JPH0585215A - 自動変速機のキーインタロツク装置 - Google Patents
自動変速機のキーインタロツク装置Info
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- JPH0585215A JPH0585215A JP6594591A JP6594591A JPH0585215A JP H0585215 A JPH0585215 A JP H0585215A JP 6594591 A JP6594591 A JP 6594591A JP 6594591 A JP6594591 A JP 6594591A JP H0585215 A JPH0585215 A JP H0585215A
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- lock
- key
- shift lever
- stopper
- key rotor
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims abstract description 15
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims abstract description 12
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000005281 excited state Effects 0.000 description 4
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 3
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 3
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 2
- 230000003213 activating effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 キーインタロック装置において、走行レンジ
におけるロック方向へのキー操作、及び、ステアリング
ロック時の駐車レンジから他のレンジにシフトする操作
のいずれの操作を行っても、ケーブル等の伝達系に操作
力の入力が成されることのない装置を提供すること。 【構成】 シフトレバー1にブッシュ3を設けると共
に、ブッシュ2をロック位置及びアンロック位置に作動
させる作動部材6をブッシュとは別体として車体に設
け、一方、シリンダ錠8においても、キーロータ83と
は別体にキーロータの回動を規制するストッパ81を設
け、このストッパと作動部材とをケーブル7により接続
した構成とした。
におけるロック方向へのキー操作、及び、ステアリング
ロック時の駐車レンジから他のレンジにシフトする操作
のいずれの操作を行っても、ケーブル等の伝達系に操作
力の入力が成されることのない装置を提供すること。 【構成】 シフトレバー1にブッシュ3を設けると共
に、ブッシュ2をロック位置及びアンロック位置に作動
させる作動部材6をブッシュとは別体として車体に設
け、一方、シリンダ錠8においても、キーロータ83と
は別体にキーロータの回動を規制するストッパ81を設
け、このストッパと作動部材とをケーブル7により接続
した構成とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シフトレバーを駐車レ
ンジにシフトしないとシリンダ錠をロックポジションと
してエンジン始動キーを抜き取ることができず、一方、
エンジン始動キーを抜き取った状態ではシフトレバーを
走行レンジ側にシフトすることができないようにしたキ
ーインタロック並びにシフトロック装置に関する。
ンジにシフトしないとシリンダ錠をロックポジションと
してエンジン始動キーを抜き取ることができず、一方、
エンジン始動キーを抜き取った状態ではシフトレバーを
走行レンジ側にシフトすることができないようにしたキ
ーインタロック並びにシフトロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キーインタロック装置としては、
実開昭64−46824号公報に開示されているもの
(以下、第1従来技術という)や特開昭60−1353
52号公報に開示されているもの(以下、第2従来技術
という)が知られている。
実開昭64−46824号公報に開示されているもの
(以下、第1従来技術という)や特開昭60−1353
52号公報に開示されているもの(以下、第2従来技術
という)が知られている。
【0003】第1従来技術は、シフトレバーが駐車レン
ジにシフトされた時に、ポジションピンと係合状態とな
って、このポジションピンと連動して他方向に移動され
ることによりロック位置に移動される可動体と、この可
動体をロック位置に拘束してポジションピンがロック凹
部に係合された状態にするロック体とを備え、前記ロッ
ク体が、シリンダ錠のキーロータにケーブルで連結され
た構成となっている。
ジにシフトされた時に、ポジションピンと係合状態とな
って、このポジションピンと連動して他方向に移動され
ることによりロック位置に移動される可動体と、この可
動体をロック位置に拘束してポジションピンがロック凹
部に係合された状態にするロック体とを備え、前記ロッ
ク体が、シリンダ錠のキーロータにケーブルで連結され
た構成となっている。
【0004】そして、シフトレバーが駐車レンジ以外の
走行レンジにシフトされた状態では、キーロータをロッ
クポジションに回動させようとしても、ロック体の回動
が可動体により規制されてロックポジションとすること
ができず、また、シフトレバーを駐車レンジとして、キ
ーロータをロックポジションまで回動させると、シフト
レバーの押釦を押してポジションピンを押し下げようと
しても、これが可動体を介してロック体に規制され、駐
車レンジからのシフトができない。
走行レンジにシフトされた状態では、キーロータをロッ
クポジションに回動させようとしても、ロック体の回動
が可動体により規制されてロックポジションとすること
ができず、また、シフトレバーを駐車レンジとして、キ
ーロータをロックポジションまで回動させると、シフト
レバーの押釦を押してポジションピンを押し下げようと
しても、これが可動体を介してロック体に規制され、駐
車レンジからのシフトができない。
【0005】また、第2従来技術は、シフトレバーが駐
車レンジにあるときポジションピンと係合する切欠を有
したベルクランクがポジションプレートに回動可能に設
けられ、このベルクランクがケーブルを介してシリンダ
錠のキーロータに連結された構成となっている。
車レンジにあるときポジションピンと係合する切欠を有
したベルクランクがポジションプレートに回動可能に設
けられ、このベルクランクがケーブルを介してシリンダ
錠のキーロータに連結された構成となっている。
【0006】そして、この第2従来技術では、シフトレ
バーを駐車レンジにシフトすると、ポジションピンがベ
