JPH0698239A - 自動焦点調節装置 - Google Patents

自動焦点調節装置

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JPH0698239A
JPH0698239A JP4268176A JP26817692A JPH0698239A JP H0698239 A JPH0698239 A JP H0698239A JP 4268176 A JP4268176 A JP 4268176A JP 26817692 A JP26817692 A JP 26817692A JP H0698239 A JPH0698239 A JP H0698239A
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focus
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subject
frequency component
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JP4268176A
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Inventor
Hiroshi Suda
浩史 須田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤った被写体に合焦するのを防ぎ、主要被写
体に対して安定して合焦できるようにする。 【構成】 レジスタA〜Iには、撮影画面全体を9つに
分割した焦点検出領域a〜iのAF評価値(撮像素子2
により出力された映像信号の高周波成分)が順次記憶さ
れ、これら焦点検出領域a〜iのAF評価値は、順次推
定回路26に出力される。そこで、推定回路26は、各
領域のAF評価値に基づいて主要被写体が存在する領域
を推定し、推定した領域のAF評価値に基づいて合焦制
御を行うように、切替スイッチ27を推定した領域に対
応するレジスタに切替えて固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ等のカメ
ラにおける自動焦点調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラ等のカメラに使用さ
れている自動焦点調節方式として、CCD等の撮像素子
により出力された映像信号から高周波成分を抽出し、こ
の高周波成分の強度が最大となるように撮影レンズを移
動制御して自動的に焦点調節を行う、いわゆる山登り方
式の自動焦点調節方式が知られている。
【0003】この自動焦点調節方式は、自動焦点調節用
の特殊な光学部材が不要であり、被写体距離の如何に拘
らず正確に合焦できるという利点を有している。
【0004】この山登り方式の自動焦点調節装置を図6
を参照して説明する。
【0005】撮影レンズ群のうちのフォーカスレンズ1
を、モータドライバ30の駆動制御の下にレンズ駆動用
モータ31により光軸方向に移動して合焦を行う。
【0006】すなわち、フォーカスレンズ1を含む撮影
レンズ群から入射された光学像は、撮像素子2の撮像面
上に結像され、撮像素子2により光電変換されて電気的
な映像信号(アナログ信号)として出力される。このア
ナログの映像信号は、CDS回路3によりサンプルホー
ルドされ、AGC回路4によりゲインコントロールされ
て、A/D変換器5によりA/D変換され、図示省略し
たプロセス回路に入力されて標準テレビジョン信号に変
換されると共に、バンドパスフィルタ(BPF)6に入
力される。
【0007】BPF6は、A/D変換器5によりA/D
変換された映像信号の中から高周波成分を抽出し、ゲー
ト回路32は、抽出された高周波成分のうち、撮影画面
内の焦点検出領域として設定された部分(測距枠)内の
高周波成分のみを切出し、ピークホールド回路33は、
切出された測距枠内の高周波成分について、垂直同期信
号の正数倍に同期した間隔でピークホールドを行い、そ
のピークホールド値をAF評価値Sとして出力する。
【0008】速度判定回路29は、AF評価値Sが示す
合焦度に応じたフォーカス速度を設定する。すなわち、
大ボケ時には速く、小ボケ時には遅くするようにモータ
ドライバ30に指示して、レンズ駆動用モータ31によ
るフォーカスレンズ1の移動速度を可変する。また、方
向判定回路28は、AF評価値Sが大きくなり合焦度が
