JPH0698339B2 - ゴム製品表面への模様形成方法 - Google Patents

ゴム製品表面への模様形成方法

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JPH0698339B2
JPH0698339B2 JP61099222A JP9922286A JPH0698339B2 JP H0698339 B2 JPH0698339 B2 JP H0698339B2 JP 61099222 A JP61099222 A JP 61099222A JP 9922286 A JP9922286 A JP 9922286A JP H0698339 B2 JPH0698339 B2 JP H0698339B2
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幸夫 渡辺
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Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はゴム製品表面への模様形成方法に関するもので
ある。更に詳しく述べれば本発明は、種々な加硫ゴム製
品の表面に鮮明でかつ耐久性がある模様体を形成するこ
とができるゴム製品への模様形成方法に関するものであ
る。
[従来の技術] ゴム製品は未加硫ゴムコンパウンドを製品形状に形成
後、所定条件で加硫することにより製造される。この加
硫工程は通常、高温、高圧で行うため、初期加硫段階に
おいて塑性流動状態がある。このためゴム製品表面に鮮
明な模様を付けることが困難である。
即ち、従来の加硫ゴム製品表面への模様転写方法として
は、次のような方法が行なわれていたが、それぞれ以下
のような難点があった。
(1)加硫ゴム製品表面へ加硫ゴム模様体をゴム糊を介
して室温加硫、接着する方法 この方法では加硫による変色、位置ずれが起こらない
が、接着力が弱く、耐屈曲性が劣るのが難点である。
(2)未加硫ゴム成形物表面に未加硫ゴム模様体を加熱
加硫、接着する方法 この方法は未加硫ゴム同志の加熱、加硫であるため接着
力、耐屈曲性が優れているが、加硫時の圧力と高温によ
り模様の位置ずれや変色が避けられない。即ち、得られ
る模様は不鮮明でしかも模様の稜線等が不鮮明である。
(3)加硫ゴム成形物表面に未加硫ゴム模様体を加熱加
硫、接着する方法 この方法は加硫ゴム表面に未加硫模様体を加熱、加硫す
るため接着力、耐屈曲性が優れているが、やはり加硫時
の圧力と高温により模様の位置ずれや変色が避けられな
い。即ち、得られる模様は不鮮明でしかも模様の稜線等
が不鮮明である。
(4)加硫ゴム成形物表面に着色塗料により模様を形成
する方法 この方法で得られた模様体は接着性及び耐屈曲性が劣
り、耐久寿命が著しく劣るのが難点である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解消し、耐
屈曲性、耐摩耗性に優れ、且つ、鮮明な外観の模様、文
字等をゴム成形物に形成することができるゴム製品表面
への模様形成方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の要旨とするところは、耐熱剥離性フィルムの片
面に薄い未加硫模様形成ゴム層を設けた模様形成材をそ
の未加硫模様形成ゴム層を加硫ゴム製品側にして該加硫
ゴム製品の模様を形成すべき部分に重ねた後、加硫ゴム
製品の模様形成材が重ねらた部分を模様形成材と共に加
圧加熱して前記模様形成材の未加硫模様形成ゴム層を加
硫すると共に加硫ゴム製品の表面に接着させ、しかる後
模様形成材の耐熱剥離性フィルムを剥がすことにある。
本発明において耐熱剥離性フィルムとは、ゴムの加硫温
度で溶融や変形が起らず、しかも模様形成ゴム層と非接
着性のものならよく、例えば耐熱剥離性高分子フィル
ム、耐熱剥離性強化プアスチックシート、剥離性金属箔
等である。
耐熱剥離性高分子フィルムとは熱軟化点が180℃以上
