JPH0698544B2 - ケースに装填された針状コロの仮固定方法および仮固定装置 - Google Patents

ケースに装填された針状コロの仮固定方法および仮固定装置

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JPH0698544B2
JPH0698544B2 JP1212751A JP21275189A JPH0698544B2 JP H0698544 B2 JPH0698544 B2 JP H0698544B2 JP 1212751 A JP1212751 A JP 1212751A JP 21275189 A JP21275189 A JP 21275189A JP H0698544 B2 JPH0698544 B2 JP H0698544B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ピニオンギヤや軸受のレース等のケースに
装填された針状コロの仮固定方法および仮固定装置に関
し、さらに詳細には、ガイド軸を使用することなく、針
状コロを装填したケースの搬送・組付け等を可能とする
ための、針状コロの仮固定方法および仮固定装置に関す
るものである。
(従来の技術) 軸部材との相対的な回転が要求されるピニオンギヤや軸
受のレース等は、予め針状コロを装填した状態でその搬
送や所定部位への組付け作業などが行われているのが一
般であり、例えば、ピニオンギヤの場合は、第12図(a)
〜(c)に示すような手順で取り扱っていた。
すなわち、まず、治具aにより、ケース(ピニオンギ
ヤ)bのコロ装填孔cに、ガイド軸(ダミーシャフト)
dを挿入した後、該ガイド軸dとコロ装填孔cとの間の
空間に、針状コロ(ニードルローラ)e…を適数個装填
する(第12図(a))。そして、この針状コロe…が装填
されたケースbは、例えばコロ装填孔cが鉛直状態のま
ま取扱う場合、上記針状コロe…およびガイド軸dが落
下しないように、その下側に落下防止用の当て板fを添
えた状態で搬送される(第12図(b))。そして、ハウジ
ングg等への組み込み作業時、上記当て板f、さらには
ガイド軸dが取り除かれる(第12図(c))。また、この
ガイド軸dの抜き取りは、第12図(c)に示すように、正
規の軸hを上記コロ装填孔cに挿入する際に同時に行な
う。
なお、他のこの種のケースの取扱方法も、上記と同様の
手順によっている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような取扱方法では、次のような問
題点があり、その改良が要望されていた。
(1) 装填した針状コロe…のバラケを防止するため、
ガイド軸dをコロ装填孔cに挿入した状態で、また図示
のようにコロ装填孔cの両端が開口したケースbにあっ
ては、上記ガイド軸dに加えて当て板fを当てた状態
で、ケースbの搬送が行われる。これがため、必然的に
搬送方法にも制約があって、自由な搬送ができず困難で
ある。
(2) さらに、上記ガイド軸dにあっては、ケースbを
ハウジングg等に組み込むまでは引き抜くことができ
ず、しかも、ケースbをハウジングg等に組み込む作業
は、ガイド軸dを抜きながら正規の軸hを挿入していく
ため、ガイド軸dと正規の軸hとの入れ替え工程を含
む。これがため、上記ケースbの組み込み作業自体も非
常にめんどうであり、上記搬送作業の困難性とも相俟っ
て、作業効率がきわめて悪い。
(3) また、ケースbを組付ける部位によっては、後工
程でガイド軸dの使用さえ困難な場合があり、ガイド軸
dを不要とした取扱方法の開発も緊急の課題であった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであ
って、ガイド軸を不要とするとともに、どのような姿勢
でも装填した針状コロの脱落がなく、これにより針状コ
ロ装填後の取り扱いをきわめて容易にすることができ