ルクランクの切欠と係合し、ポジションピンのスライド
に連動して回動する。また、この状態でキーロータをロ
ックポジションに回動させると、ケーブルのキーロータ
側端部がロックされて、シフトレバーにおいてポジショ
ンピンを押し下げようとしても、ベルクランクが回動せ
ず、駐車レンジからシフトすることができない。
バーを駐車レンジにシフトすると、ポジションピンがベ
ルクランクの切欠と係合し、ポジションピンのスライド
に連動して回動する。また、この状態でキーロータをロ
ックポジションに回動させると、ケーブルのキーロータ
側端部がロックされて、シフトレバーにおいてポジショ
ンピンを押し下げようとしても、ベルクランクが回動せ
ず、駐車レンジからシフトすることができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術にあっては、以下に述べる問題点があった。
従来技術にあっては、以下に述べる問題点があった。
【0008】第1従来技術では、シフトレバーを駐車レ
ンジ以外の走行レンジにシフトした状態でエンジン始動
キーをオン側に回すと、ロック体の回動が可動体により
阻止されるのであるが、この場合、エンジン始動キーに
与えた力が、ケーブル等の伝達系に入力され、これによ
り、ケーブルに伸びが生じたり、伝達系の破損を招く恐
れがある。
ンジ以外の走行レンジにシフトした状態でエンジン始動
キーをオン側に回すと、ロック体の回動が可動体により
阻止されるのであるが、この場合、エンジン始動キーに
与えた力が、ケーブル等の伝達系に入力され、これによ
り、ケーブルに伸びが生じたり、伝達系の破損を招く恐
れがある。
【0009】また、上述のようにケーブルに伸びが生じ
た場合は、(最悪の場合)キーインタロックが解除して
しまう恐れがある。
た場合は、(最悪の場合)キーインタロックが解除して
しまう恐れがある。
【0010】一方、第2従来技術では、ステアリングロ
ック状態(エンジン始動キーを抜いた状態)で、シフト
レバーを駐車レンジからシフトチェンジすべく押釦を押
してポジションピンを下げようとすると、その力はベル
クランクを回動させる側に入力され、さらに、その力が
ケーブル等の伝達系にも入力されることになる。
ック状態(エンジン始動キーを抜いた状態)で、シフト
レバーを駐車レンジからシフトチェンジすべく押釦を押
してポジションピンを下げようとすると、その力はベル
クランクを回動させる側に入力され、さらに、その力が
ケーブル等の伝達系にも入力されることになる。
【0011】この場合も、第1従来技術と同様に、ケー
ブルの伸びや、伝達系の破損を招く恐れがある。
ブルの伸びや、伝達系の破損を招く恐れがある。
【0012】以上のように、従来技術では、走行レンジ
におけるロック方向へのキー操作、及び、ステアリング
ロック時の駐車レンジから他のレンジにシフトする操作
の、いずれかを行うと、ケーブル等の伝達系にその操作
力が入力されてしまい、ケーブルに伸びが生じたり、伝
達系に破損を招くという問題があった。
におけるロック方向へのキー操作、及び、ステアリング
ロック時の駐車レンジから他のレンジにシフトする操作
の、いずれかを行うと、ケーブル等の伝達系にその操作
力が入力されてしまい、ケーブルに伸びが生じたり、伝
達系に破損を招くという問題があった。
【0013】本発明は、上述の問題に着目してなされた
もので、キーインタロック装置において、走行レンジに
おけるロック方向へのキー操作、及び、ステアリングロ
ック時の駐車レンジから他のレンジにシフトする操作の
いずれの操作を行っても、ケーブル等の伝達系に操作力
の入力が成されることのない装置を提供することを目的
としている。
もので、キーインタロック装置において、走行レンジに
おけるロック方向へのキー操作、及び、ステアリングロ
ック時の駐車レンジから他のレンジにシフトする操作の
いずれの操作を行っても、ケーブル等の伝達系に操作力
の入力が成されることのない装置を提供することを目的
としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の自動変速機のキーインタロック装置では、
リンケージとロック体との間及びリンケージとキーロー
タとの間に、それぞれ、作動部材及びストッパを介在さ
せて、ロック体とキーロータとを直接連動させない手段
とした。
めに本発明の自動変速機のキーインタロック装置では、
リンケージとロック体との間及びリンケージとキーロー
タとの間に、それぞれ、作動部材及びストッパを介在さ
せて、ロック体とキーロータとを直接連動させない手段
とした。
【0015】即ち、本発明の自動変速機のキーインタロ
ック装置は、シフトレバーが走行レンジにある時には、
シリンダ錠のキーロータをロックポジションまで回動さ
せることができず、キーロータをロックポジションとし
た状態では、シフトレバーを駐車レンジからシフトでき
ないようにした自動変速機のキーインタロック装置にお
いて、前記シフトレバーに、ロック体が、ポジションピ
ンのポジションプレートとの係合解除方向へのスライド
を規制するロック位置と、このスライドを許容するアン
ロック位置とに移動可能に設けられ、前記ロック体に
は、アンロック位置方向へ付勢する第1の付勢手段が設
けられ、前記ポジションピンは、第2の付勢手段によ
り、前記ポジションプレートと係合する方向にスライド
付勢され、前記シフトレバーを駐車レンジとした時、前
記第2の付勢手段によるポジションピンのスライドに連
動して、前記ロック体を前記アンロック位置から前記ロ
ック位置へ移動させる作動部材が車体に設けられ、前記
作動部材には、ロック体をロック位置に移動させる方向
とは逆向きに移動付勢する第2の付勢手段が設けられ、
前記シリンダ錠には、リンケージを介して作動部材と連
結されて、キーロータのオンポジション側からロックポ
ジション側への回動を規制するロック位置と、キーロー
タの回動を許すアンロック位置とに移動可能なストッパ
が設けられ、前記キーロータには、ロックポジションと
した時にストッパのロック位置への移動を規制する規制
部が設けられている手段とした。
ック装置は、シフトレバーが走行レンジにある時には、
シリンダ錠のキーロータをロックポジションまで回動さ
せることができず、キーロータをロックポジションとし
た状態では、シフトレバーを駐車レンジからシフトでき
ないようにした自動変速機のキーインタロック装置にお
いて、前記シフトレバーに、ロック体が、ポジションピ
ンのポジションプレートとの係合解除方向へのスライド
を規制するロック位置と、このスライドを許容するアン
ロック位置とに移動可能に設けられ、前記ロック体に
は、アンロック位置方向へ付勢する第1の付勢手段が設
けられ、前記ポジションピンは、第2の付勢手段によ
り、前記ポジションプレートと係合する方向にスライド
付勢され、前記シフトレバーを駐車レンジとした時、前
記第2の付勢手段によるポジションピンのスライドに連
動して、前記ロック体を前記アンロック位置から前記ロ
ック位置へ移動させる作動部材が車体に設けられ、前記
作動部材には、ロック体をロック位置に移動させる方向
とは逆向きに移動付勢する第2の付勢手段が設けられ、
