JP3244884B2 - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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JP3244884B2 JP23801593A JP23801593A JP3244884B2 JP 3244884 B2 JP3244884 B2 JP 3244884B2 JP 23801593 A JP23801593 A JP 23801593A JP 23801593 A JP23801593 A JP 23801593A JP 3244884 B2 JP3244884 B2 JP 3244884B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ等に用い
て好適な焦点検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラ等の映像機器の進歩
は著しく、種々の点で自動化,多機能化が図られてい
る。特に自動焦点調節装置,自動露出制御装置の搭載
は、カメラの操作性を飛躍的に向上させ、現在では必須
の機能となっている。
【0003】自動焦点調節装置には種々の方式がある
が、近年のビデオカメラを見ると、撮像素子等から出力
された撮像信号中より焦点状態に応じて変化する例えば
高周波成分を抽出し、そのレベルが最大となるようにフ
ォーカスレンズを駆動するような、所謂『山登り』方式
に代表されるビデオ信号を用いた自動焦点方式が主流と
なっている。この方式によれば、赤外線を照射する方式
のように専用の光学系,発光及び受光装置等が不要であ
る上に、被写体との距離によらず焦点調節動作を行うこ
とができることが主な理由である。
【0004】また露出制御について見ると、撮像素子の
出力信号レベルは被写体の明るさに応じて変化するた
め、その出力信号レベルが常に所定のレベルに等しく一
定になるよう、絞りを制御して撮像素子に対する入射光
量を調節するようになっているが、被写体の照度が低
く、絞りが開放となってもまだ撮像信号レベルが所定の
レベルに到達しない場合には、撮像信号処理系に挿入さ
れたオートゲインコントロール回路(AGC回路)のゲ
インを自動的に上昇して撮像信号レベルを上昇させるよ
うな構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ビデオカメラによれば、被写体の照度が低下し、絞りが
開放となり、さらに被写体の明るさが低下してAGC回
路のゲインが上昇し、ノイズレベルに対する焦点電圧レ
ベルの比率(焦点電圧のS/N比)が低くなると、焦点
電圧に重畳されているノイズが無視できず、検出を複数
回行なって平均化したりフィルタ等を用いてノイズ成分
を除去しようとしても十分なノイズ除去を行うことがで
きなくなり、ノイズによって誤った方向判定を行う危険
が増加する。
【0006】また合焦点位置の検出においても、同様で
あり、ノイズ成分の影響を無視できず、フォーカスレン
ズを焦点電圧が最大値を通り過ぎて焦点電圧が所定レベ
ル低下したことによって合焦点位置を検出する動作を行
った場合、AGCの最大ゲインに対するノイズのレベル
を考慮して焦点電圧の最大値検出を行うための前記所定
レベルを大きくとらないと、合焦位置の手前で停止して
しまうボケ止まりといった現象を生じやすくなる。しか
しながらこの所定レベルすなわち焦点電圧が最大値とな
る位置を通り過ぎてから所定のレベル低下するまでのフ
ォーカスレンズの行き過ぎ量が極端に大きくなり、合焦
時の画像の品位を大きく損う恐れが大となる上に、合焦
するまでの過程で非常に不自然な動作をする恐れがあ
る。
【0007】そこで、本発明の課題は、被写体が低照度
であっても常に誤動作なく、正確且つ安定な動作が可能
な焦点検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、焦点調節可能な光学系を通過した光を電気
信号に変換する光電変換手段と、前記光学系を介して入
射する入射光量に応じて前記光電変換手段より出力され
る電気信号の信号レベルを自動的に調節するレベル調整
手段と、前記レベル調整手段より出力される電気信号中
の所定の信号成分を所定のサンプリング回数サンプリン
グし、該所定のサンプリング回数のサンプリングにより
