JPH06226464A - インバータ式直流抵抗溶接機の溶接電流制御方法および装置 - Google Patents

インバータ式直流抵抗溶接機の溶接電流制御方法および装置

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JPH06226464A
JPH06226464A JP1890993A JP1890993A JPH06226464A JP H06226464 A JPH06226464 A JP H06226464A JP 1890993 A JP1890993 A JP 1890993A JP 1890993 A JP1890993 A JP 1890993A JP H06226464 A JPH06226464 A JP H06226464A
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文朋 高野
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仁 斉藤
Katsuhiro Suzuki
雄浩 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】溶接トランスの出力の低下を抑止するととも
に、目標溶接電流波形に対する溶接電流の追従性を向上
させることが可能なインバータ式直流抵抗溶接機の溶接
電流制御方法および装置を提供することを目的とする。 【構成】インバータ式直流抵抗溶接機の溶接コントロー
ラ24に配設される微分絶対値演算回路56は溶接電流
波形記憶回路30から出力された目標溶接電流波形を通
電時間で微分して、さらに、絶対値を求め、この演算結
果を周波数演算回路58に出力する。周波数演算回路5
8は前記微分絶対値に基づいて、三角波の周波数を演算
し、この演算結果を三角波生成回路46に対して出力す
る。溶接電流を生成する制御パルスの周波数は前記三角
波の周波数によって決定されるため、目標溶接電流波形
の微分絶対値によって目標溶接電流波形に対する溶接電
流の追従性が決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ式直流抵抗
溶接機の溶接電流制御方法および装置に関し、一層詳細
には、溶接トランスの出力の低下を抑止し、且つ、目標
溶接電流波形に対する通電溶接電流の追従性を向上させ
るインバータ式直流抵抗溶接機の溶接電流制御方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークの溶接に用いられているイ
ンバータ式直流抵抗溶接機は、コンバータ回路と、イン
バータ回路と、溶接トランス回路と、溶接コントローラ
と、溶接ガン部とを備え、溶接コントローラは予め設定
された目標溶接電流値を読み取り、この値から通電する
溶接電流を示すパルス信号をインバータ回路に対して出
力する。インバータ回路は前記パルス信号に基づいてコ
ンバータ回路から出力される直流を高周波交流に変換し
て溶接トランス回路に対して出力する。溶接トランス回
路は前記高周波交流を変成した後、整流して溶接電流を
生成し、溶接ガン部に挟持されたワークに供給する。
【0003】次いで、溶接コントローラは溶接トランス
回路と溶接ガン部との間に配設された電流検出器を介し
て通電された溶接電流を読み取り、目標溶接電流値との
差を演算して、この演算結果に基づいて次なる溶接電流
を補正する。
【0004】このように、溶接電流を目標溶接電流値に
対して自動制御するインバータ式直流抵抗溶接機におい
て、自動制御系のレスポンスを向上させる技術的思想が
特開昭63─273575号公報に開示されている。
【0005】前記特開昭63─273575号公報で
は、溶接電流検出器により検出された溶接電流と目標溶
接電流値との差によって、通電する溶接電流を示すパル
ス信号の周波数を決定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術における自動制御系のレスポンスを向上させる
方法では、通電する溶接電流を示すパルス信号の周波数
が上昇し、この周波数が溶接トランスの許容し得る上限
を越える場合がある。このため、溶接トランスの巻線等
の導体では表皮効果現象の発生により電圧降下が増える
とともに発熱量が増加し、それにより、溶接トランスの
出力および最大効率が低下するという問題がある。
【0007】本発明はこのような不都合を解決するため
になされたものであって、目標溶接電流波形の変化が急
峻である場合は制御パルスの周波数を高くし、変化が急
