JPH0698948B2 - 車両用エンジンの防振装置 - Google Patents

車両用エンジンの防振装置

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JPH0698948B2
JPH0698948B2 JP60180839A JP18083985A JPH0698948B2 JP H0698948 B2 JPH0698948 B2 JP H0698948B2 JP 60180839 A JP60180839 A JP 60180839A JP 18083985 A JP18083985 A JP 18083985A JP H0698948 B2 JPH0698948 B2 JP H0698948B2
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政生 古沢
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動二輪車等の車両用エンジンの防振装置
に関する。
(従来の技術) 自動二輪車には従来より、快適な乗り心地を得るため
に、エンジンの振動が車体フレーム側に伝達されないよ
うに防振装置が設けられており、この防振装置には次の
ように構成されたものがある。
即ち、車体フレームにエンジンが支持されると共に、こ
のエンジンのクランク軸と等速で回転するバランスウェ
イトが設けられ、このバランスウェイトはその慣性力で
エンジンの振動をほぼ一方向に生じさせる。そして、こ
の振動の方向に軸心がほぼ一致するように、上記車体フ
レームとエンジンとの間に緩衝器が架設され、この緩衝
器は上記振動を減衰させてこの振動が車体フレーム側に
伝達されることを防止する。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記構成の場合には、エンジンの一方向への
振動はこの方向に軸心がほぼ一致する上記緩衝器によっ
て効果的に減衰されるが、エンジンが駆動するときには
このエンジンにピッチング現象が生じることがあり、こ
の場合には上記緩衝器ではエンジンの振動を減衰させる
ことは困難である。
即ち、エンジンの爆発力はエンジン内部の内力として外
には作用しないが、この爆発力によるクランク軸の回転
速度の変動等により、クランク軸に直交する面上で回転
モーメントが生じる。そして、この回転モーメントがク
ランク軸回りにエンジンを回動させるような振動、即
ち、上記ピッチング現象を生じさせることになる。そし
て、この振動の方向は上記緩衝器の軸心とは一致しない
ものであるため、上記緩衝器による振動の減衰は不十分
なものとなる。よって、このピッチング現象が生じた場
合には振動が車体フレーム側に伝達されるという不都合
を生じる結果となる。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたもの
で、エンジンの種々の方向の振動を簡単な構成で効果的
に減衰させてこの振動が車体フレーム側に伝達されない
ようにすることを目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするところ
は、エンジンがほぼ一定の方向に振動することを許容す
るようにこのエンジンを一対の連結リンクにより車体フ
レームに支持し、この振動方向にほぼ一致する軸心を持
つ緩衝器を車体フレームと連結リンクの間に架設した点
にある。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
1は車両の一例である自動二輪車、2は車体フレーム
で、この車体フレーム2はクレードル型フレームとさ
れ、その前部には操向軸管3を有している。そして、こ
の操向軸管3にはフロントフォーク4が支承され、この
フロントフォーク4の下端には前輪5が支承されると共
に、その上端にはハンドル6が取り付けられる。
一方、同上車体フレーム2の後部には枢支軸8を介して
リヤアーム9が上下揺動自在に枢支され、このリヤアー
ム9の揺動端に後輪10が支承される。11は緩衝器であ
る。
上記車体フレーム2の枠内にはエンジン13が設けられ
る。このエンジン13に連動する変速装置が設けられ、こ