高く方向にフォーカスレンズ1が移動するように、レン
ズ駆動用モータ31の回転方向を設定することにより山
登り制御を行う。この際、方向判定回路28は、最初は
AF評価値Sが大きくなる方向が分からないので、レン
ズ駆動用モータ31を適当に正回転/逆回転させること
により、AF評価値Sが大きくなる回転方向を決定す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の山登り
方式では、撮影画面内の予め設定された測距枠(焦点検
出領域)内から切出した高周波成分に基づいて合焦制御
を行うので、焦点検出領域内に主要被写体と遠景の両方
が存在するときは、主要被写体に合焦せずに遠景に合焦
してしまう場合があった。
【0010】また、焦点検出領域内の複数の被写体を1
つの被写体と見做してしまい、複数の被写体の間で山登
りの乗り移りが起こる場合があり、自動焦点調節動作が
不安定になるという問題もあった。
【0011】本発明は、このような事情の下になされた
もので、その目的は、誤った被写体に合焦するのを防
ぎ、主要被写体に安定して合焦できるようにすることで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による自動焦点調節装置は、光学系から入射
された光学像を光電変換する撮像素子と、該撮像素子に
より出力された映像信号の中から所定の周波数成分を抽
出する抽出手段と、撮影画面を複数に分割した複数の焦
点検出領域毎に前記抽出手段により抽出された所定の周
波数成分を切出す切出手段と、該切出手段により切出さ
れた複数の焦点検出領域毎の所定の周波数成分に基づい
て、合焦制御の際に利用する焦点検出領域を選択する選
択手段と、該選択手段により選択された焦点検出領域の
所定の周波数成分に基づいて、前記光学系中のフォーカ
スレンズを合焦点へ移動させる移動制御手段とを備えて
いる。
【0013】
【作用】今、前記光学系から入射された光学像が前記撮
像素子により光電変換され、この光電変換された映像信
号の中から、前記切出手段により所定の周波数成分(例
えば高周波成分)が抽出され、前記切出手段により、撮
影画面を複数に分割した複数の焦点検出領域毎に高周波
成分が切出されて、前記選択手段に順次入力されたとす
る。
【0014】すると、前記選択手段は、例えば、前記光
学系中のフォーカスレンズを最も至近側に近づく方向に
移動したときに増加する焦点検出領域毎の高周波成分を
検出するか、或いは、前記光学系中のフォーカスレンズ
を最も至近側から離れる方向に移動したときに減少する
焦点検出領域毎の高周波成分を検出する等して、最も至
近側に被写体が存在する焦点検出領域を推定し、推定し
た焦点検出領域を合焦制御の際に利用する焦点検出領域
として選択する。
【0015】そして、移動制御手段は、前記選択手段に
より選択された、例えば最も至近側に被写体が存在する
焦点検出領域の高周波数成分に基づいて、前記光学系中
のフォーカスレンズを合焦点へ移動させる。
【0016】このように、複数に分割した焦点検出領域
領域の中から主要被写体が存在する焦点検出領域領域を
推定し、推定した焦点検出領域領域の映像信号の所定の
周波数成分に基づいて合焦制御を行うことにより、誤っ
た被写体に合焦するのを防ぎ、主要被写体に安定して合
焦できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】[第1実施例]図1は本発明の第1実施例
による自動焦点調節装置の概要を示すブロック図であ
り、図6に示した従来の自動焦点調節装置と同一の構成
要素については同一の符号で示してある。
【0019】第1実施例による自動焦点調節装置は、図
6に示した従来の自動焦点調節装置と同様のフォーカス
レンズ1、撮像素子2、AGC回路4、A/D変換器
5、BPF6、方向判定回路28、速度判定回路29、
モータドライバ30、レンズ駆動用モータ31の他に、
タイミング発生器13、推定回路26を有している点で
従来の自動焦点調節装置と異なっている。また、従来
は、1つのゲート回路32と、1つのピークホールド回
路33が設けられていたが、本自動焦点調節装置は、3
つのゲート回路7,8,9と、これらゲート回路7,
8,9に対応する3つのピークホールド回路10,1
1,12が設けられている点で従来と異なっている。さ
らに、9つのレジスタA〜Iを有し、切替えスイッチ1
