JP2015127132A - 被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法 - Google Patents

被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エラストマー体1の表面に組成が異なるエラストマーの被覆層2を強固に被覆でき、かつ被覆層2の厚さを均一にすることができる、被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法を提供する。
【解決手段】エラストマーを含む被覆材料2’を溶媒に溶かして液状またはペースト状として膜状体3上に塗布し、金型4,5内において、エラストマー体1に成形されることとなる未架橋のエラストマー1’と膜状体3に塗布された被覆材料2’とを互いに接触させた状態で加熱・加圧し、エラストマー体1側エラストマーおよび被覆材料に含まれるエラストマーを架橋する。これにより、エラストマー体1が成形され、被覆材料2’が被覆層2を形成するとともに、エラストマー体1と被覆層2との界面においてはエラストマー体1側エラストマーと被覆層2側エラストマーとが共架橋する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ゴムや熱可塑性エラストマー等のエラストマーを主成分とするエラストマー体を組成が異なる被覆層で被覆してなる、被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法に関する。
各種エラストマーはそれぞれが持つ優れた特長に応じて種々の用途に使用されているが、ほとんど例外なく、そのエラストマー単体では短所をも有している。
例えば、卓球ラケット用ラバーシートとしては、高い反発弾性等が必要とされるため、天然ゴム(NR)やイソプレンゴム(IR)をベースゴムとして成形架橋されたものが用いられており、ブタジエンゴム(BR)を少量混ぜる場合もある。
しかし、天然ゴム、イソプレンゴムおよびブタジエンゴムは、分子構造内に不飽和結合を沢山有しているため、耐オゾン、耐候性が悪い。このため、従来の卓球ラケット用ラバーシートは、比較的短期間のうちに表面が劣化し、摩擦係数が低下して、ボールに回転をかけにくくなるとともに外観が悪くなるという問題を有していた。
同様にして、他の用途の各種エラストマー体も、該エラストマー体を構成するエラストマーが有する短所に由来する問題点を有していた。
このため、従来より、エラストマー体の表面を、該エラストマー体を構成するエラストマーが持つ短所を有さない組成が異なるエラストマーで被覆することにより、上記問題を解決しようとする試みが種々なされている。
その一つの方法は、例えば、特許文献1に開示されているように、架橋(加硫)済みのエラストマー体の表面を組成が異なるエラストマーで被覆する方法である。
もう一つの方法は、エラストマー体に成形されることとなる未架橋のエラストマーの表面に、被覆層となるべき組成が異なる未架橋のエラストマーをシート状に積層した上、両者を熱プレスして架橋し、エラストマー体の架橋・成形と被覆層の架橋・形成とを同時に行う方法である。
特許第3198422号公報
しかしながら、前記従来の架橋済みのエラストマー体の表面を組成の異なるエラストマーで被覆する方法においては、エラストマー体と被覆層との界面において両者を互いに十分に架橋させることが困難であるので、被覆層をエラストマー体に強固に結合させることができないという問題があった。
また、前記従来のエラストマー体に成形されることとなる未架橋のエラストマーの表面に、被覆層となるべき組成が異なる未架橋のエラストマーをシート状に積層した上、両者を熱プレスして架橋する方法においては、被覆層となるべきシート状のエラストマーの厚さを薄くすると、熱プレスによってエラストマー体に成形されることとなる未架橋エラストマーが面方向に流動して行く際、被覆層となるべきシート状のエラストマーが切れてしまっていた。また、その一方、被覆層となるべきエラストマーの厚さを厚くすると、熱プレスによってエラストマー体に成形されることとなる未架橋エラストマーが面方向に流動して行く際、被覆層となるべきエラストマーの方もその応力によって押し流されてしまうので、結果的に得られる被膜層は厚みにムラが生じてしまい、品質面で不十分なものとなってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、エラストマー体の表面に組成が異なるエラストマーの被覆層を強固に結合することができる被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、エラストマー体の表面に組成が異なるエラストマーの被覆層を均一な厚さで形成することができる被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、以下の説明から明らかになろう。
