JP4077892B2 - 自動焦点調節方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種のビデオカメラ等に用いられ且つ山登り方式法による合焦制御の自動焦点調節方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビデオカメラ等をはじめとする映像機器の進歩は目覚ましく、オートフォーカス制御、オートアイリス制御、ズーム機能等が標準的に装備され、あらゆる部分において、操作性の改善及び多機能化が図られている。
【0003】
ところでオートフォーカス制御装置(自動焦点調節装置)を見ると、撮像素子等により被写体像を光電変換して得られた映像信号中より画面の鮮鋭度を検出し、それが最大となるようにフォーカスレンズ位置を制御して、焦点調節を行うようにしたTVAF方式が主流になりつつある。
【0004】
前記鮮鋭度の評価としては、一般にある帯域のバンドパスフィルタ−により抽出された映像信号の高周波成分のレベル(以下焦点電圧)等を用いている。これは、通常の被写体像を撮影した場合、図7に示すように焦点が合ってくるに従って焦点電圧は大きくなり、そのレベルが最大になる点を合焦位置としている。
【0005】
TVAF方式において、フォーカスレンズの制御は、合焦点の方向が分からないときにはレンズを低速駆動し、焦点電圧が大きくなる方向を判別して合焦点の方向判別を行った後は、判別方向へレンズを高速駆動して一度合焦点を乗り越えた後、合焦点にレンズを戻すようにして合焦させている。
【0006】
しかし、図7における大ボケ状態では、焦点電圧のレンズ位置に対する変動が少なく、低速駆動しても確実に焦点電圧が大きくなる方向が判別できず、合焦まで時間がかかるということがある。そこで、焦点電圧が所定レベル以下のときには、方向判別をやめて図8に示すように、フォーカスレンズがその移動可能領域の半分より無限側にいれば至近方向、至近側にいれば無限方向へフォーカスレンズを高速駆動するようにしている。
【0007】
次に、低速駆動動作について図9を使って説明する。フォーカスレンズをある方向に駆動し、信号が増加した場合はそのままの駆動方向を変えず、信号が減少した場合は駆動方向を反転させる。つまり、常時合焦信号の大きくなる方向へフォーカスレンズは駆動される。このように制御されることで合焦点の方向に絶えず駆動されるため、速度は遅いが低速駆動を繰り返すだけでも最終的には合焦点に達することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では次のような欠点があった。
【0009】
所定レベル以下のときには方向判別をやめて、予め決められた方向へフォーカスレンズを高速駆動すると、合焦点とは異なる方向へ高速駆動してしまうことがあると共に、焦点電圧が所定レベル以下の被写体には合焦できなくなることが多い。
【0010】
本発明は、上述した従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、合焦点とは異なる方向へ高速駆動してしまうこと及び焦点電圧が所定レベル以下の被写体には合焦できなくなることが少なく、しかも常に正確且つ高速な焦点調節を実現することができる自動焦点調節方法及び装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の自動焦点調節方法は、撮像手段より得られる映像信号の所定の高域成分を自動焦点調節評価値として取り出し、前記自動焦点調節評価値を最大にするようにフォーカスレンズ手段を光軸方向に移動させて焦点調節を行う山登り駆動を有する合焦制御の自動焦点調節方法であって、前記山登り駆動よりも前記フォーカスレンズ手段を微小駆動する微小駆動ステップと、前記微小駆動の際に取得する自動焦点調節評価値が所定値以下である場合に、前記微小駆動を前記山登り駆動へ切り換えるように制御し、前記微小駆動の際に取得する自動焦点調節評価値が所定値以下でない場合に、前記微小駆動を継続し、前記微小駆動の際に取得する自動焦点調節評価値から駆動方向が判別されたときに、前記微小駆動を前記山登り駆動へ切り換えるように制御する切換制御ステップとを有し、前記切換制御ステップは、変倍動作を行う変倍レンズ手段の位置が所定位置よりもワイド側にあるときには、前記自動焦点調節評価値が所定以下である場合における前記切り換えを行わないことを特徴とする。