前記シリンダ錠には、リンケージを介して作動部材と連
結されて、キーロータのオンポジション側からロックポ
ジション側への回動を規制するロック位置と、キーロー
タの回動を許すアンロック位置とに移動可能なストッパ
が設けられ、前記キーロータには、ロックポジションと
した時にストッパのロック位置への移動を規制する規制
部が設けられている手段とした。
【0016】
【作用】駐車を行う際には、シフトレバーを駐車レンジ
に移動させる。この時、ポジションピンが第2の付勢手
段によって係合解除位置から係合位置方向にスライドす
る。このポジションピンのスライドに連動して、作動部
材がロック体をロック位置に移動させる。
に移動させる。この時、ポジションピンが第2の付勢手
段によって係合解除位置から係合位置方向にスライドす
る。このポジションピンのスライドに連動して、作動部
材がロック体をロック位置に移動させる。
【0017】また、この作動部材の移動に連動して、リ
ンケージを介して連結されたストッパはアンロック位置
に移動し、キーロータのロック位置方向への回動が可能
となる。
ンケージを介して連結されたストッパはアンロック位置
に移動し、キーロータのロック位置方向への回動が可能
となる。
【0018】そこで、エンジン始動キーを操作して、キ
ーロータをロックポジションに回動させると、エンジン
始動キーを抜くことができる状態となると共に、キーロ
ータの規制部によりストッパがロック位置に移動するの
が規制される。
ーロータをロックポジションに回動させると、エンジン
始動キーを抜くことができる状態となると共に、キーロ
ータの規制部によりストッパがロック位置に移動するの
が規制される。
【0019】以上のような駐車状態では、シフトレバー
を駐車レンジからシフトチェンジしようとしても、ポジ
ションピンの係合解除方向へのスライドがロック体によ
り規制されて、シフトチェンジすることができないよう
になっている。
を駐車レンジからシフトチェンジしようとしても、ポジ
ションピンの係合解除方向へのスライドがロック体によ
り規制されて、シフトチェンジすることができないよう
になっている。
【0020】この場合、第2付勢手段の付勢力に抗して
ポジションピンを係合解除方向に与えた操作力は、ロッ
ク体で受け止められてロック体とは別体の作動部材に伝
達されない。このため、この操作力はリンケージに入力
されず、リンケージにこの操作力が入力されることによ
る不具合を防止することができる。
ポジションピンを係合解除方向に与えた操作力は、ロッ
ク体で受け止められてロック体とは別体の作動部材に伝
達されない。このため、この操作力はリンケージに入力
されず、リンケージにこの操作力が入力されることによ
る不具合を防止することができる。
【0021】尚、作動部材は、第3の付勢手段により移
動付勢されているが、上記駐車時には、リンケージによ
り作動部材と連動関係にあるシリンダ錠のストッパが、
キーロータの規制部によりロック位置方向への移動が規
制されていることで、作動部材の移動も規制されてお
り、これにより、ロック体の移動も規制される。
動付勢されているが、上記駐車時には、リンケージによ
り作動部材と連動関係にあるシリンダ錠のストッパが、
キーロータの規制部によりロック位置方向への移動が規
制されていることで、作動部材の移動も規制されてお
り、これにより、ロック体の移動も規制される。
【0022】シフトレバーを駐車レンジから走行レンジ
にシフトする際には、エンジン始動キーの操作に基づ
き、シリンダ錠のキーロータをロックポジションからオ
ンポジション側に回動させる。
にシフトする際には、エンジン始動キーの操作に基づ
き、シリンダ錠のキーロータをロックポジションからオ
ンポジション側に回動させる。
【0023】すると、規制部によるストッパの移動規制
が解除され、ストッパをロック位置方向へ移動可能とな
り、同時に、作動部材も移動可能となる。
が解除され、ストッパをロック位置方向へ移動可能とな
り、同時に、作動部材も移動可能となる。
【0024】この状態で、第2の付勢手段に抗してポジ
ションピンをポジションプレートに対し係合解除方向に
スライドさせると、これに連動して、作動部材が第3の
付勢力により移動し、このようにして作動部材を介して
ロック体をロック位置方向へ移動付勢する第2の付勢手
段の付勢力が無くなることで、さらに、ロック体は第1
の付勢手段の付勢力によりアンロック位置に移動する。
ションピンをポジションプレートに対し係合解除方向に
スライドさせると、これに連動して、作動部材が第3の
付勢力により移動し、このようにして作動部材を介して
ロック体をロック位置方向へ移動付勢する第2の付勢手
段の付勢力が無くなることで、さらに、ロック体は第1
の付勢手段の付勢力によりアンロック位置に移動する。
【0025】従って、ポジションピンのスライド規制が
解除され、シフトレバーを駐車レンジからシフトするこ
とが可能となる。
解除され、シフトレバーを駐車レンジからシフトするこ
とが可能となる。
【0026】次に、このようにしてシフトレバーを駐車
レンジ以外のレンジとしている時に、エンジン始動キー
の操作によりキーロータをロックポジション側に回動さ
せようとすると、ストッパがロック位置に配置されてい
ることで、この回動が規制され、ロックすることはでき
ない。
レンジ以外のレンジとしている時に、エンジン始動キー
の操作によりキーロータをロックポジション側に回動さ
せようとすると、ストッパがロック位置に配置されてい
ることで、この回動が規制され、ロックすることはでき
ない。
【0027】この場合、キーロータには直接リンケージ
が接続されておらず、キーロータへ与えた操作力はスト
ッパで受け止められ、リンケージへは伝達されない。
が接続されておらず、キーロータへ与えた操作力はスト
ッパで受け止められ、リンケージへは伝達されない。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0029】まず、構成について説明する。
【0030】図1及び図2は、本発明第1実施例のキー
インタロック装置を示す側面図であり、図1はキーロッ
ク状態及びシフトロック解除状態、図2はシフトロック
状態及びキーロック状態を示している。
インタロック装置を示す側面図であり、図1はキーロッ
ク状態及びシフトロック解除状態、図2はシフトロック
状態及びキーロック状態を示している。
【0031】両図において1はシフトレバーを示してい
る。
る。
【0032】このシフトレバー1は、軸心Aを中心に揺
動可能に車体に支持され、駐車レンジP,リバースレン
ジR,ニュートラルレンジN,ドライブレンジD,2速
レンジ,1速レンジにシフト可能に形成されてい
る。尚、この明細書では、以後、駐車レンジP以外のレ
ンジをまとめて走行レンジと総称する。
動可能に車体に支持され、駐車レンジP,リバースレン
ジR,ニュートラルレンジN,ドライブレンジD,2速
レンジ,1速レンジにシフト可能に形成されてい
る。尚、この明細書では、以後、駐車レンジP以外のレ
ンジをまとめて走行レンジと総称する。
【0033】また、このシフトレバー1には、ポジショ
ンピン11がスライド溝12に沿って上下スライド可能