得られる前記信号成分の平均値を演算して焦点状態を判
定する焦点状態判定手段と、前記レベル調整手段の動作
状態に応じて前記焦点状態判定手段における前記所定の
サンプリング回数を変更する制御手段とを有する焦点検
出装置とするものである。
【0009】
【0010】
【実施例】以下、本発明に実施例に係る焦点検出装置を
図面を参照して説明する。
【0011】図1は自動焦点調節装置を装備したビデオ
カメラの一例を示すブロック図である。
【0012】同図に於いて1は固定の第1レンズ群、2
は変倍動作を行うために光軸と平行に移動する第2のレ
ンズ群(変倍レンズ)、3は入射光量を調節する絞り、
4は固定の第3のレンズ群、5は焦点調節機能とコンペ
機能を有し、光軸と平行に移動する第4のレンズ群(フ
ォーカスレンズ)、6はCCD等の撮像素子、7はレン
ズ制御と映像信号のゲイン制御を行うためのマイクロコ
ンピュータによって構成されたシステム制御回路、8は
絞りの絞り量を検出するためのエンコーダ、9はエンコ
ーダ8の出力信号を増幅するためのアンプ、10は絞り
エンコーダ8の出力信号を、レベルの変化する直流信号
に変換する変換器、11はバッファ、12はシステム制
御回路7によってゲインコントロールされる増幅器(A
GC回路)で、映像信号のレベル調節を行う。13は映
像信号の高周波成分を取り出すバンドパスフィルタ、1
4はバンドパスフィルタより出力された高周波成分を焦
点状態を表わす信号に処理する信号処理回路、15はA
/D変換器、16は積分器、17はA/D変換器、18
はD/A変換器、19はたとえばステップモータで構成
された変倍レンズ駆動用アクチュエータ、20はラッ
ク、21はシステム制御回路7からの指令によりズーミ
ングを行うべくアクチュエータ19を駆動するドライ
バ、22はステップモータ等で構成されたフォーカスレ
ンズ駆動用のアクチュエータ、23はラック、24はア
クチュエータ22のドライバ、25はAGC回路12の
出力信号を積分する積分器、26は積分器25の出力信
号を参照して、適正な露出量となるように絞り3の開口
状態を調節する絞り制御回路、27は絞り3を駆動する
ためのドライバ、28はA/D変換器である。
【0013】システム制御回路7は、AGC回路12と
変倍レンズ2及びフォーカスレンズ5の駆動制御を行う
もので、便宜上1つのマイクロコンピュータとして図示
したが、実際の内部構造は図2のように構成されてい
る。即ち、システム制御回路7の内部はレンズ制御部7
aとゲイン制御部7bの2つに分かれており、実際に2
つのマイコンで制御する場合もあり、その設計に応じて
選択することができる。
【0014】7aにはバンドパスフィルタ13の出力に
信号処理回路14で所定の処理を施した後、A/D変換
器15を介してデジタル信号に変換された出力信号が入
力される。A/D変換器15の出力信号は、映像信号の
高周波成分の大小によって増減する値であって、この高
周波成分は、ピントが完全に合ったときに最大となり、
ピントがボケて来ると小さくなるものである。今後の説
明の中では、A/D変換器15の出力信号を「焦点電
圧」と称することにする。7aはA/D変換器15の出
力信号が最大となるようにフォーカスレンズを移動さ
せ、また、図示しないズームスイッチの状態によって、
変倍レンズをテレ側又はワイド側に移動させるべく、ド
ライバ21とドライバ24に駆動命令を出力する。
【0015】7bにはAGC回路12の出力を積分器1
6で積分し、A/D変換器17でデジタル信号に変換さ
れた出力信号が入力されている。A/D変換器17の出
力信号は映像信号レベルがどの程度なのかを示している
ものである。従って、A/D変換器17の出力信号レベ
ルが小さければ、システム制御回路7は映像が暗いもの
と判定して、D/A変換器18を介してAGC回路12
にゲインを上げるように命令を出し、またA/D変換器
17の出力信号のレベルが大きければ、同様にAGC回
路12のゲインを下げるように命令を出力する。このよ
うにして映像信号レベルが不安定になることなく、常に
一定のレベルに安定するように調節を行う。
【0016】実際の映像信号のレベル調節は、大きく2
通りに分かれる。ひとつは被写体の明るさが十分な場合
であって、この時にはAGC回路12の増幅率を例えば
1として、主に絞り3の開口径を調節して入射光量を可
