JPH0698177B2 - 医療用バッグ及びその製造方法 - Google Patents
医療用バッグ及びその製造方法Info
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- JPH0698177B2 JPH0698177B2 JP5031153A JP3115393A JPH0698177B2 JP H0698177 B2 JPH0698177 B2 JP H0698177B2 JP 5031153 A JP5031153 A JP 5031153A JP 3115393 A JP3115393 A JP 3115393A JP H0698177 B2 JPH0698177 B2 JP H0698177B2
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Description
により形成されたインフレ−ションチュ−ブからなる袋
部とこの袋部の端部に口栓部を装着することにより構成
される医療用バッグの改良に関する。
さ100〜600μmのインフレ−ションチュ−ブを所
定の長さに切断して、該チュ−ブの開口部に射出成形さ
れた熱可塑性樹脂製の口栓部を挿入し、チュ−ブの両端
開口部を金型で平板状に融着封止し、融着部の間に袋部
を形成することにより製造されている。融着部の表面
は、両面をフラットに形成するかあるいは両面にエンボ
ス面の深さHを均一に形成した凸部と凹部を形成してい
た。
表面の両面をフラットに形成した医療用バッグの場合
は、チュ−ブの両端を重ね合わせて金型より押圧して
融着する際、チュ−ブを重ね合わせた箇所に、エア−を
かみ込みやすい。また金型で強く押圧しすぎると肉薄に
なり、融着部の強度が弱くなりやすい。さらに薬液を
充填した医療用バッグを取り扱う際に、すべって落とし
やすい。高圧滅菌処理時に、バッグ同士がブロッキン
グしやすい等の問題があった。
成した医療用バッグの場合は、一方の面の凹部と他方の
面の凹部の位置が重なったりあるいは近接すると、重ね
たチュ−ブ同士の一部が極端にうすくなる。他方、一方
の面の凸部と、もう一方の面の凸部とが重なったり近接
すると、重ねたチュ−ブ同士の一部に肉厚部ができて、
金型で押圧して融着するときに、完全に融着しきれずチ
ュ−ブ同士の未融着部ができる。またエンボス面の深さ
が均一の場合、融着部と袋部の境界部に凹部が重なった
り近接しやすかった。このような厚肉部や薄肉部ができ
ないように金型の位置決めの微調整を行う必要があるが
これが困難であった。
着部ができると融着部の強度が低下し、ひいては液漏れ
の原因になるので好ましくない。特に薄肉部、未融着部
が融着部と袋部の境界に近接して形成されると袋部内に
液体等を充填した際に袋部近くの境界部が三次元的に膨
らむので液漏れすることがあった。そこで本発明者は、
以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、次
の発明に到達した。
合成樹脂からなる袋部の一端部に口栓部を装着するとと
もに、袋部の両端部に形成された融着部の片方の面に凸
部と凹部を形成し、もう一方の面にフラット面を形成
し、凹部表面から凸部の頂部までの高さ(以下、エンボ
ス面の深さH)を、袋部と融着部の境界部において浅く
形成した医療用バッグを提供するものである。
とともに少なくとも凹部が融着部の端部の線にかかるよ
うに形成した[1]記載の医療用バッグを提供する。
[1]ないし[2]記載の医療用バッグの製造方法を提
供するものである。(1)金型より押し出されたインフ
レ−ションチュ−ブを所定の長さに切断する工程、
(2)前記チュ−ブの一方の開口部に口栓部を挿入する
工程、(3)前記チュ−ブの両開口端部を、チュ−ブ押
圧面に凸部と凹部に対応する凸部と凹部を形成すると共
に前記袋部と融着部の境界部の位置に対応する凸部の大
きさを小さくした金型と、チュ−ブ押圧面をフラツト面
に形成した金型の間にはさんで加熱加圧して融着する工
程、
ないし[2]記載の医療用バッグの製造方法を提供す
る。(1)金型より押し出されたインフレ−ションチュ
−ブを所定のサイズの袋となるように[3]記載の金型
の間にはさんで加熱加圧して融着する工程、(2)前記
チュ−ブの融着部をプレスカットし、各袋ごとに切断し
袋の一端部を開口する工程、(3)前記袋の開口部に口
栓部を挿入する工程、(4)口栓部を袋に溶着する工
程、
近接しても、重なった箇所または近接した箇所は相対的
に肉厚になっているので、金型で押圧し融着する際に半
融状態に近くなり過融着のない状態を保持でき、重ねた
チュ−ブ同士の肉厚が、極端に厚くなったり、薄くなっ
たりすることがなく、金型で押圧して融着する際に未融
着部が生じることはない。また金型で強く押圧しても凸
部の樹脂が凹部に流れて肉厚が均一となるので肉薄部が
形成されることなく、融着部の強度が向上する。