の変速装置の出力鎖車14と、上記後輪10と共に回転する
入力鎖車15とが巻掛チェーン16で連動連結される。
上記エンジン13の上方の車体フレーム2に燃料タンク19
が支持され、この燃料タンク19の後方にはシート21が設
けられる。
上記エンジン13はクランクケース22を有し、このクラン
クケース22には軸心が車幅方向に延びるクランク軸23が
支承される。上記クランクケース22上にはシリンダ24が
突設され、このシリンダ24に上下方向摺動自在にピスト
ン25が嵌入される。このピストン25と上記クランク軸23
とが連接棒26で連結され、ピストン25の上下方向の往復
動に伴ってクランク軸23が回転駆動させられ、これによ
って巻掛チェーン16などを介し後輪10が回転させられ
る。
上記エンジン13が駆動する時、その振動がほぼ一方向に
生じるように構成されている。これについて説明する
と、上記クランク軸23には連接棒26の大端部26bから180
℃変位した位置にバランスウェイト28が取り付けられ、
このバランスウェイト28はクランク軸23と共に回転す
る。そして、このバランスウェイト28の慣性力により、
エンジン13の振動がほぼ一方向に生じることとされてい
る。
ここで、上記ピストン25を含む連接棒26の小端部26a側
の往復質量をWa、同上連接棒26の大端部26b側の回転質
量をWb、また、バランスウェイト28の回転質量をWcと
し、例えば、Wa+Wb=Wcとすると、上下方向の慣性力は
バランスされて、エンジン13の振動は前後方向のほぼ一
方向にのみ生じることとなる。また、例えば、Wb=Wcと
すれば、回転質量がバランスされることから、エンジン
13の振動はWaによる上下方向のほぼ一方向にのみ生じる
こととなる。
上記構成において、車体フレーム2に対しエンジン13を
支持するための構成について説明する。
この実施例ではエンジン13は上下方向のほぼ一方向に振
動することとされており、エンジン13は車体フレーム2
に対して同上の上下方向に相対的に振動を許容されるよ
うに支持されている。
即ち、上記車体フレーム2の前、後部にはそれぞれ一対
のブラケット30,30がボルト31によりねじ止めされ、こ
のブラケット30,30に架設された支持ボルト32により連
結リンク33がそれぞれ上下回動自在に枢支されている。
そして、この各連結リンク33の回動端にエンジン13のク
ランクケース22が枢支ボルト34やこれに外嵌されるブッ
シュ35を介して枢支され、これによって、エンジン13は
上下方向の振動を許容される。
上記支持ボルト32は断面形状が正方形をなし、この支持
ボルト32と連結リンク33との間にはこの両者32,33を相
対回動で弾性的にねじり変形する左右一対の弾性部材3
7,37が介在されている。
上記各弾性部材37は上記支持ボルト32に相対回動しない
ように外嵌される内筒38と、連結リンク33の連結孔33a
内に圧入される外筒39と、これら内、外筒38,39間に介
在されて各筒38,39に加硫接着される筒状の防振ゴム40
とで構成されている。41はスペーサであり、支持ボルト
32に外嵌され、かつ、左右内筒38,38間に介在される。
上記の場合、支持ボルト32を断面円形のボルトとして、
この支持ボルト32にセレーションにより内筒38を外嵌さ
せてもよい。
上記エンジン13が駆動して上下に振動するとき、各連結
リンク33がこの振動を許容して上下に回動する。そし
て、車体フレーム2側の支持ボルト32と上記連結リンク
33との相対回動による防振ゴム40の弾性的なねじり変形
で、エンジン13の振動が吸収され、車体フレーム2側へ
の振動伝達が防止される。また、この場合、上記エンジ
ン13は出力鎖車14と入力鎖車15の中心点を結ぶ線(ほぼ
水平線)に直交する方向に振動させられているため、こ
れら出力鎖車14と入力鎖車15に巻き付けられる巻掛チェ
ーン16がエンジン13の振動で緩みを生じたり過度に緊張
させられたりすることは防止される。
なお、上記弾性部材37を上記と同様の構成によりエンジ
ン13と連結リンク33の間に介在させてもよい。また、上
記後輪10はチェーンドライブ式とされているが、シャフ
トドライブ式であってもよい。
一方、上記各連結リンク33の長手方向中途部と、車体フ
