JPH069858Y2 - 自動変速機用シフトレバーのロック装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は、シフトレバーがパーキングポジション及びニ
ュートラルポジションのどちらのポジションに位置され
ていても所定の条件に基づいてシフトレバーをそのポジ
ションに揺動操作不能にロックするようにした自動変速
機用シフトレバーのロック装置に関する。

（従来の技術） 自動変速機付きの自動車では、自動車を発進させる場
合、シフトレバーを非駆動ポジションであるパーキング
ポジション又はニュートラルポジションに位置させた状
態でイグニッションスイッチをオンさせ、フットブレー
キを踏込んだ状態で、シフトレバーをドライブポジショ
ン或いはリバースポジション等の駆動ポジションにシフ
トするようにしている。

しかしながら従来のものでは、フットブレーキを踏んで
いなくてもシフトレバーをパーキングポジション又はニ
ュートラルポジションから駆動ポジションにシフトする
ことができるようになっている。

これを解決するために実公昭６２−２０３４３号公報で
は、フットブレーキが作動されていないときにはシフト
レバーの揺動操作が阻止されるものが提案されている。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、上記公報のものでは、ニュートラルポジション
からドライブポジションへのシフトレバーの移動を阻止
する機構と、シフトレバーに設けられた押釦の押込みを
阻止する機構とを組合わせることによって、パーキング
又はニュートラルポジションから他のポジションへシフ
トレバーを揺動操作することを阻止するようにしてい
る。従ってこのものでは、独立した二つの機構を同時に
作動させる必要があるため、構造が複雑になるという問
題点がある。

従って、本考案の目的は、シフトレバーがパーキングポ
ジション及びニュートラルポジションのどちらのポジシ
ョンに位置されていても所定の条件に基づいてシフトレ
バーをそのポジションに揺動操作不能にロックし得、し
かもこれを簡単な構成にて達成し得る自動変速機用シフ
トレバーのロック装置を提供するにある。

［考案の構成］ （問題点を解決するための手段） 本考案の自動変速機用シフトレバーのロック装置は、シ
フトレバーに設けられた押釦の押圧操作により一方向に
移動されるディテントピンと、このディテントピンとの
協働作用によりシフトレバーの揺動操作を規制するディ
テントプレートとを具備したものにおいて、ディテント
プレートの側面に沿って移動が可能で、前記シフトレバ
ーがパーキングポジションにシフトされたとき及びニュ
ートラルポジションにシフトされたときに、前記ディテ
ントピンに対して該ディテントピンが前記押釦の押圧操
作により移動される側から対向してディテントピンの一
方向への移動を規制することによりシフトレバーをその
ポジションに拘束する拘束位置とその拘束を解除する解
除位置との間を移動するパーキング用ロック部及びニュ
ートラル用ロック部を有するロック手段を設けると共
に、このロック手段を移動させるスライド部材を前記デ
ィテントプレートの側面に沿ってスライドするように設
け、更に少なくともブレーキの状態に基づいてそのスラ
イド部材を移動させる作動部材を設けたところに特徴を
有する。

（作用） 上記手段によれば、シフトレバーがパーキングポジショ
ン又はニュートラルポジションに位置された状態で、ブ
レーキの状態に基づいて作動部材によりスライド部材を
介してロック手段が拘束位置に移動されると、このロッ
ク手段のパーキング用ロック部又はニュートラル用ロッ
ク部によりディテントピンの移動が規制され、これによ
り、シフトレバーをそのポジションに揺動操作不能にロ
ックできる。しかも、ロック手段を移動させるスライド
部材及びこのスライド部材を移動させる作動部材として
は夫々一つであるから構成が簡単である。

（実施例） 以下本考案の第１実施例につき第１図乃至第７図を参照
して説明する。

まず第２図及び第３図において、１はシフトレバーで、
これは、プレート２に設けられた軸３を支点として矢印
Ａ方向及び反矢印Ａ方向へ揺動操作可能に設けられてい
る。４はプレート２の側部に固定されたディテントプレ
ートで、これには第１図に示すように、シフトレバー１
の揺動方向に沿って該シフトレバー１をパーキングポジ
ション（Ｐ），リバースポジション（Ｒ），ニュートラ
ルポジション（Ｎ），ドライブポジション（Ｄ），セカ
ンドポジション（２）及びローポジション（Ｌ）に選択
的に位置させるための係合面を有した係合孔５が形成さ
れている。６はシフトレバー１の下部においてディテン
トプレート４の係合孔５に係合するように設けられたた
ディテントピンで、これは、シフトレバー１の軸方向に
移動が可能で、第４図に示すようにシフトレバー１の上
部に設けられた押釦７を押圧することにより一方向たる
下方に移動されて係合孔５における各ポジションの係合
面に対する係合が外れ、押釦７の押圧を解除することに
より上方に移動して係合孔５における一つのポジション
の係合面に係合することでディテントプレート４と協働
してシフトレバー１の揺動操作を規制するようになって
いる。