に設けられていて、シフトレバー1の側方に設けられた
ポジションプレート2に形成された係合溝21と係合及
び係合解除可能となっている。
ンピン11がスライド溝12に沿って上下スライド可能
に設けられていて、シフトレバー1の側方に設けられた
ポジションプレート2に形成された係合溝21と係合及
び係合解除可能となっている。
【0034】また、このポジションピン11の上下スラ
イドは、シフトレバー1の上部に設けられた押釦(図示
省略)の操作により行うようになっている。そして、ポ
ジションピン11は図外の第2の付勢手段により係合溝
21と係合する上方スライド付勢されている。
イドは、シフトレバー1の上部に設けられた押釦(図示
省略)の操作により行うようになっている。そして、ポ
ジションピン11は図外の第2の付勢手段により係合溝
21と係合する上方スライド付勢されている。
【0035】次に、3はロック体としてのブッシュであ
る。このブッシュ3は、シフトレバー1の外周に、シフ
トレバー1の中心軸を中心として周方向に回動可能であ
ると共に、シフトレバー1の中心軸延在方向への移動は
規制されている。
る。このブッシュ3は、シフトレバー1の外周に、シフ
トレバー1の中心軸を中心として周方向に回動可能であ
ると共に、シフトレバー1の中心軸延在方向への移動は
規制されている。
【0036】そして、このブッシュ3には、ガイド溝3
1が形成されていて、このガイド溝31が、スライド溝
12と位置が一致したアンロック位置(図1)に配置さ
れた際には、ポジションピン11の下方スライドを許
し、両者が不一致であるロック位置(図2)に配置され
た際にはポジションピン11の下方スライドを規制す
る。
1が形成されていて、このガイド溝31が、スライド溝
12と位置が一致したアンロック位置(図1)に配置さ
れた際には、ポジションピン11の下方スライドを許
し、両者が不一致であるロック位置(図2)に配置され
た際にはポジションピン11の下方スライドを規制す
る。
【0037】また、このブッシュ3の外周には、係合腕
32及び連結部33が径方向に突出形成され、前記連結
部33の先端には、ブラケット42によりシフトレバー
1に取り付けられたソレノイド4のプランジャ41が連
結されている。
32及び連結部33が径方向に突出形成され、前記連結
部33の先端には、ブラケット42によりシフトレバー
1に取り付けられたソレノイド4のプランジャ41が連
結されている。
【0038】即ち、前記ブッシュ3のロック位置とアン
ロック位置との移動は、第1の付勢手段としてのソレノ
イド4により行われるもので、ソレノイド4の非励磁状
態では、ソレノイド4内部の図示を省略したスプリング
の付勢力でプランジャ41が突出されていて、ブッシュ
3はアンロック位置に配置される。一方、ソレノイド4
の励磁状態では、プランジャ41が退入され、ブッシュ
3はロック位置に配置される。
ロック位置との移動は、第1の付勢手段としてのソレノ
イド4により行われるもので、ソレノイド4の非励磁状
態では、ソレノイド4内部の図示を省略したスプリング
の付勢力でプランジャ41が突出されていて、ブッシュ
3はアンロック位置に配置される。一方、ソレノイド4
の励磁状態では、プランジャ41が退入され、ブッシュ
3はロック位置に配置される。
【0039】前記ソレノイド4の励磁はコントローラ5
からの駆動信号sにより成される。
からの駆動信号sにより成される。
【0040】即ち、前記コントローラ5は、イグニッシ
ョンスイッチ51(エンジン始動キーがオンポジション
でON),ディテントスイッチ(シフトレバー1が駐車
レンジPにシフトしている時ONとなる)52及びブレ
ーキスイッチ(ブレーキを踏むとONとなる)53に接
続され、ディテントスイッチ52がONで、かつ、イグ
ニッションスイッチ51がONであっても、ブレーキを
踏んだ状態が検出されないと(ブレーキスイッチOF
F)、駆動信号sを出力してソレノイド4を非励磁状態
としてブッシュ3をロック位置に配置し、シフトレバー
1の走行レンジ側へのシフトを規制し、一方、ブレーキ
が踏まれたことを検出すると、駆動信号sの出力を停止
して、ソレノイド4を励磁状態として、ブッシュ3をア
ンロック位置に移動させて、シフトレバー1の走行レン
ジ側への移動を可能とする。
ョンスイッチ51(エンジン始動キーがオンポジション
でON),ディテントスイッチ(シフトレバー1が駐車
レンジPにシフトしている時ONとなる)52及びブレ
ーキスイッチ(ブレーキを踏むとONとなる)53に接
続され、ディテントスイッチ52がONで、かつ、イグ
ニッションスイッチ51がONであっても、ブレーキを
踏んだ状態が検出されないと(ブレーキスイッチOF
F)、駆動信号sを出力してソレノイド4を非励磁状態
としてブッシュ3をロック位置に配置し、シフトレバー
1の走行レンジ側へのシフトを規制し、一方、ブレーキ
が踏まれたことを検出すると、駆動信号sの出力を停止
して、ソレノイド4を励磁状態として、ブッシュ3をア
ンロック位置に移動させて、シフトレバー1の走行レン
ジ側への移動を可能とする。
【0041】前記駐車レンジPに配置されたシフトレバ
ー1の近傍位置には作動部材6が設けられている。
ー1の近傍位置には作動部材6が設けられている。
【0042】この作動部材6は、車体にピン64を中心
に回動可能に取り付けられ、リンケージとしての押し引
き可能に形成されたケーブル7に接続された第1アーム
61と、の様にポジションピン11と係合可能な第2ア
ーム62と、前記ブッシュ3の係合腕32に先端が当接
可能な第3アーム63とを有し、図1に示すように、リ
ターンスプリング(第3の付勢手段)65により第2ア
ーム62の下側がストッパ66に当接される方向(反時
計方向)に回動付勢されている。
に回動可能に取り付けられ、リンケージとしての押し引
き可能に形成されたケーブル7に接続された第1アーム
61と、の様にポジションピン11と係合可能な第2ア
ーム62と、前記ブッシュ3の係合腕32に先端が当接
可能な第3アーム63とを有し、図1に示すように、リ
ターンスプリング(第3の付勢手段)65により第2ア
ーム62の下側がストッパ66に当接される方向(反時
計方向)に回動付勢されている。
【0043】即ち、第3の付勢手段により、第3アーム
63はブッシュ3の係合腕32との当接がなされず、ブ
ッシュ3をロック15位置に移動させる方向とは逆向き
に移動付勢するものである。
63はブッシュ3の係合腕32との当接がなされず、ブ
ッシュ3をロック15位置に移動させる方向とは逆向き
に移動付勢するものである。
【0044】即ち、本明細書では、このように作動部材
6が、ストッパ66に回動規制された位置を走行位置と
称し、この走行位置に配置されている時、シフトレバー
1を駐車レンジPにシフトした際に、上方へスライドす
るポジションピン11が第2アーム62の下側に係合さ
れるようになっている。
6が、ストッパ66に回動規制された位置を走行位置と
称し、この走行位置に配置されている時、シフトレバー
1を駐車レンジPにシフトした際に、上方へスライドす
るポジションピン11が第2アーム62の下側に係合さ