図2は図1のZ−Z´線矢視図である。医療用バッグ1
は、熱可塑性合成樹脂製の袋部4と該袋部4の一端に装
着される口栓部3より構成される。袋部4の両端には、
融着部2、2が形成され、融着部2の一方の面には図3
(融着部2の一部拡大図)に示すように、凸部11と凹
部12が形成され、他方の面はフラット面14に形成さ
れている。凸部11と凹部12のエンボス面の深さH
は、後述するように袋部4と融着部2の境界部5から1
0において浅く形成されている。
の間隔をおいて、規則正しく形成され、図4から図8
(A−A´〜E−E´線断面図)からも明らかなように
薄肉部や融着不足のない状態を保持することができる。
特に凸部11と凹部12のエンボス面の深さHは図4に
示すように袋部4と融着部2の境界部に近ずくにつれて
順次浅く形成されている。このように形成することによ
り、境界部外の箇所で融着不足のない状態を保持し、境
界部に近接する箇所で過融着のない状態を保存すること
ができ、袋部内に液体等を充填する際に、袋部が膨らん
でも液漏れが発生することはない。
1aと凹部12aの形状を示す一部拡大図である。凸部
11aと凹部12aは、縦横に交互に形成されると共に
斜めに連続して形成されている。凸部11aと凹部12
aのエンボス面の深さHは、図11と図12に示すよう
に袋部4と融着部2の境界部に近ずくにつれて順次浅く
形成されている。これらも図10から図15(A−A´
〜F−F´線断面図)からも明らかなように薄肉部や融
着不足のない状態を保持することができる。
示す一部拡大図である。凸部11bと凹部12bは、ダ
イヤモンドカット状(角錐状)に形成され、縦横及び斜
めに規則的に形成されている。凸部11bと凹部12b
のエンボス面の深さHは、図17に示すように袋部4と
融着部2の境界部に近ずくにつれて順次浅く形成されて
いる。これらも図17から図21(A−A´〜E−E´
線断面図)からも明らかなように薄肉部や融着不足のな
い状態を保持することができる。
形状は上記したものに限定されるものではなく、半球
状、立方体、直方体、直角柱、傾角柱、直角錐台、直円
柱、直円錐台、球状滞等の形状を採用することができ
る。
一部拡大図)に示すように凹部12cをそれぞれ長さの
異なる形状に形成しランダムに配列することができる。
これにより少なくとも凹部12cが融着部2端部の線
A,B,Cがどの位置にきてもかかるので袋部4の端部
は確実に溶着される。凹部12cの形状は図22に示す
ように長方形状のものに限定されるものではなくランダ
ムに配列して融着部2端部の線にかかるような形状であ
れば例えば正方形、円、楕円等の全ての形状を採用する
ことができる。
うにして製造される。金型より押し出されたインフレ−
ションチュ−ブを、所定の長さに切断して、該チュ−ブ
の一方の開口部に口栓部3を挿入する。続いて、チュ−
ブの両開口端部を、チュ−ブ押圧面に前記凸部11と凹
部12と対応する凸部と凹部を形成すると共に前記袋部
4と融着部2の境界部の位置に対応する凸部の大きさを
小さくした金型と、チュ−ブ押圧面をフラット面に形成
した金型の間にはさんで、加熱加圧し融着して融着部2
を形成する。これにより口栓部3は医療用バッグ1の端
部に装着され、融着部2、2の間に袋部4が形成され
る。
部12が形成され、もう一方の面にはフラット面14が
形成される。また、袋部4と融着部2の境界部外の箇所
で融着不足のない状態を保持し、境界部に近い箇所で半
融状態に近くして過融着のない状態を保持するので、重
ねたチュ−ブ同士の肉厚が極端に厚くなったり薄くなっ
たりすることがなく、肉薄部や未融着部が生じることは
ない。
して製造することができる。金型より押し出されたイン
フレ−ションチュ−ブを図23に示すように所定のサイ
ズの袋となるように前記金型の間にはさんで加熱加圧し
て融着し袋部4と融着部2を形成する。続いて図24に
示すように前記チュ−ブの融着部2をプレスカットし、
各袋部4ごとに切断し、袋部4の一端を開口する。図2
5に示すように袋部4の開口部21に口栓部3を挿入
し、図26に示すように口栓部3を袋部4に融着する
(22は口栓融着部である)。
の深さHは、前記インフレ−ションチュ−ブの融着前の
肉厚(チュ−ブを重ね合わせない片肉厚)の20〜70
%が良い。また、エンボス面の深さHは、インフレ−シ
ョンチュ−ブの融着後の融着部2の肉厚に対して10〜
35%に形成するのが良い。例えば、肉厚250μのイ
ンフレ−ションチュ−ブでは、エンボス面の深さHは5
0μから175μに形成するのが良い。エンボス面の深
さHが20%以下では、重ねたチュ−ブ同士の肉厚が大
きくなり未融着部ができる傾向があり、他方70%以上
になると重ねたチュ−ブ同士の肉厚が薄くなるので融着
部の強度が低下する傾向があるので好ましくない。
の境界部付近の凸部11と凹部12のエンボス面の深さ
Hは、通常のエンボス面の深さH(100%)と比較し
て、30%から70%に形成するのが良い。70%以上