【0021】
また、上記目的を達成するため、本発明の請求項2記載の自動焦点調節装置は、撮像手段より得られる映像信号の所定の高域成分を自動焦点調節評価値として取り出し、前記自動焦点調節評価値を最大にするようにフォーカスレンズ手段を光軸方向に移動させて焦点調節を行う山登り駆動を有する合焦制御の自動焦点調節装置であって、前記山登り駆動よりも前記フォーカスレンズ手段を微小駆動する微小駆動手段と、前記微小駆動の際に取得する自動焦点調節評価値が所定値以下である場合に、前記微小駆動を前記山登り駆動へ切り換えるように制御し、前記微小駆動の際に取得する自動焦点調節評価値が所定値以下でない場合に、前記微小駆動を継続し、前記微小駆動の際に取得する自動焦点調節評価値から駆動方向が判別されたときに、前記微小駆動を前記山登り駆動へ切り換えるように制御する切換制御手段とを有し、前記切換制御手段は、変倍動作を行う変倍レンズ手段の位置が所定位置よりもワイド側にあるときには、前記自動焦点調節評価値が所定以下である場合における前記切り換えを行わないことを特徴とする。
【0022】
また、上記目的を達成するため、本発明の請求項記載の自動焦点調節装置は、請求項記載の自動焦点調節装置において、前記撮像手段は、CCDであることを特徴とする。
【0023】
また、上記目的を達成するため、本発明の請求項記載の自動焦点調節装置は、請求項記載の自動焦点調節装置において、前記微小駆動手段は、モータとドライバとからなることを特徴とする。
【0024】
また、上記目的を達成するため、本発明の請求項記載の自動焦点調節装置は、請求項記載の自動焦点調節装置において、前記高速駆動手段は、モータとドライバとからなることを特徴とする。
【0025】
また、上記目的を達成するため、本発明の請求項記載の自動焦点調節装置は、請求項記載の自動焦点調節装置において、前記切換制御手段は、カメラ制御マイクロコンピュータよりなることを特徴とする。
【0026】
また、上記目的を達成するため、本発明の請求項記載の自動焦点調節装置は、請求項記載の自動焦点調節装置において、前記動作禁止手段は、カメラ制御マイクロコンピュータよりなることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図6に基づき説明する。
【0030】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について、図1〜図3を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る自動焦点調節装置を具備した撮像装置であるビデオカメラシステムの構成を示すブロック図である。図1において、101は固定の第1群レンズ、102は変倍を行う変倍レンズ、103は絞り、104は固定の第2群レンズである。105はフォーカスコンペレンズ(以下、フォーカスレンズと記述する)で、変倍に伴う焦点面の移動を補正する機能とピント合わせの機能を兼ね備えている。106は撮像素子であるCCD、107はAGCで、CCD106の出力を増幅するものであり、後述のカメラ制御マイコン(マイクロコンピュータ)115からの信号によって増幅率が調節される。108はカメラ信号処理回路、109は記録装置で、カメラ信号処理回路108からの出力を磁気テープ等の記録媒体に記録するものである。110は変倍レンズ102を駆動させる変倍レンズモータ、112はフォーカスレンズ105を駆動させるフォーカスコンペレンズモータである。111は変倍レンズドライバ、113はフォーカスコンペレンズドライバで、それぞれ変倍レンズモータ110、フォーカスコンペレンズモータ112を後述のカメラAFマイコン115からの信号により駆動するものである。114はAF(自動焦点調節)評価値処理回路で、CCD106の出力信号中より焦点検出に用いられる高域成分を抽出する回路である。115はカメラ制御マイコンで、本システム全体を総合的に制御すると共に、AF評価値処理回路114の出力信号に基づいて、変倍レンズモータ110、フォーカスコンペレンズモータ112を制御するものである。
【0031】
図1のように構成されたビデオカメラシステムにおいて、カメラ制御マイコン115はAF評価値処理回路114の出力信号レベルが最大となるようにフォーカスレンズ105を移動させて自動焦点調節を行っている。
