JP4696429B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルスチルカメラなどの撮像装置に関し、特に、1フレームの画像データを複数のブロックに分割して、各ブロック毎に露出量の制御、焦点の制御、及び色校正などを行う撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、撮影した静止画像のデータをデジタル化し、フレキシブルディスクやメモリカードなどの記録媒体に対して記録できるデジタルスチルカメラなどの撮像装置が製品化されている。
【0003】
図3に示すように、このデジタルスチルカメラ100は、レンズ101と、絞り102と、撮像素子103と、アナログデジタル変換部(以下、A/D変換部と称する。)104と、オプティカルディテクタ(以下、OPDと称する。)105と、カメラ信号処理部106と、解像度変換部107と、ビデオエンコーダ108と、デジタルアナログ変換部109(以下、D/A変換部と称する。)と、圧縮/伸長部110と、メモリコントローラ111と、汎用メモリ112と、汎用メモリコントローラ113と、ホストインターフェース(以下、ホストI/Fと称する。)114と、中央処理装置(以下、CPUと称する。)115と、CPU接続メモリ116と、表示部117とを備える。
【0004】
当該デジタルスチルカメラ100における画像データの流れは、以下に説明する通りとなる。
【0005】
最初、デジタルスチルカメラ100は、ユーザが表示部117に表示されている被写体像を確認するためのファインダモードとされている。
【0006】
ファインダモードにおいては、先ず、レンズ101を通して被写体からの光が撮像素子103に入射し、撮像面上に画像が結像される。次に、撮像素子103が、撮像面上に結像された画像を電気信号に変換して、画像データとして出力する。この画像データはA/D変換部104に供給されて、A/D変換される。A/D変換された画像データは、OPD105と、カメラ信号処理部106とに供給される。
【0007】
カメラ信号処理部106に供給された画像データは、シェーディング補正、アパーチャ補正、ガンマ補正、色処理などが施された後に、メモリコントローラ111によって汎用メモリコントローラ113を介して汎用メモリ112に書き込まれる。
【0008】
次に、メモリコントローラ111が、汎用メモリコントローラ113を介して汎用メモリ112から画像データを読み出し、解像度変換部107へ供給する。解像度変換部107へ供給された画像データは、解像度変換された後に、メモリコントローラ111によって汎用メモリコントローラ113を介して汎用メモリ112に書き込まれる。
【0009】
次に、メモリコントローラ111が、汎用メモリコントローラ113を介して汎用メモリ112から画像データを読み出し、ビデオエンコーダ108へ供給する。ビデオエンコーダ108へ供給された画像データは、エンコードされた後に、D/A変換部109へ供給され、D/A変換される。D/A変換された画像データは、表示部117に表示される。
【0010】
また、OPD105では、供給された画像データに基づいて、例えば露光量の制御などを行うための評価値が算出され、記憶される。
【0011】
具体的に説明すると、OPD105は、図4に示すように、複数の演算回路1201,1202,・・・,120n(nは自然数。以下、演算回路1201〜120nと総称する。)と、それぞれ64個の独立した保存回路を有する複数の保存回路部1211,1212,・・・,121n(以下、保存回路部1211〜121nと総称する。)とを備える。演算回路1201〜120nは、撮像素子103から出力される画像データを元に演算(以下、検波と称する。)を行うことで、評価値を算出している。また、保存回路部1211〜121nは評価値を記憶する。評価値としては、例えば、焦点の制御(AF;Auto Focus)を行うためのAF評価値、露光量の制御(AE;Auto Exporsure)を行うためのAE評価値、色校正(CC;Color Correct)を行うためのCC評価値などが挙げられる。
【0012】