れるようになっている。
【0045】そして、リターンスプリング65の付勢力
は、ポジションピン11を上方に押し上げるように作動
するシフトレバー1に内蔵された第2の付勢手段として
の図外のスプリングの付勢力よりも弱く設定されてお
り、これにより、ポジションピン11が上方スライドす
ると、作動部材6は、に示すように時計回りに回動され
るもので、このの位置を本明細書では駐車位置と称す。
は、ポジションピン11を上方に押し上げるように作動
するシフトレバー1に内蔵された第2の付勢手段として
の図外のスプリングの付勢力よりも弱く設定されてお
り、これにより、ポジションピン11が上方スライドす
ると、作動部材6は、に示すように時計回りに回動され
るもので、このの位置を本明細書では駐車位置と称す。
【0046】この作動部材6は、ケーブル7を介してシ
リンダ錠8のストッパ81に連結されている。
リンダ錠8のストッパ81に連結されている。
【0047】即ち、シリンダ錠8は、例えば、特開昭6
3−121551号公報に記載されているような構造の
ものを用いており、シリンダケース82の内部には、エ
ンジン始動キー(図示省略)を差し込んで回すことで回
動されるキーロータ83が設けられている。尚、このキ
ーロータ83は、エンジン始動キーの操作により、この
キーを抜き差し可能であると共に、ステアリングのロッ
クを行うロックポジションLKと、エンジンは停止して
いるが電装品の使用は可能なアクセサリポジションAC
Cと、エンジンが駆動しているオンポジションONと、
エンジンをスタートさせるスタートポジションSTとに
回動可能となっている。
3−121551号公報に記載されているような構造の
ものを用いており、シリンダケース82の内部には、エ
ンジン始動キー(図示省略)を差し込んで回すことで回
動されるキーロータ83が設けられている。尚、このキ
ーロータ83は、エンジン始動キーの操作により、この
キーを抜き差し可能であると共に、ステアリングのロッ
クを行うロックポジションLKと、エンジンは停止して
いるが電装品の使用は可能なアクセサリポジションAC
Cと、エンジンが駆動しているオンポジションONと、
エンジンをスタートさせるスタートポジションSTとに
回動可能となっている。
【0048】そして、前記ストッパ81はピン811を
中心に回動可能に支持されており、作動部材6が走行位
置(図1)にある時に、ストッパ81は、ケーブル7に
引かれてロック位置に配置されるもので、この位置で
は、ストッパ81の爪部84がキーロータ83に形成さ
れた突起部85に係合して、キーロータ83がアクセサ
リポジションACCからロックポジションLKへ回動す
るのを規制する。
中心に回動可能に支持されており、作動部材6が走行位
置(図1)にある時に、ストッパ81は、ケーブル7に
引かれてロック位置に配置されるもので、この位置で
は、ストッパ81の爪部84がキーロータ83に形成さ
れた突起部85に係合して、キーロータ83がアクセサ
リポジションACCからロックポジションLKへ回動す
るのを規制する。
【0049】一方、作動部材6が駐車位置()にある時
には、ストッパ81は、ケーブル7に押されてアンロッ
ク位置に配置され、この位置では、ストッパ81の爪部
84はシリンダケース82の外部に配置されてキーロー
タ83はロックポジションLKへの回動が可能となる。
には、ストッパ81は、ケーブル7に押されてアンロッ
ク位置に配置され、この位置では、ストッパ81の爪部
84はシリンダケース82の外部に配置されてキーロー
タ83はロックポジションLKへの回動が可能となる。
【0050】また、前記キーロータ83の突起部85
は、ロックポジションLKとした時にストッパ81の爪
部84の先端に対応する位置に配置され、ストッパ81
が図1に示すロック位置へ回動するのを規制するもので
請求の範囲の規制部に相当する。
は、ロックポジションLKとした時にストッパ81の爪
部84の先端に対応する位置に配置され、ストッパ81
が図1に示すロック位置へ回動するのを規制するもので
請求の範囲の規制部に相当する。
【0051】次に、実施例の作用について説明する。
【0052】(イ)駐車時(ロック状態) シフトレバー1を駐車レンジPとし、シリンダ錠8から
エンジン始動キーを抜いた状態での駐車時には、に示す
ように、作動部材6が駐車位置に配置されていることに
より、ブッシュ3がロック位置に配置されていると共
に、ストッパ81がアンロック位置に回動されており、
かつ、ストッパ81の爪部84の先端位置にはキーロー
タ83の突起部85が配置されて、ストッパ81のロッ
ク位置方向への回動を規制している。
エンジン始動キーを抜いた状態での駐車時には、に示す
ように、作動部材6が駐車位置に配置されていることに
より、ブッシュ3がロック位置に配置されていると共
に、ストッパ81がアンロック位置に回動されており、
かつ、ストッパ81の爪部84の先端位置にはキーロー
タ83の突起部85が配置されて、ストッパ81のロッ
ク位置方向への回動を規制している。
【0053】従って、この状態でシフトレバー1の駐車
解除操作を行うべく、ポジションピン11を下方へスラ
イドさせようとした場合、ポジションピン11の下方ス
ライドに連動して、リターンスプリング65の付勢力に
より作動部材6が走行位置方向へ回動しようとするが、
シリンダ錠8においてストッパ81の回動が突起部85
により規制されていることで、作動部材6がケーブル7
を引くことができなくなっているため、作動部材6の回
動は規制される。このため、ブッシュ3は、ロック位置
に保持され、ポジションピン11の下方スライドがブッ
シュ3により規制されて駐車レンジPから走行レンジへ
シフトすることはできない。
解除操作を行うべく、ポジションピン11を下方へスラ
イドさせようとした場合、ポジションピン11の下方ス
ライドに連動して、リターンスプリング65の付勢力に
より作動部材6が走行位置方向へ回動しようとするが、
シリンダ錠8においてストッパ81の回動が突起部85
により規制されていることで、作動部材6がケーブル7
を引くことができなくなっているため、作動部材6の回
動は規制される。このため、ブッシュ3は、ロック位置
に保持され、ポジションピン11の下方スライドがブッ
シュ3により規制されて駐車レンジPから走行レンジへ
シフトすることはできない。
【0054】また、この時、ポジションピン11に与え
られた操作力は、ブッシュ3及びシフトレバー1で支持
され、作動部材6を介してケーブル7に入力されること
はない。
られた操作力は、ブッシュ3及びシフトレバー1で支持
され、作動部材6を介してケーブル7に入力されること
はない。
【0055】このため、駐車レンジPからシフトしよう
とする操作力がケーブル7に入力されることによる不具
合、即ち、ケーブル7が伸びたり、このケーブル7を支
持するブラケット等の伝達系に破損等が生じることはな
い。
とする操作力がケーブル7に入力されることによる不具
合、即ち、ケーブル7が伸びたり、このケーブル7を支
持するブラケット等の伝達系に破損等が生じることはな
い。
【0056】(ロ)走行開始時 走行を行おうとする場合には、まず、エンジン始動キー