本発明による被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法は、
エラストマーを主成分とするエラストマー体の表面を組成が異なる被覆層で被覆してなる、被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法であって、
前記被覆層を構成させるべき被覆材料として、前記エラストマー体に成形されることとなる未架橋のエラストマーに接触した状態で加熱および加圧されると、前記エラストマー体との界面において前記エラストマー体側エラストマーと共架橋することとなるエラストマーを含む材料を用意する段階と、
前記被覆材料を溶媒に溶かして液状またはペースト状とする段階と、
前記液状またはペースト状とされた被覆材料を、前記エラストマー体に成形されることとなるエラストマーおよび前記被覆材料に含まれるエラストマーの架橋温度より高い融点を有する材料からなる膜状体上に塗布する段階と、
金型内において、前記エラストマー体に成形されることとなる未架橋のエラストマーと前記膜状体に塗布された前記被覆材料とを互いに接触させた状態で加熱および加圧し、前記エラストマー体側エラストマーおよび前記被覆材料に含まれるエラストマーを架橋することにより、前記エラストマー体を成形するとともに前記被覆材料に前記エラストマー体の表面を被覆する前記被覆層を形成させ、かつ前記エラストマー体と前記被覆層との界面においては前記エラストマー体側エラストマーと前記被覆材料に含まれるエラストマーとを共架橋させる段階とを有してなるものである。
本発明においては、エラストマー体に成形されることとなるエラストマーと被覆材料とをともに未架橋の状態で互いに接触させた状態で加熱および加圧して架橋し、エラストマー体と被覆層との界面においてはエラストマー体側エラストマーと被覆層に含まれるエラストマーとが共架橋するようにするので、被覆層をエラストマー体に強固に結合させることができる。
また、被覆材料は膜状体に塗布されているので、加熱・加圧時、エラストマー体に成形されることとなる未架橋のエラストマーが面方向に流動して行っても、膜状体が被覆材料に対し流動抵抗を作用させるので、被覆材料は一緒に流動してしまわないため、被覆材料の層の厚さを薄くしても切れてしまうことがないし、ある程度厚くしても厚さが均一な被覆層が形成される。
ただし、被覆材料の層を過度に厚くすると、膜状体と反対側の被覆材料の表面側に膜状体による流動抵抗が及ばなくなってくるので、本発明における被覆層の厚さは、好ましくは500マイクロメートル(μm)以下、さらに好ましくは100マイクロメートル以下、さらに一層好ましくは50マイクロメートル以下とするとよい。
なお、膜状体として、エラストマー体に成形されることとなるエラストマーおよび被覆材料に含まれるエラストマーの架橋温度より高い融点を有する材料を使用するので、エラストマーの架橋時に膜状体が溶融してしまうことはない。
本発明の被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法は、
(イ)エラストマー体の表面に組成が異なるエラストマーの被覆層を強固に結合することができる、
(ロ)エラストマー体の表面に組成が異なるエラストマーの被覆層を均一な厚さで形成することができる、
等の優れた効果を得られるものである。
本発明の実施例1において、膜状体に被覆材料を塗布した状態を示す断面図である。 前記実施例1において、被覆材料を塗布された膜状体とエラストマー体に成形されることとなる未架橋のエラストマーとを互いに重ねて金型内に収容した状態を示す断面図である。 前記実施例1において、エラストマー体に成形されることとなるエラストマーと被覆材料とを加熱および加圧して架橋し、エラストマー体の成形および被覆層の形成を行っている状態を示す断面図である。 前記実施例1において、架橋成形されたエラストマー体の表面に形成された被覆層から膜状体を剥離する様子を示す断面図である。 前記実施例1において、膜状体を剥離されて完成した、被覆層で被覆されたエラストマー体を示す断面図である。 本発明の実施例6において被覆材料を印刷(塗布)された膜状体を示す平面図である。 図6のVII−VII線における断面図である。 前記実施例6において、膜状体を剥離されて完成した、被覆層で被覆されたエラストマー体を示す平面図である。 本発明の実施例7において表面を粗面化された膜状体を示す平面図である。 本発明の実施例8において、エラストマー体に成形されることとなるエラストマーと被覆材料とを加熱および加圧して架橋し、エラストマー体の成形および被覆層の形成を行っている状態を示す断面図である。 前記実施例7において、完成した、被覆層で被覆されたエラストマー体を示す断面図である。 本発明の実施例9において、膜状体に被覆材料を2層に塗布した状態を示す断面図である。 前記実施例9において、被覆材料を2層に塗布された膜状体とエラストマー体に成形されることとなる未架橋のエラストマーとを互いに重ねて金型内に収容した状態を示す断面図である。 前記実施例9において、エラストマー体に成形されることとなるエラストマーと被覆材料とを加熱および加圧して架橋し、エラストマー体の成形および被覆層の形成を行っている状態を示す断面図である。 前記実施例9において、架橋成形されたエラストマー体の表面に形成された被覆層から膜状体を剥離する様子を示す断面図である。 前記実施例9において、膜状体を剥離されて完成した、被覆層で被覆されたエラストマー体を示す断面図である。 本発明の実施例13において、パターン状をなすように被覆材料を膜状体に塗布した状態を示す平面図である。 前記実施例13において、完成した、パターン状の被覆層で被覆されたエラストマー体を示す断面図である。