そして、CPU115が、保存回路部1211〜121nに記憶されている評価値をホストI/F114を介して読み出す。CPU115は、読み出した評価値に基づいて、焦点の制御、色校正の制御、色校正などを行い、デジタルスチルカメラ100の制御を行っている。
【0013】
一方、ユーザが図示しないシャッタボタンを押すと、デジタルスチルカメラ100は、記録モードに移行する。記録モードにおいては、ファインダモードで解像度変換された画像データが、圧縮/伸長部110へ供給される。圧縮/伸長部110では、JPEG(Joint Photographic Expert Group)の規格に従って、画像データが圧縮される。圧縮された画像データは、図示しない記録媒体に対して記録される。
【0014】
また、ユーザが所定の操作を行うことによって、デジタルスチルカメラ100が再生モードに移行すると、CPU115は、記録媒体から画像データを読み出し、圧縮/伸長部110へ供給する。圧縮/伸長部110へ供給された画像データは、JPEGの規格に従って伸長された後に、ビデオエンコーダ108に供給される。ビデオエンコーダ108に供給された画像データは、D/A変換部109でD/A変換され、表示部117に表示される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デジタルスチルカメラ100では、OPD105において、1フレームの画像データを例えば8×8(=64)のブロックに分割して各ブロック毎に検波を行い、評価値を算出する方法が採用されている。すなわち、デジタルスチルカメラ100では、1つの評価値について64個のデータを生成する。
【0016】
1フレームの画像データについて複数のブロック毎に検波を行うとき、演算回路は、演算を時分割処理することが可能となる。したがって、1つの評価値に必要な演算回路は1個となる。
【0017】
また、1フレームの画像データについて複数のブロック毎に検波を行うとき、検波によって得られた評価値は、ブロック全ての検波が終了するまで保存する必要がある。したがって、1つの評価値について必要な保存回路は64個となる。さらに、AE評価値,AF評価値,CC評価値などを全て合計すると、評価値の種類は一般的に20種類以上となる。複数のデータが保存回路を共有することは不可能なので、1つの評価値が16ビットであると仮定すると、デジタルスチルカメラ100では、1フレーム分のデータを記憶するために、16×20×64(=20480)個以上の独立した保存回路が必要となる。当該保存回路は、それぞれフリップフロップやラッチ、或いはLSIに内蔵された専用のRAMなどによって構成されている。
【0018】
したがって、OPD105では、演算回路1201〜120nと比較して保存回路部1211〜121nの規模が大きくなり、OPD105全体としての回路規模も大きくなる。例えば、OPD105全体の回路規模は300000ゲートとなり、保存回路部1211〜121nの回路規模は150000ゲートとなる。回路規模が大きいOPD105は、動作させたときに消費電力が大きくなる。
【0019】
本発明は、このような従来の実情を鑑みて提案されたものであり、1フレームの画像データを複数のブロックに分割して、ブロック毎に露光量の制御、焦点の制御、色校正などを行うための評価値を算出することが可能であるとともに、測光手段の回路規模が小さい撮像装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明を適用した撮像装置は、被写体からの撮像光が入射され、当該撮像光を電気信号に変換して1フレーム分の画像データを出力する撮像素子と、上記撮像素子により得られた画像データが供給される信号処理部と、上記信号処理部に外部接続され、上記信号処理部の動作を制御する制御部と、
