JP3562820B2 - 自動焦点調節装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は電子スチルカメラ等、映像信号を静止画記録するカメラに用いられるオートフォーカス装置、さらに詳しく言えば、被写界深度が深くなる撮影条件下での合焦速度および精度の改良を図った自動焦点調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラ等に用いられるオートフォーカス装置の一つにNHK技研発表の「山登りサーボ方式」が挙げられる。
これは映像信号中の高周波成分を抽出し、それに基づき合焦点を検出するものであり、現在のビデオカメラ等に普及している。
この方式は、AF専用にセンサを設ける必要がなく、コストおよび実装の面で利点がある。
【0003】
図4は上記山登りサーボ方式を採用したビデオカメラ等の回路の概略を示すブロック図である。
図示しない被写体からの反射光は、レンズユニット1で収束されアイリス2で絞り込まれCCD3上に達し、像が形成される。CCD3は光電変換を行い、電気信号をカメラプロセス回路5に送出する。
カメラプロセス回路5は同期信号,セットアップレベル等を付加して映像信号を作成する。映像信号は図示しない記録回路等の他の回路に送られるとともにその輝度信号の一部がハイパスフィルタ6およびAE制御回路12に送出される。
ハイパスフィルタ6に送出された輝度信号からは高周波成分が抽出される。
高周波成分は増幅器7によって増幅された後、A/D変換器8によりディジタル信号に変換される。
【0004】
ゲ−ト回路11はカメラプロセス回路5から出力される水平同期信号HD および垂直同期信号VD に基づき、積分処理すべき測距枠範囲を制御するゲート制御信号を出力する。
算術論理演算器9はゲート回路11からのゲート制御信号に基づき、A/D変換器8からのディジタル信号の積分処理を行う。
CPU10は算術論理演算器9から時系列的に出力される積分データを比較し、算術論理演算器9の出力が増大する方向にレンズユニットを駆動させるべき制御信号をレンズモータ駆動回路15に送出する。レンズモータ駆動回路15はCPU10からの指示に従った方向にレンズモータ16を駆動させ、レンズユニット内の焦点調整用レンズの位置を移動させる。
上記積分データの比較,レンズ駆動を連続的に行うことにより焦点調整用レンズは高周波成分が最大になる方向に移動させられ、最終的に高周波成分の最大値すなわち合焦点に達する。
一方、AE制御回路12は、輝度信号より固定のシャッタ速度に対し適正露出の絞りにすべき制御信号をアイリスモータ駆動回路13に送出する。アイリスモータ駆動回路13はAE制御回路12からの制御信号に従ってアイリス2を駆動し適正露出に設定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記合焦方式において、固定のシャッタ速度は1/60secであり、一般にビデオカメラではこのシャッタ速度で撮影を行っている。
そのため、焦点距離の短いレンズを用いた場合や被写体の輝度が高い場合では、被写界深度が非常に深くなり、合焦位置を検出することが困難で、合焦したとしても合焦までに時間がかかり、精度よく合焦できないという欠点があった。
電子スチルカメラでは、速写性が要求されるので合焦時間は短くなければならず、また、静止画記録再生であるので高い合焦精度が要求され、上記合焦方式は不適当であった。
上記対策として銀塩カメラと同様に測光センサを備え、その測光値に基づきシャッタ速度とアイリスを制御し露出設定することが考えられるが、上記問題点を回避しきれない場合がある。
本発明の目的は上述の問題を解決するもので、被写界深度が非常に深くなる撮影条件においても迅速にしかも高い精度で合焦ができる自動焦点調節装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明による自動焦点調節装置は、レンズ系を通して固体撮像素子に結像される被写体像を映像信号に変換し、この映像信号中より抽出される高周波数成分に基づき合焦を行うオートフォーカス装置において、測光値を得るための測光回路と、前記測光値でシャッタ速度を決定し、該シャッタ速度における開放値から1EV値未満の輝度変化を絞りによって露出制御し、輝度変化が開放値から1EV値になった場合はシャッタ速度を変えるとともに絞りを開放値にし、そのシャッタ速度における開放値から1EV値未満の輝度変化を絞りによって露出制御する動作を繰り返す特性のAF専用のプログラムと、AE用プログラムとを格納する記憶部と、前記測光値に基づき前記AF専用のプログラムのライン上でAF制御を行い、その後に前記AE用プログラムのライン上でAE制御を行う制御手段を備え構成されている。
【0007】
【作用】
上記構成によれば、被写界深度が深くなるような撮影でも、AF制御時に絞りが開放近傍に設定され、後にAE用プログラムでシャッタ速度および絞り値を設定し直すので、迅速にしかも高い精度で合焦が行われる。したがって、電子スチルカメラのオートフォーカス装置に好適に用いることができる。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明をさらに詳しく説明する。
図1は本発明による自動焦点調節装置の実施例を示す回路ブロック図である。
図4の各回路部分と同じ符号を付した部分は、同様に機能する回路構成部分である。
図1において、外部光を直接測光するための測光回路4が設けられ、そのデータはCPU17に入力する。