又、第２図及び第３図において、８はディテントプレー
ト４の手前側に位置してプレート２に固定されたカム支
持板である。９は略く字状をなすロック手段たるパーキ
ング用ロックカムで、これは、上記係合孔５におけるパ
ーキングポジションに対応する係合面近傍においてプレ
ート２とカム支持板８との間に位置するようにして、上
部の両側に設けられた軸部９ａがそれらプレート２及び
カム支持板８に回動可能に支持されており、これにより
ディテントプレート４の側面に沿って回動可能に設けら
れている。このパーキング用ロックカム９には、中間部
に前記ディテントピン６に係合する切欠状の、パーキン
グ用ロック部を構成する係合部１０が設けられていると
共に、下部に手前側に突出する軸部９ｂが設けられてい
る。又、係合部１０の下部には、第５図に示すように右
下がりの傾斜面１０ａが形成されている。１１はこれも
略く字状をなすロック手段たるニュートラル用ロックカ
ムで、これは、係合孔５におけるニュートラルポジショ
ンに対応する係合面近傍においてプレート２とカム支持
板８との間に位置するようにして、上部の両側に設けら
れた軸部１１ａがそれらプレート２とカム支持板８に回
動可能に支持されており、これによりディテントプレー
ト４の側面に沿って回動可能に設けられている。このニ
ュートラル用ロックカム１１にも、中間部にディテント
ピン６に係合する切欠状の、ニュートラル用ロック部を
構成する係合部１２が設けられていると共に、下部に手
前側に突出する軸部１１ｂが設けられている。又、係合
部１２の下部には、パーキング用ロックカム９と同様に
傾斜面１２ａが形成されている。

一方、第３図において、１３は後述する所定の条件に基
づき作動される作動装置で、これは、プレート２に設け
られアクチュエータ１４ａが矢印Ｂ方向及び反矢印Ｂ方
向に移動可能な作動部材たる電磁石１４と、中間部がピ
ン１５によりプレート２に回動可能に支持されると共に
一端部が電磁石１４のアクチュエータ１４ａに連結され
たリンク１６と、このリンク１６の他端部が連結され上
記カム支持板８の手前側に位置してディテントプレート
４の側面に沿って矢印Ｃ方向及び反矢印Ｃ方向にスライ
ド可能に設けられたスライド部材たるスライドプレート
１７とから構成されている。このうち電磁石１４は、図
示しない制御装置からの信号に基づいてアクチュエータ
１４ａが実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間で
作動され、又、アクチュエータ１４ａはそれら実線位置
及び二点鎖線位置では夫々図示しない永久磁石の磁力に
より保持される構成となっている。スライドプレート１
７には、第１図に示すように、前記パーキング用ロック
カム９の軸部９ｂに係合する上下方向に長い長孔１８が
形成されていると共に、ニュートラル用ロックカム１１
の軸部１１ｂに係合する上下方向に長い長孔１９が形成
されている。而して、電磁石１４のアクチュエータ１４
ａが第２図に実線で示す位置に位置されたときには、リ
ンク１６を介してスライドプレート１７が反矢印Ｃ方向
に押圧されて第１図に示す位置に位置されることによ
り、パーキング用及びニュートラル用ロックカム９及び
１１が夫々拘束位置に回動され、一方、電磁石１４のア
クチュエータ１４ａが二点鎖線で示す位置に位置された
ときには、リンク１６を介してスライドプレート１７が
矢印Ｃ方向に引張られて第６図に示す位置に位置される
ことにより、パーキング用及びニュートラル用ロックカ
ム９及び１１が解除位置に回動されるようになってい
る。尚、第２図において、２０は電磁石１４等を上方か
ら覆うように設けられたカバーである。

