JPH05336427A - 焦点調節装置 - Google Patents

焦点調節装置

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Publication number
JPH05336427A
JPH05336427A JP4138662A JP13866292A JPH05336427A JP H05336427 A JPH05336427 A JP H05336427A JP 4138662 A JP4138662 A JP 4138662A JP 13866292 A JP13866292 A JP 13866292A JP H05336427 A JPH05336427 A JP H05336427A
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JP
Japan
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focus
value
circuit
signal
restart
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Application number
JP4138662A
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English (en)
Inventor
Hidemitsu Shimamoto
秀満 島元
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 個々のシーン変化に適応した最適な再起動動
作を行なわせるとともに、誤りの無い合焦動作を行なっ
て、新たな合焦位置に速やかにフォーカスレンズを移動
可能な焦点調節装置を得る。 【構成】 焦点評価値に重畳される様々な外乱のうち、
比較的早く変動する成分をフィルタ手段により取り出
し、この量に応じて再起動に至るまでの待機時間を変更
可能にした。すなわち、フィールド毎に得られた焦点評
価値eを1フレームにわたって平均化し、平均化された
焦点評価値e’の隣合う評価値同士の差分を計算し、そ
の差分値が第1のしきい値603より大きいか小さいか
を判別し、その判別結果を参照して再起動までの時間を
設定し、その設定された再起動時間に基づきフォーカス
制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラ一体型VTR
等の焦点調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、カメラ一体型VTR等に用いられ
ている焦点調節装置は、映像信号のうち輝度信号の中高
域成分の量が合焦の度合いに対応していることを利用
し、この量が常に最大となるように焦点調節用のレンズ
(以下、「フォーカスレンズ」という)をモーターで位
置制御する、いわゆる山登りオートフォーカス方式が主
流となっている。山登りオートフォーカス方式の原理に
ついては、NHK技術研究報告昭40第17巻第1号通
巻第86号21ページに石田他著「山登りサーボ方式に
よるテレビカメラの自動焦点調整」として詳しく記述さ
れている。この方式は、簡便で高精度である反面、焦点
情報を映像信号から得ていることにまつわる様々な問題
点を有している。その内の一つに、合焦状態からシーン
変化を検出して再び合焦動作を行なう、いわゆる再起動
に係わる問題がある。この発明はこの再起動動作を的確
に行なって、新たな合焦位置に誤りなく速やかにフォー
カスレンズを移動可能な焦点調節装置を得んとするもの
である。
【0003】図7は従来の焦点調節装置の構成を示すブ
ロック回路図で、101は集光用の前玉レンズ、102
は変倍用のバリエータ、103はバリエータ102の移
動に伴う像面移動の補正を行うコンペンセータ、10
4,106は結像面に結ぶ光学像の大きさや明るさを調
整するリレー系レンズ、105は明るさの調整を行なう
絞りで、以上の101〜106でインナーフォーカス方
式のズームレンズ1を構成する。ここで、フォーカスレ
ンズにはリレー系レンズ106の一部のレンズ群が用い
られる。
【0004】2はズームレンズ1によって結像された被
写体像を電気信号に変換するCCD、3はCCD2の出
力から映像信号vを出力するカメラ信号処理回路、30
1はカメラ信号処理回路3の中にあって画面の明るさに
応じてvの増幅利得を設定するAGC回路、4は映像信
号v、5はvのうち輝度信号aが入力され合焦の度合に
対応した焦点評価値信号eを出力する焦点検出回路、6
05は再起動の基準となる第1のしきい値、606は再
起動の基準となる第2のしきい値、613は焦点評価値
信号eと第1のしきい値605および第2のしきい値6