変し、適度な露出量を確保することにより、適当な映像
信号レベルを得る。AGC回路12のゲインが1以上と
なるのは、被写体の明るさが暗くなった場合である。絞
りが開放になってもなお入射光量が足りず、映像が暗く
なってしまうような場合には、AGC回路12のゲイン
を上げて映像信号レベルの低下を防いでいる。
【0017】被写体の明るさとAGCゲインの関係につ
いて、図3を用いて説明する。
【0018】同図において、31は被写体の明るさとA
GCゲインの関係を示す特性曲線を示す。被写体の明る
さが十分な場合には、AGCゲインが1となっている。
被写体が暗くなって、図中32で示す明るさで絞り3が
開放状態になったとすると、それより暗い領域(32の
左側の領域)では、AGCゲインを上げることによっ
て、映像信号レベルの低下を防ぐ。絞りが開放となる明
るさであること、すなわち32よりも左側の明るさであ
ることは、絞りエンコーダ8、アンプ9、及び変換器1
0の出力信号から絞りが開放状態に至ったことを検出す
ることによって得ることが出来る。従って、絞り3がそ
の制御範囲にあるときは、積分器25、絞り制御回路2
6、ドライバ27の系で絞りを開閉制御して独立に映像
信号の露出補正を行い、その結果として映像信号レベル
の調節を行なう。そして、絞りが開放になったとき、シ
ステム制御回路7内のゲイン制御部7bにおいてゲイン
コントロールを実行する。
【0019】次に、ピント合わせの方法について説明を
行なう。
【0020】図1に示した構成をはじめとする映像信号
の高周波成分量(焦点電圧)の増減によりフォーカスレ
ンズを移動する自動焦点調節装置では、前述のように前
記高周波成分量が最大となるようにフォーカスレンズを
移動させる。フォーカスレンズ位置に対する映像信号の
高周波成分量の増減の様子を図4の41に示す。
【0021】焦点電圧が最大となるようにフォーカスレ
ンズを移動させる場合、(I)焦点電圧が最大となる位
置が、現在のフォーカスレンズ位置に対して至近側にあ
るのか∞側にあるのかを判断し、(II)合焦位置に向
かってレンズを移動させながら、最大値を示すところで
レンズを停止させる。という手順が必要になる。先ず、
(I)の駆動方向選択手段について説明する。
【0022】図4において、フォーカスレンズが合焦位
置より∞側の45にある場合、フォーカスレンズを42
の〜の軌跡のように微小移動(この動作をウォブリ
ングと称することにする)させる。すると、レンズが合
焦位置に対して近づいたり遠ざかったりするので、焦点
電圧は43のような変化を呈する。一方、フォーカスレ
ンズが合焦位置よりも至近側の46に存在する場合、4
2のウォブリング動作を行うと、焦点電圧が44のよう
な変化を呈する。43と44それぞれの焦点電圧を比較
すると焦点電圧の為す増減カーブの位相が、43と44
で180度異なっていることが分かる。即ち、上記
(I)の駆動方向の選択に際しては、位相や振幅が一定
のウォブリング動作を行って、その時の焦点電圧の変化
の仕方を見ることによって前ピン又は後ピンの判断をす
る事が出来る。
【0023】このウォブリング動作におけるフォーカス
レンズの軌跡を、図5に詳しく示す。まず至近側に所定
ステップ数だけ進んだ後、52で所定単位時間の整数倍
(N倍)の時間だけ停止する。この所定単位時間とは、
図1に示すようなシステムの場合、テレビジョン信号の
フィールド周期にしたがって画像の処理を行うため1垂
直同期期間であることが一般的である。また、52で垂
直同期期間の整数倍の時間だけ待機するのは、以下の2
つの理由による。
【0024】フォーカスレンズ図5の52の位置に至
って停止しても、この挙動に対する映像信号の変化が先
ず撮像素子6で1垂直同期期間内蓄積され、バンドパス
フィルタ13、信号処理回路14の信号処理回路によっ
て更に遅延されてシステム制御回路7に到達する。従っ
て、フォーカスレンズの挙動に対する信号変化がシステ
ム制御回路7に到達するまで、レンズの状態をそのまま
維持するための待機時間。
【0025】信号処理回路14の出力信号は、実際に
は図4の41のような単調増加及び減少傾向を示さな
い。被写体の細かな移動や雑音等の影響を受けて、図6
に61で示す様にノイズ成分が重畳した信号となる。そ
こで、A/D変換結果をn(n=1,2,3,・・・)