る、ケースに装填された針状コロを仮固定するための技
術を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明のケースに装填され
た針状コロの仮固定方法は、針状コロが装填されたケー
スを固定した後、前記針状コロの一端を、前記コロ装填
孔の内径面円周方向へ強制的に偏位させることにより、
該装填した針状コロを、その軸心が前記コロ装填孔の軸
心に対し傾斜したスキュー状態として、これら針状コロ
に自己保持力を付与するようにしたことを特徴とする。
また、本発明のケースに装填された針状コロの仮固定装
置は、上記方法の実施に使用するための装置であり、ケ
ースの円筒状のコロ装填孔内に、ガイド軸を配し、該ガ
イド軸の外径面と前記コロ装填孔の内径面との間に、軸
心が前記コロ装填孔の軸心と平行となるように並列状に
装填した複数個の針状コロを、仮固定するための装置で
あって、前記ケースおよび前記針状コロの下端を支持す
るケース支持台と、該ケース支持台上に、前記ケースを
固定する固定手段と、前記ケースに装填された前記針状
コロの上端を、前記コロ装填孔の内径面円周方向へ強制
的に偏位させて、該装填した針状コロを、その軸心が前
記コロ装填孔の軸心に対し傾斜したスキュー状態とし
て、これら針状コロに自己保持力を付与するスキュー手
段とを備えてなることを特徴とし、好適には、前記ケー
ス支持台に前記ケースを供給排出するローダを備える。
ここに、スキュー(skew)状態とは、前記ガイド軸の外
径面と前記コロ装填孔の内径面との間の円筒状空間に沿
って円筒状に配列された針状コロ(円筒体)の軸方向両
端部分に、前記円筒状空間に沿った円周方向のねじり力
が与えられて、前記円筒体にねじりが生じた状態をい
う。
このスキュー状態においては、各針状コロがねじり方向
に傾くので、コロ装填孔の横断面においては、各針状コ
ロの直径が大きくなったようになり、針状コロ同士が互
いに押圧し合って仮固定状態となる。つまり、コロ装填
孔の横断面においてコロ装填孔に装填されている針状コ
ロの断面をみたとき、スキュー前では各針状コロは軸心
をコロ装填孔の軸心と等しく配置されているので、その
横断面は軸方向と直角に切断された円形であるのに対し
て、スキュー後では各針状コロがねじり方向にある角度
だけ傾いているので、針状コロの横断面は軸方向と直角
ではない角度で切断された楕円形となり、これによって
各針状コロの直径を大きくしたような作用が発揮される
のである。
また、この作用によって各針状コロが互いに押圧し合う
と、コロ装填孔の内径面に接触していた針状コロが、軸
方向中央部をコロ装填孔の径方向内側に張り出すので、
針状コロの作る前記円筒状空間の直径が小さくなり、針
状コロ同士はより一層押圧し合うこととなる。さらに、
針状コロがコロ装填孔の内径面から浮き上がると、針状
コロとコロ装填孔の内径面との間の隙間がスプリングの
役目を果たすので、所定以上の衝撃力などが加えられな
い限り、針状コロ同士の押圧が解かれるということがな
くなる。以上のような総合的な作用によって、針状コロ
はコロ装填孔の内径面に仮固定状態とされるのである。
次に、自己保持力とは、各針状コロがスキュー状態にお
かれることによって互いに押圧し合い、ガイド軸がなく
ともコロ装填孔内に保持される力をいう。
前記ケースとしては、例えば、外周部全周にギヤ歯を備
えたピニオンギヤや保持器を備えない針状総コロ軸受の
レースがある。
(作用) ガイド軸の外径面とケースのコロ装填孔の内径面との間
の円筒状空間に、適数個の針状コロが、その軸心をコロ
装填孔の軸心と平行となるように並列状に装填された
後、これら円筒状に装填された各針状コロの一端を、上
記コロ装填孔の内径面円周方向へ強制的に偏位させて、
該針状コロを、その軸心がコロ装填孔の軸心に対して傾
斜したスキュー状態とする。これにより、各針状コロの
両端外周部は上記コロ装填孔の内径面に押圧状態で当接