峻ではない場合は制御パルスの周波数を低くすることに
よって、目標溶接電流波形に対する溶接電流の追従性を
向上させるとともに、溶接トランスの出力および最大効
率の低下を抑止することが可能なインバータ式直流抵抗
溶接機の溶接電流制御方法および装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明は、ワークに通電される通電溶接電流を
予め設定された目標溶接電流波形に追従させるべく自動
制御するインバータ式直流抵抗溶接機の溶接電流制御方
法であって、前記目標溶接電流波形を読み取り、当該目
標溶接電流波形を微分して、さらに、絶対値を求める第
1のステップと、前記絶対値と直前の絶対値とを比較し
て、当該比較結果に基づいて制御パルスの周波数を決定
する第2のステップと、前記制御パルスによってインバ
ータ回路を付勢し、当該インバータ回路から出力される
高周波交流に基づいて通電溶接電流を生成する第3のス
テップと、からなることを特徴とする。
【0009】さらに、第2の発明は、ワークに通電され
る通電溶接電流を予め設定された目標溶接電流波形に追
従させるべく自動制御するインバータ式直流抵抗溶接機
の溶接電流制御装置であって、前記目標溶接電流波形を
記憶する溶接電流波形記憶手段と、前記目標溶接電流波
形を微分して、さらに、絶対値を求める微分絶対値演算
手段と、三角波を生成する三角波生成手段と、前記目標
溶接電流波形に対応するアナログ信号を出力するアナロ
グ信号出力手段と、前記絶対値と直前の絶対値とを比較
し、当該比較結果に基づいて前記生成された三角波の周
波数を演算する周波数演算手段と、前記アナログ信号が
前記生成された三角波より大であるとき、インバータ回
路を付勢するための制御パルスを生成する制御パルス生
成手段と、前記生成された制御パルスに基づいてインバ
ータ回路から出力される高周波交流によって前記通電溶
接電流を生成する溶接電流生成手段と、を備えることを
特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に係るインバータ式直流抵抗溶接機の溶
接電流制御方法および装置では、溶接電流波形記憶手段
に記憶された目標溶接電流波形を微分絶対値演算手段
が、夫々の通電時刻毎に微分して、さらに、絶対値を求
める。
【0011】次いで、周波数演算手段が前記絶対値と直
前の絶対値とを比較し、当該比較結果に基づいて三角波
の周波数を演算し、三角波生成手段に対して出力する。
三角波生成手段は前記演算された周波数に基づいた三角
波を生成して制御パルス生成手段に対して出力する。
【0012】一方、アナログ信号出力手段が前記目標溶
接電流波形に対応するアナログ信号を制御パルス生成手
段に対して出力する。
【0013】制御パルス生成手段は前記生成された三角
波と前記アナログ信号とを比較し、前記アナログ信号が
前記三角波より大であるとき、インバータ回路を付勢す
るための制御パルスを生成する。
【0014】前記生成された制御パルスに基づいてイン
バータ回路から出力される高周波交流によって溶接電流
生成手段が通電溶接電流を生成する。
【0015】従って、目標溶接電流波形の変化が急峻で
あるとき、高い周波数の制御パルスが出力され、また、
目標溶接電流波形の変化が急峻ではないとき、低い周波
数の制御パルスが出力される。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係るインバータ式直流抵抗溶
接機の溶接電流制御方法について、これを実施する装置
との関係において、好適な実施例を挙げ、添付の図面を
参照しながら以下詳細に説明する。
【0017】図1は本発明を実施するインバータ式直流
抵抗溶接機10の全体構成を示すブロック図である。
【0018】インバータ式直流抵抗溶接機10は交流電
源12から出力される交流を全波整流するコンバータ回
路14と、このコンバータ回路14から出力される直流
を高周波交流に変換するインバータ回路16と、前記高
周波交流の1次電流I1 を変成してワークWに通電され
る溶接電流IW を生成する溶接トランス回路18と、前
記溶接電流IW によってワークWの溶接を行う溶接ガン
部20と、前記溶接電流IW を検出する電流検出器22
と、前記電流検出器22に検出された溶接電流IW を予
め設定された目標溶接電流波形に追従させるための信号
を生成して前記インバータ回路16に出力する溶接コン
トローラ24とを備える。
【0019】前記インバータ回路16は複数のスイッチ
ング素子であるトランジスタS1〜S4、および前記ト