本発明におけるエラストマー体を構成するエラストマーとしては、基本的にはゴムや熱可塑性エラストマー等のあらゆる種類のエラストマーを使用できる。
被覆材料は、エラストマー体との界面においてエラストマー体側エラストマーと共架橋するエラストマーを含有する必要がある。また、被覆層に粘着性、導電性、親水性、耐候性、耐油性、潤滑性、撥水性、ガスバリア性、高摩擦、低摩擦性等の所望の機能を持たせるために、必要であれば、エラストマー以外の機能付与材料を含有させる(勿論、エラストマー自体が必要な機能を備えている場合は、機能付与材料を添加する必要はない)。
膜状体としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)、OPP(延伸ポリプロピレン)、ナイロン、PVA(ポリビニルアルコール)等の樹脂シートないしはフィルムや金属泊等を使用できる。
被覆材料を溶かす溶媒としては、例えばトルエン、シクロヘキサン、またはこれらにアセトンを混合したもの等、適宜なものを使用できる。
液状またはペースト状とされた被覆材料を膜状体に塗布する作業は、例えばコーター、スプレー、印刷等の適宜な手段で行うことができる。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜5は本発明の実施例1を示している。本実施例は卓球ラケット用ラバーシートの製造に本発明を適用した例である。本実施例においては、エラストマー体1に成形されるコンパウンド1’は、天然ゴム(NR)に補強材、架橋剤およびその他の添加物を配合したものとした。被覆材料2’は、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)に補強材およびその他の添加物を配合したものとした。膜状体3としてはPET、被覆材料2’を溶かす溶媒としてはトルエンをそれぞれ使用した。
まず、被覆材料2’を溶媒に溶かし高粘性液体とした。次いで、図1のように、前記液状とされた被覆材料2’を膜状体3にコーター等により薄く塗布し、乾燥後、図2のように下金型4内に収容し、その上にエラストマー体1に成形されることとなる未架橋のコンパウンド1’を置く。
次に、図3のように上金型5を閉め、コンパウンド1’と膜状体3に塗布された被覆材料2’とを互いに接触させた状態で加熱および加圧する。すると、コンパウンド1’の天然ゴムが架橋されてシート状のエラストマー体1に成形されるとともに被覆材料2’のEPDMが架橋されて被覆層2となり、エラストマー体1と被覆層2との界面においてはエラストマー体1の天然ゴムと被覆層2のEPDMとが共架橋する。
次に、金型4,5から被覆層2で被覆されたエラストマー体1を膜状体3とともに取り出し、図4のように膜状体3を被覆層2から剥離する。この剥離は極めて容易に行うことができる。図5は、膜状体3を剥離された後の、被覆層2で被覆されたエラストマー体1を示しているか(本実施例の場合、この被覆層2で被覆されたエラストマー体1が卓球ラケット用ラバーシートとなる)。
この被覆層2で被覆されたエラストマー体1の製造方法においては、コンパウンド1’と被覆材料2’とを共に未架橋の状態で互いに接触させた状態で加熱および加圧して架橋し、エラストマー体1と被覆層2との界面においてはエラストマー体1側の天然ゴムと被覆層2側のEPDMとが共架橋するようにするので、被覆層2をエラストマー体1に強固に結合させることができる。
また、被覆材料2’は膜状体3に塗布されているので、加熱・加圧時、コンパウンド1’の未加硫天然ゴムが面方向に流動して行っても、膜状体3が被覆材料2’に対し流動抵抗を作用させるので、被覆材料2’は一緒に流動してしまわないため、被覆材料2’の層の厚さを薄くしても切れてしまうことがないし、ある程度厚くしても厚さが均一な被覆層2が形成される。
そして、本実施例の場合、エラストマー体1は主として天然ゴムからなるので、卓球ラケット用ラバーシートに必要な高い反発弾性を満足することができる。その上、EPDMで構成される被覆層2がエラストマー体1を覆っているので、耐オゾン、耐候性が悪いというエラストマー体1の天然ゴムの欠点を解消できる。
なお、天然ゴムの代わりにイソプレンゴムを用いてもよい。