では薄肉部ができやすく、30%以下では厚肉部ができ
て未融着部が生じ、液漏れの原因となるので好ましくな
い。
凹部同士が重なったり近接しても、重なった箇所または
近接した箇所は相対的に肉厚になっているので、金型で
押圧し融着する際に半融状態に近くなり過融着のない状
態を保持でき、薄いインフレ−ションチュ−ブの両端部
を強力に融着した融着部が形成される。このため極端な
薄肉や融着不足の箇所がなく、また、融着部2の中にエ
ア−をかみこむことがないので、融着面がきれいに仕上
がる。さらに薬液等を充填しても液漏れの発生が皆無で
安心して治療に使用することができる。
図
大図
Claims (4)
- 【請求項1】熱可塑性合成樹脂からなる袋部の一端部に
口栓部を装着するとともに、袋部の両端部に形成された
融着部の片方の面に凸部と凹部を形成し、もう一方の面
にフラット面を形成し、凹部表面から凸部の頂部までの
高さ(以下、エンボス面の深さH)を、袋部と融着部の
境界部において浅く形成したことを特徴とする医療用バ
ッグ。 - 【請求項2】凹部をランダムに配列するとともに少なく
とも凹部が融着部の端部の線にかかるように形成したこ
とを特徴とする請求項1記載の医療用バッグ。 - 【請求項3】次の各工程からなる請求項1ないし請求項
2記載の医療用バッグの製造方法。(1)金型より押し
出されたインフレ−ションチュ−ブを所定の長さに切断
する工程、(2)前記チュ−ブの一方の開口部に口栓部
を挿入する工程、(3)前記チュ−ブの両開口端部を、
チュ−ブ押圧面に凸部と凹部に対応する凸部と凹部を形
成すると共に前記袋部と融着部の境界部の位置に対応す
る凸部の大きさを小さくした金型と、チュ−ブ押圧面を
フラツト面に形成した金型の間にはさんで加熱加圧して
融着する工程、 - 【請求項4】次の各工程からなる請求項1ないし請求項
2記載の医療用バッグの製造方法。(1)金型より押し
出されたインフレ−ションチュ−ブを所定のサイズの袋
となるように請求項3記載の金型の間にはさんで加熱加
圧して融着する工程、(2)前記チュ−ブの融着部をプ
レスカットし、各袋ごとに切断し袋の一端部を開口する
工程、(3)前記袋の開口部に口栓部を挿入する工程、
(4)口栓部を袋に溶着する工程、
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5031153A JPH0698177B2 (ja) | 1992-03-25 | 1993-01-28 | 医療用バッグ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-98740 | 1992-03-25 | ||
JP9874092 | 1992-03-25 | ||
JP5031153A JPH0698177B2 (ja) | 1992-03-25 | 1993-01-28 | 医療用バッグ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067411A JPH067411A (ja) | 1994-01-18 |
JPH0698177B2 true JPH0698177B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=26369609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5031153A Expired - Fee Related JPH0698177B2 (ja) | 1992-03-25 | 1993-01-28 | 医療用バッグ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0698177B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60246757A (ja) * | 1984-05-19 | 1985-12-06 | テルモ株式会社 | 医療用バツグ |
JPS61259670A (ja) * | 1985-05-14 | 1986-11-17 | 山越 憲一 | 液体容器 |
JPH0751146B2 (ja) * | 1987-04-09 | 1995-06-05 | 川澄化学工業株式会社 | 血小板保存バック |
JP2715091B2 (ja) * | 1988-03-09 | 1998-02-16 | 川澄化学工業株式会社 | 医療用バッグ |
-
1993
- 1993-01-28 JP JP5031153A patent/JPH0698177B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH067411A (ja) | 1994-01-18 |
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