4,15,16,27を有している点に特徴がある。
【0020】タイミング発生器13は、3つのゲート回
路7,8,9のゲート開閉用のタイミング信号(ゲート
制御信号)を発生し、更に、3つのピークホールド回路
10,11,12のピークホールド値(AF評価値S)
を、9つのレジスタA〜Iに振り分けて記憶させるため
に、切替えスイッチ14,15,16の切替えタイミン
グ信号(記憶制御信号)を発生するように構成されてい
る。なお、切替えスイッチ14,15,16は、いずれ
のレジスタにも接続されない、中立状態にも成り得るよ
うに構成されている。
【0021】上記の記憶制御により、9つのレジスタA
〜Iには、それぞれ、図2に示した9つの焦点検出領域
a〜iのAF評価値Sが記憶される。
【0022】推定回路26には、9つのレジスタA〜I
に記憶された9つの焦点検出領域a〜iに対応するAF
評価値Sが順次入力される。そして、推定回路26は、
入力された9つの焦点検出領域a〜iのAF評価値Sを
比較して、最も至近の被写体が存在する領域を推定し、
推定した後は、この推定した領域のAF評価値Sのみを
方向判定回路28、速度判定回路29に出力すべく、切
替スイッチ27を制御するように構成されている。
【0023】次に、第1実施例における自動焦点調節動
作を説明する。
【0024】前述のように、フォーカスレンズ1を含む
撮影レンズ群から入射された光学像は、撮像素子2の撮
像面上に結像され、撮像素子2により光電変換されて電
気的な映像信号(アナログ信号)として出力される。
【0025】この際、映像信号の走査は、図2に点線で
示したように、撮影画面の左上からやや斜めに右下に向
けて行われ、各走査ラインの映像信号が順次読み出され
る。
【0026】順次読み出された映像信号は、CDS回路
3により、1水平走査期間を等分した所定のサンプリン
グ間隔でサンプルホールドされ、AGC回路4によりゲ
インコントロールされて、A/D変換器5によりA/D
変換され、図示省略したプロセス回路に入力されて標準
テレビジョン信号に変換されると共に、バンドパスフィ
ルタ(BPF)6に入力される。そして、BPF6は、
A/D変換器5によりA/D変換された映像信号の中か
ら高周波成分を抽出する。
【0027】一方、タイミング発生器13は、1水平走
査期間を3等分したタイミング、すなわち図2の各焦点
検出領域a〜iにおいて、次の領域の走査に移行するタ
イミングで、3つのゲート回路7〜9に対してゲート開
閉タイミング信号を出力することにより、図2の各焦点
検出領域a〜iを形成する。すなわち、焦点検出領域
a,d,gを走査しているときは、ゲート7を開成させ
てゲート8,9を閉成させ、焦点検出領域b,e,hを
走査しているときは、ゲート8を開成させてゲート7,
9を閉成させ、焦点検出領域c,f,iを走査している
ときは、ゲート9を開成させてゲート7,8を閉成させ
る。このような制御により、各ピークホールド回路1
0,11,12には、それぞれ、焦点検出領域a,d,
g、焦点検出領域b,e,h、焦点検出領域c,f,i
に対応する高周波成分が入力される。
【0028】そこで、各ピークホールド回路10,1
1,12は、入力された高周波成分について、垂直同期
信号の正数倍に同期した間隔でピークホールドを行い、
そのピークホールド値をAF評価値Sとして出力する。
この出力制御は、タイミング発生器13の制御の下に行
われる。すなわち、タイミング発生器13は、焦点検出
領域aの走査が行われているときは、切替スイッチ14
をレジスタaに接続させて切替スイッチ15,16を中
立状態にし、焦点検出領域bの走査が行われているとき
は、切替スイッチ15をレジスタbに接続させて切替ス
イッチ14,16を中立状態にし、焦点検出領域cの走
査が行われているときは、切替スイッチ16をレジスタ
cに接続させて切替スイッチ14,15を中立状態にす
る。同様に、焦点検出領域d,gの走査が行われている
ときは、切替スイッチ14をレジスタaに接続させて切
替スイッチ15,16を中立状態にし、焦点検出領域
e,hの走査が行われているときは、切替スイッチ15
をレジスタbに接続させて切替スイッチ14,16を中
立状態にし、焦点検出領域f,iの走査が行われている
ときは、切替スイッチ16をレジスタcに接続させて切
替スイッチ14,15を中立状態にする。
【0029】このような制御により、各レジスタA〜I
には、それぞれ各焦点検出領域a〜iに対応するAF評