【0032】
カメラ制御マイコン115の制御動作について図2を用いて詳しく説明する。図2は本実施の形態に係る自動焦点調節装置におけるカメラ制御マイコン115のAF制御動作のアルゴリズムを示すフローチャートであり、同図のフローチャートはカメラ制御マイコン115内で処理される。
【0033】
図2のステップS201でフォーカスレンズ105を低速駆動動作させながら、AF評価値を取り込むことにより、現在合焦しているのか、ボケているのか、ボケているときには合焦点はどちらなのかを判断する。次に、ステップS202で現在のフォーカスレンズ105の位置が所定エリアにあるか否かを判別する。そして、現在のフォーカスレンズ105の位置が所定エリアにない場合は、ステップS203で評価値が所定レベル以下か否かを判別する。そして、評価値が所定レベル以下でない場合は、ステップS204へ進む。一方、前記ステップS202において、現在のフォーカスレンズ105の位置が所定エリアにある場合は、前記ステップS203をスキップしてステップS204へ進む。
【0034】
このステップS204では、低速駆動動作の結果により現在合焦状態にあるのか否かを判別する。そして、合焦状態にある場合にはフォーカスレンズ105の移動を停止し、ステップS211からの再起動監視処理ルーチンへ進み、合焦状態でない場合にはステップS205へ進む。このステップS205では、低速駆動動作の結果により、どちらの方向に合焦点があるかの判別ができたか否かを判別し、該方向判別ができない場合は前記ステップS201へ戻る。また、前記ステップS205において方向判別ができた場合はステップS206へ進み、その判別方向へ山登り駆動動作を実行する。次に、ステップS207で合焦点、即ちAF評価信号の頂点を越えたか否かを判別し、越えていなければ前記ステップS206へ戻って山登り駆動動作を続け、越えていたならばステップS208でフォーカスレンズ105を頂点に戻す。しかしながら頂点に戻す動作をしている間に、パンニング等により被写体が変化する場合もあるので、頂点にフォーカスレンズ105が辿り着いたならば、今いるところが本当に頂点、即ち合焦点であるのかを判定するため、次のステップS209でフォーカスレンズ105が頂点に達したか否かを判別する。そして、フォーカスレンズ105が頂点に達しない場合は前記ステップS208へ戻る。また、前記ステップS209においてフォーカスレンズ105が頂点に達した場合には、前記ステップS201へ戻る。
【0035】
一方、前記ステップS203において評価値が所定レベル以下の場合には、低速駆動動作による方向判別を中止し、ステップS210で現在のフォーカスレンズ105の位置から山登りの方向を設定し、ステップS206で前記ステップS210において設定した方向へ山登り駆動する。
【0036】
ここで、前記ステップS206における山登り駆動動作について図3を用いて説明する。まず、フォーカスレンズ105のエリア設定について説明する。上述した図7のように被写体が大ボケになるのは合焦点から大きく離れたエリアであり、至近端、無限端付近であることが多い。従って、至近端、無限端付近でのみ前記図2のステップS203において評価値が所定レベル以下のときに山登り駆動に移行することを禁止することで、不用意に合焦点と異なる方向へ高速動してしまったり、焦点電圧が所定レベル以下の被写体に合焦できなくなるということがなくなる。
【0037】
再び図2に戻って、前記ステップS204において、現在合焦状態にある場合には、ステップS211で合焦時のAF表価値レベルを記憶し、次のステップS212で再起動判定ルーチンを実行する。この再起動判定ルーチンは、現在合焦状態にある場合にはAF評価値レベルが、合焦時に前記ステップS211において記憶したレベルに比べ、変動したか否を判別する処理であり、例えば、記憶したレベルに対して所定レベル以上変化したら、パンニング等による被写体変化があったとして、「再起動した」と判別し、所定レベル未満の変化量ならば被写体の変化はないとして「再起動しない」と判別する。このような判別基準に従ってステップS213で再起動したか否かを判別する。そして、「再起動しない」と判別した場合は、ステップS214でフォーカスレンズ105の移動を停止させた後、前記ステップS212へ戻り、再び再起動監視処理を行う。一方、前記ステップS213において「再起動した」と判別した場合には、前記ステップS201へ戻り、再び低速駆動動作を行い、合焦判定及び方向判定を行う。