で、ゴムと非接着性のものであって、例えばポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレー
トフィルム、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニ
レンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミド
イミドフィルム、ポリイミドフィルム、シリコン樹脂フ
ィルムあるいはこれらの複合高分子フィルムである。耐
熱剥離性強化プラスチックシートとは熱軟化点が180℃
以上でゴムと非接着性のものであって、例えばシリコー
ン樹脂含浸ガラス繊維積層シート等である。剥離性金属
箔とは薄い未加硫模様形成ゴム層を設ける側に薄い非接
着性樹脂をコーティングした金属箔であって、例えばシ
リコーン樹脂塗料コーティングアルミ箔、シリコーンオ
イル塗布ステンレス箔等である。
本発明において耐熱剥離性フィルムの厚さは特に限定さ
れないが、望ましくは0.002〜1.8mm程度である。これは
0.02mm以下では剥離作業性が劣り、また、1.8mm以上で
は剥離後のゴム表面の凹みが深くなり過ぎるためであ
る。
本発明において、未加硫模様形成ゴム層は未加硫の着色
ゴムであって、着色の種類は様々であってよい。この未
加硫模様形成ゴム層の厚さは特に限定されないが、望ま
しくは0.005〜1.2mm程度である。これは0.005mm以下で
は下地の色が透過してしまう上、耐摩耗性や耐屈曲性が
劣るためである。また、1.2mm以上では厚くなり過ぎて
ゴム製品表面に高温、高圧下で加硫、接着したとき塑性
流動による模様崩れ及び混色が生ずるからである。この
未加硫模様形成ゴム層の種類は、特に限定されないが、
望ましくは接着するゴム製品との接着性の点から同一種
類で、しかも模様効果の点からゴム製品の色と異色の着
色ゴムがよい。ゴム製品の色と未加硫模様形成ゴム層の
色とが同一色の場合には、彩度の大小をつけておくよう
にする。この未加硫模様形成ゴム層は、耐熱剥離性高分
子フィルムの上に未加硫着色ゴム塗料を吹きつけて形成
させるか、あるいは耐熱剥離性高分子フィルムの上に予
め所定厚さにカレンダーリングして作成した未加硫着色
ゴムシートを温度40〜80℃、圧力0.05〜5kg/cm2で圧着
して作成する。温度及び圧力の圧着条件が余り高いと厚
さの変化が起こるので温度は80℃以下、圧力は5kg/cm2
以下がよい。
なお、本発明では耐熱剥離性フィルムの上層に片面に粘
着層がある保護フィルムを粘着層が内側となるように貼
っておき、模様体の打抜き性を改善することもできる。
[作用] 本発明のように、加硫ゴム製品の表面に、未加硫模様形
成ゴムに耐熱剥離性フィルムを添えた形でこれを加熱加
圧すると、加熱加圧時に未加硫模様形成ゴムが耐熱剥離
性フィルムによって保護され、模様がずれたり変形する
ことがなく、また耐熱剥離性フィルムが加硫ゴム製品の
表面に埋没し未加硫模様形成ゴムの流動を抑止するた
め、形成された模様、文字等は均一な厚さで加硫ゴム製
品と一体化され、耐熱剥離性質フィルムを剥がすことで
稜線が鮮明で、耐屈曲性、耐摩耗性に優れたものとな
る。
[実施例] 次に本発明のゴム製品表面への模様形成法の一実施例を
図面により説明する。
第1図は本発明で使用する模様形成材の一例を示した断
面図である。
第1図において、10は厚さ0.15mmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムから成る耐熱剥離性フィルム、11は厚
さ0.08mmの未加硫着色クロロスルホン化ポリエチレンゴ
ムから成る未加硫模様形成ゴム層である。この場合、耐
熱剥離性フィルム10はゴムとの接着性がなく、加硫工程
終了後、容易に剥がすことができる。未加硫模様形成ゴ
ム層11は未加硫青色クロロスルホン化ポリエチレンゴム
塗料を耐熱剥離性フィルム10の上に吹き付け、室温で乾
燥して得たものである。