ランジスタS1〜S4の夫々のコレクタ/エミッタ間に
配設されるダイオードD1〜D4から構成され、前記溶
接トランス回路18は溶接トランスTと、ダイオードD
5およびD6からなる2次電流I2 の整流回路とから構
成される。
【0020】図2は溶接コントローラ24の構成を示す
ブロック図である。
【0021】溶接コントローラ24は前記電流検出器2
2に検出された溶接電流IW を整流して出力する整流回
路26と、この出力をデジタル値に変換するアナログ/
デジタル(以下、A/Dという)変換回路28と、予め
設定された目標溶接電流波形を記憶する溶接電流波形記
憶回路30と、この目標溶接電流波形と前記A/D変換
回路28から出力される溶接電流IW とを比較する比較
回路32と、前記比較回路32の出力を読み取る制御回
路34とを備え、制御回路34は中央処理装置(以下、
CPUという)36と、予備通電制御、本通電遅延制
御、スローアップ制御、本通電制御並びに擬似溶接中止
制御等を行うためのプログラムを記憶する読出専用メモ
リ(以下、ROMという)38と、前記CPU36が演
算結果を一時的に記憶する読出/書込メモリ(以下、R
AMという)40と、図示しない入力手段としてのキー
ボード、およびディスプレイとしてのCRT等が接続さ
れるインタフェース(以下、I/Fという)42とから
構成される。
【0022】溶接コントローラ24は制御回路34の出
力端子に接続されるデジタル/アナログ(以下、D/A
という)変換回路44と、このD/A変換回路44から
出力されるアナログ電圧と三角波生成回路46から出力
される三角波とを比較してアナログ電圧が三角波より大
である期間だけ「H」となるパルスを出力する比較回路
48と、この比較回路48から出力されるパルスをドラ
イブ回路50および52に分配するパルス制御回路54
とを備える。
【0023】前記ドライブ回路50の出力端子はインバ
ータ回路16を構成するトランジスタS1およびS4の
ベース端子と接続され、ドライブ回路52の出力端子は
トランジスタS2およびS3のベース端子と接続され
る。
【0024】さらに、溶接コントローラ24は前記溶接
電流波形記憶回路30から出力される目標溶接電流波形
を微分して、さらに、絶対値を演算する微分絶対値演算
回路56を備え、この微分絶対値演算回路56は前記演
算結果を前記制御回路34に出力するとともに、周波数
演算回路58に対して出力する。周波数演算回路58は
前記三角波生成回路46から出力される三角波の周波数
を演算する。
【0025】上記のように構成されるインバータ式直流
抵抗溶接機10において、ROM38に記憶されたプロ
グラムに従って溶接電流IW がワークWに通電される作
用について、図1および図4を参照しながら説明する。
【0026】先ず、電流検出器22に検出された電流を
フィードバックデータとする命令、およびワークWに通
電される溶接電流IW を前記フィードバックデータに基
づいて目標溶接電流波形に制御することを示す命令が図
示しないキーボードからオペレータによって入力される
と、これらはI/F42を経由してCPU36に読み取
られ、RAM40に記憶されて準備ステップが終了す
る。
【0027】前記溶接電流波形記憶回路30には、例え
ば、図4(a)に示す目標溶接電流波形が記憶されてお
り、この目標溶接電流波形に従って、一定の変化率で溶
接電流IW を上昇させるスローアップ通電期間(図4
(イ)参照)の溶接工程が開始される。
【0028】すなわち、時刻t1 における溶接電流波形
記憶回路30に記憶された目標溶接電流IT1に基づい
て、ワークWに溶接電流IW が通電されると、この溶接
電流I W は電流検出器22によって検出されて、整流回
路26に出力される。前記検出された溶接電流IW は整
流回路26で整流され、さらに、A/D変換回路28に
よってデジタル値に変換されて、比較回路32に入力さ
れる。
【0029】比較回路32はデジタル値に変換された溶
接電流IW と、次なる時刻t2 における目標溶接電流I
T2とを比較して偏差Eを求めて、これを制御回路34に
対して出力する。
【0030】一方、微分絶対値演算回路56は溶接電流
波形記憶回路30から時刻t1 における目標溶接電流I
T1を読み取り(ステップS1)、前記目標溶接電流IT1
を微分し、さらに、この微分値の絶対値を演算して微分
絶対値|ΔIT1|を求め(ステップS2)、この微分絶
対値|ΔIT1|を制御回路34および周波数演算回路5
8に対して出力する(図4(b)参照)。このスローア
ップ通電期間における目標溶接電流波形は、図4(イ)