本実施例も卓球ラケット用ラバーシートの製造に本発明を適用した例である。本実施例においては、エラストマー体に成形されることとなるコンパウンドは、天然ゴムに充填材、架橋剤およびその他の添加物を配合したものとした。被覆材料は、IIR(ブチルゴム)にポリブテンおよびその他の添加物を配合したものとした。膜状体としてはナイロン12、被覆材料を溶かす溶媒としてはトルエンをそれぞれ使用した。
実施例1と全く同様の工程を行うことにより、ポリブテンを含むIIRの被覆層で被覆された天然ゴムを主成分とするエラストマー体が得られる(本実施例の場合、この被覆層で被覆されたエラストマー体が卓球ラケット用ラバーシートとなる)。
本実施例においても、エラストマー体と被覆層との界面において、エラストマー体側の天然ゴムと被覆層側のIIRとが共架橋するので、被覆層をエラストマー体に強固に結合させることができる。また、加熱・加圧時の膜状体の存在により厚さが均一な被覆層を得ることができる。
そして、本実施例の場合も、エラストマー体は主として天然ゴムからなるので、卓球ラケット用ラバーシートに要求される高い反発弾性を満足することができる上、ポリブテンを含むIIRの被覆層がエラストマー体を覆っているので、耐候性を改善するとともに表面に粘着性を付与し、ボールに回転を掛けやすくすることができる。
なお、天然ゴムの代わりにイソプレンゴムを用いてもよい。
本実施例はワイパーブレードの製造に本発明を適用した例である。本実施例においては、エラストマー体に成形されることとなるコンパウンドは、天然ゴムに充填材、架橋剤およびその他の添加物を配合したものとした。被覆材料は、天然ゴムにPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粉末、グラファイトおよびその他の添加物を配合したものとした。膜状体としてはPET、被覆材料を溶かす溶媒としてはトルエンをそれぞれ使用した。
実施例1と同様の工程を行うことにより(ただし、金型はエラストマー体がワイパーブレードの形状に成形されるように構成する)、PTFEおよびグラファイトを含む天然ゴムの被覆層で被覆された、天然ゴムを主成分とするエラストマー体が得られる(本実施例の場合、この被覆層で被覆されたエラストマー体がワイパーブレードとなる)。
本実施例においても、エラストマー体と被覆層との界面において、エラストマー体側の天然ゴムと被覆層側の天然ゴムとが共架橋するので、被覆層をエラストマー体に強固に結合させることができる。また、加熱・加圧時の膜状体の存在により厚さが均一な被覆層を得ることができる。
また、PTFEおよびグラファイトを含む被覆層がエラストマー体を覆っているので、潤滑性を向上することができる。
本実施例は導電エラストマーの製造に本発明を適用した例である。本実施例においては、エラストマー体に成形されることとなるコンパウンドは、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)に補強材、架橋剤およびその他の添加物を配合したものとした。被覆材料は、EPDMに導電性カーボン粉末およびその他の添加物を配合したものとした。膜状体としてはOPP、被覆材料を溶かす溶媒としてはトルエンをそれぞれ使用した。
実施例1と同様の工程を行うことにより、導電性カーボンを分散されたEPDMの被覆層で被覆された、EPDMからなるエラストマー体が得られる(本実施例の場合、この被覆層で被覆されたエラストマー体が導電エラストマーとなる)。
なお、本実施例のように膜状体としてOPPは使用する場合は、OPPはPET等に比し融点が低いので、エラストマー体の架橋温度も低めになるようにする必要がある。
本実施例においても、エラストマー体と被覆層との界面において、エラストマー体側のEPDMと被覆層側のEPDMとが共架橋するので、被覆層をエラストマー体に強固に結合させることができる。また、加熱・加圧時の膜状体の存在により厚さが均一な被覆層を得ることができる。
また、導電性カーボンを含む被覆層がエラストマー体を覆っているので、導電性が得られる。
本実施例は電解コンデンサの封口ゴムの製造に本発明を適用した例である。本実施例においては、エラストマー体に成形されることとなるコンパウンドは、EPDMに補強材、架橋剤およびその他の添加物を配合したものとした。被覆材料は、ブチルゴムにマイカおよびその他の添加物を配合したものとした。膜状体としてはナイロン12、被覆材料を溶かす溶媒としてはトルエンをそれぞれ使用した。
実施例1と同様の工程を行うことにより(ただし、金型はエラストマー体が電解コンデンサの封口ゴムの形状に成形されるように構成する)、マイカを含むブチルゴムの被覆層で被覆された、EPDMからなるエラストマー体が得られる(本実施例の場合、この被覆層で被覆されたエラストマー体が封口ゴムとなる)。
本実施例においても、エラストマー体と被覆層との界面において、エラストマー体側のEPDMと被覆層側のブチルゴムとが共架橋するので、被覆層をエラストマー体に強固に結合させることができる。また、加熱・加圧時の膜状体の存在により厚さが均一な被覆層を得ることができる。
また、マイカを含むブチルゴムの被覆層がエラストマー体を覆っているので、ガスバリア性を向上することができる。