されるとともに、各針状コロ同士も互いに押圧状態で当
接されることとなり、これら当接により得られる押圧力
により、針状コロ全体(円筒体)としての自己保持力が
付与されて、針状コロが仮固定されることとなる。な
お、上記押圧力は、上記スキュー状態にするために加え
る円周方向の荷重の大きさに対応して得られることとな
る。
したがって、このスキュー状態が得られた後、上記ガイ
ド軸を抜き取っても、針状コロ全体は上記コロ装填孔の
内径面に保持(仮固定)されており、通常の状態ではコ
ロ装填孔から脱落することがない。
一方、所定の搬送または組み込み作業等が完了した後
に、上記ケースに対して、例えば軸方向から所定以上の
衝撃力を与えることにより、上記針状コロ全体のスキュ
ー状態(仮固定状態)が解除される。これにより、各針
状コロは、その軸心がコロ装填孔の軸心と平行となるよ
うに並列状に配列されて、針状コロ本来の軸受機能が付
与される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
本発明に係る仮固定装置(スキュー発生装置)を第1図
および2図に示し、該装置1は具体的には、外周部全周
にギヤ歯を備えたピニオンギヤ用のものであって、第11
図(a)に示すように、ピニオンギヤ(ケース)2の軸孔
(コロ装填孔)3内に、ガイド軸4を案内手段として装
填された針状コロ5…を、第11図(c),(d)に示すような
スキュー状態(仮固定状態)とする。
ここに、スキュー状態とは、上記針状コロ5…から形成
される仮想的な円筒体の軸方向両端部分に、上記ガイド
軸4の外径面と上記軸孔3の内径面との間の円筒状空間
6に沿った円周方向のねじり力が与えられて、上記仮想
の円筒体にねじりが生じる状態をいう。
該スキュー発生装置1は、上記ピニオンギヤ2を支持す
るケース支持台8と、該ケース支持台8上に、ピニオン
ギヤ2を供給排出するローダ9と、上記ケース支持台8
上にピニオンギヤ2を固定する固定手段10と、上記ピニ
オンギヤ2に装填された針状コロ5…の上端面に、円周
方向の力を作用させる、スキューピン11を備えたスキュ
ー手段12を主要部として備えてなる。
上記ケース支持台8は基台13上に設けられており、上記
ピニオンギヤ2が載置される平坦な支持面8aと、該ピニ
オンギヤ2の一側部を支持するストッパ8bとを備えてい
る。
上記ローダ9は、第1移動台14と第2移動台15を主要部
として備えてなる。上記第1移動台14は、上記基台13上
に固設された支持台16のレール16a上を、第1図におい
て左右方向(矢符A,B方向)へ往復動可能に設けられる
とともに、上記第2移動台15は、第1移動台14のレール
14a上を、第1図の紙面に対して垂直方向(第2図にお
いて矢符C,D方向)へ往復動可能に設けられている。両
移動台14,15の動きは、図示しない制御手段により、駆
動シリンダ等の駆動手段を介して駆動制御される。
上記第2移動台15には、上記ピニオンギヤ2を保持する
ためのワーク杆17が設けられており、該ワーク杆17は、
第9図に示すような一対のタクト爪18,18からなる複数
のワーク保持部17a(図示例の場合は4つ)を備え、各
ワーク保持部17aに、上記ピニオンギヤ2が一つずつ保
持される。
上記ワーク杆17は、第9図に矢符〜にて示すよう
に、上記第1移動台13と第2移動台14の動きに応じて、
(第1図矢符A方向)→(第2図矢符C方向)→
(第1図矢符B方向)→(第2図矢符D方向)の順序
で矩形環状に移動される。そして、この移動に従い、各
ワーク保持部17aも第10図に示すように、上記矢符〜
の動きに対応して移動されて、上記ケース支持台8上
に対するピニオンギヤ2の供給・排出を行なう。なお、
矢符およびの移動ストロークは、上記ワーク保持部
17aの配設数に対応して設定されている。
上記固定手段10は、第1図において、矢符B,A方向へ進
退動作する固定シリンダからなり、そのシリンダロッド