価値Sが振り分けられて記憶される。各レジスタA〜I
に記憶されたAF評価値Sは、推定回路26に順次出力
される。
【0030】そこで、推定回路26は、各焦点検出領域
a〜iに対応する各AF評価値Sのうち、フォーカスレ
ンズ1を至近方向に移動しているときに大きくなるAF
評価値Sや、フォーカスレンズ1を無限遠方向に移動し
ているときに小さくなるAF評価値Sを検出することに
より、最も至近側に山のピーク(合焦点)がある焦点検
出領域a〜i、すなわち被写体距離が最も短い焦点検出
領域a〜i(最も近い被写体が存在する焦点検出領域a
〜i)を推定する。そして、推定回路26は、上記推定
を行った後は、推定した領域に対応するレジスタA〜I
に切替スイッチ27を切替えて固定することにより、最
も近い被写体が存在すると推定した焦点検出領域a〜i
のAF信号値Sを、最終的なAF信号値Sとして方向判
定回路28、速度判定回路29に出力する。
【0031】すると、速度判定回路29は、入力された
AF評価値Sが示す合焦度に応じたフォーカシング速度
を設定する。すなわち、大ボケ時には速く、小ボケ時に
は遅くするようにモータドライバ30に指示して、レン
ズ駆動用モータ31によるフォーカスレンズ1の移動速
度を可変する。また、方向判定回路28は、AF評価値
Sが大きくなる方向、すなわち合焦度が高くなる方向に
フォーカスレンズ1が移動するように、レンズ駆動用モ
ータ31の回転方向を設定することにより山登り制御を
行う。この際、方向判定回路28は、最初はAF評価値
Sが大きくなる方向が分からないので、レンズ駆動用モ
ータ31を適当に正回転/逆回転させることにより、A
F評価値Sが大きくなる回転方向を決定する。
【0032】以上のように、撮影画面全体を複数の領域
に分割し、各領域毎にAF評価値Sを検出し、各領域の
AF評価値Sに基づいて最も近い被写体が存在する領域
を推定し、推定した領域のAF評価値Sに基づいて合焦
制御を行っているので、誤って背景に合焦するのを防
ぎ、その手前に存在する主要被写体に合焦することがで
き、さらに複数の被写体間で山登りの乗り移りを防ぎ、
安定した自動焦点調節動作が可能となる。
【0033】[第2実施例]図3は第2実施例による自
動焦点調節装置の概要を示すブロック図である。
【0034】図3の第2実施例による自動焦点調節装置
と図1の第1実施例による自動焦点調節装置とは、共通
点が多いので相違点のみを説明する(後述する第3、第
4実施例も同様)。
【0035】図3に示したように、第2実施例では、第
1実施例に対してフォーカス・エンコーダ34が設けら
れている。このフォーカス・エンコーダ34は、フォー
カスレンズ1の位置を検出するものであり、その位置検
出信号を推定回路26に出力する。そして、推定回路2
6は、フォーカス・エンコーダ34からの位置検出信号
に基づいて、現在の被写体距離を判定し、この判定した
現在の被写体距離に基づいて、フォーカスレンズ1が所
定距離(所定被写体距離)に近付く方向に移動している
のか、或いは所定距離から離れる方向に移動しているの
かを判別することにより、所定距離近傍に合焦点がある
焦点検出領域a〜iを推定する。
【0036】すなわち、推定回路26は、フォーカス・
エンコーダ34から出力されたフォーカスレンズ1の位
置検出信号により、現在の被写体距離を判定し、各焦点
検出領域a〜iに対応する各AF評価値Sのうち、フォ
ーカスレンズ1を所定距離に近付く方向に移動している
ときに大きくなるAF評価値Sや、フォーカスレンズ1
を所定距離から離れる方向に移動しているときに小さく
なるAF評価値Sを検出することにより、所定距離近傍
に山のピーク(合焦点)がある焦点検出領域a〜i、す
なわち被写体距離が所定距離近傍となっている焦点検出
領域a〜i(所定距離近傍に被写体が存在する焦点検出
領域a〜i)を推定する。
【0037】そして、推定回路26は、上記推定を行っ
た後は、推定した領域に対応するレジスタA〜Iに切替
スイッチ27を切替えて固定することにより、所定距離
近傍に被写体が存在すると推定した焦点検出領域a〜i
のAF信号値Sを、最終的なAF信号値Sとして方向判
定回路28、速度判定回路29に出力する。
【0038】この第2実施例では、所定距離の被写体を
専ら撮影する場合に、誤って背景に合焦するのを防ぎ、
その手前に存在する主要被写体に合焦することができ、
さらに複数の被写体間で山登りの乗り移りを防ぎ、安定
した自動焦点調節動作が可能となる。