回加え合わせて得られる平均値で、図6のノイズ成分を
取り除くための待機時間。が、52に示される期間、即
ち前記所定単位時間の整数倍(N倍)の時間ということ
になる。
【0026】のノイズ成分除去方法について、図7に
加算平均をとる回路の一例を示して説明する。このよう
な回路はシステム制御回路7内に形成されるが、外付け
でもよい。図7において、入力72にA/D変換器15
の出力信号が供給されると、3つの1H遅延線7におい
て、それぞれ1垂直同期期間ずつ遅延処理が加えられ
る。72が1垂直同期期間、2垂直同期期間、3垂直同
期期間遅延した信号がそれぞれ73、74、75であっ
て、72、73、74、75を加算器78で加え合わせ
る。72には、垂直同期期間ごとに撮像素子6の出力信
号をバンドパスフィルタ13、信号処理回路14で処理
した結果が逐次入力されてくるので、加算結果76を7
9で1/4することにより、77には垂直同期期間ごと
に、最新の4垂直同期期間の信号の平均値が出力され
る。このような平均値を取ることによって、図6に示し
たようなノイズ成分を平滑化して、図4の41の信号変
化の形態に近づけることができるようになる。
【0027】次に(II)の合焦位置検出の方法につい
て説明する。
【0028】焦点電圧の最大値は被写体や撮影条件によ
って大きく変化する。つまり、焦点電圧が所定のある値
に到達したときに最大であるとは定義できない。前記所
定の値より低い最大値を示す被写体もあれば、その所定
の値よりも大きい最大値を示す被写体もあるからであ
る。そこで図4の40で示すように、フォーカスレンズ
が合焦位置に向かって移動中、焦点電圧を常にピークホ
ールドして、焦点電圧が増加から減少に転じた時点でレ
ンズを反転させ、焦点電圧がピークホールド値と等しく
なるまでレンズを戻すといった方法がある。この時、雑
音等の影響を考慮して、焦点電圧がある値、例えばフォ
ーカスレンズが図4の合焦位置から更に47まで移動し
て、48に示される値Aだけピークホールド値から下が
ったらレンズを反転させるという手法をとる。
【0029】(II)の様にして合焦位置を検出する場
合でも、前述の様に信号のノイズ成分が性能に大きく影
響する。そこで、図7に示したような回路による上記
のノイズ成分除去を常に行なって、信号に重畳するノイ
ズの影響を最低限にすることが必要である。
【0030】ここで、従来の装置のようにウォブリング
時のフォーカスレンズの停止時間が固定されていると、
絞りが開放のまま被写体の明るさが次第に低下して来
て、AGCのゲインが次第に上がり、雑音レベルに対す
る焦点電圧レベルの比率(焦点電圧のS/N比)が低く
なる場合には、図6の61に示すように焦点電圧に重畳
された雑音が顕著となり、図7の回路による信号検出回
数の平均値ではノイズ成分が十分除去できなくなり、雑
音によって誤った方向判断をする可能性が高くなる。
【0031】また合焦位置の検出においても、ノイズ成
分の影響を無視できなくなるので、図4で見ると、フォ
ーカスレンズが合焦点を通過したことを検出するための
レンズの行き過ぎ量に対応する焦点電圧の低下を判定す
る値AをAGCの最大ゲインに対するノイズ量に打ち勝
つだけ大きく設定しないと、ノイズによって合焦位置の
手前で停止してしまうボケ止りを起こしやすくなる。し
かし、値Aを大きく取ると、合焦前に必ずフォーカスレ
ンズが行き過ぎてまた戻る動作が極端に大きくなり、合
焦時の品位を大きく損うとともに、合焦までの過程で非
常に不自然な動作をする。
【0032】そこで、本実施例によれば、被写体の照度
が低下して絞りが開放となり、AGC回路のゲインが上
昇すると、S/Nが劣化して前述のような自動焦点調節
系の誤動作の原因となるため、AGCゲインが上昇した
場合には、そのAGCゲインの上昇に伴って焦点信号の
検出サンプリング回数を増加させ、各サンプリング値の
加算平均によるノイズ成分の増加を抑制し、AG性能の
劣化を防止するようにしたものである。
【0033】図8は被写体の明るさに対するAGCゲイ
ンとS/N比を示したものである。前述の通り、AGC
ゲインは絞りが開放となる32を境界として、それより
も暗い領域で徐々に上昇する。AGCゲインが上昇する
に従って、焦点電圧信号のS/N比81は徐々に低下す
る。
【0034】図2において、レンズ制御部7aとゲイン
制御部7bの間には、通信路7cが設けられており、こ