06との関係から再起動を指示する信号lを出力する再
起動判定回路、614は焦点評価値信号e,l等が入力
され、複数のモータ制御信号を出力するフォーカス制御
回路、7はフォーカスレンズを光軸方向に進退させるパ
ルスモータ、8はパルスモータ7を制御回路614の指
令に基ずき駆動するパルスモータドライバ、9はフォー
カスレンズの可動範囲の端点を検知する端点検知スイッ
チ、10はバリエータ102を光軸方向に進退させるD
Cモータ、11はDCモータ10を制御回路614の指
令に基ずき駆動するモータドライバ、12はバリエータ
102の位置を検出するポテンショメータ、13は絞り
105の開口量を検出するホールセンサである。
【0005】図8は焦点検出回路5の詳細な構成を示し
たブロック回路図で、501は輝度信号a、502は輝
度信号aのある周波数以上の信号を通過させるハイパス
フィルタ(以下、「HPF」という)、503はHPF
502の出力bを増幅し半波整流する増幅回路、504
は増幅回路503の出力から不要な高域周波数成分を除
去するローパスフィルタ(以下、「LPF」という)、
505はLPF504の出力cを検波する検波回路、5
06は検波回路505の出力dをデジタル値に変換する
A/Dコンバータ、507はA/Dコンバータ506の
出力を1画面毎に累積加算する加算回路、508は加算
回路507によって加算される範囲を示すゲートである
である。
【0006】図9は再起動判定回路613の詳細な構成
を示したブロック回路図で、6130は焦点検出回路5
の出力e、6131は合焦時のeを記憶するメモリ、6
131は現在のeから合焦時のeを減算する減算回路、
6133は減算回路6132の出力の絶対値をとる絶対
値回路、6134は絶対値回路6133の出力と第2の
しきい値605を比較する比較回路、6135は比較回
路6134の出力を合図に第5のしきい値615までカ
ウントするカウンタ、6136はカウンタ6135の出
力を分周する分周回路、6137は分周回路6136の
出力lである。
【0007】次に、山登り方式によるオートフォーカス
動作を図について説明する。ズームレンズ1によって撮
影された被写体像は、絞り105によって明るさが調整
され、CCD2によって光量の多少が電圧の高低に変換
されてカメラ信号処理回路3に送られる。カメラ信号処
理回路3は、この電圧信号を輝度信号a(図10
(a))と図示しない色信号とからなる映像信号vと成
して出力する。ここで、低照度であるために映像信号v
の利得が不足する場合には、図示しない絞り制御回路に
より絞り105の開口量を制御するとともに、AGC3
01によって適正なレベルにレベル調整される。
【0008】輝度信号aは焦点検出回路5に導かれ、ま
ずHPF502によって、合焦の度合に対応する中高域
の周波数成分信号b(図10(b))が抽出される。次
に増幅回路503により所定の振幅に増幅されるととも
に、半波整流により正の半波のみが取り出される。次に
LPF504により不要な高域周波数成分が除かれ(図
10(c))、検波回路505により包絡線検波されて
なだらかな波形の信号(図10(d))となる。次にこ
の信号はA/Dコンバータ506によりデジタル信号と
され、加算回路507によって1画面の所定範囲にわた
って累積加算される。ここで累積加算される範囲は図1
1に示したような画面の中央に設定されたフォーカス検
出領域である。この累積加算値は焦点の合具合いを示す
指標となるので焦点評価値と呼ばれる。
【0009】このように、焦点評価値eは輝度信号aの
中高域周波数成分の積分値であり、この中高域周波数成
分は撮影像のコントラストと対応しているので、コント
ラスト最大、すなわち焦点評価値eが最大のとき合焦状
態にあり、不合焦となるに従い小さな値となる。したが
って焦点評価値eは、図12に示すようにフォーカスレ
ンズ位置をパラメータとすると、合焦位置を頂点とする
山形の特性を示す。ここで、図12中の特性e1,e2
の違いは、HPF502の通過帯域の設定の違いによる
ものであり、e1はe2の場合よりもHPF502のカ
ットオフ周波数を低く設定した場合の特性である。図1
3はこのようなHPF502の通過帯域特性を示したも
のであり、図13(a)が図12の特性e1に、13
(b)が図12の特性e2に対応している。
【0010】また、焦点評価値eはフォーカス制御回路
614に送られ、フォーカスレンズの位置制御に供せら
れる。フォーカス制御回路614は、まず最初にパルス
モータドライバ8に指令してパルスモータ7を駆動し、
フォーカスレンズを光軸方向の前後いずれかに進退させ
る(図14(1))。そして焦点評価値eが増加すれば
最初の駆動方向を維持し、減少すれば反転させることで
合焦の方向を判断する。更に焦点評価値eが増加する方