次に上記構成の作用を、第７図に示す制御装置のフロー
チャートも参照して説明する。図示しないイグニッショ
ンスイッチがオンされてエンジンが始動された状態で、
まずステップＳ₁において、シフトレバー１がパーキン
グポジション（Ｐ）にあるかを判断する。シフトレバー
１がパーキングポジション（Ｐ）に位置されていて「Ｙ
ＥＳ」判断された場合には、ステップＳ₂へ移行してフ
ットブレーキが踏まれているか否かを判断する。フット
ブレーキが踏まれていなくて「ＹＥＳ」と判断された場
合には、作動装置１３の電磁石１４にロック信号が出力
され、又、フットブレーキが踏まれていて「ＮＯ」と判
断された場合には、電磁石１４にロック解除信号が出力
される。このうち電磁石１４にロック信号が出力された
ときには、アクチュエータ１４ａが反矢印Ｂ方向に移動
され、これに伴いスライドプレート１７が反矢印Ｃ方向
に移動してパーキング用及びニュートラル用ロックカム
９及び１１を拘束位置に回動させ、パーキング用ロック
カム９の係合部１０における傾斜面１０ａがパーキング
ポジションに対応する部位に位置されているディテント
ピン６に下方から対向する状態となる（第１図参照）。
この状態では、シフトレバー１の押釦７を通常の押圧力
で操作してもディテントピン６の下方への移動が拘束さ
れているから、シフトレバー１の揺動操作はできない。
これに対して、電磁石１４にロック解除信号が出力され
たときには、アクチュエータ１４ａが矢印Ｂ方向に移動
され、これに伴いスライドプレート１７が矢印Ｃ方向に
移動してパーキング用及びニュートラル用ロックカム９
及び１１を解除位置に回動させ、パーキング用ロックカ
ム９の係合部１０はディテントピン６に対する係合が解
除される（第６図参照）。この状態では、シフトレバー
１の押釦７を通常の押圧力で操作することによりディテ
ントピン６の下方への移動が許容され、以てシフトレバ
ー１の他のポジションへの揺動操作が許容される。

又、上記ステップＳ₁において、シフトレバー１がパー
キングポジション（Ｐ）に位置されていなくて「ＮＯ」
と判断された場合には、ステップＳ₃へ移行してシフト
レバー１がニュートラルポジション（Ｎ）にあるか否か
を判断し、ニュートラルポジション（Ｎ）に位置されて
いて「ＹＥＳ」と判断された場合には、ステップＳ₄へ
移行してフットブレーキが踏まれているか否かを判断
し、フットブレーキが踏まれていなくて「ＹＥＳ」と判
断された場合には、ステップＳ₅へ移行して車速が０か
否かを判断し、車速が０で「ＹＥＳ」と判断された場合
には、更にステップＳ₆へ移行してエンジンの回転数が
高いか否かを判断し、回転数が高くて「ＹＥＳ」と判断
された場合には電磁石１４にロック信号が出力される。
このロック信号が出力されると、前述と同様にパーキン
グ用及びニュートラル用ロックカム９及び１１が拘束位
置に回動され、このうちニュートラル用ロックカム１１
の係合部１２における傾斜面１２ａがニュートラルポジ
ションに対応する部位に位置されているディテントピン
６に下方から対向する状態となることによりシフトレバ
ー１がニュートラルポジション（Ｎ）に揺動操作不能に
ロックされる。

一方、上記ステップＳ₃においてシフトレバー１がニュ
ートラルポジション（Ｎ）以外のポジションに位置され
ていて「ＮＯ」と判断された場合、ステップＳ₄におい
てフットブレーキが踏まれていて「ＮＯ」と判断された
場合、ステップＳ₅において車速が０でなく「ＮＯ」と
判断された場合、或いはステップＳ₆においてエンジン
の回転数が低くて「ＮＯ」と判断された場合には、電磁
石１４にロック解除信号が出力されてパーキング用及び
ニュートラル用ロックカム９及び１１が解除位置に回動
され、シフトレバー１の揺動操作が許容される。