10aの先端部には固定ブロック19が取り付けられてい
る。該固定ブロック19は、第8図に示すように、上記ピ
ニオンギヤ2の外周部に係合する凹部19aを備えてい
る。
上記スキュー手段12は、上記基台13上に起立状に設けら
れた支持フレーム20に設けられ、押圧部21とスキュー部
22とから構成されている。
上記押圧部21は、上記スキューピン11を下端部に備える
スキュー軸23と、該スキュー軸23を上下方向へ移動可能
に支持する移動フレーム24と、スキューピン11を下方へ
押圧する押圧バネ25とを主要部として備えてなる。
上記スキュー軸23は、上記移動フレーム24の支持部24a
に、上下方向へ擢動可能にかつ回転可能に軸支されてい
るとともに、その下端部23aに、上記スキューピン11が
着脱可能に装着されている。また、スキュー軸23の上端
部23bは、上記移動フレーム24の案内部24bにより、擢動
可能かつ回転可能に案内される。また、上記スキュー軸
23の上部には、スプライン部26が設けられており、この
スプライン部26に、後述する上記スキュー部22の連結部
40が、相対的な上下方向の移動が可能なように、スプラ
イン嵌合されている。
なお、移動フレーム24に対するスキュー軸23の下降範囲
は、下降ストッパ部27により規定され、一方、スキュー
軸23の上昇範囲は、上昇ストッパ部28により規定されて
いる。
上記移動フレーム24は、その基部24cに移動レール29が
設けられ、この移動レール29が、支持フレーム20に上下
方向へ延びて設けられた案内レール30上を上下方向へ移
動して、移動フレーム24が昇降動作するようにされてい
る。また、該移動フレーム24には、上下方向に配された
昇降シリンダ31のシリンダロッド31aが連結されてい
る。該昇降シリンダ31は、取付ブラケット32を介して、
上記支持フレーム20に取り付けられている。そして、上
記シリンダロッド31aが上下方向へ進退動作することに
より、移動フレーム24の昇降動作を介して、上記スキュ
ー軸23が上下方向へ昇降動作される。
なお、上記昇降シリンダ31による移動フレーム24の移動
ストローク、特にその下降ストロークは、スキュー操作
時における上記スキューピン11とピニオンギヤ2との相
対的位置関係により決定され、また、その下降端位置の
検出は、例えば近接スイッチ等により行われる。
上記押圧バネ25は、上記ケース支持台8上に固定された
ピニオンギヤ2の針状コロ5…の上端面に対して、スキ
ューピン11を所定の圧力をもって押圧するためのもので
ある。押圧バネ25の上端25aは、上記移動フレーム24の
支持部24aの下面に、受座33を介して支持されるととも
に、その下端25bは、上記スキュー軸23のねじ部34に螺
進退可能に螺合された調節ナット35に、受座33を介して
支持されている。
これにより、上記スキュー軸23、つまりはスキューピン
11は、上記押圧バネ25により設定された押圧力をもっ
て、常時下方へ弾発的に付勢されることとなり、この下
方への押圧力が、上記スキューピン11のスキュー荷重の
大きさを決定する。なお、押圧バネ25の付勢力は、上記
調節ナット35を螺進退操作することにより調整される。
上記スキューピン11は、第3図および第4図に示すよう
に、その下端部にリング部36を備えてなり、該リング部
36は、上記ピニオンギヤ2の針状コロ5…の上端面で形
成される環状輪郭に対応した円環形状断面を有する。ま
た、該リング部36の下端面36aには、第3図ないし第5
図に示すように、上記各針状コロ5の上端に係止する係
合凹部36bが、円周方向へ所定間隔をもって形成されて
いる。そして、上記リング部36の下端面36aが、上記針
状コロ5…の上端面に弾発的に押圧された状態で、上記
スキューピン11が回転されると、第6図に示すように、
各係合凹部36bが針状コロ5の上端に係合して、該上端
を、ピニオンギヤ2の軸孔3の内径面円周方向へ強制的
に偏位させ、これにより、針状コロ5…がスキュー状態