図6〜8は本発明の実施例6を示している。本実施例は絵、写真、文字等を表示する被覆層でエラストマー体1を被覆する例である。本実施例においては、エラストマー体1に成形されることとなるコンパウンドは、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)にシリカ、架橋剤およびその他の添加物を配合したものとした。被覆材料2’は、SBRに種々の色が得られるように酸化チタン(白色顔料)や種々の色の各種顔料をそれぞれ配合したものとし、これらを謂わば種々の色のインクとして使用して、図6および7に示されるように膜状体3に絵、写真、文字等を印刷する。膜状体3としてはPET、被覆材料2’を溶かす溶媒としてはトルエンをそれぞれ使用した。
以後は実施例1と同様の工程を行うことにより、図8のように絵、写真、文字等を表示している被覆層2でエラストマー体1を被覆することができる。
本実施例においても、エラストマー体1と被覆層2との界面において、エラストマー体1側のSBRと被覆層2側のSBRとが共架橋するので、被覆層2をエラストマー体1に強固に結合させることができる。また、加熱・加圧時の膜状体3の存在により厚さが均一な被覆層2を得ることができる。
図9は本発明の実施例7を示している。本実施例においては、図8のように膜状体3の表面をシボ加工等により粗面化しておく。この粗面化された膜状体3の表面に被覆材料を塗布し、以後は実施例1と同様の工程を行うことにより、表面が粗面化された被膜層で被覆されたエラストマー体を得ることができる。
図10および11は本発明の実施例8を示している。本実施例においては、下金型4の底面は平面状でなく、横断面波形状とされている。
本実施例においても、被覆材料2’を膜状体3に塗布する作業、並びにエラストマー体1および被覆材料2’を架橋する作業は実施例1と同様にして行う。
図10は、エラストマー体1に成形されることとなる未架橋のコンパウンド1’と被覆材料2’とを金型4,5内で加熱および加圧して架橋し、エラストマー体1の成形および被覆層3の形成を行っている状態を示し、図11は、完成した、被覆層2で被覆されたエラストマー体1を示している。本実施例では、被覆層2およびエラストマー体1の表面が下金型4の底面凹凸に沿った形状となって成形される。したがって、エラストマー体1の表面は下金型4の底面に対応する凹凸形状をなしている。
本発明の被覆層2で被覆されたエラストマー体1の製造方法は、このようにエラストマー体1の形状が複雑であったり、表面に凹凸があっても、被覆層2を均一な厚さに形成することができる。
図12〜16は本発明の実施例9を示している。本実施例は被覆層を複数層とする例である。
まず、図12のように、溶媒に溶かし高粘性液体とした第一の被覆材料2a’を膜状体3に薄く塗布し、乾燥後、溶媒に溶かし高粘性液体とした第二の被覆材料2b’を第一の被覆材料2a’の上に薄く塗布する。
第二の被覆材料2b’の乾燥後、第一および第二の被覆材料2a’,2b’を2層に塗布された膜状体3を図13のように下金型4内に収容し、その上にエラストマー体1に成形されることとなる未架橋のコンパウンド1’を置く。
次に、図14のように上金型5を閉め、コンパウンド1’と膜状体3に塗布された第二の被覆材料2b’とを互いに接触させた状態で加熱および加圧する。すると、コンパウンド1’のエラストマーが架橋されてシート状のエラストマー体1に成形されるとともに第一および第二の被覆材料2a’,2b’のエラストマーもそれぞれ架橋されて第一および第二の被覆層2a,2bを形成し、かつエラストマー体1と第二の被覆層2bとの界面においてはエラストマー体1側のエラストマーと第二の被覆層2bのエラストマーとが共架橋し、第一の被覆層2aと第二の被覆層2bの界面においては第一の被覆層2aのエラストマーと第二の被覆層2bのエラストマーとが共架橋する。
次に、金型4,5から第一および第二の被覆層2a,2bで被覆されたエラストマー体1を膜状体3とともに取り出し、図15のように膜状体3を第一の被覆層2aから剥離する。図16は、膜状体3を剥離された後の、第一および第二の被覆層2a,2bで被覆されたエラストマー体1を示している。
本実施例では、エラストマー体1と第一の被覆層2aとが共架橋しないものであったり、共架橋しても架橋強度が弱い場合でも、エラストマー体1と第一の被覆層2aとの双方に強く共架橋する第二の被覆層2bをエラストマー体1と第一の被覆層2aとの間に設けることにより、エラストマー体1を第一の被覆層2aで強固に被覆できる。
また、エラストマー体1と第一の被覆層2a(第一の被覆材料2a’)とが強く共架橋する場合でも、それぞれ別の機能を果たす複数の被覆層2a,2bをエラストマー体1に強固に被覆するという目的にも使用できる。
なお、本実施例では、エラストマー体1に被覆される被覆層を2層としているが、本発明においては、被覆層を3層以上としてもよい。
また、本実施例では、被覆層相互が共架橋するようにしているが、被覆層を構成する材料によっては、被覆層相互が共架橋しなくても被覆層相互が強固に結合する場合がある。そのような場合には、被覆層相互は共架橋しないようにしてもよい。