向にフォーカスレンズの駆動を保持し(図14
(2))、減少に転じた状態(図14(3))をもって
合焦位置を行き過ぎたことを検知して停止し、駆動方向
を反転する(図14(4))。そして焦点評価値eが最
大を示した位置にフォーカスレンズを移動させ停止する
(図14(5))。この様にして山登り方式の基本動作
が達成される。そしてシーン変化により焦点評価値eが
増減するのを検知して、上記山登り動作を繰り返すこと
で常に被写体に合焦させておくことが可能となり、オー
トフォーカス動作が達成される。
【0011】次に再起動動作について説明する。再起動
動作とは、図15に示したように、山登りオートフォー
カス動作による合焦1から、シーン変化による被写体の
変化を検知して再び山登りオートフォーカス動作を実行
し合焦2を得るものである。
【0012】まず、再起動判定回路613は、メモリ6
131に合焦時点での焦点評価値e0(図16(a)中
の黒丸)を記憶する。そして減算回路6132により、
その後得られる焦点評価値en(nは整数)からe0を減
算して、更にこの減算結果を絶対値回路6133によっ
て絶対値化する。次にその絶対値出力と第2のしきい値
605(以下、「Δe」という)とを比較回路6134
を用いて大小比較し、絶対値出力がΔeよりも大きかっ
た場合、すなわち、 |en−e0|>Δe のときに“H”となる信号j(図16(b))を出力す
る。その時刻をt0とする。この信号jは合焦時に
“L”にセットされる。
【0013】カウンタ6135は信号jが“L”から
“H”になるタイミングt0で動作を始め、第5のしき
い値615(以下、「Δt」いう)までカウントして信
号k(図16(c))を出力する。その時間tは、 t=t0+Δt である。信号kは通常“L”で、カウント満了時に
“H”となる。この信号kは分周回路6136によって
分周され、フォーカス制御回路614に再起動を指令す
る信号l(図16(d))となる。信号lは合焦時に
“L”にセットされ、再起動指令時に“H”となるよう
な信号である。ただし、このカウンタの動作はenが上
記の条件をはずれた場合ただちに停止され、再起動の指
令は行なわず、信号lも“L”のままである。フォーカ
ス制御回路614は信号lが“L”から“H”となるタ
イミングをもって再びフォーカスレンズを駆動して山登
り動作を開始する。
【0014】しかし、焦点評価値eの増減や変化時間は
シーン変化の程度によって千差万別で、また手振れや照
度変化などの要因によっても大きく変化する。一般にカ
メラでは、絞りおよびAGCによって画面の明るさが一
定となるように調整制御されるが、両者が明るさの変化
を打ち消す様に動作する時間は比較的長く設定されてお
り、また動作の開始に少なからぬ制御遅れも有してい
る。したがって、特に時間方向のしきい値の設定は難し
く、しきい値を短くすると俊敏な動作が得られる反面、
場合によっては過敏すぎて不安定な動作となり、長くす
ると安定な動作が得られる反面、場合によっては再起動
せず不合焦のままとなってしまうことがあり、両者のバ
ランスを取る必要があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の焦点調節装置は
以上のように構成されているので、様々なシーン変化に
適応した再起動動作を行なうことはできず、俊敏なフォ
ーカス応答が得られにくいとともに、しきい値を超えて
変化が終了するようなシーン変化においては、シーン変
化の途中で再起動動作を開始してしまい、合焦動作を誤
ってしまうという問題点を有していた。
【0016】また従来の焦点調節装置の別の課題は、再
起動のしきい値の設定がフォーカス応答の遅速に対する
個々の撮影者の感覚や撮影状況に係わらず一定に固定さ
れていることにあり、もっとすばやい応答を得たい等と
言った撮影者の要望に応えることはできなかった。
【0017】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、第1の目的は、個々のシーン変
化に適応した最適な再起動動作を行なわせるとともに、
誤りの無い合焦動作を行なって、新たな合焦位置に速や
かにフォーカスレンズを移動可能な焦点調節装置を得る
ことを目的とする。
【0018】また、この発明の第2の発明は、上記した
第1の発明の目的と併せて、操作者が任意に再起動のし
きい値を設定でき、好みに応じたフォーカス応答が得ら
れるようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この第1の発明における
焦点調節装置は、焦点評価値の速い変動成分を抽出する
フィルタ手段と、上記フィルタ手段の出力に応じて再起
動に要する時間を設定変更可能な設定変更手段とを備え
ている。
【0020】この第2の発明における焦点調節装置は、