の通信路によってAGC回路12でAGCゲインがどの
レベルに設定されているかをレンズ制御部7aに伝達す
る。レンズ制御部7aとゲイン制御部7bがひとつのマ
イクロコンピュータ内に納められている場合には、通信
路7cは設けなくとも、例えばレンズ制御部7aがゲイ
ン制御部7bのゲインを格納しているRAMを読みとる
等の処理を行えばよいことは明らかである。
【0035】本実施例においては、一連の自動焦点合わ
せ動作の中で常に行なわれる、「AGCゲインに対する
加算回数制御による検出信号の平均値の求め方」につい
て説明する。
【0036】図10及び図9は、図7で説明した「検出
信号の平均値の演算方法」の概念を本発明の実施例とし
て発展させ、効率的に実現したものであり、この処理は
システム制御回路7内の処理プログラムに従って実行さ
れる。
【0037】図9は、1垂直同期期間毎に検出されるA
/D変換器15の出力信号を順次蓄えるため、システム
制御回路7内に設けられているRAMに設定された記憶
領域であって、同図において、R0からR6まで7垂直
同期期間分の信号レベルを蓄えることができるようにな
っている。これら6つの記憶信号レベルにおいては、R
0が最新でR6が最も過去のデータとなる。
【0038】図10は、図9の記憶装置を用いた本発明
における制御動作を行うシステム制御回路7内の処理の
フローチャートである。
【0039】同図において、101で処理の実行が開始
されると、102で垂直同期信号の到来を待機する。垂
直同期信号が到来すると、103でA/D変換器15に
おけるA/D変換値を取り込み、704で該取り込んだ
値をメモリAに格納する。次に、図2の7cの通信路を
用いて、ゲイン制御部7bからAGCのゲインの設定値
を取り込む。106ではAGCのゲインに応じて焦点検
出信号のサンプル値の加算数を選択し、107で選択し
た加算数をメモリNに格納する。
【0040】図11は、AGCゲインに対する焦点検出
信号サンプル値の加算数の選択方法の一例を示した図で
あって、32より明るい部分では、AGCゲインも一定
であることから加算回数Nを例えば2と一定にし、32
より暗い部分では、AGCゲインが上がるにつれて、加
算回数NをN=3,N=4,N=6・・・と増加して行
く。
【0041】108では図9のメモリ内容に対して、毎
回A/D変換値のシフトを行っている。即ちR6の値を
消去し、そこにR5の値を代入する。各メモリの内容を
順次ひとつシフトし、R0には現在のA/D変換値Aを
代入する。この様にすることにより、図9のメモリに
は、常に最新の7垂直同期期間分のA/D変換値が取り
込まれることになる。
【0042】109では、現在自動焦点調節装置がウォ
ブリングを行っているかどうかを判断し、ウォブリング
を行っていない場合にはそのまま112でカウンタnを
クリアして処理を終了し、102の処理に戻る。109
でウォブリングであることを確認すると、110でレン
ズが評価位置即ち図5の52の位置に到達したかどうか
を判断する。図5の52の位置に到達していなければ、
正しい評価を行うことが出来ないので112の処理を実
行してnを0クリアし、処理を終わる。110でレンズ
が評価位置に達していることを確認すると、111でカ
ウンタnを1インクリメントする。113の処理ではカ
ウンタnがN+1と等しくなったかどうかを監視し、等
しくないときには、N回の加算がまだ出来ないので処理
を終わり、102から再び処理を開始する。nがN+1
に達した場合、114でR0からRNまでの加算を行
う。N=4の場合、114の処理ではR0+R1+R2
+R3+R4の加算が行われ、メモリBに代入されるこ
とになる。115の処理では平均値をとるためにBをN
+1で割り、改めてBに代入している。
【0043】この平均値Bは、図6に示されるようなノ
イズの影響がある程度取り除かれた値であるから、この
値をもとに図5のような焦点調節制御を実行する。
【0044】以上の処理を行うことにより、S/N比が
低下する条件下においては平均化回数を増加し、そうで
ないところでは平均化回数を少なくできるので、必要以
上の処理時間を費やすことなく、適正な処理時間で且つ
安定したウォブリングによる方向判別動作が出来るよう
になる。
【0045】このように本実施例ではAGCゲインの上
昇に応じて複数の焦点信号サンプル値の加算平均演算を