上記信号処理部に外部接続され、上記信号処理部により処理する画像データ及び制御データを一時記憶する記憶部とを備え、上記信号処理部は、上記撮像素子により得られた画像データについて、それぞれ1フレーム分の画像データを複数のブロックに分割し、上記画像処理手段による処理を制御するための評価値、撮像素子による撮像動作における焦点制御のための評価値及び露光量制御のための評価値を含む各種評価値をブロック毎に個別に算出する複数の演算処理手段と、上記記憶部に評価値を記憶するときの記憶位置を示すアドレスを生成し、生成したアドレスを上記各演算処理手段によって算出された各種評価値に対して割り当てるアドレス処理手段とを備える評価値処理手段と、上記撮像素子により得られた画像データを処理する画像処理手段と、上記評価値処理手段により算出された評価値を、上記評価値処理手段が割り当てたアドレスに従って上記記憶部へ記憶する記憶制御手段と、上記画像処理手段、評価値処理手段及び記憶制御手段が接続された画像データバスと、上記制御部を上記画像データバスに接続するホストインターフェースと、上記制御部を上記記憶制御手段に接続するバイパスインターフェースとが1チップに集積回路化されてなり、上記記憶制御手段により、上記評価値処理手段において、上記各演算処理手段によって算出された各種評価値を、アドレス処理手段によって割り当てられたアドレスに従って、上記記憶部に記憶し、上記制御部により、上記記憶部から上記バイパスインターフェースを介して各種評価値を読み出し、読み出した各種評価値に基づいて、上記画像処理手段による画像データに対する処理を制御するとともに、上記撮像素子による撮像動作における焦点制御及び露光量制御を行うことを特徴とする。
【0021】
本発明を適用した撮像装置では、撮像素子により得られた画像データについて、それぞれ1フレーム分の画像データを複数のブロックに分割し、上記画像処理手段による処理を制御するための評価値、撮像素子による撮像動作における焦点制御のための評価値及び露光量制御のための評価値を含む各種評価値をブロック毎に個別に算出する複数の演算処理手段と、上記記憶部に評価値を記憶するときの記憶位置を示すアドレスを生成し、生成したアドレスを上記各演算処理手段によって算出された各種評価値に対して割り当てるアドレス処理手段とを備える評価値処理手段と、上記撮像素子により得られた画像データを処理する画像処理手段と、上記評価値処理手段により算出された評価値を、上記評価値処理手段が割り当てたアドレスに従って上記記憶部へ記憶する記憶制御手段と、上記画像処理手段、評価値処理手段及び記憶制御手段が接続された画像データバスと、上記制御部を上記画像データバスに接続するホストインターフェースと、上記制御部を上記記憶制御手段に接続するバイパスインターフェースとが1チップに集積回路化されてなる信号処理部は、当該信号処理部に外部接続された記憶部に、上記記憶制御手段により、上記評価値処理手段において各演算処理手段によって算出された各種評価値を、アドレス処理手段によって割り当てられたアドレスに従って記憶する。そして、信号処理部に外部接続された制御部により、上記記憶部から上記バイパスインターフェースを介して各種評価値を読み出し、読み出した各種評価値に基づいて、上記画像処理手段による画像データに対する処理を制御するとともに、上記撮像素子による撮像動作における焦点制御及び露光量制御を行う。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した撮像装置について、図1及び図2を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施の形態では、本発明をデジタルスチルカメラに適用した例について説明する。
【0023】
図1に示すように、本発明を適用したデジタルスチルカメラ1は、レンズ2と、絞り3と、撮像素子4と、アナログデジタル変換部(以下、A/D変換部と称する。)5と、オプティカルディテクタ(以下、OPDと称する。)6と、カメラ信号処理部7と、解像度変換部8と、ビデオエンコーダ9と、デジタルアナログ変換部(以下、D/A変換部と称する。)10と、圧縮/伸長部11と、メモリコントローラ12と、汎用メモリ13と、汎用メモリコントローラ14と、ホストインターフェース(以下、ホストI/Fと称する。)15と、中央処理装置(以下、CPUと称する。)16と、バイパスインターフェース(以下、バイパスI/Fと称する。)17と、表示部18とを備える。
【0024】
なお、OPD6と、カメラ信号処理部7と、解像度変換部8と、ビデオエンコーダ9と、D/A変換部10と、圧縮/伸長部11と、メモリコントローラ12と、汎用メモリコントローラ14と、ホストI/F15と、バイパスI/F17とは、1つのチップ上に集積されており、1つの大規模集積回路(LSI;Large-Scale Integrated circuit)19を構成している。