【0039】[第3実施例]図4は第3実施例による自
動焦点調節装置の概要を示すブロック図である。
【0040】図4に示したように、第3実施例では、第
1実施例に対して、フォーカス・エンコーダ34と、ス
イッチ35が新たに設けられている。このフォーカスレ
ンズ・エンコーダ34は、フォーカスレンズ1の位置を
検出するものであり、その位置検出信号を推定回路26
に出力する。また、スイッチ35は、目標距離(目標と
する被写体距離)をユーザーが任意に設定するためのス
イッチであり、高電圧を出力する接点Hと、低電圧を出
力する接点Lを有すると共に、中立状態を保つようにな
っている。そして、高電圧を出力する接点Hに接続され
たときは、その接続の間、目標距離が徐々に近距離に設
定されていき、低電圧を出力する接点Lに接続されたと
きは、その接続の間、目標距離が徐々に遠距離に設定さ
れていく。
【0041】この際、推定回路26は、フォーカス・エ
ンコーダ34からの位置検出信号に基づいて、現在の被
写体距離を判定し、この判定した現在の被写体距離に基
づいて、フォーカスレンズ1が目標距離(目標被写体距
離)に近付く方向に移動しているのか、或いは目標距離
から離れる方向に移動しているのかを判別することによ
り、目標距離近傍に合焦点がある焦点検出領域a〜iを
推定する。
【0042】すなわち、推定回路26は、フォーカス・
エンコーダ34から出力されたフォーカスレンズ1の位
置検出信号により、現在の被写体距離を判定し、各焦点
検出領域a〜iに対応する各AF評価値Sのうち、スイ
ッチ35により設定された目標距離に近付く方向にフォ
ーカスレンズ1を移動しているときに大きくなるAF評
価値Sや、スイッチ35により設定された目標距離から
離れる方向にフォーカスレンズ1を移動しているときに
小さくなるAF評価値Sを検出することにより、目標距
離近傍に山のピーク(合焦点)がある焦点検出領域a〜
i、すなわち被写体距離が目標距離近傍となっている焦
点検出領域a〜i(目標距離近傍に被写体が存在する焦
点検出領域a〜i)を推定する。
【0043】そして、推定回路26は、上記推定を行っ
た後は、推定した領域に対応するレジスタA〜Iに切替
スイッチ27を切替えて固定することにより、目標距離
近傍に被写体が存在すると推定した焦点検出領域a〜i
のAF信号値Sを、最終的なAF信号値Sとして方向判
定回路28、速度判定回路29に出力する。
【0044】この第3実施例では、ユーザーが任意に設
定した被写体距離の下においても、誤って背景に合焦す
るのを防ぎ、その手前に存在する主要被写体に合焦する
ことができ、さらに複数の被写体間で山登りの乗り移り
を防ぎ、安定した自動焦点調節動作が可能となる。
【0045】[第4実施例]図5は第4実施例による自
動焦点調節装置の概要を示すブロック図である。
【0046】図5に示したように、第4実施例では、第
1実施例に対して、フォーカス・エンコーダ34、ズー
ム・エンコーダ36、絞りエンコーダ37、ズームレン
ズ38、絞り39が新たに設けられている。但し、絞り
39は、第1〜第3実施例においても設けられていた
が、図示省略したものである。また、ズームレンズ38
は、第1〜第3実施例では有っても無くても良い。
【0047】フォーカス・エンコーダ34、ズーム・エ
ンコーダ36は、それぞれフォーカスレンズ1、ズーム
レンズ38の位置を検出するものであり、それら位置検
出信号を推定回路26に出力する。また、絞りエンコー
ダ37は、絞り39の絞り量を検出するものであり、絞
り量検出信号を推定回路26に出力する。
【0048】この際、推定回路26は、フォーカス・エ
ンコーダ34からの位置検出信号に基づいて、現在の被
写体距離を判定すると共に、ズーム・エンコーダ36、
絞りエンコーダ37からの信号に基づいて適切な目標距
離(目標被写体距離)を自動的に設定する。そして、推
定回路26は、判定した現在の被写体距離に基づいて、
フォーカスレンズ1が目標距離に近付く方向に移動して
いるのか、或いは目標距離から離れる方向に移動してい
るのかを判別することにより、目標距離近傍に合焦点が
ある焦点検出領域a〜iを推定する。
【0049】すなわち、推定回路26は、フォーカス・
エンコーダ34から出力されたフォーカスレンズ1の位
置検出信号により、現在の被写体距離を判定し、各焦点
検出領域a〜iに対応する各AF評価値Sのうち、ズー
ム・エンコーダ36、絞りエンコーダ37からの信号に