をシリンダ錠8に差し込み、キーロータ83をオンポジ
ション方向へ回動させる。
をシリンダ錠8に差し込み、キーロータ83をオンポジ
ション方向へ回動させる。
【0057】これにより、突起部85がストッパ81の
爪部84の位置からずれて、ストッパ81がロック位置
に回動可能となり、作動部材6に対する走行位置への回
動規制は解除される。
爪部84の位置からずれて、ストッパ81がロック位置
に回動可能となり、作動部材6に対する走行位置への回
動規制は解除される。
【0058】従って、ポジションピン11を下方スライ
ドさせると、それに連動して、リターンスプリング65
の付勢力により作動部材6がストッパ66に規制される
まで、つまり図1に示す走行位置まで回動すると共に、
ブッシュ3が、ソレノイド4に内蔵された図示を省略し
たスプリングの付勢力によりアンロック位置に回動し、
ポジションピン11は、ガイド溝31内を下方にスライ
ドして駐車レンジPから走行レンジへシフトすることが
できる。
ドさせると、それに連動して、リターンスプリング65
の付勢力により作動部材6がストッパ66に規制される
まで、つまり図1に示す走行位置まで回動すると共に、
ブッシュ3が、ソレノイド4に内蔵された図示を省略し
たスプリングの付勢力によりアンロック位置に回動し、
ポジションピン11は、ガイド溝31内を下方にスライ
ドして駐車レンジPから走行レンジへシフトすることが
できる。
【0059】尚、この時にブレーキを踏んでいない場合
には、コントローラ5からソレノイド4に駆動信号sが
出力されて、ブッシュ3がロック位置に維持され、ポジ
ションピン11の下方スライドが規制される。
には、コントローラ5からソレノイド4に駆動信号sが
出力されて、ブッシュ3がロック位置に維持され、ポジ
ションピン11の下方スライドが規制される。
【0060】(ハ)走行時 シフトレバー1を走行レンジにシフトして走行を行って
いる時には、作動部材6が図1に示す走行位置に配置さ
れ、これによりケーブル7で引かれてストッパ81はロ
ック位置に配置されている。
いる時には、作動部材6が図1に示す走行位置に配置さ
れ、これによりケーブル7で引かれてストッパ81はロ
ック位置に配置されている。
【0061】従って、エンジン始動キーを回動操作して
キーロータ83をロックポジションLKに回動させよう
とした場合、キーロータ83の突起部85が爪部84に
係合して、アクセサリポジションACCよりもロックポ
ジションLK側に回動させることができない。
キーロータ83をロックポジションLKに回動させよう
とした場合、キーロータ83の突起部85が爪部84に
係合して、アクセサリポジションACCよりもロックポ
ジションLK側に回動させることができない。
【0062】よって、エンジンを停止させることはでき
るが、ロックポジションLKとしてエンジン始動キーを
抜き取ることはできない。
るが、ロックポジションLKとしてエンジン始動キーを
抜き取ることはできない。
【0063】また、このようにエンジン始動キーを回動
操作した場合、キーロータ83へ入力された操作力はス
トッパ81で支持されケーブル7へ伝達されることはな
い。
操作した場合、キーロータ83へ入力された操作力はス
トッパ81で支持されケーブル7へ伝達されることはな
い。
【0064】従って、この操作力がケーブル7へ入力さ
れることによる不具合が生じることはない。
れることによる不具合が生じることはない。
【0065】(ニ)駐車時 上述の状態から、エンジン始動キーを抜き取るには、シ
フトレバー1を駐車レンジPにシフトする。すると、ポ
ジションピン11が、走行位置に配置された作動部材6
の第2アーム62の下側に入り込んで係合し、シフト操
作の完了に伴なうポジションピン11の上方スライドに
より作動部材6が駐車位置に移動する。
フトレバー1を駐車レンジPにシフトする。すると、ポ
ジションピン11が、走行位置に配置された作動部材6
の第2アーム62の下側に入り込んで係合し、シフト操
作の完了に伴なうポジションピン11の上方スライドに
より作動部材6が駐車位置に移動する。
【0066】これに連動して、ストッパ81がケーブル
7に押されて、アンロック位置に移動し、キーロータ8
3のロック位置への回動が可能となり、また、この作動
部材6の駐車位置への回動に連動して、それまでソレノ
イド4内蔵のスプリングによりアンロック位置に配置さ
れていたブッシュ3が、係合腕32を作動部材6の第3
アーム63の先端に押されてロック位置に回動し、上述
したようにポジションピン11の下方スライドを規制す
る状態となる。
7に押されて、アンロック位置に移動し、キーロータ8
3のロック位置への回動が可能となり、また、この作動
部材6の駐車位置への回動に連動して、それまでソレノ
イド4内蔵のスプリングによりアンロック位置に配置さ
れていたブッシュ3が、係合腕32を作動部材6の第3
アーム63の先端に押されてロック位置に回動し、上述
したようにポジションピン11の下方スライドを規制す
る状態となる。
【0067】以上説明したように、本第1実施例のキー
インターロック装置では、エンジン始動キーを抜いた状
態で、ポジションピン11を下方スライドさせようとし
た場合も、また、シフトレバー1を走行レンジにシフト
した状態でエンジン始動キーをロックポジションLK側
に回動させようとした場合も、ケーブル7に荷重入力さ
れることがなく、ケーブル7が伸びたり、このケーブル
7を含む伝達系に破損が生じることがないという効果が
得られる。
インターロック装置では、エンジン始動キーを抜いた状
態で、ポジションピン11を下方スライドさせようとし
た場合も、また、シフトレバー1を走行レンジにシフト
した状態でエンジン始動キーをロックポジションLK側
に回動させようとした場合も、ケーブル7に荷重入力さ
れることがなく、ケーブル7が伸びたり、このケーブル
7を含む伝達系に破損が生じることがないという効果が
得られる。
【0068】また、本実施例では、ポジションピン11
の下方スライドを規制するロック体としてのブッシュ3
を、ブレーキを踏まないと駐車レンジからのシフトを規
制するシフトロック装置のロック体と共用しているの
で、その分だけ部品点数を削減して装置の簡略化が図れ
るという効果が得られる。
の下方スライドを規制するロック体としてのブッシュ3
を、ブレーキを踏まないと駐車レンジからのシフトを規
制するシフトロック装置のロック体と共用しているの
で、その分だけ部品点数を削減して装置の簡略化が図れ
るという効果が得られる。
【0069】さらに、本実施例では、ソレノイド4を、
励磁時にブッシュ3をロック位置に配置し、非励磁時に
ブッシュ3をアンロック位置に配置するように構成した
ため、電気系統が故障した時に、ブッシュ3はアンロッ
ク位置に配置されることになり、このような故障時にブ
ッシュ(ロック体)3によるロック状態を解除するため
の機構が不要となるという効果が得られる。
励磁時にブッシュ3をロック位置に配置し、非励磁時に
ブッシュ3をアンロック位置に配置するように構成した
ため、電気系統が故障した時に、ブッシュ3はアンロッ