【0038】
以上のような動作を繰り返すことで、絶えず合焦を維持できるようにフォーカスレンズ105は動作する。
【0039】
図2に示したアルゴリズムでAF制御を行うことにより、フォーカスレンズ105が所定エリアにあるときは、評価値が所定レベル以下のときには山登り駆動に移行することを禁止することで、合焦点と異なる方向へ高速移動してしまったり、焦点電圧が所定レベル以下の被写体には合焦できなくなることが少なくなる。
【0040】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図4及び図5を用いて説明する。なお、本実施の形態に係る自動焦点調節装置を具備したビデオカメラシステムの基本的な構成は、上述した第1の実施の形態における図1と同一であるから、同図を流用して説明する。
【0041】
カメラ制御マイコン115の制御動作について図4を用いて詳しく説明する。図4は本実施の形態に係る自動焦点調節装置におけるカメラ制御マイコン115のAF制御動作のアルゴリズムを示すフローチャートであり、同図のフローチャートはカメラ制御マイコン115内で処理される。
【0042】
図4のステップS401でフォーカスレンズ105を低速駆動動作させながら、AF評価値を取り込むことにより、現在合焦しているのか、ボケているのか、ボケているときには合焦点はどちらなのかを判断する。次に、ステップS402で現在の変倍レンズ(ズームレンズ)102の位置が所定エリアにあるか否かを判別する。そして、現在の変倍レンズ102の位置が所定エリアにない場合は、ステップS403で評価値が所定レベル以下か否かを判別する。そして、評価値が所定レベル以下でない場合は、ステップS404へ進む。一方、前記ステップS402において、現在の変倍レンズ102の位置が所定エリアにある場合は、前記ステップS403をスキップしてステップS404へ進む。
【0043】
このステップS404では、低速駆動動作の結果により現在合焦状態にあるのか否かを判別する。そして、合焦状態にある場合にはフォーカスレンズ105の移動を停止し、ステップS411からの再起動監視処理ルーチンへ進み、合焦状態でない場合にはステップS405へ進む。このステップS405では、低速駆動動作の結果により、どちらの方向に合焦点があるかの判別ができたか否かを判別し、該方向判別ができない場合は前記ステップS401へ戻る。また、前記ステップS405において方向判別ができた場合はステップS406へ進み、その判別方向へ山登り駆動動作を実行する。次に、ステップS407で合焦点、即ちAF評価信号の頂点を越えたか否かを判別し、越えていなければ前記ステップS406へ戻って山登り駆動動作を続け、越えていたならばステップS408でフォーカスレンズ105を頂点に戻す。しかしながら頂点に戻す動作をしている間に、パンニング等により被写体が変化する場合もあるので、頂点にフォーカスレンズ105が辿り着いたならば、今いるところが本当に頂点、即ち合焦点であるのかを判定するため、次のステップS409でフォーカスレンズ105が頂点に達したか否かを判別する。そして、フォーカスレンズ105が頂点に達しない場合は前記ステップS408へ戻る。また、前記ステップS409においてフォーカスレンズ105が頂点に達した場合には、前記ステップS401へ戻る。
【0044】
一方、前記ステップS403において評価値が所定レベル以下の場合には、低速駆動動作による方向判別を中止し、ステップS410で現在のフォーカスレンズ105の位置から山登りの方向を設定し、ステップS406で前記ステップS410において設定した方向へ山登り駆動する。
【0045】