焦点評価値の速い変動成分を抽出するフィルタ手段と、
上記フィルタ手段の出力に応じて再起動に要する時間を
設定変更可能な設定変更手段と、再起動に要する時間を
外部より任意に設定変更可能な外部設定変更手段と、上
記設定変更手段または外部設定変更手段の出力のいづれ
かを選択可能な選択手段とを備えている。
【0021】
【作用】この第1の発明における設定変更手段は、フィ
ルタ手段により抽出された焦点評価値の早い変動成分の
量により再起動の設定値を変更する。
【0022】この第2の発明における外部設定変更手段
は、再起動の設定値を外部より設定可能にする。
【0023】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1はこの発明の第1の発明の構成を
示すブロック回路図で、601はフィールド毎に得られ
た焦点評価値eを1フレームにわたって平均化する平均
回路、602は平均回路601によって平均化されたe
の隣合うフレーム間のeの差を計算し、その計算結果を
差分値fとして出力する差分回路、603は差分値fの
大きさに対応して予め定めた第1のしきい値、604は
差分値fが第1のしきい値603より大きいか小さいか
を判別し、その判別結果を判別信号gとして出力する大
小判別回路、607は大小判別回路604の判別結果を
参照して再起動までの時間を設定する再起動判定回路、
608は再起動判定回路607の判定結果に基づきフォ
ーカス制御を実行するフォーカス制御回路である。
【0024】図2はこの実施例1の再起動判定回路60
7の構成を説明するブロック回路図で、従来の再起動判
定回路613にインバータ6071とAND回路607
2とを付加したものであって、6137は従来例で示し
た再起動判定回路613の出力信号l、6070は大小
判別回路604の出力信号gで、インバータ6071は
信号gを反転し、AND回路6072は信号gの反転と
信号lの積をとる。6073はAND回路6072の出
力である再起動判定信号hで、その他の部分は前記従来
例と同一である。
【0025】次に動作を図について説明する。焦点検出
回路5によって検出された焦点評価値eはフィールド間
での値のばらつきを含んでいるので、まず平均回路60
1で各フレーム毎に、そのフレーム内の2フィールドの
平均値を得る。この平均化された焦点評価値をe’とす
る。次に差分回路602で隣合うフレーム間のe’の差
分を計算する。この差分値をfとする。すなわち、 e’=(e2m+e2m+1)/2 の演算と、 f = e■n−e■n-1 の演算を行なう(m、nは整数)。ここで、e’の差分
値を得ることはe’を時間で微分することであり、e’
にHPF処理を施すことと等価である。したがって、差
分値fは焦点評価値の比較的速い変動成分に対応してい
る。
【0026】次に、fを大小判別回路604で予め設定
しておいた第1のしきい値603と比較する。このしき
い値603は、手振れ等の外乱による焦点評価値の振動
を考慮して設定すると効果が大きい。ここで、大小判別
回路604はfがしきい値603より大きかった場合
“H”、小さかった場合“L”となる判別信号gを出力
する。 別に、再起動判定回路607は合焦時点でのe
をメモリ6131に記憶しておき、現時点のeと合焦時
点のeとの差が予め定めた第2のしきい値605(Δ
e)より大きければ時間の計測を始める。この部分の動
作は前記従来例の再起動判定回路613の動作と同一で
ある。
【0027】この時間は予め定めた第3のしきい値60
6まで計測されるが、信号gが“H”のままであれば、
インバータ6071によって論理が反転されて“L”と
なるので、AND6072によって変化が打ち消され、
再起動を行なわない。すなわち、eがまだ大きく変化し
ている最中ということで、再起動を延期する判断を下し
たことに相当する。
【0028】そして再起動の指令は、信号gが“H”か
ら“L”に変化するタイミングまで遅らされる。すなわ
ち、信号lは既に“H”となっているので、信号gが
“L”(反転されるので“H”)になればAND607
2の出力が“H”となって、再起動信号hが“H”とな
るからである。信号gが“L”であることは、差分値f
が小さく、シーン変化による評価値の変動が収まり定状
状態にあることを意味するので、山登り方式による合焦
動作を開始しても変動分に迷わされて方向判断等を誤る
ことはないと判断されるからである。
【0029】この様に構成することで、第3のしきい値
606を越えて変化が終了するようなシーン変化であっ
てもうまく再起動の開始を遅らせることができ、適応的
な制御が可能である。そのため、従来の第5のしきい値
615のように、必ずしも早さと安定感のバランスを取
る必要が無くなるので、しきい値の設定が容易になり、
また、早さを優先させてしきい値を短く設定することが