とされることとなる。
上記スキューピン11の中心部には、取付孔37が軸方向へ
貫通して設けられており、スキューピン11は、この取付
孔37が上記スキュー軸23の下端部23aに嵌挿されて、ス
キュー軸23に着脱可能にネジ止め50される。そして、該
スキューピン11として、あらかじめ複数種類のものを備
えておくことにより、図示例のような各種のピニオンギ
ヤの他、保持器を備えない針状総コロ軸受のレースな
と、各種のケースをスキュー処理することができる。
上記スキュー部22は、上記スキュー軸23を回転駆動する
ためのものであって、第7図に示すように、スキューシ
リンダ38と、該スキューシリンダ38の進退動作をスキュ
ー軸23の回転動作に変換するためのリンク機構39とから
構成されている。
上記スキューシリンダ38は、上記支持フレーム20の上端
部に水平に配され、そのシリンダロッド38aが矢符A,B方
向へ進退動作される。該シリンダロッド38aの先端に
は、上記リンク機構39の第1リンク39aの基端が連結さ
れるとともに、該第1リンク39aの先端には、第2リン
ク39bの基端が揺動可能に連結されている。さらに、該
第2リンク39bの先端には、スプライン孔を備える連結
部40が設けられ、これが上記スキュー軸23のスプライン
部26にスプライン嵌合されている。
そして、上記スキューシリンダ38の進退動作により、上
記第2リンク39bがスキュー軸23の軸心を中心として揺
動され、この揺動により、スキュー軸23が、スプライン
部26を介して回転駆動される。なお、図示例において
は、上記第2リンク39bの揺動角度、つまりスキュー軸2
3の回転角度θは、90゜に設定されている。
次に、以上のように構成されたスキュー発生装置1を用
いた、ピニオンギヤ2に装填された針状コロ5…の仮固
定方法について説明する。
(I)後述する方法により、軸孔3内に適数個の針状コ
ロ5…が装填されたピニオンギヤ2は、ローダ9のワー
ク杆17のワーク保持部17a…に所定個数取り付けられ
(図示例の場合は4つ)、ひき続いて、上記ワーク杆17
が矢符A方向へ移動して、一つのピニオンギヤ2をケー
ス支持台8上に位置決めする(第9図の動作)。
この位置決めが完了すると同時に、固定シリンダ10が矢
符B方向へ伸張動作して、その先端の固定ブロック19に
より、上記ピニオンギヤ2を押しつけて固定する(第8
図参照)。
(II)ピニオンギヤ2の固定が完了すると、昇降シリン
ダ31が縮長動作して、スキュー軸23が下降し、その下端
のスキューピン11が、上記ピニオンギヤ2の針状コロ5
点の上端に弾発的に押しつけられる(この押圧力は、押
圧バネ25により設定される)。続いて、この押圧状態の
まま、スキューシリンダ38が伸張動作して、上記スキュ
ー軸23つまりスキューピン11が、第7図において矢符E
方向へ所定角度θだけ回転される(図示例の場合は90
゜)。
この回転動作により、前記針状コロ5…の上端5a…が、
ピニオンギヤ2の軸孔3の内径面円周方向へ強制的に偏
位されて(第6図参照)、これら針状コロ5…は、その
軸心が上記軸孔2の軸心に対して傾斜したスキュー状態
とされる。これにより、各針状コロ5は、その両端外周
部が上記軸孔2の内径面に押圧状態で当接されるととも
に、各針状コロ5同士も互いに押圧状態で当接されるこ
ととなり、これら当接により得られる押圧力により、針
状コロ5…全体(円筒体)としての自己保持力が付与さ
れることとなる。
なお、このスキュー動作により傾斜される各針状コロ5
の傾斜角度は、実際には比較的小さいものであって、上
記スキューピン11は、針状コロ5…を所要の自己保持力
が得られるまで傾斜させた後は、針状コロ5…との間に
相対的な滑りを生じることになる。
(III)ケース支持台8上に固定されたピニオンギヤ2
のスキュー処理が完了すると、昇降シリンダ31およびス
キューシリンダ38がこの順序で上記と逆の動作をし、こ