ク位置に配置されることになり、このような故障時にブ
ッシュ(ロック体)3によるロック状態を解除するため
の機構が不要となるという効果が得られる。
【0070】次に、本発明第2実施例及び第3実施例に
ついて説明する。尚、これら実施例を説明するにあた
り、第1実施例と同様の構成については第1実施例と同
じ符合を付けて説明を省略し、相違点のみを説明する。
また、作用についても第1実施例との相違点のみを説明
する。
ついて説明する。尚、これら実施例を説明するにあた
り、第1実施例と同様の構成については第1実施例と同
じ符合を付けて説明を省略し、相違点のみを説明する。
また、作用についても第1実施例との相違点のみを説明
する。
【0071】この図3に示す第2実施例は、ロック体と
して、シフトレバー1に回動可能に取り付けられたレバ
ー203を用いた例である。
して、シフトレバー1に回動可能に取り付けられたレバ
ー203を用いた例である。
【0072】即ち、前記レバー203は、実線で示すロ
ック位置と想像線で示すアンロック位置の範囲で回動可
能にピン231によりシフトレバー1に取り付けられ、
また、このピン231は、ポジションピン11のスライ
ド軸線の延長線上に配置されている。そして、このレバ
ー203の上面がストッパ面232であり、図示のロッ
ク位置にて、ポジションピン11に対して垂直に対向す
るよう形成されている。
ック位置と想像線で示すアンロック位置の範囲で回動可
能にピン231によりシフトレバー1に取り付けられ、
また、このピン231は、ポジションピン11のスライ
ド軸線の延長線上に配置されている。そして、このレバ
ー203の上面がストッパ面232であり、図示のロッ
ク位置にて、ポジションピン11に対して垂直に対向す
るよう形成されている。
【0073】一方、レバー203の下端部は、ソレノイ
ド4のプランジャ41に連結されている。
ド4のプランジャ41に連結されている。
【0074】このソレノイド4は、第1実施例と同様
に、非励磁状態でプランジャ41を突出させてレバー2
03をアンロック位置に配置させ、逆に励磁状態では、
プランジャ41を退入させてレバー203をロック位置
に配置させる。
に、非励磁状態でプランジャ41を突出させてレバー2
03をアンロック位置に配置させ、逆に励磁状態では、
プランジャ41を退入させてレバー203をロック位置
に配置させる。
【0075】そして、このレバー203の側面(車両前
方側の面)に、前記作動部材6の第3アーム63の先端
が当接されている。
方側の面)に、前記作動部材6の第3アーム63の先端
が当接されている。
【0076】次に、図4に示す本発明第3実施例につい
て説明する。この第3実施例は、ブッシュ303及び作
動部材306が第1実施例と異なる。
て説明する。この第3実施例は、ブッシュ303及び作
動部材306が第1実施例と異なる。
【0077】即ち、前記ブッシュ303の下面には、傾
斜面であるカム面331が形成されている。
斜面であるカム面331が形成されている。
【0078】また、このカム面331に下端を当接させ
て略コの字形状に形成された作動部材306が設けられ
ている。
て略コの字形状に形成された作動部材306が設けられ
ている。
【0079】この作動部材306は、車体に設けられた
ガイド361に上下スライド可能に支持され、第2の付
勢手段としてのリターンスプリング365により下方ス
ライド付勢されている。そして、上部のフランジ362
がケーブル7と接続されている。
ガイド361に上下スライド可能に支持され、第2の付
勢手段としてのリターンスプリング365により下方ス
ライド付勢されている。そして、上部のフランジ362
がケーブル7と接続されている。
【0080】従って、この第3実施例の場合、ポジショ
ンピンが上方にスライドすると、それに連動して作動部
材306が上方スライドし、作動部材306の下端がカ
ム面331に当接して、ブッシュ3がアンロック位置方
向に回動するのを規制する。
ンピンが上方にスライドすると、それに連動して作動部
材306が上方スライドし、作動部材306の下端がカ
ム面331に当接して、ブッシュ3がアンロック位置方
向に回動するのを規制する。
【0081】以上、実施例を図面に基づいて説明してき
たが具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
く、例えば実施例では、第1の付勢手段としてソレノイ
ド4を示したが、アンロック方向に付勢するスプリング
等の弾性体であってもよい。
たが具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
く、例えば実施例では、第1の付勢手段としてソレノイ
ド4を示したが、アンロック方向に付勢するスプリング
等の弾性体であってもよい。
【0082】また、実施例では、ロック体として、ブレ
ーキを踏んだ状態でないと駐車レンジから走行レンジへ
シフトできないようにするための、シフトロック装置の
ロック体と共用した例を示したが、この場合、部品点数
を削減して構造を簡略化できるという効果が得られる
が、本キーインタロック装置専用のロック体を設けても
よい。
ーキを踏んだ状態でないと駐車レンジから走行レンジへ
シフトできないようにするための、シフトロック装置の
ロック体と共用した例を示したが、この場合、部品点数
を削減して構造を簡略化できるという効果が得られる
が、本キーインタロック装置専用のロック体を設けても
よい。
【0083】ちなみに、シフトロック装置のロック体
は、通常、ニュートラルレンジにおいてもブレーキを踏
まないと他のレンジへシフトできないようにしており、
本実施例のように、ロック体をシフトレバーに設けてい
れば、ニュートラルレンジにおいてロックを行うロック
体を別個に設ける必要がなく、これによっても装置の簡
略化を図ることができる。
は、通常、ニュートラルレンジにおいてもブレーキを踏
まないと他のレンジへシフトできないようにしており、
本実施例のように、ロック体をシフトレバーに設けてい
れば、ニュートラルレンジにおいてロックを行うロック
体を別個に設ける必要がなく、これによっても装置の簡
略化を図ることができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のキー
インタロック装置にあっては、シフトレバーにロック体
を設けると共に、ロック体をロック位置及びアンロック
位置に作動させる作動部材をロック体とは別体として車
体に設け、一方、シリンダ錠においても、キーロータと
は別体にキーロータの回動を規制するストッパを設け、
このストッパと作動部材とをリンケージにより接続した
手段としたために、キーロータをロックポジションとし
た状態でポジションピンを係合解除方向に操作した際
に、この操作力がリンケージに入力されないと共に、シ
フトレバーを走行レンジとした状態でキーロータをロッ
クポジション方向に回動させようと操作した際にも、こ
の操作力がリンケージに入力されないという作用が得ら
れるもので、これにより、リンケージにおいて伸びや破
損が生じ難いという効果が得られる。
インタロック装置にあっては、シフトレバーにロック体