に示すように一定の変化率で上昇するため、微分絶対値
演算回路56の出力は一定の値となる(図4(ロ)参
照)。
【0031】制御回路34は前記比較回路32から出力
される偏差Eに基づいて時刻t2 における最適なパルス
幅PW を下式に従って演算し(ステップS3)、このパ
ルス幅PW のデジタル信号をD/A変換回路44に対し
て出力する。
【0032】この場合、D/A変換回路44に出力され
るパルス幅をPW とし、直前、すなわち、時刻t1 に出
力されたパルス幅をPWBとすると、 PW =(E×G+PWB)×|ΔIT1| …(1) となる。ここで、Gはゲインを示す。
【0033】D/A変換回路44はパルス幅PW のデジ
タル信号をアナログ信号に変換して比較回路48に出力
する(図4(c)参照)(ステップS4)。
【0034】一方、周波数演算回路58は微分絶対値演
算回路56から出力された微分絶対値|ΔIT1|に基づ
いて、時刻t2 における三角波の周波数fを(2)式に
示す一般式によって演算し(ステップS5)、さらに、
この周波数fの周期T1 を(3)式に示す一般式によっ
て求めて、この周期T1 を示す信号を三角波生成回路4
6に出力する。
【0035】 f=K+(di/dt) …(2) T=1/f …(3) 前記(2)式において、Kは定数を示す。
【0036】三角波生成回路46は周波数演算回路58
から出力された信号によって周期T 1 の三角波を生成
し、比較回路48に対して出力する(図4(d)参照)
(ステップS6)。この周期T1 の三角波と前記D/A
変換回路44から出力される時刻t2 におけるアナログ
信号IA2とが比較回路48によって比較され(図4
(e)参照)、アナログ信号IA2が三角波より大である
期間だけ「H」となるパルスを出力する(図4(f)参
照)(ステップS7)。
【0037】前記比較回路48で生成された夫々のパル
スはパルス制御回路54でA相のパルスとB相のパルス
に振り分けられ、ドライブ回路50およびドライブ回路
52に対して出力される。ドライブ回路50は振り分け
られたA相の制御パルスによってインバータ回路16を
構成するトランジスタS1およびS4を付勢し、ドライ
ブ回路52はB相の制御パルスによってトランジスタS
2およびS3を付勢する。
【0038】前記付勢された夫々のトランジスタS1〜
S4によってコンバータ回路14から出力される直流が
パルス状の高周波交流に変換されて溶接トランスTの1
次巻線N1 に供給され、このパルス状の高周波交流によ
って1次巻線N1 に1次電流I1 が通電される。
【0039】前記1次電流I1 によって溶接トランス回
路18の2次巻線N2 に2次電圧V 2 が誘起され、この
2次電圧V2 によって通電される2次電流I2 がダイオ
ードD5、D6で整流されて溶接電流IW が生成される
(図4(g)参照)。前記溶接電流IW が溶接ガン部2
0に挟持されたワークWに通電されて溶接がなされる
(ステップS8)。
【0040】次いで、1打点の溶接が終了したか否かを
判定し(ステップS9)、溶接が終了した場合は溶接電
流IW の通電を終了し、終了しない場合はステップS1
以降を再び実行する。
【0041】このようにして、一定の変化率で上昇する
スローアップ通電期間TS の通電が終了し、次いで、定
電流通電期間TC の通電が、目標溶接電流波形(図4
(ハ)参照)に従ってなされる。
【0042】この定電流通電期間TC において、微分絶
対値演算回路56は前記スローアップ通電期間TS と同
様に時刻tn における目標溶接電流波形を微分し、さら
に、絶対値を求める。この場合、定電流通電期間TC
おける目標溶接電流波形は一定であるため、微分絶対値
演算回路56における微分演算の結果は「0」となる
(図4(ニ)参照)。
【0043】そこで、周波数演算回路58は前記演算結
果に基づいて、前述の(2)式における(di/dt)
に「0」を代入してfn =Kを求め、さらに、前述の
(3)式から周期Tn =1/Kを求めて、この周期Tn
に関する信号を三角波生成回路46に対して出力する。
【0044】三角波生成回路46が周期Tn の三角波を
生成して比較回路48に対して出力し、この周期Tn
三角波とD/A変換回路44から出力されるアナログ信
号とを比較回路48が比較して制御パルスを生成し、こ
の制御パルスに基づいて溶接電流IW がワークに通電さ
れるのは前述の通りである。
【0045】以上説明した作用により、本実施例では、
以下に示す効果が得られる。
【0046】溶接電流の通電初期におけるスローアップ
期間、通電終期におけるスローダウン期間および複雑な
