例を適用したインバータ式直流抵抗
溶接機は上限周波数演算のために、整流回路19からの
出力を微分回路1に供給して微分し、レベル設定器2か
ら出力される第1設定出力のレベルと微分回路1からの
出力のレベルとを比較回路3において比較し、レベル設
定器2から出力される第2設定出力のレベルと微分回路
1からの出力のレベルとを比較回路4において比較し、
クロックパルス発生器5から出力されるクロックパルス
の数を比較回路3の比較出力発生期間中カウンタ回路6
によって計数し、クロックパルス発生器5から出力され
るクロックパルスの数を比較回路4の比較出力発生期間
中カウンタ回路7によって計数し、カウンタ回路6およ
び7の計数値は後記の制御装置24に送出して上限周波
数を演算させる。ここで、クロックパルス発生器5の発
生クロックパルスの周波数は制御装置24の出力によっ
て設定されるように構成してある。
【0017】また、さらに本実施例を適用したインバー
タ式直流抵抗溶接機は、A/D変換器20および23か
らの出力を受けてスイッチング素子S1〜S4をオンオ
フ制御することによって溶接条件に基づいて溶接用変圧
器14の2次電流をスローアップするスローアップ制御
や、通電中の波形を制御する波形制御などを行う溶接電
流制御手段のほか、上限周波数を演算するための上限周
波数演算手段を機能的に有する制御装置24を備えてい
る。
【0018】制御装置24は中央処理装置(以下、CP
Uという)241、要求2次電流に対するスイッチング
素子のオン期間TPWに対応するデータ等のほかに上限周
波数演算および前記溶接電流制御等を行うためのプログ
ラムを格納したROM242、作業領域のほかにデータ
格納領域を有するRAM243および入出力ポート(以
下、I/Oという)245を備えており、入力装置25
から入力される溶接ガンおよび被溶接物との組合せ情
報、上限周波数測定指示情報などに基づいて、所定の制
御を行う。
【0019】さらに、本実施例を適用したインバータ式
直流抵抗溶接機は、制御装置24から出力されるスイッ
チング素子制御データおよび周波数設定タイミングパル
スを受けてPWM変調出力と180度移相したPWM変
調出力を発生するPWM変調器26を備え、変調出力を
夫々各別にドライバ27、28によって増幅の上、スイ
ッチング素子S1〜S4のオンオフを制御する。
【0020】PWM変調器26は、公知のように制御装
置24から出力されるスイッチング素子制御データをD
/A変換器29によってアナログ信号に変換し、制御装
置24から出力される周波数設定タイミングパルスを受
けてワンショットマルチバイブレータ30によってタイ
ミングパルスを発生し、該タイミングパルスを受けた鋸
歯状波発生回路31によってタイミングパルスに同期し
た鋸歯状波出力を発生させ、D/A変換器29によって
変換されたアナログ信号のレベルと鋸歯状波発生回路3
1によって発生された鋸歯状波のレベルとを比較回路3
2によって比較してPWM変調出力を生成し、入力PW
M変調出力を2相パルス発生回路33により180度移
相し、0相PWM変調出力と180度PWM変調出力を
各別にドライバ27、28に供給して増幅する。
【0021】上記のように構成した本実施例において、
上限周波数演算のため被溶接物をテストピースとして溶
接ガンに装着し、テストピースと溶接ガンとの組合せ指
示および上限周波数演算指示がされる。この指示による
2次電流制御についてまず説明する。被溶接物に対して
溶接用変圧器14から出力されるべき必要2次電流値デ
ータが前記指定に基づきROM242から読み出され
て、該2次電流値データに基づくタイミングパルスおよ
びタイミングパルスに同期してスイッチング素子制御デ
ータが制御装置24から出力される。タイミングパルを
受けたワンショットマルチバイブレータ30からはタイ
ミングパルスに同期して図2(a)に示すパルスが出力
される。ワンショットマルチバイブレータ30からの出
力パルスに基づくタイミングで鋸歯状波発生回路31か
ら図2(b)に示す鋸歯状波が出力される。
【0022】一方、スイッチング素子制御データを受け
たD/A変換器29からはタイミングパルスに同期して
図2(c)に示すアナログ信号が出力される。鋸歯状波
発生回路31から出力された図2(b)に示す鋸歯状波
のレベルとD/A変換器29から出力された図2(c)
に示す変換出力のレベルとが比較回路32において比較
され、鋸歯状波のレベルがD/A変換器29からの変換
出力のレベル以下の期間中、鋸歯状波の周期とD/A変
換器29からの変換出力のレベルとに基づくデューテイ
比の図2(d)に示すPWM変調出力aが比較回路32
から発生される。比較回路32からのPWM変調出力a
を受けてPWM変調出力aと該PWM変調出力aを18
0度移相した図2(e)に示すPWM変調出力bとが2
相パルス発生回路33から出力される。
【0023】2相パルス発生回路33から出力されたP
WM変調出力aはドライバ27によって増幅され、スイ
ッチング素子S1およびS4に印加されて、PWM変調
出力aの期間中スイッチング素子S1およびS4がオン
状態に制御される。2相パルス発生回路33から出力さ
れたPWM変調出力bはドライバ28によって増幅さ
れ、スイッチング素子S2およびS3に印加されて、P