ここで、変倍レンズ102の所定エリアの設定について図5を用いて説明する。図5はインナーフォーカスレンズの被写体距離に応じたカム規制の一例を示す図である。インナーフォーカスレンズは、同じ被写体距離に対するフォーカスレンズ位置が変倍レンズの位置により異なる。図5から分かるように、同じ被写体距離変化に対するフォーカスレンズの移動量が変倍レンズ位置により異なり、ワイド側よりテレ側の方が極めて大きくなっている。従って、テレ側においては追従しきれず大ボケになりやすいので、テレ側においてのみ図4のステップS403における評価値が所定レベル以下のときに山登り駆動に移行することで、大ボケ時の応答性を確保し、それ以外のときは、図4のステップS403における評価値が所定レベル以下のときに山登り駆動に移行することを禁止することで、不用意に合焦点と異なる方向へ高速動してしまったり、焦点電圧が所定レベル以下の被写体に全く合焦できなくなるということがなくなる。
【0046】
再び図2に戻って、前記ステップS404において、現在合焦状態にある場合には、ステップS411で合焦時のAF表価値レベルを記憶し、次のステップS412で再起動判定ルーチンを実行する。この再起動判定ルーチンは、現在合焦状態にある場合にはAF評価値レベルが、合焦時に前記ステップS411において記憶したレベルに比べ、変動したか否を判別する処理であり、例えば、記憶したレベルに対して所定レベル以上変化したら、パンニング等による被写体変化があったとして、「再起動した」と判別し、所定レベル未満の変化量ならば被写体の変化はないとして「再起動しない」と判別する。このような判別基準に従ってステップS413で再起動したか否かを判別する。そして、「再起動しない」と判別した場合は、ステップS414でフォーカスレンズ105の移動を停止させた後、前記ステップS412へ戻り、再び再起動監視処理を行う。一方、前記ステップS412において「再起動した」と判別した場合には、前記ステップS401へ戻り、再び低速駆動動作を行い、合焦判定及び方向判定を行う。
【0047】
以上のような動作を繰り返すことで、絶えず合焦を維持できるようにフォーカスレンズ105は動作する。
【0048】
図4に示したアルゴリズムでAF制御を行うことにより、変倍レンズ102が所定エリアにあるときは、評価値が所定レベル以下のときには山登り駆動に移行することを禁止することで、合焦点と異なる方向へ高速移動してしまったり、焦点電圧が所定レベル以下の被写体には合焦できなくなることが少なくなる。
【0049】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の自動焦点調節方法及び装置に用いる記憶媒体について、図6を用いて説明する。被写体を撮影することによりCCD106から得られる映像信号の所定の高域成分を焦点電圧として取り出し、前記焦点電圧を最大にするように焦点調節を行うフォーカスレンズ105を光軸方向に移動させて焦点調節を行う自動焦点調節装置を制御するための制御プログラムを格納する記憶媒体には、図6に示すように、少なくとも「低速駆動モジュール」、「高速駆動モジュール」、「切換制御モジュール」、「動作禁止モジュール」の各モジュールのプログラムを格納すれば良い。
【0050】
ここで、「低速駆動モジュール」は、前記焦点調節レンズ手段を低速駆動するためのプログラムモジュールである。また、「高速駆動モジュール」は、前記焦点調節レンズ手段を高速駆動するためのプログラムモジュールである。また、「切換制御モジュール」は、焦点電圧が所定値以下の時に低速駆動ステップから高速駆動ステップに切り換え制御するためのプログラムモジュールである。更に、「動作禁止モジュール」は、フォーカスレンズ105の位置または変倍レンズ102の位置により切換制御ステップの動作を禁止するためのプログラムモジュールである。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光軸方向に移動させて焦点調節を行うレンズ手段を、撮像手段より得られる映像信号の所定の高域成分を取り出して成る自動焦点調節評価値が所定値以下の時に微小駆動状態から高速駆動状態に切り換え制御し、且つ変倍動作を行う変倍レンズ手段の位置により前記切換制御動作を禁止するようにしたから、レンズ手段が合焦点とは異なる方向へ高速駆動してしまうこと及び焦点電圧が所定レベル以下の被写体に合焦できなくなることが少なく、しかも常に正確且つ高速な焦点調節を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る自動焦点調節装置を有するビデオカメラシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】同システムのAF制御動作のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図3】フォーカスレンズの移動方向を説明するための図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る自動焦点調節装置を具備したビデオカメラシステムのAF制御動作のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図5】インナーフォーカスレンズの被写体距離に応じたカム軌跡の一例を示す図である。