【0025】
また、OPD6と、カメラ信号処理部7と、解像度変換部8と、ビデオエンコーダ9と、D/A変換部10と、圧縮/伸長部11と、メモリコントローラ12と、汎用メモリコントローラ14と、ホストI/F15とは、画像データバス20に接続している。
【0026】
レンズ2は、被写体からの入射光を、撮像素子4の撮像面上に結像する。
【0027】
絞り3は、レンズ2を通して撮像素子4への入射する光の量を制御する。すなわち、絞り3は、撮像素子4に対する露光量を制御する。
【0028】
撮像素子4は、被写体を撮像する半導体素子であり、レンズ2を通して入射された被写体の撮像光を画素毎に電気信号に変換して、1フレーム分の画像データを出力する。撮像素子4としては、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Mental-Oxide Semiconductor device)などが使用される。
【0029】
A/D変換部5は、撮像素子4から出力された画像データを、アナログ信号からデジタル信号へ変換する。
【0030】
OPD6は、測光手段である。OPD6は、複数の演算回路251,252,253・・・,25n(nは自然数。以下、演算回路251〜25nと総称する。)と、BUS制御回路26とを備える。OPD6では、演算回路251〜25nが、撮像素子4から出力される1フレーム分の画像データを複数のブロックに分割し、各ブロック毎に演算(以下、検波と称する。)を行うことで、評価値を算出している。また、BUS制御回路26は、演算回路251〜25nが算出した評価値に対して、汎用メモリ13に記憶するときの記憶位置を示すアドレスを割り当てる。なお、OPD6については、詳細を後述する。
【0031】
カメラ信号処理部7は、撮像素子4から供給された画像データに対して、シェーディング補正、アパーチャ補正、ガンマ補正、色処理などを施す。
【0032】
解像度変換部8は、画像データの解像度を変換する。解像度変換部8は、主に撮像素子4で生成された画像データが高解像度のときに所定の解像度に抑えるための処理を行うが、低解像度のデータを高解像度にするための処理を行っても良い。
【0033】
ビデオエンコーダ9は、画像データをエンコードする。
【0034】
D/A変換部10は、エンコードされた画像データを、デジタル信号からアナログ信号へ変換する。アナログ信号に変換された画像データは、表示部18に表示される。
【0035】
圧縮/伸長部11は、JPEG(Joint Photographic Expert Group)の規格に従って、画像データに対して圧縮処理及び伸長処理を行う。
【0036】
メモリコントローラ12は、汎用メモリ13と画像データバス20に接続している各回路との間で画像データの転送を行う。具体的に説明すると、メモリコントローラ12は、OPD6において演算回路251〜25nが算出した評価値を、BUS制御回路26が割り当てたアドレスに従って、汎用メモリコントローラ14を介して汎用メモリ13へ書き込む。また、メモリコントローラ12は、カメラ信号処理部6、解像度変換部8などから供給される画像データを、汎用メモリコントローラ14を介して汎用メモリ13に書き込む。さらに、メモリコントローラ12は、汎用メモリ13に書き込まれている画像データを、汎用メモリコントローラ14を介して読み出す。さらにまた、メモリコントローラ12は、汎用メモリ13から読み出した画像データを、解像度変換部8、ビデオエンコーダ9、及び圧縮/伸長部11へ供給する。
【0037】
汎用メモリ13は、画像データなどの各種データを記憶する記憶手段である。
例えば、カメラ信号処理部7でシェーディング補正、アパーチャ補正、ガンマ補正、色処理などが施された画像データは、解像度変換部8へ供給される前に、一時的に汎用メモリ13に記憶される。また、演算回路251〜25nによって算出された評価値が記憶される。汎用メモリ13としては、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)などが使用される。
【0038】