WM変調出力bの期間中スイッチング素子S2およびS
3がオン状態に制御される。したがって、溶接用変圧器
14には図3(b)に示す波形の1次電流が流れ、1次
電流に基づく溶接用変圧器14の2次電流がテストピー
スに溶接ガン16を介して流れて、テストピースが抵抗
溶接される。このようにして必要2次電流となるように
PWM変調出力aおよびbのパルス幅が制御されること
は公知のとおりである。図3(a)はPWM変調出力a
およびbの波形が示してある。
【0024】図3(b)からも明らかなように溶接用変
圧器14のインダクタンス等に基づいて溶接用変圧器1
4の1次電流は例えばPWM変調出力aに対してはPW
M変調出力aの前縁から急速に立上り、ほぼ一定になっ
たのちPWM変調出力aの後縁から急速に立ち下がる波
形であって、立上り期間TH 、ほぼ一定の期間TI 、立
下り期間TL を有している。ここでTPW(=TH
I )はPWM変調波の幅を示している。PWM変調出
力bに対しても同様である。
【0025】ここで、PWM変調信号aによる1次電流
と次のPWM変調信号bによる1次電流との間には期間
U が存在している。ここで、期間TH 、TL は溶接用
変圧器14および必要な2次電流によってほぼ定まり、
期間TPWは必要2次電流によって定まり、これらを
“0”にすることはできない。しかし期間TU を“0”
にすることによって上限周波数が定まることになる。
【0026】1次電流は電流検出コイル18によって検
出され、検出された1次電流は整流回路19によって全
波整流され、整流出力は微分回路1によって微分され
る。ここで整流回路19の出力波形は図4(a)に示す
ごとくである。図4(a)においてAはPWM変調出力
aによる1次電流に対応し、BはPWM変調出力bによ
る1次電流に対応している。微分回路1による微分出力
波形は図4(b)に示す如くである。
【0027】微分出力レベルとレベル設定器2から出力
される第1設定出力のレベルcとは比較回路3において
比較され、比較回路3からの比較出力は図4(c)に示
すごとくである。微分出力レベルとレベル設定器2から
出力される第2設定出力のレベルdとは比較回路4にお
いて比較され、比較回路4からの比較出力は図4(d)
に示すごとくである。比較回路3から出力が発生してい
る期間中はカウンタ回路6においてクロックパルス発生
器5から出力されるクロックパルスが計数される。した
がって、カウンタ回路6の計数値は立上り期間TH に対
応している。
【0028】比較回路4から出力が発生している期間中
はカウンタ回路7においてクロックパルス発生器5から
出力されるクロックパルスが計数される。したがって、
カウンタ回路7の計数値は立下り期間TL に対応してい
る。また、立上り期間TH および立下り期間TL の計数
精度はクロックパルス発生器5から出力されるクロック
パルスの周波数によって定まる。
【0029】上限周波数演算が指示されているため、図
5のフローチャートに示す上限周波数演算ルーチンが実
行される。このルーチンに入るとクロックパルス発生器
5の発信クロックパルス周波数が設定される(ステップ
S1)。次に設計周波数f0によるPWM変調出力に基
づく制御によって上記した2次電流制御が開始される
(ステップS2)。ステップS2に続いて、2次電流が
入力装置25によって入力されている溶接ガンとテスト
ピースに対応する目標2次電流値に達するまでPWM変
調出力aおよびbのパルス幅、すなわちデユーテイ比が
制御される(ステップS3)。
【0030】ステップS3において目標2次電流値に達
したときはカウンタ回路6および7がクリアされ(ステ
ップS4)、ステップS3におけるPWM変調出力によ
る制御が継続され、期間TPWがRAM243に格納され
て記憶される(ステップS5)。ステップS5による制
御の継続中において上記したようにカウンタ回路6およ
び7の計数値が読み込まれる(ステップS6)。この読
み込みに続いて上限周波数の演算がn回繰り返してなさ
れる(ステップS7およびS8)。上限周波数fMAX
演算は{1−2f0 (TPW−TH )}/2(TH
L )によってなされる。
【0031】上限周波数の演算について図6によって説
明する。設計周波数1/2f0 は(TH +TI +TL
U )、周波数を増加させた上限周波数1/2fMAX
(T H +TIA+TL )であり、目標2次電流を流すため
にデューテイ比が同一であればよい。したがって、TI
/(1/2f0 )=TIA/(1/2fMAX )であればよ
い。
【0032】そこで、 TIA=(f0 /fMAX )TI しかるに図6(b)から TIA=(1/2fMAX )−(TH +TL ) (1/2fMAX )−(TH +TL )=(f0 /fMAX
I=(f0 /fMAX )(TPW−TH ) (1/2fMAX )−(f0 /fMAX )(TPW−TH )=
H +TL {1−2f0 (TPW−TH )}/2fMAX =TH +TL この結果、 fMAX ={1−2f0 (TPW−TH )}/2(TH +T
L ) によって上記のとおり上限周波数fMAX が求まる。
【0033】ステップS8においてn回演算されたとき
は上限周波数の算術平均値が演算され(ステップS