可能である。
【0030】図3は実施例1の動作を示すタイミングチ
ャートで、まず、図3(a)はシーン変化後のn,n+
1,−−−(nは整数)番目の差分値fを示し、図中の
n+5以降の黒丸が第1のしきい値603よりも小さく
なった値であることを示す。次に図3(b)は大小判別
信号gを示し、差分値fが第1のしきい値603よりも
大である(n+4までの白丸)期間“H”を示し、第1
のしきい値603より小となるn+5以降から“L”を
示す。そして図3(c)は再起動判定信号hを示す。こ
こで、第3のしきい値606を満たす位置をn+2とす
ると、判別信号gを用いなかった時の再起動信号hはこ
の位置で“L”から“H”に変化し、この位置から再起
動がなされる。しかしながらこの実施例1においては、
大小判別信号gが“L”となる位置n+5まで再起動の
開始が延長されることを示している。
【0031】実施例2.図4はこの発明の実施例2の構
成を示すブロック回路図で、608は操作者が任意に設
定可能な第4のしきい値609を出力するしきい値設定
回路、610は第4のしきい値609と第3のしきい値
606とを切り換えるスイッチ、611は第2のしきい
値605と第3のしきい値606、または第2のしきい
値605と第4のしきい値609のいづれかを再起動の
判断に用いて、再起動判定信号iを出力する再起動判定
回路、612は再起動判定回路611の判定結果に基づ
きフォーカス制御を実行するフォーカス制御回路であ
る。
【0032】図5は実施例2のしきい値設定回路608
のブロック回路図で、6101は図示しない外部スイッ
チに接続され、操作者の操作に従い可変抵抗器6102
上を移動する端子、6103は端子6101に接続さ
れ、端子6101の電圧をデジタル値に変換するA/D
コンバータ、609はA/Dコンバータ6103の出力
で、第4のしきい値609を出力する。その他の部分に
ついては、実施例1と同一である。
【0033】次に動作について説明する。まず、スイッ
チ610が第3のしきい値606(Δt)を選択するよ
うにセットされていた場合、大小判別信号gが“H”か
ら“L”に変化するまで再起動動作が延期され、個々の
シーン変化に適応して再起動動作を行なう。その動作は
実施例1の動作と同一であるので、ここでは説明を省略
する。次にスイッチ610が第4のしきい値609(以
下、「Δt’」という)を選択するようにセットされて
いた場合、大小判別信号gによる制御は行なわず、第3
のしきい値606の代わりにΔt’を用いて前記実施例
1と同様の動作を行なう。
【0034】すなわち、メモリ6131に合焦時点での
焦点評価値eを記憶する(e0)。そして減算回路61
32により、その後得られる焦点評価値en(nは整
数)からe0を減算して、更に減算結果を絶対値回路6
133によって絶対値化する。次にその絶対値出力と第
2のしきい値605(以下、「Δe」という)とを比較
回路6134を用いて大小比較し、絶対値出力がΔeよ
りも大きかった場合、すなわち、 |en−e0|>Δe のときに“H”となる信号jを出力する。その時刻をt
0とする。この信号jは合焦時に“L”にセットされ
る。
【0035】ここで、Δt’は以下の手順で予め設定さ
れている。すなわち、操作者が端子6101に接続され
た図示しないスイッチを回動またはスライドさせ、可変
抵抗6102上を端子6101を移動させて端子610
1の電位を可変する。端子6101はA/Dコンバータ
6103に接続され、この電位をデジタル値に変換す
る。その値が第4のしきい値Δt’である。このΔt’
は、Δtの代わりにカウンタ6135に供給され、カウ
ンタ6135は信号jが“L”から“H”になるタイミ
ングt0で動作を始め、t’までカウントして信号k’
を出力する。その時間t’は、 t=t0+Δt’ である。信号k’は通常“L”で、カウント満了時に
“H”となる。この信号k’は分周回路6136によっ
て分周され、フォーカス制御回路614に再起動を指令
する信号iとなる。信号iは合焦時に“L”にセットさ
れ、再起動指令時に“H”となるような信号である。
【0036】ただし、このカウンタの動作はenが上記
の条件をはずれた場合ただちに停止され、再起動の指令
は行なわず、信号iも“L”のままである。フォーカス
制御回路614は信号iが“L”から“H”となるタイ
ミングをもって再びフォーカスレンズを駆動して山登り
動作を開始する。したがってこの再起動判定信号iは、
図6(c)に示したように判定信号gによる再起動開始
位置と、第4のしきい値609による再起動開始位置の
2つを有している。
【0037】なお、上記実施例1および実施例2におい
ては、リレー系のレンズをフォーカスレンズとしたイン
ナーフォーカス方式ズームレンズについて述べたが、こ