目標溶接電流波形に基づいた制御を行うとき等、目標溶
接電流波形の変化が急峻である場合は周波数fが高くな
り、目標溶接電流波形に対する溶接電流IW の追従性を
上げることができる。
【0047】さらに、目標溶接電流波形の変化が急峻で
はない、例えば、略一定の溶接電流を通電する定電流通
電期間Tc 等においては三角波の周波数fを低くするこ
とにより、表皮効果現象に起因する溶接トランスTの巻
線の電圧降下および発熱を抑止することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係るインバータ式直流抵抗溶接
機の溶接電流制御方法および装置では、目標溶接電流波
形の変化が急峻であるとき、高い周波数の制御パルスが
出力され、また、目標溶接電流波形の変化が急峻ではな
いとき、低い周波数の制御パルスが出力される。
【0049】従って、目標溶接電流波形の変化が急峻で
あるとき、目標溶接電流波形に対する溶接電流の追従性
が向上し、また、目標溶接電流波形の変化が急峻ではな
いとき、溶接トランスにおける発熱を抑止することが可
能となり、目標溶接電流波形に対する溶接電流の追従性
を向上させるとともに、溶接トランスの出力の低下を阻
止し、溶接品質を向上させることが可能になるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するインバータ式直流抵抗溶接機
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す実施例おける溶接コントローラの構
成を示すブロック図である。
【図3】図1の実施例における動作を説明するフローチ
ャートである。
【図4】図1の実施例における夫々の回路の出力を説明
するタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…インバータ式直流抵抗溶接機 16…インバータ回路 18…溶接トランス回路 20…溶接ガン部 22…電流検出器 24…溶接コントローラ 28…A/D変換回路 30…溶接電流波形記憶回路 32、48…比較回路 34…制御回路 44…D/A変換回路 46…三角波生成回路 50、52…ドライブ回路 54…パルス制御回路 56…微分絶対値演算回路 58…周波数演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮永 健二 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークに通電される通電溶接電流を予め設
    定された目標溶接電流波形に追従させるべく自動制御す
    るインバータ式直流抵抗溶接機の溶接電流制御方法であ
    って、 前記目標溶接電流波形を読み取り、当該目標溶接電流波
    形を微分して、さらに、絶対値を求める第1のステップ
    と、 前記絶対値と直前の絶対値とを比較して、当該比較結果
    に基づいて制御パルスの周波数を決定する第2のステッ
    プと、 前記制御パルスによってインバータ回路を付勢し、当該
    インバータ回路から出力される高周波交流に基づいて通
    電溶接電流を生成する第3のステップと、 からなることを特徴とするインバータ式直流抵抗溶接機
    の溶接電流制御方法。
  2. 【請求項2】ワークに通電される通電溶接電流を予め設
    定された目標溶接電流波形に追従させるべく自動制御す
    るインバータ式直流抵抗溶接機の溶接電流制御装置であ
    って、 前記目標溶接電流波形を記憶する溶接電流波形記憶手段
    と、 前記目標溶接電流波形を微分して、さらに、絶対値を求
    める微分絶対値演算手段と、 三角波を生成する三角波生成手段と、 前記目標溶接電流波形に対応するアナログ信号を出力す
    るアナログ信号出力手段と、 前記絶対値と直前の絶対値とを比較し、当該比較結果に
    基づいて前記生成された三角波の周波数を演算する周波
    数演算手段と、 前記アナログ信号が前記生成された三角波より大である
    とき、インバータ回路を付勢するための制御パルスを生
    成する制御パルス生成手段と、 前記生成された制御パルスに基づいてインバータ回路か
    ら出力される高周波交流によって前記通電溶接電流を生
    成する溶接電流生成手段と、 を備えることを特徴とするインバータ式直流抵抗溶接機
    の溶接電流制御装置。
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