行う際の焦点信号サンプル値の数を増加させ、より正確
で安定した平均値を演算するようにしたので、低照度で
AGCゲインが上昇し、S/N比の悪い信号からでも適
切なフォーカスレンズ駆動方向判定及び合焦判定動作を
行うことができる。
【0046】図12は本発明の第2の実施例を説明する
ためのフローチャートである。本実施例における装置の
構成は図1と同様であり、説明を省略する。
【0047】本実施例に於ては、第1の実施例で説明し
たウォブリング動作以外の状態、すなわち合焦判定等で
焦点電圧を取り込むときのノイズ除去方法について説明
する。
【0048】同図において121で処理の実行が開始さ
れると、122で垂直同期信号の到来を待機する。第1
の実施例で説明したとおり、図9に示されるメモリは過
去の複数の焦点電圧を順次記憶するためのものであっ
て、本実施例においても1垂直同期信号に対して1つの
メモリを割り当て、R0に最新のデータが格納され、R
6は現在から数えて6垂直同期期間前の情報が格納され
るものとする。122で垂直同期信号の到来が確認され
ると、123で図9に示されるメモリをひとつずつ過去
側にシフトし、124でR0に最新の焦点電圧のA/D
変換値を格納する。
【0049】125でAGCゲインを取り込み、126
で図11の設定に基づいてAGCゲインに対する加算回
数Nを選択する。そして127で加算回数分に相当する
メモリの数をR0から過去に遡ってN個加算し、加算結
果をもと128で合焦非合焦の判定を行なって129で
AF動作を行なう。129でフォーカスレンズの移動命
令を出力した後、122の処理に戻り、上記動作を繰り
返す。
【0050】以上の動作を行なうことにより、ウォブリ
ング動作以外であってもAGCゲインによるS/Nの低
下によるノイズ成分を除去しつつ、良好なAF動作を行
なうことが可能になる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被写体が低照度であっても常に誤動作なく、正確且つ安
定な動作が可能な焦点検出装置を提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動焦点調節装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1のレンズ制御回路の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】被写体の明るさとAGCゲインの関係を示す特
性曲線を示す図である。
【図4】フォーカスレンズの動作と焦点電圧の関係を示
す図である。
【図5】ウォブリング動作を行った際の焦点電圧の変化
を示す図である。
【図6】焦点電圧とノイズの関係を示す図である。
【図7】焦点電圧の加算平均を演算する回路を示す図で
ある。
【図8】被写体の明るさとAGCゲイン及びS/Nの関
係を示す図である。
【図9】サンプリングした焦点電圧値を格納するメモリ
内容を示す図である。
【図10】本発明の実施例に係る処理動作を示すフロー
チャートである。
【図11】本発明の実施例の処理による、被写体の明る
さに対するAGCゲインの変更制御を説明するための図
である。
【図12】本発明の実施例に係る加算平均処理を合焦/
非合焦判定に用いた場合の制御動作を示すフローチャー
トである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点調節可能な光学系を通過した光を電
    気信号に変換する光電変換手段と、前記光学系を介して
    入射する入射光量に応じて前記光電変換手段より出力さ
    れる電気信号の信号レベルを自動的に調節するレベル調
    整手段と、前記レベル調整手段より出力される電気信号
    中の所定の信号成分を所定のサンプリング回数サンプリ
    ングし、該所定のサンプリング回数のサンプリングによ
    り得られる前記信号成分の平均値を演算して焦点状態を
    判定する焦点状態判定手段と、前記レベル調整手段の動
    作状態に応じて前記焦点状態判定手段における前記所定
    のサンプリング回数を変更する制御手段とを有すること
    を特徴とする焦点検出装置。
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