れにより、スキューピン11が初期状態に復帰する。
続いて、ローダ9のワーク杆17が矢符C方向へ移動され
て、次のピニオンギヤ2がケース支持台8上に位置決め
され(第9図の動作)、同様に、上記(I)および
(II)の動作が行われる。(IV)上記ワーク杆17上のピ
ニオンギヤ2…のスキュー処理がすべて終了して、未処
理のピニオンギヤ2…が新たに取り付けられたワーク杆
17は、第9図のおよびの動作を行った後、上記
(I)〜(III)の動作を行なう。以後この動作が繰り
替えされる。
なお、上記処理済みのピニオンギヤ2と新しいピニオン
ギヤ2との交換作業は、ワーク杆17上のピニオンギヤ2
…すべての処理が完了した時点で行っても、あるいは、
一つのピニオンギヤ2の処理が完了するたび毎に行って
もよい。
また、以上の(I)〜(III)の動作は、スキュー発生
装置1が備える制御装置(図示省略)により、自動的に
駆動制御される。
以上説明した本発明の仮固定方法および仮固定装置(ス
キュー発生装置)1を採用することにより、次に述べる
ような針状コロ装填のピニオンギヤの取扱方法を採るこ
とができ、この方法を第11図(a)〜(e)により説明する。
工程a: コロ装填装置41を用いて、ピニオンギヤ2の軸孔3内
に、ガイド軸4を案内手段として針状コロ5…を適数装
填する(第11図(a))。このコロ装填装置41の構造およ
び動作は従来周知の技術であるため、詳細な説明は省略
する。
工程b: 上記工程aで装填された針状コロ5…を、本発明に係る
スキュー発生装置1を用いて、前述した手順によりスキ
ュー状態とする(第11図(b))。
工程c: 上記工程bを経た各ピニオンギヤ2は、そのガイド軸4
が、自重を利用してあるいは適宜の引き抜き手段を用い
て、鉛直下方へ引き抜かれる。
この場合、各針状コロ5が、それ自体で上記軸孔3内に
保持される自己保持力を付与されているため、針状コロ
5…は軸孔3から落下することなく、軸孔3内に保持さ
れたままである(第11図(c))。
工程d: 上記工程cでガイド軸4を引き抜かれた各ピニオンギヤ
2は、そのままの状態で、つまり、針状コロ5…の落下
防止のための手段を使用することなく、ベルトコンベ
ア、すべり転がり手段あるいは把持手段等、適宜の搬送
手段を用いて搬送され、また所定部位に組付けられる
(第11図(d),(e))。
例えば、第11図(d)に示すように、ハウジング42に上記
ピニオンギヤ2を組付ける場合は、ピニオンギヤ2の軸
孔3の軸心をハウジング42の支持部42a,42aの軸孔43,43
の軸心と一致させてハウジングの支持部42a,42a間にピ
ニオンギヤ2を入れた後、第11図(e)に示すように、正
規の軸44を上側の支持部42aの軸孔43から適宜の手段で
挿入するだけでよい。つまり、ピニオンギヤ2内の針状
コロ5…をスキュー状態としておくことによりガイド軸
を不要としたから、ハウジング42の支持部42a,42a間に
ピニオンギヤ2を入れ易く、また、ガイド軸を抜きなが
ら正規の軸44を挿入するという入替え工程も不要であ
り、即座に正規の軸44を挿入することができるのであ
る。
また、この組付けの前後のいずれかにおいて(図示例の
場合は組付け後)、上記ピニオンギヤ2に所定の軸方向
衝撃力を加えることにより、上記針状コロ5…全体のス
キュー状態が解除される。これにより、各針状コロ5
は、その軸心が上記軸孔3の軸心と平行となるように並
列状に配列されて、針状コロ5…本来の軸受機能が付与
されることとなる。
なお、図示例は外周部全周にギヤ歯を備えたピニオンギ
ヤ2に本発明を適用した場合であるが、本発明は、この
他保持器を備えない針状総コロ軸受のレースなど、同様
のケースに適用することができる。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、以下に列挙する
ような種々の効果が得られる。
(1) ガイド軸の外径面とケースのコロ装填孔の内径面