本実施例はパッキン類の製造に本発明を適用した例である。本実施例においては、エラストマー体に成形されることとなるコンパウンドは、SBRに補強材、架橋剤およびその他の添加物を配合したものとした。第一の被覆材料は高ニトリルNBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)に各種添加物を配合したものとし、第二の被覆材料は低ニトリルNBRに各種添加物を配合したものとした。膜状体としてはPET、被覆材料を溶かす溶媒としてはトルエンにアセトンを混合したものをそれぞれ使用した。
実施例9と同様の工程を行うことにより(ただし、金型はエラストマー体がパッキン類の形状に成形されるように構成する)、高ニトリルNBRからなる第一の被覆層および低ニトリルNBRからなる第二の被覆層で被覆された、SBRからなるエラストマー体が得られる(本実施例の場合、この第一および第二の被覆層で被覆されたエラストマー体がパッキン類となる)。
本実施例においては、第一の被覆層が高ニトリルNBRからなるので、優れた耐油性を得ることができる。
また、高ニトリルNBRとエラストマー体のSBRとは強く共架橋しないが、低ニトリルNBRは高ニトリルNBRとSBRの双方に強く共架橋するので、エラストマー体に第二の被覆層を介して第一の被覆層を強固に被覆できる。
本実施例はベルト類の製造に本発明を適用した例である。本実施例においては、エラストマー体に成形されることとなるコンパウンドは、EPDMに補強材、架橋剤およびその他の添加物を配合したものとした。第一の被覆材料はシリコーンゴムに各種添加物を配合したものとし、第二の被覆材料はSEラバーに各種添加物を配合したものとした。膜状体としてはOPP、被覆材料を溶かす溶媒としてはトルエンをそれぞれ使用した。
実施例9と同様の工程を行うことにより(ただし、金型はエラストマー体がベルト類の形状に成形されるように構成する)、シリコーンゴムからなる第一の被覆層およびSEラバーからなる第二の被覆層で被覆された、EPDMからなるエラストマー体が得られる。
本実施例においては、第一の被覆層がシリコーンゴムからなるので、優れた撥水性を得ることができる。
また、シリコーンゴムとエラストマー体のEPDMとは強く共架橋しないが、SEラバーはシリコーンゴムとEPDMの双方に強く共架橋するので、エラストマー体に第二の被覆層を介して第一の被覆層を強固に被覆できる。
本実施例は被覆層を複数層とするが、被覆層相互間は共架橋しない例であり、かつ卓球ラケット用ラバーシートの製造に本発明を適用した例である。
本実施例においては、エラストマー体に成形されることとなるコンパウンドは、天然ゴムに補強材、架橋剤およびその他の添加物を配合したものとした。第一の被覆材料は熱可塑性エラストマーであるSEPS(スチレン・エチレン・プロピレン・スチレン共重合体)に各種添加物を配合したものとし、第二の被覆材料は熱可塑性エラストマーであるSIS(スチレン・イソプレン・スチレン共重合体)に各種添加物を配合したものとした。膜状体としてはPET、被覆材料を溶かす溶媒としてはトルエンをそれぞれ使用した。
実施例9と同様の工程を行うことにより、SEPSからなる第一の被覆層およびSISからなる第二の被覆層で被覆された、天然ゴムからなるエラストマー体が得られる(本実施例の場合、この第一および第二の被覆層で被覆されたエラストマー体が卓球ラケット用ラバーシートとなる)。
本実施例では、エラストマー体と第二の被覆層とは共架橋するが、第一の被覆層と第二の被覆層とは共架橋しない。しかし、共架橋しなくてもSEPSからなる第一の被覆層とSISからなる第二の被覆層とは強固に結合するので、エラストマー体に第二の被覆層を介して第一の被覆層を強固に被覆できる。
また、本実施例においては、第一の被覆層がSEPSからなるので、優れた耐候性および粘着性を得ることができる。
なお、表面に大きな粘着性を必要としない場合は、第一の被覆層となる第一の被覆材料として、熱可塑性エラストマーであるSEBS(スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体)、第二の被覆材料として、熱可塑性エラストマーであるSBS(スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体)をそれぞれ使用してもよい。
図17および18は本発明の実施例13を示している。これまでの実施例は、被覆層2がエラストマー体1の表面を全面的に覆う(非パターン状に覆う)例であったが、本実施例は、被覆層2をプリント基板のプリントパターンと同様なパターンや、模様や、文字や、図形等のパターン状とする例である。したがって、本実施例では、エラストマー体1の表面には被覆層2で覆われている部分と覆われていない部分とが生ずる。