CPU16は、画像データの処理全般を行う。例えば、CPU16は、圧縮/伸長部11によって圧縮された画像データを、図示しない記録媒体へ書き込むとともに、当該記録媒体へ書き込まれた画像データを読み出して圧縮/伸長部11へ供給する。また、CPU16は、OPD6が算出した評価値に基づいて焦点の制御、露光量の制御、色校正などを行い、デジタルスチルカメラ1を制御する。
【0039】
バイパスI/F17は、CPU16が、汎用メモリ13に記憶されたデータを、ホストI/F15を介することなく読み出すことを可能とし、CPU16が汎用メモリ13に記憶されたデータを読み出す時間を短縮する。また、バイパスI/F17を設けることによって、CPU16が汎用メモリ13に記憶されたデータを短時間で読み出すことが可能となるため、CPU16は、処理される前のデータや、処理された後のデータなどを記憶するためのメモリを直接接続することなく、データに演算を施すことができる。したがって、バイパスI/F17を設けることによって、デジタルスチルカメラ1に備えられるメモリの量を縮小することが可能となる。
【0040】
表示部18は、ビデオエンコーダ9によってエンコードされた後にD/A変換部10によってD/A変換された画像データを表示する。表示部18の例としては、液晶画面などが挙げられる。
【0041】
つぎに、OPD6について詳細に説明する。
【0042】
OPD6は、図2に示すように、複数の演算回路251〜25nと、BUS制御回路26とを備える。
【0043】
演算回路251〜25nは、撮像素子4から出力される画像データを元に検波することで、評価値を算出する。また、演算回路251〜25nは、撮像素子4から出力される1フレーム分の画像データを複数のブロックに分割し、各ブロック毎に検波している。本実施の形態では、撮像素子4から出力される1フレーム分の画像データを、8×8(=64)のブロックに分割しているため、1つの評価値について64個のデータが算出される。演算回路251〜25nによって算出されたデータは、汎用メモリ13に記憶される。演算回路251〜25nが算出する評価値としては、焦点の制御(AF;Auto Focus)を行うためのデータであるAF評価値、露光量の制御(AE;Auto Exporsure)を行うためのデータであるAE評価値、色校正(CC;Color Correct)を行うためのデータであるCC評価値などが挙げられる。
【0044】
BUS制御回路26は、評価値を汎用メモリ13に記憶するときの記憶位置を示すアドレスを生成し、各評価値に割り当てる。BUS制御回路26が割り当てた評価値に基づいて、メモリコントローラ12が、各評価値を汎用メモリ13へ伝送する。
【0045】
つぎに、デジタルスチルカメラ1における具体的な画像データの流れについて説明する。
【0046】
最初に、デジタルスチルカメラ1は、ユーザが表示部18に表示されている被写体像を確認するためのファインダモードとされている。
【0047】
ファインダモードにおいては、先ず、レンズ2を通して被写体からの光が撮像素子4に入射し、撮像面上に画像が結像される。次に、撮像素子4が、撮像面上に結像された画像を電気信号に変換して、画像データとして出力する。この画像データはA/D変換部5に供給されて、A/D変換される。A/D変換された画像データは、OPD6と、カメラ信号処理部7とに供給される。
【0048】
カメラ信号処理部7に供給された画像データは、シェーディング補正、アパーチャ補正、ガンマ補正、色処理などが施された後に、メモリコントローラ12によって汎用メモリコントローラ14を介して汎用メモリ13に書き込まれる。
【0049】
次に、メモリコントローラ12が、汎用メモリコントローラ14を介して汎用メモリ13から画像データを読み出し、解像度変換部8へ供給する。解像度変換部8へ供給された画像データは、解像度変換された後に、メモリコントローラ12によって汎用メモリコントローラ14を介して汎用メモリ13に書き込まれる。
【0050】
次に、メモリコントローラ12が、汎用メモリコントローラ14を介して汎用メモリ13から画像データを読み出し、ビデオエンコーダ9へ供給する。ビデオエンコーダ9へ供給された画像データは、エンコードされた後に、D/A変換部10へ供給され、D/A変換される。D/A変換された画像データは、外部端子30を介して表示部18に表示される。