れに限定されるものではない。
【0038】また、焦点検出回路は、アナログ式、デジ
タル式、またはピーク検波方式等いずれの方式を用いて
も良い。
【0039】また焦点評価値の早い変動成分を抽出する
フィルタ手段として、隣接するフレーム間の焦点評価値
の差分値を用いる場合について述べたが、これに限ら
ず、例えばフィールド間の焦点評価値の差分値等であっ
ても良い。
【0040】また、焦点検出回路以降、フォーカス制御
回路まではマイクロコンピュータを用いてソフトウェア
で構成しても同様の効果を奏する。
【0041】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、焦点評
価値の差分値を求め、この差分値の大小によって再起動
までの時間を適応的に変更可能なように構成したので、
従来経験的な値を持って一律に設定していた再起動にい
たるまでの待機時間を、シーン変化に応じて常に最適な
時間に設定することが可能となった。したがって、シー
ン変化の途中で再起動を開始し誤った方向判断を下すこ
とがなくなり、狙った被写体に速やかに合焦する。
【0042】また再起動にいたるまでの待機時間を、外
部より撮影者が任意に設定できる手段を備えたので、シ
ーン変化に応じた最適な待機時間が設定できると共に、
撮影者の好みに応じた待機時間の設定もでき、速やかな
合焦レスポンスと安定なフォーカス動作が両立して得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の焦点調節装置を示すブロ
ック回路図である。
【図2】実施例1の再起動判定回路のブロック回路図で
ある。
【図3】実施例1の再起動判定回路の動作を説明するた
めのタイミング図である。
【図4】この発明の実施例2の焦点調節装置を示すブロ
ック回路図である。
【図5】実施例2のしきい値設定回路のブロック回路図
である。
【図6】実施例2の再起動判定回路の動作を説明するた
めのタイミング図である。
【図7】従来の焦点調節装置を示すブロック回路図であ
る。
【図8】従来例の焦点検出回路を示すブロック回路図で
ある。
【図9】従来例の再起動判定回路を示すブロック回路図
である。
【図10】従来例の焦点検出回路の動作を説明するため
の波形図である。
【図11】従来例の焦点検出回路の焦点検出範囲を示す
図である。
【図12】従来例の焦点評価値の特性を示す図である。
【図13】従来例の焦点検出回路内のHPFの特性を示
す図である。
【図14】山登り動作を説明するための図である。
【図15】再起動動作を説明するための図である。
【図16】従来の再起動判定回路の動作を説明するため
のタイミング図である。
【符号の説明】
1 インナーフォーカス方式ズームレンズ 2 CCD 3 カメラ信号処理回路 5 焦点検出回路 601 平均回路 602 差分回路 604 大小判別回路 607 再起動判定回路 608 フォーカス制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像し焦点および絞りを調節可
    能な光学手段より得られる光学像を電気信号に変換して
    映像信号を生成し、この映像信号のうち所定範囲の輝度
    信号の中高域成分を積算してその積算値を焦点評価値と
    し、この焦点評価値が最大となる位置に上記光学手段の
    焦点を調節する焦点調節装置において、上記焦点評価値
    の速い変動成分を抽出するフィルタ手段と、このフィル
    タ手段の出力に応じて再起動に要する時間の設定値を変
    更する再起動設定時間変更手段とを備えたことを特徴と
    する焦点調節装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮像し焦点および絞りを調節可
    能な光学手段より得られる光学像を電気信号に変換して
    映像信号を生成し、この映像信号のうち所定範囲の輝度
    信号の中高域成分を積算してその積算値を焦点評価値と
    し、この焦点評価値が最大となる位置に上記光学手段の
    焦点を調節する焦点調節装置において、上記焦点評価値
    の速い変動成分を抽出するフィルタ手段と、このフィル
    タ手段の出力に応じて再起動に要する時間の設定値を変
    更する再起動設定時間変更手段と、再起動に要する時間
    を任意に設定する再起動時間設定手段と、上記再起動設
    定時間変更手段および再起動時間設定手段で設定された
    再起動時間のうちいづれかを選択する選択手段とを備え
    た焦点調節装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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