との間の円筒状空間に、複数個の針状コロが、その軸心
をコロ装填孔の軸心と平行となるように並列状に装填さ
れた後、これら円筒状に装填された各針状コロの一端
を、上記コロ装填孔の内径面円周方向へ強制的に偏位さ
せて、該針状コロを、その軸心がコロ装填孔の軸心に対
して傾斜したスキュー状態とすることにより、針状コロ
に自己保持力を付与するようにしたから、針状コロ装填
時に使用したガイド軸を抜き取っても、針状コロ全体は
上記コロ装填孔の内径面に保持(仮固定)されており、
よって、通常の状態ではケースがどのような姿勢にあっ
ても、上記針状コロがコロ装填孔から脱落することはな
い。
一方、所定の搬送または組み込み作業等が完了した後
に、所定以上の衝撃力を与えるだけで、上記針状コロ全
体のスキュー状態(仮固定状態)が解除されて、針状コ
ロ本来の軸受機能が付与される。
したがって、ガイド軸を用いることなく、針状コロ装填
後の自由な搬送や組付けが可能な取扱方法が採用でき、
その結果、その取り扱いがきわめて容易となり、作業効
率の大幅な向上が図れる。
(2) また、ガイド軸を不要とすることにより、従来緊
急課題であった、後工程でガイド軸の使用が困難ないし
不可能な状況下でも有効に対処することができ、きわめ
て汎用性にすぐれる取扱方法を提供することができる。
(3) さらに、ガイド軸無しで搬送が可能となった結
果、ケースの自動搬送も可能であり、特に、針状総コロ
軸受など多量生産されるケースの搬送にきわめて有効で
ある。
(4) ガイド軸を針状コロの装填専用とすることができ
るため、このガイド軸として種々の装填用治具の使用が
可能となり、この点でも汎用性に富む取扱方法を提供す
ることができる。
(5) また、本発明に係る仮固定装置によれば、本発明
に係る仮固定方法がきわめて効率的にかつ確実に実施で
き、延いては、上述のガイド軸を用いることなく、針状
コロ装填後の自由な搬送や組付けが可能な取扱方法を採
用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る一実施例であるピニオンギヤに装
填された針状コロの仮固定装置を示す正面図、第2図は
第1図における矢視II方向から見た同仮固定装置の側面
図、第3図は同仮固定装置のスキューピンを示す縦断面
図、第4図は同スキューピンの底面図、第5図は同スキ
ューピンのリング部を拡大して示す縦断面図、第6図は
同リング部による針状コロのスキュー発生状態を一部断
面で示す説明図、第7図は第1図における矢視VII方向
から見た同仮固定装置のスキュー部を示す平面図、第8
図は第1図における矢視VIII方向から見た同仮固定装置
のケース支持台,ローダおよび固定シリンダの関係を示
す平面図、第9図は同仮固定装置のローダのワーク杆の
構造および動作を示す概略図、第10図は同ワーク杆のワ
ーク保持部の動作を示す概略図、第11図(a)〜(e)は本発
明に係る仮固定方法を採用した針状コロ装填のピニオン
ギヤの取扱方法を説明するための概略図、第12図(a)
〜(c)は従来の針状コロ装填のピニオンギヤの取扱方
法を示す概略図である。 1……仮固定装置(スキュー発生装置)、2……ピニオ
ンギヤ(ケース)、3……軸孔(コロ装填孔)、4……
ガイド軸、5……針状コロ、5a……針状コロの上端、8
……ケース支持台、9……ローダ、10……固定手段(固
定シリンダ)、11……スキューピン、12……スキュー手
段、21……押圧部、22……スキュー部、23……スキュー
軸、25……押圧バネ、31……昇降シリンダ、36……リン
グ部、36b……係合凹部、38……スキューシリンダ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースの円筒状のコロ装填孔内に、ガイド
    軸を配し、該ガイド軸の外径面と前記コロ装填孔の内径
    面との間に、複数個の針状コロを、その軸心が前記コロ