基づいて自動的に設定した目標距離に近付く方向にフォ
ーカスレンズ1を移動しているときに大きくなるAF評
価値Sや、上記目標距離から離れる方向にフォーカスレ
ンズ1を移動しているときに小さくなるAF評価値Sを
検出することにより、目標距離近傍に山のピーク(合焦
点)がある焦点検出領域a〜i、すなわち被写体距離が
目標距離近傍となっている焦点検出領域a〜i(目標距
離近傍に被写体が存在する焦点検出領域a〜i)を推定
する。
【0050】そして、推定回路26は、上記推定を行っ
た後は、推定した領域に対応するレジスタA〜Iに切替
スイッチ27を切替えて固定することにより、目標距離
近傍に被写体が存在すると推定した焦点検出領域a〜i
のAF信号値Sを、最終的なAF信号値Sとして方向判
定回路28、速度判定回路29に出力する。
【0051】次に、上記目標距離の定め方について説明
する。例えば、ズーム・エンコーダ36からのズームレ
ンズ38の位置信号により現在の焦点距離を判定し、比
較的テレ寄りのときは、最も近い被写体が目標の被写体
である可能性が高いので、最至近距離を目標距離とす
る。一方、比較的ワイド寄りのときは、全景を撮影する
ことが多いので、最至近と無限遠との中間位の距離に目
標距離を設定する。また、絞りエンコーダ37からの絞
り39の絞り量信号(絞りの度合い)が小さく、比較的
開放に近い状態では、室内を撮影している可能性が高い
ので、目標距離を至近寄りに設定する。一方、絞り量信
号が大きく、小絞り状態では、屋外を撮影していること
が多いので、目標距離を無限遠寄りに設定する。
【0052】この第4実施例では、光学系の状態に基づ
いて目標距離を自動的に設定し、設定した目標距離近傍
に合焦点が存在する領域を推定することにより、誤って
背景に合焦するのを防ぎ、その目標距離近に存在する主
要被写体に合焦することができ、さらに複数の被写体間
で山登りの乗り移りを防ぎ、安定した自動焦点調節動作
が可能となる。
【0053】[実施例の応用変形例]上記第1〜第4実
施例では、焦点検出領域を9つに分割したがこの分割
数、すなわち焦点検出領域の数は複数であれば任意であ
る。
【0054】また、部品点数を少なくして低価格化を図
るため、複数の焦点検出領域を形成するためのゲート回
路、およびピークホールド回路は、各々1つだけ設けて
も良い。この場合には、1つの切替スイッチにより、複
数の焦点検出領域に対応する複数のレジスタと、ピーク
ホールド回路との接続を切替えるようにすれば良い。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の自
動焦点調節装置によれば、撮影画面全体を複数の領域に
分割し、各領域毎にAF評価値を検出し、各領域のAF
評価値に基づいて主要被写体が存在する領域を推定し、
推定した領域のAF評価値に基づいて合焦制御を行うこ
とにより、誤って背景に合焦するのを防ぎ、その手前に
存在する主要被写体に合焦することができ、さらに複数
の被写体間での山登りの乗り移りを防ぎ、安定した自動
焦点調節動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による自動焦点調節装置の
概要を示すブロック図である。
【図2】複数の焦点検出領域を例示した図である。
【図3】本発明の第2実施例による自動焦点調節装置の
概要を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3実施例による自動焦点調節装置の
概要を示すブロック図である。
【図5】本発明の第4実施例による自動焦点調節装置の
概要を示すブロック図である。
【図6】従来の山登り方式の自動焦点調節装置の概要を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 フォーカスレンズ 2 撮像素子 6 バンドパスフィルタ(BPF) 7〜9 ゲート回路 10〜12 ピークホールド回路 13 タイミング発生器 14〜16 切替スイッチ 26 推定回路 27 切替スイッチ 28 方向判定回路 29 速度判定回路 30 モータドライバ 31 レンズ駆動用モータ 34 フォーカス・エンコーダ 35 切替スイッチ 36 ズーム・エンコーダ 37 絞りエンコーダ 38 ズームレンズ 39 絞り A〜I レジスタ a〜i 焦点検出領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系から入射された光学像を光電変換