本実施例においては、エラストマー体1に成形されることとなるコンパウンドは、EPDMに補強材、架橋剤およびその他の添加物を配合したものとした。被覆材料2’は、EPDMに導電性カーボン粉末およびその他の添加物を配合したものとした。
図17のように膜状体3の表面に、トルエン等の溶媒に溶かされて高粘性液体とされた被覆材料2’を印刷によりパターン状に塗布する。
次に、実施例1の場合と同様に、金型内において、エラストマー体1に成形されることとなる未架橋のコンパウンドと膜状体3に塗布された被覆材料2’とを互いに接触させた状態で加熱および加圧し、エラストマー体1側EPDMおよび被覆材料2’側のEPDMを架橋し、エラストマー体1と被覆層2との界面においてはエラストマー体1側のEPDMと被覆層2側のEPDMとを共架橋させる。
そして、その後、金型4,5から膜状体3とともにエラストマー体1を取り出し、膜状体3を被覆層2から剥離する。図18は、完成した、パターン状をなす被覆層2で被覆されたエラストマー体1を示している。
本実施例では、導電性を有する被覆層2をエラストマー体1の表面上にパターン状をなすように形成できる。
なお、前記各実施例では、被覆材料の方には架橋剤を配合していない。これは、被覆材料の方は、架橋剤を配合しないでも、エラストマー体に成形されることとなるエラストマーの方に配合されている架橋剤により架橋されるからであるが、必要があれば、被覆材料の方にも架橋剤を配合してもよい。
また、本発明は、前記各実施例に挙げた製品以外の製品にも広く適用できるものである。
以上のように本発明による被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法は、ゴムや熱可塑性エラストマー等のエラストマーからなる各種エラストマー体の表面に被覆層を被覆する方法として有用である。
1 エラストマー体
1’ コンパウンド
2 被覆層
2a 第一の被覆層
2b 第二の被覆層
2’ 被覆材料
2a’ 第一の被覆材料
2b’ 第二の被覆材料
3 膜状体
4 下金型
5 上金型
本発明の実施例1において、膜状体に被覆材料を塗布した状態を示す断面図である。 前記実施例1において、被覆材料を塗布された膜状体とエラストマー体に成形されることとなる未架橋のエラストマーとを互いに重ねて金型内に収容した状態を示す断面図である。 前記実施例1において、エラストマー体に成形されることとなるエラストマーと被覆材料とを加熱および加圧して架橋し、エラストマー体の成形および被覆層の形成を行っている状態を示す断面図である。 前記実施例1において、架橋成形されたエラストマー体の表面に形成された被覆層から膜状体を剥離する様子を示す断面図である。 前記実施例1において、膜状体を剥離されて完成した、被覆層で被覆されたエラストマー体を示す断面図である。 本発明の実施例6において被覆材料を印刷(塗布)された膜状体を示す平面図である。 図6のVII−VII線における断面図である。 前記実施例6において、膜状体を剥離されて完成した、被覆層で被覆されたエラストマー体を示す平面図である。 本発明の実施例7において表面を粗面化された膜状体を示す平面図である。 本発明の実施例8において、エラストマー体に成形されることとなるエラストマーと被覆材料とを加熱および加圧して架橋し、エラストマー体の成形および被覆層の形成を行っている状態を示す断面図である。 前記実施例において、完成した、被覆層で被覆されたエラストマー体を示す断面図である。 本発明の実施例9において、膜状体に被覆材料を2層に塗布した状態を示す断面図である。 前記実施例9において、被覆材料を2層に塗布された膜状体とエラストマー体に成形されることとなる未架橋のエラストマーとを互いに重ねて金型内に収容した状態を示す断面図である。 前記実施例9において、エラストマー体に成形されることとなるエラストマーと被覆材料とを加熱および加圧して架橋し、エラストマー体の成形および被覆層の形成を行っている状態を示す断面図である。 前記実施例9において、架橋成形されたエラストマー体の表面に形成された被覆層から膜状体を剥離する様子を示す断面図である。 前記実施例9において、膜状体を剥離されて完成した、被覆層で被覆されたエラストマー体を示す断面図である。 本発明の実施例13において、パターン状をなすように被覆材料を膜状体に塗布した状態を示す平面図である。 前記実施例13において、完成した、パターン状の被覆層で被覆されたエラストマー体を示す断面図である。
図6〜8は本発明の実施例6を示している。本実施例は絵、写真、文字等を表示する被覆層でエラストマー体1を被覆する例である。本実施例においては、エラストマー体1に成形されることとなるコンパウンドは、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)にシリカ、架橋剤およびその他の添加物を配合したものとした。被覆材料2’は、SBRに種々の色が得られるように酸化チタン(白色顔料)や種々の色の各種顔料をそれぞれ配合したものとし、これらを謂わば種々の色のインクとして使用して、図6および7に示されるように膜状体3に絵、写真、文字等を印刷する。膜状体3としてはPET、被覆材料2’を溶かす溶媒としてはトルエンをそれぞれ使用した。