を設けると共に、ロック体をロック位置及びアンロック
位置に作動させる作動部材をロック体とは別体として車
体に設け、一方、シリンダ錠においても、キーロータと
は別体にキーロータの回動を規制するストッパを設け、
このストッパと作動部材とをリンケージにより接続した
手段としたために、キーロータをロックポジションとし
た状態でポジションピンを係合解除方向に操作した際
に、この操作力がリンケージに入力されないと共に、シ
フトレバーを走行レンジとした状態でキーロータをロッ
クポジション方向に回動させようと操作した際にも、こ
の操作力がリンケージに入力されないという作用が得ら
れるもので、これにより、リンケージにおいて伸びや破
損が生じ難いという効果が得られる。
【図1】本発明第1実施例のキーインタロック装置を示
す側面図である。
す側面図である。
【図2】本発明第1実施例のキーインタロック装置を示
す側面図である。
す側面図である。
【図3】本発明第2実施例のキーインタロック装置を示
す側面図である。
す側面図である。
【図4】本発明第3実施例のキーインタロック装置を示
す側面図である。
す側面図である。
1 シフトレバー 11 ポジションピン 2 ポジションプレート 3 ブッシュ(ロック体) 4 ソレノイド(第1の付勢手段) 6 作動部材 65 リターンスプリング(第3の付勢手段) 8 シリンダ錠 81 ストッパ 83 キーロータ 85 突起部(規制部) 203 レバー(ロック体) 303 ブッシュ(ロック体) 306 作動部材 365 リターンスプリング(第2の付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 直行 神奈川県海老名市国分200−2−301 (72)発明者 山崎 広 神奈川県横浜市磯子区丸山一丁目14番7号 株式会社大井製作所内 (72)発明者 渡辺 卓見 神奈川県横浜市磯子区丸山一丁目14番7号 株式会社大井製作所内 (72)発明者 塩路 紀仁 静岡県湖西市鷲津2028番地 富士機工株式 会社鷲津工場内 (72)発明者 小林 聡 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 シフトレバーが走行レンジにある時に
は、シリンダ錠のキーロータをロックポジションまで回
動させることができず、キーロータをロックポジション
とした状態では、シフトレバーを駐車レンジからシフト
できないようにした自動変速機のキーインタロック装置
において、 前記シフトレバーに、ロック体が、ポジションピンのポ
ジションプレートとの係合解除方向へのスライドを規制
するロック位置と、このスライドを許容するアンロック
位置とに移動可能に設けられ、 前記ロック体には、アンロック位置方向へ付勢する第1
の付勢手段が設けられ、 前記ポジションピンは、第2の付勢手段により、前記ポ
ジションプレートと係合する方向にスライド付勢され、 前記シフトレバーを駐車レンジとした時、前記第2の付
勢手段によるポジションピンのスライドに連動して、前
記ロック体を前記アンロック位置から前記ロック位置へ
移動させる作動部材が車体に設けられ、 前記作動部材には、ロック体をロック位置に移動させる
方向とは逆向きに移動付勢する第3の付勢手段が設けら
れ、 前記シリンダ錠には、リンケージを介して作動部材と連
結されて、キーロータのオンポジション側からロックポ
ジション側への回動を規制するロック位置と、キーロー
タの回動を許すアンロック位置とに移動可能なストッパ
が設けられ、 前記キーロータには、ロックポジションとした時にスト
ッパのロック位置への移動を規制する規制部が設けられ
ていることを特徴とするキーインタロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6594591A JP2825188B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 自動変速機のキーインタロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6594591A JP2825188B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 自動変速機のキーインタロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585215A true JPH0585215A (ja) | 1993-04-06 |
JP2825188B2 JP2825188B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=13301619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6594591A Expired - Lifetime JP2825188B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 自動変速機のキーインタロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2825188B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6845684B2 (en) | 2002-06-19 | 2005-01-25 | Nissan Motor Co., Ltd. | Transmission selector assembly for vehicle having automatic transmission mounted thereon |
JP2008030588A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Hi-Lex Corporation | キーインターロックアクチュエータ |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP6594591A patent/JP2825188B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6845684B2 (en) | 2002-06-19 | 2005-01-25 | Nissan Motor Co., Ltd. | Transmission selector assembly for vehicle having automatic transmission mounted thereon |
JP2008030588A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Hi-Lex Corporation | キーインターロックアクチュエータ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2825188B2 (ja) | 1998-11-18 |
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