この模様形成材を用いてゴム製品、例えばハンドレール
1の加硫化粧ゴム、例えば従来から使用されている加硫
赤色クロロスルホン化ポリエチレンゴムの表面に模様を
形成するにあたっては、まず、ハンドレール1の模様を
形成すべき部分の加硫化粧ゴム表面をアセトン、トルオ
エン等の溶剤洗浄にした後、所定の模様形状に切り出し
た模様形成材をその未加硫模様形成ゴム層11をハンドレ
ール1側にして重ね、当該部分を金型に仕込み、圧力15
0kg/cm2で加圧すると共に温度145℃で所定時間加熱して
未加硫模様形成ゴム層11を加硫する。これにより未加硫
模様形成ゴム層11は加硫されて模様形成ゴム体12とな
り、ハンドレール1の加硫化粧ゴムの表面に強固に接着
されるが、加硫時の圧力で第2図に示すように、耐熱剥
離性フィルム10と共にハンドレール1の加硫化粧ゴム表
面に埋め込まれた状態となる。従って、加硫後、ハンド
レール1を金型から解放し、耐熱剥離性フィルム10を剥
がすと、耐熱剥離性フィルム10は容易に剥離し、その後
には第3図及び第4図に示すように、該フィルム10の厚
さに相当する凹み13が出現する。この凹み部分13は模様
形成ゴム体12の稜線を鮮明にするだけでなく模様に深み
感を与え、また、模様の他の材料との接触劣化、例えば
摩耗劣化や耐化学薬品劣化を抑止する。
第1表は前記の例における模様形成材の未加硫青色クロ
ロスルホン化ポリエチレンゴム層の厚さを代えて作成し
た模様形成材を前記の例と同じ条件で加硫、接着させた
ときの模様形成性を評価したものである。
第1表から明らかなように、未加硫模様形成ゴム層の厚
さが0.005mm以下では下地の化粧ゴムの色が透過して不
鮮明となり、また、厚さ1.2mm以上では加硫、接着時に
塑性流動による模様崩れが生じることが判る。
第2表は、前記した実施例で模様を形成したハンドレー
ルについて、模様の剥離力と耐屈曲性を試験した結果を
示すものである。なお、剥離力試験はJIS-6310、耐屈曲
試験はASTM-D430に準拠した。
また、比較のための従来例は、耐熱剥離性質フィルム10
を用いず、同じ厚さの未加硫模様形成ゴム材を直接ハン
ドレールに加硫、接着したものである。
第2表の結果から、本発明で形成した模様は剥離力が高
く、耐屈曲性が格段に優れていることが判る。
[発明の効果] 本発明の方法によれば、ゴム製品の表面に耐屈曲性、耐
摩耗性に優れ、且つ鮮明な外観の模様を容易に形成する
ことができ、工業上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る方法の一実施例に使用する模様形
成材を示す断面図、第2図は本発明に係る方法の加熱加
圧後の状態を示す説明図、第3図は本発明にかかる方法
で形成した模様の付いた製品の説明図、第4図はその製
品の断面図である。 1:ハンドレール、 2:化粧ゴム層、 3:芯体、 10:耐熱剥離性フィルム、 11:未加硫模様形成ゴム層、 12:加硫、接着した模様形成ゴム体、 13:耐熱剥離性フィルム剥離後に残る凹み部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱剥離性フィルムの片面に薄い未加硫模
    様形成ゴム層を設けた模様形成材をその未加硫模様形成
    ゴム層を加硫ゴム製品側にして該加硫ゴム製品の模様を
    形成すべき部分に重ねた後、加硫ゴム製品の模様形成材
    が重ねらた部分を模様形成材と共に加圧加熱して前記模
    様形成材の未加硫模様形成ゴム層を加硫すると共に加硫
    ゴム製品の表面に接着させ、しかる後模様形成材の耐熱
    剥離性フィルムを剥がすことを特徴とするゴム製品表面
    への模様形成方法。
JP61099222A 1986-04-28 1986-04-28 ゴム製品表面への模様形成方法 Expired - Lifetime JPH0698339B2 (ja)

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