9)、演算された平均された上限周波数がRAM243
に格納されて記憶される(ステップS10)。ステップ
S10に続いて目標2次電流制御が所定時間継続されて
上限周波数演算ルーチンは終了する(ステップS11お
よび12)。
【0034】また、必要2次電流毎に上記のようにして
上限周波数を演算し、記憶することによって、複雑な溶
接条件を必要とする溶接システムにおいて上限周波数は
既に格納されているために、上限周波数の条件を削除す
ることができて、条件の捜索、設定のための時間が短縮
でき、溶接に際し被溶接物と溶接ガンとの組合せに対す
る必要2次電流に対応して1次電流の上限周波数が読み
出され、この上限周波数の範囲内において波形制御など
の溶接制御を行うことができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の溶接用変圧器
の制御方法および装置によれば、必要2次電流を通電
し、このときの溶接用変圧器の1次電流の立上り期間お
よび立下り期間を計測し、計測した立上り期間と立下り
期間とインバータのスイッチング素子を駆動する必要2
次電流に対応するパルス幅とに基づいて、溶接用変圧器
の1次電流の上限周波数が算出され、この上限周波数を
必要2次電流に対応して算出しておくことにより、必要
2次電流に対し溶接用変圧器の1次電流が上限周波数以
内となる周波数のパルスで前記スイッチング素子が制御
され、溶接用変圧器の1次電流の制御が正確に行える効
果がある。
【0036】また、必要2次電流毎に上限周波数を演算
し、記憶しておくことによって、複雑な溶接条件を必要
とする溶接システムにおいて上限周波数は既に格納され
ているために、溶接条件の設定において上限周波数の条
件を削除することができて、条件の捜索、設定のための
時間が短縮でき、溶接に際し被溶接物と溶接ガンとの組
合せに対する必要2次電流に対応して1次電流の上限周
波数が読み出され、この上限周波数の範囲内において波
形制御などの溶接制御を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したインバータ式直流
抵抗溶接機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例におけるPWM変調器の作用
の説明に供するタイミング図である。
【図3】本発明の一実施例における溶接用変圧器の1次
電流波形図である。
【図4】本発明の一実施例における微分回路および比較
器の出力波形図である。
【図5】本発明の一実施例における作用の説明に供する
フローチャートである。
【図6】本発明の一実施例における溶接用変圧器の1次
電流の上限周波数の演算の説明に供する波形図である。
【符号の説明】
1…微分回路 2…レベル設定器 3、4…比較回路 5…クロックパルス発生器 6、7…カウンタ回路 12…整流回路 13…インバータ 14…溶接用変圧器 16…溶接ガン 17…被溶接物 18、21…電流検出コイル 19…整流回路 24…制御装置 26…PWM変調器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮永 健二 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インバータ式直流抵抗溶接機における溶接
    用変圧器の制御方法であって、所定周波数でかつ必要2
    次電流値に対応する時間幅のパルスによってインバータ
    のスイッチング素子を制御したときの溶接用変圧器の1
    次電流を検出する第1工程と、検出された溶接用変圧器
    の1次電流の立上り期間と立下り期間とを検出する第2
    工程と、前記パルスの時間幅と前記立上り期間と前記立
    下り期間とに基づいて溶接用変圧器の1次電流の上限周
    波数を算出する第3工程とを有し、溶接用変圧器の1次
    電流の制御を上記によって算出した上限周波数以内とな
    る周波数のパルスで前記スイッチング素子を制御するこ
    とにより行うことを特徴とする溶接用変圧器の制御方
    法。
  2. 【請求項2】インバータ式直流抵抗溶接機における溶接
    用変圧器の制御装置において、所定周波数でかつ必要2
    次電流値に対応する時間幅のパルスによってインバータ
    のスイッチング素子を制御したときの溶接用変圧器の1
    次電流を検出する検出手段と、検出された溶接用変圧器
    の1次電流を微分する微分手段と、第1および第2の所
    定レベルと微分出力のレベルとを夫々各別に比較する第
    1および第2の比較手段と、第1および第2の比較手段
    の出力発生期間を夫々各別に計測する第1および第2の
    計測手段と、第1および第2の計測手段の計測値と前記
    パルスの時間幅とに基づいて溶接用変圧器の1次電流の
    上限周波数を算出する算出手段とを備え、溶接用変圧器
    の1次電流の周波数が前記算出手段によって算出された
    上限周波数以内となる周波数のパルスで前記スイッチン
    グ素子を制御することにより行うを特徴とする溶接用変
    圧器の制御装置。
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