上記した実施例によれば、シフトレバー１をパーキング
ポジション（Ｐ）又はニュートラルポジション（Ｎ）に
位置させた状態では、所定の条件例えばフットブレーキ
を踏込まない限りパーキング用ロックカム９又はニュー
トラル用ロックカム１１によってディテントピン６の移
動が規制されていてシフトレバー１をそのポジションか
ら他のポジションにシフトすることができないから、発
進時にフットブレーキを踏まないでシフトレバー１をパ
ーキングポジション（Ｐ）又はニュートラルポジション
（Ｎ）から不用意に駆動ポジションへシフトすることが
確実に防止できる。又、このようにパーキングポジショ
ン（Ｐ）及びニュートラルポジション（Ｎ）のどちらの
ポジションにおいてもシフトレバー１をロックし得るよ
うにしながらも、パーキング用ロックカム９及びニュー
トラル用ロックカム１１を回動させるスライドプレート
１７、及びこのスライドプレート１７を移動させる電磁
石１４は夫々一つであるから、構成を簡単になし得る。
さらに本実施例によれば、パーキング用ロックカム９及
びニュートラル用ロックカム１１、並びにこれらを回動
させるスライドプレート１７を、ディテントプレート４
の側面に沿って移動する構成としているから、それらを
配設しながらも、ディテントプレート４の側方に大きな
スペースを必要としない利点がある。

第８図乃至第１０図は本考案の第２実施例を示したもの
で、上記第１実施例と異なる部分についてのみ説明す
る。

２１はプレート２の上面においてディテントプレート４
の側面に沿って矢印Ｅ方向及び反矢印Ｅ方向にスライド
可能に設けられたスライド部材たるスライドレバーで、
これはロック手段を兼ねていて、第８図において中間部
上部に係合孔５のうちパーキングポジションに対応する
凹部の開口を塞ぐように位置する平坦なパーキング用ロ
ック部を構成する規制部２２を有し、又、右部にはディ
テントプレート４の側面との間に所定の隙間を存した状
態で上方に延びる連結部２３を有している。２４は係合
孔５のうちニュートラルポジションに対応する凹部の上
方部位においてディテントプレート４にピン２５により
回動可能に支持されたロック手段たるニュートラル用ロ
ックカムで、第８図において上部の端部に阻止部２６を
有し、中間部にディテントピン６に係合する、ニュート
ラル用ロック部を構成する係合部２７を有している。そ
して、このニュートラル用ロックカム２４の下部側面に
突設された軸部２８が連結部２３に形成された長孔２９
に回動可能に挿入され、以てニュートラル用ロックカム
２４とスライドレバー２１とが連結されている。３０は
一端部が軸部３１を介してスライドレバー２１の左端部
に回動可能に連結されたリンクで、これは第１実施例に
おける電磁石１４によって作動されるようになってい
る。

而してこの第２実施例において、制御装置から電磁石１
４にロック信号が出力された場合には、第８図及び第９
図に示すようにリンク３０によりスライドレバー２１が
矢印Ｅ方向に移動されて規制部２２がパーキングポジシ
ョンに対応する凹部の下面開口を塞ぐように位置する拘
束位置に位置され、又、これに伴いニュートラル用ロッ
クカム２４が矢印Ｆ方向に回動されて拘束位置に位置さ
れる。従ってこの状態では、パーキングポジション又は
ニュートラルポジションに対応する位置に位置されたデ
ィントピン６の下方への移動が規制されるから、シフト
レバー１はそのポジションに揺動操作不能にロックされ
る。

一方、制御装置から電磁石１４にロック解除信号が出力
された場合には、第１０図に示すようにリンク３０によ
りスライドレバー２１が反矢印Ｅ方向に移動されて規制
部２２が係合孔５から外れた解除位置に位置され、又、
これに伴いニュートラル用ロックカム２４が反矢印Ｆ方
向に回動されて解除位置に位置される。従ってこの状態
では、パーキングポジション又はニュートラルポジショ
ンに対応する位置に位置されたディントピン６の移動が
許容されるから、シフトレバー１の揺動操作が許容され
る。又、この場合、ニュートラル用ロックカム２４が解
除位置に回動される際に阻止部２６がニュートラルポジ
ションに対応する凹部を上方から塞ぐようになる。

このような第２実施例においても、上記第１実施例と同
様な効果を得ることができ、加えて、この場合、パーキ
ング用ロック部である規制部２２がスライド部材である
スライドレバー２１に一体に設けられているから、構成
を一層簡単になし得る。