図9は本発明の実施例7を示している。本実施例においては、図のように膜状体3の表面をシボ加工等により粗面化しておく。この粗面化された膜状体3の表面に被覆材料を塗布し、以後は実施例1と同様の工程を行うことにより、表面が粗面化された被膜層で被覆されたエラストマー体を得ることができる。

Claims (8)

  1. エラストマーを主成分とするエラストマー体の表面を組成が異なる被覆層で被覆してなる、被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法であって、
    前記被覆層を構成させるべき被覆材料として、前記エラストマー体に成形されることとなる未架橋のエラストマーに接触した状態で加熱および加圧されると、前記エラストマー体との界面において前記エラストマー体側エラストマーと共架橋することとなるエラストマーを含む材料を用意する段階と、
    前記被覆材料を溶媒に溶かして液状またはペースト状とする段階と、
    前記液状またはペースト状とされた被覆材料を、前記エラストマー体に成形されることとなるエラストマーおよび前記被覆材料に含まれるエラストマーの架橋温度より高い融点を有する材料からなる膜状体上に塗布する段階と、
    金型内において、前記エラストマー体に成形されることとなる未架橋のエラストマーと前記膜状体に塗布された前記被覆材料とを互いに接触させた状態で加熱および加圧し、前記エラストマー体側エラストマーおよび前記被覆材料に含まれるエラストマーを架橋することにより、前記エラストマー体を成形するとともに前記被覆材料に前記エラストマー体の表面を被覆する前記被覆層を形成させ、かつ前記エラストマー体と前記被覆層との界面においては前記エラストマー体側エラストマーと前記被覆材料に含まれるエラストマーとを共架橋させる段階とを有してなる、
    被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法。
  2. 前記膜状体のうちの前記被覆材料を塗布される面は粗面化されている請求項1記載の被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法。
  3. 前記被覆材料を前記膜状体上に非パターン状に塗布することにより、前記エラストマー体の表面に被覆される前記被覆層が非パターン状となるようにする請求項1または2記載の被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法。
  4. 前記液状またはペースト状とされた被覆材料を前記膜状体上にパターン状に塗布することにより、前記エラストマー体の表面に被覆される前記被覆層がパターン状となるようにする請求項1または2記載の被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法。
  5. 前記エラストマー体と共架橋することとなる前記被覆材料を前記膜状体上に塗布する段階の前に、前記被覆材料とは組成が異なり、かつ前記被覆材料と共架橋する別の被覆材料を前記膜状体上に塗布する段階をさらに有し、
    前記エラストマー体と共架橋することとなる前記被覆材料は前記別の被覆材料を介して前記膜状体上に塗布し、
    前記加熱および加圧により、前記エラストマー体と共架橋する前記被覆層を、前記別の被覆材料により構成される被覆層とも共架橋させる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法。
  6. 前記エラストマー体と共架橋することとなる前記被覆材料を前記膜状体上に塗布する段階の前に、前記被覆材料とは組成が異なり、かつ前記被覆材料とは共架橋しない別の被覆材料を前記膜状体上に塗布する段階をさらに有し、
    前記エラストマー体と共架橋することとなる前記被覆材料は前記別の被覆材料を介して前記膜状体上に塗布する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法。
  7. 前記エラストマー体は天然ゴムまたはイソプレンゴムを主成分としており、前記被覆材料は耐候性が優れた材料であり、最終的に得られる前記被覆層で被覆された前記エラストマー体は卓球ラケット用ラバーシートとして使用される請求項1記載の被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法。
  8. 前記エラストマー体は天然ゴムまたはイソプレンゴムを主成分としており、前記被覆材料は粘着性を付与する材料であり、最終的に得られる前記被覆層で被覆された前記エラストマー体は卓球ラケット用ラバーシートとして使用される請求項1記載の被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法。
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