レーム2との間に互いに同構成の前部緩衝器42及び後部
緩衝器43が架設される。
第4図により前部緩衝器42について説明すると、この前
部緩衝器42は軸心が連結リンク33の回動方向とほぼ一致
する縦向きのシリンダチューブ44と、このシリンダチュ
ーブ44内に上下摺動自在に嵌入されるピストン45とを有
している。また、上記シリンダチューブ44内には油
(O)が封入され、ピストン45で仕切られたシリンダチ
ューブ44内の2つの油室46,46を連通させる絞り油路47
が上記ピストン45に形成される。そして、上記シリンダ
チューブ44は車体フレーム2側に設けられたブラケット
48に連結される。一方、ピストン45に連結されたピスト
ンロッド49が連結リンク33に突設される支持片50に連結
されている。
そして、エンジン13が上下に振動する時には、連結リン
ク33の上下方向の回動に伴って、前、後部緩衝器42,43
のピストン45がケース44内を上下動する。このとき、シ
リンダチューブ44内の一方の油室から他方の油室へ絞り
油路47を通って油46が移動するが、この絞り油路47を通
過するときの油46の大きな流動抵抗によりエンジン13の
振動が減衰させられる。このように、連結リンク33の回
動を前、後部緩衝器42,43の軸方向の摺動に変換するこ
とにより、各緩衝器を簡単な構造のものにて構成するこ
とができる。
また、エンジン13にピッチング現象が生じてこのエンジ
ン13がクランク軸23回りに回動し、例えばその前部が上
方回動、後部が下方回動した時には、前部緩衝器42のピ
ストン45はシリンダチューブ44内を上方に摺動し、後部
緩衝器43のピストン45はシリンダチューブ44内を下方に
摺動してこの振動を減衰させる。
(発明の効果) この発明によれば、エンジンがほぼ一定の方向に振動す
ることを許容するようにこのエンジンを一対の連結リン
クにより車体フレームに支持し、この振動方向にほぼ一
致する軸心を持つ緩衝器を車体フレームと連結リンクの
間に架設したため、エンジンが駆動して一定の方向に振
動する時、この振動は緩衝器に対し軸方向に伝達されて
簡単な構成で効果的に減衰させられる。従って、上記の
方向におけるエンジンの振動が車体フレームに伝達され
ることを防止される。
また、車体フレームと、エンジンを挟むように設けた一
対の連結リンクとの間に緩衝器を架設したため、エンジ
ンがピッチング現象により回動する時においても、各連
結リンクが互いに逆方向に回動し、この連結リンクから
の外力が緩衝器に対し軸方向に伝達されることとなる。
このため、この振動も簡単な構成の緩衝器により効果的
に減衰される。よって、エンジンのピッチング現象によ
る振動が車体フレーム側に伝達されることも防止され
る。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図は一部を簡略線図
で示した自動二輪車の全体側面図、第2図は第1図のII
−II線矢視断面図、第3図は第2図のIII−III線矢視断
面図、第4図は緩衝器の断面図である。 1…自動二輪車(車両)、2…車体フレーム、13…エン
ジン、33…連結リンク、37…弾性部材、42…前部緩衝
器、43…後部緩衝器、44…シリンダチューブ、45…ピス
トン、46…油室、47…絞り油路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンを挟んで位置する一対の連結リン
    クを設け、各連結リンクの回動方向がほぼ同一となるよ
    うにこれら連結リンクをそれぞれ車体フレームに枢支す
    ると共に、同上エンジンがこれら連結リンクの回動方向
    に移動自在となるようにこのエンジンを各連結リンクの
    回動端にのみ枢支し、上記車体フレームと連結リンクと
    の間に緩衝器を架設し、緩衝器の軸心を連結リンクの回
    動方向にほぼ一致させたことを特徴とする車両用エンジ
    ンの防振装置。
JP60180839A 1985-08-16 1985-08-16 車両用エンジンの防振装置 Expired - Fee Related JPH0698948B2 (ja)

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