尚、上記各実施例では、各ロック手段を電磁石１４によ
って移動させるようにしたが、例えば作動部材をブレー
キペダルに連動するコントロールワイヤから構成し、そ
のブレーキベダルが踏込まれないときにコントロールワ
イヤによりスライド部材を介してロック手段を移動させ
てシフトレバー１をロックし、ブレーキペダルが踏込ま
れたときにコントロールワイヤによりスライド部材を介
してロック手段を移動させてシフトレバー１をロック
し、ステアリングロック装置がロック解除状態になされ
たとき或いはブレーキペダルが踏込まれたときにそのロ
ックを解除するようにすることもできる。

［考案の効果］ 本考案は以上の記述にて明らかなように、シフトレバー
に設けられた押釦の押圧操作により一方向に移動される
ディテントピンと、このディテントピンとの協働作用に
よりシフトレバーの揺動操作を規制するディテントプレ
ートとを具備したものにおいて、ディテントプレートの
側面に沿って移動が可能で、シフトレバーがパーキング
ポジション及びニュートラルポジションにシフトされた
ときに、ディテントピンに対して該ディテントピンが前
記押釦の押圧操作により移動される側から対向してディ
テントピンの一方向への移動を規制することによりシフ
トレバーをそのポジションに拘束する拘束位置とその拘
束を解除する解除位置との間を移動するパーキング用ロ
ック部及びニュートラル用ロック部を有するロック手段
を設けると共に、このロック手段を移動させるスライド
部材を前記ディテントプレートの側面に沿ってスライド
するように設け、更に少なくともブレーキの状態に基づ
いてそのスライド部材を移動させる作動部材を設けたこ
とを特徴とするものであるから、シフトレバーがパーキ
ングポジション及びニュートラルポジションのどちらの
ポジションに位置されていても少なくともブレーキの状
態に基づいてシフトレバーをそのポジションに揺動操作
不能にロックし得、しかもロック手段を移動させるスラ
イド部材及びこのスライド部材を移動させる作動部材と
しては夫々一つであるから、これを簡単な構成にて達成
し得る。さらには、ロック手段及びスライド部材はディ
テントプレートの側面に沿って移動する構成としている
から、それらを配設しながらも、ディテントプレートの
側方に大きなスペースを必要としない利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第７図は本考案の第１実施例を示し、第１図
は要部の概略的側面図、第２図は全体の側面図、第３図
はカバーを外した状態の平面図、第４図はシフトレバー
の上部の正面図、第５図はパーキング用ロックカム及び
ディテントピンの作用説明図、第６図は第１図とは異な
る作用状態を示す第１図相当図、第７図は制御装置の制
御内容を示すフローチャートでり、又、第８図乃至第１
０図は本考案の第２実施例を示し、第８図は第１図相当
図、第９図は平面図、第１０図は第６図相当図である。 図面中、１はシフトレバー、４はディテントプレート、
６はディテントピン、７は押釦、９はパーキング用ロッ
クカム（ロック手段）、１０は係合部（パーキング用ロ
ック部）、１１はニュートラル用ロックカム（ロック手
段）、１２は係合部（ニュートラル用ロック部）、１４
は電磁石（作動部材）、１７はスライドプレート（スラ
イド部材）、２１はスライドレバー（スライド部材、ロ
ック手段）、２２は規制部（パーキング用ロック部）、
２４はニュートラル用ロックカム（ロック手段）、２７
は係合部（ニュートラル用ロック部）を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】揺動操作により複数のポジションの一つを
   選択するシフトレバーと、 このシフトレバーに設けられた押釦の押圧操作により一
   方向に移動されるディテントピンと、 このディテントピンとの協働作用により前記シフトレバ
   ーの揺動操作を規制するディテントプレートと、 このディテントプレートの側面に沿って移動が可能で、
   前記シフトレバーがパーキングポジションにシフトされ
   たとき及びニュートラルポジションにシフトされたとき
   に、前記ディテントピンに対して該ディテントピンが前
   記押釦の押圧操作により移動される側から対向してディ
   テントピンの一方向への移動を規制することによりシフ
   トレバーをそのポジションに拘束する拘束位置とその拘
   束を解除する解除位置との間を移動するように設けられ
   たパーキング用ロック部及びニュートラル用ロック部を
   有するロック手段と、 このロック手段を移動させるように前記ディテントプレ
   ートの側面に沿ってスライドするように設けられたスラ
   イド部材と、 少なくともブレーキの状態に基づいて前記スライド部材
   を移動させる作動部材とを具備して成る自動変速機用シ
   フトレバーのロック装置。