【0051】
また、OPD6では、供給された画像データに基づいて、例えば焦点の制御、露光量の制御、色校正などを行うための評価値を算出する。算出された評価値は、汎用メモリ13に書き込まれる。
【0052】
そして、CPU16が、汎用メモリ13から評価値を読み出し、読み出した評価値に基づいて焦点の制御、露光量の制御、色校正などを行い、デジタルスチルカメラ1の制御を行う。なお、評価値に基づいてCPU16がデジタルスチルカメラ1を制御する方法については、詳細を後述する。
【0053】
一方、ユーザが図示しないシャッタボタンを押すと、デジタルスチルカメラ1は、記録モードに移行する。記録モードにおいては、ファインダモードで解像度変換された画像データが、圧縮/伸長部11へ供給される。圧縮/伸長部11は、JPEGの規格に従って画像データを圧縮する。圧縮された画像データは、図示しない記録媒体に記録される。
【0054】
また、ユーザが所定の操作を行うことによってデジタルスチルカメラ1が再生モードに移行すると、CPU16は、記録媒体から画像データを読み出し、圧縮/伸長部11へ供給する。圧縮/伸長部11へ供給された画像データは、JPEGの規格に従って伸長された後に、ビデオエンコーダ9に供給される。ビデオエンコーダ9に供給された画像データは、D/A変換部10でD/A変換され、表示部18に表示される。
【0055】
以上説明したデジタルスチルカメラ1は、OPD6における演算回路251〜25nで算出した評価値に基づいて、以下に説明する方法によって制御が行われる。
【0056】
先ず、OPD6で、各演算回路251〜25nが、撮像素子4から出力される画像データを元に検波を行い、評価値を算出する。例えば、演算回路251〜25nのうち1つは、撮像素子4から出力される画像データを元に輝度信号を検出し、AE評価値を算出する。また、演算回路251〜25nのうち他の1つは、撮像素子4から出力される画像データを元に周波数成分を検出し、AF評価値を算出する。画像データを元にした検波では、1フレーム分の画像データを8×8のブロックに分割して各ブロック毎に行われるので、1つの評価値に対して64個のデータが算出される。
【0057】
次にBUS制御回路26が、各演算回路251〜25nによって算出された評価値に対して、汎用メモリ13に記憶するときの記憶位置を示すアドレスを生成し、当該アドレスを各評価値に対して割り当てる。BUS制御回路26は、例えば、64個のデータのうち先頭のデータのアドレスをデコードした後に、先頭アドレスからのアドレスのインクリメントをデータの数(64)だけ行う回路構成とされる。
【0058】
次に、メモリコントローラ12が、BUS制御回路26によって割り当てられたアドレスに従って、評価値を汎用メモリ13に記憶する。
【0059】
次に、CPU16が、汎用メモリ13からバイパスI/F17を通して評価値を読み出す。すなわち、CPU16は、ホストI/F15を介さずに、汎用メモリ13から評価値を読み出している。したがって、CPU16は、ホストI/F15を介したときと比較して、汎用メモリ13に記憶された評価値を素早く読み出すことが可能となる。また、CPU16は、ホストI/F15を介したときと比較して、デジタルスチルカメラ1を制御する速度を速めることが可能となる。
【0060】
そして、読み出された評価値に従って、CPU16がデジタルスチルカメラ1を制御する。例えば、CPU16は、AE評価値に基づいて絞り3の開度やシャッタスピードなどを調節することで露光量を制御する。また、CPU16は、AF評価値に基づいてレンズ2の位置を調節することで焦点を制御する。
【0061】
以上説明したように、本発明を適用したデジタルスチルカメラ1では、OPD6内部にBUS制御回路26を設けることで、演算回路251〜25nによって算出された評価値を、汎用メモリ13に記憶することが可能となる。すなわち、OPD6内にメモリを設けることなく、評価値を記憶することが可能となる。
【0062】