    する撮像素子と、該撮像素子により出力された映像信号
    の中から所定の周波数成分を抽出する抽出手段と、撮影
    画面を複数に分割した複数の焦点検出領域毎に、前記抽
    出手段により抽出された所定の周波数成分を切出す切出
    手段と、該切出手段により切出された複数の焦点検出領
    域毎の所定の周波数成分に基づいて、合焦制御の際に利
    用する焦点検出領域を選択する選択手段と、該選択手段
    により選択された焦点検出領域の所定の周波数成分に基
    づいて、前記光学系中のフォーカスレンズを合焦点へ移
    動させる移動制御手段とを備えたことを特徴とする自動
    焦点調節装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、前記切出手段により切
    出された複数の焦点検出領域毎の所定の周波数成分に基
    づいて、最も至近側に被写体が存在する焦点検出領域を
    推定し、推定した焦点検出領域を合焦制御の際に利用す
    る焦点検出領域として選択することを特徴とする請求項
    1に記載の自動焦点調節装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、前記切出手段により切
    出された複数の焦点検出領域毎の所定の周波数成分に基
    づいて、所定の被写体距離の近傍に被写体が存在する焦
    点検出領域を推定し、推定した焦点検出領域を合焦制御
    の際に利用する焦点検出領域として選択することを特徴
    とする請求項1に記載の自動焦点調節装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は、前記切出手段により切
    出された複数の焦点検出領域毎の所定の周波数成分に基
    づいて、外部から設定された被写体距離の近傍に被写体
    が存在する焦点検出領域を推定し、推定した焦点検出領
    域を合焦制御の際に利用する焦点検出領域として選択す
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動焦点調節装
    置。
  5. 【請求項5】 前記選択手段は、前記光学系の状態に応
    じて被写体距離を設定し、前記切出手段により切出され
    た複数の焦点検出領域毎の所定の周波数成分に基づい
    て、設定に係る被写体距離の近傍に被写体が存在する焦
    点検出領域を推定し、推定した焦点検出領域を合焦制御
    の際に利用する焦点検出領域として選択することを特徴
    とする請求項1に記載の自動焦点調節装置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段は、前記光学系のフォーカ
    スレンズを前記最も至近側、または前記所定の被写体距
    離、または前記外部から設定された被写体距離、または
    前記光学系の状態に応じて設定した被写体距離に近付く
    方向に移動したときに増加する前記焦点検出領域毎の所
    定の周波数成分を検出するか、或いは前記光学系のフォ
    ーカスレンズを前記最も至近側、または前記所定の被写
    体距離、または外部から設定された被写体距離、または
    前記光学系の状態に応じて設定した被写体距離から離れ
    る方向に移動したときに減少する前記焦点検出領域毎の
    所定の周波数成分を検出することにより、最も至近側に
    被写体が存在する焦点検出領域、または所定の被写体距
    離の近傍に被写体が存在する焦点検出領域、または外部
    から設定された被写体距離の近傍に被写体が存在する焦
    点検出領域、または前記光学系の状態に応じて設定した
    被写体距離の近傍に被写体が存在する焦点検出領域を推
    定することを特徴とする請求項2、または請求項3、ま
    たは請求項4、または請求項5に記載の自動焦点調節装
    置。
  7. 【請求項7】 前記切出手段は、1つ、または複数のゲ
    ート回路により構成されたことを特徴とする請求項1、
    または請求項2、または請求項3、または請求項4、ま
    たは請求項5、または請求項6に記載の自動焦点調節装
    置。
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