【図6】本発明の記憶媒体に格納するプログラムモジュールを示す図である。
【図7】フォーカスレンズ位置と焦点電圧レベルとの関係を示す図である。
【図8】フォーカスレンズの移動方向を説明するための図である。
【図9】時間とフォーカスレンズ位置との関係を示す図である。
【符号の説明】
101 固定の第1群レンズ
102 変倍レンズ
103 絞り
104 固定の第2群レンズ
105 フォーカスレンズ(フォーカスコンペレンズ、焦点調節レンズ)
106 CCD
107 AGC
108 カメラ信号処理回路
109 記録装置
110 変倍レンズモータ
111 変倍レンズドライバ
112 フォーカスコンペレンズモータ
113 フォーカスコンペレンズドライバ
114 AF評価値処理回路
115 AE評価値処理回路
118 カメラ制御マイコン

Claims (6)

  1. 撮像手段より得られる映像信号の所定の高域成分を自動焦点調節評価値として取り出し、前記自動焦点調節評価値を最大にするようにフォーカスレンズ手段を光軸方向に移動させて焦点調節を行う山登り駆動を有する合焦制御の自動焦点調節方法であって、
    前記山登り駆動よりも前記フォーカスレンズ手段を微小駆動する微小駆動ステップと、
    前記微小駆動の際に取得する自動焦点調節評価値が所定値以下である場合に、前記微小駆動を前記山登り駆動へ切り換えるように制御し、前記微小駆動の際に取得する自動焦点調節評価値が所定値以下でない場合に、前記微小駆動を継続し、前記微小駆動の際に取得する自動焦点調節評価値から駆動方向が判別されたときに、前記微小駆動を前記山登り駆動へ切り換えるように制御する切換制御ステップとを有し、
    前記切換制御ステップは、変倍動作を行う変倍レンズ手段の位置が所定位置よりもワイド側にあるときには、前記自動焦点調節評価値が所定以下である場合における前記切り換えを行わないことを特徴とする自動焦点調節方法。
  2. 撮像手段より得られる映像信号の所定の高域成分を自動焦点調節評価値として取り出し、前記自動焦点調節評価値を最大にするようにフォーカスレンズ手段を光軸方向に移動させて焦点調節を行う山登り駆動を有する合焦制御の自動焦点調節装置であって、
    前記山登り駆動よりも前記フォーカスレンズ手段を微小駆動する微小駆動手段と、
    前記微小駆動の際に取得する自動焦点調節評価値が所定値以下である場合に、前記微小駆動を前記山登り駆動へ切り換えるように制御し、前記微小駆動の際に取得する自動焦点調節評価値が所定値以下でない場合に、前記微小駆動を継続し、前記微小駆動の際に取得する自動焦点調節評価値から駆動方向が判別されたときに、前記微小駆動を前記山登り駆動へ切り換えるように制御する切換制御手段とを有し、
    前記切換制御手段は、変倍動作を行う変倍レンズ手段の位置が所定位置よりもワイド側にあるときには、前記自動焦点調節評価値が所定以下である場合における前記切り換えを行わないことを特徴とする自動焦点調節装置。
  3. 前記撮像手段は、CCDであることを特徴とする請求項2記載の自動焦点調節装置。
  4. 前記微小駆動手段は、モータとドライバとからなることを特徴とする請求項2記載の自動焦点調節装置。
  5. 前記切換制御手段は、カメラ制御マイクロコンピュータよりなることを特徴とする請求項2記載の自動焦点調節装置。
  6. 前記自動焦点調節評価値が所定値以下の場合の前記微小駆動から前記山登り駆動への切り換えの際に、前記フォーカスレンズ手段の位置に応じた方向へ山登り駆動することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
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