したがって、本発明を適用したデジタルスチルカメラ1においては、1フレーム分の画像データを複数のブロックに分割して各ブロック毎に評価値を算出するときにも、OPD6の回路規模の増大を抑制することが可能となる。例えば、OPD内部に評価値を記憶するためのメモリを備えたときには、OPDの回路規模が300000ゲートとなるが、本発明を適用したデジタルスチルカメラ1では、OPD6の回路規模が160000ゲートとなる。また、本発明を適用したデジタルスチルカメラ1では、OPD6における回路規模の増大を抑制することで、消費電力を削減することが可能となる。
【0063】
また、本発明を適用したデジタルスチルカメラ1では、CPU16が、ホストI/F15を介することなく、汎用メモリ13に記憶した評価値を読み出すことができる。したがって、本発明を適用したデジタルスチルカメラ1は、迅速に制御が行われる。
【0064】
【発明の効果】
本発明に係る撮像装置では、信号処理部に外部接続された記憶部に、記憶制御手段により、評価値処理手段において各演算処理手段によって算出された各種評価値を、アドレス処理手段によって割り当てられたアドレスに従って記憶する。そして、上記信号処理部に外部接続された制御部により、上記記憶部から上記バイパスインターフェースを介して各種評価値を読み出し、読み出した各種評価値に基づいて、上記画像処理手段による画像データに対する処理を制御するとともに、上記撮像素子による撮像動作における焦点制御及び露光量制御を行うので、上記評価値処理手段に記憶手段を設けることなく、1フレーム分の画像データを複数のブロックに分割して各ブロック毎に評価値を算出するとともに、上記評価値処理手段の回路規模の増大を抑制することが可能となる。また、本発明に係る撮像装置は、評価値処理手段における回路規模の増大を抑制することによって、消費電力を削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルスチルカメラのブロック図である。
【図2】同デジタルスチルカメラに備えられたOPDのブロック図である。
【図3】従来のデジタルスチルカメラのブロック図である。
【図4】同デジタルスチルカメラに備えられたOPDのブロック図である。
【符号の説明】
6 OPD、25 演算回路、26 BUS制御回路
Claims (1)
- 被写体からの撮像光が入射され、当該撮像光を電気信号に変換して1フレーム分の画像データを出力する撮像素子と、
上記撮像素子により得られた画像データが供給される信号処理部と、
上記信号処理部に外部接続され、上記信号処理部の動作を制御する制御部と、
上記信号処理部に外部接続され、上記信号処理部により処理する画像データ及び制御データを一時記憶する記憶部と
を備え、
上記信号処理部は、上記撮像素子により得られた画像データについて、それぞれ1フレーム分の画像データを複数のブロックに分割し、上記画像処理手段による処理を制御するための評価値、撮像素子による撮像動作における焦点制御のための評価値及び露光量制御のための評価値を含む各種評価値をブロック毎に個別に算出する複数の演算処理手段と、上記記憶部に評価値を記憶するときの記憶位置を示すアドレスを生成し、生成したアドレスを上記各演算処理手段によって算出された各種評価値に対して割り当てるアドレス処理手段とを備える評価値処理手段と、上記撮像素子により得られた画像データを処理する画像処理手段と、上記評価値処理手段により算出された評価値を、上記評価値処理手段が割り当てたアドレスに従って上記記憶部へ記憶する記憶制御手段と、上記画像処理手段、評価値処理手段及び記憶制御手段が接続された画像データバスと、上記制御部を上記画像データバスに接続するホストインターフェースと、上記制御部を上記記憶制御手段に接続するバイパスインターフェースとが1チップに集積回路化されてなり、
上記記憶制御手段により、上記評価値処理手段において、上記各演算処理手段によって算出された各種評価値を、アドレス処理手段によって割り当てられたアドレスに従って、上記記憶部に記憶し、
上記制御部により、上記記憶部から上記バイパスインターフェースを介して各種評価値を読み出し、読み出した各種評価値に基づいて、上記画像処理手段による画像データに対する処理を制御するとともに、上記撮像素子による撮像動作における焦点制御及び露光量制御を行う
ことを特徴とする撮像装置。
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