CPU17はAF専用プログラムとAE用プログラムを格納する記憶部を有し、当初はAF専用プログラムによってシャッタ速度と絞り値を制御し、同時にAF制御を行う。
そして、AF制御を終了した時点でつぎはAE用プログラムによりシャッタ速度と絞り値を設定し直し、撮影可能となる。
【0009】
図2は上記AF専用プログラムとAE用プログラムの例を示す図である。
AF専用プログラムAは絞り開放近傍になるようにシャッタ速度が設定されている。
一方、AE用プログラムBは通常の適正絞り,適正シャッタ速度に設定されている。
例えば、EV値12では、通常、絞り8〜5.6,シャッタ速度1/60秒〜1/125秒に設定されてAF制御が行われるが、本発明では先ず絞り2.0近傍,シャッタ速度1/1000秒〜1/2000秒の状態、すなわち絞り値を開放気味にしてAF制御を行った後に、通常のAE制御を行う。
【0010】
図3は撮影時の制御シーケンスを示すフローチャートである。
以下、このフローに沿って図1の動作を詳細に説明する。
図示しないレリーズボタンが半押しされると、AF,AE制御が行われる。
CPU17は測光回路4より測光データを得(ステップ「以下、STという」1)、AF専用プログラムラインに基づきシャッタ速度を決定し、決定したシャッタ速度になるようにCCD3を制御する。
AE制御回路12はこのシャッタ速度の元での輝度信号に基づきアイリスモータ駆動回路13を制御し絞り値を適正露出値になるように設定する(ST2)。
【0011】
CPU17は上記のようにAE制御された状態で、ゲート回路11でゲーティングされる測距枠内の高周波成分の積分値を比較し、その積分値が増大する方向にレンズを移動させるべき制御信号をレンズモータ駆動回路15に送出する。
レンズモータ駆動回路15は制御信号に基づきレンズモータ16を駆動させてレンズを移動させる。
この動作を繰り返し、積分値が最大値になるようにレンズを駆動することにより合焦点を求める(ST3)。
CPU17はAF制御が終了すると、つぎはAE用プログラムラインに切替え、このAE用プログラムラインに基づきシャッタ速度を決定し、決定したシャッタ速度になるようにCCD3を制御する。
AE制御回路12はこのシャッタ速度の元での輝度信号に基づきアイリスモータ駆動回路13を制御し絞り値を再度設定し直す(ST4)。
【0012】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明は開放値から1EV値未満を絞りによって露出制御し、輝度が1EV値になった場合はシャッタ速度を変えるとともに絞りを開放値にし、そのシャッタ速度における開放値から1EV値未満を絞りによって露出制御する動作を繰り返す特性のAF専用のプログラムラインの元でAF制御を行い、その後にAE用プログラムラインでシャッタ速度および絞りを設定し直すように構成されている。
被写界深度が深い場合、映像信号中の高周波成分は充分に検出できるが、レンズ駆動による変化が小さくなるため、合焦ポイントの判定が困難となる。したがって、焦点距離の短いレンズによる被写界深度が深くなるAF撮影は困難であったが、本発明によれば、画作りの上で被写界深度を損なうことなく高性能なAF制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動焦点調節装置の実施例を示す回路ブロック図である。
【図2】AF専用プログラムとAE用プログラムの一例を示す図である。
【図3】撮影時の制御のシーケンスを説明するためのフローチャートである。
【図4】従来のオートフォーカス装置の一例を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 レンズユニット
2 アイリス
3 CCD
4 測光回路
5 カメラプロセス回路
6 HPF
7 AMP
8 A/D変換器
9 算術論理演算器
10,17 CPU
11 ゲート回路
12 AE制御回路
13 アイリスモータ駆動回路
14 アイリスモータ
15 レンズモータ駆動回路
16 レンズモータ
Claims (1)
- レンズ系を通して固体撮像素子に結像される被写体像を映像信号に変換し、この映像信号中より抽出される高周波数成分に基づき合焦を行うオートフォーカス装置において、
測光値を得るための測光回路と、
前記測光値でシャッタ速度を決定し、該シャッタ速度における開放値から1EV値未満の輝度変化を絞りによって露出制御し、輝度変化が開放値から1EV値になった場合はシャッタ速度を変えるとともに絞りを開放値にし、そのシャッタ速度における開放値から1EV値未満の輝度変化を絞りによって露出制御する動作を繰り返す特性のAF専用のプログラムと、AE用プログラムとを格納する記憶部と、
前記測光値に基づき前記AF専用のプログラムのライン上でAF制御を行い、その後に前記AE用プログラムのライン上でAE制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする自動焦点調節装置。
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JP30293492A JP3562820B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 自動焦点調節装置 |
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Family Applications (1)
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