    装填孔の軸心と平行となるように並列状に装填した後、 前記針状コロが装填されたケースを固定し、前記針状コ
    ロの一端を、前記コロ装填孔の内径面円周方向へ強制的
    に偏位させて、該装填した針状コロを、その軸心が前記
    コロ装填孔の軸心に対し傾斜したスキュー状態として、
    これら針状コロに自己保持力を付与することを特徴とす
    るケースに装填された針状コロの仮固定方法。
  2. 【請求項2】前記針状コロをスキュー状態にするための
    スキューピンが、その先端部に、前記ケースの針状コロ
    の前記一端で形成される環状輪郭に対応した断面形状を
    有するリング部を備えるとともに、該リング部に円周方
    向へ所定間隔をもって形成された係合凹部を備え、 前記スキューピンのリング部を、前記針状コロの一端に
    弾発的に押圧させた後、該スキューピンを回転させるこ
    とにより、前記各針状コロの一端に係止する前記係合凹
    部を介して、各針状コロの一端を前記コロ装填孔の内径
    面円周方向へ強制的に偏位させ、これにより、前記針状
    コロをスキュー状態にする請求項第1項記載のケースに
    装填された針状コロの仮固定方法。
  3. 【請求項3】ケースの円筒状のコロ装填孔内に、ガイド
    軸を配し、該ガイド軸の外径面と前記コロ装填孔の内径
    面との間に、軸心が前記コロ装填孔の軸心と平行となる
    ように並列状に装填した複数個の針状コロを、仮固定す
    るための装置であって、 前記ケースおよび前記針状コロの下端を支持するケース
    支持台と、 該ケース支持台上に、前記ケースを固定する固定手段
    と、 前記ケースに装填された前記針状コロの上端を、前記コ
    ロ装填孔の内径面円周方向へ強制的に偏位させて、該装
    填した針状コロを、その軸心が前記コロ装填孔の軸心に
    対し傾斜したスキュー状態として、これら針状コロに自
    己保持力を付与するスキュー手段と を備えてなることを特徴とするケースに装填された針状
    コロの仮固定装置。
  4. 【請求項4】前記固定手段が、前記ケース支持台上のケ
    ースに向けて進退動作するシリンダ手段からなる請求項
    第3項記載のケースに装填された針状コロの仮固定装
    置。
  5. 【請求項5】前記スキュー手段は、押圧部とスキュー部
    とから構成され、 前記押圧部は、スキューピンを先端部に備えるスキュー
    軸と、該スキューピンを前記ケース支持台上の前記ケー
    スの針状コロ上端面に押圧する押圧バネとを備え、 前記スキュー部は、前記スキュー軸を回転させる回転機
    構を備える請求項第3項記載のケースに装填された針状
    コロの仮固定装置。
  6. 【請求項6】前記スキューピンは、前記ケース支持台上
    の前記ケースの針状コロ上端面に対向して位置されると
    ともに、該スキューピンの下端部が、前記ケースの針状
    コロの上端面で形成される環状輪郭に対応した断面形状
    を有するリング部と、該リング部に円周方向へ所定間隔
    をもって形成され、前記各針状コロの上端に係止する係
    合凹部とを備えてなる請求項第5項記載のケースに装填
    された針状コロの仮固定装置。
  7. 【請求項7】前記ケース支持台上に前記ケースを供給排
    出するローダを備える請求項第3項記載のケースに装填
    された針状コロの仮固定装置。
  8. 【請求項8】前記ケースが、外周部全周にギヤ歯を備え
    たピニオンギヤである請求項第3項記載のケースに装填
    された針状コロの仮固定装置。
  9. 【請求項9】前記ケースが、保持器を備えない針状総コ
    ロ軸受のレースである請求項第3項記載のケースに装填
    された針状コロの仮固定装置。
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