JPH0647760A - 表面に潤滑性を付与させるゴム成形方法 - Google Patents

表面に潤滑性を付与させるゴム成形方法

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Publication number
JPH0647760A
JPH0647760A JP20145292A JP20145292A JPH0647760A JP H0647760 A JPH0647760 A JP H0647760A JP 20145292 A JP20145292 A JP 20145292A JP 20145292 A JP20145292 A JP 20145292A JP H0647760 A JPH0647760 A JP H0647760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
mold
unvulcanized
solid lubricant
molding method
Prior art date
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Pending
Application number
JP20145292A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Matsuzaka
政和 松坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ThreeBond Co Ltd
Original Assignee
ThreeBond Co Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型によるゴムの加工成形時に同時に表面に
潤滑性を付与する成形方法を提供することを目的とす
る。 【構成】 金型に離型剤を塗布した後、溶媒に未加硫ゴ
ムを溶解させたゴム溶液と加硫剤と固体潤滑剤からなる
混合組成物を塗布し、次いで前記未加硫ゴムと同種の未
加硫ゴムシートを金型内でプレスすると共に、混合組成
物と未加硫ゴムシートを共加硫させて潤滑剤を含む表層
をゴム成形物と一体化するゴム成形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム表面に潤滑性を付与
させるための固体潤滑剤層をゴム表面に一体化成形する
ゴム成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ゴム表面に潤滑性を付与するため
に、ポリエチレンフィルムを表面に加硫接着させる方
法、ポリエチレンパウダーを表面に散布して溶融接着さ
せる方法、固体潤滑剤とフッ素ゴムとの混合物を塗布し
て焼き付ける方法等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の何れの
方法も成形後のゴム製品に後から潤滑剤層を設けるため
に加熱処理の工程が必要であると共に、潤滑剤層の皮膜
分の寸法誤差が生じ、又伸び率や引張強度等のゴム特性
が変化する問題がある。
【0004】本発明は上述の問題を解決して、成形と同
時に表面に潤滑性を付与したゴム製品を成形する方法を
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、ゴムの成形加工において、金型に離型剤を塗布
し、次に未加硫ゴムを溶解させたゴム溶液と加硫剤と固
体潤滑剤からなる混合組成物を塗布し、この金型で前記
未加硫ゴムと同種の未加硫ゴムシートをプレスして成形
すると共に、混合組成物と未加硫ゴムシートとを同時に
加硫させるものである。
【0006】又、混合組成物の加硫剤と固体潤滑剤との
配合比率の異なる複数種類の混合組成物を順次塗布し、
金型表面から順次固体潤滑剤の濃度が低くなるようにし
た多層皮膜を形成して混合組成物と未加硫ゴムシートと
を同時に加硫させるものである。
【0007】
【作用】上述のように、固体潤滑剤を含有する潤滑剤層
の皮膜を金型内で未加硫ゴムシートと同時加硫してゴム
成形物を一体化成形するため、表面と内部とのゴム特性
が同一のゴム成形品が製造出来る。
【0008】
【実施例】本発明の方法に使用する未加硫ゴムとして
は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニト
リルゴム、イソプチレンゴム、イソプレンゴム、ブタジ
エンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化
ゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム等の
公知のゴム又はラテックスを適宜使用出来る。
【0009】固体潤滑剤としては、二硫化モリブデン、
グラファイト、ポリエチレンパウダー、フッ化黒鉛、フ
ッ素樹脂、シリコーン樹脂等を適宜使用出来る。
【0010】未加硫ゴムと固体潤滑剤との配合比率とし
ては、未加硫ゴムの100重量部に対して、固体潤滑剤
が20〜150重量部であり、好ましくは50〜100
重量部である。
【0011】この混合組成物の溶媒は、水又は有機溶剤
の何れでも良く、混合組成物の固形分濃度が5〜50重
量%の液状である。
【0012】作業工程は、離型剤を金型に塗布した後、
上述の混合組成物を金型に刷毛塗り、スプレー等で塗布
し、乾燥させる。この混合組成物の皮膜の膜厚は1〜5
00μm、好ましくは1〜50μmである。
【0013】又、固体潤滑剤の配合比率が異なる混合組
成物を調整しておき、固体潤滑剤の濃度が金型表面から
順次低くなるように塗布して多層皮膜を形成すると、固
体潤滑層とゴムとの密着性が更に優れたゴム組成物が得
られる。
【0014】実験例1〜4 表1に示す配合比率で混合組成物を調整し、この混合組
成物を金型に塗布し、風乾して膜厚5μmの皮膜を作っ
た。未加硫のアクリロニトリルブタジエンゴム(NB
R)に加硫剤、加硫促進剤、補強剤、軟化剤、老化防止
剤を混練したゴムシートを金型に置いて、加熱(150
〜190℃ 15分間)、加圧した。
【0015】この際、金型内で混合組成物の皮膜とゴム
シートが共加硫されて、ゴム表面に約50μmの固体潤
滑剤含有層が一体化されたゴム成形物が得られた。この
ゴム成形物の物性を表2に示す。
【0016】前記実験例2の混合組成物を初めに金型に
塗布し風乾後、実施例1の混合組成物を塗布して風乾
し、固体潤滑剤の濃度が順次低くなる二層の皮膜層を形
成させた。この後、実験例1と同様に加熱、加圧して、
表面の固体潤滑剤濃度が表面ほど順次高くなるゴム成形
物が得られた。これらの実験例によるゴム成形物の物性
は表2に示す通りである。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】上述のように、潤滑性を付与するために
後工程を省略出来、しかもゴム成形物の寸法精度は金型
により決まる精度を維持出来ると共に、伸び率や引張強
さ等のゴム自体の物性を低下させずに摩擦係数のみが減
少可能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 21:00 105:24 B29L 9:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムの成形加工において、金型に離型剤
    を塗布し、次に未加硫ゴムを溶解させたゴム溶液と加硫
    剤と固体潤滑剤からなる混合組成物を塗布し、この金型
    で前記未加硫ゴムと同種の未加硫ゴムシートをプレスし
    て成形すると共に、前記混合組成物と前記未加硫ゴムシ
    ートとを同時に加硫させることを特徴とする表面に潤滑
    性を付与させるゴム成形方法。
  2. 【請求項2】 前記混合組成物の加硫剤と固体潤滑剤と
    の配合比率の異なる複数種類の混合組成物を順次塗布
    し、前記金型表面から順次前記固体潤滑剤の濃度が低く
    なるようにした多層皮膜を形成したことを特徴とする請
    求項1の表面に潤滑性を付与させるゴム成形方法。
JP20145292A 1992-07-28 1992-07-28 表面に潤滑性を付与させるゴム成形方法 Pending JPH0647760A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006168450A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Yokohama Rubber Co Ltd:The 鉄道車両用外幌の構造
WO2015098431A1 (ja) * 2013-12-28 2015-07-02 株式会社ポリテック・デザイン 被覆層で被覆されたエラストマー体の製造方法
WO2015174292A1 (ja) * 2014-05-16 2015-11-19 Nokクリューバー株式会社 塗膜付摺動部材及び塗膜形成方法

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